【試合結果】2024年9月15日(日)板橋グリーンホール大会 ~フューチャーサイト番外編・美蘭凱旋興行~

観衆:138名(超満員)

美蘭による見どころ解説動画!

第1試合 タッグマッチ 20分一本勝負
マコトユマ&松本都vs夏実もち&柊くるみ

マコトユマ、みやここワールドで覚醒なるか?

美蘭休業前ラストマッチとなる板橋大会。美蘭は思いを込めてそれぞれのカードをプロデュース。第一試合は明るく元気な松本都と組むことで、マコトユマの覚醒を期待しているという。試合巧者のプロミネンス組を相手に、マコト覚醒なるか?
まずマコトと夏実が先発し、レスリングの攻防。見得を切り、それぞれのパートナーにチェンジ。すると早速捕まってしまう松本。柊が松本に鼻フックを仕掛けるが、松本はこれを全力拒否!「マコトユマ!助けに来て!」と大絶叫。しかしマコトは助けに来ず…。うるさい松本に柊は思わず苦笑。今度は夏実が「お前が大切にしてる顔!」「そんなにかわいいとは思えん!」と、美容に力をいれている松本の顔面を執拗に狙う。よりによってかわいい顔をボコボコにされた松本。やっとマコトを呼び込み、さらに今井レフェリーも巻き込んで3人のおてんばダッシュで柊を踏みつける!しかし柊が松本を転ばし、今度はプロミネンスwith今井レフェリーのおてんばダッシュ。さらにマコトも加わり、トドメは柊のフットスタンプ。夏実のフェースクラッシャーやモンゴリアンチョップも食らい、苦しい展開の松本。ここで松本はまたもマコトを呼び、華麗なターンから「せーの、やー!」とY字バランス。しかし見ているだけのマコト…。キレた松本はマコトを強制Y字バランスでみやここワールドに引きずり込み、おんぶプレスで夏実を襲う!これが美蘭の期待するマコト覚醒…かと思いきや、やはり予備動作が大きすぎたのか、夏実はあっさりかわし、柊が2人まとめてフットスタンプを落とす。松本を仕留めにかかる夏実はマコトを蹴飛ばし、エプロンへ。プロミネンス組は松本を捕まえ場外へ落とそうとするが、マコトがエプロンから懸命に押し戻し、事なきを得る。松本のクロスボディはキャッチされてしまうが、マコトもクロスボディで加勢し、2人の力でプロミネンスをなぎ倒す。松本からタッチを受けたマコトは、プロミネンス合体ヒップドロップを食らうも、追撃のリバーススプラッシュは回避。夏実の体を軽々と持ち上げコーナーに叩きつけ、ドロップキックを突き刺す。替わった柊にもエルボーで果敢に立ち向かうマコト。パワーファイターの柊は一発で形勢逆転し、コーナーに上っていく。危険を察知した松本が飛び出し、マコトとデッドリードライブで柊を投げ落とす。マコトはこの流れに乗って、柊のヘビー級の肉体を持ち上げボディスラム!すると夏実が加わり、今度こそのリバーススプラッシュ、柊のローリングセントーンを連続で浴びせていき、やはり試合巧者ぶりが光るプロミネンス。息の合った連続攻撃で再び流れを取り戻す。マコトのピンチには松本が必死にカット、マコトも飛行機投げでチャンスを作るが、松本がリング外で夏実に捕まってしまう。リング上では柊の強烈なキックがマコトにクリーンヒット。トドメのダイビングフットスタンプでスリーカウント。敗れたマコトに怒りをあらわにする松本は、パートナーに蹴りを入れる始末。ブーイングを浴びながらリングを後にした…。

第2試合 シングルマッチ 15分一本勝負
Himiko vs 中森華子

美蘭は共に切磋琢磨してきた同期のHimikoに、とっておきのカードをご用意!美蘭とタッグタイトルをかけて2度激突した中森華子とのシングルマッチだ。タッグ王者との一騎討ちに燃えるHimiko。中森も美蘭の期待、そして王者としての使命にかけて全力ファイト!
序盤からいきなり激しい攻防を展開する2人。Himikoの足攻めはすかさずロープを掴んだ中森。コブラツイストやサッカーボールキック、しっかり腰を落とした逆片エビ固めなどで優位に。Himikoはカウンターのブルドッギングヘッドロック、ギロチンで反撃。河津掛けからHIGAMIクラッチへ流れるように繋ぎ、タッグ王者にギブアップを迫る。中森の脚がロープに届くと、中森のキックとHimikoのエルボーの撃ち合いに。中森がネックブリーカー、フィッシャーマンズスープレックスと続け、コーナーに上ると、Himikoも後を追う。中森はHimikoをヘッドバットで迎撃。落下したHimikoは、それでも諦めずに中森に向かっていく。今度はHimikoを蹴散らそうとする中森。その足を掴んだHimikoは、なんとコーナー上にいる相手にアンクルホールド!中森を引きずり落とし、続けてリング上でもアンクルホールド。低空ドロップキックやギロチンを続け、攻めまくるHimiko。中森はHimikoのエルボーを受け止め、ヒザで顔面を蹴り上げる。ハイキックでHimikoの側頭部を撃ち抜き、ふらついたHimikoにシャイニングウィザード。持ち前の根性で立ち上がったHimikoに、中森はシャイニングフラワーで勝負を決めた。

超スピードの赤vs超パワーの青!

ディアナの若手ヘビー級ファイター・香藤満月とディアナのシングル王者・尾﨑妹加がタッグを結成!対角にはディアナマット初登場の光芽ミリアと、各団体で活躍し3本のベルトを巻く高瀬みゆき。美蘭はパワーの青vsスピードの赤のぶつかり合いに注目してほしいと見どころを語る。
まずは香藤と光芽の若手対決に。香藤がやはり体格とパワーで押していき、光芽は鋭いキックを見せる。替わって二冠の尾﨑と三冠の高瀬。高瀬が熱血ファイトで会場を沸かせ、光芽にチェンジ。光芽はディアナ初参戦にしていきなりシングル王者とのマッチアップに。王者相手に気迫のエルボーとキックを連打する光芽。これぞSEAdLINNNGの“魂の女子プロレス”!ならばと尾﨑はこれぞ王者の大迫力タックル。倒れた光芽に香藤がヒップドロップを連発。光芽はキックでお返しし、スクールボーイ…が、香藤の重い体は回らず。高瀬がチョップでアシストして今度こそのスクールボーイ。キックアウトした香藤は豪快なボディスラムで光芽をマットに叩きつけ、尾﨑にチェンジ。尾﨑はエルボードロップやセントーン、なかなかエスケープを許さない逆片エビ固めでリードしていく。光芽の丸め込み連発は全て返した尾﨑に、替わって高瀬がラリアットで突撃。フェニックスロックで尾﨑の動きを止め、エスケープされると光芽を呼び込む。しかしこの連携は不発に終わり、尾﨑が2人まとめてのアルゼンチンバックブリーカー!高瀬と尾﨑はラリアットのぶつかり合いに。尾﨑がタックルで高瀬を吹っ飛ばし、ぶっこ抜きのサイドスープレックス。替わった香藤もボディプレスを4連発で合計約400キロの大ダメージを与える。それでも高瀬は鋭い眼光で「来いよ」と挑発し、スリーパーで絞め落としにかかる。尾﨑が救出し、香藤はダイビングボディプレスを投下。もう一発を狙うが、光芽が香藤を捕まえ、高瀬がデッドリードライブで投げ落とす。高瀬はなんと95キロの香藤を担ぎ上げ、「カミカゼ、ベイベー!」!さらにダイビングギロチンを投下。尾﨑は光芽に押さえられており、大ピンチの香藤をアシストできず。滞空時間の長いボディスラムで自力でピンチを脱出する香藤。立ち上がった高瀬は剛腕唸るラリアット。キックアウトした香藤を電光石火のラ・マヒストラルで丸め込んでスリーカウント。赤対青の対決は、スピードにパワーも兼ね備えた高瀬の勝利だ。

メインイベント 
美蘭凱旋・受験休業前ラスト スペシャルタッグマッチ 20分一本勝負
美蘭&世羅りさvs梅咲遥&炎華

美蘭、休業前ラストマッチで大激闘!家族、友人、ファンの前で「本気のプロレス」見せた!

梅咲遥の大ファンだった美蘭は、スカウトされ小学生でディアナに入門。中学1年生の春に後楽園ホールで井上京子相手に鮮烈デビューを飾った。それから2年半が経ち、中学3年生になった美蘭は受験勉強に専念するため一時休業を決めた。休業前ラストマッチはかつて客席から憧れの眼差しを向けていた梅咲、仲良しの炎華、そして最高のパートナー・世羅と共に地元である板橋区で迎えることに。客席には家族や友人、多くのファンが集まり、立ち見も出る超満員となった。
両軍の入場だけで観客は大歓声。まずは美蘭と炎華がそれぞれ先発。2人の目まぐるしい超ハイスピードな攻防は女子プロ界の明るい未来を感じさせる。梅咲が加勢して美蘭を捕まえ、美蘭のクラスメイトが集まる東側客席に向かって「友達、見とけ!」。美蘭をロープにはりつけて矢のようなドロップキックを突き刺す。美蘭の応援団に見せつけるような滞空時間の長いボディスラム、急角度の逆エビ固めと容赦ナシの梅咲。今度は炎華がヘアホイップ連発。美蘭はクロスボディで世羅にチェンジ。世羅はセラリズムバスター、ニードロップと大暴れ。炎華がティへラ、梅咲がネックブリーカーで反撃。梅咲と対峙した世羅は、あのエルボーを恐れて震え上がる。梅咲は二冠王者でも恐れるほどの強力エルボーを打ち、世羅は絶叫!それでも立ち上がった世羅。エルボーをかわしてリング中央でコンバインに捕らえ、エスケープを許さない。梅咲を持ち上げてコーナーポストに叩きつけ、ニーアタック、リバースニードロップと続けていく。世羅からタッチを受けた美蘭はドロップキック、大車輪、クリストとスピードを活かした連続攻撃。何とかロープに逃げた梅咲は低空ドロップキック。コーナーに上って追撃のミサイルキック発射準備。美蘭は雪崩式フランケンシュタイナーで投げ飛ばし、リング上でウラカン・ラナ。梅咲はキックアウトし、キューティースペシャルで鮮やかなブリッジ。肩を上げた美蘭に、炎華がドロップキックやスペースローリングエルボーで襲いかかる。炎華については7.26アミスタで「仲が良いからこそ、絶対負けたくない」と話していた美蘭。激闘を見守る友人たちの声援を受け、炎華へのエルボーに気迫がこもる。炎華もPOP王者としての誇りで奮い立ち、2人は情念ほとばしる打ち合いに。次第に炎華がリードしていくが、カニ挟みで炎華を転ばした美蘭が619。梅咲がミサイルキックで助太刀し、炎華も続けてミサイルキック。このフォールは世羅がカットし、梅咲をリング外へ投げ落とすと、炎華を捕まえてブルーオーキッドの合体技“瓦割り”!続くライオンサルトはかわされてしまう美蘭。炎華のジャパニーズレッグロールクラッチはカウント2.99で肩を上げ、丸め込みの波状攻撃からMロールクラッチ。キックアウトした炎華はノーザンライトスープレックス。美蘭はフォールさせず、すぐさま立ち上がってスピンキックで炎華の側頭部を射貫く。全力ファイトの2人はWダウン状態に。超満員の客席から大・美蘭コールが起こり、ライバルに向かっていく美蘭の背中を押す。起き上がった2人は対話するようにエルボーを打ち合う。そこに飛び出した梅咲のラ・マヒストラル、炎華のタイムマシンにのってが見事に繋がり、今井レフェリーの3回目のカウントが入る直前で美蘭の肩が間一髪上がる。世羅が梅咲と炎華をまとめて場外に投げ飛ばし、美蘭が決死のダイブ!世羅が梅咲を押さえ、リングはライバルの2人きりに。美蘭は「炎華が相手だから思い切って出せた」という新技・フィッシャーマンズスープレックスで観客の度肝を抜く。カウント2で返した炎華に、美蘭はトドメのライオンサルトで華麗に宙を舞う。後輩だけど友達で、ライバルで、大好きで、特別な存在の炎華からスリーカウントを奪った。過去2回の凱旋試合はいずれも梅咲にシングルで敗れている美蘭。地元で堂々勝ち名乗りを受ける姿を披露した。
美蘭は「凱旋試合で初めて勝ちました。今まで2回凱旋試合をして勝ったことがなかったから、地元でみんなに勝つ姿を見せるのは今日が初めてです。板橋で試合ができることが本当に嬉しいです」と素直な喜びを語る。受験に向けては「今日をもってプロレスを一時休業させていただくのですが、志望校に合格したら、いや、合格しなくても…」と言いかけたところで客席からは笑いが起き、「合格しろよ!」と野次が飛ぶ。「する!それはする!すみません!ディアナのリングに必ず戻ってきます」と愛嬌たっぷりに志望校合格およびプロレス復帰を約束。「戻ってきたらブルーオーキッドでタッグタイトルに挑戦してベルトを巻いて、ななみさんが持ってるクリスタルティアラも絶対手に入れる。高校生で二冠チャンピオンになります。また板橋で試合をしたいと思いますので、応援に来てください」と大きな夢を語り、観客は大・美蘭コールで応えた。美蘭休業前ラストマッチは大団円!桜が咲くころには嬉しい報告が聞けそうだ。頑張れ、受験生!

美蘭&世羅りさ バックステージコメント

【試合結果】2024年9月8日(日)アミスタ大会vol.68

第1試合 6人タッグマッチ 20分一本勝負
梅咲遥&Himiko&マコトユマvsデボラK&香藤満月&夏実もち

3つのタイトルマッチが組まれているだけあって、超満員となった9.8アミスタ大会。オープニングマッチはディアナ所属の5人にプロミネンス・夏実もちを加えた6人タッグ。まずは香藤とマコトが先陣を切る。マコトがエルボーを打ちまくって香藤をコーナーに追い込み、今度は梅咲がエルボー連打。続いてHimiko、再びマコト…と、ひたすらにエルボーの乱れ打ち。グロッキー状態の香藤に替わってデボラがタックルでマコトを倒す。マコトからHimikoに、デボラから香藤にチェンジし、Himikoが得意の関節技で香藤を追い詰める。梅咲とマコトが上手く相手を分断していき、香藤は大苦戦。隙を見た夏実が香藤を救出し、香藤はヒップドロップで反撃。Himikoはブルドッギングヘッドロックをお見舞いしてマコトにチェンジ。この試合で三度目となるマコトと香藤のマッチアップ。未だ自力勝利のないマコトは逆片エビ固めやエルボーで気迫を見せる。マコトの巻き投げを重さで持ちこたえた香藤がボディプレス。香藤から夏実にチェンジすると、梅咲とHimikoの力を借りて加速したマコトがタックルで夏実を倒す。梅咲がミサイルキックで夏実を吹っ飛ばし、ボディスラムを狙う。腰を落として持ちこたえた夏実がバックドロップ、リバーススプラッシュと続けていく。大混戦は残り時間5分となり、梅咲がローリングエルボーでデボラの動きを止め、ラ・マヒストラル。これはデボラが切り返したが、助太刀に入った夏実が痛恨の誤爆!この隙にHimikoが飛び出し、夏実とデボラを2人まとめてブルドッギングヘッドロックでマットに叩きつける。梅咲が今度こそのラ・マヒストラルで3カウントを奪った。

第2試合 W.W.W.Dエリザベス選手権試合60分一本勝負
[王者]井上京子vs[挑戦者]薮下めぐみvs[挑戦者]Leon

V7に向け第一歩…井上京子、エリザベス防衛!
3.1WAVE新宿大会でエリザベスの外部流出を許した京子。8.11アミスタで自らベルトを取り戻し、7回防衛を宣言。まずは初防衛戦に臨む!
まずは3人の力比べ。やはりパワーで京子が圧倒していく。京子が自慢の怪力で優位に立つが、藪下が試合巧者ぶりを見せる。京子がロメロスペシャルでLeonを吊り上げると、藪下が間に入って京子をフォール。慌ててLeonを放り投げてキックアウトする京子。次は京子にぶら下がり腕十字、腕へのフットスタンプと、藪下は京子の腕に狙いを定め集中攻撃。「Leon!手伝え!」とLeonを呼び込み、W攻撃で京子を翻弄。しかしやっぱり自分が勝ちたいLeonは隙をついて藪下を丸め込む。2で返したが怒りの収まらない藪下は帯を取り出し凶器攻撃開始!Leon、京子、そして今井レフェリーも大ダメージを受けてしまい、京子は戦意喪失状態に…。それでも立ち上がるLeonは、風車式バックブリーカーで雄叫びをあげる。さらに京子をスピアーでなぎ倒す。京子を捕まえたLeonは藪下に「(コーナーに)登れ」と指示。藪下が従っている隙に京子にスクールボーイ。カウント2に終わると、今度は「お前が登れ」とLeonに指示する藪下。藪下はLeonが飛び込んでくる前にもちろんスクールボーイ。京子はカウント2で返し、Leonは藪下めがけてミサイルキックを発射!吹っ飛んだ藪下を京子が横取りフォール。藪下が京子を腕十字で捕まえるが京子は振りほどく。そこにLeonがマッドスプラッシュ。もう一発を狙うLeonだったが、京子の雪崩式ブレーンバスターの餌食に。そしてその着地点には、マッドスプラッシュを被弾して倒れたままの藪下が…。Leonはリング外へ、下敷きになった藪下は悶え苦しむ。一発で2人に効率よくダメージを与えた京子。トドメのナイアガラドライバーで文句無しのスリーカウント。前回の戴冠時は一度も防衛できなかった京子。まだまだ防衛ロードは続きそうだ。目標のV7まで、あと6回!

京子コメント動画

第3試合 W.W.W.Dタッグ選手権試合60分一本勝負
[王者組・綾華]佐藤綾子&中森華子vs美蘭&世羅りさ[挑戦者組・ブルーオーキッド]

今度こその完全燃焼で綾華V3!
8.13アミスタではまさかのアクシデントでレフェリーストップとなったブルーオーキッド。世羅りさが完全復活し、美蘭が高校受験のため休業に入る直前で再戦を迎えた。
PURE-J認定無差別のベルトを世羅に奪われた中森は「何倍もやり返さないと気が済まない」とタッグでリベンジ宣言。10月に凱旋興行を控える佐藤は「ベルトを持って地元に行きたい」と意気込む。美蘭も9.15板橋での凱旋、そして休業前ラストマッチを目前に気合い充分。8.25アミスタでのシングル対決でさらに絆を強め、パワーアップしたブルーオーキッド。大きな野望に向けてリングイン!
綾華はゴングを待たずに飛びかかり、世羅を捕まえ集中砲火。佐藤は容赦なく踏みつけ、中森も強烈なキックを見舞う。世羅は美蘭を呼び込み、合体ニードロップで反撃。美蘭は勢いよくドロップキック連発。対する中森は美蘭を軽々と持ち上げ、滞空時間の長いボディスラムでマットに叩きつけ、ギロチンを落として佐藤にチェンジ。佐藤は普段あまり見せることのないドロップキックをお手本のような美しいフォームで連発。さらに急角度のキャメルクラッチで絞っていき、美蘭の胸元に中森がキック。さらに美蘭をコーナーに追い込む。美蘭は小柄な体を活かして中森のハイキックをくぐり抜けていくが、中森は次々と蹴りを繰り出す。中森がストレッチマフラーで美蘭を絞り、佐藤が世羅を膝十字で食い止める。ロープに辿り着いた美蘭はクロスボディを浴びせ世羅にチェンジ。世羅には2人で向かっていく綾華だが、ものともせずニーアタックを突き刺して分断する世羅。何倍もやり返したい相手・世羅と対峙した中森はハイキックで世羅の側頭部を撃ち抜く。さらに顔面にも蹴りを入れ、シャイニングフラワー。佐藤がミサイルキック、ジャンピングニーですかさず追い討ち。それでも立ち上がる世羅はセラリズムバスター。美蘭との合体技「瓦割り」を決め、リバースニードロップ。この一撃はさすがに効いた佐藤。中森から受け取ったおぼんで世羅を殴打する。次は美蘭を狙うが、世羅が「絶対だめだ!」と阻止!美蘭が佐藤のおぼんを奪うことに成功し、佐藤の脳天めがけて思いっきり振り下ろす!美蘭の人生初・おぼん攻撃に世羅がエアーズロックⅡで追撃。美蘭が大車輪、スピンキック、ウラカン・ラナで猛攻。カウント2.99で返した佐藤は中森とともにWミサイルキック発射。佐藤トランペットは世羅にカットされ、ならばと美蘭のバックを取った佐藤。しかしここで中森が痛恨の誤爆!世羅がおぼん攻撃で中森を排除し、再び佐藤と美蘭の対決に。美蘭はがむしゃらにエルボーを打っていくが、受けきった佐藤が美蘭の腕を掴んで反転させ、そのままAyako’s EXでギブアップを奪った。V3を果たした2人は美蘭とがっちり握手を交わすが、因縁の世羅とはそうはいかず…。ともあれ、8.13の不完全燃焼を払拭した王者は笑顔でリングを後にした。

佐藤&中森コメント動画

第4試合 W.W.W.Dシングル選手権試合60分一本勝負
[王者]尾﨑妹加vsななみ[挑戦者]

尾﨑の防衛ロードがスタート!ななみ、W.W.W.Dシングル初挑戦!
“絶対センター”梅咲遥を破り、第18代王者となった尾﨑。尾﨑は「スケジュールの許す限り防衛戦を行う」「誰の挑戦でも受ける」と過酷な防衛ロードをぶち上げた。そこに名乗りを挙げたのが、将来を嘱望される18歳・ななみだ。団体の未来を担う存在として、若手王座のWW.W.W.Dクリスタルを保持するななみ。「ディアナの未来から今に変わりたい」と若手王者から一気にディアナの頂点獲りへ向け出陣!
まずはパワー自慢の2人による力比べ。押し合いやタックル合戦は尾﨑と互角に渡り合うななみ。尾﨑はアルゼンチンバックブリーカーでななみをいたぶり、「そんなもんか?」と煽る。ななみは応えるようにエルボーを打ち、裏投げでマットに叩きつける。さらに馬乗りでエルボーを連打していく。ななみの気迫に尾﨑も呼応し、渾身のラリアット。マイカバスターの構えはななみがロープを掴んで持ちこたえ、ダイビングボディプレス投下、ノーザンライトで美しい弧を描く。そしてななみは再びコーナー上へ。しかし大跳躍のダイビングボディプレス2発目は尾﨑が剣山で迎撃!尾﨑はショートレンジラリアットを2発お見舞いし、梅咲を葬ったオリンピックスラムの構えに。振りほどいたななみは胴締めスリーパーで落としにかかる。耐える尾﨑は何とか足をロープに伸ばす。エスケープは許したものの、この流れは離さないななみ。ジャーマンスープレックスホールドを初披露し、観客の度肝を抜く。カウント2で肩を上げた尾﨑は剛腕唸るラリアット。なんとななみはカウント1で肩を上げてみせる。これには驚きを隠せない尾﨑だったが、背後からのスライディング式ラリアット、今度こその超高角度オリンピックスラムで豪快に勝負を決めた。
W.W.W.Dシングル初挑戦のななみを退け、初防衛に成功した尾﨑。「ななみ、めちゃくちゃ強くなってるね。ジャーマンとか、やってたっけそんな技?びっくりしました。初戦の相手がななみで良かったです。名乗り出てくれてありがとう」とななみの成長ぶりを称えた。
ななみは「めっちゃ悔しいです。今はそれしか言えません。妹加さんが言ってくれた、強くなったとか凄かったとか、嬉しいですけど…今日負けたのは自分。次にシングルやるときは絶対に私が勝つのでまたいつかシングルしてください」と涙を溢す。この涙はディアナの未来をさらに明るくするに違いない。
「またシングルしましょう」とななみとの再戦を誓った尾﨑。防衛ロードはまだ始まったばかり。次の挑戦者は誰だ?

尾﨑コメント動画 / ななみコメント動画

【試合結果】2024年8月25日(日)アミスタ大会

第1試合   タッグマッチ20分一本勝負 
佐藤綾子&香藤満月vs梅咲遥&マコトユマ

第一試合から激戦必至の好カード!

まずは香藤と梅咲が先発。香藤は力任せに梅咲をロープに押し込み、梅咲はスピードの乗ったドロップキックで反撃。さらにマコトとのWドロップキック。マコトと香藤の同期対決に。マコトのヘアホイップは重い体で持ちこたえ、逆襲のヘアホイップ。香藤が体格を活かして奮闘する。香藤から佐藤に替わり、テクニックでマコトを圧倒していくが、マコトもドロップキックで反撃し梅咲にチェンジ。梅咲は滞空時間の長いブレーンバスター、佐藤は串刺しジャンピングニーやミサイルキックで見応えのある攻防に。再び香藤にチェンジし、香藤はタックルで梅咲と香藤のトレイン攻撃を撃破。さらに佐藤との合体ボディプレス。梅咲はフットスタンプなどで応戦し、やはりエルボーで勝負に出る。梅咲の力強いエルボーに香藤も対抗し、2人が鳴らす鈍い音に観客はどよめき。香藤の渾身の一撃で危うく心が折れかけた梅咲はファンの手拍子を煽って息を吹き返す。応援を背に立ち上がった梅咲もやり返し「満月こいよ!」。香藤は力一杯の18連発で梅咲をロープ際に追いやるが、梅咲の反撃で倒れ込んでしまう。梅咲はそこに低空ドロップキックを突き刺し、マコトにチェンジ。マコトは丸め込みを連発していくが香藤が全て2で返す。香藤がキャメルクラッチでマコトを捕まえると、佐藤が飛び出して走り出す。これを見た梅咲もロープワーク。2人はロープを三往復してそれぞれ低空ドロップキック。食らったマコトと香藤はダメージを引きずりながらも立ち上がり、香藤がダイビングボディプレス。2で返したマコトは梅咲にタッチを求めるが、今井レフェリーがなぜかセコンドのななみに気を取られている隙に、佐藤がおぼんで殴打し交代できず。しかし佐藤のミサイルキックが香藤に痛恨の誤爆。このチャンスにマコトは飛行機投げ。キックアウトした佐藤はWアームスープレックス。マコトは自力で肩を上げ、佐藤のバックを取る。しかし今度は梅咲が痛恨の誤爆!梅咲のエルボーは佐藤がひらりとかわしマコトに直撃してしまった。佐藤がこのチャンスを逃すはずもなく、ジャパニーズレッグロールクラッチでマコトを仕留めた。

第2試合  シングルマッチ15分一本勝負 
美蘭 vs 世羅りさ

もう大丈夫!再びの挑戦へ向けて、ブルーオーキッド対決!

試合途中に体調不良で無念のレフェリーストップ。涙を流す美蘭に何も言えないまま会場を後にした──美蘭と会うのは悪夢のような8.13タッグ王座戦以来だという世羅。「どんな顔して会えばいいのかわからないけど、もう大丈夫だよっていうのを闘いを通して伝えたい」と意気込みを語っていたが…会場に到着すると、美蘭からお揃いのTシャツと手紙のプレゼントが!世羅はあまりの嬉しさでパニック状態に。それでもいざ試合となれば、大好きなパートナーだからこその全力ファイトだ!
美蘭は「今日は勝ちに来ました」と堂々の勝利宣言から先制攻撃。矢継ぎ早に丸め込みやドロップキックで猛攻!世羅は「分かったからちょっと一回落ち着け!」と反撃を開始し、容赦ナシのリバースカンパーナやニードロップ。「どうした?勝つんだろ?」と両腕を広げて美蘭のエルボーを受け続け、コーナーに追い込むと顔面を蹴り飛ばす。「まだだよ。まだ。まだ来い」とひたすら美蘭の攻撃を受けまくる。美蘭の想いをしっかり受け止めた世羅は「それでこそパートナーじゃ!」と超高速ジャイアントスイングで美蘭をぶん回し投げ飛ばす。立ち上がった美蘭は三角とびプランチャを浴びせ、クリストでぐいぐい絞る。ロープに足が届いた世羅に美蘭は619。美蘭がボディスラムで世羅をマットに叩きつけると、世羅はセラリズムバスターで美蘭をマットに叩きつけてお返し。続くリバースニードロップはかわした美蘭がスピンキックで世羅の側頭部を射貫く。追撃のライオンサルト発射準備の美蘭を捕まえた世羅。美蘭はウラカンラナに切り替えそうとするが世羅が持ちこたえコンバインに。エスケープを許さずクラッチも離さず、そのまま再び美蘭を持ち上げる。美蘭は勢いよく体を反らして今度こそのウラカンラナ。美蘭がMロールで丸め込みにかかるが、世羅が両足で美蘭の銅を挟み込みながらエビ固めに切り返してスリーカウント。世羅はこの技に自身の故郷・世羅町にある農園から「花夢の山」と名付けた。
ちょうど1年ぶりのシングルで全力をぶつけ合い、愛と絆をさらに深めた2人は抱擁。「もう大丈夫」──そんな世羅の想いは美蘭に伝わったに違いない。心身ともに充実のブルーオーキッド。次はいよいよタイトルマッチだ!

美蘭 コメント動画はコチラ!

第3試合  タッグマッチ20分一本勝負 
井上京子&シャンシャンvsデボラK&Himiko

さようならシャンシャン…また逢う日まで!

ディアナでのプロレス留学は大学の夏休みいっぱいとなっているシャンシャン。夏の終わりとともに別れも近づく。ディアナでの帰国前ラストマッチは井上京子と組み、デボラK&Himikoのディアナ純血コンビとの対戦だ。
純血コンビは奇襲を仕掛け、シャンシャンをターゲットに。しかしすぐさま京子が救出。京子はHimikoをいたぶりながら赤コーナーへ連行。今度はシャンシャンがHimikoに小手投げを連発。Himikoはボディスラムを一発放ち、デボラにチェンジ。デボラとHimikoでシャンシャンを捕まえて離さず、シャンシャンはローンバトルを強いられてしまう。Himikoのサソリ固めやデボラの変形極楽固めに苦しめられながらも自力でロープにたどり着き、スタナーやランニングネックブリーカーで一矢報い、京子にチェンジ。「よく頑張った」とシャンシャンのタッチを受けた京子はラリアットをお見舞い。Himikoはブルドッギングヘッドロックやリバースインディアンデスロックなどで京子相手に猛攻。しかし京子は雪崩式ブレーンバスターでHimikoをぶん投げ、デボラをラリアットでなぎ倒し、いよいよナイアガラ宣言!有言実行のナイアガラドライバーで3カウント。勝った京子はシャンシャンを抱き締め、笑顔で「勝ったぞー!シャンシャン、ラストマッチ!ありがとう!」。
約2ヶ月の留学で大きく成長し、帰国前にディアナを存分に味わったシャンシャン。ディアナでは11月3日に台湾大会を開催し、シャンシャンとも再会できる見込みだ。次に会うときはさらに成長しているはず。これからもシャンシャンにぜひ注目して欲しい。

第4試合 シングルマッチ15分一本勝負 
ななみvs DASH・チサコ

メインイベントは超熱闘の大激闘!

パワー、スピード、テクニック、どれを取っても一級品のDASH・チサコがアミスタに2回目の登場!尾﨑妹加の持つW.W.W.Dシングル王座への挑戦が決まっているななみは、タイトルマッチの前に超強敵撃破なるか?!
ゴングが鳴るとチサコはヘッドロックだけでななみを圧倒。厳しく締め付けて離さず、「おい、終わりか」と煽る。ななみは「なめんじゃねぇ!」とタックルで反撃し、ダイヤル固め。しかしチサコの激しいファイトにやはり苦戦し、ななみはリング外へ落とされてしまう。ハードコアクイーンのラフファイトの前に、なす術なく防戦一方に。場外乱闘からリングに戻ると、チサコはミサイルキック、低空ドロップキックを続けて突き刺しまだまだ主導権を渡さない。ななみが胴締めスリーパーに捕らえたがチサコはエスケープ。ななみがコーナーに上るとデッドリードライブで投げ落とすチサコ。今度はチサコがコーナーに上りななみもお返しのデッドリードライブ。豪快なタックルでチサコを吹っ飛ばし、今度こそのダイビングボディプレス発射。これをかわしたチサコがフットスタンプを連続で投下する。苦しい展開のななみはエルボーを打つが、チサコもやり返す。ななみは裏投げでチサコをマットに叩きつけ、今度こそダイビングボディプレスを直撃させる。苦悶の表情で踞るチサコに、ななみはエルボーを連発。それでも立ち上がったチサコは、ロープの反動で走るななみを低空ドロップで迎撃。リングで大の字になって倒れるななみに、チサコのダイビングフットスタンプが容赦なく降ってくる…。これを食らってはまずいななみ。寸前でかわしてセブンスリーホールド。2で返されると次はノーザンライトの構えだが、チサコは振りほどいて素早くバックを取って投げっぱなしジャーマン。するとななみはフォールを許さず、すぐさま立ち上がって雄叫び。しかしチサコがノーザンライトライトスープレックスを決めてみせ、ダイビングフットスタンプをみぞおちに落とし、ホルモンスプラッシュでまさに“内臓破裂”級の大ダメージを与えトドメを差した。
チサコはバックステージで「初めて戦ったときは新人で、スタミナもパワーもなかった。今日は一発一発が効きました。また対戦したい」とななみの成長ぶりに太鼓判。敗れはしたものの、大きな収穫となったななみ。タイトルマッチは2週間後に迫る!
チサコは公開オファーを受け10.13後楽園大会にも参戦が決定。「ドリーム感」のあるカードが組まれると予告された。ディアナマットでの活躍にも目が離せない。

DASH・チサコ コメント動画はコチラ!

大会ダイジェスト+ななみ コメント動画はコチラ!

【試合結果】2024年8月23日(金)フューチャーサイトvol.24

第一試合 シングルマッチ15分一本勝負
尾﨑妹加vs香藤満月

オープニングマッチにチャンピオン登場!全力パワーファイト!

2人はゴングが鳴るといきなりタックルでぶつかり合う。激しい肉弾戦を尾﨑が制し、エルボードロップやセントーンで追い討ち。香藤は力いっぱいのエルボー連打で反撃開始。キャメルクラッチでぐいぐい絞り、ブレイクを許さない。何とかロープにたどり着いた尾﨑は、95キロの香藤を担ぎ上げようとするが、香藤が腰を落として持ちこたえる。香藤は大きなお腹で尾﨑を弾き飛ばし、ボディプレス。カウント2に終わり、ならばとコーナーに上る。すると尾﨑がコーナー上の香藤を捕まえ、アルゼンチンバックブリーカー!香藤を投げ捨て、ダイビングセントーン発射。かわした香藤がボディスラムから今度こそダイビングボディプレス。これを2で返した尾﨑はラリアット。派手に倒れながらも肩を上げた香藤。 尾﨑はそこにスライディング式ラリアットでトドメを差し、王者としてのディアナ初陣を白星で飾った。

第二試合 シングルマッチ15分一本勝負
美蘭vsマコトユマ

ディアナ10代対決!

マコトはレスリング仕込みのタックルからローリング、がぶりの体勢から美蘭を転がしてフォール、リフトでコーナーに美蘭を叩きつけるなど、高田道場での経験を存分に活かして攻めていく。マコト優位の展開を美蘭はスピンキックで打破。しかし続くライオンサルトはかわされてしまう。マコトの飛行機投げをカウント2で返すと、逆さ押さえ込みでマコトを転がし、横十字からブリッジでフォールする「Mロール」で美蘭が勝利。タッグタイトル戦、そして凱旋試合を控え、まだまだ先輩として負けられない。

第三試合 ノーフォールマッチ20分一本勝負
梅咲遥vs Himiko

不利なルールでも勝利が絶対!

3カウントフォールは無効、場外カウントは10までとなる特殊ルールマッチ。関節技を磨いてきたHimikoにとっては追い風、スープレックスやハイスピードな丸め込みを多用する梅咲にとっては不利なルールだ。一度は梅咲から直接勝利するもベルト挑戦には至らなかったHimiko。丸腰となった梅咲と再びの激突!
まずはHimikoが梅咲を捕まえ、アンクルホールド。梅咲は極りきる前に前転で切り抜ける。ならばとHimikoは梅咲を場外に落とし、観客席で大暴れ。カウント9でHimikoが先にリングに戻り、梅咲も辛くも生還。今度は梅咲がHimikoを落とし、リング上から高みの見物。カウント9.99で戻ってきたHimikoに、梅咲は渾身のエルボー!無言で跪いたHimikoに、今井レフェリーは「ギブアップか?」。Himikoもエルボーを打つが、やはり梅咲が上回る。この展開をHimikoはブルドッギングヘッドロックで切り抜け、ステップオーバートーホルドウィズアームロックでギブアップ狙い。ロープを掴んだ梅咲はHimikoの腕攻めにも負けず、まだまだエルボーを打つ。ランニングネックブリーカーや滞空時間の長いブレーンバスター、ミサイルキックと続けてフォール…しかし特殊ルールでフォールは無効。やはりHimikoが有利か、一度は梅咲からの勝利をもぎとったHIGAMIクラッチやアキレス腱固めで梅咲を追い詰めていく。必死に手を伸ばしてロープにたどり着く梅咲。しかしHimikoはバックドロップから再び梅咲の足狙い。エスケープした梅咲はHimikoを蹴落とし、痛む足を引きずりながらコーナーを上っていき、決死のダイブ!すぐさま場外カウントが始まる中、梅咲はHimikoの生還を許さず、何とエプロンでアメジストクロス!固いエプロンに叩きつけられたHimikoはリング内に戻れず。客席で倒れたまま場外カウント10を聞いた。
ベルトを失っても“絶対センター”は譲らない梅咲。特殊ルールでも勝利が使命!

第四試合 メインイベント
W.W.W.Dクリスタル選手権試合 60分一本勝負
[王者]ななみvs シャンシャン[挑戦者]

ななみ、初挑戦・シャンシャン下しV2!若手王者から次のステップへ…?

6月29日に台湾でデビューし、その後すぐにプロレス留学のため来日したシャンシャン。7.7アミスタでデボラ欠場の穴を埋める形で緊急日本デビューを果たした。留学期間は大学の夏休みいっぱいとなっており、帰国前ラストマッチが迫る中、ななみと2回目のシングルマッチが決定。ななみは「最後にシャンシャンの全力をぶつけて欲しい」と、W.W.W.Dクリスタル王座の挑戦者にシャンシャンを指名。通常のシングルマッチからタイトルマッチに変更となった。シャンシャンにとってはもちろん初めてのタイトルマッチ。ななみにとっては2回目のクリスタル防衛戦だ。
まずはガッチリとロックアップ。ななみが腕を取るとシャンシャンもすぐに取り返してヘッドロック。力強いエルボー、ボディスラム、小手投げで主導権を握るシャンシャン。ななみは逆片エビ固めでしっかり腰を落とす。エスケープしたシャンシャンはエルボーの打ち合いを挑む。さらにドロップキックを連続で打っていくが、ななみは「来いよ!」と堂々受けきる。スリーパーでシャンシャンを捕まえるがブレイクを許し、ならばと串刺しボディアタック。シャンシャンも負けじとエルボー連打、スタナー、クロスボディ、ダイビングクロスボディと間髪入れず攻めていくシャンシャン。続くフィッシャーマンズスープレックスは初披露にして美しい弧を描き、観客の度肝を抜く!しかし立ち上がったななみが裏投げ、ダイビングボディプレス、ノーザンライトスープレックスホールドと畳み掛け、シャンシャンの全力を引き出した上でティアラ防衛に成功した。
ななみはマイクを持ち、まずは「防衛したぞ!」と喜びの声。「デビュー戦やったばかりのシャンシャンが7月にディアナに来てくれて、組んだり戦ったり一緒に練習したり。経験したこと全部出してくれたし、私が教えた覚えもない技も使ってるし、何だあれは?ってびっくりしました。でも無事に防衛できたし、シャンシャンが日本で得たこと全部受け止めて勝てて、シャンシャンの成長も凄く感じられました。今日はクリスタル防衛したので、明日もトライアングル(リボン)防衛して、9月は妹加さんのW.W.W.Dシングルに堂々と挑戦させていただきます」と高校生ながら王者らしく語った。しかしここで、クリスタルは3回防衛で返上となることを突如として告げられる。「え、聞いてないです。3回ですか?」と困惑するななみ。そして3度の防衛に成功した歴代王者が複数名誕生した暁にはグランドチャンピオンを決める戦いが始まるという…。ななみは「なんですかそれ。早くないですか」と訴えるも会社の決定は覆らず。とにもかくにも、ななみは“若手王者”から次のステップを目指すこととなった。次期挑戦者は未定だが「25歳以下またはキャリア3年未満」に該当する女子レスラーの中で最強の選手が現れるらしい…。初代王者はそれでも「絶対私が勝つ」と誓った。

【試合結果】2024年8月15日(木)アミスタ大会vol.66

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
マコトユマ vs 高瀬みゆき

シングル未勝利のマコト…高瀬みゆきの高い壁

現在三本のベルトを保持する高瀬。実績充分の高瀬がシングル未勝利のマコトの前に立ちはだかる。序盤のグラウンドの攻防から高瀬が圧倒し、マコトがエルボーを打てば高瀬は倍返し。マコトのドロップキック16連発(!)でも倒れず、ボディスラムを持ちこたえ、エルボーも両腕を広げて「来いよ!」と発破をかけながら受け、これぞ三冠王者の戦いぶり。ラリアットを狙い突進する高瀬にカウンターで飛行機投げ、超高角度逆エビ固めでマコトも反撃。高瀬のラリアット直撃を受けても肩を上げる根性を見せたが女王の牙城は崩せず、ダイビングギロチンに沈んだ。

第2試合   3WAYマッチ20分一本勝負
井上京子 VS デボラK VS 香藤満月

ディアナのでっかい人たち3WAY!

111キロの京子、95キロの香藤、77.7キロのデボラ。ディアナのヘビー級TOP3が集合した。まずは3人の力比べ。京子の超パワーをデボラと香藤が持ちこたえ、ならばと京子は両腕のラリアット。しかしこれも耐え抜く2人。今度は3人でタックルでぶつかり合う。デボラと香藤は次々に京子を狙い、キレた京子は香藤の髪を掴んで豪快に投げ飛ばす。デボラが京子のバックを取ると、香藤がさらにその後ろに回る。観客からは「上げろ!」の声が飛ぶが、計188キロの2人は上がらず。京子がロープを掴む。すると香藤がデボラにスクールボーイ。京子がカットするとデボラが京子にスクールボーイ。キックアウトした京子に香藤がボディプレスでフォール。デボラがカット。体も声も大きい2人は「邪魔すんな!」「お前が邪魔すんな!」と会場中に響き渡る声で喧嘩勃発、エルボーの打ち合いに発展。京子は2人が殴り合う様子に視線を送るのみ。デボラがコーナーに上ると、待ってましたとばかりに「チャンス!」と京子もコーナーへ。雪崩式ブレーンバスターでデボラを放り投げた。だが京子が起き上がる前に香藤が飛ぶ!その場飛び、ダイビングでボディプレスを2連発。これは京子が肩を上げる。デボラが香藤を極楽固めで捕まえると、そのデボラをスリーパーで捕まえる京子。脱出した香藤が後ろに回り京子にスリーパー。今度はデボラ、また京子…と3人で代わる代わるに絞る。デボラが京子をコーナーに振ると、そこには京子とデボラがやりあっているうちに逃げていた香藤が…。香藤は串刺しラリアットを受けてしまい、京子はデボラにもラリアット。カウント2に終わるが、京子は追い討ちのラリアット。これでスリーカウントかに思われたが、息を吹き返した香藤がカットに飛び込む。京子はひらりとかわし、デボラはボディプレスを食らった形に。京子が香藤を起こし、またしてもラリアット!香藤が倒れたその下にはデボラが…。デボラはリング外に落ちていき、京子が香藤をフォール。今井レフェリーがマットを3回叩いた。40代以上の3WAY王座・エリザベスのベルトを保持する京子。チャンピオンとして、3WAYで負けるわけにはいかない!

第3試合  6人タッグマッチ20分一本勝負
ジャガー横田&佐藤綾子&Himiko VS ななみ&美蘭&シャンシャン

限定出場・ジャガー、付き人コンビとともに快勝

アミスタ大会は限定出場となっているジャガー横田。佐藤綾子とHimikoは、佐藤曰く「歴代(直近)付き人」コンビ。ジャガーのことをよく知る2人が白星を好アシストした。
ななみはパイプ椅子を持って現れたジャガーに猛抗議。明らかに凶器だが「疲れたときに座るだけ」といつもの言い訳で退ける。ジャガーは若手には凶器を使うまでもないと言い張り、クリーンファイトを宣言。
若手組からはななみが、ジャガー&付き人組からはHimikoが先発。ななみが優勢になり、Himikoをコーナーに連行。美蘭にチェンジすると、ジャガーと佐藤が巧みに妨害し、Himikoが徐々に試合のペースを握る。いよいよジャガーにチェンジすると美蘭は逃亡!ロープにしがみつく美蘭を無理やり引き剥がし、髪を掴んで振り回すジャガー。さらにCRYSISの連携や佐藤の反則攻撃で美蘭を追い込んでいく。美蘭がコーナーのななみに手を伸ばしても、足を引いてチェンジを許さない佐藤。美蘭はクロスボディで一矢報い、ななみにやっとチェンジ。ななみはタックルで佐藤に突撃し、加勢したHimikoも2人まとめてなぎ倒す。飛び付いての丸め込みを2で返された佐藤はHimikoにチェンジ。Himikoがレッグシザーズネックロックでななみを絞ると若手組が必死にカット。逆襲のトレイン攻撃、ななみのタックルでフォールするがカウントは2。ななみはシャンシャンに替わる。ジャガー組はHimikoからジャガーにチェンジし、シャンシャンとの初遭遇。シャンシャンのスタナーに続けて若手組の連携が決まるが、ジャガー組もチームワークを発揮。Himikoとジャガーがシャンシャンを捕まえ、佐藤がミサイルキック発射。さらにHimikoのギロチンが続き、歴代(直近)付き人コンビがジャガーの勝利をおぜん立て。トドメはジャガーのフィッシャーマンズバスター。宣言通り、凶器を使うまでもなく勝ち名乗りを受けた。
日本への留学期間は大学の夏休みいっぱいとなっているシャンシャン。ジャガーとの対戦は大きな学びとなったはずだ。

メインイベント W.W.W.Dシングル選手権試合 60分一本勝負
[王者]梅咲遥vs 尾﨑妹加[挑戦者] 
※第17代王者6度目の防衛戦

梅咲遥、V6ならず…ブラスト破りで新王者誕生!次期挑戦者も早速決定!

「団体を背負って何度も防衛する遥はかっこいいよ。でもそろそろ休憩してもええんちゃう?」。昨年4月以来、シングル王者としてディアナを牽引してきた梅咲遥についてそう語ったのは、挑戦者・尾﨑妹加。まさに休みなく団体のトップを走り続けた梅咲は「絶対センターに休憩などない」とまだまだ走り続ける覚悟だ。
7.28京都タッグ祭のメインイベント、ルミナスvs SPiCEAPでは三冠女王の高瀬みゆきが敗れる波乱の展開に。負けたままで終わるわけにはいかないW.W.W.Dシングル王者・梅咲は次期挑戦者に尾﨑を指名。そして迎えた6度目の防衛戦。借りを返し、ベルトを守る戦いが始まった。
挑戦者の尾﨑は剛腕を振りかざし奇襲を仕掛けるが、梅咲がキックで迎撃。尾﨑の右腕を狙ってドロップキックを打ちまくり、さらにワキ固め、フットスタンプで厳しく腕攻め。しかし尾﨑は痛む腕でもラリアット。さらにエルボードロップ、セントーンを落とす。尾﨑はエルボーを打つと苦悶の表情に。梅咲が低空ドロップキックで会場北側へ尾﨑を蹴落とし、すかさず場外ダイブ!さらに尾﨑の腕を鉄柱に叩きつけていく。尾﨑は梅咲を南側へ連行し、観客席へのボディスラムで猛反撃。梅咲の徹底した腕殺しに尾﨑は腰攻めで対抗する。リングに戻ると、腰を押さえる梅咲に超急角度逆エビ固めや、アルゼンチンバックブリーカーで非情な攻め。梅咲はダイビングセントーンはかわしたものの、ラ・マヒストラルを見切られてしまう。この劣勢を打破すべく、得意のエルボーを連発していく。尾﨑は「負けるか!」と渾身の一撃を放ち、エルボー合戦でも梅咲を上回ってみせた。梅咲は腰が痛む素振りを見せながらもコーナーに上りミサイルキック発射。尾﨑は大きく吹っ飛ばされるも、すぐさま立ち上がって雄叫び。スパインバスター、ショートレンジラリアット4連発と続け、今度はしっかりと助走を付けて腕を振り抜こうとする。これをかわし今度こそのラ・マヒストラルで丸め込む梅咲だったが、またも見切った尾﨑がエビ固めに巧みに切り返す。振りほどいた梅咲がヘッドシザーズホイップで飛び付くが、元ウェイトリフティング三冠王者の怪力は梅咲の回転を許さずガッチリとキャッチ。尾﨑がそのまま落としにかかると梅咲が回転エビ固めに切り返す。尾﨑はキックアウト。体格とパワーが自慢の相手に対し、スピードの乗った丸め込み攻勢の梅咲。今度はカサドーラ。カウント2で自らフォールを解いてフットスタンプを尾﨑のみぞおちに突き刺す。梅咲がコーナーに上っていき、尾﨑も立ち上がる。梅咲が構える前に追い付いた尾﨑が雪崩式ブレーンバスターでぶん投げ、さらに追い討ちのセントーン投下。尾﨑のフォールを転がして今度こそ梅咲がラ・マヒストラル。キックアウトした尾﨑はアルゼンチンで担ぎ上げるも梅咲が暴れて脱出。アメジストクロス、梅スプラッシュ、ジャーマンスープレックスと梅咲が猛攻。これでも決まらず、昨年4月にベルトを奪取した佐藤綾子戦で初披露し、以降は5人の強豪を撃破してきた必殺・ブラストの構え。しかし尾﨑は梅咲の髪を掴んで強引に投げ、ブラスト爆発を阻止。ブラストを初めて破られた梅咲は背後からのラリアットで動きが止まる。フォールは何とか返した梅咲だったが、尾﨑がその勢いのままオリンピックスラム。この一撃で梅咲をマットに沈めた。梅咲が1年4ヶ月間、5度防衛した黄金のベルトは激闘を制した尾﨑の腰へ…。
尾﨑はマイクを持ち「団体のシングルベルト、獲ったのは初めてです!」と歓喜の第一声。続けて「遥、挑戦受けてくれてありがとう。休憩って、別に悪い言葉じゃないから。休憩中にいっぱい遥を磨き直して、強くなった遥と試合するのを楽しみにしてます。何か言いたいことはありますか?」と梅咲の言葉を促す。梅咲は「またすぐに取り返してやるから!」と一言残しマイクを投げ、セコンドの高瀬と共に控え室へと引き上げた。尾﨑は「自分は初めてシングルのベルトを巻きました。やっぱシングルベルトって色んな人が巻いた方が良くないですか?ずっと同じ人が巻いてるとその人の色しか出せないので、つまんないなと思うんですよ。自分はリスクもあるんですけど、これからディアナ毎大会でも防衛戦やりたいなと思ってるんですけどどうですか?このベルト挑戦するぞって奴、いる?」と、シングル初戴冠にして過酷な防衛ロードをぶちあげ、早くも王者の風格を感じさせる。観客がどよめく中でリングに現れたのはW.W.W.Dクリスタル王者・ななみ!ななみは「妹加さん、まずはベルト戴冠おめでとうございます。遥さんが何度も防衛してきたベルト。自分はクリスタルっていう若手の初代のチャンピオンで、“ディアナの未来”って色んな人から言われて嬉しいんですけど…やっぱり物足りないなって思ってて。妹加さんが遥さんの防衛記録を止めて、その欲が溢れたというか。そのベルト、凄く欲しくなりました。挑戦させてください」と挑戦表明。誰の挑戦でも受けるという尾﨑はななみとガッチリと握手を交わし、至宝奪還に真っ先に名乗りを上げたななみとの防衛戦が決定した。こうして梅咲の“休憩”、そして尾﨑の防衛ロードがスタート。尾﨑はバックステージでもスケジュールが許す限り防衛戦を行う意志を改めて語り、ななみに言及。「ななみは18歳。防衛戦までの短い期間でも成長してくると思うんで気は抜けないです。でも最多防衛を狙うのでななみには踏み台になってもらいます」。
大会後は、尾﨑vsななみを9.8アミスタで行うことが団体から正式に発表された。新王者の初防衛戦は目前に迫る!

梅咲遥 バックステージコメント
尾﨑妹加 バックステージコメント

【試合結果】2024年8月13日(火)アミスタ大会vol.65

大会ダイジェスト動画はコチラ!

第1試合  シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs マコトユマ

Himiko、誤審(?)にもめげず…新技披露で勝利

マコトデビュー戦、6.16アミスタ、そして今回。Himiko対マコトはこれで3度目のシングルマッチとなった。シングルでの初勝利こそ挙げていないが、着実に成長しているマコト。Himikoはそれを確かめるようにじっくりとロックアップからグラウンドの攻防へ。マコトも食らいついていくが、Himikoが先輩らしくリードしていく。マコトはバックを取り、レスリング仕込みのローリングからオースイスープレックスの形へ繋いでフォール。肩を上げたHimikoはヨーロピアンクラッチ。しかしソフト今井レフェリーはマコトの肩がマットから浮いたと判定し、カウントを2で止める。この様子を見ていたセコンドの梅咲は「え~?スリーだよ!絶対」と物言いをつける。今井レフェリーと梅咲は「上がってたよ!」「本当に?スリーだろ!」「ツーだよ!オレがルールだ!」と言い合いになり、観客からは笑いが起こる。Himikoも「スリーだよな?!」と誤審(?)に不服。とはいえ判定は覆らず試合は続行。納得のいかない梅咲は「Himikoさん!もっといけ!やれ!」とセコンドなのにヒートアップ。全く意に介さないマコトはボディシザーズでギブアップを迫る。Himikoは肘を入れて脱出し、ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・アームロックでギブアップ狙いをお返し。ロープに逃げたマコトはレスリングの経験を活かし、タックルからHimikoを持ち上げてコーナーに打ち付ける。連続ドロップキックでフォールし、返されてもすかさず飛行機投げ。これも返されもう一発を狙うがHimikoが切り返して丸め込む。マコトは明らかにカウント2で肩を上げるが、根に持つHimikoと梅咲は口々に「スリーだろ!」「そうだよ!スリーだよ!」と猛抗議。誰もが納得する完璧なスリーカウントを求められるHimikoは、カウンターのブルドッギングヘッドロック、ギロチンと続けてダイビングギロチンを狙いコーナー上へ。これをマコトが引きずり落として必死の丸め込み。キックアウトしたHimikoは初披露となるバックドロップで今度こそ、誰もが納得するパーフェクトなスリーカウント。疑惑の判定にめげず新技お披露目で、Himikoもしっかり成長をアピールした。

第2試合   タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&シャンシャン vs デボラK&柊くるみ

18歳・ななみ、二冠王の貫禄みせた!

高校最後の夏休みでトライアングルリボン王座を奪取し、二冠王となったななみ。防衛戦も決定し、負けられない戦いが続く。
体格の大きな2人めがけて、ななみとシャンシャンはゴングを待たず突撃!奇襲でデボラをリング外へ落とし、くるみをターゲットに。しかしくるみは奇襲も何のその、ななみとシャンシャンの合体キックでもびくともせず、シャンシャンをボディスラムで豪快に投げる。「お前もだ!」と次はななみに狙いを定めたくるみ。ななみはボディスラムを持ちこたえ、得意のタックル合戦に持ち込む。しかしこの打ち合いはくるみが制し、くるみからデボラにチェンジ。くるみが作った流れに乗って、デボラは小手投げ、首投げ、女子プロムーブ、逆エビ固め、クロスフェイスロックと次々に攻めていく。ななみはボディアタックやタックルで反撃し、シャンシャンにチェンジ。デボラは胴締めフェイスロックでギブアップを迫るがエスケープを許す。シャンシャンはエルボーで反撃。デボラが両腕を広げて受けきると、さらに気迫溢れる連続エルボーでデボラを追い込んでいく。デボラがお返しの一発を打つと、シャンシャンはスモールパッケージやスクールボーイで丸め込む。全て返したデボラはブレーンバスターを一発お見舞いし、くるみにチェンジ。くるみは初遭遇のシャンシャンに「はじめまして!」と挨拶代わりのフットスタンプ。悶えるシャンシャンにもう一発、二発、と容赦なし。全く動けないシャンシャンを、ななみがやけに優しいカットで救出。ななみの優しさで(?)息を吹き返したシャンシャンはドロップキック3連発。さらにななみの好アシストでクロスボディを決め、ななみにチェンジ。ななみは再びタックルでくるみとぶつかり合う!今度はななみがくるみを倒し、さらに勢いづく。しかしくるみはこの流れをトラースキック一発で止め、デボラにチェンジ。デボラがキャメルクラッチでななみを捕まえ、そのななみの顔面にくるみが重い低空ドロップキックを放つ。デボラの極楽固めはシャンシャンがカットし、シャンシャンが必死にくるみを押さえる中、ななみは胴締めスリーパー。デボラは自力でロープを掴む。シャンシャンを振りほどいたくるみのラリアット、デボラのバックフリップを連続で食らうがシャンシャンのカットが間に合う。シャンシャンがスタナー、ネックブリーカーでくるみを排除し、ななみがセブンスリーホールドで勝負を決めた。

第3試合   タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&香藤満月 vs 梅咲遥&ウナギ・サヤカ

「ちょぶき」初陣でヘビー級コンビ・香藤&京子撃破!※敬称略

“ちょちょたん”こと梅咲遥と“傾奇者”ウナギ・サヤカがチーム「ちょぶき」を結成!イベントから誕生したタッグがリングでも実現した。その初陣は95キロの香藤満月と111キロ井上京子!ディアナヘビー級コンビからは香藤が先発を買って出る。するとウナギは「おい、井上京子。出てこいよ」と呼び捨てで京子を挑発。ウナギは会場に駆け付けたひつま武士の「京子」コールを煽り、京子を引っぱり出すことに成功!いきなり注目のマッチアップだ。呼び掛けに応じてくれた京子に笑顔を見せ、「井上京子!」とハグを要求するウナギ。相変わらず敬称をつけないウナギに苛立つ京子。険しい表情で「さん、だよね?」とウナギに背を向ける。するとウナギは「井上京子、さ~……」。その声にはにかみながら振り向いた京子。ウナギは「ん」と言い切る前にスクールボーイ!キックアウトした京子はブチギレ!「井上京子さんだって、言ってんだろうが!」とウナギの髪を掴んで豪快に投げ飛ばす。場外へ逃げたウナギは「来いよ!びびってんのか!」、京子も「お前がびびってんだろ!」と子供のような言い争いに。「うわ、京子がびびってる」「(京子)さんだし、(リングの)中入れよ」と敬称をめぐる争いから2人の口喧嘩はさらにヒートアップ。パートナーのやりたい放題ぶりに梅咲は困惑…。ウナギのおしりぺんぺんにキレた京子はいよいよウナギを追って場外へ。この日は65回を数えるディアナのアミスタ大会で最多の観客動員を記録しており、超満員の場内は椅子がぎっしり。逃げ場を失った、というよりどう見ても元々逃げ場がなかったウナギはあっという間に隅に追い詰められてしまう…。京子は「お前バカか?こんな狭いとこで逃げれる訳ねぇだろ」と一喝し、ウナギをリングに連行。京子からタッチを受けた香藤はウナギに馬乗りエルボーで「京子さんには!京子さんと言え!」とディアナ所属らしく怒り爆発。ウナギも「うるせぇんだよ!」とやり返す。香藤は大きな体と怪力で強引にボディスラム。続いて京子が怪力でラリアット。ウナギは松風と共にあらんで京子をマットに叩きつけ、ギロチンドロップ。大ふへん固めは京子の重い体が上がらず。ここで梅咲が登場し、いよいよちょぶきの連携かと思いきや、京子が両腕のラリアットで2人をなぎ倒す。ウナギはビッグブーツで反撃し、梅咲にチェンジ。梅咲はウナギとの連携で京子の腕に狙いを定めてドロップキック。ウナギも得意のコードブレイカーを京子の肘にお見舞い。さらに梅咲がワキ固めで京子の腕をひたすら攻める。梅咲のエルボーを腕でガードした京子だが、梅咲の破壊力、そして腕攻めの効果で苦悶の表情に。それでも京子は力を振り絞ってラリアット。替わった香藤が95キロ×4回のボディプレスに、腰をしっかり落とした逆エビ固め。ロープに逃げようとする梅咲をリング中央に戻す香藤。見かねたウナギが飛び出すが、京子と香藤のWタックルでウナギを排除。さらに梅咲にもWタックル、サンドイッチボディアタックと、2人の体格を存分に生かしたパワフルファイト。倒れた梅咲にも香藤がダイビングボディプレス。自力でキックアウトした梅咲に、追撃のボディプレスを投下した香藤。しかしこれは梅咲がかわし、ウナギがギロチンを落とす。ちょぶきのサンドイッチスライディングTANAKAでこちらも見事なコンビネーションを披露。梅咲がコーナーに上ると、京子が雪崩式ブレーンバスターでぶん投げ、梅咲はリングで大バウンド。大の字になって倒れた梅咲に香藤がボディプレス。ウナギがカットに入りカウント2に終わるが、香藤がウナギを捕まえ、そこに京子が突進!しかしこのラリアットは香藤に誤爆!この隙を逃さず、梅咲が電光石火の丸め込みで白星をかっさらった。

メインイベント
W.W.W.Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
[王者組・綾華]佐藤綾子&中森華子vs美蘭&世羅りさ[挑戦者組・ブルーオーキッド]
※第22代王者2回目の防衛戦

無念の、まさかのレフェリーストップ…不完全燃焼V2の綾華は再戦誓う

世羅さんと必ずタッグベルトを巻く!そんな野望を胸に、急成長を遂げた美蘭。実力・実績充分の世羅に負けじと美蘭も力を付けていき、「タッグ祭り」と銘打った7.28京都大会では自力勝利を挙げた。タッグベルトにかける2人の想い、そして結成以降順調に勝ち星を挙げてきた実績が認められ、いよいよ王座挑戦となった。
二度目の防衛戦を迎えた綾華は、個々の力に加え抜群のタッグワークを誇る。中森華子は8.11 PURE-J後楽園でPURE-J認定無差別級王座をかけて世羅と対戦し敗れており、早速リベンジのチャンスとなる。世羅にとっては勝てば三冠王の大チャンスだ。
お盆の3大会ですべて美蘭との対戦となる三児の母レスラー・佐藤は「つい美蘭に親心が芽生えてしまう」と話すが、試合となれば手心は一切ナシで臨む。
美蘭にとってはW.W.W.Dクリスタル、フューチャー・オブ・スターダムに続いてキャリア3度目のタイトルマッチ。8.11アミスタでは佐藤に敗れたものの、中森からベルトを奪った頼もしいパートナーと共に野望に向けて出陣!
まずは佐藤と美蘭が先発。佐藤が巧みなテクニックでリードしていくが、世羅のアシストが光り、ブルーオーキッドの合体技を披露。世羅と佐藤のマッチアップとなり、世羅がリバースカンパーナやニードロップで攻めれば、佐藤はサミングから低空ドロップキックで反撃。佐藤から中森にチェンジし、因縁の2人が対峙。世羅のエルボー、中森のキックで情念ほとばしるバチバチファイトに。中森との激しい攻防を展開した世羅は美蘭にチェンジし離脱。試合を託された美蘭はベテラン相手に孤軍奮闘。中森のギロチンや佐藤のWアームスープレックスを受けても自力で立ち上がる。美蘭は一人で戦い抜く姿勢を見せていたが、試合時間が10分を過ぎた頃、ソフト今井レフェリーが佐藤と中森を制止。3人は動きを止め、そのまま再開することなく試合終了のゴングが鳴った。10分30秒、レフェリーストップで綾華の防衛となった。
ここでディアナを代表して井上京子がリングに上がり、世羅は控室に戻っており試合を続行できる状態でないことを説明し、「この試合はいったん預からせてください」と観客に深々と頭を下げた。
佐藤は涙をこぼす美蘭、そして体調不良により途中棄権することとなってしまった世羅を気遣い「これじゃベルト巻けないよね」と守ったベルトを肩にかけ、「ブルーオーキッドとはもう1回。絶対。必ずまたタイトル戦やりたいと思います。待っていてください」と呼びかけ再戦を約束。4人の戦いを心待ちにしていたファンから温かい拍手が送られた。
なお、世羅は病院に搬送され、診察の結果は大事に至らなかったことが発表されている。世羅本人もSNSに「病院で処置を受けまして今はすっかり大丈夫です」「もう一度ブルーオーキッドで挑戦させてください」と投稿。世羅りさが完全復活すれば、次こそ完全燃焼のタイトルマッチだ。世羅選手、どうぞお大事に。