【試合結果】2024年10月13日(日)後楽園ホール大会~秋のDIANA祭り~

観衆:633人

大会ダイジェスト動画はコチラ!

試合前イベント

試合開始前に網倉理奈&實石亜也子の新ユニット「すぷらうと!」お披露目ライブを行った。抜群の歌唱力で「東京」「halo」の2曲を熱唱。歌声で熱戦を後押しした。

入場式

大会前の入場式で、NENEを含むディアナ所属全選手がリングに集合。選手を代表してジャガー横田がファンにご挨拶。昼興行なのにうっかり「こんばんは」と切り出し笑いを誘ったジャガー。前日の熊本遠征による時差ボケが原因らしい…?。ジャガーは新しいディアナのジャージを紹介し、背中にずらりと並ぶスポンサー名をアピール。集まったスポンサーに感謝を述べた。ジャガーからマイクを受け取った井上京子はモノマネを交え「みなさんこんばんは、ジャガー横田です…」。クオリティの高さに場内大爆笑!「ディアナ後楽園大会、応援よろしくお願いします!」と元気よく締めくくり、全員の笑顔で秋のビッグマッチ・後楽園大会がスタート!

第1試合 
NENEデビュー戦 シングルマッチ 15分一本勝負
尾﨑妹加 vs NENE

ディアナに小学生レスラー誕生…その名はNENE!

ディアナでは初となる小学生レスラーが誕生した。NENEは2013年7月29日生まれの小学5年生。コロナ禍で休校になると、一日中YouTubeでプロレスを観て過ごしていたという。その中でNENEの目に止まったのが、中学1年生の4月に後楽園ホールで井上京子を相手にデビューした美蘭の姿だった。元々好きだったプロレスが「観たい」から「やりたい」に変わっていった。美蘭デビュー戦の動画をきっかけに、数ある女子プロレス団体の中からディアナを選び、2022年12月に入門。2024年1月28日のカルッツかわさき大会で公開プロテストを行い、井上京子とジャガー横田に認められ合格。デビューは「体をしっかり作ってから」と、一旦保留なった。以降はディアナの大会では試合開始前の公開練習が恒例に。先輩レスラーやファンの見つめる中で受け身やロープワークを磨き、体作りにも取り組んできた。
9.29アミスタでの純血興行では佐藤綾子とのエキシビションマッチでリングに立った。ダンス、空手、体操の経験を活かした軽やかな動きを披露。ドロップキックやエルボー、先輩に叩き込まれた基本技を思い切りぶつけた。「いつかはアクロバティックな技をやってみたい」と夢見るNENE。いよいよ聖地・後楽園ホールで夢の第一歩を踏み出す!
デビュー戦はいきなりシングル王者・尾﨑妹加との一騎打ち。入場曲はプロレスにかける思いをラップに乗せる。NENEは緊張の色も見える面持ちでリングイン。「ディアナ初の小学生レスラー」とコールされると会場はどよめく。ゴングが鳴るとまずはロックアップで力比べ。ウェイトリフティングの経験があり、怪力を武器にディアナの頂点を獲った尾﨑はNENEを軽々と放り投げる。ならばとNENEは左右の腕でエルボーを打ちまくる。しかし尾﨑が一発エルボーを打つとふっ飛ばされてしまう。尾﨑が超急角度逆エビ固めで厳しく攻めると、NENEは柔軟性を活かしてロープに辿り着く。NENEがエルボーやドロップキックで反撃に転じるも、尾﨑は仁王立ちで受けてみせる。ファンの拍手を受け、何度も立ち上がるNENE。奮闘するその姿に自然とNENEコールが沸き起こる。尾﨑のボディスラムを丸め込みに切り返し、150センチ33キロの小柄な体で懸命に押さえ込む。軽量級のクロスボディは尾﨑に捕まってしまうが、それでも諦めないNENEは尾﨑のセントーンからのフォールを横十字に切り返す。肩を上げた尾﨑は、アルゼンチンバックブリーカーでNENEを担ぎ上げる。尾﨑は容赦なく激しく揺さぶり、さらに足をがっちりとクラッチ。プロレスの洗礼を浴びたNENEは6分50秒、ギブアップを喫した。敗れはしたものの、小さな体で大きな夢への大きな一歩を踏み出した。11歳でのデビューはディアナでの最年少記録となる。今後の輝かしい未来に大いに期待だ。

NENE&尾﨑妹加 バックステージコメント

第2試合 女子プロレス伝承タッグマッチ 30分一本勝負
ジャガー横田&ななみvs吏南&炎華

若手王者集結!ジャガーが女子プロレスの歴史を伝承!

W.W.W.Dクリスタル王者のななみ、POP王者の炎華、そしてNEW BLOODタッグ王者の吏南と、若手王者達が集結。ななみのパートナーはプロレス界の重鎮・ジャガー横田。「女子プロレス伝承」と銘打ったスペシャルタッグマッチで、女子プロレスの明るい未来を背負った後輩達にジャガーは何を伝えるのか。
まずは炎華と吏南が奇襲。吏南のターゲットはジャガーだ。がむしゃらにエルボーを打つ吏南に鋭い視線を突き刺すジャガー。サミングの反則攻撃、レフェリーの制止も聞かずやりたい放題の反撃。ななみにチェンジすると、同い年のライバルとしてボディスラムや逆エビ固めで火花を散らす。今度はジャガーが卍固めやバックドロップで吏南を捕まえて離さない。2発目のバックドロップは阻止した吏南が払い腰で流れを変える。しかしジャガーがDDT、ななみにチェンジし再びのマッチアップとなったななみと吏南。2人は4.7アミスタでタッグで激突するも、世羅りさと美蘭の愛憎劇(?)に水を差され不完全燃焼に。6.29スターダム後楽園ではフューチャー・オブ・スターダムをかけてぶつかり合うも時間切れドローに終わっている。ななみは得意のタックルで吏南を倒し、吏南は卍固めで絞る。吏南が激しくななみの顔面に蹴りを入れれば、ななみがエルボーで鈍い音を鳴らす。ななみのノーザンライトスープレックスを持ちこたえた吏南がノーザンライトスープレックス。2人の意地とプライドのぶつかり合いに、ファンは拍手喝采。続いて炎華が高い身体能力を活かしてハイスピードな攻め。攻めまくる炎華をスリーパーで捕まえたななみだが、炎華の足がロープに届く。炎華はカウンターのジャパニーズレッグロールクラッチでニアフォール。タックルで炎華をなぎ倒したななみはジャガーにタッチ。炎華はジャガーにスペースローリングエルボー、連続ドロップキックで立ち向かっていく。吏南と炎華の連携も決まり、重鎮相手に若手コンビの奮闘が光る。ジャガーは若手コンビの脳天に踵を落とし、炎華をフィッシャーマンズバスターでマットに突き刺す。これは吏南のカットが間に合うが、ここからディアナコンビが猛攻。ジャガーのバックドロップ、ななみのダイビングボディプレス、ジャガーのパイルドライバーと続け、炎華をマットに沈めた。悪態をつく吏南にクリスタルティアラをアピールしたななみ。まだまだライバルストーリーは続きそうだ。
バックステージでは若手の成長に言及したジャガー。5年前の後楽園でななみデビュー戦の相手を務めたことを振り返り「5年で変わるんだね」と成長ぶりに目を細める。炎華や吏南については「このごろの若い子は馬鹿にできない。一つ一つがしっかりしてる。戦い甲斐があった」。女子プロレスの強さは若手にしっかりと伝承されているようだ。ななみは「吏南選手はクリスタル挑戦させろっていつも挑発してきて、燃えますね。吏南選手には絶対負けないって証明していくつもり」とクリスタル王座戦の可能性を示唆。2人の動向から目が離せない!

ジャガー横田&ななみ バックステージコメント

第3試合 スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
Himiko&アジャコング vs 本間多恵&高瀬みゆき

アジャ&Himikoコンビ再び!

1.28カルッツかわさき大会で実現した、“全女”大好きなHimikoにとっては夢のようなアジャとのタッグ。プロレスの聖地・後楽園で再びの結成となった。対角には元アクトレスガールズの本間多恵と高瀬みゆき。本間と高瀬はアジャが持ち込んだ一斗缶にクレームをつけるが、アジャは「置いてるだけ。置くぐらいいいだろ」と一蹴。「置いてるだけ」ではないことは明らかだが…。
まずは50代で青春真っ只中のHimikoと熱血女子の高瀬。ロックアップからの力比べは高瀬がロープに押し込むが、なかなかブレイクしない高瀬にキレたHimikoがエルボー。高瀬は逆水平チョップで応戦し、本間と共にHimikoの顔面攻撃。本間と高瀬が息の合ったタッグワークでHimikoを捕まえて離さない。高瀬は「本間バスター」として本間をブレーンバスターでHimikoの上に投げ、暑苦しくガッツポーズ。アジャがHimikoの助太刀に入るが、高瀬は「アジャバスター」の構えに。本間バスターでダメージを受けた本間もようやく立ち上がり、アジャバスターに加勢。ところがアジャがWブレーンバスターで2人をぶん投げ、そこにHimikoがドロップキック。次々と向かってくる2人を場外に落としたアジャ。場外乱闘にもつれこみ、アジャは高瀬を客席に投げ込みパイプ椅子で殴打!リングに戻り、まだまだアジャに向かっていく高瀬。アジャは高瀬の猛攻を余裕で受けきり、チョップで一発で圧倒。タッチを受けたHimikoはドロップキックで飛び出し、河津掛けからHIGAMIクラッチに繋ぐ。本間がすかさずカットに入り、高瀬がラリアット。高瀬は嫌がる本間を担ぎ上げ「本間ごと!カミカゼ!ベイベー!」。2人の下敷きになったHimikoは苦悶。明るい笑顔でパートナーを巻き込んだ高瀬は、Himikoと同じくダメージを受け倒れる本間を無理やりHimikoに被せてフォール。肩を上げたHimikoに、高瀬への怒りも乗せて(?)力強いエルボーを打つ本間。Himikoもエルボーを打ち、アジャとの連携を決める。バックドロップで本間をマットに叩きつけ、アジャにチェンジ。本間は得意の関節技でギブアップを迫るがHimikoがカット。ここまで独特なコンビプレーを見せてきた本間と高瀬はついに綻びる。高瀬のラリアットが本間に豪快に誤爆してしまう…。さらにアジャが「置いてるだけ」だった筈の一斗缶で脳天を殴打し、裏投げ、垂直落下ブレーンバスターと続けていく。カットに入った高瀬はHimikoがブルドッギングヘッドロックで排除し、リングはアジャと本間の一騎討ちへ。倒れた本間にアジャがダイビングエルボードロップを投下し、勝負あり。
バックステージではアジャの厳しいエールを受け、思わず涙を見せたHimiko。更なる成長を誓った。まだまだHimikoの青春は続く!

Himiko&アジャコング バックステージコメント

第4試合 untouchable 6人タッグマッチ30分一本勝負
佐藤綾子&中森華子&DASH・チサコ vs 世羅りさ&夏実もち&柊くるみ 

綾子・華子・チサコ…最強トリオ誕生!

センダイガールズ主催の若手登竜門「じゃじゃ馬トーナメント」の第一回に参戦していた佐藤綾子、中森華子、DASH・チサコが初のトリオ結成!じゃじゃ馬トーナメントから16年が経ち、今ではディアナ、PURE-J、センダイガールズとそれぞれの団体を背負う立場となった3人。ベテラン越境トリオの連携に注目だ。
対するはハードコアやデスマッチで活躍するユニット「プロミネンス」から世羅りさ、柊くるみ、夏実もち。綾華の2人にとっては何度もぶつかり合った因縁の相手であり、“ハードコアクイーン”のチサコにとっては負けるわけにはいかない相手である。混ぜるな危険、まさにUNTOUCHABLEな6人が集結した。
プロミネンスはゴングを待たず襲いかかっていくが、世羅と柊を蹴落とし夏実を捕まえたベテラン軍。3人で反則も交えながら総攻撃。やられっぱなしの夏実はレフェリーの目を盗んで世羅からムチを受け取り、早くも凶器攻撃!ムチで佐藤を滅多打ちにし、形勢逆転。タッチを受けた柊が佐藤にフットスタンプを落とし、次は世羅がリバースカンパーナ。プロミネンスが代わる代わる佐藤を痛め付けていく。佐藤はサミング、顔面蹴りで脱出しチサコにチェンジ。チサコはプロミネンスのトレイン攻撃を巧みにかわし、3人まとめて串刺しバックエルボー。さらにミサイルキックで夏実を吹っ飛ばす。両腕を広げて夏実を煽り、エルボーの打ち合いへ。力強い打ち合いになるが両者は意地で涼しい顔。チサコが気合いのヘッドバット、顔面狙いの低空ドロップキックでリードし、ダイビングフットスタンプ投下。夏実は寸前でかわし柊にチェンジ。柊は体格を活かしてローリングセントーン。続くヒップドロップはかわしたチサコ、またも顔面狙いの低空ドロップキック。大暴れのチサコからタッチを受けた中森は因縁の世羅とマッチアップ。世羅のニーアタックをかわすとキックを連発。しかしここで夏実がムチ攻撃!動きの止まってしまった中森に、世羅はセラリズムバスター、コンバインと続けていく。何とかロープに手が届いた中森は、共にW.W.W.Dタッグベルトを巻く佐藤とのサンドイッチジャンピングニーからシャイニングウィザード。柊のカットでカウント2に終わると、佐藤がおぼんの達人で飛び出す。しかし柊の投げっぱなしジャーマン、世羅のニーアタックを連続で食らってしまう。そこに柊と夏実が合体ヒップドロップの構え。佐藤のピンチを救うのはやはり盟友・中森。柊と夏実を吹っ飛ばすと、綾華Wミサイルキック発射!中森とのコンビ技で勢いを取り戻す佐藤。するとプロミネンスも負けじと連続攻撃。柊がキャノンボールで突撃し、世羅がリバースニードロップ、夏実がリバーススプラッシュ。プロミネンスの三連撃から夏実がそのままフォールすると、上空からはチサコのフットスタンプ!カットに成功したものの、佐藤も大ダメージを受けてしまう…。悶え苦しむ佐藤と夏実をよそに、4人は大混戦に。中森とチサコは佐藤に、世羅と柊は夏実に試合を託し、リング上は一騎討ちへ。佐藤はカサドーラやおぼんでぼーんで決めにかかるがしぶとい夏実。拾ったおぼんを振り回して世羅が夏実をアシスト…と思いきや、痛恨の誤爆!佐藤が“おぼんマスター”らしくお手本を見せるようにおぼん攻撃で世羅を排除し、中森が鎮魂歌ドライバーで好アシスト。佐藤が必殺のドラゴンスープレックスで勝負を決めた。熱戦を制した3人はバックステージで手応えを語り、充実の笑顔を見せた。今後もトリオ継続する可能性を口にした綾子・華子・チサコの次戦に期待大!

佐藤綾子&中森華子&DASH・チサコ バックステージコメント

セミファイナル 映画『十一人の賊軍』公開記念スペシャルマッチ
「十一人の女軍」 バトルロイヤル
井上京子vsデボラK vs香藤満月vsマコトユマvs宮崎有妃vs救世忍者乱丸vsチェリーvs真琴vs優宇vs笹村あやめvs AKARI 

11月1日公開の映画「十一人の賊軍」とワールド女子プロレス・ディアナが強力タッグ!お祭りバトルを制したのは…?

映画「十一人の賊軍」とのタイアップマッチと銘打ったスペシャルバトルロイヤル。十一人の女軍がリングに集結し、映画の魅力、そして女子プロレスの魅力を全力アピールだ!
試合前には紅一点・なつを演じる俳優の鞘師里保さんがリングイン。プロレスファン、そしてさやしい人たちからも大歓声が起こる中、「初めまして、映画『十一人の賊軍』から参戦させていただきます。鞘師里保と申します。十一人いる賊軍の中の唯一の女性・なつを演じております。リングに立たせていただけると聞いた時はとても驚いたのですが、この場所に立たせていただけることも2度とないことと思います。大変光栄に思っております」と挨拶。鞘師さんはスペシャルゲストとして選手をコールし、入場シーンに華を添えた。映画キャンペーンソングであるDragon Ashの「Straight Up feat. JESSE」が流れる中、十一人が次々と登場。ディアナからは井上京子を筆頭に、デボラK、香藤満月、マコトユマがエントリー。プロレスリングWAVEのレジーナ・宮崎有妃やリボンタッグ王者の真琴、そして国内外で数々のベルトを巻く四冠王者の優宇と、各団体から王者が大集合する豪華な顔ぶれ。さらに若手実力派のAKARI、ファンタジーな大ベテランのチェリー、コミカル忍法を駆使する救世忍者乱丸と個性豊かなメンバーが揃う。そして、現在二冠でW.W.W.Dシングル王座次期挑戦者である笹村あやめも登場。お祭りバトルでもしっかり実績を残し、王座戦に弾みをつけたいところだ。
「皆さんの戦い、しかと目に焼き付けます」と鞘師さんから激励の花束を受け取った選手代表・井上京子。京子は「私からもプレゼントがあります」と切り出し、「リングに上がるのは最後かもと仰ってましたが、もしよろしければ…プロレスラーになりませんか」とまさかのスカウト!ディアナのジャージをプレゼントした。鞘師さんは受け取ったジャージを掲げ、「ありがとうございます!」と笑顔。鞘師さん再びのリングインはある…のか?鞘師さん、プロレスやりたくなったらディアナ一同いつでもお待ちしております。
試合開始のゴングが鳴ると、いきなり京子と宮崎のマッチアップに!2人のぶつかり合いにファン熱狂!続いてマコトが強化してきたドロップキックを笹村に突き刺す。さらに優宇にエルボー連発でデビューから1年の成長を見せるも、優宇が怪力でマコトを担ぎ上げる。そこに飛び出したのは香藤。中学生の頃から鞘師さんのファンだという香藤は気合い十分。優宇とのヘビー級タックル合戦で観客の度肝を抜く。マコトがリングに戻り香藤との共闘、そして同期対決を展開する。香藤を丸め込みにかかるマコトを優宇が引き剥がして押さえこみ、スリーカウント。マコトは退場に。優宇と香藤のヘビー級コンビが大暴れし、8人をリング外へ。ヘビー級コンビがWみたらし団子で8人を一気に圧殺。リングに戻ると優宇が柔道技で香藤からスリーカウント。今度は乱丸が京子と優宇を忍法・金縛りで封じるも目論見は外れてしまい、宮崎は「大阪帰れ」とブチギレ。口論になった2人はなぜかキスで和解。…が、両者ともに気分が悪くなってしまった模様。その様子を見た笹村と真琴も口論に。笹村にお約束の熱いキスを求められた真琴は膝から崩れ落ちてしまう。純情な(?)真琴をよそに、優宇が突然「乱丸!寝ろ!」と指示。どういうわけか素直に従って仰向けで寝た乱丸に、優宇がダイビングボディプレス!乱丸はピクリとも動けず、あえなくスリーカウントを聞く…。続いて、ここまで大暴れの優宇を全員の力で押さえ込み退場させる。全く同じ流れで京子も押さえ込まれてしまうが、怪力で全員を振りほどく。AKARIがチェリーをスープレックスでホールドするとまたも全員でフォールし、AKARIとチェリーは失格。ここで京子とデボラのディアナ対決に。京子とタックルでぶつかり合ったデボラだが、宮崎のミサイルキックに笹村のフットスタンプを連続で受けてしまい脱落。真琴は京子の剛腕唸るラリアット被弾で退場。残るは京子、宮崎、笹村の3人。前半のコミカルな攻防から一変、バチバチファイトを展開する。京子が豪快なラリアットで笹村を吹っ飛ばすと、宮崎が京子をジャーマンで投げ、笹村も宮崎にジャーマン。笹村がフットスタンプを京子の腹に突き刺すが、京子はスリーカウントを許さない。宮崎はゴンゾ・ボムを笹村にお見舞いするがフォールせず。「狙うは井上京子!」とあくまで京子狙い宣言!ムーンサルトで京子をフォールするが、しぶとく肩を上げる京子。もう一度コーナーに上った宮崎を、京子が雪崩式ブレーンバスターでぶん投げる!笹村を高速ブレーンバスターで宮崎の上に投げ、宮崎をフォール。ここで宮崎は退場。リングに残ったのは井上京子と笹村あやめ!この一騎討ちの結末は、京子がパワーボムで笹村をマットに豪快に叩きつけ、完璧なスリーカウント。相手が何人だろうと圧倒的な強さを見せつけた。
京子は鞘師さんから勝利者賞を受け取り、満面の笑顔。2人で仲良く手を繋いでリングを後にした。十一人の大激闘で強力PRした「十一人の賊軍」、大ヒット間違いなし!皆様ぜひ劇場でご覧ください。

井上京子 バックステージコメント

メインイベント スペシャルシングルマッチ30分一本勝負
梅咲遥vs 渡辺桃

絶対センター・梅咲遥、極悪ファイトに散る…H.A.T.E.との抗争勃発か?!

7.15センダイガールズ参戦を皮切りに、AEW、そしてディアナと他団体への侵攻を開始したH.A.T.E.の渡辺桃。ゴッデス・オブ・スターダム王座を保持し、さらにユニットで全団体のベルト制覇をぶち上げた。「H.A.T.E.が女子プロレスで最強のユニットだってことを示す」と女子プロ界全方位に宣戦布告だ。
迎え撃つのは絶対センター・梅咲遥!ベルトを失ってもビッグマッチのメインを務めるのはやはり梅咲だ。ディアナのセンターとしてH.A.T.E.の侵略阻止が絶対使命。100メートルバンジージャンプでメンタルを強化し、H.A.T.E.撃退に向け出陣!梅咲はブラック・ピーチとは対照的な、純白のガウンに身を包みリングイン。ジャガー横田から譲り受け、これまで殆ど披露することのなかった白いガウンの下には赤い新コスチューム。装いも決意も新たに臨む一戦となった。
ゴングが鳴ると、グラウンドの攻防でまずは渡辺がリード。渡辺が今井レフェリーの気を引いているうちに、第2試合に出場していたH.A.T.E.の吏南が梅咲を場外へ引きずり落として蹴りを入れる。場内は大ブーイングの嵐に。渡辺は梅咲を観客席へ投げ込み、場外戦でもリードする。リングに戻ると「こんなもんですか?ディアナのセンターは」と煽りながら梅咲の顔面を踏みつける。劣勢の梅咲は渾身のエルボー。すると渡辺は鋭いキックでお返し。試合はすっかり渡辺のペースに。梅咲はヘッドシザーズホイップで渡辺を場外へ落とし、コーナー最上段から決死のダイブ!それでも渡辺は掴んだ流れを離さず、梅咲の頭をエプロンに打ち付ける。立ち上がった梅咲は場外マットでブレーンバスター!渡辺をリングに放り込み、ミサイルキックを突き刺す猛反撃に出る。梅スプラッシュをかわした渡辺は蒼魔刀にダイビング蒼魔刀を続ける。梅咲はコーナーに上る渡辺を追い、雪崩式アメジストクロスでぶん投げる。今度こその梅スプラッシュはカウント2。渡辺はハイキックで梅咲の側頭部を撃ち抜くが、梅咲は気合いで立ち上がりフォールを許さない。カウンターのキューティースペシャルでWダウン状態に。力を振り絞り起き上がった2人は互いの信念をぶつけ合うエルボーの打ち合いに。梅咲のエルボーにふらついた様子を見せた渡辺だが、重いキックを3連発。さらに凶器のバットをフルスイングし、Bドライバー。カウント2で返した梅咲に、お次は胴締めスリーパー。ギブアップしないと見るや技を解き、後頭部に強烈なキック!大ダメージを受けながらも、絶対センターの意地が梅咲を突き動かし、隙をついてラ・マヒストラル。キックアウトされると豪快なジャーマンスープレックス。美しいブリッジでホールドするが、これでも勝負は決まらず。ならばと梅咲は数々の強豪をマットに沈めてきたブラストの構え。渡辺はこれを振りほどき、梅咲の顔面を蹴り上げると、必殺のピーチ・サンライズでトドメを刺した。ビッグマッチのメインで敗北を喫した梅咲は、大の字に倒れたまま渡辺の勝ち名乗りを聞いていた…。余裕の笑みさえ浮かべる渡辺は吏南と共に引き上げていく。マイクを握った梅咲が「おい、渡辺桃」と呼びかけると立ち止まって振り返る。梅咲は「人のリングに上がって、よくもこんなにやってくれたな。絶対許さない」とH.A.T.E.のラフファイトに怒りを滲ませ、「ディアナはななみや美蘭、若手が育ってる。私達対H.A.T. E.で。渡辺桃ぜってー潰してやっから。全面対抗戦、やってやるからな」と声を荒げる。その言葉に触発された渡辺は「やってやるよ」とバットで梅咲を殴打しセコンド陣も蹴散らしていき、吏南とななみも乱闘に。悪さも強さも存分に見せつけ、試合も試合後も完勝の渡辺はリングをあとにした。梅咲は「全力で戦って、全力で立ち上がり続けます。次は絶対勝ちます」と絶対勝利をファンに誓う。
渡辺はバックステージで「若手引き連れて全面戦争だと?ナメやがって。一番上連れて来いよ」とジャガー横田や井上京子との対戦を要求。その上で「まぁいいよ。新人ブッ倒してからでもやってやるよ」と吐き捨てた。ディアナ若手軍を踏み台に、レジェンド狩りを見据える渡辺桃。ディアナVS H.A.T.E.の全面対抗戦、勃発!

渡辺桃 バックステージコメント

梅咲遥 バックステージコメント

【試合結果】2024年9月29日(日)アミスタ大会vol.69~ディアナ純血興行~

第1試合 
エキシビジョンマッチ15分一本勝負
佐藤綾子 vs 練習生ネネ 

小学5年生・ネネ、デビューに向けて…タッグ王者相手に奮闘!

10.13後楽園ホール大会で、シングル王者の尾﨑妹加を相手にデビューする練習生のネネ。エキシビションマッチに臨んだ。
ネネは2013年7月29日生まれ、ディアナでのデビュー時最年少記録を更新する小学5年生。YouTubeで美蘭のデビュー戦を見たことがきっかけとなり、2022年12月に入門。今年1月28日のカルッツかわさき大会で公開プロテストに合格し、以降はディアナ大会で試合開始前の公開練習が恒例となる。体づくりにも取り組みながらデビューを目指し努力を重ねてきた。そしていよいよデビューが決定。シングル王者との対戦を前に、タッグ王者に立ち向かう。佐藤は「自分の子供より幼い」ネネに対し「お母さんより年上の私に、今持ってる全力で来い」とネネの全てを受け止める。
デビュー戦に向けて制作されたオリジナルの入場曲も一足早くお披露目し、会場に集まったファンの拍手に出迎えられた。
ゴングが鳴るとロックアップから押し合いになり、やはり佐藤が圧倒。しかし腕を取られては取り返し、佐藤のボディシザーズにはヒジを入れ、150センチ33キロの小さな体で対抗していく。巻き投げやヘア投げもしっかり受けてみせるが、ドロップキックを受けると苦悶の表情に。佐藤が「大丈夫だよな?」とネネをリング中央へ。するとネネはスクールボーイ!返されるとすかさずドロップキック!佐藤がボディスラムを狙うと首固めに切り返し、リングサイドで見守る京子の「行け!攻めろ!」の声に後押しされ、クロスボディを5連発。カウント2に終わると今度はがむしゃらにエルボー。佐藤は「もっと!」とネネの闘志を煽る。必死に懸命にエルボーを打つが、佐藤が一発エルボーを打つと倒れてしまうネネ。佐藤は逆片エビ固めで絞り上げる。見守るファンや先輩達の手拍子、そして「ロープ近い!」の声が聞こえる中、ネネは何とかロープを掴む。しかし腰を押さえて起き上がれないネネ。佐藤は髪を掴んでリング中央へ。ボディスラムでマットに叩きつけ、エビ固めでがっちり押さえて6分55秒の決着となった。
ずっと憧れていたプロレスの世界へ、ネネにとって大きな大きな第一歩。2週間後は練習生ではなく、一人のレスラーとして聖地のリングに上がる!

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負 
ななみ vs マコトユマ 

ななみ、未勝利のマコトに無言のメッセージ?

まもなくデビュー1周年を迎えるマコト。ここまでシングル未勝利ながらも、他団体での経験も積み重ねながら着実な成長を見せている。10.13後楽園でネネがデビューすれば、マコトも先輩に。何としても勝利を掴みたい一戦だ。
マコトはレスリングの経験を活かした両脚タックルからリフトで先制攻撃も、ななみが若手王者としてグラウンドの展開でリードしていく。しかしななみはサーフボードストレッチでマコトの体を上げるとすぐに技を解いてしまう。ななみが「重っ…」と膝を押さえると客席からは笑いが起きる。ボディスラムも上がらず、仕方なく(?)首固め。思わぬ形で膝にダメージを与えたマコトはななみをリフトでコーナーに叩きつけ、ドロップキック。ななみがエスケープさせぬようリング中央でスリーパーに捕らえると、マコトは力を振り絞ってロープに近づいていく。落としにかかるななみは胴締めも加えて厳しい攻め。マコトの足がロープに届くと、2人はエルボーの打ち合いに。一発の重みではななみが上回り、ならばとマコトは飛行機投げの構え。ななみは腰を落として持ちこたえ、マコトはななみのノーザンライトを持ちこたえる。ドロップキック3連発からボディスラムでマコトがフォール。キックアウトされても丸め込みや今度こその飛行機投げ。ななみはこれも2で返し、再びの胴締めスリーパー。ロープに逃げたマコトに、後ろからタックル。マコトの連続エルボーを余裕で受けきり「来いよ!もっと!」と煽る。奮起しエルボーを打つマコト。しかしななみが一発やり返すと倒れてしまう。ななみは馬乗りになって力強いエルボー。反撃してこないマコトをショルダータックルで吹っ飛ばし、ダイビングボディプレスを浴びせ、トドメは鮮やかなノーザンライトスープレックス。勝ったななみに笑顔はなく、勝てないマコトに先輩として厳しいメッセージを送るようだった。

第3試合 シングルマッチ15分一本勝負 
梅咲遥 vs 香藤満月 

梅咲、ヘビー級対策完成!じゃじゃ馬出場の後輩にエール

梅咲はすっかり忘れていたようだが、初…ではなく2回目のシングルマッチ。センダイガールズ主催の若手登竜門「じゃじゃ馬トーナメント」にエントリーする香藤が、かつてのじゃじゃ馬覇者・梅咲にデビューしてからの1年間を全てぶつける!
まずはロックアップからの押し合い。香藤が力で上回り、梅咲を投げ飛ばす。何度ぶつかっても投げ飛ばされてしまう梅咲。ここから勢いに乗りたい香藤は何故か四股を踏み、雲龍型の土俵入りを披露。雲龍型は攻撃と防御のどちらも併せ持つ型とされるが、肝心の防御ががら空きの香藤。梅咲は後ろからドロップキックを突き刺す。香藤はぶつかり稽古のようなタックルで反撃し梅咲を吹っ飛ばし、ボディシザーズ。梅咲は得意の弓矢固め…しかし香藤の重い体は上がらず。セコンドのななみを呼び込んで手伝わせ、やっと香藤の体を上げる。しかし転がり落ちてきた香藤に押し潰され、体重の乗った逆エビ固めに大絶叫の梅咲。命からがらロープを掴むと、今度はヒップドロップでぺちゃんこに。香藤の重さに苦戦する梅咲はエルボー合戦に持ち込む。体が重ければエルボーも重い。香藤の一撃はかなり効いたようだが、梅咲も猛反撃。カウンターの低空ドロップキックで香藤の膝を狙い撃ち。さらに足4の字固めで香藤の膝に追い討ちをかける。エスケープした香藤の足をロープに絡め、またしても膝にドロップキック!日頃から95キロの肉体を支える香藤の膝は悲鳴を上げる…。苦しむ香藤に、梅咲はここから怒涛の膝攻め。情け容赦なしの一点集中攻撃を耐え忍ぶ香藤。梅咲のエルボーを受け止めると、初披露のカナディアンバックブリーカー!音を上げない梅咲を豪快に投げ捨て、ボディプレスを浴びせる。続くダイビングボディプレスは回避されてしまうが、突進してくる梅咲を捕まえ風車式バックブリーカーもお披露目(ただし、これは自身の膝も痛かったらしい…)。再びの逆エビ、逆片エビで腰攻めの香藤。ロープが近づくと梅咲を引き摺ってリング中央へ…。香藤がもう一度逆エビの体勢に入るのを鮮やかに切り返して丸め込み、キックアウトされると足4の字固め!香藤はたまらずギブアップ。痛め付けた膝にトドメを刺した。蹴りを多用する相手への対策として使ってきた膝攻め。どうやらヘビー級対策にもなりそうだ。試合後は新技を引っ提げ初戦に臨む後輩に「じゃじゃ馬がんばって」とエールを送った。

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負 
井上京子&ジャガー横田vsデボラK&Himiko 

ディアナ所属オンリー興行の締め括りは、ディアナ最強・ベテラン軍!

アミスタ大会は限定出場となっているジャガーが久々に登場。京子と共に女子プロ界の重鎮コンビでメインイベントを務めた。
デボラとHimikoは奇襲を仕掛け、京子に狙いを定め猛攻。キレた京子はデボラの髪を掴んでショートレンジラリアットを打っては起こしの5連発。今度はジャガーが反則技のオンパレードでデボラをいたぶる。デボラに続いてHimikoを捕まえたレジェンドコンビは激レアな連携攻撃を試みる。京子が「Wいきますか!タックル!」と念押ししたにも関わらず、まさかの連携失敗!体勢を崩しジャガーが倒れ、Himikoも巻き添えに。しかし文字通り転んでもただでは起きないのがジャガー横田。倒れたHimikoの腹に、何度も何度も何度も踵落とし。制止する今井レフェリーも蹴飛ばし、あまりの傍若無人ぶりにセコンド陣からは悲鳴。狼狽える京子は「ジャガーさん、すみません」と平謝り。気を取り直して(?)、再びデボラを狙うレジェンドコンビ。デボラのバックフリップを2で返したジャガーに、デボラが極楽固め。京子がサミングでカットし、2発目のバックフリップは逆打ちに切り返すジャガー。ジャガーが脳天に踵落とし、京子がラリアットと次々に攻める。替わったHimikoが京子にWアームの構え。上がらないと見るや河津掛け。素早くトップロープに上り、近づいてきた京子をブルドッギングヘッドロックで迎撃。奮闘するHimikoにデボラも加勢しWドロップキック、Wブレーンバスター。しかしHimikoは京子の雪崩式ブレーンバスターの餌食に。続くジャガーの浴びせ蹴りで勝負あり。
マイクを持ったジャガーは「Himiko、大丈夫か?」と問いかける。客席からは「お前がやったんだろ!」の声も…。「そうなんでーす。久しぶりに道場来て後輩いじめて…ちょっと嬉しい」と笑うジャガー。「生意気にも、ちょっと強くなってる。そうじゃないとね。ジャガー横田ばっかり勝ってもね。みんなそろそろ負けるとこ見たいでしょ?」と強者の余裕の笑み。Netflixで配信中、話題沸騰の女子プロレスドラマ「極悪女王」にも言及し、「ドラマで負けてもムカついてんだよ。作り物なのに」と、劇中で敗れたことが気になっている模様。たとえドラマでも、どこまでも勝ちにこだわるジャガー。実際は勝ったと語気を強める…。その様子を直立不動で見ていた京子は「生電話したらどうですか」と提案。ジャガーは「あとでする」…らしい?。京子は「後楽園前の最後の試合でした。めざせ1000人と思っています。ぜひよろしくお願いします!」と、ビッグマッチへの来場を呼び掛け、大会を締めくくった。

【試合結果】2024年9月27日(金)フューチャーサイト アミスタ大会vol.25

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 本間多恵

パワーvsテクニック!

まずはロックアップ。力では香藤が上回ってみせる。本間がロープにはりつけて各方角に見せつけるように顔面攻撃すれば、香藤もやり返してシャッターチャンスを演出。ボディアタックやサーフボードストレッチ、キャメルクラッチ、ヒップドロップと、大きな体を活かして攻めまくる香藤。本間は低空ドロップキックで流れを変え、突撃してくる香藤の腕を取りぶら下がり腕十字…のはずが、香藤の怪力はこれを許さず。本間をそのまま持ち上げてマットに叩きつける。さらに逆片エビ固めでしっかり腰を落とす。あえてロープ直前でこれを解いた香藤はシーソーホイップ。しかし本間は持ちこたえ、今度こそ香藤の腕を取る。暴れながらロープに足を伸ばした香藤。エルボーを打っていくが、本間の関節技に腕力を削ぎ落とされ、本来の威力はない。香藤がボディプレス連発からダイビングボディプレスで対抗していくと、体格差に苦戦する様子の本間。しかし飛び付き腕十字で再びの腕攻め。耐える香藤をクルリと丸め込んでスリーカウント。香藤のパワーをテクニックでねじ伏せた。

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
マコトユマ vs 笹村あやめ

マコト、初勝利ならずも確かな成長

柔道経験のある笹村に、レスリング経験のあるマコト。試合序盤のグラウンドの攻防では笹村がリードし、時折笑みを浮かべながら流れを掴む。レフェリーの目の前で堂々と反則攻撃を繰り返す笹村。マコトはエルボーやドロップキックで反撃し、ボディスラムでフォール。カウント2で肩を上げた笹村はマコトをフロントネックロックで落としにかかる。マコトはそのまま笹村を持ち上げてコーナに叩きつけ、串刺しドロップキックで窮地を脱する。レインメーカー式の飛行機投げでフォールするが笹村はやはり2で返す。ブレーンバスター一発で流れを取り戻した笹村は「終わりか?来い!」とマコトの闘志を煽る。片膝をついたままエルボーを打つマコトに「立って来い」。マコトは立ち上がってエルボーを連発し、もう一度飛行機投げ。これを笹村が横十字固めに切り返そうとするが、マコトはそれを許さずジャックナイフ。肩を上げた笹村はノーザンライトスープレックス。マコトも2で返す意地を見せたが、続くダイビングフットスタンプがみぞおちに突き刺さり万事休す。圧倒的な実力差をアピールしながらも、笹村はマコトの成長を称え抱擁し、リングを下りた。

第3試合  シングルマッチ15分一本勝負 
Himiko vs 尾﨑妹加 

緊急決定の防衛戦!次期挑戦者も名乗り!

スケジュールの許す限り防衛戦を行うと宣言しているシングル王者・尾﨑。「Himikoさん、私はあなたの団体のシングルベルト巻いてるんですよ。ただのシングルでいいんですか?防衛戦やりませんか?」とHimikoに問いかける。会場に集まったファンからも拍手が起こり、「王者権限で決定です」と急遽2回目の防衛戦が決定!俄然燃えるHimikoだが、尾﨑は王者らしく優位に試合を展開していく。序盤からウェイトリフティング仕込みのパワーが炸裂する尾﨑。Himikoは得意の関節技や丸め込みで対抗していくが、尾﨑がアルゼンチンバックブリーカーでいたぶる。追撃のダイビングセントーンはかわし、レッグシザーズネックロックでギブアップを迫るHimiko。ロープに足が届いた尾﨑はHimikoをコーナに降り、マイカバスターを狙う。Himikoは雪崩式ブルドッギングヘッドロックで切り抜け、Wアーム卑弥バスターでフォール。カウント2で返されるが、初戴冠のチャンスを逃すわけにはいかないHimiko。コーナーに上ると、尾﨑もコーナーへ。尾﨑が雪崩式のサイドスープレックスでHimikoをぶん投げ、Wダウン状態に。シングル王座戦に変更となっても、制限時間は変わらず15分。残り5分となり、2人はエルボーの打ち合いに。尾﨑のオリンピックスラムの構えを脱出したHimikoがバックドロップ。王者の意地で肩を上げた尾﨑。ラリアットはカウント1で返し、ダイビングセントーンはロープを掴んでフォールを許さず、セントーンからのフォールは横十字に切り返すHimiko。しぶとく食らいつくHimikoに尾﨑は今度こそのオリンピックスラムで勝負を決めた。
勝った尾﨑は「無事、防衛しました!Himikoさんはエリザベスにばっかり行ってるイメージでしたけど。もうちょっと別のベルトも見て、欲張りになっていいんじゃないかと思います。私が持ってる限りは挑戦受け付けるんで、もっと強くなったHimikoさん待ってます」と、防衛の喜びとHimikoへのエールを口にした。Himikoは梅咲王者時代に直接のピンフォール勝ちでベルト挑戦をアピールしたものの、王座戦には至らず。その試合のタッグパートナーは尾﨑だった。以降はクリスタルの挑戦資格も満たしているがエリザベス戦線で奮闘してきたHimiko。今後はさらにレスラーとしての欲を見せられるか。
「遥を倒して、ななみが来て、Himikoさん…次は誰が来てくれるのかなぁ。今すぐしたいんだけど、誰かいない?このベルト欲しくないんだ?」とまだまだ暴れ足りない王者。するとリングに姿を表したのは笹村あやめ!2.11新木場で梅咲に挑戦し敗れている笹村は、現在2AWとSEAdLINNNGのタッグ二冠王者。尾﨑に勝てば三冠の大チャンスだ。「私は誰の挑戦でも受ける」と笹村の挑戦を快諾した尾﨑。日時は未定だが、激戦必至の好カードが決定した。

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負  
[えーがた]梅咲遥&ななみ vs AKARI&炎華 

若手実力派が集結!試合後はお楽しみも…?

相変わらず炎華に冷たい梅咲。デビュー前は梅咲のファンだったという炎華の握手を払いのける。対角で炎華が先発すると見るや、ななみを押し退けて先発。タッグを組む機会も増えている2人だが、いざ対戦すると白熱の攻防に。炎華がAKARIとの連携を鮮やかに決めると「それ遥とやってるやつ!」と怒りを隠せない梅咲。怒りに任せて髪を掴んでロープにはりつけ、ドロップキックを突き刺す。えーがたコンビは徹底的に炎華をいたぶり、AKARIの介入を許さない。やられっぱなしの炎華はティへラで反撃してAKARIにタッチ。AKARIはぶら下がり式極楽固めで絞り、ミサイルキック発射。ななみはカウンターでスリーパーホールドに捕らえ、ギブアップを迫る。エスケープされると、形を崩しながらもノーザンライトで投げ切る。カウント2で炎華のカットが間に合い、ななみから梅咲にチェンジ。梅咲のエルボーにAKARIはビッグブーツで応戦。619をかわされてもラリアット。AKARIから炎華に替わると、炎華がドロップキック連発。スペースローリングエルボーに続けてもう一発ドロップキック。そこに今度こそAKARIが619を決め、炎華がSTF。ななみがカットするが、炎華が隙をついてジャパニーズレッグロールやカサドーラ、タイムマシンにのってであわや金星の場面を作る。ピンチを切り抜けた梅咲は梅スプラッシュ。カットに入ったAKARIをななみが裏投げで排除し、数的有利のチャンスを作ったえーがた。ななみが炎華を肩車、そこに梅咲がコーナーからダイブしながらネックブリーカー!この超合体技「Aラダー」でえーがたが大会を締めくくった。梅咲は「えーがた、初めて連携で勝ちました!良かった…ななみ、ありがとうね」と見事な連携を決めた喜びを語る。
続けて、大会前に川崎市制100周年記念事業「さいわいにぎわいフェス」にディアナの選手たちが綱引きで参加していたことに触れ、「今日はお昼に綱引きをしてきたんですけど。大きな力ってみんなで一致団結しないと出せないんですよ。今日たまたま後楽園に出る他団体の選手も揃ってます。ディアナの大きい大会なので、ディアナが一丸とならなきゃいけないし、他団体の選手もディアナのリングに上がっていただくということで、一致団結しないといけないと思うんです。だから…今日の赤コーナーと青コーナーで、綱引きをします!」とまさかの提案!リング下から、練習で使用しているバトルロープが登場。梅咲が「勝ったらギャラ倍とか…?」と迂闊に発言してしまい、会場は異様な盛り上がりに。こうしてギャラ倍をかけた(?)ディアナ軍対他団体連合軍の綱引き対決がスタート!実力拮抗の好勝負となったが、お金に目の色を変えた(?)青コーナー側・他団体連合軍の勝利!梅咲は悔しそうな表情を浮かべながらも「それほど強い人たちが参戦してくれてるってことですよね…ありがとうございます。この勢いで13日までよろしくお願いします!」。ギャラはともかく、約2週間後の後楽園大会の成功に向けて全員の心が一つになった。強い人たちがたくさん参戦するワールド女子プロレス・ディアナ10.13後楽園ホール大会、ぜひご来場ください!

【試合結果】2024年9月15日(日)板橋グリーンホール大会 ~フューチャーサイト番外編・美蘭凱旋興行~

観衆:138名(超満員)

美蘭による見どころ解説動画!

第1試合 タッグマッチ 20分一本勝負
マコトユマ&松本都vs夏実もち&柊くるみ

マコトユマ、みやここワールドで覚醒なるか?

美蘭休業前ラストマッチとなる板橋大会。美蘭は思いを込めてそれぞれのカードをプロデュース。第一試合は明るく元気な松本都と組むことで、マコトユマの覚醒を期待しているという。試合巧者のプロミネンス組を相手に、マコト覚醒なるか?
まずマコトと夏実が先発し、レスリングの攻防。見得を切り、それぞれのパートナーにチェンジ。すると早速捕まってしまう松本。柊が松本に鼻フックを仕掛けるが、松本はこれを全力拒否!「マコトユマ!助けに来て!」と大絶叫。しかしマコトは助けに来ず…。うるさい松本に柊は思わず苦笑。今度は夏実が「お前が大切にしてる顔!」「そんなにかわいいとは思えん!」と、美容に力をいれている松本の顔面を執拗に狙う。よりによってかわいい顔をボコボコにされた松本。やっとマコトを呼び込み、さらに今井レフェリーも巻き込んで3人のおてんばダッシュで柊を踏みつける!しかし柊が松本を転ばし、今度はプロミネンスwith今井レフェリーのおてんばダッシュ。さらにマコトも加わり、トドメは柊のフットスタンプ。夏実のフェースクラッシャーやモンゴリアンチョップも食らい、苦しい展開の松本。ここで松本はまたもマコトを呼び、華麗なターンから「せーの、やー!」とY字バランス。しかし見ているだけのマコト…。キレた松本はマコトを強制Y字バランスでみやここワールドに引きずり込み、おんぶプレスで夏実を襲う!これが美蘭の期待するマコト覚醒…かと思いきや、やはり予備動作が大きすぎたのか、夏実はあっさりかわし、柊が2人まとめてフットスタンプを落とす。松本を仕留めにかかる夏実はマコトを蹴飛ばし、エプロンへ。プロミネンス組は松本を捕まえ場外へ落とそうとするが、マコトがエプロンから懸命に押し戻し、事なきを得る。松本のクロスボディはキャッチされてしまうが、マコトもクロスボディで加勢し、2人の力でプロミネンスをなぎ倒す。松本からタッチを受けたマコトは、プロミネンス合体ヒップドロップを食らうも、追撃のリバーススプラッシュは回避。夏実の体を軽々と持ち上げコーナーに叩きつけ、ドロップキックを突き刺す。替わった柊にもエルボーで果敢に立ち向かうマコト。パワーファイターの柊は一発で形勢逆転し、コーナーに上っていく。危険を察知した松本が飛び出し、マコトとデッドリードライブで柊を投げ落とす。マコトはこの流れに乗って、柊のヘビー級の肉体を持ち上げボディスラム!すると夏実が加わり、今度こそのリバーススプラッシュ、柊のローリングセントーンを連続で浴びせていき、やはり試合巧者ぶりが光るプロミネンス。息の合った連続攻撃で再び流れを取り戻す。マコトのピンチには松本が必死にカット、マコトも飛行機投げでチャンスを作るが、松本がリング外で夏実に捕まってしまう。リング上では柊の強烈なキックがマコトにクリーンヒット。トドメのダイビングフットスタンプでスリーカウント。敗れたマコトに怒りをあらわにする松本は、パートナーに蹴りを入れる始末。ブーイングを浴びながらリングを後にした…。

第2試合 シングルマッチ 15分一本勝負
Himiko vs 中森華子

美蘭は共に切磋琢磨してきた同期のHimikoに、とっておきのカードをご用意!美蘭とタッグタイトルをかけて2度激突した中森華子とのシングルマッチだ。タッグ王者との一騎討ちに燃えるHimiko。中森も美蘭の期待、そして王者としての使命にかけて全力ファイト!
序盤からいきなり激しい攻防を展開する2人。Himikoの足攻めはすかさずロープを掴んだ中森。コブラツイストやサッカーボールキック、しっかり腰を落とした逆片エビ固めなどで優位に。Himikoはカウンターのブルドッギングヘッドロック、ギロチンで反撃。河津掛けからHIGAMIクラッチへ流れるように繋ぎ、タッグ王者にギブアップを迫る。中森の脚がロープに届くと、中森のキックとHimikoのエルボーの撃ち合いに。中森がネックブリーカー、フィッシャーマンズスープレックスと続け、コーナーに上ると、Himikoも後を追う。中森はHimikoをヘッドバットで迎撃。落下したHimikoは、それでも諦めずに中森に向かっていく。今度はHimikoを蹴散らそうとする中森。その足を掴んだHimikoは、なんとコーナー上にいる相手にアンクルホールド!中森を引きずり落とし、続けてリング上でもアンクルホールド。低空ドロップキックやギロチンを続け、攻めまくるHimiko。中森はHimikoのエルボーを受け止め、ヒザで顔面を蹴り上げる。ハイキックでHimikoの側頭部を撃ち抜き、ふらついたHimikoにシャイニングウィザード。持ち前の根性で立ち上がったHimikoに、中森はシャイニングフラワーで勝負を決めた。

超スピードの赤vs超パワーの青!

ディアナの若手ヘビー級ファイター・香藤満月とディアナのシングル王者・尾﨑妹加がタッグを結成!対角にはディアナマット初登場の光芽ミリアと、各団体で活躍し3本のベルトを巻く高瀬みゆき。美蘭はパワーの青vsスピードの赤のぶつかり合いに注目してほしいと見どころを語る。
まずは香藤と光芽の若手対決に。香藤がやはり体格とパワーで押していき、光芽は鋭いキックを見せる。替わって二冠の尾﨑と三冠の高瀬。高瀬が熱血ファイトで会場を沸かせ、光芽にチェンジ。光芽はディアナ初参戦にしていきなりシングル王者とのマッチアップに。王者相手に気迫のエルボーとキックを連打する光芽。これぞSEAdLINNNGの“魂の女子プロレス”!ならばと尾﨑はこれぞ王者の大迫力タックル。倒れた光芽に香藤がヒップドロップを連発。光芽はキックでお返しし、スクールボーイ…が、香藤の重い体は回らず。高瀬がチョップでアシストして今度こそのスクールボーイ。キックアウトした香藤は豪快なボディスラムで光芽をマットに叩きつけ、尾﨑にチェンジ。尾﨑はエルボードロップやセントーン、なかなかエスケープを許さない逆片エビ固めでリードしていく。光芽の丸め込み連発は全て返した尾﨑に、替わって高瀬がラリアットで突撃。フェニックスロックで尾﨑の動きを止め、エスケープされると光芽を呼び込む。しかしこの連携は不発に終わり、尾﨑が2人まとめてのアルゼンチンバックブリーカー!高瀬と尾﨑はラリアットのぶつかり合いに。尾﨑がタックルで高瀬を吹っ飛ばし、ぶっこ抜きのサイドスープレックス。替わった香藤もボディプレスを4連発で合計約400キロの大ダメージを与える。それでも高瀬は鋭い眼光で「来いよ」と挑発し、スリーパーで絞め落としにかかる。尾﨑が救出し、香藤はダイビングボディプレスを投下。もう一発を狙うが、光芽が香藤を捕まえ、高瀬がデッドリードライブで投げ落とす。高瀬はなんと95キロの香藤を担ぎ上げ、「カミカゼ、ベイベー!」!さらにダイビングギロチンを投下。尾﨑は光芽に押さえられており、大ピンチの香藤をアシストできず。滞空時間の長いボディスラムで自力でピンチを脱出する香藤。立ち上がった高瀬は剛腕唸るラリアット。キックアウトした香藤を電光石火のラ・マヒストラルで丸め込んでスリーカウント。赤対青の対決は、スピードにパワーも兼ね備えた高瀬の勝利だ。

メインイベント 
美蘭凱旋・受験休業前ラスト スペシャルタッグマッチ 20分一本勝負
美蘭&世羅りさvs梅咲遥&炎華

美蘭、休業前ラストマッチで大激闘!家族、友人、ファンの前で「本気のプロレス」見せた!

梅咲遥の大ファンだった美蘭は、スカウトされ小学生でディアナに入門。中学1年生の春に後楽園ホールで井上京子相手に鮮烈デビューを飾った。それから2年半が経ち、中学3年生になった美蘭は受験勉強に専念するため一時休業を決めた。休業前ラストマッチはかつて客席から憧れの眼差しを向けていた梅咲、仲良しの炎華、そして最高のパートナー・世羅と共に地元である板橋区で迎えることに。客席には家族や友人、多くのファンが集まり、立ち見も出る超満員となった。
両軍の入場だけで観客は大歓声。まずは美蘭と炎華がそれぞれ先発。2人の目まぐるしい超ハイスピードな攻防は女子プロ界の明るい未来を感じさせる。梅咲が加勢して美蘭を捕まえ、美蘭のクラスメイトが集まる東側客席に向かって「友達、見とけ!」。美蘭をロープにはりつけて矢のようなドロップキックを突き刺す。美蘭の応援団に見せつけるような滞空時間の長いボディスラム、急角度の逆エビ固めと容赦ナシの梅咲。今度は炎華がヘアホイップ連発。美蘭はクロスボディで世羅にチェンジ。世羅はセラリズムバスター、ニードロップと大暴れ。炎華がティへラ、梅咲がネックブリーカーで反撃。梅咲と対峙した世羅は、あのエルボーを恐れて震え上がる。梅咲は二冠王者でも恐れるほどの強力エルボーを打ち、世羅は絶叫!それでも立ち上がった世羅。エルボーをかわしてリング中央でコンバインに捕らえ、エスケープを許さない。梅咲を持ち上げてコーナーポストに叩きつけ、ニーアタック、リバースニードロップと続けていく。世羅からタッチを受けた美蘭はドロップキック、大車輪、クリストとスピードを活かした連続攻撃。何とかロープに逃げた梅咲は低空ドロップキック。コーナーに上って追撃のミサイルキック発射準備。美蘭は雪崩式フランケンシュタイナーで投げ飛ばし、リング上でウラカン・ラナ。梅咲はキックアウトし、キューティースペシャルで鮮やかなブリッジ。肩を上げた美蘭に、炎華がドロップキックやスペースローリングエルボーで襲いかかる。炎華については7.26アミスタで「仲が良いからこそ、絶対負けたくない」と話していた美蘭。激闘を見守る友人たちの声援を受け、炎華へのエルボーに気迫がこもる。炎華もPOP王者としての誇りで奮い立ち、2人は情念ほとばしる打ち合いに。次第に炎華がリードしていくが、カニ挟みで炎華を転ばした美蘭が619。梅咲がミサイルキックで助太刀し、炎華も続けてミサイルキック。このフォールは世羅がカットし、梅咲をリング外へ投げ落とすと、炎華を捕まえてブルーオーキッドの合体技“瓦割り”!続くライオンサルトはかわされてしまう美蘭。炎華のジャパニーズレッグロールクラッチはカウント2.99で肩を上げ、丸め込みの波状攻撃からMロールクラッチ。キックアウトした炎華はノーザンライトスープレックス。美蘭はフォールさせず、すぐさま立ち上がってスピンキックで炎華の側頭部を射貫く。全力ファイトの2人はWダウン状態に。超満員の客席から大・美蘭コールが起こり、ライバルに向かっていく美蘭の背中を押す。起き上がった2人は対話するようにエルボーを打ち合う。そこに飛び出した梅咲のラ・マヒストラル、炎華のタイムマシンにのってが見事に繋がり、今井レフェリーの3回目のカウントが入る直前で美蘭の肩が間一髪上がる。世羅が梅咲と炎華をまとめて場外に投げ飛ばし、美蘭が決死のダイブ!世羅が梅咲を押さえ、リングはライバルの2人きりに。美蘭は「炎華が相手だから思い切って出せた」という新技・フィッシャーマンズスープレックスで観客の度肝を抜く。カウント2で返した炎華に、美蘭はトドメのライオンサルトで華麗に宙を舞う。後輩だけど友達で、ライバルで、大好きで、特別な存在の炎華からスリーカウントを奪った。過去2回の凱旋試合はいずれも梅咲にシングルで敗れている美蘭。地元で堂々勝ち名乗りを受ける姿を披露した。
美蘭は「凱旋試合で初めて勝ちました。今まで2回凱旋試合をして勝ったことがなかったから、地元でみんなに勝つ姿を見せるのは今日が初めてです。板橋で試合ができることが本当に嬉しいです」と素直な喜びを語る。受験に向けては「今日をもってプロレスを一時休業させていただくのですが、志望校に合格したら、いや、合格しなくても…」と言いかけたところで客席からは笑いが起き、「合格しろよ!」と野次が飛ぶ。「する!それはする!すみません!ディアナのリングに必ず戻ってきます」と愛嬌たっぷりに志望校合格およびプロレス復帰を約束。「戻ってきたらブルーオーキッドでタッグタイトルに挑戦してベルトを巻いて、ななみさんが持ってるクリスタルティアラも絶対手に入れる。高校生で二冠チャンピオンになります。また板橋で試合をしたいと思いますので、応援に来てください」と大きな夢を語り、観客は大・美蘭コールで応えた。美蘭休業前ラストマッチは大団円!桜が咲くころには嬉しい報告が聞けそうだ。頑張れ、受験生!

美蘭&世羅りさ バックステージコメント

【試合結果】2024年9月8日(日)アミスタ大会vol.68

第1試合 6人タッグマッチ 20分一本勝負
梅咲遥&Himiko&マコトユマvsデボラK&香藤満月&夏実もち

3つのタイトルマッチが組まれているだけあって、超満員となった9.8アミスタ大会。オープニングマッチはディアナ所属の5人にプロミネンス・夏実もちを加えた6人タッグ。まずは香藤とマコトが先陣を切る。マコトがエルボーを打ちまくって香藤をコーナーに追い込み、今度は梅咲がエルボー連打。続いてHimiko、再びマコト…と、ひたすらにエルボーの乱れ打ち。グロッキー状態の香藤に替わってデボラがタックルでマコトを倒す。マコトからHimikoに、デボラから香藤にチェンジし、Himikoが得意の関節技で香藤を追い詰める。梅咲とマコトが上手く相手を分断していき、香藤は大苦戦。隙を見た夏実が香藤を救出し、香藤はヒップドロップで反撃。Himikoはブルドッギングヘッドロックをお見舞いしてマコトにチェンジ。この試合で三度目となるマコトと香藤のマッチアップ。未だ自力勝利のないマコトは逆片エビ固めやエルボーで気迫を見せる。マコトの巻き投げを重さで持ちこたえた香藤がボディプレス。香藤から夏実にチェンジすると、梅咲とHimikoの力を借りて加速したマコトがタックルで夏実を倒す。梅咲がミサイルキックで夏実を吹っ飛ばし、ボディスラムを狙う。腰を落として持ちこたえた夏実がバックドロップ、リバーススプラッシュと続けていく。大混戦は残り時間5分となり、梅咲がローリングエルボーでデボラの動きを止め、ラ・マヒストラル。これはデボラが切り返したが、助太刀に入った夏実が痛恨の誤爆!この隙にHimikoが飛び出し、夏実とデボラを2人まとめてブルドッギングヘッドロックでマットに叩きつける。梅咲が今度こそのラ・マヒストラルで3カウントを奪った。

第2試合 W.W.W.Dエリザベス選手権試合60分一本勝負
[王者]井上京子vs[挑戦者]薮下めぐみvs[挑戦者]Leon

V7に向け第一歩…井上京子、エリザベス防衛!
3.1WAVE新宿大会でエリザベスの外部流出を許した京子。8.11アミスタで自らベルトを取り戻し、7回防衛を宣言。まずは初防衛戦に臨む!
まずは3人の力比べ。やはりパワーで京子が圧倒していく。京子が自慢の怪力で優位に立つが、藪下が試合巧者ぶりを見せる。京子がロメロスペシャルでLeonを吊り上げると、藪下が間に入って京子をフォール。慌ててLeonを放り投げてキックアウトする京子。次は京子にぶら下がり腕十字、腕へのフットスタンプと、藪下は京子の腕に狙いを定め集中攻撃。「Leon!手伝え!」とLeonを呼び込み、W攻撃で京子を翻弄。しかしやっぱり自分が勝ちたいLeonは隙をついて藪下を丸め込む。2で返したが怒りの収まらない藪下は帯を取り出し凶器攻撃開始!Leon、京子、そして今井レフェリーも大ダメージを受けてしまい、京子は戦意喪失状態に…。それでも立ち上がるLeonは、風車式バックブリーカーで雄叫びをあげる。さらに京子をスピアーでなぎ倒す。京子を捕まえたLeonは藪下に「(コーナーに)登れ」と指示。藪下が従っている隙に京子にスクールボーイ。カウント2に終わると、今度は「お前が登れ」とLeonに指示する藪下。藪下はLeonが飛び込んでくる前にもちろんスクールボーイ。京子はカウント2で返し、Leonは藪下めがけてミサイルキックを発射!吹っ飛んだ藪下を京子が横取りフォール。藪下が京子を腕十字で捕まえるが京子は振りほどく。そこにLeonがマッドスプラッシュ。もう一発を狙うLeonだったが、京子の雪崩式ブレーンバスターの餌食に。そしてその着地点には、マッドスプラッシュを被弾して倒れたままの藪下が…。Leonはリング外へ、下敷きになった藪下は悶え苦しむ。一発で2人に効率よくダメージを与えた京子。トドメのナイアガラドライバーで文句無しのスリーカウント。前回の戴冠時は一度も防衛できなかった京子。まだまだ防衛ロードは続きそうだ。目標のV7まで、あと6回!

京子コメント動画

第3試合 W.W.W.Dタッグ選手権試合60分一本勝負
[王者組・綾華]佐藤綾子&中森華子vs美蘭&世羅りさ[挑戦者組・ブルーオーキッド]

今度こその完全燃焼で綾華V3!
8.13アミスタではまさかのアクシデントでレフェリーストップとなったブルーオーキッド。世羅りさが完全復活し、美蘭が高校受験のため休業に入る直前で再戦を迎えた。
PURE-J認定無差別のベルトを世羅に奪われた中森は「何倍もやり返さないと気が済まない」とタッグでリベンジ宣言。10月に凱旋興行を控える佐藤は「ベルトを持って地元に行きたい」と意気込む。美蘭も9.15板橋での凱旋、そして休業前ラストマッチを目前に気合い充分。8.25アミスタでのシングル対決でさらに絆を強め、パワーアップしたブルーオーキッド。大きな野望に向けてリングイン!
綾華はゴングを待たずに飛びかかり、世羅を捕まえ集中砲火。佐藤は容赦なく踏みつけ、中森も強烈なキックを見舞う。世羅は美蘭を呼び込み、合体ニードロップで反撃。美蘭は勢いよくドロップキック連発。対する中森は美蘭を軽々と持ち上げ、滞空時間の長いボディスラムでマットに叩きつけ、ギロチンを落として佐藤にチェンジ。佐藤は普段あまり見せることのないドロップキックをお手本のような美しいフォームで連発。さらに急角度のキャメルクラッチで絞っていき、美蘭の胸元に中森がキック。さらに美蘭をコーナーに追い込む。美蘭は小柄な体を活かして中森のハイキックをくぐり抜けていくが、中森は次々と蹴りを繰り出す。中森がストレッチマフラーで美蘭を絞り、佐藤が世羅を膝十字で食い止める。ロープに辿り着いた美蘭はクロスボディを浴びせ世羅にチェンジ。世羅には2人で向かっていく綾華だが、ものともせずニーアタックを突き刺して分断する世羅。何倍もやり返したい相手・世羅と対峙した中森はハイキックで世羅の側頭部を撃ち抜く。さらに顔面にも蹴りを入れ、シャイニングフラワー。佐藤がミサイルキック、ジャンピングニーですかさず追い討ち。それでも立ち上がる世羅はセラリズムバスター。美蘭との合体技「瓦割り」を決め、リバースニードロップ。この一撃はさすがに効いた佐藤。中森から受け取ったおぼんで世羅を殴打する。次は美蘭を狙うが、世羅が「絶対だめだ!」と阻止!美蘭が佐藤のおぼんを奪うことに成功し、佐藤の脳天めがけて思いっきり振り下ろす!美蘭の人生初・おぼん攻撃に世羅がえびす落としで追撃。美蘭が大車輪、スピンキック、ウラカン・ラナで猛攻。カウント2.99で返した佐藤は中森とともにWミサイルキック発射。佐藤トランペットは世羅にカットされ、ならばと美蘭のバックを取った佐藤。しかしここで中森が痛恨の誤爆!世羅がおぼん攻撃で中森を排除し、再び佐藤と美蘭の対決に。美蘭はがむしゃらにエルボーを打っていくが、受けきった佐藤が美蘭の腕を掴んで反転させ、そのままAyako’s EXでギブアップを奪った。V3を果たした2人は美蘭とがっちり握手を交わすが、因縁の世羅とはそうはいかず…。ともあれ、8.13の不完全燃焼を払拭した王者は笑顔でリングを後にした。

佐藤&中森コメント動画

第4試合 W.W.W.Dシングル選手権試合60分一本勝負
[王者]尾﨑妹加vsななみ[挑戦者]

尾﨑の防衛ロードがスタート!ななみ、W.W.W.Dシングル初挑戦!
“絶対センター”梅咲遥を破り、第18代王者となった尾﨑。尾﨑は「スケジュールの許す限り防衛戦を行う」「誰の挑戦でも受ける」と過酷な防衛ロードをぶち上げた。そこに名乗りを挙げたのが、将来を嘱望される18歳・ななみだ。団体の未来を担う存在として、若手王座のWW.W.W.Dクリスタルを保持するななみ。「ディアナの未来から今に変わりたい」と若手王者から一気にディアナの頂点獲りへ向け出陣!
まずはパワー自慢の2人による力比べ。押し合いやタックル合戦は尾﨑と互角に渡り合うななみ。尾﨑はアルゼンチンバックブリーカーでななみをいたぶり、「そんなもんか?」と煽る。ななみは応えるようにエルボーを打ち、裏投げでマットに叩きつける。さらに馬乗りでエルボーを連打していく。ななみの気迫に尾﨑も呼応し、渾身のラリアット。マイカバスターの構えはななみがロープを掴んで持ちこたえ、ダイビングボディプレス投下、ノーザンライトで美しい弧を描く。そしてななみは再びコーナー上へ。しかし大跳躍のダイビングボディプレス2発目は尾﨑が剣山で迎撃!尾﨑はショートレンジラリアットを2発お見舞いし、梅咲を葬ったオリンピックスラムの構えに。振りほどいたななみは胴締めスリーパーで落としにかかる。耐える尾﨑は何とか足をロープに伸ばす。エスケープは許したものの、この流れは離さないななみ。ジャーマンスープレックスホールドを初披露し、観客の度肝を抜く。カウント2で肩を上げた尾﨑は剛腕唸るラリアット。なんとななみはカウント1で肩を上げてみせる。これには驚きを隠せない尾﨑だったが、背後からのスライディング式ラリアット、今度こその超高角度オリンピックスラムで豪快に勝負を決めた。
W.W.W.Dシングル初挑戦のななみを退け、初防衛に成功した尾﨑。「ななみ、めちゃくちゃ強くなってるね。ジャーマンとか、やってたっけそんな技?びっくりしました。初戦の相手がななみで良かったです。名乗り出てくれてありがとう」とななみの成長ぶりを称えた。
ななみは「めっちゃ悔しいです。今はそれしか言えません。妹加さんが言ってくれた、強くなったとか凄かったとか、嬉しいですけど…今日負けたのは自分。次にシングルやるときは絶対に私が勝つのでまたいつかシングルしてください」と涙を溢す。この涙はディアナの未来をさらに明るくするに違いない。
「またシングルしましょう」とななみとの再戦を誓った尾﨑。防衛ロードはまだ始まったばかり。次の挑戦者は誰だ?

尾﨑コメント動画 / ななみコメント動画

【試合結果】2024年8月25日(日)アミスタ大会

第1試合   タッグマッチ20分一本勝負 
佐藤綾子&香藤満月vs梅咲遥&マコトユマ

第一試合から激戦必至の好カード!

まずは香藤と梅咲が先発。香藤は力任せに梅咲をロープに押し込み、梅咲はスピードの乗ったドロップキックで反撃。さらにマコトとのWドロップキック。マコトと香藤の同期対決に。マコトのヘアホイップは重い体で持ちこたえ、逆襲のヘアホイップ。香藤が体格を活かして奮闘する。香藤から佐藤に替わり、テクニックでマコトを圧倒していくが、マコトもドロップキックで反撃し梅咲にチェンジ。梅咲は滞空時間の長いブレーンバスター、佐藤は串刺しジャンピングニーやミサイルキックで見応えのある攻防に。再び香藤にチェンジし、香藤はタックルで梅咲と香藤のトレイン攻撃を撃破。さらに佐藤との合体ボディプレス。梅咲はフットスタンプなどで応戦し、やはりエルボーで勝負に出る。梅咲の力強いエルボーに香藤も対抗し、2人が鳴らす鈍い音に観客はどよめき。香藤の渾身の一撃で危うく心が折れかけた梅咲はファンの手拍子を煽って息を吹き返す。応援を背に立ち上がった梅咲もやり返し「満月こいよ!」。香藤は力一杯の18連発で梅咲をロープ際に追いやるが、梅咲の反撃で倒れ込んでしまう。梅咲はそこに低空ドロップキックを突き刺し、マコトにチェンジ。マコトは丸め込みを連発していくが香藤が全て2で返す。香藤がキャメルクラッチでマコトを捕まえると、佐藤が飛び出して走り出す。これを見た梅咲もロープワーク。2人はロープを三往復してそれぞれ低空ドロップキック。食らったマコトと香藤はダメージを引きずりながらも立ち上がり、香藤がダイビングボディプレス。2で返したマコトは梅咲にタッチを求めるが、今井レフェリーがなぜかセコンドのななみに気を取られている隙に、佐藤がおぼんで殴打し交代できず。しかし佐藤のミサイルキックが香藤に痛恨の誤爆。このチャンスにマコトは飛行機投げ。キックアウトした佐藤はWアームスープレックス。マコトは自力で肩を上げ、佐藤のバックを取る。しかし今度は梅咲が痛恨の誤爆!梅咲のエルボーは佐藤がひらりとかわしマコトに直撃してしまった。佐藤がこのチャンスを逃すはずもなく、ジャパニーズレッグロールクラッチでマコトを仕留めた。

第2試合  シングルマッチ15分一本勝負 
美蘭 vs 世羅りさ

もう大丈夫!再びの挑戦へ向けて、ブルーオーキッド対決!

試合途中に体調不良で無念のレフェリーストップ。涙を流す美蘭に何も言えないまま会場を後にした──美蘭と会うのは悪夢のような8.13タッグ王座戦以来だという世羅。「どんな顔して会えばいいのかわからないけど、もう大丈夫だよっていうのを闘いを通して伝えたい」と意気込みを語っていたが…会場に到着すると、美蘭からお揃いのTシャツと手紙のプレゼントが!世羅はあまりの嬉しさでパニック状態に。それでもいざ試合となれば、大好きなパートナーだからこその全力ファイトだ!
美蘭は「今日は勝ちに来ました」と堂々の勝利宣言から先制攻撃。矢継ぎ早に丸め込みやドロップキックで猛攻!世羅は「分かったからちょっと一回落ち着け!」と反撃を開始し、容赦ナシのリバースカンパーナやニードロップ。「どうした?勝つんだろ?」と両腕を広げて美蘭のエルボーを受け続け、コーナーに追い込むと顔面を蹴り飛ばす。「まだだよ。まだ。まだ来い」とひたすら美蘭の攻撃を受けまくる。美蘭の想いをしっかり受け止めた世羅は「それでこそパートナーじゃ!」と超高速ジャイアントスイングで美蘭をぶん回し投げ飛ばす。立ち上がった美蘭は三角とびプランチャを浴びせ、クリストでぐいぐい絞る。ロープに足が届いた世羅に美蘭は619。美蘭がボディスラムで世羅をマットに叩きつけると、世羅はセラリズムバスターで美蘭をマットに叩きつけてお返し。続くリバースニードロップはかわした美蘭がスピンキックで世羅の側頭部を射貫く。追撃のライオンサルト発射準備の美蘭を捕まえた世羅。美蘭はウラカンラナに切り替えそうとするが世羅が持ちこたえコンバインに。エスケープを許さずクラッチも離さず、そのまま再び美蘭を持ち上げる。美蘭は勢いよく体を反らして今度こそのウラカンラナ。美蘭がMロールで丸め込みにかかるが、世羅が両足で美蘭の銅を挟み込みながらエビ固めに切り返してスリーカウント。世羅はこの技に自身の故郷・世羅町にある農園から「花夢の山」と名付けた。
ちょうど1年ぶりのシングルで全力をぶつけ合い、愛と絆をさらに深めた2人は抱擁。「もう大丈夫」──そんな世羅の想いは美蘭に伝わったに違いない。心身ともに充実のブルーオーキッド。次はいよいよタイトルマッチだ!

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第3試合  タッグマッチ20分一本勝負 
井上京子&シャンシャンvsデボラK&Himiko

さようならシャンシャン…また逢う日まで!

ディアナでのプロレス留学は大学の夏休みいっぱいとなっているシャンシャン。夏の終わりとともに別れも近づく。ディアナでの帰国前ラストマッチは井上京子と組み、デボラK&Himikoのディアナ純血コンビとの対戦だ。
純血コンビは奇襲を仕掛け、シャンシャンをターゲットに。しかしすぐさま京子が救出。京子はHimikoをいたぶりながら赤コーナーへ連行。今度はシャンシャンがHimikoに小手投げを連発。Himikoはボディスラムを一発放ち、デボラにチェンジ。デボラとHimikoでシャンシャンを捕まえて離さず、シャンシャンはローンバトルを強いられてしまう。Himikoのサソリ固めやデボラの変形極楽固めに苦しめられながらも自力でロープにたどり着き、スタナーやランニングネックブリーカーで一矢報い、京子にチェンジ。「よく頑張った」とシャンシャンのタッチを受けた京子はラリアットをお見舞い。Himikoはブルドッギングヘッドロックやリバースインディアンデスロックなどで京子相手に猛攻。しかし京子は雪崩式ブレーンバスターでHimikoをぶん投げ、デボラをラリアットでなぎ倒し、いよいよナイアガラ宣言!有言実行のナイアガラドライバーで3カウント。勝った京子はシャンシャンを抱き締め、笑顔で「勝ったぞー!シャンシャン、ラストマッチ!ありがとう!」。
約2ヶ月の留学で大きく成長し、帰国前にディアナを存分に味わったシャンシャン。ディアナでは11月3日に台湾大会を開催し、シャンシャンとも再会できる見込みだ。次に会うときはさらに成長しているはず。これからもシャンシャンにぜひ注目して欲しい。

第4試合 シングルマッチ15分一本勝負 
ななみvs DASH・チサコ

メインイベントは超熱闘の大激闘!

パワー、スピード、テクニック、どれを取っても一級品のDASH・チサコがアミスタに2回目の登場!尾﨑妹加の持つW.W.W.Dシングル王座への挑戦が決まっているななみは、タイトルマッチの前に超強敵撃破なるか?!
ゴングが鳴るとチサコはヘッドロックだけでななみを圧倒。厳しく締め付けて離さず、「おい、終わりか」と煽る。ななみは「なめんじゃねぇ!」とタックルで反撃し、ダイヤル固め。しかしチサコの激しいファイトにやはり苦戦し、ななみはリング外へ落とされてしまう。ハードコアクイーンのラフファイトの前に、なす術なく防戦一方に。場外乱闘からリングに戻ると、チサコはミサイルキック、低空ドロップキックを続けて突き刺しまだまだ主導権を渡さない。ななみが胴締めスリーパーに捕らえたがチサコはエスケープ。ななみがコーナーに上るとデッドリードライブで投げ落とすチサコ。今度はチサコがコーナーに上りななみもお返しのデッドリードライブ。豪快なタックルでチサコを吹っ飛ばし、今度こそのダイビングボディプレス発射。これをかわしたチサコがフットスタンプを連続で投下する。苦しい展開のななみはエルボーを打つが、チサコもやり返す。ななみは裏投げでチサコをマットに叩きつけ、今度こそダイビングボディプレスを直撃させる。苦悶の表情で踞るチサコに、ななみはエルボーを連発。それでも立ち上がったチサコは、ロープの反動で走るななみを低空ドロップで迎撃。リングで大の字になって倒れるななみに、チサコのダイビングフットスタンプが容赦なく降ってくる…。これを食らってはまずいななみ。寸前でかわしてセブンスリーホールド。2で返されると次はノーザンライトの構えだが、チサコは振りほどいて素早くバックを取って投げっぱなしジャーマン。するとななみはフォールを許さず、すぐさま立ち上がって雄叫び。しかしチサコがノーザンライトライトスープレックスを決めてみせ、ダイビングフットスタンプをみぞおちに落とし、ホルモンスプラッシュでまさに“内臓破裂”級の大ダメージを与えトドメを差した。
チサコはバックステージで「初めて戦ったときは新人で、スタミナもパワーもなかった。今日は一発一発が効きました。また対戦したい」とななみの成長ぶりに太鼓判。敗れはしたものの、大きな収穫となったななみ。タイトルマッチは2週間後に迫る!
チサコは公開オファーを受け10.13後楽園大会にも参戦が決定。「ドリーム感」のあるカードが組まれると予告された。ディアナマットでの活躍にも目が離せない。

DASH・チサコ コメント動画はコチラ!

大会ダイジェスト+ななみ コメント動画はコチラ!