【試合結果】2024年6月21日(金)フューチャーサイトvol.22

第一試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 柊くるみ

オープニングマッチはヘビー級女子の大熱戦!
まずはロックアップ、力比べ。キャリアと実績で勝る柊が押していくが、重さなら香藤も負けてはいない。果敢にタックル合戦を挑む。しかし激しいぶつかり合いの末、倒れたのは香藤。柊は香藤の髪を引っ張り、豪快なヘアホイップ。コーナーに追い込み顔面蹴り、さらに95キロの香藤をボディスラムでマットに叩きつけると観客からは拍手喝采。フットスタンプで香藤の大きなお腹を踏んづけると、「跳ねる!跳ねる!」と楽しくなってしまった柊。80キロのフットスタンプを何度も何度も繰り返し、食らう香藤は苦悶。香藤は柊をコーナーに振り、ボディアタックやドロップキックで反撃開始。しっかり腰を落とした逆エビ固めで捕らえるも、これはロープが近かった。今度は柊が香藤をロープに振ってボディアタック。続くキャノンボールは回避した香藤がボディプレス。今度こそリング中央の逆エビ固めでエスケープをなかなか許さない。ファンの手拍子に後押しされるように柊の手がロープに届くと、重いエルボーを連発する香藤。しかし柊はトラースキック一発で形勢逆転し、キャノンボールをお見舞い。カウント2で返した香藤に柊はミサイルキック発射。トドメのラリアットで3カウントを奪った。

第二試合 タッグマッチ20分一本勝負
[ブルーオーキッド]美蘭&世羅りさ vs 真琴&松本都

2対2? 3対1?…とにもかくにもブルーオーキッド快勝!
タッグベルトを虎視眈々と狙うブルーオーキッド。この日の相手は真琴と松本都!
試合前の真琴は「相手よりパートナーが敵」、対する都は「全員敵」とそれぞれSNSに投稿。入場時は真琴が都の隣を全力拒否。美蘭と世羅がリングに上がると、真琴もブルーオーキッドに加入する始末。今井レフェリーも「3対1だな」とあっさり認めてしまい、都は孤立。仲間割れどころか、最初から仲間ではないという事態に。この試合、どうなってしまうのか…?
怒りの都は赤コーナーへ突撃!ブルーオーキッドwith真琴は都を簡単に捕まえ、3人がかりで都を袋叩きに。いよいよキレた都は「このブス!」と真琴に馬乗りエルボー。しかし世羅が都を蹴落とし、リング上は3人に。喜ぶ真琴だが、これは世羅の巧妙な(?)罠だった!今度はブルーオーキッドの2人で真琴に連携攻撃。孤軍奮闘の真琴は美蘭を捕まえ青コーナーに連行し、都にチェンジ。都はコブラツイストで美蘭を絞り、真琴も世羅にコブラツイスト!ところが抜け出した美蘭が都にコブラツイストをお返し。見かねた真琴がカットに入るが、その後の連携は全く噛み合わず。都は「お前、邪魔ばっかすんな!」と真琴に蹴りを入れる。ならばと真琴は美蘭と息ぴったりのWキックを都にお見舞い。美蘭は都にスピンキック、真琴に619など、大人げない2人を相手に真っ向勝負。世羅のアシストを受け、華麗なライオンサルトで宙を舞うがカウントは2。美蘭からタッチを受けた世羅はセラリズムバスターで真琴をマットに叩きつけ、真琴はW.W.ニーを世羅のみぞおちに落とす。白熱の展開から真琴は都にチェンジ。うるさい都にWニーアタックを突き刺した世羅は、追撃のリバースニードロップを狙いコーナーへ。このピンチは真琴が飛び出して阻止し、都が世羅を追走。コーナー上での卍固めを決めてみせた。すると美蘭がドロップキックで都を落下させ、ブルーオーキッドの連携技“瓦割り”で都は大ダメージ。今度こそのリバースニードロップも成功するが、カウント2で真琴がカット。しかし息の合わない2人は、世羅を挟み撃ちにする大チャンスで誤爆に。都は逆転のみやここクラッチで世羅を丸め込むが美蘭のカットが間に合う。コンバインで捕まった都を真琴が救出し、都はもう一度みやここクラッチ。しかし丸め込まれた世羅は体をクルリと反転させ、そのまま都を押さえ込む。都はロープを掴んだが、既にレフェリーがマットを3回叩いていた…。ゴングが鳴ってもロープブレイクを主張し吠え続ける都。勝ったブルーオーキッドに拍手を送る真琴。抱擁する美蘭と世羅。やはりタッグには、愛が不可欠!

第三試合 シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs 藤田あかね

Himiko、涙のマイク…ドアラの因縁からタッグ結成へ!
5.26名古屋大会でもシングルでぶつかった2人。名古屋では中日ドラゴンズのマスコット「ドアラ」の耳を強制装着されてしまう屈辱を味わい、試合にも敗れたHimikoにとってはリベンジマッチ。勝って藤田に言いたいことがあると意気込む。
燃えるHimikoは藤田との握手を拒否。エルボーを連発して気迫を見せる。Himikoがチョップを打つと、藤田もHimikoの気合いに応えるようにお返し。藤田がチョップを連発するとHimikoは悲鳴!藤田はHimikoのWアームを持ちこたえ、コーナーに振ってボディアタック、キャメルクラッチ、エルボードロップと続けていき、ぐんぐんリードを広げていく。まだまだ余裕の表情の藤田。「おい、やり返すんじゃないのか?」と顔面に蹴りを入れてHimikoを挑発。これで再び闘志が燃え上がったHimikoは藤田の胸にエルボーを打つ。藤田がHimikoを担ぐと、Himikoは回転エビ固めに切り返そうとする。見切った藤田は持ちこたえ、ヒップドロップ投下。これをかわしたHimikoがクルスフィックス。何とかロープに逃げた藤田は肘を押さえ、余裕から一変、苦しい表情に。Himikoは追撃の低空ドロップキック。立ち上がった藤田だが、痛む腕で打つエルボーに本来の威力はない。今度はHimikoが「おい!どうした!」と煽ってみせ、ブルドッギングヘッドロック。そしてまたも藤田の腕を厳しく極めるHimiko、苦悶の藤田。いつになく力のないエルボーを打つ藤田に、Himikoはエルボースマッシュ。藤田はHimikoを逆エビ固めに捉えるが、力の入らない腕を解き逆片エビ固めに。ロープを掴んだHimikoに、藤田は残る力を振り絞ってバックフリップ、みかんでポンと続け、腕攻めに苦しみながら辛くも勝利した。
惜しくも敗れたHimikoは「自分は昨日、勝ったら言いたいことがあるって言ったけど、負けちゃったけど…ディアナのホームなんで、大目に見てください」と涙ながらに切り出し、藤田に伝えたかった言葉を紡いでいく。「この前のシングルマッチで、あなたは私にドアラの耳が似合うことを教えてくれた。そしてパワフルで、まっすぐで、泥臭くて…ちょっとだけチャーミングな、あなたのプロレスに魅せられました。2人で、新しい景色作っていきませんか?新しい風を作っていきませんか?藤田あかねさん、Himikoとタッグ組んでください。お願いします」。藤田は「あんまりこういう風にタッグ組んでくださいって言われることがなくてびっくりしてますけど…Himikoさん。1つだけ訂正させてもらうと、ドアラの耳は今まで見た中で一番似合ってませんでした。過去最高です」とまずはHimikoのポジティブな勘違いをしっかり訂正。その上で「自分は25歳で練習生になって、26歳でデビュー。その時凄く年齢にコンプレックスがあって、まわりはみんな若いのに辛いなぁって。体も言うこと聞かなくなってきて苦しいときに、あなたが、もう50歳ですよね?年齢を言い訳にしないでどんどん進化していくHimikoさん…自分も好きですよ」と、Himikoへの素直な思いを吐露。藤田の「これからよろしくお願いします」の一言で、タッグ結成が決まった。がっちり握手を交わしたHimikoと藤田は笑顔でリングを後にする。2人が作る新しい景色に期待だ。

第四試合 メインイベント
スペシャルタッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&中島安里紗 vs ななみ&マコトユマ

ディアナマットに“悪魔”降臨…梅咲遥&中島安里紗、ドリームタッグで快勝!
メインイベントは8月23日の引退試合を控えたバイオレンスクイーン・中島安里紗が久々に参戦。ディアナのシングル王者・梅咲遥とファン待望のタッグ結成だ。対角に立つのは若手王者のななみ、新人のマコトユマ。フューチャーサイト総監修を務める佐藤綾子は「中島安里紗のプロレスを経験するのとしないのとでは、後のプロレス人生何か変わるんじゃないかって思ってる」と10代コンビに期待を寄せる。梅咲とは握手を交わした中島だが、ななみとマコトに対しては「誰だよお前ら」と鋭い視線を向ける。そんな中、まずは梅咲とななみが先発し、ディアナらしいぶつかり合いを展開。ななみからのタッチを受けたマコトを捕まえた梅咲。赤コーナーに連行し、中島にチェンジ。いよいよ中島安里紗登場!容赦なくマコトをいたぶる中島の姿に、観客は大盛り上がり。やられっぱなしのマコトに「おい、どうした。やり返せよ!」と一喝し、顔面に蹴りを入れる中島。弱々しくエルボーを打つマコトに、中島は強烈なビンタ!観客、セコンド陣からも「やり返せ!」の声が飛ぶ中、マコトはドロップキック。中島は涼しい顔で受けきり、「なめんな!」とビッグブーツ。「どうした!もっと来い!」と発破をかけられ、懸命にエルボーを打つマコト。笑顔を見せた中島は再びビッグブーツを突き刺し、バックドロップ。肩を上げたマコトは飛行機投げ。ななみにチェンジする。ななみは中島をコーナーに振り、勢いよくボディアタックで突撃。ななみがエルボーを打つと、中島も反撃し大迫力の打ち合い。中島のエルボー連発にふらついたななみ。中島はもちろんこの機を逃さず猛攻。Wアームスープレックス、ミサイルキックと畳み掛け、ななみがキックアウトすると梅咲にチェンジ。梅咲もミサイルキック2連発でななみを吹っ飛ばし、滞空時間の長いブレーンバスター。ななみはスリーパーで梅咲を捕まえるが、切り抜けた梅咲が低空ドロップキック。それでもななみはもう一度スリーパー。ロープが近いようで遠い梅咲。ななみは胴締めも加えがっちりとロック。マコトが中島を押さえる中、なんとか梅咲の足がロープにかかる。梅咲のラ・マヒストラルをななみが巧みに切り返し、丸め込み合戦へ。これを見て飛び出した中島は、ななみを狙ったはずが梅咲を蹴っ飛ばしてしまう。慌ててななみにもキックを見舞ってカットする中島だったが、食らった梅咲とななみはぐったり…。中島は何事もなかったかのように「梅咲!しっかりしろ!」。大ダメージのななみに替わってマコトが梅咲に連続クロスボディ。誤爆のダメージを引きずりながらも梅咲が渾身のエルボーを打つ。マコトのアシストに入ったななみは、梅咲と中島の激レアWネックブリーカーの餌食に。中島とのタッグは2回目となる梅咲だが、息の合った連携を見せた。梅咲のキューティースペシャルは肩を上げたマコト。しかし中島のダイビングフットスタンプ、梅咲の梅スプラッシュを連続被弾。梅咲がフォールし、3カウントを奪った。
マイクを持った梅咲が「中島さんと梅咲のタッグ、いかがでしたかー?」と呼び掛けると、集まったファンは拍手喝采で応える。「中島さんみたいなハードヒッターになりたくて、試合も見させていただいてるんですけど、タッグで隣に立たせていただいて嬉しかったです。(引退まで)あと2ヶ月しかないんですけど、スケジュールが合えば…次は対角でお願いします」と、中島への思いを語った。ディアナマットでもまさに“悪魔”のようなファイトを見せた中島は「ディアナさんとは普段関わることがないんですけど、引退ロードで新たな出会いがあるっていうのも面白いなと思います。女子プロレスの未来は明るいなと、ななみ選手を見て思いました。でもこのメンバーで梅咲が一番元気っていうのは、若い子の頑張りが足りないと思う。もっともっと頑張ってもらって梅咲をババア扱いできるぐらいにもっとパワフルになってほしい。これからのディアナに期待しています」と、中島らしい言葉でディアナ10代コンビにエールを送った。
中島安里紗引退まで残り2ヶ月。梅咲との“対角”実現はあるのか?

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