【試合結果】2025年1月19日(日)新木場1stRING大会

観衆:213名

長期欠場中・梅咲遥トークショー

脱臼により長期欠場中の梅咲がリング上で15分のミニトークショーを行った。脱臼秘話(?)や、2025年のささやかすぎる目標を語った。また、選手よりソフト今井レフェリーへの声援が大きいことへの小さな不満をぶっちゃけ、ファンの大声援を促した。これで新木場大会は大盛り上がり間違いなし!負傷した肩は順調に回復しているようで、半年の欠場を見込んでいたが、4月の後楽園大会に間に合う…かもしれないと嬉しい報告も。ディアナ全員でビッグマッチを迎えられるよう、皆様応援よろしくお願いします!

動画: トークショーの模様を少しだけ☆

第1試合 シングルマッチ 15分一本勝負
NENE vs シャンシャン

フレッシュファイトで大会スタート!
オープニングマッチは若手対決。台湾からの留学生・シャンシャンとディアナ初の小学生レスラー・NENEがフレッシュファイトを展開した。
1年前の新木場大会では、公開練習に励んでいたNENE。この日は選手としてリングに上がり、練習の成果をアピール。鋭いドロップキックを連発していく。シャンシャンは髪を掴む、コーナーに追い込んでストンピングなど、レフェリーの注意も日本語が分からないフリ(?)をして反則を繰り返す。NENEはエルボーで正々堂々の真向勝負。シャンシャンもエルボーを打ち、逆エビ固めでしっかり腰を落とす。ロープを掴んだNENEに、シャンシャンは低空ドロップキックで追撃。続くフィッシャーマンズスープレックスは不発に。NENEがダイビングクロスボディでフォールするがカウント2。NENEが懸命にエルボーやドロップキックで攻めていくが、シャンシャンはキックアウト。シャンシャンも日本で磨きをかけたドロップキックを披露する。シャンシャンが再びの逆エビ固めで絞ると、柔軟性を活かしてNENEはロープへ。しかしシャンシャンはNENEをリング中央へ引きずり、さらに角度をつけて絞る。体の柔らかいNENEでも耐えきれず、ギブアップを喫した。

第2試合 タッグマッチ 20分一本勝負
デボラK&松本千穂 vs 夏実もち&尾﨑妹加

デボラ、まさかの引退表明…
まずはデボラと尾﨑。力比べからタックル合戦へ。尾﨑がデボラを倒すと、デボラも立ち上がって再びのタックルで尾﨑を倒す。デボラから松本にチェンジすると、松本が捕まってしまう。北斗プロレスからディアナに武者修行に来ている松本はキャリア5ヶ月。この日は初めてのタッグマッチだという。尾﨑と夏実にいたぶられながらも懸命に耐える姿は次第に観客の声援を集めていく。客席から、そしてデボラから「やりかえせ!」の声が飛ぶ中、ドロップキックで反撃し、やっとデボラにチェンジ。デボラは変形の極楽固めで夏実を絞るが、ロープに逃げた夏実がうすDON。カウントは2に終わり、夏実から尾﨑にチェンジ。デボラとのエルボー合戦に。ロープの反動で勢いをつけたいデボラだったが、リング外から夏実が足を引いて阻止。転んだデボラを尾﨑がサイドスープレックス。肩を上げたデボラ。尾﨑はデボラをコーナーに乗せ担ぎ上げようとするが、デボラがコーナー上から極楽固めに捕らえる。これを反則カウント4で解いたデボラはスピアーを1発放って松本にチェンジ。尾﨑は松本ともタックル合戦に。尾﨑は「来いよ!」「まだまだ!」「そんなもんか!」と堂々受けきり、反撃の1発で松本を吹っ飛ばす。ロープに走った松本はやはり待ち構えていた夏実に捕まり、尾﨑と夏実の連携攻撃の餌食に。続くアルゼンチンバックブリーカーはデボラがカットしたが、尾﨑はセントーンを2発お見舞い。自力でキックアウトした松本に、ロープワーク2往復の助走をしっかりつけた3度目のセントーン。かわした松本がお返しのタックル。デボラがバックフリップで助太刀し、 松本もセントーン!これは夏実のカットが間に合う。スクールボーイ連発で金星を狙う松本だったが、尾﨑のラリアット、セントーンに沈む。
勝者組は早々に引き上げ、デボラがマイクを持つ。「一言お伝えしたいことがあります」と切り出し、「デボラK、引退します!4月の27日、後楽園ホール大会で引退させていただきます」と突然の引退宣言!観客がどよめく中、「目標にしていた後楽園ホール超満員の中で引退したいので、ここにいる皆さん、配信を見てる皆さんもぜひご来場いただきたいです。最後までよろしくお願いします!」と呼び掛けた。残り約3ヶ月、プロレスラー・デボラKの戦いを目に焼き付けてほしい。

第3試合 6人タッグマッチ 30分一本勝負 
佐藤綾子&世羅りさ&真琴 vs まなせゆうな&香藤満月&マコトユマ

若手もベテランも躍動!
昨年末に初参戦し、今大会では「追加参戦」として発表されたまなせ。ディアナ若手の香藤とマコトと共にド派手に入場!しかし、まなせの入場曲「夢見る少女じゃいられない」を知らなかった17歳のマコト…。「知らないの?」と突っ込まれてしまう。ジェネレーションギャップを感じずにはいられない3人の対角は佐藤綾子、真琴、世羅りさ。明らかに強い3人に、ディアナ若手陣がどこまで爪痕を残せるか注目だ。 
まずは声の大きさで相手を圧倒したまなせ軍。まなせの「行け!」の合図で香藤とマコトが突撃!奇襲で佐藤を捕まえた3人は、次々にドロップキックやボディアタックで集中砲火。作戦大成功で雄叫びを上げると、世羅と真琴が割って入り分断。佐藤とマコトのマッチアップに。佐藤はお返しとばかりにマコトをいたぶり、真琴にチェンジ。まずは青コーナーで控えるまなせを蹴落とし、香藤も…と思いきや、香藤が持ち前の大声で真琴の鼓膜に攻撃!意外と効いたのか、のたうち回る真琴に襲いかかる若手コンビ。しかしベテラン真琴はものともせず、香藤をリング外へ落とし、マコトをターゲットに。「誰に断って“まこと”名乗ってんだ」とイチャモンをつけ顔面攻撃。まこと同士でタッグを結成したこともあったが、今回は敵!「私が真琴」と主張しながらしつこくマコトの顔を蹴る。マコトも「私もマコトなんだ!」と猛反撃。まことを巡る争いは激しさを増し、観客も「まことー!」と、どちらかに声援を送る。ベテラン真琴がリードするが、マコトもレスリング仕込みのリフトやドロップキックで一矢報いまなせにチェンジ。キャリアのあるまなせが登場するとすぐさま佐藤と世羅もリングへ。3人がかりでまなせを仕留めにかかるが、まなせはタックルで3人ともなぎ倒す。真琴も得意のカカト落としや多彩なキックで反撃し、世羅にチェンジ。世羅はセラリズムバスターでまなせをマットに叩きつけるが、続くリバースニードロップを回避したまなせがブレーンバスターの体勢に。腰を落として世羅が持ちこたえ、佐藤が加勢。まなせのピンチにマコトが飛び出し、真琴も加わる。もちろん最後に香藤も入り、3対3のブレーンバスター対決に。これを決めたのはまなせ軍!この流れに乗って香藤と世羅の対決に。重すぎる香藤との対戦はNGと散々言っているのになぜか毎度のごとく対戦が組まれている世羅は、95キロのボディプレスを連続で受け「ちょっとタイム」…。香藤は「プロレスにタイムはない!」とお構いなしにボディプレス!重さでは敵わない世羅は「タイムっつってんだろ!」と力強いエルボーを打つ。それでも香藤は世羅をコーナーに振り、3人のトレイン攻撃。倒れた世羅に、まなせ・マコト・香藤の合計242キロおんぶプレス!動けず大ピンチの世羅を真琴のカットが救う。大ダメージを引きずりながらもリバースニードロップを落とし、世羅から佐藤にチェンジ。佐藤はおぼんの達人で反則攻撃。凶器にもめげない香藤はカナディアンバックブリーカーで揺さぶる。香藤がボディアタックやボディプレスで果敢に攻めるも、佐藤は自力でキックアウト。香藤はタッチを要求するマコトに試合を託す。タッチを受けたマコトは飛行機投げやドロップキック、ミサイルキックと猛攻。しかし世羅がマコトをおぼんで殴打し動きを止め、佐藤がAyako’sEXで絞る。香藤が救出すると、真琴と世羅がおぼんを振り回して香藤とまなせを排除。これで3対1の圧倒的有利な状況になるはずだったが…。世羅がマコトにもおぼんを振り下ろすと、やはり回避!後ろにいた佐藤に誤爆してしまう。この隙にマコトがジャックナイフで佐藤を固めるがこれも佐藤が自力で肩を上げる。真琴のブレイジングキック、世羅のニーアタック、佐藤の変形フィッシャーマンズスープレックス「佐藤トランペット」を連続で受けたマコトは全く動けず3カウント。
誤爆もあったが勝てば良し?佐藤、真琴、世羅の3人は笑顔でリングを後にした。

第4試合 シングルマッチ 20分一本勝負
ななみ vs 羽南

注目の好カードが実現!
スターダム所属の羽南がディアナ初登場!スペシャルシングルマッチがディアナマットで実現した。ゴングが鳴ると、客席からの大「ななみ」コールと「羽南」コールが入り交じり、早くも大盛り上がり。ファンの熱気に押されるように、2人は序盤から力のこもった攻防。羽南が力強いボディスラムでフォールすれば、ななみはカウント1で返す。羽南が串刺しエルボーを打てばななみはタックルでなぎ倒す。負けたくない気持ちをぶつけ合うように互いにエルボーを打ち、鈍い音を鳴らす。一瞬ふらつきながらも、ななみが気迫のエルボー連発で羽南をロープに押し込み、カウンターのタックル、ボディアタックと続けていく。ダイビングボディプレスはかわされたが、スリーパーに捕らえたななみ。揺さぶりをかけ、さらに胴締めを加える。羽南は足をロープに伸ばし、豪快なブロックバスターで反撃。しかしななみはフォールを許さずすぐに立ち上がる。雄叫びをあげ突進してくるななみをキックで迎撃した羽南。Wダウン状態になるも両者気力を振り絞り立ち上がる。ななみが裏投げで羽南をマットに叩きつけ、今度こそのダイビングボディプレス。キックアウトされるとななみはもう一度コーナー上へ。羽南がデッドリードライブでリングに落とし、追撃のフェイマサー。ふたたびのブロックバスターはカウント2。ならばと必殺のバックドロップの構え。ななみは暴れて脱出し丸め込みに切り返す。ここから2人は丸め込みの応酬に。丸め込まれては切り返し、それをさらに切り返し、ななみの横十字固めはついにカウント2.99。しかし間髪入れずに羽南のセブンティーンが決まり、ファンの「返せ!」の声が響く中、今井レフェリーがマットを3回叩いた。女子プロレスの明るい未来を予感させる一戦は8分24秒、羽南の勝利に終わった。紙一重の攻防を制した羽南はななみに握手を求めたが、ななみは羽南を突き飛ばし足早にリングを降りていった。

セミファイナル W.W.W.Dエリザベス選手権試合 60分一本勝負
[王者]井上京子 vs [挑戦者]宮崎有妃 vs [挑戦者]Himiko 
※第19代王者 3度目の防衛戦

井上京子、大ピンチでもV3!
井上京子が2週続けてのハードなエリザベス戦に王者として臨む。目標は「7回防衛」と公言しており、有言実行まで負けるわけにはいかない京子。NEO時代の後輩・宮崎有妃とディアナの後輩・Himikoを挑戦者に迎えた。
宮崎は櫻井裕子とともにWAVE認定タッグ王者に君臨。ここで勝てば二冠となる。京子と同じカードだけで嬉しい、と素直な思いをSNSに投稿しながらも「京子さんからベルトを奪えるチャンス!!!」と、打倒・井上京子の絶好の機会に気合十分だ。
1.12アミスタでは、ジャガーの要求で通常の3WAYが防衛戦に変更となり、先に決定していた今回が三度目の防衛戦となる京子。ジャガーとのタイトルマッチをどうしても避けたい口実に、京子の口をついて出たのは「弱い人と防衛戦したいので…」。その言葉に静かに燃えていたのは、先に挑戦が決まっていたHimikoだ。「この悔しさを払拭するには強くなるしかない」と決意を新たに、エリザベス獲りへ出陣!
3人がそれぞれの思いを胸にリングイン。握手を交わし、運命のゴングが鳴る。まずは宮崎がHimiko狙い。2人の攻防に京子が突撃するもひらりとかわし、Himikoが京子にドロップキック、宮崎も京子にボディアタック。宮崎はHimikoをかなり強引に場外へ落とし、京子と対峙。2人は大きな体をぶつけ合うが、京子がショートレンジラリアット連発で宮崎をなぎ倒し、立ち上がった宮崎のラリアットも跳ね返してみせ、この力勝負は京子に軍配だ。リングに戻ったHimikoも果敢に向かっていくが京子がモンゴリアンチョップ、さらに美しい吊り天井。しかしその2人の間にそろりそろりと宮崎が入り込んでフォールを主張。京子は慌ててクラッチを解き、Himikoは落下。悶える2人をよそに、宮崎はリングのど真ん中で「カメラの準備をしろ!」。宮崎がHimikoを捕まえ「行くぞ!はずかし固め!」と宣言すると、京子は「おい!誰が見たいんだよ!」と暴言を吐きながらカット。Himikoは「京子さん、酷すぎませんか?」と怒り心頭。食らいたくはない筈だが、食らわなければ悔しい…複雑な女心が揺れるHimikoは怒りのエルボー。Himikoが京子を羽交い締めにすると、宮崎は何を思ったか、京子のタイツを脱がせる暴挙に!「やめて!」と叫ぶ京子。聞く耳持たない宮崎。ワンピース水着型のトップスと下ろされたタイツの間から、京子の太ももがリング上であらわになってしまう。まさかまさかの出来事に、観客は大爆笑!まさに恥ずかしい状態で、宮崎ははずかし固めの体勢に。このまま食らっては恥の上塗り…キレた京子は、一旦タイツはそのままで剛腕を振りぬきラリアット!宮崎をぶっ飛ばし、今井レフェリーに守られながら(?)タイツをこそっとお直し。京子は「タイトルマッチだぞ!この野郎!」とブチギレながらキャメルクラッチ。その背後から近づいたHimikoが京子をスリーパーで絞め、宮崎は脱出。走り出した宮崎はロープワーク2往復。ここから宮崎はどちらを狙うのか…。「京子さん!」とアピールするHimikoだったが、宮崎は2人まとめて低空ドロップキック!今度はHimikoが2人まとめて低空ドロップキック。さらに宮崎をブルドッギングヘッドロックで、倒れた京子に叩きつける。キックアウトされても、宮崎をスクールボーイでもう一度京子の上に転ばしWフォール。Himiko猛攻も京子が肩を上げる。HimikoはHIGAMIクラッチで宮崎を絞るが、立ち上がった京子がHimikoの顔面を踏みつけ。花道に逃げたHimikoを追う京子。固い花道にブレーンバスターでHimikoを投げつけ、宮崎にもブレーンバスター、ラリアットを見舞う。リングに戻ると、Himikoが京子に河津掛け。宮崎は「コーナー行け!早くしろ!」とHimikoに指示。合体技を期待したHimikoだったが、宮崎は「京子さん!どいて!」と倒れていた京子を退避させ、「何でどくんだよ!」と混乱状態のHimikoを無人のリングに投げ捨てる。コーナー最上段からマットに叩きつけられ、大の字になって倒れたHimikoに宮崎は「アホか!騙されてんじゃねーよ!アホか!」と罵声を浴びせる。京子がHimikoを起こして捕まえ、宮崎に「コーナー!」と指示。宮崎は「しっかり持っとけよ!」と言いながら京子にミサイルキック!巧みな話術(?)に騙されまくったディアナの2人は結託し、宮崎めがけて突撃!しかし宮崎はラリアットで2人まとめて迎撃。Himikoが今度は自らの意志でコーナーに上ると京子も追い、雪崩式ブレーンバスターの構えに…。ここで立ち上がった宮崎がジャーマンで京子をぶん投げる。するとHimikoは宮崎との合体は期待せず、カーフブランディング。このフォールは京子がカット。宮崎がコーナー上へ行くと、今度こそ京子の雪崩式ブレーンバスターが炸裂!続くナイアガラはショルダースルーに切り返し、宮崎がムーンサルトで美しく宙を舞う。しかしHimikoがベルトへの執念でカットしカウント2。しぶといHimikoの脳天をDDTでマットに突き刺した宮崎は再びのムーンサルト発射準備。エリザベスは挑戦者同士での決着でもベルト移動となるルール。エリザベス流出の危機に、天才レスラー井上京子が本領発揮!トップロープにいる宮崎を京子が突き飛ばしてリング外へ落下させ、Himikoとの一対一に。渾身のナイアガラドライバーが完璧に決まり、ハチャメチャ大混戦に終止符を打った。熱心に京子に声援を送っていたファンに手を振りながら、笑顔でベルトを腰に巻いた。
バックステージでは、試合中に膝が外れるアクシデントに見舞われていたことを告白。大ピンチでも底力を見せつけた天才・井上京子。目標のV7まで、あと4回!

メインイベント
W.W.W.Dシングル選手権試合 60分一本勝負
[王者]笹村あやめ vs 柊くるみ[挑戦者]
※第19代王者 3度目の防衛戦

新王者誕生!しかし事件勃発…
第19代王者・笹村あやめが3人目の挑戦者に指名したのは柊くるみ。12.20フューチャーサイトで柊との初タッグに手応えを感じた笹村は「ベルトかけてやりませんか?」と問いかけ、柊も快諾。こうして“頭がおかしくてカッコいいチャンピオン”を目指す笹村の3度目の防衛戦が決定した。初タッグからの初シングルがいきなりタイトルマッチとなった2人。激戦必至の好カードが開戦!
笹村は入場時に、欠場している梅咲遥に向かってアピール。復帰後の再戦を誓いながらリングイン。ゴングが鳴ると王者は「あやめ」コールを煽り、挑戦者も負けじと「くるみ」コールを要求。初シングルを噛み締めるように、そして互いの力を確かめ合うように、2人は序盤のテクニカルな攻防でファンを魅了。一つ一つの動きに巧さ、そして強さが光る。低空ドロップキックで柊を場外へ落とした笹村は、容赦無しのフットスタンプ。回避した柊が場外マットへボディスラム。苦悶の表情の笹村をリングに放り込み、フットスタンプ、ローリングセントーン、ボディアタック、ミサイルキックと、ヘビー級の肉体を存分に使って笹村を追い込んでいく。笹村も負けじと猛反撃。フロントネックロックで絞め落としにかかる笹村だったが、気力で立ち上がった柊がブレーンバスターに切り返してみせる。笹村はフォールを許さず雄叫びをあげ、ノーザンライトスープレックスで鮮やかなブリッジ。カウント2に終わると今度は投げっぱなしジャーマン。柊もフォールを許さず、叫びながらトラースキック。両者ダウン状態になりながらも、ファンの手拍子で息を吹き返す。先に立ち上がった笹村が強烈なエルボー連発。柊はラリアット。笹村がスライディングエルボー。柊はキャノンボール。ラリアットのぶつかり合いは互角に。一進一退の攻防が続いていく。笹村のブロックバスターはカウント2、間髪入れずに放つラリアットもカウント2で返す柊。笹村は攻め手を一切緩めず、ダイビングフットスタンプを突き刺す。それでも返す柊。笹村がタイガースープレックスの構えに入ると、柊が振りほどいてインプラント。リングに真っ逆さまになった笹村だが、意地でカウント1。ならばと柊は人でなしドライバー。これでも勝負は決まらず、柊はトップロープから大跳躍。美しい空中姿勢から全体重を笹村に浴びせる。ここまで王者の意地で持ちこたえてきた笹村だが、ついに力尽きる。挑戦者・柊くるみが完璧な3カウントを奪った。
柊は「ベルト獲ったぞー!」と絶叫!「自分はシングルのベルトを獲るのは高校1年生の時以来です。めちゃくちゃ嬉しいです!」と素直な喜びを語り、笹村には「挑戦者として指名してくれてありがとう」の言葉でねぎらう。マイクを奪った笹村は「私の大好きなそのベルトに恥じるようなことしたら、また挑戦しちゃうもんね!」と悪態をつく。柊は「名に恥じぬように、次はチャンピオンとして笹村が挑戦者…いつでもやってやるよ!」。すると笹村は今にも挑戦表明しそうな雰囲気に…。「今はもういいよ。帰れ、負けただろ」と促され、笹村は去っていった。“頭がおかしくてカッコいいチャンピオン”を目指し、独自の防衛ロードを走った笹村。再び“頭のおかしい挑戦者”として王者の前に立ちはだかる日も遠くない…かもしれない。「自分はプロレスラー15周年を迎えます。このベルトを防衛しつつ、突っ走っていきたいと思います!」と24歳にしてキャリア15年の新王者が今後に向けて意気込むと、何やら聴いたことのない音楽が流れ出す…。自身のテーマ曲ではないことに驚いた柊が振り返ると、花道奥には黒いスーツに身を包んだ謎の美女が!柊を睨み付けながらリングに入り、そのままベルトを奪い取る。世羅りさをはじめとするセコンド陣が止めに入るが、乱入者はベルトを手離さない。ゴングが打ち鳴らされ大荒れ状態のリングでマイクを握り「私はデビー・カイテル。アイルランドから24時間かけてここに来て、お前らのクオリティを見に来たんだよ。私がディアナをぶっ壊してやる!」と英語で啖呵を切る。言葉の意味はよく分からないものの、「(ベルトを)返せよ」と静かに怒りをあらわにする柊。佐藤綾子が間に入り、穏便な交渉を試みるもデビーは応じず、なんとベルトを持ったまま場外へ!デビーは観客の大ブーイングを浴び、ベルトをスタッフに投げつけて会場を去っていった。スタッフを経由して、とにもかくにもベルトが戻ってきたが柊は呆然…。ディアナ所属を代表して佐藤が「新チャンピオン、すいませんね。申し訳ないんで、私が締めますね」とちゃっかり締めマイク担当に。第20代王者は言われるがまま、ベルトを持ってリングを後にした。「見逃せない展開になってますよね。ちなみに私は、さっきの人にめちゃくちゃ興味あります。みなさん、ディアナから目を離さないでくださいね!」と呼び掛けて波乱の大会を締め括った。なお、デビーは今後1年間ディアナに参戦することになっており、デビーに興味津々の佐藤とは早速対戦することが正式に予告された。新王者の防衛ロード、そしてディアナの新展開、お見逃しなく!

動画:新王者誕生! デビ―乱入 、そして 去っていくデビ―!

【試合結果】2025年1月18日(土)フューチャーサイト

第1試合  シングルマッチ15分一本勝負
シャンシャン vs 炎華

第2試合  タッグマッチ20分一本勝負
マコトユマ&ビッグ春華 vs HisokA&Chi Chi

第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
Himiko  vs 松本千穂

メインイベント タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&柳川澄樺 vs 香藤満月&YuuRI

【試合結果】2025年1月12日(日)アミスタ大会vol.77

大会ダイジェスト動画はコチラ!!

入場式

2025年の戦い始めは、まず全選手揃っての入場式が行われた。受験のため休業中の美蘭を除き、ディアナ所属全員が登場。台湾からプロレス留学中のシャンシャン、欠場中の梅咲遥もリングに上がり、更にはこれからデビューを目指す練習生の姿も。ディアナ社長の京子が「明けましておめでとうございます。今年もディアナは進化し続けていきたいと思います。今日からシャンシャンも参戦します。遥も肩の調子が上がってきて、美蘭も帰ってくると思うので、ディアナはより一層輝き続けます。応援よろしくお願いします!」とファンにご挨拶。しかしここでジャガーがマイクを奪い「今日さ、アンタ私と3WAYだよね?なんで3WAYなのに普通の試合なの?タイトル持ってるんじゃないの?チャンピオンでしょ。正月一発目、防衛したいでしょ?させないけど」と、京子、ジャガー、藪下の3WAYマッチというカードに苦言。京子は苦笑…。「ふざけんじゃねぇよ」と怒りをあらわにするジャガーに、京子は「防衛戦は、弱い人とやるって決めてるので…」。ジャガーと藪下はSSPWのタッグ王者。この2人を相手に防衛戦はどうしても避けたい模様。「ベルトかけたいの!」と語気を強めるジャガー。「かけたくないんで、すみません…」と及び腰の京子。団体の見解は「社長がOKなら」とのことだが…。「根性なし」とののしられてしまった社長は「ベルトを7回防衛したいと思ってまして、弱い人としかやらないと決めてるんです。根性なしなんですけど…。ジャガーさんからそう言って頂けて、1つでも防衛を伸ばしたいなと。毎回あのベルトはすぐなくなってるんです。なので、今回もなくならないように、そのジンクスを破りたいなと思いますので…タイトルマッチにさせていただきます!」と渋々(?)強い人とのタイトルマッチを承諾!京子は新年早々大ピンチを迎えることとなってしまった。

第一試合 変則ルールタッグマッチ 20分一本勝負 
NENE&尾﨑妹加 vs 香藤満月&マコトユマ 

第二試合 タッグマッチ  20分一本勝負 
Himiko&夏実もちvs デボラK&小林香萌 

久々にデボラKと組むことになったコバヤCこと(?)小林香萌。恒例のタンクトップには「デボ担」の文字が…。「何で私は毎回デボラなんだよ」「毎度毎度デボラ任せやがってこの野郎」と早くも文句タラタラ。小林が「デボ担」タンクトップを豪快に破り捨てると、「デボラを破るな」とデボラも不満気。タッグワークは期待できそうにない2人の対角には、こちらも息の合わないHimikoともち。4度目のタッグで、今日こそ絆が芽生えるのか?!
まずはHimikoとデボラ、ディアナ所属同士のマッチアップ。すぐさま小林が加わり、デボラと小林のW攻撃に。小林はデボラとの合体おんぶプレス。77.7キロのデボラの重さにふらつきながらも何とか成功!するとその上からもちがヒップドロップでカット。しかし3人分の体重がのしかかったHimikoは苦悶…。もちは全く気に止める様子もなく、デボラにボディスラム、カニ挟みで小林をデボラの上に転ばし、その上にダメージを受けているHimikoを強引にボディスラムで投げ落とす。これでもちがフォールを主張すると、デボラが肩を上げる。やはり両軍のタッグワークは微妙だ…。気を取り直して(?)、Himikoとデボラの攻防。Himikoがリバースインディアンデスロックで足攻め。Himikoが後ろに倒れるとデボラは絶叫!もちは「もう1回」「あと10回」と、やはりHimikoに愛のない指示を飛ばす。言われるがまま頑張るHimikoだが「無理だよ」「数えんなよ」と次第に不満が…。やられっぱなしのデボラに小林は「デボラがんばれ」とエールを送り、カットする気はさらさらないようだ。デボラが怒りのスピアーでHimikoを吹っ飛ばして小林にチェンジ。小林はセントーン6連発、足を踏みつけるなど暴れまわるが、Himikoも得意の関節技や丸め込みで対抗。タッチを受けたもちはHimikoとの連携でうすDONで丸め込むが、小林がエビ固めに切り返す。もちと小林のテクニカルな攻防の末、Wダウンから両者チェンジ。Himikoがブルドッギングヘッドロック、レッグシザーズネックロックと続けていき、デボラは必死にもがいてエスケープ。小林とデボラの連携が決まり、デボラが極楽固めで絞る。パートナーのカットに救われたHimikoは、続くバックフリップを切り返して丸め込む。HimikoのWアームは上がらず、デボラがショルダースルー。Himikoはこれを受けきる。デボラが今度こそバックフリップでフォールするがカウント2。デボラがHimikoを羽交い締めにし、小林が延髄斬りを放つが痛恨の誤爆!ピンチのデボラはもちのリバーススプラッシュ、Himikoのダイビングギロチンを連続被弾。小林がしぶとくカットに入ったが、Himikoがカーフブランディングでトドメを刺した。京子から譲り受けた技で新年のスタートを切ったHimiko。もちとの息も徐々に合ってきたと充実感を語り、1.19新木場ではエリザベス王座に挑戦だ。もちも「夢が近づいてきてるね!ペロッと取っちまいな」と背中を押した。

第三試合 W.W.W.Dエリザベス選手権試合  20分一本勝負 
[王者]井上京子 vs [挑戦者]ジャガー横田 vs [挑戦者]藪下めぐみ

入場式でまさかのタイトルマッチに変更となった3WAY。弱い相手に防衛を重ねたい京子の前に、SSPWタッグ王者の2人が立ちはだかる!
まずは京子がロックアップで2人をそれぞれロープに押し込む。力では敵わないタッグ王者の2人は、パイプ椅子やロープ等、反則攻撃で京子をいたぶる。キレた京子もレフェリーの制止を振り切って猛反撃。すると藪下が柔道の帯を取り出し、鞭のように振り回す!京子は今井レフェリーを盾にして逃げるが、これがレフェリー不在の大ピンチを招いてしまう…。CRYSISの2人が帯で京子の首を絞め、京子は苦悶。ようやくレフェリーが生還し反則カウント4で解放された京子。今度はジャガーが藪下に狙いを定め、バックドロップでフォール。キックアウトした藪下は得意の関節技で腕攻め。起き上がった京子が恨みを込めて帯で攻撃してカット。帯を奪い返した藪下が京子の吊り天井をカット。藪下の帯に苦しめられる京子は「痛いよこれ!やめて!本当に!」と悲痛な叫び。その痛みを身をもって知る今井レフェリーもストップをかけるが、お構いなしに帯を振り回す藪下。京子はラリアットで藪下を黙らせるがジャガーがカット。CRYSISの連携も京子のラリアットで強引に封じ、ジャガーにナイアガラの構え。これはジャガーがフランケンシュタイナーに切り返すが、藪下がカット。勢い良くコーナーに登った藪下だったが、京子の雪崩式ブレーンバスターの餌食に。倒れたまま起き上がれない藪下と京子。ジャガーは藪下をフィッシャーマンズバスターでマットに叩きつけるが京子がカット。「今度こそ!」とナイアガラドライバーでジャガーをフォールするが、しぶといジャガーは自力で肩を上げる。ジャガーが京子を捕まえ、藪下が突進するも京子がひらりとかわしジャガーはリング外へ落下。藪下との一対一になった京子は、剛腕唸るラリアットで藪下をマットに沈めた。京子自身は初と勘違いしていたようだが、昨年9月以来、2度目の防衛となった。緊急タイトルマッチでも勝負強さを見せつけた京子。1.19新木場では打倒京子に燃える宮崎有妃、初戴冠を目指すHimikoを相手にまたも防衛戦だ。目標のV7まで、あと5回!

京子のバックステージコメントはコチラ!

メインイベント 20分一本勝負 
ななみ&シャンシャンvs佐藤綾子&沙恵

昨年は大学の夏休みを利用してディアナでプロレスを学んだ新台湾プロレス所属・シャンシャン。冬休みに入り、2度目の来日だ。再会の喜びを噛み締めるように、笑顔でリングイン。ファンからも「シャンシャンおかえり」の声が飛ぶ。対するはこちらも久しぶりの沙恵。この日のために名古屋からやって来たが、なぜかななみはあまり歓迎していない模様…?ゴングが鳴ると沙恵が「皆さん久しぶり!覚えてる?名古屋から来た沙恵ですよ!」とアピールすると、ななみは「覚えてない」と一蹴。「あんた私の地元で対戦したよ?」と言われても「地元…?」と全く記憶に残っていない様子。それでも「若い子には負けないよ!ね、綾子さん!」と長々喋り続ける沙恵に蹴りを入れたななみ。シャンシャンと共に「うるせー!」とトレイン攻撃。沙恵を踏み台にしてシャンシャンの再来日を笑顔でアピールした。ななみからシャンシャン、沙恵から佐藤にそれぞれスイッチ。佐藤の厳しい攻め、沙恵の小狡い攻めに苦しむシャンシャンだが、カウンターのランニングネックブリーカーでピンチを脱出。ななみにチェンジし、佐藤と沙恵の2人をショルダータックルで一気に吹っ飛ばす。力強いエルボーを連発していくななみだが、コーナーに追い詰められた沙恵がぶら下がり首4の字で形勢逆転。ミサイルキックを一発お見舞いし、佐藤にタッチ。佐藤はジャンピングニー、ミサイルキック、Wアームスープレックスと攻めまくる。肩を上げたななみの動きをサミングで止めた佐藤だが、ななみはスリーパーホールドで佐藤を捕まえる。ロープに逃げた佐藤に突進するななみ。佐藤はひらりとかわしてバックを取り、ジャパニーズレッグロールクラッチ。カウント2で返したななみは裏投げやノーザンライトスープレックスで対抗。沙恵がカットし、ななみからシャンシャンにチェンジ。佐藤には沙恵が加勢するが、シャンシャンは2人まとめてスタナー。ななみが沙恵をリング外へ落とし、シャンシャンが佐藤をフィッシャーマンズスープレックスでホールドするが、しぶとく帰ってきた沙恵がカット。トップロープに登ったシャンシャンを佐藤がお盆で撃墜。佐藤がすかさずトップロープからミサイルキック発射。自力でキックアウトしたシャンシャンを捕まえた佐藤。「押さえててよ」と沙恵がビッグブーツで飛び込むが、シャンシャンが回避し盛大な誤爆に。シャンシャンがスクールボーイで丸め込むがカウント2。追撃を狙いロープに走ったシャンシャンだが、リング外から性悪女・沙恵が足を引く。転んだシャンシャンに佐藤が低空ドロップキックを突き刺す。シャンシャンのピンチにななみが駆けつけ、タックルで佐藤を倒す。しかし沙恵がビッグブーツでななみを蹴散らし、シャンシャンは数的不利に追い込まれてしまう。佐藤と沙恵の連続攻撃を耐え抜くシャンシャンだったが、ドドメの佐藤トランペットで万事休す。
佐藤と沙恵はシャンシャンと握手を交わしたが、ななみはシャンシャンを沙恵から引き離すようにリングを後にした…。勝った佐藤はマイクを持ち、ファンにご挨拶。名古屋から参戦した沙恵にも頭を下げた。沙恵は「去年に引き続き、ディアナさんで大暴れしたいと思います。応援してね!頑張る!」と意気込む。佐藤は「来年でディアナ旗揚げ15年です。15周年に向けて、今年はみんながジャンプアップする大事な1年だと思ってるので、みんな目標を持ってやっていきたいです。今年も応援よろしくお願いします」と2026年のディアナの節目を見据えて抱負を語った。

佐藤&沙恵のバックステージコメントはコチラ!

【試合結果】2024年12月29日(日)アミスタ大会vol.76

第1試合 3WAYマッチ20分一本勝負
マコトユマvs真琴vs世羅りさ

マコトと真琴が二度目のタッグ…のはずだったが、井上京子のまさかの欠場によりカード変更!マコト、真琴、世羅の3WAYとなった。
ゴングが鳴るとマコトが「真琴さん!まこまこタッグ一緒に組んでください!」と呼びかけ、真琴との協力体制に。世羅を狙いまこまこの2人で突進!世羅をロープにはりつけ、「まこちゃんず」のポーズも決めてみせた。かわいいポーズを北側の観客にもアピールしようと世羅を連行する真琴。真琴が世羅をロープにはりつけている隙に、マコトがスクールボーイ!世羅を置き去りにしてマコトが丸め込みを連発。ベテランの真琴は全て2で返し、怒りに任せてマコトを蹴落とす。今度は真琴と世羅のぶつかり合い。数々のベルトを手にしてきた実力者同士の熱い攻防に。2人が足4の字をかけあっているところにマコトが生還。アマレス仕込みのローリングで2人を転がし、真琴と世羅はひっくり返るたびに攻守が入れ替わり悶絶。真琴は膝を押さえながらリング外へ転げ落ちてしまう。マコトは世羅にドロップキック連発。続くボディスラムは世羅が爪で引っ掻き阻止。さらに顔面を踏みつけ、髪を掴む。ルール無視の世羅を真琴がエプロンから捕まえ、今度こそのまこまこ連携かと思われたが阻止する世羅。マコトは世羅をリフトで真琴の待つコーナーに叩きつけ、2人まとめて串刺しドロップキック!お返しとばかりに真琴が串刺しの顔面蹴り。続いて関節技でマコトをいたぶる真琴。カットに入った世羅が真琴と丸め込み合戦になるが、横から割って入ったマコトもフォールに。ミサイルキックで真琴を吹っ飛ばし、世羅に飛行機投げでニアフォール。大金星かと思われたが世羅の意地が3カウントを許さない。2.99で返した世羅は花夢の山で3カウントを奪った。

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
Himiko&夏実もち vs 本間多恵&尾﨑妹加

Himikoともちは三度目のタッグ。Himここまでの2戦は全く息が合っていない2人だが、対角はこれで3つのタッグ王座を獲得してきたスパイスアップ。かつてのW.W.W.Dタッグ王者でもある尾﨑と本間を相手に、Himikoともちの絆は芽生えるのか…?
Himikoともちはリングアナのコールを待たずに奇襲!2人の連携で本間を捕まえたが、スパイスアップも連携でHimikoともちを分断。もちが自力で脱出しHimikoにチェンジ。関節技を得意とする本間に、Himikoもリバースインディアンデスロックで膝攻め。本間からのタッチを受けた尾﨑にHimikoともちがトレイン攻撃。ここからはもちがスパイスアップを相手に孤軍奮闘。尾﨑のアルゼンチンバックブリーカーや本間の低空ドロップキックを受けながらもうすDONやバックドロップで対抗。もちがリバーススプラッシュの体勢に入ると、すかさず尾﨑が飛び出しもちを担ぎ上げ再びのアルゼンチン。切り抜けたもちは2人まとめてネックブリーカー。もちが良い流れを作ったところでHimikoが「もちー!代われー!早く代われー!私が決める!」とタッチを熱烈要求。もちは仕方なく(?)Himikoに試合を託す。Himikoはブルドッギングヘッドロックやギロチン、河津掛けからHIGAMIクラッチへ繋ぐなど奮闘。尾﨑のカットに阻まれ、今度は本間のサブミッションが炸裂。もちが救出する前に自力でエスケープ。コーナーに上った本間を2人で投げ落とし、HimikoともちのWギロチン。スパイスアップは尾﨑のスパインバスターと本間のジャックナイフが流れるように続くがもちのカットが間に合う。次の一手に走り出した本間に、もちがバラ鞭を振り抜いて流れを止め、悶える本間にHimikoのダイビングギロチンともちの今度こそのリバーススプラッシュを連続投下。滞空時間の長いWアーム卑弥バスターは尾﨑のカットでカウント2。尾﨑のラリアット、スパイスアップ合体619でもちを蹴散らし、尾﨑がマイカバスターでHimikoを持ち上げる。そこに本間がミサイルキックを放つ「特攻バスター」が決まり、もちのカットは間に合わず…。スパイスアップがこれぞタッグという合体技で勝利した。

第3試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&デボラK&香藤満月vsジャガー横田&佐藤綾子&NENE

京子欠場により、第3試合はNENEが初めてのタッグ、そして初めてのメインイベントとなった。初めてづくしのカードでまさかのクライシスとの合体だ。久々のアミスタ登場となるジャガーは入場から殺気立つ。ガウンをななみに投げつけ、今井レフェリーを蹴散らす。怖すぎるジャガーとの対戦を避けたいななみ軍は先発の押しつけ合いに。NENEが「行きます」と手を挙げると、ななみが先発に決定!2人がロックアップから押し合うと、NENEの後ろからジャガーが鋭い眼光をななみに突き刺す。怖がるななみは急に方向転換。誰もいない方角のロープにNENEを押し込む。「離せ!」とジャガーの怒号が飛ぶとななみはクリーンにブレイク。するとNENEはあっさりジャガーのもとへ帰っていきチェンジ。ジャガーがロープをくぐるとななみ絶叫!仲間のデボラは場外へ脱出、香藤は鉄柱にしがみついて動かない。逃げ場を失ったななみはコーナーに追い込まれ、ジャガーの反則攻撃の餌食に。今井レフェリーが必死に制止するか、全く聞く耳持たないジャガー…。早くもボロボロになったななみに、今度は佐藤も反則攻撃。タックルで一矢報い、やっとデボラにチェンジ。ジャガー、佐藤、NENEは代わりっぱなのデボラを袋叩きに。ジャガーは止めに来たレフェリーを殴打し、やはり言うことを聞かない。ジャガーがデボラを捕まえ「一緒に頑張ろう」とNENEに優しく声をかけ、63歳のジャガーと小学5年生のNENEが初めての連携攻撃!デボラがエルボーを打つとセコンド陣からは「NENEがかわいそう」。NENEが連続クロスボディで反撃し、佐藤にチェンジ。クライシスの連携も交えてデボラをいたぶる佐藤。デボラが反撃しフォールするとジャガーが蹴りを入れてカット。デボラからななみにチェンジすると佐藤はサミング。この隙にNENEにチェンジ。やはりななみが圧倒するが、NENEも必死に食らいつく。NENEがトレイン攻撃をかわすと、ジャガーと佐藤が加わり逆襲のトレイン攻撃。再びのななみとジャガーのマッチアップは恐怖心を克服した(?)ななみが臆することなく向かっていき、ノーザンライトスープレックス。デボラもジャガーに連続スピアー。しかしバックフリップの構えはジャガーが丸め込みに切り返す。代わった佐藤がミサイルキックやジャンピングニー、デボラはジャーマンとバチバチファイトを見せ、ようやく出番が回ってきた香藤は大きな体でドロップキックを打ち観客の度肝を抜く。香藤がカナディアンバックブリーカーで佐藤を担ぐとジャガーがカット。香藤を捕まえたクライシスはNENEを加えて合体キック。ついでにななみにも一発お見舞いし、佐藤はボディスラムでNENEを香藤の上に思い切り投げ落とす。ななみがカットし、ジャガーを何とかリング外へ落とし、リング上は佐藤と香藤に。佐藤がおぼんを取り出すとセコンド陣は「おぼん使ってるだろ!」と猛抗議。おぼんの達人で香藤は大の字。そしてレフェリーがセコンドの相手をしている間に、ジャガーがパイプ椅子を着々と準備…。このピンチを香藤がクロスボディ、ボディアタック、ボディプレスで切り抜ける。ななみとの合体プレスで打倒ジャガーの大チャンスを迎えたが、NENEのカットが間に合う。佐藤がおぼんを使ってななみとデボラをリングから追い出し、いよいよ3対1の数的有利に。ジャガーのパイプ椅子と佐藤のおぼん攻撃が今度こそ決まり、豪快に吹っ飛んだ香藤。ダイビングボディプレスで反撃するもかわされ、ジャガーが隙をついた丸め込みで勝負を決めた。
勝ったジャガーはマイクを持って年末のご挨拶。1年を振り返り、「若手も増えて、小学生がデビューするって凄くないですか?私でさえ中学卒業でデビューですから、彼女が私くらいになるときはどのくらいのキャリアを積むんでしょうね」と50年後(!)のNENEに思いを馳せた。「考えられる?私の年までやってたら。60で頑張るんだよ」とNENEにエールを送り、「ディアナは伸びしろたっぷりの選手がたくさんいますので応援よろしくお願いします」と2024年最終戦を締めくくった。

【試合結果】2024年12月22日(日)ミスタ大会vol.75

第1試合 タッグマッチ 20分一本勝負
Himiko&夏実もちvs香藤満月&尾﨑妹加

ニュータッグ初陣は全く息が合わず黒星となったHimiko&もち組。2戦目の相手はパワーがウリの香藤と尾﨑。先発したのは香藤とHimiko。力比べではやはり香藤に分があり、もちが加勢しても構わずロープに押し込む。トレイン攻撃をかわして香藤を捕まえたHimikoともちだが、やはり息が合わず…。決めポーズらしきものも決まらず、巻き込まれた香藤は「(やること)決めとけよ…」とツッコミ。それはさておいてリバースインディアンデスロックやフェイスロックで香藤を絞り上げるHimiko。それぞれもち、尾﨑に替わり、何年ぶりかのマッチアップをじっくり味わうようにエルボーを打ち合う。うすDONを返されたもちはHimikoにチェンジ。Himikoのブルドッギングヘッドロックともちのフェイスクラッシャーの合わせ技が決まるが、試合の流れを掴みきれず。尾﨑がHimikoを軽々とアルゼンチンで担ぎ上げていたぶり、ラリアットをお見舞い。替わった香藤がボディプレスや逆エビ固めで重さを生かす。さらに香藤のクロスボディで2人まとめて倒れてしまったが、夏実のコードブレイカーからHimikoのレッグシザーズネックロックが流れるように決まり、さらにWギロチンを落とすなど、徐々にタッグチームらしい動きを見せはじめる。今度は香藤が大きなお腹でもちを弾き飛ばしてボディプレス、尾﨑がセントーンとこちらも連続攻撃で反撃。香藤がコーナーに上ったのを2人がかりでデッドリードライブ。もちのリバーススプラッシュは尾﨑がカット。試合終盤、ここぞという場面で合体技…かと思いきや、不発に終わってしまうHimikoともち。結局、もちがずんだ餅クラッチで勝負を決めた。タッグとしての初勝利を掴んだものの、不満げな表情でリングをあとにした…。12.29アミスタでの年内最終戦はSPiCEAPとの対戦が決定している。SPiCEAPはこれまで絆の力を武器にW.W.W.Dタッグの他、AWGタッグ、WAVE認定タッグと3つの王座を手にしてきた。そんなSPiCEAP相手にちぐはぐタッグの2人はどう戦うのか。2025年のタッグ戦線を占う一戦となりそうだ。

第2試合 シングルマッチ 15分一本勝負
マコトユマ vs HisokA

プロフェッショナルレスリングJTOからHisokAが初参戦。2人は全くの初対面。お互いの手の内を探るようにレスリングの攻防からスタート。HisokAが徐々にリードを広げていき、マコトは気迫のエルボーで反撃。アマレス仕込みのリフトでコーナーに叩きつけ、ドロップキックやショルダータックルやコンバインで攻めていくマコト。HisokAはサミングからスクールボーイ、マコトが肩を上げたのを捕まえワキ固めで絞るなど、マコトの隙を突いて次々と技を繰り出す。エスケープしたマコトはアマレス経験者らしく素早くバックを取って飛行機投げ。カウント2で返したHisokAはカウンターでワキ固め。逃げようとしたマコトをエビ固めで丸め込み、これがカウント2 に終わると間髪いれずに外道クラッチ。初参戦で白星をかっさらった。

第3試合 タッグマッチ 20分一本勝負
井上京子&まなせゆうなvs佐藤綾子&デボラK

12.20フューチャーサイトでディアナ初参戦を果たし、インパクトを残したまなせ。早速ディアナ本戦にも登場!井上京子との大型タッグ結成だ。
まずは佐藤と京子のマッチアップ。京子に蹴りを入れまくり、サミングなど反則も繰り出す佐藤。いよいよキレた京子は高速ブレーンバスター。まなせの待つ赤コーナーに佐藤を投げ飛ばし、まなせと共に大きなお尻で挟み撃ちに。佐藤はミサイルキックでまなせを吹っ飛ばしてデボラにチェンジ。佐藤が「負けんなよ!」と発破をかける中、デボラとまなせのタックル合戦に。しかしこの勝負はまなせに軍配。デボラはボディスラムやスピアーで反撃して佐藤にチェンジ。佐藤が有馬記念仕様のおぼんでまなせを殴打するが、続くミサイルキックはまなせが回避し、大きな体を生かしたタックルやバックフリップ、ヒップドロップで大暴れ。替わった京子も触発されたようにタックル。佐藤はジャーマンで111キロの巨体をぶん投げ、デボラにチェンジ。デボラが極楽固めで絞ると、佐藤を振り切ったまなせが救出。立ち上がった京子がラリアットを放つと、まなせも「一緒にやりたーい!」とリングへ。大きく明るくパワフルな2人が、豪快なWタックルで共演!今度はサンドイッチラリアットを狙う2人だが、デボラがかわして同士討ちに。トップロープに上ったデボラを京子が雪崩式ブレーンバスターで投げ落とし、カットに入る佐藤をまなせがラリアットで迎撃。京子がラリアットでトドメを刺し、大型パワフルコンビが勝利を挙げた。

第4試合 シングルマッチ 15分一本勝負
ななみ vs 高瀬みゆき

12.20フューチャーサイトでは、世羅りさとのシングル戦で奮闘し、「あとちょっとのところ」まで(?)追い詰めたななみ。敗れはしたものの、確かな成長をアピールした。次の相手は数々のベルトを巻いてきた高瀬みゆき。ななみ、今度こそ大金星なるか?
高瀬は序盤からいきなり熱血ファイト。ななみのタックルを連続で受けても「まだまだ!」と倒れず、ななみの闘志を煽る。ところが、意外と(?)冷静なななみは「お前が来いよ」。すっかり乗せられた高瀬はななみ目掛けて猛突進!それをひらりとかわしたななみはスクールボーイ。高瀬はカウント2で返したものの「ななみ、あんなズルい奴になったんや…」と、ズル賢く成長したななみにショックを受けた模様。2人はエルボーの打ち合いで正々堂々の真っ向勝負。ななみがダイヤル固めでリングを3周すると、負けず嫌いな高瀬もお返しのダイヤル固め。目が回った2人は起き上がれず…。何とか立ち上がった2人はタックルでぶつかり合う。高瀬を倒したななみはすぐさまスリーパーで捕まえるが、高瀬が根性でロープにたどり着く。ななみはそこに一発ボディアタックをお見舞いし、再びスリーパー。高瀬は後退しななみをコーナーに打ち付け脱出するが、ななみはタックル、ノーザンライトスープレックスと攻めまくる。2で返されるとトップロープへ向かうななみ。追いかけて投げ落とそうとする高瀬。ななみがコーナー上でスリーパーで絞ると、今井レフェリーが反則カウントを取る。カウント4でクラッチを解いたななみは、倒れた高瀬にボディプレスを浴びせる。立ち上がった高瀬のバックを取ったななみがジャーマンの構えに入るが、高瀬が丸め込みに切り返す。2人はまたも打撃合戦に。高瀬が連続ラリアットでななみをなぎ倒すが、ななみはしぶとく肩を上げる。カミカゼとギロチンの連続攻撃を受けてもまだ立ち上がり続けるななみ。今度こそリング中央でスリーパーに捕らえたななみだったが、高瀬が後方に倒れ込みななみをマットに叩きつけて脱出。高瀬のスライディングラリアットをかわしたななみがズル賢く…ではなく隙を突いてスクールボーイ。キックアウトされても間髪いれずに突進するななみ。しかし高瀬がその勢いを利用しパワースラム。この強烈な一撃もななみは返してみせ、今度はななみが走り出した高瀬にカウンターの裏投げ。一進一退の攻防が続いていくが、トドメは高瀬のラリアット。暴れるななみを力で捩じ伏せスリーカウントを奪った。
高瀬が差しのべた手を払いのけ、無言でリングを下りたななみ。ディアナの未来からディアナの“今”へ…センター不在のリングで、前進を見せた。

【試合結果】2024年12月20日(金)フューチャーサイトVOL.29アミスタ大会

第1試合 シングルマッチ15分1本勝負
マコトユマ vs 大空ちえ

オープニングはシングル未勝利のマコトとPURE-Jの大空ちえのシングルマッチ。マコトがレスリング仕込みのタックルからローリングで先制攻撃。大空の腕十字をフォールに切り返すなど、序盤はマコトが果敢に攻めていく展開に。しかし今井レフェリーがなぜかセコンドのななみに注意している間に、大空がロープ渡りやロープを絡めたパロスペシャルなどで流れを掴む。マコトをヘアホイップで豪快に投げ飛ばし、マコトの髪をロープに巻き付けて引っ張る反則も。マコトもドロップキックやショルダータックル、急角度逆エビ固めで反撃していくが、大空は全て肩を上げる。マコトが素早くバックを取ってレインメーカー式の飛行機投げ、ジャックナイフと連続でフォールするもしぶとく返す大空。粘る大空はローリングエルボーをクリーンヒットさせ、続くジャパニーズレッグロールクラッチで勝利をかっさらった。

第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
笹村あやめ&柊くるみ vs Himiko & 夏実もち

Himiko&もちの新タッグが初陣を迎えた。対角はディアナのシングル王者・笹村あやめに超パワーファイターの柊くるみと、実力者コンビだ。
Himikoは「おい、チャンピオン!」と先陣を切り笹村を指名。“誰の挑戦でも受けるカッコいいチャンピオン”を目指す笹村は、Himikoの誘いに乗り先発。柔道で培ったテクニックを存分に発揮する笹村にHimikoも食らいつく。Himikoがもちを呼び込み、トレイン攻撃を決め、肩を組んで「ニュータッグだぜ!」とポーズ。しかしもちは無反応…。Himiko念願のタッグに早くも暗雲が立ち込める。笹村はもちにグーパンチを一発見舞い、柊にチェンジ。プロミネンス対決は力と力のぶつかり合いに。Himikoもこの流れに乗って柊にアンクルホールド。しかし笹村・柊のW攻撃の餌食に。臆せず柊に打撃合戦を挑むHimiko。パワーで圧倒する柊。Himikoは低空ドロップキックで柊を転ばし、ブルドッギングヘッドロック。そして再びプロミネンス同士のマッチアップに。Himikoが助太刀に入るも、やはり全く息が合わず柊のドロップキックで2人まとめて吹っ飛んでしまう。替わった笹村も、コーナーから手を出すHimikoをものともせず。もちのバックドロップがカウント2に終わると、Himikoが「もち!代われ!もちー!」と会場に響き渡る大絶叫。もちは苛立ちながらタッチ。飛び出したHimikoはW.W.W.Dシングル王者の笹村に果敢に攻めていく。もちとのWギロチンを成功させ、Wアームの構え。振りほどいた笹村がラリアット。もちのカットが間に合うと、Himikoが笹村を捕まえ、そこにもちのムチ!もちのリバーススプラッシュ、Himikoのダイビングギロチンが連続で決まり、ようやく息が合ってきたニュータッグ。しかし柊がもちを抑える内に笹村のえびす落とし、ノーザンライトスープレックスで熱戦に終止符。ニュータッグは黒星スタート、笹村は王者の強さを見せつける形となった。マイクを持った笹村は「おいHimiko。気持ちは分かる。気持ちだけだお前は。まだまだ足りないものがたくさんある。タイトルマッチ、やっても面白いと思ったよ」とHimikoの情熱はしっかりと受け止めたようだ。しかし「でも私は言いたいことがある。くるみさん!」と柊の方を向く…。「初めてくらいな感覚でしか組んだことないし(?)、戦った記憶もない。でかくて強くてちょっと髪型似てるくるみさん、めちゃくちゃかっこいいなと思った。私は頭がおかしくてカッコいいチャンピオンになりたいと思ってたんで、ベルトかけてやりませんか?」と、22日にはディアナ興行の真裏で、2AW千葉大会にてChi Chiとの防衛戦を行うはずの笹村が、なんとその先の挑戦者まで指名!“頭のおかしいチャンピオン”有言実行だ。柊は「あなたとまだ一度もシングルをしたことない。初シングルでそのベルト…良いチャンスですね。ぜひベルトをかけて試合お願いします」と承諾。「絶対負けないけどね!いつやるかはちょっと、独断で決めたら大変なことになるとお勉強しましたので、日程のほうはお願いします」と、今度はしっかり順序を踏んで防衛戦の日時を決めるようだ。ディアナにとってはベルトが他団体へ流出し、他団体の挑戦者が続く由々しき事態だが…。
そしてタッグベルトを目指して始動したHimiko&もち、タッグ戦線に新風を巻き起こすか?
今後の動きに要注目だ。

第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
ウナギ・サヤカ&高瀬みゆき vs 香藤満月&まなせゆうな

梅咲遥が長期欠場となり、センター不在のピンチを迎えたフューチャーサイト。この危機に駆けつけたのが、梅咲のパートナーだ。「ルミナス」で何度もタッグベルトを巻いた高瀬、イベントでの共演から生まれたタッグ「ちょぶき」のウナギ。2人は梅咲の入場曲でリングイン。ウナギは「極彩色に翔る絶対センター」、高瀬は「浪花の絶対センター」とそれぞれコールされ、梅咲の入場パフォーマンスのモノマネを披露。しかしウナギは全く似ておらず、高瀬は流石の完コピ。「甘ぇんだよ!ニワカが!」とちょちょたんパートナーの古参をアピールした。
対する香藤とまなせの大型コンビも、まなせの初登場で会場は大盛り上がり!12.22のディアナ本戦への登場も既に決まっているまなせ。どのようなファイトを見せるか注目が集まる。
ちょちょたんパートナーの2人が「私が絶対センター」と言い争っているうちに、大型コンビが奇襲を仕掛けゴング!それでも絶対センターの座を譲れない2人は、高瀬が香藤に、ウナギがまなせに、梅咲の得意技である弓矢固め!しかし全く決まらず、高瀬に至っては落下した香藤にフォールされる始末…。今度は「こっちが絶対センターだ!」と弓矢固めをお返しする香藤とまなせ。ところが香藤はぽっちゃりすぎるお腹が邪魔をして全く決まらず、まなせだけが成功する。「何やってんだ」「ヘタクソ」と散々突っ込まれてしまう。ならば香藤は自身の得意技で攻める!サーフボードストレッチで高瀬の体を軽々と上げてみせる。高瀬はヘアホイップで香藤を豪快に投げ飛ばしてコーナーに追い込み、ウナギと共に顔面攻撃。替わったウナギが鼻フックキャメルクラッチで精神攻撃。大阪人らしく高瀬との合体グリコアタックは、香藤が乗って来ず失敗に。空気の読めない香藤に息ぴったりのWギロチンを投下。香藤も重さを生かしてタックルやヒップドロップで反撃しまなせにチェンジ。いよいよ初参戦のまなせの出番だ。まなせが大きな体で力強いエルボーを打ち、ウナギもやり返す。まなせがウナギのスライディング TANAKAをかわし、ウナギもまなせのスライディングラリアットをかわす。ウナギのビッグブーツはカウント2。替わった高瀬がラリアットで突撃。しかしまなせは倒れず、立ったまま受け止めてみせる。高瀬のラリアットをまなせは全て受け止め、まなせのラリアットは高瀬が意地で持ちこたえる。見ごたえのある対決に会場は大盛り上がり。高瀬が猫だましからのスモールパッケージで意表を突き、スライディングラリアットでフォール。返したまなせは渾身のラリアットでついに高瀬を倒し、最高の流れで香藤にチェンジ。香藤はボディプレスを連発し、ボディスラムで高瀬をマットに叩きつける。高瀬は香藤をコーナーに追い込み、ラリアット。ふらつく香藤にトドメを刺すべくコーナーへ…しかしグリコを諦めていなかったウナギもコーナーへ!高瀬は「違う違う、違うって…」と拒否するもウナギは聞く耳持たず。「グリコ、いくぞー!」と仕方なく(?)グリコアタック発射準備の2人を、後ろからまなせが妨害。グリコ阻止した大きな2人が高瀬に次々とトレイン攻撃。さらにおんぶプレスで高瀬を圧殺!持ち前の根性で肩を上げた高瀬に、香藤はダイビングボディプレスの追撃!今度はウナギがカットに飛び出し、窮地を脱した高瀬。大ダメージの高瀬をまなせが捕まえ、香藤が突進すると高瀬がひらりとかわし誤爆に。今度は高瀬が香藤を捕まえるが、同じくウナギのキックは誤爆になってしまう。この大チャンスに香藤が丸め込むがウナギがカット。両軍入り乱れる大混戦は、高瀬が何と97キロの香藤を担ぎ上げ「カミカゼ、ベイベー!」。そこにダイビングギロチンを投下し、勝負を決めた。高瀬とウナギはセンターの奪い合いでいがみ合ったままリングを後にした…。

第4試合 シングルマッチ15分1本勝負
ななみvs世羅りさ

梅咲不在のフューチャーサイトのメインを務めるのはななみ!実力実績充分の世羅りさとのシングル戦に望む!
ゴングが鳴るとななみはタックルや丸め込みでいきなりの猛攻。セブンスリーホールドで勝利を確信したななみだが今井レフェリーの判定はカウント2。観客もどよめく中、判定に不服のななみはレフェリーに「2?入ってなかった?」と詰め寄る。もちろん判定は覆らず試合続行。場外に逃げ出した世羅に「上がってこい」と闘志むき出しのななみ。ななみがリング中央へ戻るのを見てエプロンに上がった世羅。ななみはもちろん突撃!ロープ越しのスリーパーで絞め上げ、反則カウント4で解くと、次は場外乱闘へ。会場中で大暴れのななみ。しかしラフファイトはやはり世羅の土俵!ななみの髪を掴んだ世羅は、ななみを北側観客席に放り投げる。すっかり形勢逆転しリングに戻った2人。世羅がリバースカンパーナで揺さぶり、さっきのお返しとばかりに反則を交えて顔面攻撃。ボディシザーズで絞め上げ、「回すぞ!」と観客の手拍子を煽る。どうやらダイヤル固め狙いのようだが、ななみが後ろに体重をかけフォールに切り返す。ダイヤル固めは回せなかった世羅だが、やはりどうしてもななみを回したいらしい…?再びの「回すぞ!」宣言から今度はジャイアントスイング!ななみ大絶叫!世羅自身も目が回りながらフォール。キックアウトしたななみは「回すぞ!」宣言からお手本のようなダイヤル固めでリングを2周。ふらつきながらも2人はエルボーを打ち合う。高校生ながら実力者の世羅と互角に渡り合ったななみ。その勢いでコーナーに上り、追いかけてきた世羅をコーナー上からスリーパー。レフェリーに制止され、倒れた世羅に大跳躍のダイビングボディプレス。しかしそこには世羅の剣山が待っていた…。世羅はエアーズロックIIでななみをマットに叩きつける。ななみも負けじとダイナミックな裏投げ。先に立ち上がったななみがエルボーを打つと世羅もやり返す。隙を突いてバックを取ったななみが三度目のスリーパー!今度は反則ナシ、さらにリングのど真ん中で胴締めも加えてがっちり絞め落としにかかる。意識朦朧としながら何とかエスケープしようとする世羅。捕まえて離さないななみ。世羅の意地がロープに届くが、ななみはボディアタックで追撃。世羅はセラリズムバスターにリバースニードロップを続ける。試合時間は残りわずかとなり、ななみがノーザンライトスープレックスで鮮やかなブリッジ。これでも勝負は決まらず、2人は丸め込み合戦へもつれこむ。ななみのエビ固めをカウント2.99で返した世羅。ななみは次の一手を狙い走り出すが、その背後から世羅が花夢の山で丸め込む!暴れるななみをぐっと押さえ込み、レフェリーがマットを確かに3回叩いた。
マイクを持ったななみは「上げた!ちゃんと!」とまたしてもレフェリーに猛抗議。「上げましたよね、遥さん!2ですよね?3入ってなかった!絶対上げました!」と欠場挨拶のために来場していた梅咲まで巻き込もうとするが、判定は覆らず…。「自分は先月、若手王座のクリスタルを岡選手から防衛して、3回の防衛で返上になって。自分はもう、ディアナの未来とか若手とかじゃなくて、今日の私は一人のプロレスラーとして、正々堂々、世羅さんを倒したかった。だけど負けた。シングル2回目で、前回もあとちょっとのところで負けたんです」とメインの一戦への思いを語るが、世羅は「あとちょっとのところで」が気になる様子…。「負けは認めます。次にシングルするときは絶対勝つんで。覚悟しとけよ、世羅りさ」と鋭い視線を世羅に突き刺す。そしてあっさり気持ちを切り替えフューチャーサイト恒例の集合写真を笑顔で促し始める。今まで見たことのない、ななみの二面性(?)が「怖い」と、会場から総ツッコミ。ななみは「また次の世羅りさとのシングルも絶対見にきてくださいね」と世羅への敵意を滲ませファンに呼びかけつつ、参戦選手達をリングに呼び込んでいた…。かわいいななみが、王座戴冠を経てレスラーとしてカッコいいななみに成長中?
とにもかくにも、再戦が楽しみだ。