【試合結果】2024年7月26日(金)フューチャーサイトアミスタ大会vol.23

星野唯月 引退10カウントゴング

試合開始前、元スターダムの星野唯月の引退セレモニーを行った。この日からちょうど4年前の2020年7月26日にスターダムを退団すると発表、同年9月28日のスターダム後楽園ホール大会を最後にプロレス界から遠ざかり、以降はホシノイツキ名義でアーティストとして活動していた星野。プロレスにしっかり区切りをつけたいと考えていた星野は、昨年冬に梅咲遥が所属するアイドルユニット・シロツメクサとライブで共演。音楽活動から生まれた縁で、ディアナでのセレモニーが実現した。
星野は現役時代同様、自身の入場曲を歌唱しながら最後のリングイン。退団後も「復帰は何度も考えた」「最後にコスチュームを着て10カウントを聞かせていただけるリングがあるなんて夢にも思っていなかった」と素直な思いを吐露し、星野のプロレスラーとしての最後の姿を見届けるべく集まったファンに感謝を述べた。その上でこのセレモニーは「前に進むため」のものであると説明。「未練がないと言えば嘘になります。ですがこれでもう後悔はありません。プロレスラーは心から尊敬できる方がたくさんいて、プロレスラーになれたことを誇りに思う」と、時折声を詰まらせながら語った。星野がマイクを置くと10カウントゴングが鳴らされ、梅咲と同じくシロツメクサのメンバーである實石亜也子リングアナウンサーが「154センチ、45キロ、リトルアイドル・星野唯月」と最後のコール。万雷の拍手の中、再び星野の入場曲が流れ、星野は深々と頭を下げてリングをあとにした。他団体で行う異例のセレモニーとなったが、会場に集まったファンは温かく星野を見送った。
なお、星野は8月のワンマンライブをもってアーティスト・ホシノイツキとしての活動も終了するという。
大会終了後、星野はセレモニーで着用したコスチュームを新台湾プロレスからの留学生・シャンシャンに託すことに。「白いコスチュームが似合うんじゃないかと思って。大切に着てあげてください」。星野の想いとコスチュームを受け取ったシャンシャンは日本語で「ありがとうございます」。シャンシャンの白いコスチューム姿にもぜひ注目してほしい。

セレモニーの様子はコチラ!

コスチューム継承の様子はこちら!

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負 
ななみ vs シャンシャン

シャンシャン、初のシングルマッチ!
オープニングマッチではシャンシャンが初のシングルでななみと対戦。シャンシャンの入場曲もお披露目となった。ゴングが鳴るとロックアップからの押し合い、ヘッドロックでクリスタル王者のななみが優勢に。ボディスラムで力強くシャンシャンをマットに叩きつけ、ボディシザーズ、サーフボードストレッチでいたぶっていく。超急角度の逆エビ固めをなんとかエスケープしたシャンシャンも負けじと喰らいついていき、強烈なエルボー。ななみは思わず「痛ぇ…」。しかし続くボディスラムは上げられないシャンシャン。ならばとランニングネックブリーカー。ななみは得意のタックルでシャンシャンを倒し、再び急角度の逆エビ固め。シャンシャンは絶叫しながらロープにたどり着くが、ななみがスリーパーで絞め落とし、若手王者らしく堂々の白星。
普段は身振り手振り、時に翻訳アプリを介しながら練習に励む2人。試合を通してさらに仲も深まった…はず!

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負 
香藤満月&優宇 vs 夏実もち&柊くるみ

パワーvsテクニック!プロミネンス大暴れ!
第2試合は大迫力のぶつかり合い!パワーファイターの柊、試合巧者の夏実が「プロミネンス」タッグで登場。対する香藤は優宇とともに柔道経験者のヘビー級タッグ結成!まず先発した香藤と夏実。押し合いになるとそれぞれのパートナーも加勢し、いきなりど迫力バトルに!優宇が柊を蹴散らし、香藤は夏実に連続ボディスラム。タッチを受けた優宇は、角田夏実ばりに巴投げから腕十字に繋ぐ。夏実はすかさずエスケープ。ロープに逃げた夏実の腕をヘビー級のセントーンで潰す優宇。悶える夏実に香藤がすかさずボディプレス。夏実がモンゴリアンチョップで反撃し、柊にチェンジ。柊のタックルで赤コーナーまで吹っ飛んだ香藤。すぐさま優宇が飛び出し、タックル合戦へ。激しい肉弾戦は柊がリードしていく。しかし優宇が夏実もろとも柊をリング外へ落とし、みたらし団子で圧殺。苦悶の表情でリングに戻った柊に、優宇は逆水平チョップ。苦しむ柊に替わって夏実が入り、優宇も香藤にチェンジ。香藤は夏実をお腹で弾き飛ばし、95キロの体格を活かして腰を落とした逆エビ固め。ロープ逃げた夏実はプロミネンスの連携で香藤を蹴飛ばす。ならばと香藤と優宇も連携。香藤が優宇との約200キロおんぶプレスで夏実をぺちゃんこに。全く動けない夏実を柊がカットで救出。しかし起き上がれない夏実。そこに香藤がダイビングボディプレスを投下するが夏実は寸前で回避。苦しい展開の夏実に、柊がキャノンボールの助太刀。夏実がそこにリバーススプラッシュを落とし、形勢逆転。香藤のピンチに優宇がラリアットで柊に突撃するも、柊もラリアットで迎撃し相討ちに。香藤と夏実の一対一となり、夏実がもっちりバディシザーズでスリーカウント。「破壊力満点だったけど私の技術力が上だった」と語る夏実。柔よく剛を制した。

第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs 世羅りさ

通販限定・サイン入りタオルは凶器?盾?宝物?
密かに世羅に憧れているというHimiko。なんと実際に通販で購入したという世羅のタオルを持って登場。それを見た世羅は「ワシのタオルや!通販でしか売ってないのに!」と驚きを隠せない。Himikoは本名で注文しており、世羅は気づかずサインまで書いて発送したのだという。ドヤ顔でタオルを見せるHimikoに、なぜか観客は拍手。今井レフェリーは「拍手いらないだろ…」とツッコミ。自身のファンとはやり辛いと言いながら、世羅はゴングを待たず突進。タオルを奪いHimikoをボコボコに。大切なグッズを取り返したHimikoは、タオルで世羅の首を絞める暴挙!さすがにレフェリーが制止したが、キレた世羅はエリザベス世代には辛い腰攻め。さらにHimikoの顔を踏みつけ、情け容赦なしの反則攻撃。Himikoはブルドッギングヘッドロック、ギロチンで反撃。世羅が強烈なエルボーでHimikoを倒すと、苦しみながらも立ち上がるHimiko。赤コーナーに戻り再び世羅りさサイン入りタオルを取り出して盾にし「殴れんのかよ!自分を!」。タオルには世羅の写真が鮮やかにプリントされており、「自分の顔は殴れない…」とまさかの窮地に陥る世羅。この機に「やったぜ!」とエルボーを打つセコいHimiko。しかし世羅は自らのグッズもろともHimikoにエルボー、膝蹴り、ニーアタックにニードロップと猛攻。世羅いわく、自分の顔が一番殴れるらしい…。全く役に立たなかったタオルを投げ捨て、正々堂々と戦うHimiko。「捨てんのかい!何がしたいんじゃ!」とブチギレの世羅に、Himikoは河津掛けからHIGAMIクラッチへと流れるように繋ぎギブアップを迫る。エスケープした世羅に丸め込み連発で追い討ちをかけていくHimikoだが、巧みに切り返した世羅がコンバインでギブアップに追い込んだ。
試合後は控室で憧れの世羅とちゃっかりツーショットを撮ったHimiko。さらにタオルには「Himikoさんへ」の文字が書き加えられたのだった…。

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負 
梅咲遥&美蘭vsマコトユマ&炎華

美蘭vs炎華、バチバチファイト!
メインイベントは梅咲と美蘭がお揃いのリボンで華やかに登場。マコトは同期で新POP王者の炎華と10代コンビを結成した。
まずは新POP王者の炎華と美蘭がハイスピードな攻防。女子プロレスの明るい未来を感じさせるフレッシュファイトを展開した。炎華はドロップキックで美蘭を吹っ飛ばしマコトにチェンジ。ディアナ入門前は高田道場でレスリングの練習に励んでいたマコト。レスリング仕込みのタックルやローリングで攻めていくが、中学3年生ながら先輩の美蘭がヘアホイップで豪快にマコトを投げ飛ばして梅咲にチェンジ。梅咲は弓矢固め、美蘭とのWドロップキック。再び美蘭とマコトのマッチアップに。マコトもボディスラムで反撃し、美蘭の膝を狙った低空ドロップキックで流れを作って炎華にチェンジ。美蘭と炎華は闘志むき出し、バチバチのエルボー合戦。炎華がスペースローリングエルボー、ドロップキック、STFと攻めていき、マコトがしっかり梅咲を押さえる。美蘭の足がどうにかロープに届き、619で逆襲。炎華がドロップキックを打てば美蘭もドロップキック、炎華が丸め込めば美蘭も丸め込む。美蘭の横十字からブリッジでフォールする「Mロールクラッチ」はカウント2.99でマコトがカットに入り、すると美蘭はすかさずライオンサルト。これをかわした炎華はドロップキック。スピンキックで炎華の側頭部を撃ち抜いた美蘭は梅咲にチェンジ。梅咲が滞空時間の長いブレーンバスターで炎華をマットに叩きつけたが、これもマコトがカットに入る。炎華はミサイルキックを発射しマコトにチェンジ。マコトは気迫の連続ドロップキック、しつこい押さえ込みでシングル王者に立ち向かう。炎華がティヘラで助太刀し、マコトは逆さ押さえ込み、飛行機投げと続けていくがシングル王者の牙城は崩せず。炎華がジャパニーズレッグロールでまたも加勢、マコトがすかさず丸め込んでも美蘭のカットが間に合う。美蘭が2人まとめてクロスボディでなぎ倒し、炎華をリング外へ道連れに。炎華を美蘭が場外で押さえる隙に、梅咲がキューティースペシャルで勝負を決めた。
美蘭がマイクを持ち、「炎華選手とは仲が良いからこそ、絶対に負けたくない。まだ1回しかシングルしたことないけど、またシングルやりたい。お願いします」と、好勝負を繰り広げた炎華に握手を求め、炎華も応じる。PURE-Jの若手王座・プリンセスオブプロレスリングを奪取したばかりの炎華とのシングルマッチが実現となれば、さらなる熱戦に期待がかかる。
美蘭は続けて「遥さんが決めて、自分が決められなかったことも悔しいし、試合の内容も反省ばっかりだけど、何よりも今日のお客さんの人数はめちゃくちゃ悔しいです。月1回しかないフューチャーサイト。次の大会までに自分はもっともっと練習して、強くなってみせるので、次のフューチャーサイトは絶対に観にきてください。次は満員にするぞ!」。戦うたびに成長を遂げる美蘭。さらに強くなった美蘭を観に、ぜひ次回フューチャーサイトへお越しください!

【試合結果】2024年7月21日(日)アミスタ大会vol.63

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
マコトユマ VS 優宇

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
デボラK&炎華VSジャガー横田&佐藤綾子

第3試合  タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&シャンシャンVSななみ&香藤満月

第4試合  タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&本間多恵VS美蘭&Himiko

【試合結果】2024年7月7日(日)アミスタ大会vol.62

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
マコトユマvs 香藤満月

香藤満月、祝!シングル初勝利!
オープニングマッチにはディアナ新人の2人が登場。ともに昨年10月の後楽園ホールでデビューし、シングル未勝利。勝った方が初勝利となるライバル対決だ。
まずはロックアップ、グラウンドの攻防、互いに一歩も譲らない展開。レスリングの経験を活かすマコトに体格とパワーを活かす香藤。徐々にリードしていく香藤は逆エビ固めでどっしりと腰を落とす。マコトは苦しみながらも懸命にロープに手を伸ばす。マコトは巻き投げ、ドロップキックで反撃し、香藤のボディアタックをかわす。マコトは「上げるぞ!」と威勢よくボディスラムの構えに入るが上がらず、香藤が逆にボディスラム。マコトを大きなお腹で弾き飛ばし、再びの逆エビ固め。普段はクールに見えるマコトがなりふり構わず香藤の髪を掴んで引っ張ると、香藤もやり返す。マコトは力を振り絞ってプッシュアップ、やっとロープに手が届く。2人はエルボーの打ち合いに。やはり体重のある香藤が力で勝る。ならばとマコトはクロスボディを連発。しかしここで疲れの見え始めたマコト。ファンの「もっと行け!」の声に後押しされるようにエルボーを打ち、逆さ押さえ込みでニアフォール。続けて飛行機無げからしつこく押さえ込み、初勝利にかける熱い思いをのぞかせる。カウント2に終わるとスクールボーイで丸め込もうとするマコト。重い香藤は持ちこたえ、ヒップドロップに切り返し、マコトをがっちりと押さえる。この重い重いフォールにも負けずマコトは肩を上げる。ならばと香藤はマコトをコーナー付近に引きずっていき、自身はセカンドロープへ上る。95キロのボディプレスを投下し、マコトを圧殺!シングル初白星を上げた。
昨夏のプロテストでは、「ギリギリ合格」を告げられた香藤。そこから秋の後楽園に向け猛練習、10月8日にデビュー。今年はプロレスリングWAVEのリーグ戦「Catch the WAVE」にエントリーするなど、着々と経験を積み重ねてきた。デビューから10ヶ月、ようやく努力が実った香藤の更なる成長に期待だ。

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
佐藤綾子&優宇vsシャンシャン&櫻井裕子

「シャンシャン」です。応援よろしくお願いします!

緊急欠場の代打は…台湾の新鋭・シャンシャンが初登場!
デボラKが発熱により急遽欠場。その代打を務めるのは、台湾からやってきた新人レスラー・シャンシャン!今年4月、ディアナと女子プロレスラー育成の業務提携を結んだ新台湾プロレス。シャンシャンはその新台湾プロレスからの留学生だ。2005年5月13日生まれ、高校生のときに野外での試合を観戦したことがきっかけでプロレスラーを志し、今年6月29日に台湾でデビューしたばかりの新鋭。156センチ50キロと小柄だが、好きな日本のレスラーはセンダイガールズの橋本千紘だという。その橋本とのタッグ「チーム200キロ」で大活躍している優宇と、日本デビュー戦でいきなりの対戦となる。
まずは佐藤と櫻井が先発し、櫻井が長身を活かしたビッグブーツなどで攻める。しっかりと流れを作ってシャンシャンにチェンジ。シャンシャンの注目の一発目は鋭いドロップキック!しかし百戦錬磨のベテラン佐藤はあっさりとシャンシャンを捕まえる。佐藤からタッチを受けた優宇は容赦ないチョップ!シャンシャンは悲鳴!佐藤と優宇が代わる代わるシャンシャンをいたぶると、観客は懸命に戦うシャンシャンに声援を送り、優宇のやることなすことにブーイング…。完全アウェーの優宇は「来いよ!」と両腕を広げる。シャンシャンは気迫でエルボーを打ち、低空ドロップキックで一矢報いる。やっとローンバトルを抜け出したシャンシャンからタッチを受けた櫻井。超ヘビー級ファイターの優宇に果敢にタックル合戦を挑む。タックル、ビッグブーツ、タックルと猛攻で優宇を倒した櫻井。しかし優宇は櫻井のコブラツイストを怪力で解き、みたらし団子でシャンシャンもろとも押し潰す!リングに戻ると今度はセントーンでさらに櫻井をぺちゃんこに。なんとかコーナーに帰った櫻井はシャンシャンにタッチし、優宇も佐藤に代わる。シャンシャンは連続エルボー、スタナー、ラリアットと素早い動きで攻めまくる。すると佐藤はサミングでシャンシャンの動きを封じた隙におぼんを取り出し、レフェリーの目を盗んでおぼんの達人。もう一発のおぼん攻撃を狙うと櫻井が飛び出して阻止。おぼんごと佐藤を蹴っ飛ばし、シャンシャンとの合体攻撃へ…しかしこれは優宇の腕力が許さない。ラリアットで2人まとめてなぎ倒し、コーナーに追い込む。佐藤が手拍子を煽る中、優宇のキャノンボール発車!これで倒れた櫻井は全く動けず、その隙に佐藤がクロスレッグ式フィッシャーマンズスープレックスの「佐藤トランペット」でシャンシャンを仕留めた。優宇は優しくシャンシャンの手を握ってリングを後にし、戦った4人にファンから温かい拍手が送られた。緊急出場のシャンシャン日本デビューは黒星に終わったが、日本のファンのハートを掴んだようだ。

第3試合  シングルマッチ15分一本勝負
ななみvs Himiko

クリスタル世代とエリザベス世代の激突!
クリスタル王者・ななみとHimiko、久々のシングルマッチ。ハイスピードな攻防から足攻めに転じたHimiko。ななみはHimikoのテーピングを巻いた肩や肘を狙って反撃。ななみがHimikoをコーナーに振り、ボディアタック。Himikoも負けじとななみをコーナーに振り、バックエルボー。Himikoのブルドッギングヘッドロックをすり抜けたななみはバックを取り、ダイヤル固めの構えに。これを切り返したHimikoは「追憶の晩歌」と名付けた新技・ステップオーバートーホールドウィズアームロックでななみの動きを封じる。エスケープしたななみはスリーパー。ロープへ逃げたHimikoが今度はアンクルホールド、ヒザ十字。さらにブルドッギングヘッドロック2発にギロチン、河津掛けでセカンドロープに上り、フロッグスプラッシュの要領で屈伸を加えたギロチンドロップ「ロックよ、静かに流れよ」と攻めまくる。かわされても間髪入れずに次の技を繰り出すHimiko。奮闘するHimikoをタックルで倒したななみはボディプレスを投下。キックアウトしたHimikoに裏投げ、ノーザンライトスープレックスと豪快な投げ技2発を見舞い、やや苦戦しながらも勝負を決めた。
エリザベス世代ながらデビュー3年未満でW.W.W.Dクリスタルへの資格も満たすHimikoには、まだまだ負けられない!

第4試合  タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&尾﨑妹加vs梅咲遥&炎華

京子&尾﨑のパワフルコンビ初結成!
意外にも初のタッグという京子と尾﨑。組んで良し、当たって良しのパワフルコンビが誕生した。
美蘭の代打出場・炎華と梅咲は奇襲を仕掛け、ドロップキックで京子を蹴りまくる。2人のドロップキック連発で京子の動きを止めると、炎華がSTF。すると京子は怪力でこれを解き、炎華に脇固め。ロープに逃げた炎華は小さな体で全力エルボー。京子はモンゴリアンチョップでお返し。炎華をコーナーに連行し、今度は尾﨑が襲いかかる。キャメルクラッチでぐいぐい絞り、エルボー一発で炎華を吹っ飛ばしていく。炎華は三角飛びプランチャから梅咲との連携で反撃開始。尾﨑にも2人の連続ドロップキックを浴びせ、ツープラトン弓矢固めで尾﨑の腰を攻める。レフェリーが制止し、尾﨑は炎華をボディスラムで軽々と持ち上げ、マットに叩きつける。そこにセントーンを落とし、さらにラリアット。炎華はヘッドシザーズホイップ、スペースローリングエルボー、ドロップキックで梅咲にチェンジ。尾﨑との大迫力のエルボー合戦に。互角の打ち合いから、尾﨑がパワー全開のバックブリーカー。背中に大ダメージを受けながらもカウント2で返した梅咲に、京子と尾﨑はWタックル、さらにサンドイッチラリアットで追い打ちをかける。京子は「チャンピオン!どうした!」と踞る梅咲に発破。立ち上がった梅咲はローリングエルボー。素早くバックを取り、111キロの京子をジャーマンで投げ、観客の度肝を抜く。そしてここまで過去6度のシングル王座戦でしか見せなかったスープレックス「ブラスト」の構えに。持ちこたえた京子は雄叫びを上げ、梅咲をマットに叩きつける。それでも勝負は決まらず、再び梅咲を持ち上げる京子。梅咲はクラッチを振りほどき、炎華にチェンジ。炎華はジャパニーズレッグロールクラッチ、ジャックナイフで一気の攻め。続いてコーナーに上ったところを尾﨑が押さえ、京子が雪崩式ブレーンバスターで豪快にぶん投げる。このフォールは梅咲が執拗なストンピングでカット。ならばと京子は両腕のラリアットで2人をなぎ倒し、尾﨑が梅咲を押さえるうちに、炎華に狙いを定めてラリアット。3カウントを奪った。

京子&尾﨑 バックステージコメント

【試合結果】2024年6月23日(日)井上京子凱旋・山形県 南陽大会

会場:南陽市民体育館 サブアリーナ 〒999-2232 山形県南陽市三間通1096
観衆:224名(満員)

第1試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&デボラK vs 岡優里佳&マコトユマ

井上京子、自身の凱旋で急遽2試合!オープニングマッチに登場!
美蘭が緊急欠場となる大ピンチ…こんなとき一肌脱ぐのは社長・井上京子!自らの凱旋興行で2試合を行うことに。まずは第一試合に登場した京子。パートナーのデボラKにガウンを託し、豪華な入場となった。対戦相手はディアナ新人のマコトユマ、センダイガールズの岡優里佳。まずは新コスチュームお披露目のデボラと岡が先発。成長著しい岡はマコトとの連携も決め、デボラをいたぶる。京子が豪快にカットし、注目の岡と京子のマッチアップに。京子は高速ブレーンバスターで岡を投げ、キャメルクラッチで絞る。そこにデボラが低空ドロップキックを合わせる。京子からデボラに代わり、岡とのエルボーの打ち合いに。タッチを受けたマコトはドロップキックを連発し、デボラに馬乗りエルボー。デボラの反撃のエルボーにもめげず、気迫を見せる。代わった岡が飛び出すと凄まじい勢いで連続ドロップキックをデボラに突き刺す。続く足4の字固めはエスケープを許したが、間髪入れずに丸め込み。岡が抜群の運動量で翻弄するも、デボラが逆片エビ固め、クロスフェイスロックで岡の動きを止める。デボラのバックフリップはカウント2に終わり、京子にチェンジ。京子はタックルで岡を吹っ飛ばす。岡は負けじとワキ固め、鋭い低空ドロップキック、ダイビングクロスボディと続けていく。代わったマコトも京子相手に気合い充分。丸め込みをしつこく連発していく。若手コンビの奮闘が光るが、井上京子の牙城は崩せず。京子のラリアットが唸りを上げ、地元ファンに“天才レスラー”たる所以を見せつけた。

第2試合 プロレスリングDEWA提供試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
チェリーマン&平田明&メリーザキッド vs Greed&西崎雄鬼&YU-TA

ディアナ山形大会恒例!ご当地団体“デワプロ”提供試合!
山形県のプロレスファンにはお馴染みの「デワプロ」ことプロレスリング・デワが、迫力ファイトで今年も京子の凱旋を大いに盛り上げた。試合終盤、平田からタッチを受けたメリーを捕まえた西崎とGreed。2人がかりでメリーをマットに叩きつけ、間髪入れずGreedが美しいムーンサルトで舞い、10分4秒の決着となった。ディアナの山形大会開催にあたって欠かせない存在となっているデワプロの面々。今後もよろしくお願いします!

第3試合 シングルマッチ20分一本勝負
Himiko vs 香藤満月

Himiko、新技披露で快勝!
まずはHimikoがヘッドロックでぐいぐい絞り、香藤が暴れてもそのクラッチを離さない。ようやく抜け出した香藤だが、次はキャメルクラッチに捕まる。ロープが遠い香藤をファンが拍手で後押しし、どうにかエスケープ。流れを掴んだHimikoは、この勢いで「香藤満月、100キロ!上げるぞ!」とボディスラムの構え。しかしヘビー級の香藤がボディスラムでHimikoを投げつけ、「まだ96キロ!」と怒りの反論。体格を活かしたパワーファイトを見せる香藤に、Himikoは得意の関節技で対抗。Himikoのレッグシザーズネックロックで、香藤は再び苦悶のロープエスケープ。スタミナを削られ、打つエルボーに威力はない。Himikoは涼しい顔で受けきり、エルボースマッシュ。苦戦する香藤に、Himikoは満月コールを煽る余裕さえ見せる。気持ちで立ち向かっていく香藤をHimikoが巧みに封じ、リバースインディアンデスロックで足攻め。香藤は逆襲のボディプレス連発。約100キロ×4回、さすがにこれは苦しいHimikoだが、先輩の意地で肩を上げる。Himikoはブルドッギングヘッドロック三連発で再び流れを取り戻し、初披露となるフロッグ式のギロチンで勝負を決めた。Himikoはこの技に、愛する男闘呼組の曲名より「ロックよ、静かに流れよ」と命名。52歳で青春真っ只中のHimiko。50代よ、熱く燃えよ!

第4試合
桜井歯科医院・株式会社 秀電社・株式会社 鈴木健鉄工業所・結城酒店 協賛
井上京子選手凱旋 スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
井上京子&ジャガー横田&アジャコング vs 佐藤綾子&梅咲遥&ななみ

メインイベントは再び井上京子登場!女子プロ界の重鎮VSディアナチャンピオンズ!
井上京子凱旋興行のメインイベントを飾るのは、井上京子、ジャガー横田、アジャコングの超豪華トリオ!その対角ではこちらも豪華にシングル王者・梅咲遥、タッグ王者・佐藤綾子、クリスタル王者・ななみ。ディアナのチャンピオンが集結し、普段なかなか見ることのできない激レアカードが実現した。
試合はいきなり場外乱闘に!アジャは梅咲を客席に投げ飛ばし、ジャガーはパイプ椅子でななみを殴打、そして京子は佐藤をリングに打ち付ける。やっとリングに戻るとチャンピオントリオはアジャ相手に正々堂々の真っ向勝負!しかし梅咲が捕まってしまい、シングル王者は大ピンチに。アジャ、ジャガー、京子の猛攻を受けまくる梅咲。京子はダンシングツリー、モンゴリアンチョップ、エルボー、高速ブレーンバスターと、次々に攻めていく。梅咲が隙をついてやっとななみにチェンジし、ジャガーとななみのマッチアップ。ななみはタックルでジャガーを倒し、バックを取るとダイヤル固めで大回転!再び梅咲に代わり、梅咲のランニングネックブリーカー、滞空時間の長いブレーンバスターが決まる。ジャガーはアジャにタッチ。アジャはエルボードロップで観客を沸かせる。続けて「終わりにします」とフィニッシュ宣言でブレーンバスターの構えに。振りほどいた梅咲が低空ドロップキックを突き刺す。もう1人の山形県出身レスラー・佐藤綾子がここで登場!京子との山形県人対決に。佐藤はおぼんの達人でフォールするが、出羽孝健レフェリーの厳格なジャッジでノーフォール。ならばとおぼんを捨て、ジャパニーズレッグロールクラッチ。ジャガーがカットに入り、佐藤には梅咲が加勢。しかし京子は怪力で2人まとめてブレーンバスター!続いてななみが飛び出し、京子との迫力のタックル合戦。高校生ながら京子をタックルで倒すパワーを山形のファンに見せつけ、拍手喝采を浴びる。そこにボディプレスを投下するがカウントは2。すると梅咲と佐藤が連続ミサイルキックで強力な援護射撃!このチャンスにななみが111キロの京子をなんとノーザンライトスープレックスでぶん投げ、ななみの成長ぶりに会場は大盛り上がり。コーナーに上るななみをジャガーが捕まえ、京子もコーナーへ。雪崩式ブレーンバスターでさっきのお返しとばかりにななみをぶん投げ、ナイアガラ宣言!慌てて佐藤と梅咲が阻止するが、アジャが一斗缶で2人を次々と排除。京子は再びナイアガラの構えに。今度こそ井上京子の代名詞・ナイアガラドライバーが火を吹いた。この一撃にななみは動けず、3カウント。山形県南陽市が生んだ天才レスラー・井上京子が、自身の凱旋大会のメインを白星で飾った。
マイクを持った京子は「南陽大会、満員になりました。ありがとうございます。あと何年プロレスできるか分からないですが、引退するまで応援してください!」とご挨拶。京子、そして満員のファンの笑顔で、南陽大会は幕を閉じた。

【試合結果】2024年6月21日(金)フューチャーサイトvol.22

第一試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 柊くるみ

オープニングマッチはヘビー級女子の大熱戦!
まずはロックアップ、力比べ。キャリアと実績で勝る柊が押していくが、重さなら香藤も負けてはいない。果敢にタックル合戦を挑む。しかし激しいぶつかり合いの末、倒れたのは香藤。柊は香藤の髪を引っ張り、豪快なヘアホイップ。コーナーに追い込み顔面蹴り、さらに95キロの香藤をボディスラムでマットに叩きつけると観客からは拍手喝采。フットスタンプで香藤の大きなお腹を踏んづけると、「跳ねる!跳ねる!」と楽しくなってしまった柊。80キロのフットスタンプを何度も何度も繰り返し、食らう香藤は苦悶。香藤は柊をコーナーに振り、ボディアタックやドロップキックで反撃開始。しっかり腰を落とした逆エビ固めで捕らえるも、これはロープが近かった。今度は柊が香藤をロープに振ってボディアタック。続くキャノンボールは回避した香藤がボディプレス。今度こそリング中央の逆エビ固めでエスケープをなかなか許さない。ファンの手拍子に後押しされるように柊の手がロープに届くと、重いエルボーを連発する香藤。しかし柊はトラースキック一発で形勢逆転し、キャノンボールをお見舞い。カウント2で返した香藤に柊はミサイルキック発射。トドメのラリアットで3カウントを奪った。

第二試合 タッグマッチ20分一本勝負
[ブルーオーキッド]美蘭&世羅りさ vs 真琴&松本都

2対2? 3対1?…とにもかくにもブルーオーキッド快勝!
タッグベルトを虎視眈々と狙うブルーオーキッド。この日の相手は真琴と松本都!
試合前の真琴は「相手よりパートナーが敵」、対する都は「全員敵」とそれぞれSNSに投稿。入場時は真琴が都の隣を全力拒否。美蘭と世羅がリングに上がると、真琴もブルーオーキッドに加入する始末。今井レフェリーも「3対1だな」とあっさり認めてしまい、都は孤立。仲間割れどころか、最初から仲間ではないという事態に。この試合、どうなってしまうのか…?
怒りの都は赤コーナーへ突撃!ブルーオーキッドwith真琴は都を簡単に捕まえ、3人がかりで都を袋叩きに。いよいよキレた都は「このブス!」と真琴に馬乗りエルボー。しかし世羅が都を蹴落とし、リング上は3人に。喜ぶ真琴だが、これは世羅の巧妙な(?)罠だった!今度はブルーオーキッドの2人で真琴に連携攻撃。孤軍奮闘の真琴は美蘭を捕まえ青コーナーに連行し、都にチェンジ。都はコブラツイストで美蘭を絞り、真琴も世羅にコブラツイスト!ところが抜け出した美蘭が都にコブラツイストをお返し。見かねた真琴がカットに入るが、その後の連携は全く噛み合わず。都は「お前、邪魔ばっかすんな!」と真琴に蹴りを入れる。ならばと真琴は美蘭と息ぴったりのWキックを都にお見舞い。美蘭は都にスピンキック、真琴に619など、大人げない2人を相手に真っ向勝負。世羅のアシストを受け、華麗なライオンサルトで宙を舞うがカウントは2。美蘭からタッチを受けた世羅はセラリズムバスターで真琴をマットに叩きつけ、真琴はW.W.ニーを世羅のみぞおちに落とす。白熱の展開から真琴は都にチェンジ。うるさい都にWニーアタックを突き刺した世羅は、追撃のリバースニードロップを狙いコーナーへ。このピンチは真琴が飛び出して阻止し、都が世羅を追走。コーナー上での卍固めを決めてみせた。すると美蘭がドロップキックで都を落下させ、ブルーオーキッドの連携技“瓦割り”で都は大ダメージ。今度こそのリバースニードロップも成功するが、カウント2で真琴がカット。しかし息の合わない2人は、世羅を挟み撃ちにする大チャンスで誤爆に。都は逆転のみやここクラッチで世羅を丸め込むが美蘭のカットが間に合う。コンバインで捕まった都を真琴が救出し、都はもう一度みやここクラッチ。しかし丸め込まれた世羅は体をクルリと反転させ、そのまま都を押さえ込む。都はロープを掴んだが、既にレフェリーがマットを3回叩いていた…。ゴングが鳴ってもロープブレイクを主張し吠え続ける都。勝ったブルーオーキッドに拍手を送る真琴。抱擁する美蘭と世羅。やはりタッグには、愛が不可欠!

第三試合 シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs 藤田あかね

Himiko、涙のマイク…ドアラの因縁からタッグ結成へ!
5.26名古屋大会でもシングルでぶつかった2人。名古屋では中日ドラゴンズのマスコット「ドアラ」の耳を強制装着されてしまう屈辱を味わい、試合にも敗れたHimikoにとってはリベンジマッチ。勝って藤田に言いたいことがあると意気込む。
燃えるHimikoは藤田との握手を拒否。エルボーを連発して気迫を見せる。Himikoがチョップを打つと、藤田もHimikoの気合いに応えるようにお返し。藤田がチョップを連発するとHimikoは悲鳴!藤田はHimikoのWアームを持ちこたえ、コーナーに振ってボディアタック、キャメルクラッチ、エルボードロップと続けていき、ぐんぐんリードを広げていく。まだまだ余裕の表情の藤田。「おい、やり返すんじゃないのか?」と顔面に蹴りを入れてHimikoを挑発。これで再び闘志が燃え上がったHimikoは藤田の胸にエルボーを打つ。藤田がHimikoを担ぐと、Himikoは回転エビ固めに切り返そうとする。見切った藤田は持ちこたえ、ヒップドロップ投下。これをかわしたHimikoがクルスフィックス。何とかロープに逃げた藤田は肘を押さえ、余裕から一変、苦しい表情に。Himikoは追撃の低空ドロップキック。立ち上がった藤田だが、痛む腕で打つエルボーに本来の威力はない。今度はHimikoが「おい!どうした!」と煽ってみせ、ブルドッギングヘッドロック。そしてまたも藤田の腕を厳しく極めるHimiko、苦悶の藤田。いつになく力のないエルボーを打つ藤田に、Himikoはエルボースマッシュ。藤田はHimikoを逆エビ固めに捉えるが、力の入らない腕を解き逆片エビ固めに。ロープを掴んだHimikoに、藤田は残る力を振り絞ってバックフリップ、みかんでポンと続け、腕攻めに苦しみながら辛くも勝利した。
惜しくも敗れたHimikoは「自分は昨日、勝ったら言いたいことがあるって言ったけど、負けちゃったけど…ディアナのホームなんで、大目に見てください」と涙ながらに切り出し、藤田に伝えたかった言葉を紡いでいく。「この前のシングルマッチで、あなたは私にドアラの耳が似合うことを教えてくれた。そしてパワフルで、まっすぐで、泥臭くて…ちょっとだけチャーミングな、あなたのプロレスに魅せられました。2人で、新しい景色作っていきませんか?新しい風を作っていきませんか?藤田あかねさん、Himikoとタッグ組んでください。お願いします」。藤田は「あんまりこういう風にタッグ組んでくださいって言われることがなくてびっくりしてますけど…Himikoさん。1つだけ訂正させてもらうと、ドアラの耳は今まで見た中で一番似合ってませんでした。過去最高です」とまずはHimikoのポジティブな勘違いをしっかり訂正。その上で「自分は25歳で練習生になって、26歳でデビュー。その時凄く年齢にコンプレックスがあって、まわりはみんな若いのに辛いなぁって。体も言うこと聞かなくなってきて苦しいときに、あなたが、もう50歳ですよね?年齢を言い訳にしないでどんどん進化していくHimikoさん…自分も好きですよ」と、Himikoへの素直な思いを吐露。藤田の「これからよろしくお願いします」の一言で、タッグ結成が決まった。がっちり握手を交わしたHimikoと藤田は笑顔でリングを後にする。2人が作る新しい景色に期待だ。

第四試合 メインイベント
スペシャルタッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&中島安里紗 vs ななみ&マコトユマ

ディアナマットに“悪魔”降臨…梅咲遥&中島安里紗、ドリームタッグで快勝!
メインイベントは8月23日の引退試合を控えたバイオレンスクイーン・中島安里紗が久々に参戦。ディアナのシングル王者・梅咲遥とファン待望のタッグ結成だ。対角に立つのは若手王者のななみ、新人のマコトユマ。フューチャーサイト総監修を務める佐藤綾子は「中島安里紗のプロレスを経験するのとしないのとでは、後のプロレス人生何か変わるんじゃないかって思ってる」と10代コンビに期待を寄せる。梅咲とは握手を交わした中島だが、ななみとマコトに対しては「誰だよお前ら」と鋭い視線を向ける。そんな中、まずは梅咲とななみが先発し、ディアナらしいぶつかり合いを展開。ななみからのタッチを受けたマコトを捕まえた梅咲。赤コーナーに連行し、中島にチェンジ。いよいよ中島安里紗登場!容赦なくマコトをいたぶる中島の姿に、観客は大盛り上がり。やられっぱなしのマコトに「おい、どうした。やり返せよ!」と一喝し、顔面に蹴りを入れる中島。弱々しくエルボーを打つマコトに、中島は強烈なビンタ!観客、セコンド陣からも「やり返せ!」の声が飛ぶ中、マコトはドロップキック。中島は涼しい顔で受けきり、「なめんな!」とビッグブーツ。「どうした!もっと来い!」と発破をかけられ、懸命にエルボーを打つマコト。笑顔を見せた中島は再びビッグブーツを突き刺し、バックドロップ。肩を上げたマコトは飛行機投げ。ななみにチェンジする。ななみは中島をコーナーに振り、勢いよくボディアタックで突撃。ななみがエルボーを打つと、中島も反撃し大迫力の打ち合い。中島のエルボー連発にふらついたななみ。中島はもちろんこの機を逃さず猛攻。Wアームスープレックス、ミサイルキックと畳み掛け、ななみがキックアウトすると梅咲にチェンジ。梅咲もミサイルキック2連発でななみを吹っ飛ばし、滞空時間の長いブレーンバスター。ななみはスリーパーで梅咲を捕まえるが、切り抜けた梅咲が低空ドロップキック。それでもななみはもう一度スリーパー。ロープが近いようで遠い梅咲。ななみは胴締めも加えがっちりとロック。マコトが中島を押さえる中、なんとか梅咲の足がロープにかかる。梅咲のラ・マヒストラルをななみが巧みに切り返し、丸め込み合戦へ。これを見て飛び出した中島は、ななみを狙ったはずが梅咲を蹴っ飛ばしてしまう。慌ててななみにもキックを見舞ってカットする中島だったが、食らった梅咲とななみはぐったり…。中島は何事もなかったかのように「梅咲!しっかりしろ!」。大ダメージのななみに替わってマコトが梅咲に連続クロスボディ。誤爆のダメージを引きずりながらも梅咲が渾身のエルボーを打つ。マコトのアシストに入ったななみは、梅咲と中島の激レアWネックブリーカーの餌食に。中島とのタッグは2回目となる梅咲だが、息の合った連携を見せた。梅咲のキューティースペシャルは肩を上げたマコト。しかし中島のダイビングフットスタンプ、梅咲の梅スプラッシュを連続被弾。梅咲がフォールし、3カウントを奪った。
マイクを持った梅咲が「中島さんと梅咲のタッグ、いかがでしたかー?」と呼び掛けると、集まったファンは拍手喝采で応える。「中島さんみたいなハードヒッターになりたくて、試合も見させていただいてるんですけど、タッグで隣に立たせていただいて嬉しかったです。(引退まで)あと2ヶ月しかないんですけど、スケジュールが合えば…次は対角でお願いします」と、中島への思いを語った。ディアナマットでもまさに“悪魔”のようなファイトを見せた中島は「ディアナさんとは普段関わることがないんですけど、引退ロードで新たな出会いがあるっていうのも面白いなと思います。女子プロレスの未来は明るいなと、ななみ選手を見て思いました。でもこのメンバーで梅咲が一番元気っていうのは、若い子の頑張りが足りないと思う。もっともっと頑張ってもらって梅咲をババア扱いできるぐらいにもっとパワフルになってほしい。これからのディアナに期待しています」と、中島らしい言葉でディアナ10代コンビにエールを送った。
中島安里紗引退まで残り2ヶ月。梅咲との“対角”実現はあるのか?

中島&梅咲 バックステージコメントはコチラ!

【試合結果】2024年6月16日(日)アミスタ大会vol.61

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
美蘭 vs 香藤満月

HAPPY BIRTHDAY 美蘭&満月!
第一試合は、6月に誕生日を迎える2人によるシングルマッチ。今月で26歳になる香藤がまずはパワーで押すが、15歳になったばかりの美蘭は軽やかな身のこなしで対抗。美蘭が「上げるぞ!」とボディスラムの構えに。しかしやはり95キロの香藤は重すぎる?持ちこたえた香藤がショルダースルーに切り返し、ボディプレス。かわした美蘭がドロップキック。香藤はしっかりと腰を落とした逆エビ固めで美蘭を苦しめる。ディアナ最軽量の美蘭はギブアップ寸前まで追い込まれながらも、観客の美蘭コールに後押しされ、力を振り絞ってロープエスケープ。エルボーの打ち合いでは美蘭も鈍い音を鳴らし、意外なパワーで観客を沸かせる。香藤は大きなお腹で美蘭を弾き飛ばし、再びのボディプレスは成功。肩を上げた美蘭は香藤の重さに苦戦しながらも619や大車輪で攻める。美蘭がコーナーに上ると香藤が投げ落とし、またもボディプレス。美蘭はこれも返し、スピンキックで香藤の側頭部を撃ち抜く。これでふらついた香藤に素早く飛び付き、ウラカン・ラナで勝負あり。体格差も跳ね返し、自らの誕生日を白星で祝った。

第2試合  シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs マコトユマ 

マコトユマ、デビュー戦のカード再び!
第二試合もディアナ同門対決。昨年10月のマコトユマデビュー戦と同じカードに。未だ自力勝利のないマコトは、デビュー戦の相手に成長した姿を見せられるのか。序盤はグラウンドの攻防。先輩のHimikoに、レスリング経験のあるマコトが食らいついていく。マコトの成長を感じたHimikoは「いいね、ユマ!」と握手を求める。素直なマコトは「ありがとうございます」と応じてしまう…。ズルいHimikoは「んな訳あるか!」と蹴りを入れ、キャメルクラッチでギブアップ狙い。ロープが遠いマコトに、Himikoはリバースインディアンデスロックで今度は足攻め。防戦一方のマコトもボディスラムで反撃し、エルボー連発。Himikoは涼しい顔で受けきり、「効いてないんだよ!」と一発お返し。マコトがレインメーカー式の飛行機投げやドロップキック、エルボー、初披露のネックブリーカーと攻めていくが、Himikoは全てカウント2で返す。持てる技を出し尽くしたマコトに、Himikoは河津掛けからHIGAMIクラッチへと繋いでギブアップを奪った。

第3試合  タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&ななみ vs 咲蘭&海乃月雫

海乃選手、お久しぶりです。ディアナVSアイスリボン!
第三試合はアイスリボンから海乃月雫が再デビュー後は初となるディアナ参戦!海乃と同じくアイスリボン所属で、2021年デビューの同期である咲蘭と共に元気よくリングイン。対する梅咲遥も、同期で同門のななみと「えーがた」タッグで登場だ。アイスリボン組は奇襲をしかけ、いきなりディアナ組2人の顔面に蹴り。梅咲が咲蘭を蹴散らし、海乃とのマッチアップ。海乃のドロップダウンを見切ってフットスタンプ、巻き投げを堪え巻き投げで返すなど、梅咲がリード。続いて、中学卒業以降はすっかりギャル化した咲蘭と、真面目系(?)を貫くななみの女子高生対決。さっきのお返しとばかりに咲蘭の顔面を攻撃するななみと梅咲。なかなか反則カウントを取らない玉川レフェリーに「遅ぇな、ジジイ!」とブチギレの咲蘭。高校1年生の咲蘭の口撃は止まらず、高校3年生のななみに「なめんなババア!」とドロップキック!おそらく人生初のババア扱いに茫然とするななみ。そこに海乃が飛び出し、狡猾な反則攻撃。耐え抜いたななみは正々堂々のエルボー合戦を挑む。ななみの重い一撃に悶える海乃だが、こちらも力強いエルボーをお返し。激しい打ち合いは互角に。海乃がドロップキックを放ち、咲蘭にチェンジ。咲蘭はななみの手を踏みつける小悪魔ファイト。ななみは咲蘭をスリーパーで捕らえたが、咲蘭の小さな体で懸命にロープエスケープ。ななみからタッチを受けた梅咲は滞空時間の長いブレーンバスター。咲蘭は梅咲にも「ババア」と吐き捨て、ドロップキック、カサドーラ、フットスタンプ、フェイマサーと続けていく。変わった海乃もヘッドシザーズホイップ、顔面蹴り、低空ドロップキックと矢継ぎ早に技を繰り出す。ななみが救出に入ると、アイスリボン組は息のあった連携でななみを蹴散らし、梅咲にも合体フットスタンプを落とす。海乃はエルボー…と見せかけてのグーパンチで梅咲の動きを止めるが、すかさずななみが飛び出し海乃にタックル。そこに梅咲が低空ドロップキックを突き刺す。さらにミサイルキックで吹っ飛ばし、エルボースマッシュ。この一撃にふらつきながらも、海乃はフィッシャーマンズスープレックスで美しいブリッジ。ななみがカットしたところで、試合時間残り5分のアナウンス。梅咲がキューティースペシャルで負けじと鮮やかなブリッジ。その梅咲の腹に咲蘭がフットスタンプを落とす強烈なカット。咲蘭が頭脳プレーで誤爆を誘ってななみを蹴落とし、海乃と梅咲は丸め込みの応酬に。逆さ押さえ込みで相手を転がした梅咲は、電光石火のラ・マヒストラルで勝負を決めた。敗れた海乃が中指を立てて悪態をつくと、梅咲はその指をガブリ!ななみに窘められながらリングを下りていった…。

第4試合   タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&デボラK vs 佐藤綾子&DASH・チサコ

DASH・チサコが久々のディアナ参戦!綾子チサコ、強すぎる!
「トオルとヒロシとキョウコ」のビーバップトリオで話題をさらった、井上京子とDASH・チサコのヤンキー対決が早くもディアナマットで実現!
チサコはハードコアクイーンらしくパイプ椅子を持参。おぼんマスター・佐藤綾子も勿論おぼんを持ってリングイン。第一回の「じゃじゃ馬トーナメント」に参戦していた2人は、意外にもこの日が初タッグとなる。おぼんとパイプ椅子の初共演にも注目だ。
まずはデボラと佐藤が先発。デボラはドロップキックで先制攻撃。しかしあっという間に佐藤が逆襲で倍返し。佐藤とチサコが初タッグとは思えないタッグワークでデボラを捕まえて逃がさない。チサコはレフェリーの目を盗んで早速の椅子攻撃。佐藤もデボラをパイプ椅子の上に落とし、さらにコーナーでチサコが構えるおぼんに向かってデボラを叩きつける。凶器の扱いに慣れた2人は見事なコンビネーションでまだまだデボラをいたぶる。やられっぱなしのデボラだったが、タックルでチサコを吹っ飛ばし、やっと京子にチェンジ。チサコとキョウコの対決再び!京子は鬱憤を晴らすように大暴れ。ダンシングツリー、クロスフェイスロック、キャメルクラッチと攻めていくが、チサコのピンチにはアヤコが飛び出す!佐藤がドロップキックでチサコを救出。しかし京子はラリアット一発で佐藤を倒し、おまけにチサコにもラリアット!チャンスを作った京子はデボラにチェンジ。デボラは馬乗りエルボー連発でさっきのお返しだ。しかしチサコはデボラの髪を掴んで「来いよ」と挑発する余裕を見せ、スピードの乗った低空ドロップキック。佐藤も続けて低空ドロップキックを浴びせていく。デボラはブレーンバスターで佐藤をぶん投げるが、佐藤はカウント1で肩を上げ、投げっぱなし佐藤トランペット。またも劣勢に陥るデボラ。チサコが「もっと応援してやれよ」と観客を煽る。観客の手拍子の中、デボラがスピアーで一矢報いるフォール。カウントは2に終わり、京子にタッチ。佐藤はビクトル投げから膝十字固めに繋ぐが、京子の手がロープに届く。コーナーに上った佐藤をデボラが捕まえ、京子の雪崩式ブレーンバスターが炸裂!リング中央で大きくバウンドした佐藤だがキックアウト。タッチを受けたチサコは京子のバックを取るが、チサコを引きずってロープエスケープ。京子は高速ブレーンバスターでチサコを投げ、デボラにチェンジ。デボラのタックル3連発をキックアウトしたチサコは、ノーザンライトスープレックスホールドで弧を描く。しぶとく肩を上げたデボラにチサコはフットスタンプ、かわしたデボラが極楽固め。佐藤が蹴りを入れてカットするも、京子が両腕のラリアットで2人をなぎ倒す。再びの極楽固めやスリーパーでチサコを逃がさないデボラだったが、試合時間残り3分がアナウンスされたところでチサコのエスケープを許してしまう。するとチサコの低空ドロップキック、佐藤のミサイルキック、チサコのダイビングフットスタンプを次々と被弾。一時は京子のカットに救われるも、チサコの必殺ホルモン・スプラッシュで決着。綾子チサコが初タッグで白星を挙げた。
会心の一撃で3カウントを奪ったチサコは「センダイガールズプロレスリングのDASH・チサコです。ディアナさんがこうやって道場マッチやってるのが羨ましくて、仙女も道場があるんですけどお客さんが入れるほど大きくないので。いつか大きいところに引っ越して、道場マッチしたいなと思いました。ディアナのファンの皆さんは本当に温かくて、勇気を貰いました。ありがとうございました。ディアナの新人も他団体の若い選手も見ていて、若いパワーもいいなと思いました。今日見て、仙女もいいなと思ってくれた方は、7月15日に後楽園大会があるので見にきてもらえたら嬉しいです」と笑顔。続けて佐藤には「綾子さん、凶器いいじゃないですか。おぼんいいじゃないですか。ハードコアマッチとかどうですか?」とまさかの提案!佐藤はバックステージで「膝、痛いから…」とやんわり断ったものの、チサコとのタッグには手応えを感じた様子。「また組みましょう」と握手を交わした。

佐藤綾子&DASH・チサコ バックステージコメント