第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs Anna
○Himiko (8分12秒 HIGAMIクラッチ) Anna●
プロテスト合格からわずか2週間後の10.5後楽園でデビューしたAnna。その後は試合に出場せず改めて特訓に励み、ようやく2戦目を迎えた。
試合序盤はやはりHimikoが優位に。Himikoが巧みなテイクダウンから足攻め、そしてレッグシザーズネックロックでギブアップ狙い。セコンドの梅咲の声に導かれロープに足を伸ばしてエスケープしたAnnaだが、防戦一方の苦しい展開が続く。そんなAnnaにHimikoは「どうしたAnna、元気ないぞ」と発破をかける。奮起したAnnaは連続ドロップキックでフォール。返されるとエルボーを連打。「もっと来い」と両腕を広げて受けるHimiko、がむしゃらにエルボーを打ち続けるAnna。ついにAnnaがHimikoをロープに押し込むが、今井レフェリーは反則カウントを全く取らず「ロープだぞ」と口頭注意にとどめる。さすがに「止めろよ!カウントしろよ!」と抗議するHimikoだが、構わず打ち続けるAnna。観客もセコンドもヒートアップしていき、計66発(!)でようやくストップ。さすがにダメージを負ったHimikoに、Annaはドロップキックやクロスボディで追撃し、逆さ押さえ込みでフォール。しかしHimikoがこれを返し、河津掛けからHIGAMIクラッチ。観客が手拍子でAnnaを後押しするも、あえなくギブアップを喫した。Annaはこれからまだまだ特訓に励みます。応援よろしくお願いします!
第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
[ブルーオーキッド]美蘭&世羅りさ vs 尾﨑妹加&炎華
[ブルーオーキッド]美蘭&◯世羅りさ (11分10秒 スクールボーイ) 尾﨑妹加●&炎華
まずはクリスタル王者の美蘭とPOP王者の炎華が先発。2人はハイスピードな攻防で拍手喝采を浴びる。続く合体フットスタンプで早くも勢いづくブルーオーキッド。この流れに乗って(?)世羅がゆっくりと、そろりそろりとお試しのようにWニードロップ。膝の負傷のためニー封印中の世羅は「ちょっとできた」とはにかむ。ついついもう一発、もう一発…とゆっくりニードロップを試運転し、今井レフェリーからは「リハビリ?」とツッコミ。世羅のリハビリに付き合った炎華はティへラやドロップキックで反撃。再び美蘭との若手王者対決に。炎華のスペースローリングエルボーをかわした美蘭がドロップキックに619。炎華が小さな体で力強いエルボーを打てば、美蘭も応戦。ここに尾﨑が加勢して流れを掴み一気にリード。炎華のスピードと尾﨑のパワーに苦戦する美蘭だが、大車輪で逆襲。続くライオンサルトは尾﨑に阻止されたものの、華麗なハイキックで側頭部を撃ち抜き、ダイビングクロスボディを浴びせる。美蘭からタッチを受けた世羅は代名詞のセラリズムバスター。世羅と美蘭の合体攻撃はラリアットで打ち砕いた尾﨑。美蘭を捕まえて雄叫びをあげながら、なんと掟破りのセラリズムバスター!これには驚きを隠せない世羅…。大興奮で尾﨑に駆け寄る炎華も、なぜかセラリズムバスターの餌食に!そしていよいよ世羅にも…と思われたが「バカタレが!ワシの技や!」と対策も熟知している本家が脱出。しかし世羅は「あげるよ!」「そんな完璧にやられたら、あげるしかねーだろ!」と笑顔でエルボー!どうやら世羅の代名詞の後継者が決まったようだ。そして尾﨑は自身の得意技であるアルゼンチンバックブリーカーで世羅をいたぶる。美蘭がカットし、今度はブルーオーキッドの合体技“瓦割り”をお見舞い。世羅のエアーズロックIIは炎華が飛び込んでカットし、丸め込みの応酬になるも決着つかず。ここで美蘭が飛び出しクリストで尾﨑の動きを止めると、世羅がそのままスクールボーイ!美蘭に極められながら世羅に丸め込まれた尾﨑は身動きとれず。今井レフェリーがマットを3回叩き、ブルーオーキッドがハチャメチャ合体攻撃で快勝だ。
第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&香藤満月 vs 梅咲遥&網倉理奈
井上京子&●香藤満月 (16分37秒 ラ・マヒストラル) 梅咲遥◯&網倉理奈
なんだか大型パワーファイターとの対戦が続いている梅咲。今日も対角にはディアナのヘビー級トップ2。まだまだ受難は続く…?
まず梅咲と香藤が先発して押し合いになるが、網倉と京子がそれぞれ加勢すればもちろん京子軍が圧倒。香藤が大きな体と大きな声で梅咲を押し潰し、替わって入った京子はノリノリのダンシングツリーで足攻め。早くも大ピンチの梅咲はリングでのたうち回る。京子と香藤はお構いなしに梅咲をコーナーに追い込みお尻で圧迫。完全に捕まった梅咲は京子軍の波状攻撃をひたすら受けまくって大絶叫!低空ドロップキックで香藤を転ばし、ようやく網倉にチェンジする。網倉は有り余った元気を大爆発させ、京子と香藤の大型コンビに1人で立ち向かう。タックル合戦は網倉が上回ったが、重さで上回る香藤は97キロのヒップドロップを落とす。香藤からタッチを受けた京子には果敢に逆水平を乱発する網倉。「倒すぞ!」と自らを奮い立たせて京子にもタックルで突撃。しかし網倉が何度ぶつかっても京子は倒れず。ならばとロープの反動で勢いをつけてもう一度渾身のタックル!これでようやく京子をなぎ倒し、この勢いで追撃のミサイルキック。梅咲もミサイルキックや低空ドロップキックを突き刺していく。京子のバックを取った梅咲だが、111キロの巨体は上がらず。何度も何度もトライ梅咲を何度も払いのけ振りほどく京子。「遥!てめぇ!」と頭に血が上った京子にエルボーをお見舞いし、もう一度バックを取ると、力を振り絞ってジャーマンスープレックス!自身の重さで大ダメージを受けた京子だが、すぐさま立ち上がってラリアット!続いて香藤がどっしりと腰を落として逆片エビ固め。命からがらロープを掴んだが、香藤がヒップドロップを連続投下。梅咲がコーナーに上ると京子が雪崩式ブレーンバスターで投げ落とし、そこに香藤がダイビングボディプレス!今日もぺちゃんこにされてしまう梅咲…。網倉のカットに救われた梅咲だが、今度は香藤がカナディアンバックブリーカー。これを暴れて逃げ出した梅咲は力を振り絞って電光石火のラ・マヒストラル!網倉が懸命に京子を食い止める中、今井レフェリーがマットを3回叩いた。
勝ったものの全く起き上がれない梅咲は、倒れたままマイクを持つ。「網倉さん、単刀直入に…遥のチームに入りませんか?大きい人みんな取られちゃって、大きい人欲しいんですよ。今日ナナミは欠場中だし、今日しかないんです。お願いします。今のうちに、今すぐお願いします」とナナミのいないうちに(?)網倉を自身のチームに勧誘。梅咲は打倒Invader or Innovaterを掲げ、美蘭・シャンシャン・神姫楽ミサを仲間に引き入れている。網倉加入となれば戦力アップは間違いないが…。梅咲の抜け駆けに網倉が答えを出す前に、足首の負傷で今大会を欠場したナナミ登場!「ふざけんな!歩けてるじゃねーか」と悪態をつく梅咲。ナナミは網倉に「欠場中でも私は会場にいるんです。今日戦った京子さんと満月さんは、私のチームに入ってくれてる大きくて頼もしい私の仲間なんですけど、よかったら私たちのチームに入りませんか? 」と勧誘する。抜け駆けの梅咲、割り込みのナナミ、2人からラブコールを受け困ってしまう心優しい網倉…。そこに京子も現れ「あーみん!」と微笑みながら声をかけ、梅咲はついに絶望。網倉はもちろん「ぜひお願いします!」と京子のもとに。これでナナミ軍のメンバーはナナミ・京子・香藤・網倉となり、戦力補強大成功だ。「ずるい。京子さんが出てきたら誰も断れない」と、女子プロ界の上下関係を嘆く梅咲を1人残し、京子たちは弾けるような笑顔で引き揚げていった。勝ったのに、散々な目に遭った絶対センターだった…。梅咲軍の今後やいかに。
第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
[カフェイン&クラッシュ]佐藤綾子 & デビー・カイテル VS 中森華子 & AKARI
[カフェイン&クラッシュ]△佐藤綾子 & デビー・カイテル (20分0秒 時間切れドロー) 中森華子 & AKARI△
中森華子が悪夢の4.6アミスタ以来のディアナ参戦!因縁のカフェイン&クラッシュとバチバチファイトだ。
遡ること7ヶ月…3WAY形式でのタッグ防衛戦に臨んだ当時の王者組・綾華。実力者同士の相思相愛タッグだけに長期政権も予想されたが、デビーの乱入によって思わぬ形で陥落してしまう。そしてあろうことか、佐藤はタイトルマッチを壊した張本人であるデビーとのタッグを結成。中森は佐藤に「綾華終了」「絶交」を突きつけた。その後は佐藤はデビーとの“カフェイン&クラッシュ”で、中森は小林香萌ともに“小林組”で、それぞれの団体のタッグ王者となっている。佐藤は「考えがある」と裏切りを否定しているが、中森は聞く耳持たず…。激戦必至、一触即発の危険なカードがメインを飾る。
渦中の佐藤と中森が先発。張りつめた空気の中、まずは中森が怒りを込めて蹴りまくる。佐藤もミサイルキックで反撃し、デビーを呼び込みWエルボードロップ。中森はデビーにも怒りのキック連発。中森からタッチを受けた試合巧者のAKARIはデビーと好勝負を展開。AKARIが関節技で追い込んでいくが、エスケープしたデビーはAKARIを場外へ蹴落とす。乱闘ならデビーの土俵だ。デビーが大暴れでAKARIに大ダメージを負わせてリングに帰還。これで流れを掴み、スライディングラリアットでフォール。カウントは2に終わり佐藤にチェンジ。佐藤はリング中央の4の字固めでAKARIを捕獲するが、AKARIがひっくり返し、また佐藤がひっくり返し…とやりあっているうちにしびれを切らした中森が強烈ストンピングでカット。デビーもストンピングで中森追い払う。佐藤がAKARIをWアームスープレックスでぶん投げ、デビーにチェンジ。AKARIとデビーのマッチアップも遺恨はないものの加熱。クラシカルなスタイルが持ち味のAKARIに、デビーはジャベで対抗。そして熱い思いを力任せにぶつけ合うようにエルボー合戦。AKARIがドロップキックでデビーを吹っ飛ばして中森にチェンジ。中森が多彩な足技で一気呵成。対するデビーは佐藤のアシストで中森をリング外へ落下させ、本邦初公開のトペ敢行!またも場外戦を制し、リングに戻るとランニングニーアタックを突き刺す。中森はフィッシャーマンズスープレックスで一矢報い、AKARIにチェンジする。デビーがビッグブーツ、AKARIはエルボーで打撃戦。デビーが煽るようにAKARIの顔面を蹴りまくるが、AKARIは冷静にビクトル投げから膝十字に移行。ロープを掴んだデビーへAKARIが追撃の619…が、これをかわしたデビーがまたもビッグブーツ。串刺しビッグブーツに、ニーパッドを外して背後からのランニングニーとヒザ連発。タッチを受けた佐藤がおぼんの達人で追い討ちをかけるが、中森とAKARIがソバット挟み撃ちで反撃し、AKARIが豪快なラリアットにノーザンライトスープレックス。デビーがカットしカウント2に終わると、ここで試合時間残り3分のアナウンス。まだまだどちらに転ぶか分からない大熱戦はいよいよ終盤へ。中森がシャイニングウィザードからキックのコンビネーション、ビッグブーツにヘッドバット乱れ打ち。大好きだったけど今は大嫌いな佐藤へ、声を荒らげながら炎の猛攻だ。怒り、恨み、憎しみ…そんな中森の情念を受けきる佐藤は、おぼん攻撃から佐藤トランペット。中森とAKARIの息ぴったりの連続攻撃も耐え抜いてバックを取ると、デビーが中森めがけてコーヒーミスト噴射!そして佐藤がジャパニーズレッグロールクラッチ!この不意打ちでもAKARIのカットが間に合い、試合は残り10秒に。最後の最後まで両者死力を尽くすも決着つかず。時間切れを告げるゴングが鳴り響いた。
佐藤とデビーはなぜかAKARIとがっちり握手。戸惑う観客をよそに「華、これがどういうことか分かるか?物分かりが悪い華のために教えてやる。AKARIはINVAでやってくから」と衝撃の事実を告げる佐藤。「はい、お願いします」と笑顔を見せるAKARI、またも裏切られ茫然とする中森…。怒り狂った中森は「何やってんだよ!お前はPURE-Jだろうがよ!」と反旗を翻した直属の後輩を蹴飛ばす。デビーは「LINE,OK」とAKARIとは連絡先も交換済みらしい…?そして佐藤は「次、中森とケリつけます」と11.23アミスタでの完全決着を予告。Invader or InnovatorはAKARI加入で日本・アイルランド・メキシコ・台湾、そしてチリと超国際派ユニットとなり勢力拡大。そして佐藤の「考え」とは…?ユニット抗争の嵐はまだまだ続く!































































































































