【試合結果】2024年10月27日(日)アミスタ大会vol.71

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs NENE

まずはロックアップで力比べ、そしてグラウンドの攻防。150センチ33キロのNENEはやはり苦戦し、Himikoがリードしていく。ドロップキック、低空ドロップキックを連発して反撃するNENE。Himikoは「もっと来いよ」とNENEの闘志を煽る。NENEがコーナーから飛び付いてのスリーパーや丸め込みで次々に攻めていくが、Himikoがギロチンを投下。NENEはキックアウトし、コーナーに上ったHimikoの古傷である膝を集中攻撃。思わずコーナーから降りたHimikoにクロスボディを連続で浴びせるもカウントは2。Himikoはリバースインディアンデスロックで強烈な膝攻め。足をロックしたままフェイスロックでぐいぐい絞り、この変形STFでギブアップを奪った。

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&柊くるみvsマコトユマ&炎華

まずはななみとマコトのディアナ対決。ロックアップからななみがマコトをロープに押し込む。ななみが柊にタッチを求めると、後ろから近づいたマコトがスクールボーイ。炎華との「TKDJ」コンビでの連携攻撃を決める。ななみはサーフボードストレッチで腰攻め、ボディアタックを一発お見舞いして柊にタッチ。柊は炎華にフットスタンプ、超急角度逆エビ固めで容赦ない攻め。観客に向けて笑顔でWピースしてみせた。余裕の柊に炎華は渾身のエルボー。クロスボディは捕まったもののDDTに切り返し、マコトにチェンジ。柊はマコトにもフットスタンプ。マコトは苦しみながらも立ち上がり、ドロップキック連発。炎華とのWドロップキックや、初披露のミサイルキックで流れをつくって炎華にチェンジ。炎華もミサイルキック、コーナーから飛び付いてのティヘラやSTFと猛攻。しかし柊はブレーンバスターを豪快に決め、ローリングセントーンをお見舞い。替わったななみはスペースローリングエルボーをキックで迎撃し、力強いエルボーを打つ。炎華もエルボーを打つち観客の度肝を抜くが、ななみがさらに上回ってみせる。炎華はプランチャ発射、がむしゃらにエルボー連発、今度こそのスペースローリングエルボーでマコトにチェンジ。マコトの飛行機投げは持ちこたえたななみ。するとマコトがスパインバスターに切り替え、足のクラッチを離さず逆エビ固めに。炎華を振りほどいて柊がカットに入るが、今井レフェリーが見てない隙にTKDJが連携攻撃。このフォールをカウント2で返したななみは胴締めスリーパーでマコトをギブアップ寸前まで追い込む。ロープに逃げたマコトにダイビングボディプレス発射準備のななみ。またもレフェリーの目を盗んで炎華が飛び出し、発射阻止。マコトが今度こそレインメーカー式の飛行機投げ、ジャックナイフを決めるが柊のカットが間に合う。柊のトラースキック、ななみのダイビングボディプレスを連続で受けても肩を上げるマコト。ノーザンライトスープレックスは炎華がカットしカウント2。柊が炎華を投げ飛ばし、ななみがもう一度ダイビングボディプレスを投下し勝負を決めた。

第3試合  シングルマッチ15分一本勝負
デボラK vs 世羅りさ

世羅はコーナーにもたれかかったままデボラの握手を拒否。するとデボラがボディアタックで突撃し、タックルのぶつかり合いに。世羅を捕まえたデボラはコーナー上での極楽固め。反則カウント4で解いたデボラに世羅は張り手を見舞い、デッドリードライブで投げ落とす。さらに顔面に蹴りを入れて煽ると、デボラも「来いよ」と応戦。キレた世羅は張り手、デボラも張り手でやり返す。デボラをコーナーに追い込んだ世羅はデボラの顔面を踏みつける。まるで喧嘩のような攻防に。「やり返せよ」と両腕を広げる世羅にデボラは意表を突いてスクールボーイ。キックアウトされると今度はスリーパーで捕まえるデボラ。しかし世羅の足があっさりとロープに届いてしまう。クロスフェイスロックも難なくロープに逃げた世羅はエルボーを打ちまくり「来いよ」「もっと来いよ」余裕の表情。しかしデボラが力のこもったエルボーを打つと次第に表情が歪み、「痛ぇー!」。変形の極楽固めを振りほどいた世羅はランニングWニーで両膝を突き刺す。リバースニードロップをかわしたデボラはもう一度極楽固めで捕まえる。これもエスケープした世羅はバックフリップの構えを花夢の山に切り返し、そのまま変形のゆりかもめに移行。がっちり固められたデボラはレフェリーにギブアップを告げる他なかった。勝った世羅に笑顔はなく、無言でリングをあとにする。世羅はこのフィニッシュ技に「セラミックロック」と新たに名付けた。11.3台湾ではタッグを組む2人だが…一体どうなる?!

第4試合  タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&梅咲遥vs佐藤綾子&香藤満月

香藤と梅咲が先発するが、梅咲の背後から佐藤がキック!いきなりのW攻撃で梅咲を捕まえる。梅咲は低空ドロップキックを突き刺し、弓矢固め…だが重い香藤はなかなか上がらず。京子が手伝ってなんとか上がるが、梅咲の膝にもダメージ。ふらつきながら赤コーナーに帰還し、京子にチェンジ。京子は「遥をいじめたなこの野郎」と、いじめてはいない香藤を捕まえヘアホイップでぶん投げる。京子がキャメルクラッチで絞ると、香藤は噛み付き。キレた京子はグーで殴るが、さすがにレフェリーが制止。香藤をコーナーに連行し、京子から梅咲にチェンジ。香藤は95キロの体を浴びせ、佐藤にチェンジ。佐藤は香藤のお返しとばかりにキャメルクラッチ。梅咲は佐藤の髪を引っ張り、太股に肘を入れて脱出。ヘッドシザーズホイップに低空ドロップキックを続け、京子にチェンジ。佐藤は京子をコーナーに押し込み香藤にチェンジ。しかし京子が香藤の顔面を鷲掴み。ヘビー級の2人はタックルのぶつかり合いになり、やはり京子に軍配。吹っ飛んだ香藤だが、すぐさま立ち上がってタックル。京子を倒し、ボディプレスとセントーンを投下。香藤からタッチを受けた佐藤はジャンピングニー。ミサイルキックをかわされると香藤を呼び込みトレイン攻撃。2人がかりで京子に向かっていくが、京子はラリアットで迎撃。京子は佐藤にもう一発ラリアットをお見舞いし「頼んだ!遥いけー!」と梅咲に試合を託す。梅咲は滞空時間の長いブレーンバスターで佐藤をマットに叩きつける。佐藤は顔面蹴りやWアームスープレックス、おぼんの達人、佐藤トランペットと畳み掛け、香藤にチェンジ。香藤は佐藤をおんぶして合体ボディプレス。キックアウトした梅咲はこちらも京子との合体キックで対抗。梅スプラッシュでフォールした梅咲をおぼんで殴打した佐藤。佐藤がコーナーに上ると京子が雪崩式ブレーンバスターで投げ落とす。京子のナイスアシストで大チャンスの梅咲。強引に香藤を丸め込んで勝負を決めた。
勝った梅咲は「京子さんの石が…暴れなかったみたいです。よかった」と安堵の笑顔。「ディアナはたくさん人が増えたので、安心して手術に臨んでほしいです。私達はリングで頑張って戦います」と胆石症の手術が決まっている京子を気遣った。稀代の天才レスラー・井上京子なら、きっと石にも打ち勝ってくれるはずだ。

https://twitter.com/W_W_W_D/status/1850410679158882748

【試合結果】2024年10月25日(金)フューチャーサイトvol.26

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 世羅りさ

まずはロックアップからの力比べで香藤が世羅をロープに押し込む。格上の世羅に力任せのファイトで立ち向かっていく。世羅は反則を交えながらも「クリーンにやってる」と主張し、香藤を捩じ伏せる。香藤のボディプレスを剣山で迎撃した世羅だが、95キロの巨体を受け止めた膝に大ダメージ。世羅はセラリズムバスターを狙い香藤を持ち上げるが回転できず後ろに倒れ、香藤のフォールを許してしまう。キックアウトした世羅に香藤は逆片エビ固めでしっかり腰を落とす。百戦錬磨の世羅でも香藤の体格には苦戦。ロープが遠い世羅を、ファンが手拍子で後押しし何とかエスケープ。ようやく立ち上がった世羅に香藤はボディアタック。世羅はニーアタックでお返しし、リバースニードロップ、Wニーアタックと続け、香藤の体を持ち上げられずエルボーを打つ。香藤も自慢のパワーでエルボー。世羅が丸め込もうにも香藤の体はびくともせず。香藤は重さを活かして大金星のチャンス到来!しかし世羅がカニ挟みで転ばし、横回転のエビ固め「花夢の山」で白星をかっさらった。

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&炎華 vs Himiko&夏実もち

「オレンジタッグ、いくぞー!」と気合い十分のななみと炎華。対するHimikoと夏実はいきなりのW攻撃でななみを捕まえる。すると炎華も割って入りこちらもW攻撃。夏実が反則を交えながらリードしていきHimikoにチェンジ。Himikoはななみを関節技で痛め付けていくがななみは逆片エビで厳しい攻め。ロープに逃げたHimikoに炎華がドロップキックを連発。続くスペースローリングエルボーはかわしてブルドッギングヘッドロックでHimikoから夏実にチェンジ。夏実はモンゴリアンチョップで炎華をロープに追い詰めるが、炎華はティヘラ、スペースローリングエルボー、ドロップキックと畳み掛ける。代わったななみはタックルで夏実を倒し「あげるぞー!」。しかしノーザンライトは上がらず。夏実のうすDONはカウント2に終わりHimikoにチェンジ。Himikoは夏実との連携技を成功させ、夏実のバックドロップにギロチンを続け、Wアーム卑弥バスター。これがカウント2に終わると今度はオレンジタッグも炎華のミサイルキックにななみのダイビングボディプレスを続ける。リングは両軍入り乱れる混戦に。炎華が夏実を場外に落とし、ななみがノーザンライトスープレックスで鮮やかなブリッジ。勝負あったかと思われたがHimikoがしぶとく肩を上げ、驚きを隠せないななみ。ならばと初披露のサソリ固めで強烈な膝攻め。これにはたまらずHimikoはギブアップ。ななみが新技で新境地開拓だ。

第3試合  シングルマッチ15分一本勝負
マコトユマ vs AKARI

若手実力派のAKARIに、マコトはアマレスで培ったタックルやローリングで向かっていく。対するAKARIは関節技やロープを絡めての腕攻め、しっかり腰を落とした逆エビ固めなどで優位に。マコトはリフトでAKARIをコーナーに叩きつけて串刺しドロップキック。エルボーの打ち合いはAKARIがリードし、マコトのエルボーを捕まえワキ固め。ロープに逃げたマコトにAKARIは追撃の619。これはかわしたマコトだが、AKARIはマコトをコーナーに載せて蹴り上げる。今度こそ619もヒットしたAKARI。マコトは飛行機投げ、ジャックナイフ、キックアウトされても諦めずエルボーを打ちまくる。ラリアットはカウント2で返したが、続くムイビエンにギブアップを喫した。

第4試合  タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&尾﨑妹加 vs 柊くるみ&笹村あやめ

メインイベントは11.10アミスタでW.W.W.Dシングル王座をかけて激突する尾﨑妹加と笹村あやめの前哨戦。外敵同士でタイトルマッチを控える2人はもちろん、実力者の柊に絶対センター・梅咲遥が登場する注目のカード。
やはり握手はしない笹村。先発を買って出ると、王者の尾﨑もリングへ。意外にも初対戦となる2人は、グラウンドの攻防で互いの力をじっくりと確かめ合い、両軍チェンジ。柊が鋭いタックルで梅咲を倒し、豪快なヘアホイップ。ボディスラム、フットスタンプと続けていき、一発一発のすさまじい威力で抜群の存在感をアピールする柊。青コーナーに連行された梅咲は柊と笹村の代わる代わるのボディスラムを受けまくる。笹村がエルボー一発で観客の度肝を抜くと、梅咲はヘッドシザーズホイップ、ドロップキックで尾﨑にタッチ。尾﨑と笹村、再びのマッチアップはエルボーの打ち合い。2人の打ち合い、もとい殴り合いは激しさを増していく。ここでそれぞれ梅咲、柊にチェンジ。柊はタックルで梅咲と尾﨑を軽々吹っ飛ばす。梅咲は力強いエルボーを打ち、「でかいからって、調子に乗んな!」。ブレーンバスターで柊をぶん投げ、尾﨑にチェンジ。尾﨑はアルゼンチンの構えを見せるが柊は上がらず。2人はラリアット合戦で火花を散らし、尾﨑を倒した柊がミサイルキック。替わった笹村がスピードの乗った連続攻撃。そして2人はまたもエルボーで殴り合う!打撃に防衛への思いを載せる尾﨑、奪取への思いを載せる笹村。倒れても何度も立ち上がる笹村はジャーマンで尾﨑を投げ、柊がキャノンボール発進で強烈アシスト。そこに笹村がダイビングフットスタンプを突き刺す。梅咲のカットが間に合い、笹村にドロップキック。尾﨑がアルゼンチンで笹村を担ぎ上げると柊が救出。梅咲と尾﨑の連続攻撃も柊がカット。笹村はノーザンライトスープレックス、フォールせずブロックバスター。これは梅咲が飛び出しカウント2に終わる。試合時間は残り5分に。尾﨑が前から後ろから次々にラリアットを放つが笹村は自力で肩を上げる。ならばと尾﨑は梅咲、ななみ、Himikoを粉砕してきたオリンピックスラム。笹村はリングに真っ逆さまに落ちていき、尾﨑がフォールしスリーカウント。防衛に向け磐石の白星を挙げた。
尾﨑は「今日初めて戦ってみたけど、やっぱり痛ぇエルボーやってくんだなぁコイツ!まじで痛かった…。でもチャンピオンなんで、負けるわけにはいかないんで。11月10日がますます楽しみになりました。今痛いと思うけど、ちゃんと治してこいよ。100%のあやめと戦いたいから。楽しみにしてます」。尾﨑が握手を求めると、笹村はやはり拒否。マイクをぶん取り「残念ながら私は明日も明後日も試合があって、試合が多いんで、色んな経験をディアナのシングルベルトに注ぎ込む。120%、200%でやってやるよ。私は負けたときは絶対握手しないってポリシーがあるから握手はしない」と敗れはしたものの強気の姿勢を崩さない。続けて「ということで!参戦した選手の皆さん、写真撮影をしますのでリング上にお願いします」とフューチャーサイト恒例の集合写真を促す。直接のピンフォールを許した笹村が大会を締める気満々だ。「今マイク持ってんの私だろ!」と抵抗する笹村から尾﨑がマイクを奪い返し、「負けた奴が締めるポリシーなのかよ。今日は遥と勝ったから、2人が呼び込みもするんだよ!」。ということで尾﨑と梅咲が仕切り直し、参戦選手をリングに呼び込む。しかしそのど真ん中には、直接のピンフォールを許した笹村。笑顔のWピースで写真に収まった。ちなみにこの日の笹村の明らかにいつもと違う雰囲気は、コスチュームの一部を忘れたせいなのだとか…。とにもかくにも前哨戦で勝ったのは尾﨑妹加。タイトルマッチ本番まで、あと16日!

【試合結果】2024年10月19日(土)山形県・酒田市大会~佐藤綾子凱旋興行~ 

会場:酒田市勤労者体育センター
観衆:186名

第1試合 タッグマッチ 30 分一本勝負
デボラK&柊くるみvsマコトユマ&AKARI

第2試合  プロレスリングDEWA提供試合 タッグマッチ 30 分一本勝負 
小橋太っ太&獅子王 vs 西崎雄鬼&YU-TA 

第3試合 タッグマッチ 30 分一本勝負
ジャガー横田&笹村あやめvs Himiko&香藤満月 

セミファイナル シングルマッチ 20 分一本勝負 
梅咲遥 vs 岩田美香 

この試合の模様はyoutubeでご覧いただけます!

メインイベント 佐藤綾子凱旋試合 タッグマッチ 30 分一本勝負
井上京子&佐藤綾子vsななみ&中森華子

【試合結果】2024年10月13日(日)後楽園ホール大会~秋のDIANA祭り~

観衆:633人

大会ダイジェスト動画はコチラ!

試合前イベント

試合開始前に網倉理奈&實石亜也子の新ユニット「すぷらうと!」お披露目ライブを行った。抜群の歌唱力で「東京」「halo」の2曲を熱唱。歌声で熱戦を後押しした。

入場式

大会前の入場式で、NENEを含むディアナ所属全選手がリングに集合。選手を代表してジャガー横田がファンにご挨拶。昼興行なのにうっかり「こんばんは」と切り出し笑いを誘ったジャガー。前日の熊本遠征による時差ボケが原因らしい…?。ジャガーは新しいディアナのジャージを紹介し、背中にずらりと並ぶスポンサー名をアピール。集まったスポンサーに感謝を述べた。ジャガーからマイクを受け取った井上京子はモノマネを交え「みなさんこんばんは、ジャガー横田です…」。クオリティの高さに場内大爆笑!「ディアナ後楽園大会、応援よろしくお願いします!」と元気よく締めくくり、全員の笑顔で秋のビッグマッチ・後楽園大会がスタート!

第1試合 
NENEデビュー戦 シングルマッチ 15分一本勝負
尾﨑妹加 vs NENE

ディアナに小学生レスラー誕生…その名はNENE!

ディアナでは初となる小学生レスラーが誕生した。NENEは2013年7月29日生まれの小学5年生。コロナ禍で休校になると、一日中YouTubeでプロレスを観て過ごしていたという。その中でNENEの目に止まったのが、中学1年生の4月に後楽園ホールで井上京子を相手にデビューした美蘭の姿だった。元々好きだったプロレスが「観たい」から「やりたい」に変わっていった。美蘭デビュー戦の動画をきっかけに、数ある女子プロレス団体の中からディアナを選び、2022年12月に入門。2024年1月28日のカルッツかわさき大会で公開プロテストを行い、井上京子とジャガー横田に認められ合格。デビューは「体をしっかり作ってから」と、一旦保留なった。以降はディアナの大会では試合開始前の公開練習が恒例に。先輩レスラーやファンの見つめる中で受け身やロープワークを磨き、体作りにも取り組んできた。
9.29アミスタでの純血興行では佐藤綾子とのエキシビションマッチでリングに立った。ダンス、空手、体操の経験を活かした軽やかな動きを披露。ドロップキックやエルボー、先輩に叩き込まれた基本技を思い切りぶつけた。「いつかはアクロバティックな技をやってみたい」と夢見るNENE。いよいよ聖地・後楽園ホールで夢の第一歩を踏み出す!
デビュー戦はいきなりシングル王者・尾﨑妹加との一騎打ち。入場曲はプロレスにかける思いをラップに乗せる。NENEは緊張の色も見える面持ちでリングイン。「ディアナ初の小学生レスラー」とコールされると会場はどよめく。ゴングが鳴るとまずはロックアップで力比べ。ウェイトリフティングの経験があり、怪力を武器にディアナの頂点を獲った尾﨑はNENEを軽々と放り投げる。ならばとNENEは左右の腕でエルボーを打ちまくる。しかし尾﨑が一発エルボーを打つとふっ飛ばされてしまう。尾﨑が超急角度逆エビ固めで厳しく攻めると、NENEは柔軟性を活かしてロープに辿り着く。NENEがエルボーやドロップキックで反撃に転じるも、尾﨑は仁王立ちで受けてみせる。ファンの拍手を受け、何度も立ち上がるNENE。奮闘するその姿に自然とNENEコールが沸き起こる。尾﨑のボディスラムを丸め込みに切り返し、150センチ33キロの小柄な体で懸命に押さえ込む。軽量級のクロスボディは尾﨑に捕まってしまうが、それでも諦めないNENEは尾﨑のセントーンからのフォールを横十字に切り返す。肩を上げた尾﨑は、アルゼンチンバックブリーカーでNENEを担ぎ上げる。尾﨑は容赦なく激しく揺さぶり、さらに足をがっちりとクラッチ。プロレスの洗礼を浴びたNENEは6分50秒、ギブアップを喫した。敗れはしたものの、小さな体で大きな夢への大きな一歩を踏み出した。11歳でのデビューはディアナでの最年少記録となる。今後の輝かしい未来に大いに期待だ。

NENE&尾﨑妹加 バックステージコメント

第2試合 女子プロレス伝承タッグマッチ 30分一本勝負
ジャガー横田&ななみvs吏南&炎華

若手王者集結!ジャガーが女子プロレスの歴史を伝承!

W.W.W.Dクリスタル王者のななみ、POP王者の炎華、そしてNEW BLOODタッグ王者の吏南と、若手王者達が集結。ななみのパートナーはプロレス界の重鎮・ジャガー横田。「女子プロレス伝承」と銘打ったスペシャルタッグマッチで、女子プロレスの明るい未来を背負った後輩達にジャガーは何を伝えるのか。
まずは炎華と吏南が奇襲。吏南のターゲットはジャガーだ。がむしゃらにエルボーを打つ吏南に鋭い視線を突き刺すジャガー。サミングの反則攻撃、レフェリーの制止も聞かずやりたい放題の反撃。ななみにチェンジすると、同い年のライバルとしてボディスラムや逆エビ固めで火花を散らす。今度はジャガーが卍固めやバックドロップで吏南を捕まえて離さない。2発目のバックドロップは阻止した吏南が払い腰で流れを変える。しかしジャガーがDDT、ななみにチェンジし再びのマッチアップとなったななみと吏南。2人は4.7アミスタでタッグで激突するも、世羅りさと美蘭の愛憎劇(?)に水を差され不完全燃焼に。6.29スターダム後楽園ではフューチャー・オブ・スターダムをかけてぶつかり合うも時間切れドローに終わっている。ななみは得意のタックルで吏南を倒し、吏南は卍固めで絞る。吏南が激しくななみの顔面に蹴りを入れれば、ななみがエルボーで鈍い音を鳴らす。ななみのノーザンライトスープレックスを持ちこたえた吏南がノーザンライトスープレックス。2人の意地とプライドのぶつかり合いに、ファンは拍手喝采。続いて炎華が高い身体能力を活かしてハイスピードな攻め。攻めまくる炎華をスリーパーで捕まえたななみだが、炎華の足がロープに届く。炎華はカウンターのジャパニーズレッグロールクラッチでニアフォール。タックルで炎華をなぎ倒したななみはジャガーにタッチ。炎華はジャガーにスペースローリングエルボー、連続ドロップキックで立ち向かっていく。吏南と炎華の連携も決まり、重鎮相手に若手コンビの奮闘が光る。ジャガーは若手コンビの脳天に踵を落とし、炎華をフィッシャーマンズバスターでマットに突き刺す。これは吏南のカットが間に合うが、ここからディアナコンビが猛攻。ジャガーのバックドロップ、ななみのダイビングボディプレス、ジャガーのパイルドライバーと続け、炎華をマットに沈めた。悪態をつく吏南にクリスタルティアラをアピールしたななみ。まだまだライバルストーリーは続きそうだ。
バックステージでは若手の成長に言及したジャガー。5年前の後楽園でななみデビュー戦の相手を務めたことを振り返り「5年で変わるんだね」と成長ぶりに目を細める。炎華や吏南については「このごろの若い子は馬鹿にできない。一つ一つがしっかりしてる。戦い甲斐があった」。女子プロレスの強さは若手にしっかりと伝承されているようだ。ななみは「吏南選手はクリスタル挑戦させろっていつも挑発してきて、燃えますね。吏南選手には絶対負けないって証明していくつもり」とクリスタル王座戦の可能性を示唆。2人の動向から目が離せない!

ジャガー横田&ななみ バックステージコメント

第3試合 スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
Himiko&アジャコング vs 本間多恵&高瀬みゆき

アジャ&Himikoコンビ再び!

1.28カルッツかわさき大会で実現した、“全女”大好きなHimikoにとっては夢のようなアジャとのタッグ。プロレスの聖地・後楽園で再びの結成となった。対角には元アクトレスガールズの本間多恵と高瀬みゆき。本間と高瀬はアジャが持ち込んだ一斗缶にクレームをつけるが、アジャは「置いてるだけ。置くぐらいいいだろ」と一蹴。「置いてるだけ」ではないことは明らかだが…。
まずは50代で青春真っ只中のHimikoと熱血女子の高瀬。ロックアップからの力比べは高瀬がロープに押し込むが、なかなかブレイクしない高瀬にキレたHimikoがエルボー。高瀬は逆水平チョップで応戦し、本間と共にHimikoの顔面攻撃。本間と高瀬が息の合ったタッグワークでHimikoを捕まえて離さない。高瀬は「本間バスター」として本間をブレーンバスターでHimikoの上に投げ、暑苦しくガッツポーズ。アジャがHimikoの助太刀に入るが、高瀬は「アジャバスター」の構えに。本間バスターでダメージを受けた本間もようやく立ち上がり、アジャバスターに加勢。ところがアジャがWブレーンバスターで2人をぶん投げ、そこにHimikoがドロップキック。次々と向かってくる2人を場外に落としたアジャ。場外乱闘にもつれこみ、アジャは高瀬を客席に投げ込みパイプ椅子で殴打!リングに戻り、まだまだアジャに向かっていく高瀬。アジャは高瀬の猛攻を余裕で受けきり、チョップで一発で圧倒。タッチを受けたHimikoはドロップキックで飛び出し、河津掛けからHIGAMIクラッチに繋ぐ。本間がすかさずカットに入り、高瀬がラリアット。高瀬は嫌がる本間を担ぎ上げ「本間ごと!カミカゼ!ベイベー!」。2人の下敷きになったHimikoは苦悶。明るい笑顔でパートナーを巻き込んだ高瀬は、Himikoと同じくダメージを受け倒れる本間を無理やりHimikoに被せてフォール。肩を上げたHimikoに、高瀬への怒りも乗せて(?)力強いエルボーを打つ本間。Himikoもエルボーを打ち、アジャとの連携を決める。バックドロップで本間をマットに叩きつけ、アジャにチェンジ。本間は得意の関節技でギブアップを迫るがHimikoがカット。ここまで独特なコンビプレーを見せてきた本間と高瀬はついに綻びる。高瀬のラリアットが本間に豪快に誤爆してしまう…。さらにアジャが「置いてるだけ」だった筈の一斗缶で脳天を殴打し、裏投げ、垂直落下ブレーンバスターと続けていく。カットに入った高瀬はHimikoがブルドッギングヘッドロックで排除し、リングはアジャと本間の一騎討ちへ。倒れた本間にアジャがダイビングエルボードロップを投下し、勝負あり。
バックステージではアジャの厳しいエールを受け、思わず涙を見せたHimiko。更なる成長を誓った。まだまだHimikoの青春は続く!

Himiko&アジャコング バックステージコメント

第4試合 untouchable 6人タッグマッチ30分一本勝負
佐藤綾子&中森華子&DASH・チサコ vs 世羅りさ&夏実もち&柊くるみ 

綾子・華子・チサコ…最強トリオ誕生!

センダイガールズ主催の若手登竜門「じゃじゃ馬トーナメント」の第一回に参戦していた佐藤綾子、中森華子、DASH・チサコが初のトリオ結成!じゃじゃ馬トーナメントから16年が経ち、今ではディアナ、PURE-J、センダイガールズとそれぞれの団体を背負う立場となった3人。ベテラン越境トリオの連携に注目だ。
対するはハードコアやデスマッチで活躍するユニット「プロミネンス」から世羅りさ、柊くるみ、夏実もち。綾華の2人にとっては何度もぶつかり合った因縁の相手であり、“ハードコアクイーン”のチサコにとっては負けるわけにはいかない相手である。混ぜるな危険、まさにUNTOUCHABLEな6人が集結した。
プロミネンスはゴングを待たず襲いかかっていくが、世羅と柊を蹴落とし夏実を捕まえたベテラン軍。3人で反則も交えながら総攻撃。やられっぱなしの夏実はレフェリーの目を盗んで世羅からムチを受け取り、早くも凶器攻撃!ムチで佐藤を滅多打ちにし、形勢逆転。タッチを受けた柊が佐藤にフットスタンプを落とし、次は世羅がリバースカンパーナ。プロミネンスが代わる代わる佐藤を痛め付けていく。佐藤はサミング、顔面蹴りで脱出しチサコにチェンジ。チサコはプロミネンスのトレイン攻撃を巧みにかわし、3人まとめて串刺しバックエルボー。さらにミサイルキックで夏実を吹っ飛ばす。両腕を広げて夏実を煽り、エルボーの打ち合いへ。力強い打ち合いになるが両者は意地で涼しい顔。チサコが気合いのヘッドバット、顔面狙いの低空ドロップキックでリードし、ダイビングフットスタンプ投下。夏実は寸前でかわし柊にチェンジ。柊は体格を活かしてローリングセントーン。続くヒップドロップはかわしたチサコ、またも顔面狙いの低空ドロップキック。大暴れのチサコからタッチを受けた中森は因縁の世羅とマッチアップ。世羅のニーアタックをかわすとキックを連発。しかしここで夏実がムチ攻撃!動きの止まってしまった中森に、世羅はセラリズムバスター、コンバインと続けていく。何とかロープに手が届いた中森は、共にW.W.W.Dタッグベルトを巻く佐藤とのサンドイッチジャンピングニーからシャイニングウィザード。柊のカットでカウント2に終わると、佐藤がおぼんの達人で飛び出す。しかし柊の投げっぱなしジャーマン、世羅のニーアタックを連続で食らってしまう。そこに柊と夏実が合体ヒップドロップの構え。佐藤のピンチを救うのはやはり盟友・中森。柊と夏実を吹っ飛ばすと、綾華Wミサイルキック発射!中森とのコンビ技で勢いを取り戻す佐藤。するとプロミネンスも負けじと連続攻撃。柊がキャノンボールで突撃し、世羅がリバースニードロップ、夏実がリバーススプラッシュ。プロミネンスの三連撃から夏実がそのままフォールすると、上空からはチサコのフットスタンプ!カットに成功したものの、佐藤も大ダメージを受けてしまう…。悶え苦しむ佐藤と夏実をよそに、4人は大混戦に。中森とチサコは佐藤に、世羅と柊は夏実に試合を託し、リング上は一騎討ちへ。佐藤はカサドーラやおぼんでぼーんで決めにかかるがしぶとい夏実。拾ったおぼんを振り回して世羅が夏実をアシスト…と思いきや、痛恨の誤爆!佐藤が“おぼんマスター”らしくお手本を見せるようにおぼん攻撃で世羅を排除し、中森が鎮魂歌ドライバーで好アシスト。佐藤が必殺のドラゴンスープレックスで勝負を決めた。熱戦を制した3人はバックステージで手応えを語り、充実の笑顔を見せた。今後もトリオ継続する可能性を口にした綾子・華子・チサコの次戦に期待大!

佐藤綾子&中森華子&DASH・チサコ バックステージコメント

セミファイナル 映画『十一人の賊軍』公開記念スペシャルマッチ
「十一人の女軍」 バトルロイヤル
井上京子vsデボラK vs香藤満月vsマコトユマvs宮崎有妃vs救世忍者乱丸vsチェリーvs真琴vs優宇vs笹村あやめvs AKARI 

11月1日公開の映画「十一人の賊軍」とワールド女子プロレス・ディアナが強力タッグ!お祭りバトルを制したのは…?

映画「十一人の賊軍」とのタイアップマッチと銘打ったスペシャルバトルロイヤル。十一人の女軍がリングに集結し、映画の魅力、そして女子プロレスの魅力を全力アピールだ!
試合前には紅一点・なつを演じる俳優の鞘師里保さんがリングイン。プロレスファン、そしてさやしい人たちからも大歓声が起こる中、「初めまして、映画『十一人の賊軍』から参戦させていただきます。鞘師里保と申します。十一人いる賊軍の中の唯一の女性・なつを演じております。リングに立たせていただけると聞いた時はとても驚いたのですが、この場所に立たせていただけることも2度とないことと思います。大変光栄に思っております」と挨拶。鞘師さんはスペシャルゲストとして選手をコールし、入場シーンに華を添えた。映画キャンペーンソングであるDragon Ashの「Straight Up feat. JESSE」が流れる中、十一人が次々と登場。ディアナからは井上京子を筆頭に、デボラK、香藤満月、マコトユマがエントリー。プロレスリングWAVEのレジーナ・宮崎有妃やリボンタッグ王者の真琴、そして国内外で数々のベルトを巻く四冠王者の優宇と、各団体から王者が大集合する豪華な顔ぶれ。さらに若手実力派のAKARI、ファンタジーな大ベテランのチェリー、コミカル忍法を駆使する救世忍者乱丸と個性豊かなメンバーが揃う。そして、現在二冠でW.W.W.Dシングル王座次期挑戦者である笹村あやめも登場。お祭りバトルでもしっかり実績を残し、王座戦に弾みをつけたいところだ。
「皆さんの戦い、しかと目に焼き付けます」と鞘師さんから激励の花束を受け取った選手代表・井上京子。京子は「私からもプレゼントがあります」と切り出し、「リングに上がるのは最後かもと仰ってましたが、もしよろしければ…プロレスラーになりませんか」とまさかのスカウト!ディアナのジャージをプレゼントした。鞘師さんは受け取ったジャージを掲げ、「ありがとうございます!」と笑顔。鞘師さん再びのリングインはある…のか?鞘師さん、プロレスやりたくなったらディアナ一同いつでもお待ちしております。
試合開始のゴングが鳴ると、いきなり京子と宮崎のマッチアップに!2人のぶつかり合いにファン熱狂!続いてマコトが強化してきたドロップキックを笹村に突き刺す。さらに優宇にエルボー連発でデビューから1年の成長を見せるも、優宇が怪力でマコトを担ぎ上げる。そこに飛び出したのは香藤。中学生の頃から鞘師さんのファンだという香藤は気合い十分。優宇とのヘビー級タックル合戦で観客の度肝を抜く。マコトがリングに戻り香藤との共闘、そして同期対決を展開する。香藤を丸め込みにかかるマコトを優宇が引き剥がして押さえこみ、スリーカウント。マコトは退場に。優宇と香藤のヘビー級コンビが大暴れし、8人をリング外へ。ヘビー級コンビがWみたらし団子で8人を一気に圧殺。リングに戻ると優宇が柔道技で香藤からスリーカウント。今度は乱丸が京子と優宇を忍法・金縛りで封じるも目論見は外れてしまい、宮崎は「大阪帰れ」とブチギレ。口論になった2人はなぜかキスで和解。…が、両者ともに気分が悪くなってしまった模様。その様子を見た笹村と真琴も口論に。笹村にお約束の熱いキスを求められた真琴は膝から崩れ落ちてしまう。純情な(?)真琴をよそに、優宇が突然「乱丸!寝ろ!」と指示。どういうわけか素直に従って仰向けで寝た乱丸に、優宇がダイビングボディプレス!乱丸はピクリとも動けず、あえなくスリーカウントを聞く…。続いて、ここまで大暴れの優宇を全員の力で押さえ込み退場させる。全く同じ流れで京子も押さえ込まれてしまうが、怪力で全員を振りほどく。AKARIがチェリーをスープレックスでホールドするとまたも全員でフォールし、AKARIとチェリーは失格。ここで京子とデボラのディアナ対決に。京子とタックルでぶつかり合ったデボラだが、宮崎のミサイルキックに笹村のフットスタンプを連続で受けてしまい脱落。真琴は京子の剛腕唸るラリアット被弾で退場。残るは京子、宮崎、笹村の3人。前半のコミカルな攻防から一変、バチバチファイトを展開する。京子が豪快なラリアットで笹村を吹っ飛ばすと、宮崎が京子をジャーマンで投げ、笹村も宮崎にジャーマン。笹村がフットスタンプを京子の腹に突き刺すが、京子はスリーカウントを許さない。宮崎はゴンゾ・ボムを笹村にお見舞いするがフォールせず。「狙うは井上京子!」とあくまで京子狙い宣言!ムーンサルトで京子をフォールするが、しぶとく肩を上げる京子。もう一度コーナーに上った宮崎を、京子が雪崩式ブレーンバスターでぶん投げる!笹村を高速ブレーンバスターで宮崎の上に投げ、宮崎をフォール。ここで宮崎は退場。リングに残ったのは井上京子と笹村あやめ!この一騎討ちの結末は、京子がパワーボムで笹村をマットに豪快に叩きつけ、完璧なスリーカウント。相手が何人だろうと圧倒的な強さを見せつけた。
京子は鞘師さんから勝利者賞を受け取り、満面の笑顔。2人で仲良く手を繋いでリングを後にした。十一人の大激闘で強力PRした「十一人の賊軍」、大ヒット間違いなし!皆様ぜひ劇場でご覧ください。

井上京子 バックステージコメント

メインイベント スペシャルシングルマッチ30分一本勝負
梅咲遥vs 渡辺桃

絶対センター・梅咲遥、極悪ファイトに散る…H.A.T.E.との抗争勃発か?!

7.15センダイガールズ参戦を皮切りに、AEW、そしてディアナと他団体への侵攻を開始したH.A.T.E.の渡辺桃。ゴッデス・オブ・スターダム王座を保持し、さらにユニットで全団体のベルト制覇をぶち上げた。「H.A.T.E.が女子プロレスで最強のユニットだってことを示す」と女子プロ界全方位に宣戦布告だ。
迎え撃つのは絶対センター・梅咲遥!ベルトを失ってもビッグマッチのメインを務めるのはやはり梅咲だ。ディアナのセンターとしてH.A.T.E.の侵略阻止が絶対使命。100メートルバンジージャンプでメンタルを強化し、H.A.T.E.撃退に向け出陣!梅咲はブラック・ピーチとは対照的な、純白のガウンに身を包みリングイン。ジャガー横田から譲り受け、これまで殆ど披露することのなかった白いガウンの下には赤い新コスチューム。装いも決意も新たに臨む一戦となった。
ゴングが鳴ると、グラウンドの攻防でまずは渡辺がリード。渡辺が今井レフェリーの気を引いているうちに、第2試合に出場していたH.A.T.E.の吏南が梅咲を場外へ引きずり落として蹴りを入れる。場内は大ブーイングの嵐に。渡辺は梅咲を観客席へ投げ込み、場外戦でもリードする。リングに戻ると「こんなもんですか?ディアナのセンターは」と煽りながら梅咲の顔面を踏みつける。劣勢の梅咲は渾身のエルボー。すると渡辺は鋭いキックでお返し。試合はすっかり渡辺のペースに。梅咲はヘッドシザーズホイップで渡辺を場外へ落とし、コーナー最上段から決死のダイブ!それでも渡辺は掴んだ流れを離さず、梅咲の頭をエプロンに打ち付ける。立ち上がった梅咲は場外マットでブレーンバスター!渡辺をリングに放り込み、ミサイルキックを突き刺す猛反撃に出る。梅スプラッシュをかわした渡辺は蒼魔刀にダイビング蒼魔刀を続ける。梅咲はコーナーに上る渡辺を追い、雪崩式アメジストクロスでぶん投げる。今度こその梅スプラッシュはカウント2。渡辺はハイキックで梅咲の側頭部を撃ち抜くが、梅咲は気合いで立ち上がりフォールを許さない。カウンターのキューティースペシャルでWダウン状態に。力を振り絞り起き上がった2人は互いの信念をぶつけ合うエルボーの打ち合いに。梅咲のエルボーにふらついた様子を見せた渡辺だが、重いキックを3連発。さらに凶器のバットをフルスイングし、Bドライバー。カウント2で返した梅咲に、お次は胴締めスリーパー。ギブアップしないと見るや技を解き、後頭部に強烈なキック!大ダメージを受けながらも、絶対センターの意地が梅咲を突き動かし、隙をついてラ・マヒストラル。キックアウトされると豪快なジャーマンスープレックス。美しいブリッジでホールドするが、これでも勝負は決まらず。ならばと梅咲は数々の強豪をマットに沈めてきたブラストの構え。渡辺はこれを振りほどき、梅咲の顔面を蹴り上げると、必殺のピーチ・サンライズでトドメを刺した。ビッグマッチのメインで敗北を喫した梅咲は、大の字に倒れたまま渡辺の勝ち名乗りを聞いていた…。余裕の笑みさえ浮かべる渡辺は吏南と共に引き上げていく。マイクを握った梅咲が「おい、渡辺桃」と呼びかけると立ち止まって振り返る。梅咲は「人のリングに上がって、よくもこんなにやってくれたな。絶対許さない」とH.A.T.E.のラフファイトに怒りを滲ませ、「ディアナはななみや美蘭、若手が育ってる。私達対H.A.T. E.で。渡辺桃ぜってー潰してやっから。全面対抗戦、やってやるからな」と声を荒げる。その言葉に触発された渡辺は「やってやるよ」とバットで梅咲を殴打しセコンド陣も蹴散らしていき、吏南とななみも乱闘に。悪さも強さも存分に見せつけ、試合も試合後も完勝の渡辺はリングをあとにした。梅咲は「全力で戦って、全力で立ち上がり続けます。次は絶対勝ちます」と絶対勝利をファンに誓う。
渡辺はバックステージで「若手引き連れて全面戦争だと?ナメやがって。一番上連れて来いよ」とジャガー横田や井上京子との対戦を要求。その上で「まぁいいよ。新人ブッ倒してからでもやってやるよ」と吐き捨てた。ディアナ若手軍を踏み台に、レジェンド狩りを見据える渡辺桃。ディアナVS H.A.T.E.の全面対抗戦、勃発!

渡辺桃 バックステージコメント

梅咲遥 バックステージコメント

【試合結果】2024年9月29日(日)アミスタ大会vol.69~ディアナ純血興行~

第1試合 
エキシビジョンマッチ15分一本勝負
佐藤綾子 vs 練習生ネネ 

小学5年生・ネネ、デビューに向けて…タッグ王者相手に奮闘!

10.13後楽園ホール大会で、シングル王者の尾﨑妹加を相手にデビューする練習生のネネ。エキシビションマッチに臨んだ。
ネネは2013年7月29日生まれ、ディアナでのデビュー時最年少記録を更新する小学5年生。YouTubeで美蘭のデビュー戦を見たことがきっかけとなり、2022年12月に入門。今年1月28日のカルッツかわさき大会で公開プロテストに合格し、以降はディアナ大会で試合開始前の公開練習が恒例となる。体づくりにも取り組みながらデビューを目指し努力を重ねてきた。そしていよいよデビューが決定。シングル王者との対戦を前に、タッグ王者に立ち向かう。佐藤は「自分の子供より幼い」ネネに対し「お母さんより年上の私に、今持ってる全力で来い」とネネの全てを受け止める。
デビュー戦に向けて制作されたオリジナルの入場曲も一足早くお披露目し、会場に集まったファンの拍手に出迎えられた。
ゴングが鳴るとロックアップから押し合いになり、やはり佐藤が圧倒。しかし腕を取られては取り返し、佐藤のボディシザーズにはヒジを入れ、150センチ33キロの小さな体で対抗していく。巻き投げやヘア投げもしっかり受けてみせるが、ドロップキックを受けると苦悶の表情に。佐藤が「大丈夫だよな?」とネネをリング中央へ。するとネネはスクールボーイ!返されるとすかさずドロップキック!佐藤がボディスラムを狙うと首固めに切り返し、リングサイドで見守る京子の「行け!攻めろ!」の声に後押しされ、クロスボディを5連発。カウント2に終わると今度はがむしゃらにエルボー。佐藤は「もっと!」とネネの闘志を煽る。必死に懸命にエルボーを打つが、佐藤が一発エルボーを打つと倒れてしまうネネ。佐藤は逆片エビ固めで絞り上げる。見守るファンや先輩達の手拍子、そして「ロープ近い!」の声が聞こえる中、ネネは何とかロープを掴む。しかし腰を押さえて起き上がれないネネ。佐藤は髪を掴んでリング中央へ。ボディスラムでマットに叩きつけ、エビ固めでがっちり押さえて6分55秒の決着となった。
ずっと憧れていたプロレスの世界へ、ネネにとって大きな大きな第一歩。2週間後は練習生ではなく、一人のレスラーとして聖地のリングに上がる!

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負 
ななみ vs マコトユマ 

ななみ、未勝利のマコトに無言のメッセージ?

まもなくデビュー1周年を迎えるマコト。ここまでシングル未勝利ながらも、他団体での経験も積み重ねながら着実な成長を見せている。10.13後楽園でネネがデビューすれば、マコトも先輩に。何としても勝利を掴みたい一戦だ。
マコトはレスリングの経験を活かした両脚タックルからリフトで先制攻撃も、ななみが若手王者としてグラウンドの展開でリードしていく。しかしななみはサーフボードストレッチでマコトの体を上げるとすぐに技を解いてしまう。ななみが「重っ…」と膝を押さえると客席からは笑いが起きる。ボディスラムも上がらず、仕方なく(?)首固め。思わぬ形で膝にダメージを与えたマコトはななみをリフトでコーナーに叩きつけ、ドロップキック。ななみがエスケープさせぬようリング中央でスリーパーに捕らえると、マコトは力を振り絞ってロープに近づいていく。落としにかかるななみは胴締めも加えて厳しい攻め。マコトの足がロープに届くと、2人はエルボーの打ち合いに。一発の重みではななみが上回り、ならばとマコトは飛行機投げの構え。ななみは腰を落として持ちこたえ、マコトはななみのノーザンライトを持ちこたえる。ドロップキック3連発からボディスラムでマコトがフォール。キックアウトされても丸め込みや今度こその飛行機投げ。ななみはこれも2で返し、再びの胴締めスリーパー。ロープに逃げたマコトに、後ろからタックル。マコトの連続エルボーを余裕で受けきり「来いよ!もっと!」と煽る。奮起しエルボーを打つマコト。しかしななみが一発やり返すと倒れてしまう。ななみは馬乗りになって力強いエルボー。反撃してこないマコトをショルダータックルで吹っ飛ばし、ダイビングボディプレスを浴びせ、トドメは鮮やかなノーザンライトスープレックス。勝ったななみに笑顔はなく、勝てないマコトに先輩として厳しいメッセージを送るようだった。

第3試合 シングルマッチ15分一本勝負 
梅咲遥 vs 香藤満月 

梅咲、ヘビー級対策完成!じゃじゃ馬出場の後輩にエール

梅咲はすっかり忘れていたようだが、初…ではなく2回目のシングルマッチ。センダイガールズ主催の若手登竜門「じゃじゃ馬トーナメント」にエントリーする香藤が、かつてのじゃじゃ馬覇者・梅咲にデビューしてからの1年間を全てぶつける!
まずはロックアップからの押し合い。香藤が力で上回り、梅咲を投げ飛ばす。何度ぶつかっても投げ飛ばされてしまう梅咲。ここから勢いに乗りたい香藤は何故か四股を踏み、雲龍型の土俵入りを披露。雲龍型は攻撃と防御のどちらも併せ持つ型とされるが、肝心の防御ががら空きの香藤。梅咲は後ろからドロップキックを突き刺す。香藤はぶつかり稽古のようなタックルで反撃し梅咲を吹っ飛ばし、ボディシザーズ。梅咲は得意の弓矢固め…しかし香藤の重い体は上がらず。セコンドのななみを呼び込んで手伝わせ、やっと香藤の体を上げる。しかし転がり落ちてきた香藤に押し潰され、体重の乗った逆エビ固めに大絶叫の梅咲。命からがらロープを掴むと、今度はヒップドロップでぺちゃんこに。香藤の重さに苦戦する梅咲はエルボー合戦に持ち込む。体が重ければエルボーも重い。香藤の一撃はかなり効いたようだが、梅咲も猛反撃。カウンターの低空ドロップキックで香藤の膝を狙い撃ち。さらに足4の字固めで香藤の膝に追い討ちをかける。エスケープした香藤の足をロープに絡め、またしても膝にドロップキック!日頃から95キロの肉体を支える香藤の膝は悲鳴を上げる…。苦しむ香藤に、梅咲はここから怒涛の膝攻め。情け容赦なしの一点集中攻撃を耐え忍ぶ香藤。梅咲のエルボーを受け止めると、初披露のカナディアンバックブリーカー!音を上げない梅咲を豪快に投げ捨て、ボディプレスを浴びせる。続くダイビングボディプレスは回避されてしまうが、突進してくる梅咲を捕まえ風車式バックブリーカーもお披露目(ただし、これは自身の膝も痛かったらしい…)。再びの逆エビ、逆片エビで腰攻めの香藤。ロープが近づくと梅咲を引き摺ってリング中央へ…。香藤がもう一度逆エビの体勢に入るのを鮮やかに切り返して丸め込み、キックアウトされると足4の字固め!香藤はたまらずギブアップ。痛め付けた膝にトドメを刺した。蹴りを多用する相手への対策として使ってきた膝攻め。どうやらヘビー級対策にもなりそうだ。試合後は新技を引っ提げ初戦に臨む後輩に「じゃじゃ馬がんばって」とエールを送った。

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負 
井上京子&ジャガー横田vsデボラK&Himiko 

ディアナ所属オンリー興行の締め括りは、ディアナ最強・ベテラン軍!

アミスタ大会は限定出場となっているジャガーが久々に登場。京子と共に女子プロ界の重鎮コンビでメインイベントを務めた。
デボラとHimikoは奇襲を仕掛け、京子に狙いを定め猛攻。キレた京子はデボラの髪を掴んでショートレンジラリアットを打っては起こしの5連発。今度はジャガーが反則技のオンパレードでデボラをいたぶる。デボラに続いてHimikoを捕まえたレジェンドコンビは激レアな連携攻撃を試みる。京子が「Wいきますか!タックル!」と念押ししたにも関わらず、まさかの連携失敗!体勢を崩しジャガーが倒れ、Himikoも巻き添えに。しかし文字通り転んでもただでは起きないのがジャガー横田。倒れたHimikoの腹に、何度も何度も何度も踵落とし。制止する今井レフェリーも蹴飛ばし、あまりの傍若無人ぶりにセコンド陣からは悲鳴。狼狽える京子は「ジャガーさん、すみません」と平謝り。気を取り直して(?)、再びデボラを狙うレジェンドコンビ。デボラのバックフリップを2で返したジャガーに、デボラが極楽固め。京子がサミングでカットし、2発目のバックフリップは逆打ちに切り返すジャガー。ジャガーが脳天に踵落とし、京子がラリアットと次々に攻める。替わったHimikoが京子にWアームの構え。上がらないと見るや河津掛け。素早くトップロープに上り、近づいてきた京子をブルドッギングヘッドロックで迎撃。奮闘するHimikoにデボラも加勢しWドロップキック、Wブレーンバスター。しかしHimikoは京子の雪崩式ブレーンバスターの餌食に。続くジャガーの浴びせ蹴りで勝負あり。
マイクを持ったジャガーは「Himiko、大丈夫か?」と問いかける。客席からは「お前がやったんだろ!」の声も…。「そうなんでーす。久しぶりに道場来て後輩いじめて…ちょっと嬉しい」と笑うジャガー。「生意気にも、ちょっと強くなってる。そうじゃないとね。ジャガー横田ばっかり勝ってもね。みんなそろそろ負けるとこ見たいでしょ?」と強者の余裕の笑み。Netflixで配信中、話題沸騰の女子プロレスドラマ「極悪女王」にも言及し、「ドラマで負けてもムカついてんだよ。作り物なのに」と、劇中で敗れたことが気になっている模様。たとえドラマでも、どこまでも勝ちにこだわるジャガー。実際は勝ったと語気を強める…。その様子を直立不動で見ていた京子は「生電話したらどうですか」と提案。ジャガーは「あとでする」…らしい?。京子は「後楽園前の最後の試合でした。めざせ1000人と思っています。ぜひよろしくお願いします!」と、ビッグマッチへの来場を呼び掛け、大会を締めくくった。

【試合結果】2024年9月27日(金)フューチャーサイト アミスタ大会vol.25

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 本間多恵

パワーvsテクニック!

まずはロックアップ。力では香藤が上回ってみせる。本間がロープにはりつけて各方角に見せつけるように顔面攻撃すれば、香藤もやり返してシャッターチャンスを演出。ボディアタックやサーフボードストレッチ、キャメルクラッチ、ヒップドロップと、大きな体を活かして攻めまくる香藤。本間は低空ドロップキックで流れを変え、突撃してくる香藤の腕を取りぶら下がり腕十字…のはずが、香藤の怪力はこれを許さず。本間をそのまま持ち上げてマットに叩きつける。さらに逆片エビ固めでしっかり腰を落とす。あえてロープ直前でこれを解いた香藤はシーソーホイップ。しかし本間は持ちこたえ、今度こそ香藤の腕を取る。暴れながらロープに足を伸ばした香藤。エルボーを打っていくが、本間の関節技に腕力を削ぎ落とされ、本来の威力はない。香藤がボディプレス連発からダイビングボディプレスで対抗していくと、体格差に苦戦する様子の本間。しかし飛び付き腕十字で再びの腕攻め。耐える香藤をクルリと丸め込んでスリーカウント。香藤のパワーをテクニックでねじ伏せた。

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
マコトユマ vs 笹村あやめ

マコト、初勝利ならずも確かな成長

柔道経験のある笹村に、レスリング経験のあるマコト。試合序盤のグラウンドの攻防では笹村がリードし、時折笑みを浮かべながら流れを掴む。レフェリーの目の前で堂々と反則攻撃を繰り返す笹村。マコトはエルボーやドロップキックで反撃し、ボディスラムでフォール。カウント2で肩を上げた笹村はマコトをフロントネックロックで落としにかかる。マコトはそのまま笹村を持ち上げてコーナに叩きつけ、串刺しドロップキックで窮地を脱する。レインメーカー式の飛行機投げでフォールするが笹村はやはり2で返す。ブレーンバスター一発で流れを取り戻した笹村は「終わりか?来い!」とマコトの闘志を煽る。片膝をついたままエルボーを打つマコトに「立って来い」。マコトは立ち上がってエルボーを連発し、もう一度飛行機投げ。これを笹村が横十字固めに切り返そうとするが、マコトはそれを許さずジャックナイフ。肩を上げた笹村はノーザンライトスープレックス。マコトも2で返す意地を見せたが、続くダイビングフットスタンプがみぞおちに突き刺さり万事休す。圧倒的な実力差をアピールしながらも、笹村はマコトの成長を称え抱擁し、リングを下りた。

第3試合  シングルマッチ15分一本勝負 
Himiko vs 尾﨑妹加 

緊急決定の防衛戦!次期挑戦者も名乗り!

スケジュールの許す限り防衛戦を行うと宣言しているシングル王者・尾﨑。「Himikoさん、私はあなたの団体のシングルベルト巻いてるんですよ。ただのシングルでいいんですか?防衛戦やりませんか?」とHimikoに問いかける。会場に集まったファンからも拍手が起こり、「王者権限で決定です」と急遽2回目の防衛戦が決定!俄然燃えるHimikoだが、尾﨑は王者らしく優位に試合を展開していく。序盤からウェイトリフティング仕込みのパワーが炸裂する尾﨑。Himikoは得意の関節技や丸め込みで対抗していくが、尾﨑がアルゼンチンバックブリーカーでいたぶる。追撃のダイビングセントーンはかわし、レッグシザーズネックロックでギブアップを迫るHimiko。ロープに足が届いた尾﨑はHimikoをコーナに降り、マイカバスターを狙う。Himikoは雪崩式ブルドッギングヘッドロックで切り抜け、Wアーム卑弥バスターでフォール。カウント2で返されるが、初戴冠のチャンスを逃すわけにはいかないHimiko。コーナーに上ると、尾﨑もコーナーへ。尾﨑が雪崩式のサイドスープレックスでHimikoをぶん投げ、Wダウン状態に。シングル王座戦に変更となっても、制限時間は変わらず15分。残り5分となり、2人はエルボーの打ち合いに。尾﨑のオリンピックスラムの構えを脱出したHimikoがバックドロップ。王者の意地で肩を上げた尾﨑。ラリアットはカウント1で返し、ダイビングセントーンはロープを掴んでフォールを許さず、セントーンからのフォールは横十字に切り返すHimiko。しぶとく食らいつくHimikoに尾﨑は今度こそのオリンピックスラムで勝負を決めた。
勝った尾﨑は「無事、防衛しました!Himikoさんはエリザベスにばっかり行ってるイメージでしたけど。もうちょっと別のベルトも見て、欲張りになっていいんじゃないかと思います。私が持ってる限りは挑戦受け付けるんで、もっと強くなったHimikoさん待ってます」と、防衛の喜びとHimikoへのエールを口にした。Himikoは梅咲王者時代に直接のピンフォール勝ちでベルト挑戦をアピールしたものの、王座戦には至らず。その試合のタッグパートナーは尾﨑だった。以降はクリスタルの挑戦資格も満たしているがエリザベス戦線で奮闘してきたHimiko。今後はさらにレスラーとしての欲を見せられるか。
「遥を倒して、ななみが来て、Himikoさん…次は誰が来てくれるのかなぁ。今すぐしたいんだけど、誰かいない?このベルト欲しくないんだ?」とまだまだ暴れ足りない王者。するとリングに姿を表したのは笹村あやめ!2.11新木場で梅咲に挑戦し敗れている笹村は、現在2AWとSEAdLINNNGのタッグ二冠王者。尾﨑に勝てば三冠の大チャンスだ。「私は誰の挑戦でも受ける」と笹村の挑戦を快諾した尾﨑。日時は未定だが、激戦必至の好カードが決定した。

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負  
[えーがた]梅咲遥&ななみ vs AKARI&炎華 

若手実力派が集結!試合後はお楽しみも…?

相変わらず炎華に冷たい梅咲。デビュー前は梅咲のファンだったという炎華の握手を払いのける。対角で炎華が先発すると見るや、ななみを押し退けて先発。タッグを組む機会も増えている2人だが、いざ対戦すると白熱の攻防に。炎華がAKARIとの連携を鮮やかに決めると「それ遥とやってるやつ!」と怒りを隠せない梅咲。怒りに任せて髪を掴んでロープにはりつけ、ドロップキックを突き刺す。えーがたコンビは徹底的に炎華をいたぶり、AKARIの介入を許さない。やられっぱなしの炎華はティへラで反撃してAKARIにタッチ。AKARIはぶら下がり式極楽固めで絞り、ミサイルキック発射。ななみはカウンターでスリーパーホールドに捕らえ、ギブアップを迫る。エスケープされると、形を崩しながらもノーザンライトで投げ切る。カウント2で炎華のカットが間に合い、ななみから梅咲にチェンジ。梅咲のエルボーにAKARIはビッグブーツで応戦。619をかわされてもラリアット。AKARIから炎華に替わると、炎華がドロップキック連発。スペースローリングエルボーに続けてもう一発ドロップキック。そこに今度こそAKARIが619を決め、炎華がSTF。ななみがカットするが、炎華が隙をついてジャパニーズレッグロールやカサドーラ、タイムマシンにのってであわや金星の場面を作る。ピンチを切り抜けた梅咲は梅スプラッシュ。カットに入ったAKARIをななみが裏投げで排除し、数的有利のチャンスを作ったえーがた。ななみが炎華を肩車、そこに梅咲がコーナーからダイブしながらネックブリーカー!この超合体技「Aラダー」でえーがたが大会を締めくくった。梅咲は「えーがた、初めて連携で勝ちました!良かった…ななみ、ありがとうね」と見事な連携を決めた喜びを語る。
続けて、大会前に川崎市制100周年記念事業「さいわいにぎわいフェス」にディアナの選手たちが綱引きで参加していたことに触れ、「今日はお昼に綱引きをしてきたんですけど。大きな力ってみんなで一致団結しないと出せないんですよ。今日たまたま後楽園に出る他団体の選手も揃ってます。ディアナの大きい大会なので、ディアナが一丸とならなきゃいけないし、他団体の選手もディアナのリングに上がっていただくということで、一致団結しないといけないと思うんです。だから…今日の赤コーナーと青コーナーで、綱引きをします!」とまさかの提案!リング下から、練習で使用しているバトルロープが登場。梅咲が「勝ったらギャラ倍とか…?」と迂闊に発言してしまい、会場は異様な盛り上がりに。こうしてギャラ倍をかけた(?)ディアナ軍対他団体連合軍の綱引き対決がスタート!実力拮抗の好勝負となったが、お金に目の色を変えた(?)青コーナー側・他団体連合軍の勝利!梅咲は悔しそうな表情を浮かべながらも「それほど強い人たちが参戦してくれてるってことですよね…ありがとうございます。この勢いで13日までよろしくお願いします!」。ギャラはともかく、約2週間後の後楽園大会の成功に向けて全員の心が一つになった。強い人たちがたくさん参戦するワールド女子プロレス・ディアナ10.13後楽園ホール大会、ぜひご来場ください!