【試合結果】2024年11月24日(日)アミスタ大会vol.73

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
梅咲遥vs 若菜きらり

若菜きらり、初登場!いきなり絶対センターと一騎討ち!
NENEが体調不良により欠場となり、代打で登場したのはアイスリボンのルーキー・若菜きらり。若菜の他団体参戦はこれが初だという。ディアナ初登場にしていきなり絶対センターとの一騎討ちだ。
梅咲は新人相手でも容赦なく、得意のドロップキックを勢い良く突き刺し、ボディスラムでマットに叩きつけ、逆エビ固めでしっかり腰を落とす。若菜もスピードの乗ったドロップキックで反撃し、力強いエルボーを打つ。ロープを利用して旋回式のスタナー、ミサイルキックと次々攻めていくが、梅咲は再びの逆エビ固め。ロープに逃げた若菜に追撃の低空ドロップキック。肩を上げた若菜に梅咲はミサイルキック発射。しかしかわした若菜がスクールボーイや回転エビ固めで大金星を狙う。しぶとく粘る若菜だったが、最後は梅咲のキューティースペシャル。リングを下りた若菜を見送った梅咲は胸元を押さえて思わず「痛かった…」と一言。再びリングで会う日が楽しみな初参戦となった。

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
マコトユマ&柊くるみvs Himiko &炎華

まずはマコトとHimikoのディアナ対決。他団体への参戦も増え、着実に成長しているマコト。対戦する機会が多く、デビュー戦の相手でもあったHimikoに成長をぶつけていく。ドロップキックは相討ちになり見栄を切った2人はそれぞれパートナーにチェンジ。炎華はやはり体の大きい柊に苦戦。フットスタンプで大ダメージを受けてしまう。マコトが柊からタッチを受けると炎華は奮起。普段は仲の良いマコト相手にエルボーを連発。マコトもタッグパートナーの炎華に全力ファイトで応じる。Himikoと炎華のWドロップキック挟み撃ちを受けたマコト。立ち上がってミサイルキックを発射し、再び柊へ。柊がフットスタンプで炎華を踏み潰すと、Himikoは「反則だろ」とクレーム。炎華のティヘラを持ちこたえるなど、怪力ぶりを発揮する柊。Himikoが飛び出してドロップキックでアシストし、今度こそティヘラで柊を投げ飛ばす。代わったHimikoはギロチンを投下し、得意の関節技でギブアップ狙い。マコトにカットされ、次はWアームの構え。柊はこれをショルダースルーに切り返し、Himikoが受けきるも、柊がボディアタックやローリングセントーンでまさに反則級のダメージ。チェンジしたマコトは柊のアシストを受けながらタックルでフォール。肩を上げたHimikoに、今度は炎華がドロップキックで飛び出してナイスアシスト。マコトを腕十字で捕まえるが、マコトはロープへ。マコトがHimikoをリフトでコーナーに叩きつけ、またも柊が強烈キックでアシスト!マコト勝利の大チャンス。飛行機投げやジャックナイフで次々攻めていくが、炎華のカットが間に合う。炎華のミサイルキックの援護射撃から、Himikoのブルドッギングヘッドロック、Wアーム卑弥バスター、そしてトドメのダイビングギロチンドロップが決まり勝負あり。

第3試合 3WAYマッチ20分一本勝負
香藤満月vs世羅りさvs夏実もち

プロミネンスの世羅と夏実、ディアナの香藤による3WAY。10.25フューチャーサイトで香藤とのシングル対決の際は、重さに大苦戦した世羅。そして前日の11.23フューチャーサイトでは重すぎる香藤に思わず「タイム」!もちろんプロレスにタイムはなく、試合は続行される中でまたもや苦戦を強いられた。世羅は「香藤との対戦NG」としたが、またまた対戦することに。笑顔でリングインする香藤に対し、露骨に嫌そうな表情の世羅…。しかしゴングが鳴ると「今日は2人なんだよ!2対1だ!」と夏実と組んで香藤へ集中攻撃。世羅と夏実はいちいちうるさい香藤に反則を交えながら攻めていく。しかし2人がかりでも持ち上がらない香藤の肉体…。香藤が反撃のクロスボディで2人まとめてなぎ倒すと、食らった世羅は「タイム…」。香藤は「タイムはない!」と叫びながら2人まとめて逆片エビ固め。95キロの体格でしっかりと腰を落とす。近い北側に逃げようとする世羅、みんなが応援してくれてる南側に逃げようとする夏実で意見が分かれ、まさかのプロミネンス仲間割れ。2人は間を取って東のロープを掴み、なんとかエスケープ。世羅はひたすらタイムを要求。香藤は「プロレスに!タイムは!無い!いくぞー!」と叫びながらボディプレス。しかしあっさりかわされてしまう…。世羅の怒りの顔面蹴りを食らった香藤も両手でTを作りタイム要求。もちろん世羅の猛攻は止まらず…のはずが、香藤を持ち上げられない世羅。香藤は何もしていないが腰にダメージを受けてしまう…。「よくもやりやがったな」と世羅はワンツーエルボー。さらに膝を突き刺す。ロープに走った世羅だったが、そこで待っていたのは夏実のムチ!世羅はのたうち回りながらリングから落下してしまう。リング外で静かにチャンスを伺っていた夏実が入れ替わるようにリングに戻り、香藤をムチで攻撃。ロープワーク3往復からヒップドロップを落とす。追撃のもっちりバディシザーズはなんと香藤が受け止め、そのまま夏実をコーナーへ叩きつける。香藤もお返しとばかりにロープワークからヒップドロップ。世羅もやっとリングに戻るが、夏実と世羅の関係に再びの亀裂。プロミネンスの2人がエルボーを打ち合っているところに香藤が飛び込んでいくが、やはりあっさりかわされてしまう。プロミネンスのトレイン攻撃を回避した香藤は今度こそボディプレス3連発。世羅のタイムは無視してコーナーに上る香藤。怯える世羅だったが、すぐさま夏実が現れ、2人の力でデッドリードライブ。夏実が「俺についてこい」と男前にコーナー上へ。リバーススプラッシュ発射準備の夏実を何と世羅が投げ落とし、何度目かの裏切り。世羅がWニードロップを香藤の大きな腹に突き刺す。香藤と世羅の攻防に割って入った夏実が丸め込んでWフォール。カウント2で返した香藤と世羅。夏実が香藤に狙いを定めると世羅が隙をついてスクールボーイ。キックアウトした香藤も夏実に向かっていきフォール。カウント2で世羅が横から入って香藤の丸っこい体を転がし、花夢の山でスリーカウント!対戦NGの香藤を仕留めた世羅。この2人のマッチアップは今後あるのだろうか…?

メインイベント
第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
佐藤綾子&尾﨑妹加vsななみ&デボラK

入団以降、勝ち星になかなか恵まれなかったデボラ。10.19山形のタッグマッチではマコトからピンフォール勝ちを納めた。しかし11.3台湾では香藤に敗れ、シングル2勝目の白星を献上してしまう。そんなデボラに試練が訪れた。
ななみとデボラは奇襲を仕掛けるが、佐藤と尾﨑がおぼんでデボラを殴打し逆襲。捕まったデボラはひたすら佐藤の猛攻を受けまくる。タッチを受けた尾﨑も「やり返してこいよ」と煽りながら力強いエルボーを打つ。デボラもエルボーを打つが、尾﨑の一撃で倒れてしまう。ボディスラムで一矢報い、ななみにチェンジ。尾﨑から佐藤に替わり、佐藤はビクトル投げから膝十字でななみを捕まえて離さない。ロープに逃げたななみはタックルで反撃。デボラとのWタックルは決まったものの、その後の連携は失敗して誤爆に…。仲間割れしたデボラとななみ。ななみはデボラをリング外に転がし、佐藤にダイヤル固めで急な方向転換(?)から強引にフォール。カウントは2。続くボディアタックをかわした佐藤がジャンピングニー、佐藤トランペット。カウント2に終わると尾﨑にチェンジ。エルボードロップ、セントーンを連続で落とす。スリーパーはすぐさまエスケープされてしまったななみはノーザンの構え。しかし尾﨑は上がらず。コーナーに上って尾﨑を挑発し、猛然と突っ込んできた尾﨑を捕まえ再びのスリーパー。コーナー上からぐいぐい絞り、反則カウント4 で解いたものの、タックルで追撃。デボラにチェンジ。またもエルボーの打ち合いになる2人。尾﨑がデボラをロープに押し込むが、デボラはタックルで尾﨑をなぎ倒す。この機に逆片エビ固め、極楽固めで絞っていく。尾﨑はエスケープし、セントーン。さらに自慢の怪力で持ち上げ、アルゼンチンバックブリーカー。ななみのカットに助けられたが、今度はダイビングセントーンを被弾するデボラ。替わった佐藤がミサイルキックで吹っ飛ばし、発破をかけるように顔面に蹴りを入れる。ななみがエプロンから佐藤を捕まえて食い止め、デボラが低空ドロップキック。しかし佐藤はななみとデボラのトレイン攻撃をものともせず。デボラがブレーンバスターでフォールするもカウントは2。試合時間は残り5分を切り、デボラが佐藤のバックを取る。尾﨑が背後からのラリアットでジャーマンは阻止。佐藤が逆にジャーマンでぶん投げてみせる。ななみのボディアタック、デボラのバックフリップが連続で決まるが尾﨑がカット。デボラの突進をひらりとかわした佐藤がデボラに煽るような執拗な蹴り。尾﨑のラリアット、佐藤のジャンピングニーは自力で肩を上げたデボラだったが、ドラゴンスープレックスでマットに沈む。
勝った佐藤に笑顔は無く、マイクを持つと「おい、デボラ。勝ちたい相手がいるって…私のこと?今日分かった。絶対勝てない。お前は私に勝てない、絶対に勝てない」と語気を強める。リング外から睨むように佐藤を見上げるデボラ。佐藤は「良いじゃんその顔。その表情で毎試合やれよ、練習も。お前、後輩に負けてんだろ台湾で。どう思ってんだよ?京子さんがいない今、頑張らないとダメなんじゃないの?京子さんにおんぶにだっこじゃダメなんじゃないの?後輩みんな見てるぞ。何回も言ってきた。後輩が誇れる先輩にならないと。後輩に負けて当たり前じゃねーんだよ。どんな気持ちなの?」。佐藤はデボラにセコンドを介してマイクを渡し本心を引き出そうとするが、デボラは「見返してやります」と一言発して引き上げていった。尾﨑も「今日はいつものデボラと違うなと感じたんですが、でも途中で折れたなと。それが最後まで続かないとメインイベンターは務まらないんで。今後に期待でいいですかね…」。佐藤は「人が増えてくると試合組まれないかもしれない、そういう危機感を自分だって持ってる。キャリアいってるから練習やらない、とかないですから。いまだに若い子に負けたくない気持ちでやってるんで。そこ勘違いしないで、より高みを目指してディアナはやっていきたいと思ってます。これからもよろしくお願いします」と頭を下げ、尾﨑とともにリングをあとにした。
リング上に続きバックステージでもデボラの奮起を促すべく「無関心が一番かわいそうだから」とあえて厳しい言葉を口にした。
京子は現在療養のため欠場しているもののエリザベス王座を保持し、ジャガーも他団体で獲得したベルトを手放さない。梅咲とななみは王座戴冠を経て成長。Himikoと美蘭もそれぞれタイトルに挑戦し、他団体のビッグマッチに参戦。昨年は2人がデビューし他団体への参戦も増える中、今年は団体初の小学生レスラーが誕生。さらに、まだ正式発表はされていないものの入門希望者もいるようだ。ベテラン陣が躍動し、若手の成長著しいディアナ。あとはデボラの覚醒を待つのみだ。