【会場】カルッツかわさき
〒210-0011 神奈川県川崎市川崎区富士見1-1-4
【観衆】736名
公開プロテスト
ディアナ練習生の濱名亜実(はまな あみ)、椿本浩子(つばきもと ひろこ)の2名が公開プロテストを受験した。
道場のものより大きいリング、会場に集まったファン…そして何より審査員・ジャガー横田と井上京子の厳しい視線。普段とは何もかもが違う環境でのプロテストがスタートする。ディアナの先輩レスラー達もリングサイドで見守る中、まずはライオンプッシュアップや上体起こし、スクワットなどで基礎体力のテスト。苦しい中でもしっかり声を出して回数を重ねていく。続いてブリッジやロープワーク、受け身をチェック。観客席から自然と温かい手拍子が起こり、苦しいメニューをこなす練習生を後押しする。続いて2分間のスパーリング。濱名の相手はHimiko、椿本の相手はAnnaがそれぞれ務めた。最後に濱名と椿本のスパーリングが行われ、互いに一本も取らせず。懸命に戦う2人の姿に、先輩達からも「頑張れ」の声が飛ぶ。これで約30分のテストは終了した。
大会が進行し、自身の試合を終えた京子はリングに練習生を呼び込む。「今回は残念ながら不合格。もしやる気があるなら8月にもう一度やりませんか」。結果としては不合格となったが、次のチャンスが与えられることに。ジャガーからは「よく頑張ってたけど、一番大切な受け身が上手くない。体力はだんだんついてくるけど、受け身が下手なのはずっと下手。まずは受け身を矯正してやっていくこと。前方回転も、ちょっと…」と今後に向けてのアドバイス。そしてジャガーがなんと前方回転受け身を実演!京子が「もう1回お願いしていいですか」とジャガーを乗せると、ジャガーは綺麗な後ろ受け身まで披露。これぞプロの技だ。ジャガーは「身を守るためではあるけど、美しく受けることを意識して」と次に向けての道を示した。2人の練習生は2人の大先輩に深々とお辞儀。そして京子から再テストは8月14日に行うことが告げられた。
厳しい世界に足を踏み入れた2人に、温かい応援をよろしくお願いします。めざせプロデビュー!
第1試合 シングルマッチ10分一本勝負
シャンシャン vs フィオ二ー
◯シャンシャン (7分21秒 フィッシャーマンズスープレックスホールド)フィオ二ー●
第2試合
シークレットキャプテンフォールマッチ 20分
NENE&尾﨑妹加&神姫楽ミサ vs Anna&夏実もち&網倉理奈
●NENE&尾﨑妹加&神姫楽ミサ(13分42秒 ダブルフォール) Anna&夏実もち◯&網倉理奈
※スリーカウント、ギブアップ、レフェリーストップ、オーバー・ザ・トップロープで退場。ノータッチルールで行った。
※キャプテン=NENE、夏実
※退場順=尾﨑、網倉、Anna、神姫楽・NENE
バックステージコメント Anna・夏実・網倉 / NENE・尾﨑・神姫楽
第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
デビー・カイテル&Maria vs 香藤満月&炎華
◯デビー・カイテル&Maria (12分10秒 片エビ固め) 香藤満月&炎華●
※コーヒースプラッシュ
第4試合 6人タッグマッチ30分一本勝負
[T.I]井上京子&羽多乃ナナミ&柊くるみvsジャガー横田&Himiko&真琴
[T.I]◯井上京子&羽多乃ナナミ&柊くるみ(13分25秒 エビ固め)ジャガー横田&Himiko●&真琴
※パワーボム
バックステージコメント T.I / ジャガー、真琴、Himiko
セミファイナル
W.W.W.Dクリスタル選手権試合 30分一本勝負
[王者]美蘭 vs CoCo [挑戦者]
※第4代王者 3回目の防衛戦
[王者]◯美蘭 (10分2秒 片エビ固め) CoCo● [挑戦者]
※ライオンサルト
※第4代王者 3回目の防衛に成功。
規定によりクリスタル王座の防衛は最大3回となっており、ティアラは返上
MY WAY所属のCoCoがディアナ初参戦!天才の呼び声高い、和製ルチャドーラだ。年齢はなんと美蘭の一つ下の16歳。メキシコを夢見る2人の若手ハイフライヤーが初遭遇する、注目カードだ。受けて立つ美蘭は、これが最後の防衛戦。クリスタル王座は規定により防衛は最大3回までとなっており、勝てば美蘭はティアラを返上し、次のステップに進むこととなる。
ゴングが鳴るといきなり超ハイスピードな攻防で観客を沸かせる2人。低空ドロップキックでCoCoを蹴落とした美蘭は早速場外へダイブ。リングに戻ると今度はCoCoが軽快な動きで美蘭を翻弄し場外へ落下させ、ラ・ケブラーダ発射。早くも両者の空中殺法が炸裂する。リングに戻ると今度は打撃戦。エルボーの打ち合いで火花を散らす。美蘭がジャベでCoCoを追い詰めるが、CoCoの足がロープに届く。そして2人はまたもエルボーの打ち合い。美蘭が王者の意地でラッシュをかけCoCoをロープに追い込み、ハイキックで側頭部を撃ち抜く。CoCoもトラースキックをクリーンヒットさせ、Wダウンに。力を振り絞り、カウント9で立ち上がった両者は猛然とダッシュ。華麗なドロップキックで美蘭を迎撃し、トップロープからムーンサルトで宙を舞ったのはCoCoだ。十分な滞空時間から体を浴びせてフォールするが、美蘭はキックアウト。美蘭のウラカン・ラナもエビ固めに切り返していき、初参戦にして王者を追い詰めていく挑戦者。丸め込み合戦でも勝負は決まらず、美蘭がフィッシャーマンズ・スープレックス。身軽なだけでなく粘り強さも持ち合わせている挑戦者はこれをキックアウト。しかしCoCoはフォールを返したものの起き上がれず。美蘭がライオンサルト二連発で栄光への懸け橋を描き、スリーカウントを奪った。
無重力決戦を制した美蘭はバックステージでCoCoについて「ずっと戦いたいと思っていました。最後の防衛戦でクリスタルをかけて戦えて良かった」と、実は密かにライバル意識を持っていたことを明かした。守り抜いたティアラには「自分を成長させてくれた。クリスタルがあったからこそディアナのエースになってやるって思うきっかけになった」と思い入れを語り、「次のステップへ進む…って言ったけど、また取り返しに来てもいいかな。美蘭が持ってたときが一番輝いてたねって言ってもらえるくらい価値を上げたと思う」とこれまでの防衛ロードを誇った。また、「パートナーを見つけてタッグベルトも狙っていきたい」とも。クリスタルティアラは返上となるが、これからさらに輝く未来が待っているに違いない。
メインイベント
W.W.W.Dタッグ選手権試合 30分一本勝負
[王者組・ちょぶき]梅咲遥&ウナギ・サヤカvs佐藤綾子&中森華子[挑戦者組・綾華]
※第25代王者組 2度目の防衛戦
[王者組・ちょぶき]●梅咲遥&ウナギ・サヤカ(15分46秒 ジャガー式クロスアームスープレックスホールド)佐藤綾子◯&中森華子[挑戦者組・綾華]
※第25代王者組 2度目の防衛に失敗。綾華が第26代王者組となる
W.W.W.Dシングルとタッグの二冠女王となった梅咲は、挑戦者組に綾華を指名。2023年1月のカルッツかわさき大会では高瀬みゆきとのタッグ・ルミナスで綾華を破り、同年4月の後楽園では佐藤からシングルベルトを奪っている。梅咲にとって佐藤と中森は一度は越えた壁、それでもまだ立ちはだかる壁。厳しい戦いへ自ら飛び込むのが絶対センターだ。「初めて佐藤さんから勝ちタッグベルトを防衛し、次のシングルタイトル戦に繋げられた場所はカルッツでした。またカルッツで綾華と対戦できることが嬉しい!」と、二冠女王として迎えるこの一戦への思いを明かした。パートナーのウナギもSEAdLINNNG BEYOND THE SEAタッグ王座を保持しており、王者として絶対に負けられない戦いとなる。
挑戦者組の綾華は結成20年、ディアナ旗揚げ15周年と節目のタイミングで大チャンスが巡ってきた格好だ。佐藤はW.W.W.Dエリザベス、中森はPURE-J認定無差別をそれぞれ保持し、勝てば両名とも二冠。先輩として、それぞれの団体を背負う存在として、こちらも負けられない戦いだ。
長い時間をかけて絆を深めてきた綾華。悔しい思いを何度も重ねるうちに「絆を深めてきました。というか深まってしまいました」というちょぶき。それぞれの思いが、ビッグマッチのメインで大激突する!
まずは梅咲と佐藤が先発。チェーンレスリングの攻防から、梅咲がドロップキック。タッチを受けたウナギだったが、綾華のWキックの餌食に。佐藤とウナギが対峙すると、恒例行事になりつつある(?)おぼんでのしばき合いに。ウナギは中森にもおまけに一発お見舞いし、佐藤の脳天をめった打ちに。それでも“おぼんマスター”佐藤の一撃が上回り、ふらつくウナギ。佐藤が容赦なくミサイルキックで吹っ飛ばす。佐藤から中森にチェンジすると、得意の足技が炸裂。蹴りまくる中森に対し、ウナギはフェイスバスター、ギロチンで対抗。そしてウナギも顔面蹴りを繰り出し、中森はミドルキックで応戦。ウナギはカウンターのビッグブーツからブレーンバスターでフォール。カウント2に終わり、梅咲にチェンジ。梅咲は中森のヒザ目掛けて低空ドロップキック。続くキューティースペシャルを持ちこたえた中森は佐藤とのサンドイッチニーアタックでフォールするがカウント2。ならばとちょぶきも連係攻撃だ。ウナギのロープ越しのスタナーで中森の動きを止め、梅咲が今度こそキューティースペシャル。勢いに乗ってトップロープに乗った梅咲だが、中森が雪崩式ブレーンバスターで投げ飛ばしてシャイニングウィザード。このフォールはウナギがカットする。綾華が同時発射ミサイルキックを鮮やかに決めれば、ちょぶきも梅咲のドロップキックとウナギのビッグブーツが息ぴったりに決まる。場外へ落下した綾華に梅咲がプランチャで追撃し、リングに戻るとミサイルキック。佐藤のビッグブーツに梅咲がエルボーで応戦し、隙をついてカサドーラフットスタンプ。しかし佐藤はおぼん攻撃で梅咲の流れを食い止め、トップロープへ。ここでウナギがおぼんを拾い、佐藤の脳天を殴打!すっかりおぼんを使いこなしているウナギが佐藤をコーナーから落とし、梅咲が梅スプラッシュで追い打ち。だが百戦錬磨のベテラン軍は中森のカットが間に合う。ウナギが中森を排除しチャンスを作り、梅咲が佐藤のバックを取る。ジャーマンの構えは佐藤がカサドーラに切り返そうとするが、梅咲はクラッチを離さずジャーマンでぶん投げる。これは自力で肩を上げる佐藤。ブラストの構えを振りほどいて爆発阻止し、中森との合体オーロラスペシャルで梅咲を高々と持ち上げてマットに叩きつける。中森を振り払ってウナギがカットに飛び込みカウントは2に終わるも、綾華のターンは続く。佐藤が梅咲のバックを取り、そこに中森がハイキックを繰り出す…が、試合終盤で痛恨の誤爆!大ピンチから大チャンスに転じたちょぶきは合体技を披露。そして梅咲が佐藤をラ・マヒストラルで丸め込むが、中森が梅咲を突き飛ばして間一髪カウント2。繋がった首の皮一枚、これをモノにするのがベテランの成せる業だ。佐藤はドラゴンスープレックスでホールド。自力で返した梅咲をもう一度捕まえ、ジャガー式クロスアームスープレックス。中森がエプロンでウナギを押さえ、リング中央では佐藤が梅咲をがっちりホールドでスリーカウント!結成20周年の2人に、祝福の鐘のように試合終了のゴングが鳴った。セコンドについていたINVAメンバーのデビーとHimikoも綾華に駆け寄り、喜びを爆発させる。
敗れた梅咲はバックステージで涙。「ごめんなさい。せっかく二冠だったのに何もできないまま終わってしまって…」と声を震わせる。それでも「取られたら取り返しにいけばいいし、まだシングル(ベルト)あるし、Catch the WAVEもあるし、まだまだくじけずに頑張らなきゃ」と己を奮い立たせて前を向いた。ウナギも「倍にして返してやりたい」と早くもリベンジに燃えているようだ。そして佐藤に「私9月2日で40歳になりますんで」と、エリザベス挑戦も予告した。貪欲なウナギは「シングルも狙ってるからね」と梅咲の持つシングルベルトにも…。梅咲は「もう、今そんな意地悪しないで!でも、分かってるよ」と、二度目のちょぶき対決に向けて一歩前進か。悔しい思いをまた一つ重ね、ちょぶきはまた一段と絆を深めたはずだ。
勝った佐藤は「自分は旗揚げからいて、間ちょっといないんですけど15年やってきましたけど、ここ最近を引っ張ってきたのは遥だと思ってます」「15周年記念大会で華と組んで、ベルト巻けたのすごく嬉しいです」とディアナの15年と自身の20年を振り返る。デビュー20周年記念大会を控える中森も「このベルトを巻いてリングに上がれるのが嬉しい。価値あるベルトにしていきたいです」と笑顔を見せた。また、ウナギがエリザベス挑戦を匂わせていることについて佐藤は「WAVEさんでリーグ戦やってる(※Catch the WAVE エリザベスブロック)ので、優勝者と防衛戦して、その次にウナギさんを挑戦者として迎えてもいいと思います」と迎え撃つ姿勢を示した。
ディアナ旗揚げ15周年のメモリアルイヤーは折り返し地点。ここから佐藤が最高のパートナーとともに歩む防衛ロードがスタートだ。

