【試合結果】2025年9月14日(日) フューチャーサイト板橋大会 ~美蘭凱旋興行~

第一試合
シングルマッチ15分一本勝負
梅咲遥vs真白優希

美蘭凱旋興行のオープニングマッチには、シングル王者が登場! まずは真白がエルボーで先制し、トリッキーな動きで翻弄する。梅咲は予測不能なマシロワールドに困惑しつつも、弓矢固めの正攻法で反撃に出る。真白をロープにはりつけ「美蘭凱旋!盛り上がってますか?もっと声出せますよね?」とファンを煽り、大歓声の中ドロップキック。さらに力強いエルボーで試合はすっかり梅咲のペースに。しかし真白が目突きで梅咲の動きを止め、ダイビングクロスボディやSTFで梅咲を追い込んでいく。ロープを掴んだ梅咲に背後からドロップキックを突き刺し、フットスタンプを投下していくが梅咲がかわす。梅咲は真白の指を踏みつけ、お返しの低空ドロップキック。このフォールを返されるとミサイルキック発射。これでも勝負は決まらず2人は丸め込みの応酬に。両者とも意地で返しきり、真白が目突きからフィッシャーマンズスープレックス。間一髪で肩を上げた梅咲がバックスライドで真白を転がし、ラ・マヒストラルで勝負を決めた。

第二試合
タッグマッチ20分一本勝負
[INVA]Himiko&クームーvs世羅りさ&まなせゆうな

まなせとの再戦を熱望していたHimiko。美蘭凱旋興行で再び対角に!クームーとのINVAコンビで出撃だ。まずはHimikoとクームーが合体フェイスクラッシャーで威勢よく先制するが、まなせは体格を活かした力強いエルボーでクームーを吹っ飛ばす。続いて世羅がクームーの長い手足を捕まえ、リバースカンパーナで揺さぶる。クームーはHimikoに助けを求めるが、世羅とまなせがクームーに集中砲火でチェンジを許さない。苦しいローンバトルが続くクームーだが、隙を突いたスクールボーイでやっと脱出。タッチを受けたHimikoは世羅の膝を容赦なく攻める。世羅もHimikoの膝にグー!互いに弱点を攻めていき、両者とも膝に大ダメージ…。まなせがラリアットやタックル、バックフリップで持ち前のパワーを存分に発揮すれば、Himikoは河津掛けからHIGAMIクラッチで絞っていく。すると世羅がHimikoの膝をまたもグーで殴ってカット。Himikoとまなせはエルボーの打ち合いに。そしてHimikoが豪快なバックドロップでまなせをマットに叩きつければ観客は拍手喝采。代わって出たクームーが長身を活かして蹴りまくる。だがまなせがクームーをスリーパーで捕獲しエスケープをなかなか許さない。まなせがさらに胴締めも加えるとクームーは大ピンチに陥るが、長い腕がロープに届く。Himikoが腕のテーピングを剥がし世羅を鉄柱にくくりつけて動きを止め、クームーとのW攻撃。Himikoのアシストを受けたクームーが懸命に攻めていくが、まなせは串刺しラリアット1発で流れを取り戻す。世羅はほぼ身動きの取れない状態でもHimikoを道連れに。鉄柱で世羅とHimikoが静かにやりあっているうちに、トドメはまなせのスライディングラリアット!クームーはまなせの剛腕に沈んだ。そして試合が終わってようやくまなせに救出される世羅だった…。

第三試合
6人タッグマッチ20分一本勝負
羽多乃ナナミ&網倉理奈&神姫楽ミサvsデビー・カイテル&尾﨑妹加&咲蘭

セミファイナルでは羽多乃ナナミと網倉理奈の”にじゅうまる”に”がむしゃらプリンセス”神姫楽ミサを加えた「プリンセスにじゅうまる」トリオが登場!観客からは「カワイイ」と大好評だ。対するは暴走ファイトを続けるデビーに尾﨑と咲蘭の異色トリオ。デビーは今井レフェリーのチェックを「Look only!」と断固拒否。今井レフェリーは「そういう時代か…」とあっさり受け入れてしまい、デビーだけノーチェックでゴング。まずはナナミと咲蘭の10代対決。手四つからナナミがロープに押し込んでいくも、今度は咲蘭がリストロックやヘッドロックで絞る。ナナミもヘッドロックを取り返すが、咲蘭がナナミの足を踏み手を踏み小悪魔ファイト炸裂!ナナミも咲蘭の手を踏みつけて反撃するとなぜか大ブーイング。咲蘭がナナミを踏みつければファンは拍手喝采。見かねた網倉が保護者のように「いい加減にしなさい!」と咲蘭を食い止め、一気に形勢逆転。プリンセスにじゅうまるのトリプルわー!プレスで咲蘭に反撃だ。ナナミが逆エビ固めで絞り、咲蘭はエスケープするも赤コーナーへ連行され、ナナミから神姫楽にチェンジ。神姫楽がドロップキックをお見舞いすると咲蘭はエルボー。咲蘭のクロスボディをキャッチした神姫楽が軽々と投げ捨てる。咲蘭がローンバトルに苦しむ一方で、プリンセスにじゅうまるは網倉にチェンジ。網倉も咲蘭の手を踏んで大ブーイングを受けるが、本人は「楽しいね」と笑顔。咲蘭はスクールボーイに低空ドロップキックを続け、ようやく尾﨑にチェンジ。尾﨑は豪快なラリアットやタックル、セントーンで鬱憤を晴らす。網倉もタックルで尾﨑をなぎ倒して神姫楽にチェンジ。神姫楽はウェイトリフティングをバックボーンに持つパワーファイターを相手に猛然と突撃!ラリアットの打ち合いで激しい肉弾戦に。右のラリアットで尾﨑を倒した神姫楽はこの勢いで網倉との合体プレス。さらに雄叫びを上げて突進するが、尾﨑がラリアットで迎撃。尾﨑からデビーにチェンジすると、デビーは「バーカ」と神姫楽を挑発。そしてお株を奪うイノシシムーブから串刺しビッグブーツ…が、かわした神姫楽が怒りのタックル!続くセントーンは回避したデビーがスライディングエルボー。もう1発を狙い飛び込んできたデビーをかわした神姫楽が今度こそのセントーン。「みんな出てきて!」と呼び掛け、プリンセスにじゅうまるによる3頭のイノシシムーブからトレイン攻撃。大活躍の神姫楽から打倒デビーに燃えるナナミにチェンジ。デビーはナナミを煽るように蹴りまくり、ナナミは気持ちを乗せたエルボーを連打。ナナミがタックル、デビーがジャンピングニーと互いに得意とする打撃の応酬に。デビーがダイナミックなブレーンバスターでナナミをぶん投げ、咲蘭にチェンジ。咲蘭はデビーと尾﨑のアシストで619を決めるが、続くフットスタンプをかわしたナナミが胴締めスリーパーで捕獲。尾﨑のカットに救われた咲蘭は連続フットスタンプでフォール。何とか返したナナミに追撃のダイビングクロスボディ。咲蘭が丸め込みなどでしつこく攻め、残り時間は3分を切る。残りわずかな時間で両軍全員がリング上で入り乱れ、神姫楽がデビーに、網倉が尾﨑に、そしてナナミが咲蘭に、それぞれがトップロープから同時発射プレス。これでデビーと尾﨑を排除し、ナナミがトドメのノーザンライトスープレックスで混戦に終止符を打った。

メインイベント
W.W.W.Dクリスタル選手権試合30分一本勝負
[王者]香藤満月vs美蘭[挑戦者]
※第3代王者 2度目の防衛戦

[王者]●香藤満月(13分57秒 ウラカン・ラナ)美蘭◯[挑戦者]
※第3代王者 2度目の防衛に失敗。
美蘭が第4代王者となる

ディアナ初進出となる”インイタ”での美蘭凱旋興行。メインに登場するのはもちろん美蘭!ダブルスコア以上の体重差をはね除け、悲願のクリスタル王者となった。
過去には初代クリスタル王者決定トーナメントの決勝戦でナナミに敗れ、そして2度目のトーナメントでは試合中の負傷でレフェリーストップ負けを喫している美蘭。地元の友人や家族が見守る中、コスチュームを一新して試合に臨む。
一方、王者の香藤は炎華とのクリスタル王座戦でレフェリーストップによる勝利でティアラを手にした。負傷欠場から復帰した炎華と再び戦うためにもここで負けるわけにはいかない。
ゴングが鳴ると美蘭がドロップキックで先制攻撃。勢いに乗ってウラカンで丸め込もうとする美蘭だが、97キロの香藤の体はびくともせず。受け止めた香藤が急角度の逆エビ固めに切り返し、ギブアップを迫る。エスケープした美蘭に乗っかり、さらに大声でギブアップを迫りまくる。そして美蘭の友人が多く集まる北側に美蘭を投げ飛ばす。友人の目の前で美蘭の顔が苦痛に歪む…。王者の猛攻はまだまだ続く。恵まれた体格を存分に活かす王者、ひたすら堪える挑戦者。美蘭はまさかのヒザ十字で香藤を捕まえ、反撃の狼煙を上げる。大絶叫でロープに逃げる香藤。そこに美蘭は619…しかし香藤は何とこれを受け止め、そのままバックブリーカー。立ち上がった美蘭がエルボーを打てば香藤もエルボー。それぞれの思いをぶつけ合う。エルボー速射砲から美蘭が勢いよく飛び付くが、これも受け止め持ち上げた香藤。美蘭をマットに投げ捨てるように落としてフォール。美蘭がど根性で肩を上げれば客席から手拍子が発生。香藤は美蘭を後押しする手拍子をかき消すように猛突進。これを美蘭がかわして香藤を場外へ落とし、美蘭はトップロープからプランチャ発射!香藤が回避し、美蘭は大ダメージ。ここで香藤はまたもバックブリーカー、そしてエプロンからヒップドロップを投下。自ら仕掛けた場外戦で返り討ちにあった美蘭。香藤はリングに戻るとカナディアンバックブリーカーで揺さぶり、重い重いドロップキックを突き刺す。そして香藤がセカンドロープに上ると、美蘭も追いかけ雪崩式フランケンシュタイナーで形勢逆転!今度は美蘭がダイビングクロスボディを浴びせる。死力を尽くし両者ダウン状態になり、今井レフェリーのカウントが8まで進んだところで気を吐いて立ち上がった美蘭がMロール。香藤は王者の意地で2で返す。大車輪もライオンサルトも炎華への思い、そしてディアナの未来への思いで懸命にキックアウトする香藤。もう一度カナディアンで美蘭を担ぐが美蘭が脱出、そこに香藤がヒップドロップ。美蘭もしぶとく肩を上げる。香藤がいよいよダイビングボディプレスで美蘭をぺちゃんこに。窮地の美蘭だがカウント2で凌ぎ、最後の力を振り絞ってウラカン・ラナ!暴れる香藤を押さえきり、13分57秒、スリーカウントをもぎ取った。力を出しきった2人は抱擁。互いを讃えあった。
美蘭は「やっとクリスタルチャンピオンになりました!」と喜びの第一声。「何回も何回も悔しい思いをしてきて、心が折れそうになったときもあったけど、諦めないで続けてきて良かったです。チャンピオンになったからには、ディアナの若手も、フューチャーサイトも、私が先陣を切って盛り上げていきます。ついてきてください!」と王者らしく頼もしく話したが…「ひとつお詫びがあります。今日から新グッズのタオルを発売するって言っていたんですけど、道場にタオル忘れました」と笑いを誘った。次回大会からはクリスタル王者として、しっかりタオルも販売しますのでこれからもよろしくお願いします!

美蘭 バックステージコメント

【試合結果】2025年9月7日(日)アミスタ大会vol.95

第1試合
シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月vs米山香織

第1試合は明るく元気よくゴキゲンに!香藤と米山のシングルマッチ。まずは「米山」コールを煽る米山。しかし「満月」コールが上回り、今井レフェリーの判定は香藤の圧勝。会場人気では敗れた米山だが「プロレスで勝負だー!」と、試合で真っ向勝負!ところがタックル合戦も香藤に軍配。さらに踏みつけられただけで米山はギブアップ寸前に…。大ピンチの米山に、観客席から大・米山コール!ファンの声援を力に変え、命からがらロープブレイク。米山はぐるぐるパンチもクロスボディも大きなお腹で跳ね返されてしまい、さらに逆エビ固めでまたしても香藤の97キロの重さに大苦戦する。大大大・米山コールが発生し、香藤のセコンドのはずのナナミも見かねて米山をアシスト。どうにかロープを掴んだ米山。ならばと香藤がダイビングボディプレス発射準備。香藤がコーナーに上っているうちに、米山はこそこそと距離を取る。香藤が振り向くと、設置したはずの位置よりかなり遠くで仰向けに寝ている米山の姿が。「あれ?そこにセットしたっけ?ちょっと…無理だな…」。仕方なく香藤も対角コーナーへ移動。そしてコーナーに上っているうちに、またも米山がこそこそと移動。明らかに距離があるが、今井レフェリーが「これ、行けるな」と煽り、会場一体となって香藤の大跳躍を後押ししてしまう。乗せられた香藤は意を決して大ジャンプ!…もちろん全く届かず自爆に。その隙に米山がクルリと丸め込み、白星をかっさらった。

動画:米山の作戦勝ち?

第2試合
8人タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&シャンシャン&世羅りさ&神姫楽ミサvs佐藤綾子&デビー・カイテル&Himiko&クームー[INVA]

目的のためなら手段を選ばない危険な集団・Invader or Innovator。凶器攻撃や乱入など、反則はもはや当たり前。その実、メンバーでの信頼関係は抜群!そんなINVAに対抗するユニットを作ると宣言した梅咲。梅咲の志に共鳴したシャンシャンだが、この日を最後に台湾へ帰国。やりたい放題のINVAに今夏ラストマッチで一矢報いるか。
試合前に突如、「この試合はノータッチルールで行われ、場外乱闘禁止、W連携あり、凶器の使用も可能」とアナウンスされ、選手たちは困惑…。世羅が「凶器ありって聞こえたんですけど?」と今井レフェリーに詰め寄るが、レフェリーも知らされていなかったという。「先に言ってよ!持ってきたのに!」と、ハードコアマッチを得意とするが、今日は手ぶらでやって来た世羅は大クレーム。一方INVAは佐藤がいつも通りおぼんを持ち込んでおり、明らかに不公平…。おそらく首謀者と思われる(?)佐藤は「絶対使わないから」とクリーンファイトを固く誓い、世羅を退ける。
8.15フューチャーサイトではデビーに敗れている神姫楽が熱くなるが、なだめた梅咲が先発することに。INVAからはデビーだ。2人はまずチェーンレスリングで互いの力を確かめあう。ノータッチルール、ツープラトン攻撃可の特殊ルールをいち早く利用し、梅咲とシャンシャンがWドロップキック。さらにシャンシャンがデビーに鎌固め、梅咲がクームーに弓矢固め、世羅が佐藤にリバースカンパーナ、神姫楽がHimikoにボディシザーズでINVAの動きを完封!デビーは串刺し低空ドロップキックで反撃。シャンシャンもドロップキックを浴びせていくが、今度はINVAがノータッチルールを活用。佐藤がWアームスープレックスでぶん投げ、矢継ぎ早に登場したHimikoがリバースインディアンデスロックやブルドッギングヘッドロックと、シャンシャンへの集中砲火。シャンシャンがランニングネックブリーカーを決め、今度は梅咲が登場。佐藤とHimikoをドロップキックで吹っ飛ばし、世羅を呼び込みブルーオーキッド風(?)合体フットスタンプ。Himikoに代わって出たデビーがジャンピングニー、梅咲がエルボー、デビーはビッグブーツで応戦。梅咲をロープにはりつけたデビーだったが、エプロンで構えていた世羅に捕まり、シャンシャンに神姫楽、そして梅咲の連続攻撃を浴びる。世羅と梅咲がWグーでデビーを殴りまくれば、デビーも佐藤との抜群の連携を披露。リベンジに燃える神姫楽も梅咲とシャンシャンとともに3頭のイノシシムーブで猪突猛進トレイン攻撃。対してINVAはクームーが今井レフェリーを誘惑するうちにデビーとHimikoがドロップキックで挟み撃ち。さらにクームーが長い脚でビッグブーツを乱発!神姫楽がセントーンでクームーをフォールすると、許可されているおぼんで佐藤がカット。両軍ともに特殊ルールをうまく活かして混戦に!最後は梅咲がボディスラムでクームーをマットに叩きつけ、神姫楽がダイビングセントーンを投下!15分超えの熱戦はこの一撃でフィニッシュ。
梅咲はマイクを持ち「今日ミサちゃんが自分でリボンを買ってつけてきてくれたんです。ミサちゃんね、可愛いし戦いもめちゃめちゃ熱いし。自分のチームは美蘭とシャンシャンなんですけど、美蘭は学生だしシャンシャンももう明日には台湾1回帰っちゃうんですよ。 ちょっとチームとしてはちょっと寂しい…。神姫楽さんに、いや、ミサちゃんに入って欲しいなって思ってるんですけどいかがですか?」と、神姫楽をチームにスカウト!神姫楽も「私も意識してリボンつけてきたんで。ぜひお願いします!」と快諾!こうして梅咲軍(仮)に強力な新メンバーが加わった。今後の展開にますます注目だ。

動画:ミサちゃんGET!

メインイベント
シングルマッチ15分一本勝負
井上京子vs羽多乃ナナミ

○井上京子(13分58秒 ナイアガラドライバー)羽多乃ナナミ●

メインイベントを飾るのは、井上京子と羽多乃ナナミ。ナナミによると約2年半ぶりのシングルマッチだ。この2年半でナナミはディアナの中心選手へと急成長し、タイトルも奪取。ナナミのこれまでを、ナナミの今を京子にぶつける一戦となる。
開戦を告げるゴングが鳴ると、まずは互いに得意としているタックルで激突。京子がナナミを倒すと、リング中央でキャメルクラッチ。いつも以上に厳しい鬼の形相。京子にがっちり動きを封じられ、ロープが遠いナナミ。それでも音を上げず耐え抜き、京子がクラッチを解く。続いて京子は逆片エビ固め。またも苦しい展開のナナミだが、ファンの手拍子に後押しされロープを掴む。すっかりスタミナを削られたナナミ。「ナナミ、どうした!何もできねぇのか!」と発破をかけながら再び逆エビ固めの京子。続いて高速ブレーンバスターにキャメルクラッチと、京子が圧倒する展開となるが、ナナミは力強いエルボーで反撃。もちろん京子もエルボーを打つ。京子がナナミをタックルで倒すと、立ち上がったナナミもお返しのタックルで京子を倒してみせる。ダイヤル固めで111キロの巨体を大回転させ反撃の狼煙を上げたナナミは、スリーパーで京子を絞め落としにかかる!京子の足がどうにかロープに届くが、京子はたまらず場外へ。ナナミは「おい!どうした京子!」と京子の後を追う。ナナミは観客の目の前でもスリーパー。今井レフェリーが止めに入り、ナナミが一足先にリング上へ。場外カウントが始まると京子もリングに戻ると、ナナミが3度目のスリーパー!京子がエスケープしてもしつこくスリーパーを狙う。序盤は苦しめられたものの形勢逆転、京子を追い詰めていくナナミ。京子のスタミナをしっかり削り、なんと裏投げで京子をマットに叩きつける。大迫力の攻防にファンは拍手喝采。京子は「負けられない!」と自らを奮い立たせ、渾身のラリアット!京子の剛腕をまともに食らっても立ち上がり続けるナナミ。入門時は小学生、デビュー時は中学生だったナナミの成長をしっかりと受け止めた京子は、自身の代名詞・ナイアガラドライバーで勝負を決めた。
敗れたナナミがマイクを持つ。「今日はシングルありがとうございました。 京子さんとシングルしたのは2年以上も前で、前回も負けたし、今回も負けてしまいました。でも私は勝っても負けても伝えたい、お願いしたいことがあって、今日このリングに立ちました。今ディアナでは選手は色んなチームに分かれて、自分の考えを持ってチームを作ってます。佐藤さんのところは変革、遥さんのところは王道。 そして私のチームは伝統っていう思ってチームを作っていこうと思ってるんですけど。どうしてもディアナを作った京子さんが必要だと思っていて、まだメンバーは私と満月さんしかいないですけど、私たちのチームに入ってくれませんか? 」と、まさかの京子を勧誘!
梅咲は「ズルい」「強すぎる」と猛抗議するが…。京子の答えは「私は外で見てようかな、中に入ろうかなってすごい悩んでて、一歩引いてみんなのこと見てようかなと思ったんですけど…めっちゃ面白そう! 王道も伝統も全部取っちゃおうよ。 入らせてください。 お願いします」と深々とお辞儀。ナナミ軍(仮)に井上京子が電撃加入だ。
試合については「次当たったら分からないぐらい追い込まれた。でもやっぱ負けられないなと思ったんで頑張ったけど、それは次どうなるか分からない。ナナミ、これからもディアナ盛り上げていきましょう」と褒めたたえた。ナナミの更なる飛躍、そしてユニット抗争の行方から目が離せない!

動画:ナナミが京子を投げたー! / 京子もナナミを投げたーー!! / 最後は京子が決めたーーー!!!

井上京子&羽多乃ナナミ バックステージコメント

【試合結果】2025年9月3日(水)アミスタ大会~まぼろしのVol.70~

第一試合
W.W.W.Dシングル選手権試合 30分一本勝負
[王者]梅咲遥vsクームー[挑戦者]
※第22代王者 初防衛戦

「ディアナの新人から先輩まで、全員とタイトルマッチやりたいと思います。クームーから井上京子さんまで倒してやりたいと思います」──強敵・世羅りさを破り、約1年ぶりにW.W.W.Dシングルのベルトを腰に巻いた梅咲遥。王者として、絶対センターとしてディアナを盛り上げるべくぶち上げたのは、ディアナ全員とのタイトルマッチ!ディアナ所属同士のW.W.W.Dシングル王座戦は聖地・後楽園ホールで梅咲が佐藤綾子から劇的勝利した、2023年4月29日以来。自らに課した所属全員との防衛ロードの先には、もちろん井上京子やジャガー横田ら女子プロ界の重鎮が待っている。打倒・レジェンドへの戦いの第一歩を踏み出した。
新台湾プロレスからディアナへ留学中のクームーももちろん、梅咲の宣言通りディアナの一員として挑戦権を得た。クームーは7.26フューチャーサイトでの乱入で初登場。最強のプロレスを学ぶべく、佐藤率いるInvader or Innovatorに加入。自力勝利は未だ無いものの、チームメンバーに鍛えられてきた成果を発揮する絶好のチャンスとなる。来日から約1ヶ月、そしてこの日がデビュー8戦目。早くも大一番を迎えたクームーの戦いぶりにも注目だ。
INVAの先輩・デビーに倣ってレフェリーチェックを拒否するクームーだが、タイトルマッチとあって厳格な今井レフェリー。クームーは渋々チェックを受ける…。ゴングが鳴るとロックアップからリストロックの取り合い。両者静かな立ち上がりだ。やはり経験値で上回る梅咲は、ロープの反動で走るクームーの髪を掴んで動きを止め、ヘッドロックでぐいぐい絞る。振りほどいて梅咲をロープに振ったクームーが今井レフェリーの気を引いているうちに、セコンドのHimikoが梅咲を場外へ引きずり落とす。INVA加入ですっかり反則が板についたHimiko。梅咲を観客席へ軽々投げ飛ばしていく。Himikoが梅咲をリングへ戻すと、クームーがすかさずフォール。カウント2で返した梅咲は怒りのエルボー。クームーは170センチの長身から繰り出す顔面蹴りで応戦。ここでまたもHimikoか介入し、ロープ際で梅咲を羽交い締めに。そこにクームーが突撃するが、寸前でかわした梅咲がスクールボーイ。返されても力強くブレーンバスターでマットに叩きつける。クームーは何とか返し立ち上がる。すると梅咲はしっかり助走をつけて渾身のエルボーを打ち、何とこの一撃で勝負を決めてみせた。セコンド介入もものともせず、王者らしく真っ向勝負でクームーを下した。
余裕の表情の梅咲は息ひとつ切らさず「想定通りなんで。休まず試合するとこ見たいですよね?」と休む間もなく第2試合へ突入!

第二試合
W.W.W.Dシングル選手権試合 30分一本勝負
[王者]第一試合の勝者vsシャンシャン[挑戦者]

「いいですよ、シャンシャン。出てきてください」と梅咲が呼び込むと、入場曲に乗ってシャンシャンがリングイン。シャンシャンは昨年7月7日、ディアナと選手育成の業務提携を結んだ新台湾プロレスからやってきた新星。大学の長期休暇時やビッグマッチでたびたび来日し、すっかりディアナの一員としてお馴染みに。現在ディアナマットを揺るがしているユニット抗争では梅咲、そして美蘭とともに打倒INVAに燃える。帰国の日が迫る中でタイトル挑戦が決まり、勝てばベルトを持って台湾へ帰ることとなる。デビュー1年2カ月にして3度目のタイトル挑戦、大金星なるか。
「クームーから井上京子さんまで倒してやりたいと思います」と公言した梅咲は、一日2試合の過酷な戦いといえど、ここで躓いてはいられない。第一試合を圧倒的勝利で飾り、5分もたたぬうちに第二試合スタート!
シャンシャンはゴングと同時に連続ドロップキックで先制攻撃。梅咲をリング外へ蹴落としたシャンシャンは、トップロープから場外ダイブ!梅咲をリングへ投げ込み、鎌固めで絞る。序盤はシャンシャンが攻めまくる展開となったが、梅咲もボディスラムから連続の押さえ込みで反撃。シャンシャンをロープにはりつけ、背後からドロップキックを突き刺し、急角度の逆エビ固め。悲鳴を上げながらもロープを掴んだシャンシャンに、追撃のドロップキック。するとシャンシャンも、ディアナでの修行で美しく力強く進化したドロップキックで応戦。「来いよ!」と堂々受ける梅咲に次々攻めていくシャンシャン。梅咲が自身の代名詞ともいえる強烈なエルボーを打てば、シャンシャンも負けじとエルボーで鈍い音を鳴らして対抗する。それでもやはり倒れない梅咲は鮮やかにブレーンバスター。さらに梅咲の2度目の急角度逆エビ固めでシャンシャン絶叫。それでも折れないシャンシャンはド根性でロープに辿り着き、梅咲の低空ドロップキックをかわす。力を振り絞りボディスラムでフォールするも、梅咲は肩を上げる。ミサイルキック2連発、フィッシャーマンズスープレックス3連発、不意をついた連続丸め込みとシャンシャンが怒涛の猛攻。シャンシャンの成長を全て受け切った梅咲は「終わり!」とフィニッシュ宣言。梅スプラッシュを発射し、有言実行のスリーカウント。粘るシャンシャンを下し、2度目の防衛に成功だ。
梅咲はマイクで「台湾から来てくれた2人、皆さんいかがでしたか?クームーはデビューしてまだ半年も経ってないし、シャンシャンも1年ちょっと。こういうベルトに挑戦する機会とか今までなかったと思うので、こういうチャンスをモノにして、どんどん頑張っていって欲しいなと思います」とディアナの一員として戦った2人にエールを送り、「皆さんまた1日2回見たいとか言わないでくださいね…」と苦笑。梅咲遥の防衛ロードは始まったばかり。これからも厳しい戦いの続く梅咲にますますのエールをお願いします!

梅咲遥 バックステージコメント

第三試合
W.W.W.Dタッグ選手権試合 30分一本勝負
[王者組・カフェイン&クラッシュ]佐藤綾子&デビー・カイテルvs美蘭&世羅りさ[挑戦者組・ブルーオーキッド]
※第24代王者組 初防衛戦

佐藤が仕掛人となった、3大会に及ぶ次期挑戦者組決定トーメント。過酷な戦いを制し、トーナメントの頂上に辿り着いたのはブルーオーキッド。W.W.W.Dタッグへ3度目の挑戦権を手にした。相思相愛、互いを思う気持ちを武器に、三度目の正直なるか。
王者組の佐藤とデビーはタッグ結成後、確かな絆を育んできた。リングでは暴走ファイトのデビーだが、誰よりも意欲的で練習熱心。その努力を惜しまない姿勢を佐藤は尊敬しているという。初タッグから約5ヶ月と日は浅いが、個々の実力と抜群の信頼関係でベルトを奪取。初の防衛戦は9.7アミスタ…のはずだったが、美蘭が事情により欠場せざるを得なくなり、9.3アミスタを緊急開催。昨年10月に施設点検のため中止し欠番となっていたアミスタ大会vol.70が思わぬ形で実現することとなった。
ゴングが鳴ると佐藤と美蘭がいきなりのエルボー合戦。そして佐藤をロープに押し込んだ美蘭が矢のようなドロップキック。佐藤は力強い低空ドロップキックで早くも形勢逆転。Wアームスープレックスで佐藤がフォールするもカウントは2。赤コーナーからデビーが「今井!1、2、3!」と今井レフェリーにスリーカウントを主張する。佐藤が抜群のテクニックで試合の主導権を握ると、美蘭は高い身体能力を活かして素早いロープワークから大車輪。するとデビーが加勢し、ツープラトンエルボードロップ。佐藤が作った試合の流れをがっちりキープする。今度はブルーオーキッドが合体フットスタンプ。両軍それぞれ好連携を見せ、デビーと世羅のマッチアップに。デビーのクロスボディを跳ね除けた世羅がリバースカンパーナで揺さぶる。耐えきったデビーが世羅の弱点であるヒザに集中攻撃。悶え苦しむ世羅に、今度は佐藤が執拗に顔面蹴り。佐藤のミサイルキックをかわした世羅は佐藤にコンバイン。佐藤がロープを掴むと、世羅がワンツーエルボー。佐藤は顔面へキック連発。その足を捕まえた世羅がグー!勢いに乗る世羅が観客の手拍子に押されコーナーへ…。世羅は膝を負傷しながらも欠場はせず、Wニーを封印しており、美蘭が身を挺してWニー投下を阻止。美蘭の説得で落ち着きを取り戻した世羅に、デビーが静かに近寄りコーヒーミスト噴射!この隙に佐藤がスクールボーイ!2で返した世羅だがコーヒーを浴びて視界を失ってしまい(?)、美蘭の「世羅さん!右!」の指示通りに肘を振り抜くと佐藤にエルボーがクリーンヒット!美蘭が連続ドロップキックやダイビングクロスボディ、619で追撃。急遽の日程変更でも応援に駆けつけたファンのためにも、そして何より痛みをこらえてリングに立ち続ける最愛のパートナーのためにも、美蘭が大奮闘。だがデビーが美蘭をエプロンで捕まえ、佐藤がフィッシャーマンズスープレックスや破壊力抜群のミサイルキック。さらにAyako’s EXで絞る。世羅がカットすると、佐藤からデビーにチェンジ。素早くトップロープに上っていく美蘭を強引に落としたデビーだったが、美蘭のクリストの餌食に。美蘭が懸命に絞り、世羅もしっかり佐藤を押さえるが、デビーは美蘭をコーナーに叩きつけて脱出。おまけに串刺しビッグブーツもお見舞いする。しかしロープ際で世羅がデビーを捕獲し、ブルーオーキッドの合体技・瓦割り!美蘭がライオンサルトでフォールするが佐藤がカット。まさに阿吽の呼吸の王者組だったが、ここで暗雲…佐藤のおぼんがデビーに誤爆してしまう。もちろん美蘭はこの機を逃さずウラカン・ラナ。このフォールをデビーが切り返し、美蘭がまた切り返し…と丸め込みの応酬となるが勝負はまだ決まらない。デビーが大ピンチを切り抜け、佐藤がジャンピングニーで今度こそ好アシスト。佐藤が世羅を封じる中、デビーがエスプレッソで粘る美蘭をマットに沈めた。
輝くベルトを腰に巻いたカフェイン&クラッシュ。セコンドについていたINVAのHimikoとクームーもリングに上がり、喜びを分かち合った。
佐藤は「慕われる先輩、応える後輩、美しかったですよね。美蘭は14日、 板橋でクリスタル挑戦決まってますけど、しっかり頑張って。世羅さんも引退まで駆け抜けてください」とブルーオーキッドにエール。戦い終わればノーサイド。そんな王者の姿に万雷の拍手が送られた。
一方デビーは「世羅さん、足どうしたの? 立つのもやっとかな?かわいそうに。そして美蘭ちゃんも、結局なーんにもできなかったね。所詮その程度だ。で、ディアナのマネジメントに聞く。次は誰?誰がこの私たちに潰されたいの? 誰がこのリングで恥をかきたいの?最後に教えてあげる。たった一言よ。ガンバッテ向かってきなさい」と熱く激しくまくし立てていた…。
バックステージでは「トーナメント勝ち上がってきたブルーオーキッドは、強いのはもちろん、信頼を感じるチームですね。私たちは誰の挑戦でも受けるので、これからも勝ち続けて、INVAとしてもしっかり結果を残したいと思います」と、カフェイン&クラッシュとしても、INVAとしても、さらなる結果を追い求めていくことを改めて語った佐藤。そしてデビーは「INVAはあらゆる壁をぶち壊す… そしてディアナを粉々に叩き潰す。アンタらのためでも観客のためでもない。この団体を私達の色に染め直すんだ」とこれからも大暴れを予告!アイルランド産の熱すぎるコーヒーはまだまだ冷めそうにない。

カフェイン&クラッシュ バックステージコメント

【試合結果】2025年8月31日(日)京都大会

【観衆】187名

【会場】ヒューリックホール京都
〒604-8023 京都府京都市中京区備前島町310-2

第1試合
タッグマッチ20分一本勝負
羽多乃ナナミ&香藤満月vs Himiko& デビー・カイテル

佐藤綾子率いる”Invader or Innovator”からデビーとHimikoがオープニングマッチに登場。そのINVAに対抗心を燃やすナナミと香藤が対角だ。第1試合からユニット抗争の今後を占う重要なカードに。デビーは相変わらずレフェリーチェックを拒否。そしてなぜかデビーが今井レフェリーを厳重にチェックし「OK!」。「何がOKじゃ!」と激しく突っ込む香藤だったが、デビーがノーチェックのまま試合が始まってしまう。先発したナナミに満員のファンから「ナナミ」コール。Himikoファンも負けじと「Himiko、いけー!」と声援を送る。序盤からエルボーの打ち合いとなり、ナナミがリードしていく。するとHimikoはキャメルクラッチで絞り、ナナミの顔面をマットに叩きつける。ナナミはタックルでHimikoをなぎ倒し、Himikoを赤コーナーに連行して香藤にチェンジ。しかしデビーが加勢し、INVAで香藤を袋叩きに。さらにHimikoの関節技で香藤は大絶叫。なんとかエスケープし、香藤1人でINVAに立ち向かっていくが、Himikoは腕から剥がしたテーピングで首締め。デビーもレフェリーの目を盗んで香藤を引っ掻き、INVAが反則三昧!怒りのナナミが飛び出してカットし、2人がかりでデビーを攻撃。香藤とナナミが次々とボディアタックを浴びせ、さらにおんぶプレスに香藤の単独プレスでデビーをぺちゃんこに。試合の流れを奪われたINVAは、Himikoがナナミの足を引いて場外乱闘勃発。デビーがナナミを客席に放り投げ、大ダメージを負わせる。それでもスリーカウントを許さないナナミ。イラつくデビーは今井レフェリーの胸ぐらを掴んでブチギレ…。Himikoがトップロープへ上ると、香藤がデッドリードライブで投げ落とし、ナナミのチャンスを演出。ナナミのデスバレードライバーからのフォールはデビーがカット。さらにデビーがカウンターのラリアットやブレーンバスターで好アシスト。ここでHimikoがWアーム卑弥バスターでフォール。香藤がカウント2でカット。タックルでデビーを吹っ飛ばし、ボディスラムでHimikoを設置し、ナナミの勝利をお膳立て。ナナミがダイビングボディプレスを発射し、トドメはノーザンライトスープレックス。鮮やかなブリッジでがっちりスリーカウントだ。

第2試合
シングルマッチ15分一本勝負
クームーvs沙恵

クームーが地方興行へ初登場!やりたいことのためなら強引な手も躊躇なく使うINVAの先輩方から学んだプロレスで、名古屋の性悪女・沙恵に挑む。京都でも相変わらず、デビーに倣ってレフェリーチェックを断固拒否するクームー。しかし試合が始まればやはり沙恵のペースだ。沙恵は両腕を広げ堂々とクームーのエルボーを受けきり、反則攻撃や顔面蹴り。クームーはフェイスクラッシャーや逆エビ固めで反撃。クームーが長身を活かしてビッグブーツを浴びせれば、同じ技の使い手である沙恵にも火が着き、お返しのビッグブーツ。沙恵の2発目のビッグブーツを受け止めブレーンバスターでぶん投げ、丸め込みの連発で果敢に攻めるクームーだったが、沙恵がタックルやラリアットと打撃攻勢。トドメのビッグブーツでスリーカウントを奪った。自身の試合を終えたばかりにも関わらず献身的にセコンドを務めたデビーがクームーを担いで引き上げていった。

第3試合
タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&ブランキー真帆vsジャガー横田&佐藤綾子

デビー、Himiko、クームー、シルエタとともに“Invader or Innovator”を結成した佐藤。「チームとしての強さはCRYSISで学んだ」と恩師・ジャガーとCRYSISの一員として久々の共闘。その対角では井上京子と3度目のディアナ参戦・ブランキー真帆がタッグを初結成だ。
ゴングが鳴るといきなりの場外乱闘!目の前で大暴れする大ベテランに、ファンは大興奮。リングに戻るとCRYSISがブランキーに的を絞り、反則上等のラフファイト。やりたい放題のCRYSISに防戦一方のブランキー。得意のハイキックで反撃に出るが、受け止めた佐藤がアンクルホールドに切り返す。ブランキーがエルボーを連発すれば佐藤は「もっと来い!」と堂々受け切る。ようやくローンバトルを脱出したブランキー。京子にチェンジする。京子は得意の雪崩式ブレーンバスターを披露するが、ジャガーにカットされカウントは2。佐藤が負けじと111キロの巨体をジャーマンでぶん投げ、CRYSISの連携攻撃を仕掛けるが、京子がラリアットで迎撃。京子のナイアガラをジャガーがウラカンラナに切り返すも、2で肩を上げた京子は今度こそナイアガラドライバー!これで決まったかと思いきや、百戦錬磨のジャガーがしぶとく返す。ブランキーもジャガーにキックで立ち向かっていくが、CRYSISのツープラトンブレーンバスターの餌食に。そして終盤、ジャガーのパイプ椅子に佐藤のおぼん、凶器攻撃が炸裂。極悪ファイトで京子をリング外へ排除し、トドメはジャガーの浴びせ蹴り。まだまだ余裕の表情でブランキーを仕留めた。

第4試合
6人タッグマッチ30分一本勝負
美蘭&シャンシャン&世羅りさvs 尾﨑妹加&本間多恵&網倉理奈

セミファイナルはブルーオーキッドにシャンシャンが加わった華やかなトリオに、SPiCEAPに網倉理奈の元アクトレスガールズトリオが激突。本間は今年10月、世羅は来年1月に引退試合を控え、シャンシャンも帰国が迫る中、今しか見られない激レアカードが実現した。
まずはシャンシャンと本間がそれぞれ先発。網倉が今井レフェリーの気を引いている間にSPiCEAPが連携攻撃。シャンシャンを青コーナーに連行し、本間、尾﨑、網倉が次々といたぶる。ローンバトルを強いられたシャンシャンだが、ミサイルキック発射で脱出。今度はブルーオーキッドがツープラトンブレーンバスターで網倉をぶん投げる。網倉が力一杯の逆水平チョップを打てば世羅も力強いエルボーで反撃。網倉は一発セントーンを落とすと本間にチェンジ。本間が得意のサブミッションで世羅を捕獲すると、尾﨑が美蘭をアルゼンチンバックブリーカーで、網倉がシャンシャンをカナディアンバックブリーカーでそれぞれ動きを止めてカット阻止。世羅が自力でエスケープすると美蘭が619を浴びせるが、本間がまたもワキ固めで捕まえる。シャンシャンがドロップキックで飛び出してカット。本間からタッチを受けた尾﨑に美蘭はクリスト。元ウェイトリフティング三冠王の怪力を発揮し、美蘭に絞られながらもなんとかエスケープ。とはいえチャンスを作った美蘭がダイビングボディアタック。しかし尾﨑がこれを受け止めて投げ捨てる。美蘭は尾﨑のパワーにスピードで対抗しウラカンラナ。尾﨑が肩を上げ、美蘭からシャンシャンにチェンジ。シャンシャンと尾﨑が気迫のエルボー合戦。やはり力で上回る尾﨑に対し、美蘭とのWドロップキックを突き刺すシャンシャン。しかし網倉のパワースラムにSPiCEAP合体619を食らってしまう。ブルーオーキッドが瓦割りでナイスアシスト。シャンシャンはフィッシャーマンズスープレックスで尾﨑を投げてみせる。さらにトルネードDDTでフォールするが、尾﨑が肩を上げる。尾﨑の剛腕唸るラリアットは味方のカットに救われたシャンシャンだったが、続くダイビングセントーンで万事休す。地元のファンの前で京都出身・尾﨑妹加の勝ち名乗りだ。

メインイベント
タッグマッチ30分一本勝負
梅咲遥&ウナギ・サヤカvs笹村あやめ&櫻井裕子

メインイベントはラストちょぶき!「組むより対角がいい」とYouTubeで”ちょぶき”の最後を宣言した。ちょちょたんこと梅咲と傾奇者ことウナギは2019年デビューの同期。キャリア6年、これからのさらなる飛躍のためにも発展的タッグ解消を迎えた2人の戦いに注目が集まる一戦だ。
まずは笹村とウナギが先発し、グラウンドの攻防で笹村がリードしていく。ウナギは不意打ちで笹村を捕まえ、皆さんおまちかねの(?)ゴムパッチン。しかし笹村がさっさとゴムを離してしまい、ウナギにダメージ…。笹村には「早い」「もっと溜めて」とクレーム続出。もう一回コールに押され、しぶしぶ2度目のゴムパッチンに付き合う笹村。だが、「3、2…」とカウントダウンの途中でまたもゴムを離してしまう。2発のゴムパッチン被弾でダメージを受けたウナギだが、梅咲は諦めていなかった!今度は櫻井をターゲットに「成功させてください!」。三度目の正直なるか…と思いきや、櫻井もあっさりゴムを離してウナギが三度目の被弾!「恥かかせやがって…」と怒りのウナギは正攻法で反撃だ。梅咲と笹村の注目のマッチアップは、やはりエルボーの打ち合いに。お互いに全力で打ち全力で受け、観客を唸らせる。梅咲のエルボー速射砲に笹村は張り手で応戦。梅咲がカウンターのキューティースペシャルを決めれば、笹村も鮮やかにブロックバスター。ド迫力の攻防から、笹村は櫻井にチェンジ。櫻井がドラゴンスリーパーで梅咲を捕まえるが、梅咲がロープに足を伸ばす。櫻井のビッグブーツをかわして低空ドロップキック。櫻井が笹村との連続攻撃でフォールするとウナギがカットに飛び出してピンチを救う。ウナギが笹村を場外で抑えつつもロープ越しのスタナーで梅咲をしっかりアシスト。しかし櫻井がしぶとく粘り、笹村もウナギを振り切ってカット。梅咲が梅スプラッシュを発射すると櫻井は自力で肩を上げる。ならばと梅咲は奥の手・ブラストで勝負を決めた。そしてまさかの勝利者賞として高級黒毛和牛20人前(!)をゲット。「チームとして勝ったのはちょぶきだけど、勝ったのは遥だよ」と20人前を梅咲が総取り…?高級肉の行方はともかく、「2回か3回かしか組んだことない」と前置きしつつちょぶきの解散をファンの前で報告。「これからはウナギ・サヤカと梅咲遥の各々の応援をお願いします」と笑顔でちょぶきの最後を飾った。

【試合結果】2025年8月16日(土)アミスタ大会vol.94

第1試合 W.W.W.Dタッグ王座次期挑戦者決定トーナメント準決勝
[ブルーオーキッド]美蘭&世羅りさvs梅咲遥&高瀬みゆき[ルミナス]

1回戦は高瀬がルミナス用コスチュームを忘れてしまったことで空中分解寸前になりながらも、SPiCEAPを相手にドローに持ち込んだ。トーナメントの規定により、2人のキャリア合計が短いルミナスが勝ち上がることに。そして準決勝の高瀬のコスチュームは正しくルミナス仕様!これで万全…かと思いきや、思わぬ落とし穴が待ち受けていた。
ゴングを待たずに息ぴったりのWドロップキックで奇襲するルミナス。梅咲が美蘭をリングに引きずり込み、エルボーからの押さえ込みでいきなりのフルスロットル!これを返されても低空ドロップキックを突き刺し、美しくブレーンバスター。高瀬が世羅の動きを巧みに封じる中で美蘭はハイキックで反撃するが、ルミナスの合体スパインバスターからジャックナイフ、ミサイルキックと梅咲が矢継ぎ早に攻めていく。ルミナスが2人で突撃すると世羅が高瀬を羅紗鋏で排除し、リング上は美蘭と梅咲の一騎打ち。美蘭がカサドーラ、梅咲がそれを切り返し、さらにそれを美蘭が切り返し…と丸め込みの応酬に。このタイミングで世羅が梅咲を強引に倒して好アシスト!トーナメント仕掛人・佐藤綾子から追加ルールとして発表された「Wフォール可」をフル活用し、美蘭のフォールを世羅が上から押さえ込む。梅咲のピンチに高瀬が慌ててカットに飛び込むが僅かに間に合わず、まさかの3分半のスピード決着となった。ルミナスの2人は今井レフェリーに詰め寄るが、もちろん判定は覆らず…。ブルーオーキッドは余力を残して決勝進出だ。

第2試合 W.W.W.Dタッグ王座次期挑戦者決定トーナメント準決勝
柊くるみ&櫻井裕子vs羽多乃ナナミ&網倉理奈[にじゅうまる]

もう一つの準決勝は、佐藤綾子からの推薦でエントリーしていた柊と櫻井の急造タッグに、前王者で優勝候補のにじゅうまるだ。
まずは力自慢の柊がナナミをロープに押し込む。ナナミもタックルやエルボーで応戦し、網倉とのWタックルで柊に突進!すると櫻井も加わり、いきなり4人で大激突。ナナミに自らタッチした網倉だったが、柊のフットスタンプ乱発で会場中に響き渡る大絶叫。網倉はマシンガンチョップで反撃していくが、やはり打たれ強い柊は倒れない。網倉からタッチを受けたナナミは果敢にタックルやボディアタックでぶつかり、素早くバックを取ってスリーパーホールド。櫻井がカットで救出し、柊が破壊力抜群のミサイルキックでナナミを吹っ飛ばす。柊から櫻井にチェンジし、気迫のエルボー合戦。ナナミは網倉の「ナナミ!負けんな!」の声に奮起。変則ロープワークからタックルで櫻井を倒してみせる。櫻井はドラゴンスリーパーでナナミを絞っていくが、ナナミの足がロープに届きブレイク。網倉との連携も決まり、ノーザンライトスープレックスで豪快にブリッジ。カウント2に終わるとにじゅうまるのトレイン攻撃に合体わー!プレスで櫻井に集中砲火。柊のカットに救われた櫻井はビッグブーツで網倉の顔面を蹴りまくる。櫻井がサイドスープレックス、網倉がブレーンバスターと、情念ほとばしる同期同門対決で試合時間は残り5分に。網倉の突進を横から食い止めた柊がキャノンボール。柊の怪力にはにじゅうまるWタックルで対抗。にじゅうまるが終盤にツープラトン攻撃連発でこれまで培ってきたタッグ力を発揮。しかししぶとく粘る櫻井。何度も立ち上がる櫻井を網倉がWあーみんバスターでマットに叩きつけ、12分40秒の熱戦に終止符を打った。急造タッグに苦戦を強いられ、スタミナを消耗したにじゅうまる。準決勝をスピード決着で突破したブルーオーキッドの待つ最後の戦いへ駒を進めた。

第3試合 11人ランブル 時間無制限
井上京子、佐藤綾子、デビー・カイテル、ダーク・シルエタ、Himiko、香藤満月、シャンシャン、クームー、米山香織、夏実もち、尾﨑妹加

トーナメントの合間に行われた豪華絢爛11人バトル。Invader or Innovatorの佐藤、デビー、Himiko、クームー、シルエタは夏実も仲間に引き入れる。京子、香藤、シャンシャン、米山、尾﨑との6vs5の様相に…。まずはクームーとシャンシャンが押し合いになると残りの9人もそれぞれ加勢。京子が後ろから押すとINVAは一気にコーナーに追い込まれる。そこに香藤が先陣を切り次々とトレイン攻撃。INVAももちろんお返し。クームーが長身を活かしたビッグブーツで蹴りまくるが、シャンシャンが飛び付いて丸め込む。これでクームーが1人目の退場。佐藤のおぼんを拾った夏実が凶器攻撃で大暴れすると、「もちさんは悪い人じゃない。あんなユニットに入っちゃダメです!」と香藤が説得。しかし佐藤が投げたおぼんが香藤に直撃。香藤にトドメを刺しにかかる夏実を尾﨑が担ぎ上げる。オーバーザトップロープで脱落の危機に陥った夏実は、エプロンで尾﨑のラリアットを受けてもしぶとく生き残ったが、命からがらリングに戻ると京子がラリアット!この一撃で夏実は退場に…。続いて京子とシルエタの一対一。激レアなマッチアップに尾﨑も加わり、シルエタが美しくロメロスペシャル。さらにINVAのHimikoとの連携も決まるが、尾﨑のダイビングセントーンでHimikoが、香藤のダイビングボディプレスでシルエタが退場に。シャンシャンがトルネードDDT乱発で香藤、佐藤、デビーを次々とダウンさせるも、京子には通用せず。なぜか大ブーイングを浴びてしまう京子。バトルのお約束?の首4の字数珠繋ぎは唯一横から見ていた京子が一番端のシャンシャンを捕まえ、ひっくり返して逆エビ固め。シャンシャンはこれでギブアップ。タッグ王者組の佐藤とデビーを並べて設置した香藤が尾﨑と米山をおんぶしてプレス。さらに香藤の単独ボディプレスと尾﨑のセントーンを浴びせていくが、尾﨑は「狙うのは…井上京子ー!」と京子に牙を剥く!京子と尾﨑がタックルで激突し、そこに香藤も突進!白熱のぶつかり合いになるが、尾﨑が隙を見て香藤にタックル。佐藤とデビーが香藤を押さえて香藤退場。「やったー!」と喜んでいる尾﨑の背後から米山が丸め込み、米山と京子の押さえ込みで尾﨑も退場。ここまで目立った活躍はなく、抜群の危機回避能力で生き残ってきた米山に京子は「あんた、なんにもしてないじゃん…」と呆れ顔。米山は意に介さず「京子さん!ここは2人で力を合わせてあいつらやっちゃいましょうよ!」。8.10エリザベス戦では米山に翻弄されまくった京子は「絶対だな?絶対だな?やるよ?信じるぞ?」と入念な意思確認。それでもやはり裏切る米山!キレた京子が米山に襲いかかると、佐藤がおぼんで殴打!この間にデビーが素早くトップロープへ。米山が「京子さんの、雪崩のブレーンバスターが見たいでーす!」とおだてると、京子もトップロープへ。そしてやはり裏切る米山!!米山と佐藤とデビーが協力し、京子を場外へ落とすことに成功。まさかの京子脱落でリングに残るのはタッグ王者の2人に曲者・米山。一旦米山を排除した佐藤は、普段は対戦することのないデビーとの対決でヒートアップ。信頼し合う仲間だからこその熱い攻防…に絶妙なタイミングで割って入る米山!!!デビーがビッグブーツで佐藤をフォールすると飛び込んでカットする。デビーの怒りの猛突進を「誰か助けて…」と怯えながらも巧みにかわし、デビーがトップロープを越えて転落!これでデビーも退場し、残るはいよいよ2人に。佐藤が米山のバックを取ると、リング外からデビーが米山めがけて珈琲毒霧!佐藤がジャパニーズレッグロールクラッチで米山を仕留め、11人バトルを制した。お祭りバトルの中でもタッグ王者としての絆を見せつけたカフェイン&クラッシュ。トーナメント優勝チーム迎撃準備は万端だ!

第4試合W.W.W.Dタッグ王座次期挑戦者決定トーナメント決勝
[第1試合の勝者組]vs[第2試合の勝者組]

結成から網倉の長期欠場を経て、互いを高め合いながら成長を遂げたにじゅうまる。かつては「にじゅうまるはまだまだです」と評された2人が今やトーナメント優勝候補に。ベルトへの思い、そして打倒カフェイン&クラッシュの強い思いで決勝のリングへ向かう。
ブルーオーキッドはかねてタッグベルト奪取という目標を何度も口にしてきた。美蘭は「高校生でクリスタルとタッグの二冠」を目指すとも。引退を控え負傷を抱えた世羅のためにもますます野望に燃える美蘭。ルミナス撃破の大金星で勢いに乗り、有言実行なるか。
先制攻撃を仕掛けるのはにじゅうまる。準決勝の疲れを感じさせないファイトで序盤の流れを掴む。にじゅうまるに捕まりローンバトルを強いられる美蘭。ハイキックでナナミの側頭部を撃ち抜き、ウラカン・ラナでフォール。カウントは2に終わるが、これでようやく世羅にチェンジ。ナナミは代わりばなの世羅をスリーパーで捕獲。リング中央でがっちり胴締めも加えていくが世羅がエスケープ。にじゅうまるは攻め手を緩めずトレイン攻撃。しかしナナミのダイビングボディプレスは自爆に。この機に世羅が力一杯のエルボー。ナナミも互角か、あるいはそれ以上のエルボーを打ち、裏投げで世羅をマットに叩きつける。網倉がミサイルキックにキャノンボールで世羅をダウンさせ、ナナミがトップロープへ。世羅のピンチに美蘭が飛び出し、コーナー上のナナミに長い足から繰り出すハイキックをお見舞い。ふらふらと落下するナナミをロープに引っ掛け、瓦割りに美蘭のダイビングクロスボディ、世羅の羅紗鋏と続けていくが、網倉がカットしカウントは2。世羅の渾身のブレーンバスターは自力でキックアウトしたナナミが丸め込み攻勢。セブンスリーホールドでフォールも美蘭のカットが間に合う。世羅も花夢の山でフォールするが、ナナミはまたも自力で肩を上げる。ナナミがこの日2試合目とは思えぬ驚異の粘りを見せ、観客席の盛り上がりも最高潮に。そのナナミを担ぎ上げた世羅がトドメの羅紗鋏。しぶといナナミもついに力尽き、熱戦にピリオド。過酷なトーナメントの頂上に辿り着いたのはブルーオーキッドだ。
マイクを持った世羅が興奮気味に「ブルーオーキッド、優勝したぞ!SPiCEAPでもない、ルミナスでもない、その他大勢のチームでもない。 にじゅうまるでもない。このブルーオーキッドが、トーナメント優勝しちゃったもんね〜。 ということで、チャンピオン出てこいよ!」と現タッグ王者組の佐藤綾子とデビー・カイテルを呼び込む。「お前たちが考えたトーナメントで優勝してやったよ。もちろん挑戦させてくれるんですよね?」と改めて王者の意志を確認。佐藤は「もちろん。美蘭はクリスタルの挑戦権も、タッグベルトの挑戦権も得て、実りの秋になるように頑張ってください。世羅さんとも引退前にベルトかけて試合できるのはおそらく最後だと思うんで楽しみにしてます」。冷静な佐藤に対し、はやる気持ちを抑えられない世羅は「おそらく最後なんて言うなよ。ブルーオーキッドがそのベルト獲ったらいくらでも挑戦させてあげますから。 引退まであと5ヶ月、楽しみにしててくださいよ。ところでいつやるの?いつやるの?」。気になるタッグ王座戦の日時はまさかの「調整中」…。「おい!すぐやりてーだろこういうのは!」とツッコむ世羅。「ディアナのスケジュールほとんど空けてあるから、いつだってやってやる。いつタイトルマッチが来てもいいようにベルトをピッカピカに磨いとけよ。以上」 の言葉で大会を締め括った。
世羅と美蘭はタッグベルト挑戦が三度目となる。ブルーオーキッドが三度目の正直で戴冠か、カフェイン&クラッシュが野望を打ち砕くのか…激戦必至の好カードが決定!日時は未定!発表をお楽しみに。

ブルーオーキッド バックステージコメント

【試合結果】2025年8月15日(金)フューチャーサイトvol.37

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
美蘭 vs クームー

クームーが来日後初のシングルマッチに臨む。「最強の先輩達からプロレスを学びたい」とInvader or Innovatorへ加入したクームーは、レフェリーチェックを拒否!どうやらデビーから学んだらしい…。クームーがお気に入りの今井レフェリーは「大丈夫だな。OK」とあっさりノーチェック。対角の美蘭が「おい!ちゃんとチェックしろよおじさん!」、セコンドの梅咲も「キモッ!」と暴言。とにもかくにも試合開始。クームーはINVAで学んだレフェリーの目を盗む反則攻撃。珍しく怒りをあらわにする美蘭がヘアホイップや串刺しドロップキックで反撃。エルボーの打ち合いになると、先輩の美蘭に引けを取らないクームー。長い足から放つビッグブーツの乱発で美蘭を追い詰めていく。対する美蘭はスピードの乗った619。だが続くダイビングクロスボディはかわされ自爆に終わる。クームーの丸め込み攻勢を返しきった美蘭は、ビッグブーツを屈んでかわしMロールクラッチでスリーカウント。敗れたクームーは試合後も悪態をついていた…。

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
羽多乃ナナミ&神姫楽ミサ vs デビー・カイテル&Himiko[INVA]

デビーとHimikoのInvader or Innovatorに、ナナミと神姫楽のぱぱぱ令和パーティーが激突!ぱぱぱの2人が仲良くリング上でポーズを決めれば、INVAが背後から襲撃。ゴングが鳴ると神姫楽へ反則上等の集中砲火だ。神姫楽がドロップキックで反撃してナナミにチェンジ。ナナミは力強いボディスラムや串刺しボディアタック。デビーはラリアットやビッグブーツで応戦しHimikoにチェンジ。Himikoは得意のリバースインディアンデスロックで足攻め。INVA加入で悪に染まりつつあるHimikoに闘志を燃やすナナミは、いつも以上の力を込めてエルボー。Himikoのギロチンをかわして胴締めスリーパーで捕獲。さらに胴締めドラゴンスリーパーに移行するがデビーがカットする。ナナミは追撃のボディアタック。赤コーナーから神姫楽が「ナナミさん、行きます!」とチェンジ要求。タッチを受けた神姫楽は雄叫び。アイドルらしからぬ猪突猛進タックルや鈍い音を鳴らすエルボーでパワフルファイト。Himikoのブルドッギングヘッドロックをすりぬけ「しゅっ!しゅっ!」と己を鼓舞するイノシシムーブから対角コーナーのHimikoへ猛ダッシュ。しかしこれをかわしたHimikoが今度こそのブルドッギングヘッドロック、そして剥がしたテーピングを使って首締め。レフェリーが気付くとしらばっくれ、デビーにタッチ。デビーがアイドルレスラーの神姫楽を小馬鹿にしながらヘアホイップ。神姫楽が怒りのタックルでデビーをなぎ倒し、ナナミとともにイノシシムーブからWタックル。さらにトレイン攻撃とぱぱぱコンビが畳み掛ける。神姫楽が右のラリアットでフォールするがデビーが自力キックアウト。神姫楽のダイビングセントーンはデビーがかわして自爆に。そこにHimikoがダイビングギロチン、デビーがニーアタックとINVAもチーム力を発揮。デビーのエスプレッソをショルダースルーに切り返した神姫楽がミサトンクラブ。Himikoがカットに入るが神姫楽が排除し、ナナミのデスバレードライバー、神姫楽のダイビングセントーンが次々とデビーを襲う!それでもしぶといタッグ王者のデビー。オーバーヘッドキックで神姫楽の動きを止め、Himikoのバックドロップにエスプレッソを続け、勝利をもぎ取った。

第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
梅咲遥vs小橋マリカ

アイドルとギャルの対決がフューチャーサイトで実現。ギャル好きで知られる(?)の今井レフェリーは口元が緩みっぱなし…。梅咲は「ちゃんとやれよ。ちゃんとやらなかったら、○るからな」とレフェリーに釘を刺す。
ゴングが鳴ると小橋が「かわいい~。もしかしてアイドルとか経験されてる的な感じ?私ギャルって言われるけどかわいいってあんまり言われなくてぇ…誰もがかわいいって言ってくれる王道アイドルポーズをちょちょたんから教わりたいと思ってぇ」と梅咲にアイドル講座を持ちかける。この誘いに乗ってしまったちょちょたん。ポーズを決めている間に小橋がスクールボーイ!カウント2で返した梅咲は「え、今ちゃんと見てました?!アイドルポーズが見たいなら、この会場にアイドルは遥だけじゃないんですよ」とアミスタにいるアイドルをリングに呼び込む。53歳のHimikoが颯爽と現れると今井レフェリーが「頭打ったのか」と冷たく言い放って追い払う…。アミスタにいるアイドルとは、第2試合に出場していた神姫楽ミサと、梅咲とともにアイドルユニット・シロツメクサに所属するリングアナウンサーの實石亜也子。小橋は3人のアイドルポーズを見学しながら「かわいい~」と拍手。しかしやはり後ろからスクールボーイ!カウント2で返した梅咲は、小橋とようやくプロレスで真向勝負!…のはずが、小橋にロープワーク6往復を強いられてしまい、水を飲んでいる間に小橋がリングから姿を消す。「おい!小橋マリカ!」と梅咲が消えた小橋を探し回っていると、場外から小橋が梅咲を引きずり落とす。場外乱闘が勃発すると、梅咲が久々の「アミスタ号」で小橋を翻弄してリングに帰還。リングでドロップキックを突き刺し、力一杯のエルボー。「ギャルの根性見せてみろや!」とアイドルが声を荒げるとギャルはギャルピースでサミング。2度目のサミングを狙う小橋のピースを踏み潰した梅咲が低空ドロップキックを突き刺すが、トップロープへ上がると小橋がデッドリードライブ。小橋が得意のフロントネックロックで梅咲を捕獲。ロープに伸びる梅咲の腕もクラッチした小橋がギブアップ寸前まで追い込むも、セコンドの神姫楽の声に導かれ梅咲が足をロープにかける。梅咲はキューティースペシャルで反撃。梅スプラッシュのフォールを切り返した小橋、そして梅咲はこれを切り抜けジャックナイフ。小橋がそれを切り返し、梅咲がまた切り返し…と丸め込みの応酬に。梅咲がバックスライドで小橋を転がし、流れるようにラ・マヒストラルを続けてスリーカウント。梅咲がアイドル根性でギャル根性を上回ってみせた。

メインイベントW.W.W.Dクリスタル選手権試合
[王者]香藤満月vsシャンシャン[挑戦者]
※第3代王者初防衛戦

炎華とのタイトルマッチは、試合途中のレフェリーストップにより不完全燃焼。やりきれない思いのままクリスタルティアラを手にした香藤満月。普段から仲が良く、ともにタッグ王座次期挑戦者組決定トーナメントにエントリーしていたシャンシャンが挑戦者に決定し戸惑う香藤だったが、炎華ともう一度戦うためには負けられない。シャンシャンはクリスタル挑戦は2度目。新台湾プロレスに所属しながら、大学の長期休暇時にはディアナマットで汗を流す留学生だ。明るく真面目な性格ですぐにディアナに打ち解け、レスラーとしてもめきめきと成長。「私はディアナの未来だと自信を持って言いたい」と意気込んだ。
ゴングが鳴り、先制したのはシャンシャン。ヘッドロックでぐいぐい絞っていく。すると香藤が早くも体格を活かした逆エビ固めで逆襲。ロープをやっと掴んだシャンシャンはボディプレスをかわして低空ドロップキック。しかしクロスボディを受けとめられてしまい、ボディプレスを浴びる。カサドーラも持ちこたえられたが、これはスタナーに切り返したシャンシャン。力で敵わないとみるや丸め込み攻勢に出る。香藤はそれをことごとく力でねじ伏せていき、カナディアンバックブリーカーで揺さぶる。ギブアップしないシャンシャンをコーナーに追い込み、バックエルボーにボディアタック、ドロップキックをお見舞い。シャンシャンも負けじとミサイルキックを発射。香藤もセカンドロープからダイビングボディプレスを発射するが、かわしたシャンシャンがダイビングクロスボディ。続いてエルボーの打ち合いとなるが、シャンシャンは香藤の重い一撃を受けて胸を押さえうずくまる。それでも気迫でエルボーを連発するシャンシャン。力で圧倒する香藤にランニングネックブリーカー、再びのダイビングクロスボディと連続攻撃でフォールしていくがカウントは2。香藤もクロスボディやセントーンで97キロをシャンシャンに浴びせ、今度こそのダイビングボディプレス。ぺちゃんこになったシャンシャンだが、根性で肩を上げる。すると香藤はシャンシャンをカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げ、足もクラッチしてリビルト・カナディアンバックブリーカー。耐えるシャンシャンのド根性を香藤のパワーが上回り、ギブアップを奪い初防衛に成功!
“戴冠”時にはサイズが合わなかったクリスタルティアラも、どうやら香藤サイズに調整された模様。守り抜いたティアラをしっかりと戴冠し、王者らしい姿で笑顔を見せた。炎華との完全燃焼・完全決着に向けて一歩前進だ。
マイクを持った香藤は、約束をしている人がいると明かす。その約束の人・美蘭がリングに現れ「初防衛おめでとうございます。次、挑戦させてください。私は初代王者決定トーナメントで決勝まで行ったけどチャンピオンになれなかった。その悔しさは今でも忘れてない。ディアナの未来として私がクリスタルを獲らなきゃいけないって思います」と、挑戦表明!美蘭は初代王者決定トーナメントは決勝でナナミに敗れ、第2回トーナメントでは無念のレフェリーストップで敗退。「高校生でクリスタルとタッグの二冠」と野望を語っている美蘭。三度目の正直でティアラ奪取なるか。香藤は約束通り快諾。「もちろんです!でも、27歳だってディアナの未来だぞー!」と、香藤もディアナの未来を背負う一人として戦う覚悟だ。タイトルマッチは9.14美蘭凱旋・板橋大会のメインで行うこととなった。
しかしここでまたも事件が発生。なんと佐藤綾子らINVAが乱入し、香藤、美蘭、シャンシャンを襲撃!梅咲やナナミも慌ててリングに上がる。INVAの暴挙に業を煮やした梅咲は「佐藤さんは考えがある、やりたいことがあるって最近チームを結成したみたいですけど。私にだって考えがあるんですよ。私はディアナのシングルチャンピオン。ディアナの王道を作り上げる」と、対抗チーム発足を宣言。「美蘭、シャンシャン。一緒に頑張っていかない?こんな奴らに負けないように頑張っていこう」と勧誘を受け、共鳴した美蘭とシャンシャン。梅咲はナナミにも「ナナミももちろん、一緒にやろう」握手を求めるが、ナナミはその手を払いのける。ナナミが佐藤をじっと見つめ、まさかのInvader or Innovator加入か…と思いきや佐藤に不意打ちの蹴り。ナナミは「佐藤さんは先輩として尊敬してるし超えたいと思ってます。でも試合中に凶器を使うチームと馴れ合うつもりもないし、まだタッグのベルトを取られたままなので、話は取り返してから。遥さんも、今までの自分だったらその手を取ってましたけど、遥さんとは同期だし、もう遥さんの背中を追って走ってるナナミではいられない。佐藤さんの改革でも、遥さんの王道とも違う、ディアナの伝統を守るチームを作る」とINVAへの敵意は燃やしつつも梅咲らとは合流せず、こちらも新たなチームでこの戦いに臨むことを堂々宣言。中学1年生でプロレスデビューしたナナミは約6年のキャリアを経て、しっかりと自身の歩むべき道を決めたようだ。香藤を仲間に入れ、リーダーとしてのスタートを切った。梅咲も「そうだよね。私もナナミには最高のライバルになってほしい。まだまだ抜かされる気はないけどお互い高めあっていこう」と、ナナミの決断を受け入れた。梅咲とナナミは2019年デビューの同期。数々のタイトルを手にした梅咲にナナミは水をあけられていたが、クリスタル戴冠以降急成長。W.W.W.Dタッグや他団体のベルトも巻き、存在感を増す一方だ。2人のライバル対決にも期待が高まった。デビー来日から目まぐるしく展開してきたディアナマット。チーム抗争がいよいよ本格化し、ますます目が離せない!