【試合結果】2024年2月11日(日)新木場大会

2年ぶりの新木場大会は236名の方にお集まりいただき、大盛況に終わりました。たくさんの応援ありがとうございました!熱戦の模様をお届けします。試合の模様は「DIANA LIVE」にて2024年2月25日 23時59分までご覧いただけます。
なお、1.28カルッツかわさき大会でプロテストに合格したネネが、第1試合開始前に井上京子、佐藤綾子とともに公開練習を行いました。今後も同様に、大会前に公開練習を行います。応援よろしくお願いします!

第一試合 タッグマッチ20分一本勝負
Himiko&真琴 vs 田中きずな&炎華[Harmonie]

Himikoがデビューしたのは2022年のディアナ新木場大会。約2年ぶりの新木場大会、オープニングマッチに Himiko登場!久々すぎてほとんど誰も覚えていない(?)、「ミコマコ」が復活し、WAVEの若手コンビ「Harmonie」と対戦。アルモニーの奇襲でゴング。普段から仲が良い2人ならではの連携。ベテランの真琴は炎華相手に優位を保ち、Himikoにチェンジ。炎華は側転エルボーやSTFで攻め、Himikoはギロチン投下。炎華のクロスボディを受け止めたHimikoだったが、炎華がDDTに切り返し田中にチェンジ。田中のドロップキックをかわしたHimikoがフォール、それを女子プロらしくブリッジで返す田中。Himikoはブルドッギングヘッドロック2発で真琴にチェンジ。田中は得意のサブミッションでギブアップを狙う。ロープに逃げた真琴に、今度は炎華が連続ドロップキック。真琴はブレイジングキック。田中がドロップキックで助太刀し、アルモニーが交互にミサイルキックを発射。このフォールはHimikoがカットし、ミコマコのWブレーンバスター。真琴のW.W.ニーは田中がカットし、真琴はHimikoに「押さえてて」と指示。しかし田中がHimikoを蹴散らし、アルモニーが突撃。真琴はスピアーで2人まとめて倒し、今度こそHimikoが田中をしっかり押さえ、真琴がグラビアバスターで勝負を決めた。

第二試合 タッグマッチ20分一本勝負
香藤満月&沙恵 vs 尾﨑妹加&本間多恵[SPiCEAP] 

5.26ディアナ名古屋大会PRマッチ?早くも出場に名乗り!
4人中、愛知県勢が3人の名古屋大会に向けたマッチメイク。香藤と本間でスタート、本間はゴングと同時に多恵コールをお客さんに煽ると、このカードで唯一ディアナ所属の香藤は渋い表情。次第にコールは「満月」へと変わり、思わず笑顔。ロックアップからの押し合いでヘビー級の香藤が優勢。すると尾﨑が加勢し、続いて沙恵も参加!香藤&沙恵の愛知県チームはダブル攻撃から本間をロープに貼り付け「名古屋ー!」とアピール!標的はカットに出てきた尾﨑に変わるが、切り返しSPiCEAPの連携攻撃。唯一京都出身の尾﨑に替わるととエルボードロップ、セントーンを投下。尾﨑は続いてアルゼンチンで担ごうとするが上がらず、香藤がコーナー際のボディアタックを試みるがかわされ、尾﨑がラリアットをお返し。悔しい香藤はエルボーを連発するがお返しの尾﨑の1発が重い…。ロープに走る尾﨑を沙恵がカットすると香藤がボディプレスで尾﨑を倒す。そのままその場プレスでペチャンコにすると沙恵にチェンジ。沙恵はぶら下がり首4の字、スピアーを決めるが、ラリアットの打ち合いは尾﨑に軍配。今度こそのアルゼンチンで沙恵を担ぐ。香藤がカットし、尾﨑から本間へとチェンジ。コーナー際のバックエルボー。久しぶりの対戦となった2人は「多恵」「沙恵」コールに「え?どっち?」と混乱。「沙恵だよねー?」「沙恵だよねー?」と観客を煽りながら、ビッグブーツとエルボーのやり合いに。本間がエルボーで打ち勝ち、沙恵のビッグブーツをアンクルホールド、膝十字に。沙恵は必死のエスケープ。顔面に蹴りを入れ、フィッシャーマンズスープレックス。さらにミサイルキックで本間を吹っ飛ばす。このチャンスに、沙恵は「決めるぞ!」しかしコーナーから元気な声が…。香藤が大声で「沙恵さん!チェンジ!がんばります!」と叫びタッチを求めると沙恵は香藤に託すことに。替わって入った香藤はスクープスラム、その場プレスで本間を押さえ込む。本間はロープに逃げるがそのままボディアタックを突っ込む香藤。ロープからのボディプレスを狙うが本間に切り返され、脇固めに入られてしまう。必死にロープへ逃げるが両腕を極められ香藤ピンチ!。なんとかエスケープしたがダメージの残る香藤。コーナーへ上る本間を沙恵がデッドリードライブで投げ落とし、ビッグブーツを本間の顔面に見舞う。沙恵に鼓舞された香藤は反動ボディプレス!尾﨑にカットされるが、沙恵が本間を捕まえダブルの攻撃に持ち込む!…が、やはりチームワークはSPiCEAPが一枚も二枚も上手。本間がしっかり押さえ、そこに尾﨑が走り込み沙恵と香藤2人まとめてボディアタック!さらにSPiCEAP合体619。本間のミサイルキックは沙恵のカットが間に合う。今度は尾﨑がしっかり沙恵のカットを封じる中、エルボーを狙う香藤の腕を取った本間のT-Control!香藤はたまらずギブアップ。
本間は「今日のカードはなんと、愛知県出身の3人が組まれています。妹加ちゃんはどこですか?」とマイク。尾﨑が「京都府与謝郡」と答えると、「知りません」と一蹴し笑いを誘う。続いて、「5月26日にディアナさんは愛知県大会がありますよね?愛知県出身の私と沙恵も参戦できる気まんまんです!」と早くも名古屋大会参戦に名乗り!「多恵さんは愛知大会って言ってるけど…私は生粋の名古屋生まれ名古屋育ちだから、名古屋大会って言えるのよ。名古屋大会って言えなくて悲しそうだね。名古屋じゃないもんね」と愛知県豊山町出身の本間を揶揄する沙恵。「私の地元でございますよ!絶対に来てくださいね!」と沙恵が締め括り、愛知県民3人でで仲良くポーズを取る。尾﨑は寂しそうにそれを見つめているのだった…。

第三試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
ジャガー横田&佐藤綾子&中森華子 vs 井上京子&デボラK&ウナギ・サヤカ

タッグ、エリザベス、アイアンマン…京子&ウナギ包囲網?
井上京子と井上貴子の「W井上」が持つW.W.W.Dタッグへの挑戦が決まっている佐藤綾子と中森華子。そしてジャガーもまた、京子の持つW.W.W.Dエリザベス次期挑戦者である。6人タッグでW前哨戦だ。
ウナギ・サヤカは第1604代アイアンマンヘビーメタル級王座を保持しており、24時間気の抜けない日々…。そのウナギがいつも通り「おい、ジャガー出てこいよ」と挑発し、京子がしっかり「さん」と敬称をつける。応じたジャガーが鋭い眼光で先陣を切る。ジャガーは開始早々ウナギに歩み寄りいきなりスクールボーイ、スモールパッケージホールドとフォールを狙う!「お前も(アイアンマンを)狙ってんのか!」と絶叫するウナギ。青コーナーの面々は執拗にフォールを狙い、佐藤と中森も次々に丸め込む。輝かしい実績を誇るジャガーたちのなりふり構わない姿に、自コーナーから見守っていた京子も「そんなに欲しいの?ジャガーさん…」と呆れ顔。「3人出てきて卑怯だろ!」と怒り心頭のウナギの背後から京子が静かに近づき、不意打ちの丸め込み!敵味方関係なく狙われたウナギだが、全てキックアウトし無事にアイアンマン王座防衛。京子は「ごめんなさい」と平謝りするも、「信用できない!」と怒りのウナギはデボラにチェンジ。
京子とデボラはジャガーに連携攻撃仕掛けるが、ジャガーは華麗に切り返す。ウナギもジャガーに対し、怯む事なく思いきり攻めるが蹴り足をキャッチされ、ジャガーのドラゴンスクリューから中森にチェンジ。初対戦となるウナギと中森のマッチアップ。会場を煽りながらのテンポ良いキックのコンビネーションとエルボーのやり合いに会場が湧く。中森のキックの破壊力に苦戦するウナギは、だがそれがいい、ギロチンで一矢報い京子にタッチ。ラリアットで中森を吹っ飛ばした京子は早速パワーボムで決めにかかるも、佐藤が阻止。綾華コンビで京子を攻めようとするが、ダブルラリアットで吹っ飛ばされてしまう。京子のラリアットに対し、中森は蹴りで応戦。京子の側頭部を蹴り抜き、佐藤を呼び込んでのダブルミサイルキック、シャイニングフラワーが決まるがカウント2。中森から佐藤に替わり、京子のラリアットをすかしざまに投げっぱなしジャーマン。さらに佐藤がロープ反動に走るが、京子は強烈なカウンターラリアット。そのままパワーボムを狙うが、ジャガーが凶器のパイプ椅子で阻止。CRYSISの凶器連携が決まるかと思いきや、京子がジャガーを振り解き、佐藤にラリアット。グロッキーの佐藤に対し、デボラはスピアー、ハンマーエルボーと追い込むが、佐藤はカウンターのジャンピングニーで反撃。Ayako’s EXで絞り上げるもウナギがカット。ミサイルキックを狙った佐藤だったが、京子が雪崩式ブレーンバスターでコーナーから落とし、そこにウナギがスライディングTANAKA!デボラバックフリップはジャガーがカット。デボラが再度バックフリップを狙うが、佐藤が体勢を入れ替えバックを取る。デボラに中森のハイキックがクリーンヒットし、綾華のダブルオーロラスペシャル、ジャガーカッターと畳み掛け、最後は佐藤のドラゴンスープレックスで決着。
勝った佐藤は「京子さん、分かりますよね?何を言おうとしてるか。いつまで待たせるんですか?自分ら、11月から挑戦権持ってるんですけど?」。昨年10月の後楽園でW井上にベルトを奪われたが、その後11月に行われた佐藤綾子凱旋大会にて次期挑戦者組決定トーナメントを勝ち抜き、挑戦権を得た綾華。しかし未だに防衛戦は組まれず、しびれを切らした佐藤。これに対し京子は「違うよ!こっちもやりたいのに、違う団体だから全然スケジュール合わないんだって!貴子さんとこっちは準備できてる」と、1.28カルッツかわさき大会の裏で大田区大会を行っていたPURE-J所属の中森を批判!中森は「合わせます!絶対合わせます!今日だってそのつもりで来たんですよ、私!必ず日程空けます!」と声を荒げる。佐藤は「デビュー35周年で2人でタッグベルト獲って、宝物だってことは分かります。でもベルトは持ってるだけじゃ輝かないですよ」とチクリ。カチンときた京子は「わかってるよ!こいつ(中森)のスケジュールが合わないんだって!」。対する中森はディアナに全てのスケジュールを合わせると宣言!これでようやく両軍の準備が整い、3月10日のアミスタにてタッグ王座戦が決定!
そしてこのやりとりを尻目にジャガーとウナギが小競り合い…。ジャガーがまたもウナギをスクールボーイで急襲!側で見ていた今井レフェリーがマットを2回叩いたところでウナギは命からがら脱出。意外にも(?)アイアンマンのベルトが欲しいジャガーに、ウナギは「諦めろよ!」。まだまだ狙うぞとでも言いたげにウナギを睨み付けるジャガー。身の危険を感じたウナギは京子とこそこそと控え室へ向かう。ジャガーは逃げる京子に「京子、私もお前のベルト狙ってるから」とエリザベス戦へ向け火花を散らす。しかし京子はウナギとともに「バーカバーカ」と子供のようにジャガーを煽る。ジャガーは「私、今年で63になる。お前らなんかに負けないから」と、ウナギともども京子を若手扱い。ビビった京子とウナギは「バーカ!バーカ!かかってこんか~い」と吐き捨て、控え室へ猛ダッシュ。ジャガーも年甲斐もなく2人の後を追い、綾華の2人も追いかけて鬼ごっこのようにリングを後にした…。
バックステージではウナギが佐藤に興味!W井上からベルトを取った上でのシングルマッチを要求。さらに年齢非公開のはずだが数年後にはエリザベス獲りも宣言…?まだまだディアナでやりたいことがあるというウナギ。ディアナマットでの活躍にも大注目だ。

第四試合 タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&マコトユマ vs 美蘭&世羅りさ[ブルーオーキッド]

セミファイナルには、先日のフューチャーサイトでブルーオーキッドとしての初勝利を挙げた美蘭と世羅が登場!ななみと美蘭が先発し、序盤の展開はななみがリードしていく。マコトと世羅にそれぞれ替わると、世羅がキャリアの差を見せつける。逆エビ固めで厳しく絞り、ななみのカットは美蘭が阻止。そのままリバースカンパーナへ移行し、マコトは苦しい展開に。エルボーで反撃するが、世羅は顔色一つ変えず受けきる。世羅のエルボー一発で倒れたマコト。世羅は容赦なく顔面に蹴りを入れる。マコトはボディスラムで一矢報い、ななみにタッチ。ななみのダイヤル固めから押さえ込んでフォールするセブンスリーホールドは美蘭がカット。その美蘭はクリストでななみの腕を極めるがななみの長い脚がロープに伸びる。間髪いれずに619。ななみはタックルで反撃しマコトにチェンジしようとするが、美蘭がその背後から丸め込んでチェンジを妨害し、大車輪。ななみはボディスラムでやっとマコトに替わる。マコトはドロップキック連発や飛行機投げで気迫を見せる。美蘭のその場跳びムーンサルトをキックアウトするなど終盤の粘りも見せ、ななみも懸命にカットに入るが、世羅のえびす落とし、美蘭のライオンサルトで勝負あり。初陣こそ敗れたもののタッグとしての2勝目を挙げたブルーオーキッド。連勝で「もう勝ち癖がついた」と自信を漲らせる。YouTubeの瓦割り対決から誕生したタッグは次回「Wの瓦割り」を予告。合体技のお披露目にも注目だ。そして美蘭は「タッグのベルトを巻きます!」と力強く語った。中学生とデスマッチファイターの異色タッグ王者誕生なるか?

第五試合 メインイベントW.W.W.Dシングル選手権試合 30分一本勝負
[王者] 梅咲遥 vs 笹村あやめ [挑戦者]

心いっぱいのエルボー合戦…梅咲遥が強敵・笹村あやめを下しV3!ベルトと唇を死守!
2.9フューチャーサイトでの前哨戦はドローに終わり、タイトルマッチ本番を迎えた。
パワー、スタミナ、スピード、テクニック。その全てが卓越した2人の対決に期待が高まる。
試合はまず静かな立ち上がり。互いに磨き上げてきたグラウンドの技術でじっくりと探り合い、客席から見守るファンも息をのむ。均衡を破ったのは笹村。自らリング外へ飛び出し「みんなの近くでエルボー合戦するぞー!」と宣言。女子プロ界でもトップクラスのエルボーの破壊力を誇る2人。対戦すればいつも会話するように、意地を張り合うように殴り合ってきた。その極上の打ち合いを至近距離で見られるとあって、ファンは拍手喝采!手拍子に煽られ、梅咲もリング外へ。まずは挨拶代わりの一発で鈍い音を鳴らし、早速観客の度肝を抜く。それに呼応するかのように、笹村も笑みを浮かべながら渾身のエルボー。リング外を一周しながら、交互にエルボーを打ち、2人の胸は真っ赤に染まっていく。リングに戻ると笹村の容赦ない攻めに苦しむ梅咲。笹村優位の展開を矢のようなドロップキックで打ち破る。しかしリング外へ落下したかと思われた笹村はアイルビーバック、強烈なナックルを梅咲の側頭部にお見舞い。明らかな反則にも怯まない梅咲はまたもエルボー。まだまだ物足りないのか、2人は再びエルボー合戦に。情念ほとばしるエルボー連打で笹村をロープに押し込むが、笹村はカウンターでスリーパーに捕らえる。危うく落ちかける梅咲をファンの手拍子と王者の意地が奮い立たせる。どうにか振りほどいた梅咲は猛然とダッシュしドロップキックを狙うが、笹村がラリアットで迎撃。すぐさま立ち上がる梅咲はエルボースマッシュで笹村を吹っ飛ばす。この攻防は相討ちとなり、朦朧としながらも立ち上がる2人。梅咲がカウンターのキューティースペシャルを放てば、笹村もカウンターのブロックバスター。笹村はスープレックスの連発にフットスタンプ投下、そしていよいよ梅咲が警戒していたタイガースープレックスの構え。「タイガーだけは絶対に食らっちゃダメ」と語っていた梅咲はこれを回転エビ固めに切り返す…が、笹村はそれを許さず強引にぶっこ抜き、後ろに大きくぶん投げる!この大ピンチに梅咲は逆さ押さえ込みからラ・マヒストラルを流れるように繋いでフォール。笹村はカウント2.9でキックアウトし、垂直落下式ブレーンバスター。梅咲は梅スプラッシュ、ジャーマンで対抗。これでも勝負は決まらず、ならばと梅咲は笹村の左足と右腕をクラッチし、奥の手・ブラストの構えに。抵抗する笹村を豪快にぶん投げ、美しいブリッジでV3への架け橋を描く。笹村の肩はついに上がらず、18分42秒の大激闘に終止符。
マイクを持った梅咲は「笹村あやめに勝ちました」と一言。なんとこの後、自身の団体での興行があるという笹村は「梅咲遥に負けた!このあと2AWの道場マッチあって、早く帰らないといけないから一言だけ…」と切り出し、「防衛戦、相手がいなかったら何回でもやろうよ。本当に私は梅咲のプロレスが大好きで、人間性も大好きだから、何度もやろう」。いつもならここで笹村のグーパンチが飛んでくるところだが…この日の笹村は梅咲に熱いキスを強要。同意できない梅咲は「気持ちは分かったから!」と悲鳴をあげて拒否!梅咲はベルトと共に貞操も(?)守り抜き、笹村は温かい拍手の中リングを後にした。
何度も何度もぶつかってきた笹村とのシングルマッチを初めて制した梅咲は、笹村を「2AWで男子の中で1人で女子を背負ってプロレスしてる、かっこよくて憧れの先輩」とし、「自分はディアナで後輩を引っ張っていけるように頑張っていきます。皆さんの応援で今日も頑張れました。引き続きディアナについてきてください!」の言葉で大盛り上がりの新木場大会を締め括った。