【試合結果】2024年11月23日(土)フューチャーサイトvol.28~NIGHT~

第1試合  シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs 夏実もち

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
香藤満月&マコトユマvs世羅りさ&柊くるみ

第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&尾﨑妹加vs優宇&炎華

W.W.W.D.クリスタル選手権 30分一本勝負
[王者]ななみvs岡優里佳[挑戦者]
※王者3回目の防衛戦
※王者が3回目の防衛に成功した場合、規定により王座返上となる

同期対決は初シングル!ななみV3達成!

1.6アミスタでの1DAYトーナメントを制し、初代クリスタル王者に輝いたななみ。ここまでZONES、シャンシャンを下し2度の防衛を果たした。クリスタル王座は規定により、3度防衛で返上となり、3度防衛した王者が4名になった時点でグランドチャンピオンを決定する戦いに突入する。ななみにとって、勝っても負けてもこの日が最後のクリスタル戦だ。ディアナの未来を担う存在として、ディアナの未来を占う一戦に臨む!
最後の挑戦者は「クリスタル挑戦資格を持つ選手の中でトップの選手が挑戦する」と予告されており、その相手はセンダイガールズ所属・岡優里佳。桃野美桜と共にチーム200kgを破って第21代AAAWタッグ王者となった岡は、センダイガールズワールドタッグ王座への挑戦も決定している。三冠王者の大チャンスを迎え、気合充分だ。
運命のゴングが鳴り、まずはロックアップでの押し合い。力比べは互角に。しかし徐々に岡がリードしていく。ななみはボディアタックやタックル、スリーパーと得意な展開に持ち込むが岡の足がロープに届く。対する岡が連続でドロップキックを突き刺し、ダイビングクロスボディを浴びせる。立ち上がった2人は、ボディアタック、ドロップキックをそれぞれ打ち、今度は岡がギブアップ狙い。ななみの足がロープに届くと、間髪入れずにフィッシャーマンズスープレックス、旋回式ダイビングボディプレスと、岡が抜群の運動量で攻め込んでいく。ななみは強引に岡を倒し、気迫の馬乗りエルボー連発、再びのスリーパー。岡は胴締めへの移行を許さず、後転で切り抜け低空ドロップキック。ななみはカウンターで三度目のスリーパー。今度はリング中央で岡を捕らえて離さない。さらにがっちり胴締め!だが岡は持ち前のど根性でじわりじわりとロープへ近づいていく。食い止めようとするななみだが、岡がロープを掴む。ななみは倒れたままの岡にダイビングボディプレスを投下。しぶとく肩を上げた岡に、ななみは「もう一発!」と宣言してトップロープへ。岡は起き上がれずともななみの足を掴む。振りほどいたななみの2発目は回避した岡。先に起き上がった岡がエルボー。ななみも力強くエルボーを打ち、2人は負けたくない思いを爆発させ激しい打ち合いに。このエルボー合戦を制したのは岡。しかしななみが豪快なタックルで岡を吹っ飛ばす。岡はすぐさま立ち上がりブレーンバスター!ななみも負けじとフォールを許さず立ち上がって咆哮!もう一度タックルで岡を倒してフォール…しかしこのフォールを岡が横十字に切り返し、カウント2.99。2人は丸め込み合戦にもつれ込み、丸め込み、切り返し、キックアウトの応酬となりまだまだ勝負は決まらない。ななみのセブンスリーホールドは岡が下からななみの体を押し上げてカウント2.99。ならばとななみが裏投げで岡をマットに叩きつけ、追撃のジャーマンの構え。岡はこれをカサドーラに切り返し、カウント2で返されても電光石火のオカロック!矢継ぎ早にフォールを奪いにくる岡に苦しみながらも、何とかカウント2で肩を上げたななみ。必殺のノーザンライトスープレックスでぶん投げるがホールドはせずコーナー最上段へ上り、リングのど真ん中まで大跳躍のボディプレスを発射!どこまでもしぶとい岡はこの会心の一撃もキックアウト。驚きを隠せないななみだったが王者の意地で力を振り絞り、W.W.W.Dシングル初挑戦時に披露して以来のジャーマンスープレックスホールドで大接戦に終止符。鮮やかな弧でディアナの未来を描いてみせた。
守り抜いたティアラを被ったななみは「三度目の防衛、成功しました。正直、岡選手の名前を聞いたときは自信がなくて…岡さんに勝ってティアラを被る自分が想像できなくて。岡さんは自分とデビューしての日数がほとんど変わらない同期の方で、戦うのは今日が初めてで、どんな技を使うのかたくさん勉強して、岡さんに挑みました。昨日も明日も試合がある中、川崎にきて戦ってくれてありがとうございます。自分にはないものをたくさん持ってて、すごく尊敬できる大切な同期です。またシングルしてください」と、防衛戦への思い、そして同じ2019年デビューの岡への思いを素直に語った。終盤驚異の粘りを見せた岡は、ななみとがっちり握手を交わし、無言でリングをあとにした。2人の戦いを見守ったファンはその背中に大きな拍手を送った。ななみは「残念ながらこのティアラは返上という形になります。でも3回防衛戦やってきて掴めたものがあります。初代クリスタルを置いて、次の新しいステップに進もうと思っています。今日は本当にありがとうございました」と明るい未来に向けて歩んでいくことを誓い、大会を締めくくった。団体の未来を担い、周囲の期待を背負い、強敵と戦ってきた初代王者によって輝きを増したクリスタルティアラ。ティアラをめぐる若手達の今後の戦いにもぜひ注目して欲しい。