【試合結果】2025年4月20日(日)アミスタ大会vol.84

※井上京子は海外遠征のため欠場
※美蘭が4.18アミスタで負傷したため欠場。一部のカードが変更となる

美蘭 欠場のご挨拶

まずは欠場となった美蘭がご挨拶。「先日のフューチャーサイトで左肘を脱臼してしまいました。復帰したばかりで後楽園大会も近い中、このようなことになってしまい申し訳ありません。しっかり治して元気な美蘭で試合したいと思っていますので、その時は応援に来てください」。そして美蘭欠場の穴を埋める“X”を発表!「私の代わりに出場してくれるXは…香藤満月選手です!」!!なんと香藤は一日2試合を行うこととなった。「皆さんで香藤満月選手を応援してくれると嬉しいです」と、代打を務める後輩へエールを送った。

動画: 美蘭から皆様へ…

第1試合タッグマッチ20分一本勝負NENE&DASH・チサコVS X&尾﨑妹加
※美蘭欠場により、代替選手はXとする。当日発表。

小学生レスラーのNENEとDASH・チサコの斬新すぎるタッグが実現。対角にはパワーファイターの尾﨑、そして美蘭の代打を務める香藤。見所盛りだくさんのオープニングマッチとなった。
NENEが威勢よく「行きます」と先陣を切るが、青コーナーからは香藤が登場。ヤバすぎる体重差に、さすがにチサコがストップをかける。「やめといた方がいい…」。こうして香藤とチサコのマッチアップでゴング!力比べでは香藤がチサコを押しきり、ならばとチサコはヘッドロックでぐいぐい絞る。チサコをお腹で弾き飛ばした香藤だったが、チサコの串刺し低空ドロップキックの餌食に。NENEとチサコのトレイン攻撃が決まり、チサコからNENEにチェンジ。体重差に臆せずドロップキックで果敢に攻めるNENE。しかし香藤は重さを活かして逆エビ固め。するとチサコが飛び出し、激しく蹴りを入れてNENEを救出。香藤に代わって尾﨑が出ると、NENEデビュー戦以来久々の対戦に。NENEは尾﨑のキャメルクラッチを耐えきるが、尾﨑は反撃を全く許さず香藤にチェンジ。香藤もNENEを軽々持ち上げるが、後ろからチサコがドロップキックでアシスト。チサコはさらにミサイルキック、低空ドロップキックと続け、尾﨑と香藤の誤爆を誘いバックエルボー。もう一発のミサイルキックで香藤を吹っ飛ばし、NENEのダイビングボディアタックを好アシスト。NENEの見せ場もしっかり作りつつ攻めていくチサコの試合巧者ぶりが光る。香藤はボディプレスで一矢報い、尾﨑にチェンジ。尾﨑とチサコはこれが初対戦。尾﨑の連続セントーン、エルボーの打ち合い、チサコの低空ドロップキックはどれも大迫力。ここでチサコから試合を託されたNENEは尾﨑にクロスボディを連続で浴びせる。懸命に戦うNENEにチサコは発破をかけ続け、NENEがフォールされるとすかさずカット。尾﨑に成長を見せつけるべく、丸め込みやドロップキック、ダイビングボディアタック、エルボーと力の限り攻めるNENE。しかしカットに入るチサコを香藤が排除し、尾﨑がNENEを担いでアルゼンチンバックブリーカー。粘るNENEだったがギブアップを喫した。勝った尾﨑は香藤に「2試合頑張って」とエールを送った。

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
デボラK引退ロードVol.8
佐藤綾子 VS デボラK

4.27後楽園で引退するデボラ。この日が最後のアミスタ大会出場となった。その相手は、大好きな佐藤綾子。昨年11月には「後輩が誇れる先輩にならないと」「無関心が一番かわいそうだから」とデボラの奮起を促すべく、あえて厳しい言葉を投げかけている。この日の試合に向けて、佐藤はあらためて「試合、動けるの?道場で見かけない」と指摘。最後の対戦で、デボラは佐藤を見返すことはできるのか。
序盤の静かなグラウンドの攻防では佐藤が優位に。デボラがロープに手を伸ばすと、腕をクラッチしてエスケープを許さない佐藤。デボラがフォールを宣言するが佐藤の肩はマットについておらずノーフォール。佐藤のテクニックに持ち前のパワーで対抗しようともがくデボラ。やっとロープに逃げたデボラに低空ドロップキックを突き刺し場外に蹴落とした佐藤。佐藤は場外戦でも試合の主導権を離さず、デボラを壁や柱に打ち付け、観客席に放り投げる。これにはデボラもパイプ椅子で応戦。激しい乱闘となり、場外カウントが始まると佐藤はデボラをリングに投げ入れ、デボラの力一杯のエルボーを受ける。デボラの反撃に観客席からは拍手も起こるが、それをかき消すように佐藤のビッグブーツがデボラの顔面直撃。デボラはタックルで佐藤を倒し、マウントポジションからエルボー連発。すると体を入れ替えた佐藤もやり返す。佐藤のミサイルキックで派手に吹っ飛んだデボラだが、このフォールは意地でキックアウト。デボラが佐藤を極楽固めで捕らえると、試合時間残り2分のアナウンス。あえて技を解いたデボラはバックフリップやジャーマンスープレックスで佐藤をマットに叩きつける。残り1分がアナウンスされる中、佐藤のおぼんを奪ったデボラ。デボラが佐藤の脳天をおぼんで5発殴打すれば、佐藤もおぼんで殴り返し、さらにはボコボコになってしまったおぼんを投げつける。トドメはドラゴンスープレックスホールド。最後の対戦でも容赦なく、デボラをマットに沈めた。佐藤はデボラと軽く握手をかわして引き上げていった。プロレスラーとして残すところ1試合、井上京子との引退試合のみとなったデボラに、佐藤からの餞別だ。

第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 VS マコトユマ

同日デビューの若手2人がシングルマッチで激突!香藤はこの日2試合目に臨む。
ゴングが鳴るとまさに文字通り、タックルで激突。互いに倒れず、マコトが連続ドロップキックからしつこい押さえ込みでフォールする。これを返した香藤は逆エビ固め。マコトがロープに逃げても、95キロの体で踏みつける。気迫のエルボー合戦から香藤はカナディアン狙い。マコトがショルダースルーに切り返し、雄叫びをあげる。続く飛行機投げ、ジャックナイフはカウント2に終わる。マコトがエルボーを打つと「もっと来いよ!もっと!」と煽る香藤。お返しとばかりに渾身のエルボーを打ち、マコトを持上げコーナーに設置。そこに猛突進で串刺しボディアタック。トドメのボディプレス発射準備の香藤をデッドリードライブで投げ落としたマコトだが、得意のリフトは上がらず。セコンドの「押し込め!」の言葉通りに電車道でコーナーに押し込み、串刺しドロップキック。続いてエルボードロップを投下してフォールするもカウントは2。ならばとミサイルキックで香藤を吹っ飛ばすが、これもカウント2。香藤は向かってくるマコトを大きなお腹で弾き返し、ボディプレスで連発で押し潰す。そして大迫力のドロップキックからの力いっぱいのエビ固めでフォールし、暴れるマコトを押さえきって香藤が勝利した。
試合後、珍しくマイクを持った香藤。「第1試合は妹加さんのおかげですけど勝ちました。第3試合は全部出しきれなかったけど同期からスリー取りました」と切り出し、「今回のクリスタルトーナメントは参加することもできず、悔しい思いをしました。今日勝てたら言いたいことがあって頑張りました。4月27日、ソイ君と炎華がクリスタルの決勝戦、第2代のチャンピオンを決める戦いをするんですけど。1人目の挑戦者として、タイトルマッチを早々に組んでいただきたく!どなたか偉い人、お願いできないでしょうか!」と挑戦表明。クリスタル王座はキャリア3年未満または25歳以下の選手が挑戦できる…はずだが、なぜか香藤は新王者決定トーナメントにエントリーできず。ディアナの偉い人に思いの丈をぶつけたが、社長の井上京子はアメリカ・ラスベガスへ遠征中のため不在。フューチャーサイト総監修の佐藤にも決定権はないらしい…。香藤はこの思いをSNSで拡散して偉い人にまで届けてほしいとファンに頭を下げた。しかしSNS上では思わぬ動きが。なんと井上京子はこの試合を配信でリアルタイム視聴していた!「いまラスベガスでリアルで配信で見てました!たぶんあたしかな?どなたか偉い人って。良いのでは?」と香藤の写真付きでSNSにリアルタイム投稿。偉い人の許可を得て、第2代王者より先に挑戦者が決定。クリスタルティアラの他団体流出は避けられない状況となったが、後楽園で炎華が勝てば初防衛戦は2023年デビューの同期対決、ソイが勝てば若手パワーファイター対決と、どちらも楽しみなカードだ。他団体への参戦も増え、順調に経験値を積んできた香藤だけに、大きな大きな期待がかかる。まずは4.27後楽園での決勝戦に注目だ。

動画:香藤のマイク

メインイベント タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&網倉理奈VS Himiko &デビー・カイテル

ななみと網倉理奈のタッグチーム「にじゅうまる」が前哨戦で勝利。後楽園での初防衛戦に弾みをつけた。
今井レフェリーに何かと難癖をつけるデビーは、この日もレフェリーチェックを受け付けず。ななみに「来いよデビー」と煽られても意に介さず、先発はHimikoに。相変わらずデビーは自分のペースを崩さない。ゴングが鳴ると網倉がデビーをリングに引きずり込み、HimikoとデビーにWわー!プレスでにじゅうまるのペースに。ななみがHimikoを捕まえ逆エビ固めで絞るが、エスケープしたHimikoがドロップキック。デビーにチェンジ。デビーが相手となるとますます燃えるななみはエルボーを連打。網倉にチェンジすると、デビーがコーナーに追い込み激しく蹴りを入れる。網倉がタックルで反撃するがデビーがカニ挟みからスライディングエルボー。タッチを受けたHimikoはギロチンを投下。網倉は逆水平チョップ、タックル、ボディプレスと体格を活かしたパワフルファイトで猛反撃。対するHimikoはヒザ狙いの低空ドロップキック、アンクルホールド、ヒザ十字と網倉の足に集中攻撃だ。古傷をえぐられる網倉がロープに逃げても、Himikoはリバースインディアンデスロックで攻め手を緩めない。網倉のピンチにななみが加勢するが、Himikoがドロップキックで2人まとめて吹っ飛ばす。Himikoからタッチを受けたデビーは逆水平チョップ。網倉もチョップでやり返し、デビーをコーナーに設置し串刺しボディアタック。さらにサイドスープレックスをお見舞いしてななみにチェンジ。ななみは得意のタックルでデビーをなぎ倒すが、デビーもラリアットでななみを倒し、さらにニーアタックを前方から背後から次々に突き刺す。ななみが豪快な裏投げでデビーをマットに叩きつければ、デビーはまたもヒザ攻撃。このフォールを返されたデビーはロープの反動でななみに猛然とダッシュし顔面蹴り。デビーがフォール…と思いきや、エプロンで待ち構えていたHimikoがデビーのロープワークの際にタッチしており、試合権がHimikoに移っていたためノーフォールとなってしまう。デビーは憤慨しながらも渋々Himikoにチェンジ。Himikoがレッグシザーズネックロックでななみの首を極め、デビーも顔面蹴り加勢していたぶる。Himikoが河津掛けでななみを寝かせコーナーに上るが、ギロチン投下は網倉が阻止。Himikoとデビーの連携攻撃は決まらず、ななみがHimikoをスリーパーで捕獲。これはデビーがカット。Himikoのブルドッギングヘッドロックをすかしたななみのセブンスリーホールドもデビーのカットが間に合う。再びのHimikoとデビーの連携もにじゅうまるに破られてしまうが、ななみのダイビングボディプレスはHimikoが回避し自爆に。このチャンスでHimikoが丸め込み連発でななみを追い込んだものの、ななみが今度こそのダイビングボディプレスでHimikoを仕留めた。デビーはHimikoに怒りをあらわにしながら早々にリングをあとにした。勝ったにじゅうまるの2人は笑顔で抱き合って喜びをかみしめ、防衛戦へ準備万端だ。いざ、後楽園ホールへ!

にじゅうまる バックステージコメント

【試合結果】2025年4月18日(金)フューチャーサイトvol.33

※都合により試合順が変更になりました

第1試合タッグマッチ20分一本勝負
Himiko &タバタVSデビー・カイテル&世羅りさ

第一試合はメキシコ、アイルランド、そして日本と国際色豊かなタッグマッチ。
デビーはソフト今井レフェリーに「Don’t touch」「Look」と目視のみのチェックを要求。今井レフェリーは4人を目でしっかり確認し、試合開始のゴング!Himikoと世羅が先発し、まずは世羅がリード。Himikoをコーナーに追い込み反則攻撃。Himikoもドロップキックで反撃しタバタに「Vamos!」とチェンジ。世羅は「バモスってどういう意味じゃ」とタバタをリバースカンパーナで揺さぶり、意味は分かっていないがとりあえず「Vamos」の合図でデビーにチェンジ。デビーとタバタの貴重なマッチアップとなった。タバタがメキシコ流のテクニックでデビーを翻弄。2人のハイスピードな攻防にファンは拍手喝采。Himikoが「Vamos」と手を上げるとタバタがタッチ。Himikoも新たに習得した技を駆使してタバタとの連携を決める。デビーは反則を交えコブラクラッチでHimikoを捕まえるが、Himikoの足がロープに伸びる。世羅が「代わろう。代わろうってわかる?」と日本語でデビーに問いかけるが全く伝わらず、仕方なく強引にチェンジ。世羅がセラリズムバスターでHimikoを設置しリバースニードロップを投下するがHimikoが回避。このチャンスにHimikoが関節技で世羅を絞る。デビーを警戒したHimikoはタバタに「(デビーを)押さえにいけ!」。しかしこれも全く伝わらず…。「押さえにいけー!誰か…スペイン語で言ってくれー!」と大絶叫。会場内に誰もスペイン語堪能な者はおらず、そのうちに世羅が「Vamos…」とエスケープ。言葉の壁に阻まれたHimikoは変則ロープワークからブルドッギングヘッドロックを世羅にお見舞いし、タバタにチェンジ。タバタが変形スタナーからジャベで世羅を絞る。するとデビーが飛び出すが、そのデビーにHimikoがHIGAMIクラッチ。タバタとHimikoがW攻撃を狙うが、世羅とデビーが鮮やかな連携で返り討ちに。タバタは強烈なエルボーで反撃し逆さ押さえ込みや低空ドロップキック、エプロンからロープを飛び越えてプレスと猛攻。タバタのラ・マヒストラルから世羅との丸め込みの応酬に。世羅がスクールボーイを返されると花夢の山でクルリ。Himikoがカットに飛び込むもわずかに届かずスリーカウント。世羅は言葉の意味は分かっていないが自信ありげに「Vamos!」と雄叫びを上げてリングを下りた。

第2試合 クリスタルトーナメント2回戦
20分一本勝負 美蘭VSソイ

クリスタルティアラを巡るトーナメントは準決勝へ。シードの美蘭はここからの登場だ。対するはNENEとの一回戦を突破し、準決勝へ駒を進めたソイ。初顔合わせはスピードとパワーの戦いとなる。まずはロックアップからの力比べはソイが圧倒。美蘭は体を入れ替え、ロープの反動を使ってクロスボディを浴びせるが、ソイが弾き返す。美蘭の首投げを持ちこたえ、ヘッドロックでぐいぐい絞るソイ。パワーでは敵わないとみるや、美蘭はソイの足を踏みつけて脱出。美蘭の突進を受けとめてみせたソイはタックル一発で美蘭を吹っ飛ばす。ソイが美蘭をコーナーに振っただけで、凄まじい勢いでコーナーマットに打ち付けられた美蘭は大ダメージ。ソイがしっかりと腰を落とした逆エビ固めで絞り、美蘭は懸命にロープブレイク。ソイのパワフルファイトに大苦戦の美蘭はセカンドロープに飛び乗ってクロスボディ。続けてドロップキックを放つが、ここでアクシデントが発生してしまう。美蘭が起き上がれず、その様子を確認したソフト今井レフェリーは試合続行不可能と判断し、レフェリーストップを告げた。試合終了のゴングが鳴り、美蘭はセコンド陣によってリング外へ。病院へ搬送されることとなった。美蘭は無念の敗退、ソイは消化不良ながら決勝へ進出。会場の外へと運ばれていく美蘭をリング上から見送ったソイは深々とお辞儀をして引き上げていった。試合後は「自分は勝者ではないです。美蘭さんが敗者でもない。また闘える日まで、待っています」と自身のSNSに投稿。美蘭の復活を待ちながら4.27後楽園での決勝に臨む。
なお、美蘭は左肘の脱臼とみられ、欠場期間などは精密検査後に正式に発表の予定。4.20アミスタおよび4.27後楽園は欠場となった。

第3試合 クリスタルトーナメント2回戦
20分一本勝負 マコトユマVS炎華

美蘭負傷の緊急事態にざわめく中、セミファイナルはこちらもクリスタル王座を狙う若手2人の対決だ。2人は2023年デビュー。「TKDJ」としてタッグを組んだこともあるが、炎華は現POP王者。一方のマコトは未だ自力勝利がなく、同期に水をあけられている状況。ここで一矢報いたいところだ。
ゴングが鳴るといきなりエルボーの打ち合い。マコトはリフトで炎華をコーナに叩きつけ、さらにタックル。初披露のエルボードロップでフォールするがカウントは2。炎華は軽やかなドロップキックやスペースローリングエルボー、STFとデビュー時から磨いてきた技で猛反撃。炎華がミサイルキックでフォールするとマコトが横十字固めに切り返す。これは炎華がキックアウト。炎華はもう一発を狙いコーナー上へ。マコトがデッドリードライブで投げ落とすと、気持ちと気持ちをぶつけ合うエルボー合戦に。炎華がタイムマシンを狙うがマコトが乗車拒否で押し潰してフォール。炎華が間一髪肩を上げるとマコトがコンバインで絞り、ギブアップ寸前に追い込む。マコトはロープに手を伸ばす炎華を引きずってリング中央へ。しっかりと腰を落とすが、力を振り絞った炎華はなんとかエスケープ。マコトは飛行機投げでフォールするがしぶとい炎華。終盤に驚異的な粘りを見せた炎華がヒロギョプサルで丸め込み、セコンドの佐藤綾子が「返すよ!」と最後までマコトに発破をかけ続ける中、スリーカウント。炎華が決勝進出を決めた。POPとクリスタルの二冠王者へ、あと1勝!敗れたマコトは悔しさをあわらにしながら引き上げた。

メインイベント タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&網倉理奈VS香藤満月&杏ちゃむ

メインイベントにはにじゅうまるが登場!4.6アミスタでの王座戦を制し、新タッグ王者となったにじゅうまるがベルトをお披露目だ。対するは杏ちゃむと香藤満月の「あんまん」タッグ(?)。
まずはあんまんの饅頭担当(?)香藤とななみが先発。ロックアップからあっという間にななみをロープに押し込む香藤。クリーンブレイクから再びロックアップ、今度は網倉が加勢してにじゅうまるが押し込む。そのまま香藤をロープにはりつけたが、杏ちゃむが飛び出し、初タッグながらあんまんのコンビネーションが炸裂。チームワークでは負けられないにじゅうまるも息ぴったりWわー!プレス。杏ちゃむとななみのマッチアップでは、杏ちゃむが「関節技の天使」らしくテクニックでななみを上回ってみせる。ななみも得意のタックルで杏ちゃむを倒し、網倉にチェンジ。杏ちゃむは香藤にチェンジし、近隣住民にとっては迷惑な(?)大声自慢の2人がタックルでぶつかり合う。まずは網倉が上回るが、香藤も網倉を倒してヒップドロップ。香藤のセントーンをかわした網倉がセントーン。香藤も今度こそセントーンを投下。香藤と網倉の肉弾戦から杏ちゃむが軽快な動きで翻弄し、腕十字に捕らえる。杏ちゃむの関節技を警戒していたななみがすぐさまカットすると、香藤が巨体で突進しにじゅうまるをなぎ倒す。さらに杏ちゃむを網倉に向かって軽々と投げ落とし、「まだまだちゃむ~!」と叫びながら合体おんぶプレス。苦しみながらもあんまんのトレイン攻撃をかわした網倉は、倒れた杏ちゃむにお返しとばかりに香藤を投げ落とそうとするが…投げられそうになったら投げ返す!香藤のプロレスラーの本能が目を覚ましてしまい(?)、杏ちゃむの上に網倉を投げ落としてしまう。杏ちゃむは大ダメージ…。香藤は悪びれる様子もなく「ちゃむしっかりして!」。思わぬチャンスを迎えたにじゅうまる。ななみがエルボーやタックル、ノーザンライトスープレックスで攻めていくが、杏ちゃむはハイキックでななみの側頭部を撃ち抜き香藤にチェンジ。香藤はドロップキックや連続ボディプレスでななみを押し潰していく。さらにカナディアンバックブリーカーで揺さぶり、ななみをコーナー下に設置。そこに杏ちゃむがダイビングフットスタンプを突き刺す。おまけに香藤がボディプレスを投下。ななみのピンチは網倉がカットしカウント2。網倉は杏ちゃむをリング外へ投げ飛ばし、香藤を転ばそうとするが、網倉のカニ挟みではびくともしない95キロの香藤。ところがななみのカニ挟みでは転んでしまい、網倉が「凄いパワーだ、ななみ…」と驚きながら、おんぶわー!プレス。香藤も負けじとクロスボディで2人まとめてなぎ倒す。杏ちゃむの力を借りながら、タッグ王者相手に大奮闘の香藤。粘る香藤にななみがトップロープからダイビングボディプレスを発射し、貫禄勝利。タッグ王者としての初陣を白星で飾った。4.20アミスタでは前哨戦、そして4.27後楽園では佐藤綾子とデビー・カイテルを相手に初防衛戦だ。

にじゅうまる バックステージコメント

【試合結果】2025年4月6日(日)アミスタ大会vol.83

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
NENE vs 小林香萌

試合前、まさかの事実が判明!小林のキャリアは12年、NENEの年齢は今年で12才。そしてNENEの母親は小林と同い年だという…。小林は同世代ながら全く違う人生を歩んできたNENE母に襲いかかりながらリングイン。「小学生だってよ。母親、同い年だってよ。ふざけんなよ」と文句タラタラ…。試合が始まればロックアップからの押し合いで小林が圧倒。「見たか!母親!」とNENE母への威嚇も忘れない。NENEをロープにはりつけ「ここまで来い!母親!」とNENE母をリングサイドに呼び出し、見せつけるように鼻フック!娘の鼻フックを目前に、なぜかNENE母は笑顔…だが観客席からはもちろん大ブーイング。やりたい放題の小林に「かわいそうだろ」と突っ込む53才・Himikoには「お前、仲間じゃねぇのかよ!何でそっちのセコンドついてんだよ!」。今井レフェリーも「ジジイ」扱いと、どうやら小林の前で年齢の話題はタブーらしい…(本人が言い出したのだが)。荒れ狂う小林はNENEを逆エビ固めでぐいぐい絞る。ロープを掴んだNENEはエルボーやドロップキックで突撃。小林が再び逆エビ、逆片エビで絞るがNENEは懸命にエスケープ。しかしNENEのボディスラムは上がらず、小林が三度目の逆エビ固め。これもNENEが根性でエスケープし、スクールボーイや逆さ押さえ込みなど丸め込み連発。全て返しきった小林がお手本のような美しいドロップキックでNENEを吹っ飛ばし、今度こその逆エビ固めはエスケープを許さず。リング中央でしっかり腰を落とし、ギブアップを奪った。21才から12年間、努力を重ね続けた小林の貫禄勝利だ。

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
〜デボラK引退ロード7〜
デボラK vs 藤田あかね

2023年5月14日、8月11日のアミスタ大会ではタッグを組んだ2人。そして8月25日のフューチャーサイトでもタッグの予定だったが、デボラは事情により欠場。そのことが「今でも悔しい」、「人柄が好き」と自身のSNSに綴ったデボラは引退ロードの相手に藤田を指名。シングルマッチはこれが最初で最後!ゴングが鳴るといきなりのタックル合戦。デボラが藤田を倒し、低空ドロップキックで場外へ蹴落とし乱闘に。客席で大暴れするデボラだったが、藤田がデボラがを壁に打ちつけ形勢逆転。デボラを客席に投げ入れ、パイプ椅子で殴打し、リングに戻っても藤田優勢は変わらず。デボラはタックルや変形極楽固めで反撃していくが、藤田もロープはりつけのタックル、変則ロープワークからタックル、串刺しタックルと体格を活かしてひたすらぶつかっていく。すると今度はエルボーの打ち合いに。藤田の重い一撃にふらついたデボラだが、スピアーで藤田をなぎ倒し、極楽固めに捕らえる。堪える藤田を自ら離すと、投げっぱなしジャーマン、バックフリップと連続攻撃。しぶとく立ち上がった藤田は気合いのヘッドバットをお見舞いし、こちらもバックフリップ。デボラもしぶとく肩を上げる。藤田の再びのヘッドバットで鈍い音が鳴り、観客はどよめき…。「ありがとな!」と感謝の気持ちを込めて、最後のヘッドバット。デボラは全く動けず、スリーカウントを聞いた。2人は抱擁してリングをあとにした。

第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&ジャガー横田vs香藤満月&デビー・カイテル

自身の誕生日に放送された「YOUは何しに日本へ?」で、日本のプロレスへの愛、そして井上京子への憧れの気持ちを語ったデビー。番組内では京子と戦うことを目標に、ディアナでの武者修行を直談判していたことが明らかに。そんなデビーが京子との初対戦を迎えた。コーヒーミストを警戒した京子だが、この日のコーヒーカップの中身は香藤の愛称でもある饅頭…。ミストの心配はなさそうだ。先発は京子とデビー。まずはロックアップから京子がデビーをロープに押し込む。するとデビーが体を入れ替え、京子をロープ際に追い込むと、香藤との連携で京子に襲いかかる。京子が反撃に出ると、デビーは「Kyoko san,respect…」と握手を求める。番組で見せた謙虚な姿勢、これまでのリングでの暴走ぶり、どちらを信じるべきか…。京子は握手に応じる、と見せかけてキック!デビーももちろんキック!そしてサミング!互いに視界を潰し合い、パートナーにチェンジ。香藤が大きなお腹で突進すると、吹っ飛ぶジャガー。ジャガー横田のあまり見たことない姿に場内騒然…。しかしすぐさま立ち上がったジャガーは香藤の髪を掴んで振り回し、カカト落とし。ジャガーが香藤を赤コーナーに連行し、京子にチェンジ。京子と香藤のぶつかり合いは香藤が弾き飛ばされてしまう。香藤が何度タックルしても倒れない京子。香藤は力を振り絞り、京子を青コーナーへ押し込み、香藤からデビーにチェンジ。デビーの逆水平チョップに京子はモンゴリアンチョップで対抗。デビーがオーバーヘッドキックや顔面ウォッシュ、ビッグブーツと蹴りまくるが、京子はラリアット一発で黙らせる。京子からジャガーにチェンジすると、デビーは勢いの乗ったスライディングラリアットや豪快なブレーンバスターで連続攻撃。デビーからのタッチを受けた香藤は体格を活かしたパワフルファイト。しかしボディプレスはかわされ、ジャガーの浴びせ蹴りの餌食に。今度は京子が「ナイアガラいけるかな?いけないか…」と迷いながらもナイアガラの構え。これはデビーがカットし、デビーのクロスボディに香藤のボディアタック、珈琲饅頭おんぶプレスと猛攻。デビーが懸命にジャガーを押さえるうちに、香藤がタックルでいよいよ京子を倒す。香藤がコーナーに上ると、やはり京子が追う。雪崩式ブレーンバスターで97キロの香藤をぶん投げ、香藤はリングど真ん中で大バウンド。全く動けない香藤をフォールし、京子が勝利。日本の女子プロレスのレジェンドが強さを見せつけた。デビーにとっては大きな夢と学びの一戦となったはずだ。

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
〜美蘭復帰戦〜
美蘭&杏ちゃむ vs Himiko&マコトユマ

昨年9月より高校受験のため一時休業していた美蘭。志望校に合格し、中学生レスラーから高校生レスラーになってリングに帰ってきた。美蘭とHimikoが先発すると、客席からは大・美蘭コール。久々の同期対決はハイスピードな攻防に。替わってマコト対杏ちゃむ。杏ちゃむは得意の関節技、マコトは磨いてきたドロップキックで向かっていく。マコト救出に飛び出したHimikoは美蘭に捕まり、マコトは自力でエスケープ。エルボーの打ち合いになると、マコトのエルボーを杏ちゃむがキックで迎撃。マコトはすかさずタックルでフォールするが2。マコトがリフトで杏ちゃむをコーナーに打ち付け、串刺しドロップキック。カウント2に終わるとマコトからHimikoにチェンジ。Himikoは勢いよくドロップキックを突き刺し、杏ちゃむはフィッシャーマンズスープレックスでホールド。Himikoが肩を上げると杏ちゃむから美蘭にチェンジ。美蘭がクリストでHimikoを捕まえるが、Himikoが振りほどいてエスケープ。逆襲のサソリ固めでギブアップ狙いのHimikoだが、杏ちゃむがキックでカット。美蘭の連続丸め込みを返したHimikoはバックドロップをお見舞いしてマコトにチェンジ。マコトはタックルやドロップキック、美蘭はスピードの乗った619と、10代の2人の攻防が白熱。杏ちゃむがマコトの動きを止めるミドルキックで好アシストし、美蘭がダイビングボディアタック。マコトのタックルにHimikoのギロチンを続け、こちらも連携が炸裂。このチャンスにマコトが飛行機投げ、ジャックナイフと連続フォールするが勝負は決まらず。自力未勝利のマコトがしつこい押さえ込みで懸命にフォールするなど奮闘するが、美蘭がカウンターのウラカン・ラナでスリーカウント。復帰戦、そして高校生としての初戦を自らの白星で飾った。

W.W.W.Dタッグ選手権試合30分一本勝負
[王者組・綾華]佐藤綾子&中森華子vs[挑戦者組・にじゅうまる]ななみ&網倉理奈vs[挑戦者組・キャプテンアームストロング]宮崎有妃&櫻井裕子
※第22代王者4度目の防衛戦

大混戦はまさかの結末…新王者誕生!

「ベルトを私が巻いて、私がディアナの中心、ディアナを背負っていくと証明したいんです。そのために、佐藤さんの持ってるタッグのベルト、挑戦させてください」──。
3.23アミスタでのメイン後、ドローに終わったがななみがマイクを持ち、佐藤に挑戦表明。佐藤のパートナー中森、ななみのパートナー網倉が不在の中での出来事だった。佐藤はななみの挑戦を受け入れたが、会社の判断は「単なるタイトルマッチにはしない。にじゅうまるはまだまだです。そこで、もう1チーム強敵を用意します」…。こうして綾華とにじゅうまるの対決にキャプテンアームストロングが加わり、まさかの3WAYタッグで王座戦が決定した。
キャプテンアームストロングは合体技「ゆうこロケット」を武器にWAVEマットで笑いと感動を巻き起こし、まさにロケットの勢いでWAVE認定タッグベルトを奪取。4.1WAVE新宿大会でSPiCEAPに敗れ陥落したが、今度はディアナのタッグ王座獲りに電撃参戦だ。櫻井は宮崎とのタッグがキャリア初の戴冠。宮崎が来年1月に引退を決めており、「さらなる進化をとげ、チャンピオンに返り咲く」と意気込む櫻井。奮闘に期待がかかる。
そのキャプテンアームストロング参戦に複雑な思いを吐露したのは網倉。師匠と慕う宮崎、同期で同門の櫻井が自身の欠場中にタッグ王者となり、網倉にとっては「大切で特別。そして私が最も意識しているタッグチーム」。綾華の持つベルトを狙う中で、「にじゅうまるはまだまだ」と試合形式の変更にも悔しさを滲ませたが、ますます燃えるカードになったことは間違いない。
クリスタル王座戴冠、そして3回の防衛を経て急成長したななみ。高校を卒業し、プロレス一本の道を歩むと決意。ななみにとって佐藤は尊敬する先輩であり、超えるべき壁だ。ディアナの未来を担う存在として大きな期待を背負ってきたななみが、ディアナの今となるべく綾華に挑む。
一度に2組の挑戦を受けることとなった王者・綾華。昨年9月の対ブルーオーキッド以降は防衛戦が組まれていなかったものの、2.14アミスタではノンタイトルながら赫覚醒と大激闘を繰り広げ、確かな強さを見せつけた。佐藤は「綾華は誰が相手でも揺るがない」「最後に立ってるのは私たち綾華」と自信をみなぎらせる。3WAY形式とあって、挑戦者組同士で決着してしまう可能性も踏まえ、パートナーの中森とは入念な作戦会議を行なったという。
中森も「防衛したら2つのタッグに勝ったという結果も残せる」と余裕を見せており、特殊ルールはあくまで実績作りのためと捉えたようだ。愛するパートナーと共に、レジェンドタッグ・W井上から奪ったベルトを簡単には渡すわけにはいかない。
6人それぞれの思いが交錯するタッグ王座戦、いよいよ開始!
ゴングが鳴ると中森、ななみ、宮崎が先発し力比べ。やはり宮崎が2人を上回るが、串刺し攻撃は中森とななみが回避。にじゅうまるが連携で中森を捕まえ、そこにキャプテンアームストロングも合体キックで割って入り、今度は綾華がWドロップキック。それぞれのチームが見事なコンビネーションを発揮する。櫻井がななみと中森をドロップキックで吹っ飛ばし、中森めがけてダッシュ。そこに佐藤がおぼんを投げつけ、綾華のサンドイッチニーアタック。このフォールは自力で返した櫻井が豪快なブレーンバスター。櫻井からタッチを受けた宮崎が両腕のラリアットで中森とななみを一掃。中森は得意のミドルキック、宮崎は力のこもったエルボーで勝負。中森を捕まえてチャンス到来の宮崎は「カメラの準備をしろ!」。ベルトがかかった大一番でも…いや、だからこそのはずかし固め!盟友の純潔を守るため(?)、佐藤が飛び出しておぼんでガード。隙だらけの宮崎ににじゅうまるが総攻撃。しかしにじゅうまるのWタックルでも宮崎は倒れず、宮崎1人で2人をぶん投げてしまう。にじゅうまる2人がかりのカニ挟みでなんとか宮崎を転ばし、合体わー!プレス。このフォールを中森がカットし、綾華の連携でにじゅうまるを蹴散らす。佐藤のおぼん攻撃をかわした宮崎は櫻井を呼び込み、ディアナマットでは初のゆうこロケット発射!宮崎のミサイルキックに押され猛突進する櫻井だったが、佐藤がおぼんで迎撃。櫻井を綾華Wバックドロップでマットに叩きつけ、Wミサイルキック発射準備…しかしここで事件勃発。この日は第3試合に出場していたデビー・カイテルが現れ、コーナー上の中森めがけてコーヒーミスト噴射!中森は怒りを抑えきれず、デビーとの場外乱闘へ。なだめる佐藤を振り切る中森、応戦するデビー…。こうしてリング上は王者組が不在に。綾華とデビーがもつれるうちに、櫻井はななみのダイビングボディプレス、網倉のダイビングセントーンを連続被弾。パートナーの大ピンチに宮崎がカットに入るが、ななみが宮崎をリング外へ蹴落とすことに成功。佐藤、中森、デビーの乱闘に宮崎が落下し、リング上に残ったのはにじゅうまるの2人、そして櫻井…。ななみのジャーマンスープレックス、網倉のWあーみんバスターが炸裂!これで網倉が櫻井を仕留めてスリーカウント!佐藤が警戒していた、挑戦者同士での決着が現実のものとなってしまった。まさかの幕切れであっけにとられる場内。そんな中、マイクをいち早く持ったのはデビーだ。「Goodbye,Hanako san.ディアナの チャンピオンは ディアナの メンバーでいい。Please go home,Hanako san.」と日本語を交えながら中森を嘲笑う。佐藤に対しては「私が、new tag partner.一緒に タッグベルトを 獲りましょう」とまさかの新パートナーに名乗り!なんと佐藤はデビーの呼びかけに応じ、握手を交わしてしまう。この佐藤の行動が綾華の亀裂を決定的なものに。中森は声を荒げ「今、ベルトなくなったんだよ!ベルトなくなって、私のことも裏切るのかお前は。最低」と佐藤に殴りかかる。取っ組み合いになった2人は裏口から会場の外へ。デビーは笑顔で「Goodbye!」と手を振りながら見送った。佐藤は3.23アミスタでは確かに「デビーさんとの新しいユニットも形にしていきます」と語っていたが…。
次に口を開いたのは宮崎。「タッグベルトを獲って、ディアナさん後楽園大会に出るつもりだったんですが。ちょっとよくわからないうちに終わっちゃって、ベルト獲れなかったんですが…ひとつ考えていたことがあります」と井上京子をリングに呼び込む。「タッグベルトを獲れなかったから、ではないんですが…京子さんの持つエリザベスのベルトに挑戦させてください」と、エリザベスへの挑戦表明!京子は「ゆっきー!嬉しいこと言ってくれるじゃん。やりたいね。お願いします」の言葉で快諾。宮崎は「京子さんとどうしてもやりたいことがあります。エリザベス選手権、ハードコアで、ぜひよろしくお願いします」と深々と頭を下げる。京子の「やりましょう!」の一言で、ハードコア形式でのエリザベス戦が決定した。妙な雰囲気で宮崎からマイクを受け取った新王者・にじゅうまる。2人に笑顔はなく、網倉は「これはちゃんと綾華に勝ってないし、ちゃんとキャプテンアームストロングに勝ってない。手放しに喜べないけど、歴史あるベルトに名前が刻まれた以上、チャンピオンにふさわしい強さを追い求め、ちゃんともう一度戦いたい。私達らしく、今までのチャンピオンと違っていいと思います。これからにじゅうまるの時代を2人で作っていこう」と勝った喜びよりもこれからの決意を力強く語った。ななみも「ベルトを素直に喜んで巻けない。悔しいです。でもこれからは防衛を重ねて個人としても強くなっていけたらと思っています。私はディアナのベルトは初めてなんですが、最初のベルトをあーみんと獲れてよかった。ありがとう」と涙。
にじゅうまるはベルトを腰に巻くことなく、肩にかけてリングを下りた。4.27後楽園では初防衛戦に臨むにじゅうまる。笑顔の初防衛なるか?なお、挑戦するのは佐藤とデビー組と発表された。まだまだ波乱の予感?!

新王者組・にじゅうまる バックステージコメント

【試合結果】2025年3月23日(日)アミスタ大会vol.82

第1試合シングルマッチ15分一本勝負
NENE vs 米山香織

NENEが「ディアナ初の小学生レスラー」とコールされ、驚きを隠せない米山。ゴングが鳴ると米山コールを煽るが、観客の声は次第にNENEコールに…。大NENEコールに笑顔を見せるNENE。米山は「うるせー!」と観客を黙らせ、「人気で敵わないなら、力勝負だ!来い!プロレス教えてやる!」と手四つに組むが、「力勝負」はブラフ。大人気なくNENEの足を踏みつける。ズルい米山には大ブーイングが発生。NENEはドロップキックでお返ししていくが、米山はサミングでNENEの動きを止め、さらにキャメルクラッチで髪を引っ張るなど、小学生相手に容赦なさすぎる米山…。NENEはキャメルクラッチをやり返し、さらにエルボー連打で米山を追い詰めていく。米山はロープにしがみついてエスケープし、モンゴリアンチョップや反則のぐるぐるパンチ。この反則にはまたもブーイング。NENEがスクールボーイなどで丸め込んでいくが、返しきった米山はぐるんちょで鮮やかスリーカウント。ゴキゲンにリングをあとにした。

動画:NENEコール発生!

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 本間多恵

5.25香藤満月凱旋・名古屋大会のチケットが発売になったタイミングで愛知県出身の2人がシングルマッチで激突。名古屋大会のPRもかねて(?)、2人の個性をアピールした。
95キロとコールされた香藤だが、実際は増量しており97キロだと告白…。まずはがっちりロックアップ。香藤は97キロの重みを存分に活かし、あっという間に本間をロープに押し込む。本間はバックをとったものの、ふくよかなウエストに「手が回らない」とクラッチできず…ならばとヘッドロックでぐいぐい絞る。香藤は本間を何度も踏みつけ、ボディプレスでぺっちゃんこに。さらにしっかり腰を落とした逆片エビ固めでエスケープをなかなか許さず。懸命にロープに手を伸ばす本間をリング中央に引きずる香藤だが、その隙をついて本間が腕十字で香藤を捕獲。本間は得意のサブミッションで次々と香藤を追い詰め一気に形勢逆転。ロープに足が届いた香藤は痛む腕でエルボー。本間もエルボーでやり返し、激しい打ち合いに。力では香藤が上回ったものの、香藤のエルボーを受け止めアームブリーカーに切り返した本間。あの手この手で香藤の腕を狙う。香藤はボディアタックやドロップキック、カナディアンバックブリーカーと重さを武器にパワフルファイト。しかし香藤が突進するのを見透かしたかのように本間が飛び付き、腕十字でギブアップを奪った。「負けたくない!もう一回!」と駄々をこねる香藤に本間は「シングル以外で…」。ダメージを引きずりながら勝ち名乗りを受けた。地元での2人の活躍もお楽しみに!

動画:香藤のパワフルファイト!

第3試合 3WAYマッチ15分一本勝負
ジャガー横田 vs デボラK vs 尾﨑妹加

デボラ引退ロードにやはりこの人は欠かせない!“全女”時代、デボラのデビュー戦の相手を務めたジャガー横田が最後の対戦だ。そしてもう一人は尾﨑妹加。デボラが2人に「今日が最後だと思います。よろしくお願いします」と握手を求めると、尾﨑は「悲しい…」と苦笑。試合が始まるとジャガーと尾﨑はデボラに集中砲火!今井レフェリーの「ダメですよ」を完全に無視し反則を交えながらデボラをいたぶる。デボラは全く反撃させてもらえないまま、2対1のハンディキャップマッチの様相に…。しかしおよそ5分が経過した頃、展開が急変。ジャガーのブレーンバスターをデボラが持ちこたえると、尾﨑がデボラの方に加勢しWブレーンバスター!ジャガーは場外に転げ落ち、尾﨑とデボラとの一対一に。尾﨑がキャメルクラッチでデボラを絞ると、帰還したジャガーは尾﨑を蹴飛ばす。尾﨑は得意のラリアットやアルゼンチンバックブリーカーでジャガーを襲う。するとジャガーはコブラツイスト。そこにデボラがチョップでカットに入る。デボラがジャガーに極楽固め、尾﨑がラリアットでカット。3WAYらしい展開が続き、残り時間5分のアナウンス。「こいつやっつけないと…」と最後にデボラと尾﨑が手を組むことに。しかし2人の連携はジャガーが巧みに誤爆を誘い、尾﨑の排除に成功。その隙にジャガーがデボラを丸め込んでスリーカウント。最後だろうと容赦なく、無類の強さを見せつけた。
自身のテーマ曲が流れる中、ジャガーは尾﨑と共にリング上で仰向けに寝転ぶ。「えっ…マジですか」と狼狽えるデボラだったが、感謝を込めてフォール。今井レフェリーが両腕でマットを3回叩き、勝利のゴングが打ち鳴らされる。
涙ぐみながら座礼するデボラの肩を叩き、ジャガーは「私は他のスケジュールもあって今日が最後なんだけど、最後まで応援して上げてください」と笑顔でファンに呼び掛ける。「デボラは、私がデビュー戦やったんだって。全女で。まだまだ痩せててかわいい、廣瀬桂子。それがデボラになって。本当はあまりプロレスに向いてないと思うんだよ。だけど向いてない人が5年、10年とやるのは大変だと思う。私は向いてたから40年やっても平気なんだけど。向いてないデボが、プロレス好きだから頑張ってたっていうのは凄いことだと思う。栄誉を讃えます」と語り、最後の抱擁。デボラは試合には敗れたものの、プロレスに「向いてない」自身に打ち勝ち、ジャガーからの賛辞を勝ち取った。観客席にお辞儀をするデボラを残し、ジャガーは一足先に引き上げていった。

動画:デボラ、ジャガーから3カウント

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&Himiko vs マコトユマ&柊くるみ

マコトと柊はゴングを待たずに奇襲!京子をターゲットに突撃する。マコトがショルダータックルやエルボーで果敢に攻めるが京子は「全然効かねぇよ!」。それでもエルボーを打ちまくると「ちょっと効いたよ」。マコトが青コーナーに京子を押し込み、代わって出た柊がフットスタンプ連発でチャンスを作り、再びマコト。しかし京子はマコトをコーナーに追い込みお尻で圧迫。Himikoにチェンジすると、磨き上げた関節技や女子プロムーブでいぶし銀ファイト。京子とのタッグワークも冴え、マコトはローンバトルに。柊のアシストからドロップキック連発で息を吹き返したマコト。飛行機投げやジャックナイフでフォールするが返され、柊にチェンジ。柊はHimikoにも「お前も潰れろ!」とフットスタンプ。Himikoは苦しみながらも京子との連携を成功させ、リング中央でアンクルホールドで捕獲。これが極りきる前に前転で切り抜けた柊は強烈エルボーやボディアタックをお見舞い。Himikoは膝狙いの低空ドロップキックで柊を足止めし、河津掛け、ギロチンと続けていく。代わった京子がラリアットを放つと柊もラリアット。2人は意地の張り合い、激しいぶつかり合いに。ロープの反動を存分に活かし、しっかりと助走をつけて放った柊のラリアットが京子を倒し、追撃のサンセットフリップにボディアタック、ダイビングボディプレス。柊が畳み掛けてもまだ立ち上がった京子は雪崩式ブレーンバスターで柊をぶん投げる。大ダメージを受けた柊、そして京子もダウン状態に…。先にパートナーにチェンジしたのは柊。このチャンスにマコトがタックルで京子を倒すが、京子は反撃のラリアット。京子がナイアガラの構えに入ると柊がすかさずラリアットでカット。Himikoが柊を排除するとマコトもHimikoを排除。これでマコトと京子の一対一に。 マコトがミサイルキックを発射するが京子は倒れず。突進してくるマコトをラリアットで迎撃するも、柊のしぶといカットでカウント2。京子はファンの手拍子を煽ってもう一発、トドメのラリアット。渾身の一撃で勝った京子とHimikoはがっちり握手を交わした。

動画:井上京子のラリアット!

第5試合 タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&まなせゆうなvs 佐藤綾子&デビー・カイテル

ななみに対してやけに厳しいデビー。2.9アミスタでのタッグ結成時は「あいつのやってることは友達ごっこ」とこきおろし、3.20フューチャーサイトでは「ぶちのめす」と敵意むき出しに。佐藤も高校を卒業し新社会人となったななみに対し「世の中は甘くない。リングは理不尽。その現実を学んでもらう」と不穏な宣言だ。対するななみは強力なパートナー・まなせゆうなと2回目のひらがなタッグ。まなせは「何事も諦めないで頑張り続けた人が勝つことをななみに伝えます」。ななみはこの試合で何を学ぶのか…。
まずはななみと佐藤が先発し、手四つからの力比べに。佐藤が上回り、ななみはブリッジの体勢に。佐藤が乗るとななみは耐え…きれずに崩れてしまう。ここから佐藤が攻勢に。グラウンドのテクニックでも上回る佐藤。ななみはカウンターのスクールボーイ、串刺しボディアタックで反撃し、まなせとのWタックル、Wエルボードロップ。まなせは佐藤の古傷を抉る足攻め。噛み付いて脱出した佐藤はまなせを青コーナーに連行。デビーにチェンジする。デビーのスライディングラリアットからのフォールはカウント2。相変わらず今井レフェリーのカウントには不満な様子…。まなせはタックルでデビーをなぎ倒し、ななみにチェンジ。デビーとななみ、注目のマッチアップに。互いにコーナーに振り、それぞれスピードの乗った串刺し攻撃。隙をついてななみを場外に落としたデビーはラフファイトで優勢に。リングに戻っても反則でななみをいたぶり、コブラクラッチで絞る。ななみがロープに逃げてもデビーは攻め手を緩めない。防戦一方のななみはエルボー連打で反撃開始。ボディスラムでデビーをマットに叩きつけ、まなせにチェンジ。まなせはタックルやラリアットでパワー全開。対するデビーは得意の串刺しのビッグブーツやジャンピングニーで対抗。デビーがフルネルソンフェイスクラッシャー、佐藤がおぼんの達人でまなせの顔面を攻撃。まなせは長身から繰り出すバックフリップでお返しし「決めます」とチェンジを要求したななみに試合を託す。ななみはリング中央で佐藤をスリーパーに捕らえるが、佐藤はロープに辿り着く。佐藤をロープにはりつけたななみだが、デビーがおぼんを投げつけてななみのボディアタックを阻止。ななみはデビーに対しては怒りをあらわにしつつも、佐藤めがけてダイビングボディプレス発射。カウントは2。ななみがノーザンライトの構えに入ると、またもデビーがおぼんで殴打!そして佐藤がジャーマンでぶん投げる。まさに世の理不尽を味わうななみだが意地の裏投げ。佐藤とななみはWダウン状態に。ここで残り時間は3分に。立ち上がった2人は力を振り絞り白熱の攻防。佐藤とデビーはW攻撃もしっかり決めきるが、まなせがデビーをラリアットで黙らせる。ななみが佐藤のバックを取ると、まなせが佐藤にラリアット!この勢いを利用してななみが豪快なジャーマンスープレックスホールド!デビーが飛び込んでカットしたところで試合は残り1分に…。ここでデビーがコーヒーミスト噴射!まなせの顔がコーヒーまみれに。リング上はななみと佐藤の一騎討ちとなるが、ななみの丸め込みを全て返した佐藤がドラゴンスープレックスの体勢に。ブリッジを描く前に試合終了のゴングが鳴り響く。両軍最後まで力を出し尽くした末、時間切れドローとなった。
世の中を知ってしまった(?)ななみはマイクを持ち「本当は今日勝って言いたいことがあったんです。私は中学1年生でデビューして、3月で高校を卒業して、プロレス一本でこれから頑張っていくと決めています。これから私がもっともっとディアナを盛り上げていきたい。ベルトを私が巻いて、私がディアナの中心、ディアナを背負っていくと証明したいんです。そのために、佐藤さんの持ってるタッグのベルト、挑戦させてください」とまさかのタッグ王座挑戦を直訴。佐藤は「ななみ、新社会人おめでとう。そんなにやりたいんならやろうか。社会の荒波の前にリングの荒波に耐えられるか、経験値の違いを見せてやるよ。いつやるんですか?」と受諾。ななみのパートナーの網倉理奈、佐藤のパートナーの中森華子が不在の中でタッグ王座戦が決定。日程については会社の判断を待ちたいところだが、ディアナ経営企画部部長・不破より「ななみの気持ちはよくわかった。4月6日タイトルマッチやっちゃいましょう。単なるタイトルマッチにはしない。にじゅうまるはまだまだです。そこで、もう1チーム強敵を用意します。3WAYタッグでチャンピオンを決めて、後楽園ですぐ防衛戦をやる。その相手は、宮崎さんと櫻井さん。いいですか?」と思わぬ提案が。宮崎有妃と櫻井裕子の「キャプテンアームストロング」は現WAVEタッグ王者チーム。ななみと網倉の「にじゅうまる」はディアナタッグ王者とWAVEタッグ王者を一度に相手にすることとなるが…「いいかどうか今決めるんですか?3WAY?うーん…はい、わかりました…大丈夫です」と戸惑いながらも決意は変わらず。佐藤もこの形式を受け入れ、まさかの形でタッグタイトル初挑戦が決定したななみ。バックステージではまなせから「私、ディアナのアミスタで初めてメインだったんだよ!すっごい気合い入ってたのに!コーヒー苦手なのにかけられて!もう絶対許せないからベルト獲ってね!ガンバレ!新社会人!ガンバレ!社会人!ななみガンバレー!」とデビーへの怒りを滲ませつつの特大絶叫エールを受け取った。ななみはデビーについて「すごいムカついたし、次に戦うときには倍返し」と静かな闘志を燃やし、佐藤には「私が練習生の頃からずっとたくさん指導してくれて、すごい尊敬する大好きな先輩」とこれまでの感謝を口にした上で「絶対に勝って私とあーみんでベルト巻くので待っててください」と意気込む。
一方デビーはバックステージでも声を荒げて大クレーム。「ちょっと!佐藤さん、今のは1、2、3でアナタの勝ちだったでしょ!?なによあのレフェリー!カウント遅すぎるでしょ!?スピード狂ってんじゃないの!?…マジで納得いかないんだけど!!」と激高した。佐藤は冷静に「まぁドローだったのかな、今日は。勝ったと思ったんですけど。ななみの成長は感じられて良かったです。自己主張するところとか。私はタッグタイトルもあるんですけど、デビーさんとの新しいユニットも形にしていきます」。綾華の勝利、王座防衛は当たり前…とでもいうような余裕の表情で、その先を見据えていた。

動画:デビーの珈琲毒霧! / ななみ挑戦表明

ななみ&まなせ バックステージコメント

佐藤&デビー バックステージコメント

【試合結果】2025年3月20日(木・祝)フューチャーサイトvol.32

第1試合 クリスタルトーナメント一回戦
シングルマッチ20分一本勝負
NENE vs ソイ

昨年1月以来となる、第2回クリスタルトーナメント。初代クリスタル王者のななみは3度の防衛を果たし、規定によりティアラを返上している。第2代王者を決定するトーナメントにエントリーするのは、ディアナからは美蘭、マコトユマ、NENEの3人。他団体からは現POP王者の炎華、そしてディアナ初参戦となるソイ。ソイとNENEがトーナメントの開幕戦、そしてこの日のオープニングマッチに登場した。NENEはゴングを待たずにソイに突撃!いつになく気迫のこもったエルボーを連打。「待って待って、落ち着いて…」と慌てるソイ。NENEはお構いなしにエルボーを打ち続け、「来いよ!」と煽ってみせる。ソイもエルボーで反撃開始。体格で圧倒的に有利なソイがヘッドロックでNENEを捕まえて離さずしつこく絞っていくと、NENEはソイの足を踏みつけて脱出。しかしソイは容赦なしのタックルや逆水平チョップ、豪快なボディスラムからの押さえ込みと攻めまくり、試合の流れを掴む。初被弾の逆水平に苦しむNENE。それでもドロップキックを四方から4連発。懸命にフォールするがソイはキックアウト。ボディスラムでNENEをマットに叩きつけたソイは、その場飛びのボディプレス!それでも肩を上げ、観客の度肝を抜いたNENE。だがリング中央での逆エビ固めには思わずタップ。ディアナ初参戦のソイが「バケモノの子」ぶりを発揮し、一回戦を突破だ。形容しがたい奇抜な髪型にティアラ戴冠なるか…?

動画:ソイに立ち向かうNENE! / ソイ、強い!

第2試合 タッグマッチ 20分一本勝負
マコトユマ&笹村あやめvs 柊くるみ&まなせゆうな

第2試合では、体格を活かしたパワフルファイトが持ち味の柊くるみとまなせゆうながコンビを結成。マコトは頼もしいパートナー・笹村と共にリングイン。17歳のマコトに対し、まなせは「37なんだけど。やば…」「20も違う」と年齢差にショックを受けてしまい、すごすごとリング外へ…。こうして柊が先発することに。対するは1月の新木場ではシングルベルトをかけて激突した笹村。まずは手四つから柊が怪力で押すが、笹村は柊の手を踏みつける頭脳プレー(?)で対抗。すると柊はフットスタンプで笹村の腹を踏みつける!笹村は急いで赤コーナーに帰還しマコトにチェンジ。まなせとの20歳差マッチアップに。まなせがタックルでマコトを吹っ飛ばすが、マコトは立ち上がってタックル合戦を挑む。やはりまなせに軍配が上がり、まなせはマコトを青コーナーに連行し柊にチェンジ。柊はマコトにもフットスタンプを突き刺し、悶えるマコトを尻目にまなせにチェンジ。まなせは串刺しボディアタックやボディプレスと大きな体を存分に活かしてマコトをいたぶる。柊とまなせは見事なタッチワークでマコトのチェンジを許さず、マコトは苦しいローンバトルに…。レスリング仕込みのタックルで柊に立ち向かうが、重い柊はびくともせず。笹村のアシストでドロップキックを突き刺し、やっと笹村にタッチする。笹村は柊とまなせを巧みに転ばし、2人まとめてフットスタンプ。鬱憤を晴らすように大暴れする。柊も応戦し、2人の攻防は白熱。それぞれパートナーにタッチし、マコトがまなせにエルボー連発。まなせは豪快なタックルでマコトを黙らせるが、またも立ち上がりタックルで突撃するマコト。何度もぶつかり合った末、まなせを倒したマコト。さらにボディスラムでマットに叩きつけてフォール。キックアウトしたまなせは170センチの長身で放つバックフリップでフォール。笹村が低空ドロップキックで飛び出してカットし、マコトとのトレイン攻撃。さらにマコトが追撃のミサイルキックを発射してフォールするがカウント2。続くレインメーカー式飛行機投げは柊のカットでカウント2。笹村が破壊力抜群のラリアットで柊を食い止め、リングはまなせとマコトの一騎討ちに。マコトも懸命に向かっていくが、まなせの剛腕が唸りを上げ、ラリアットでフィニッシュ。年齢の分だけ強さを重ねてきたまなせの勝利だ。

動画:マコトのタックル!

第3試合 シングルマッチ 15分一本勝負
Himiko vs 香藤満月

W.W.W.Dクリスタル王座はキャリア3年未満、または年齢25歳以下の選手で争うタイトル。この日開幕したクリスタルトーナメントにはなぜかエントリーしていない香藤。本人も「理由は分からない」…。対角にはクリスタルへの挑戦資格を満たしていながらもエリザベス戦線で奮闘し、クリスタルには一度も挑戦しないままキャリア4年を迎えたHimiko。そんな2人が若手らしからぬ激闘を繰り広げる!
ゴングが鳴るといきなりHimikoがスクールボーイ。カウント2.99でギリギリ肩を上げたが、会場はどよめき…。セコンド陣からも「スリー!」の声が上がるが、今井レフェリーの判定は覆らず。気を取り直して(?)、ヘッドロックでぐいぐい絞るHimiko。香藤の体重にグラウンドのテクニックで立ち向かっていく。95キロの体格を支える足に狙いを定めたHimikoは、サソリ固めでギブアップを迫る。ロープに逃げた香藤はHimikoを踏みつけ「何で私はクリスタルじゃないの?!」と不満を爆発させ大絶叫。Himikoは「私もだよ…」。会社への怒りを力に変え(?)、香藤が奮闘。Himikoのブルドッギングヘッドロックをすり抜けた香藤が力いっぱいのエルボーでHimikoをロープに押し込み、ボディアタック。追撃のドロップキックでフォールするがカウント2。再び突進してくる香藤を転ばしたHimikoがリバースインディアンデスロックで足攻め。そのままフェイスロックも加え、香藤を追い詰めていく。あえて技を解いたHimikoは強引な河津掛け、低空ドロップキックと続けていく。香藤は串刺しボディアタックやボディプレスでHimikoを押し潰して反撃するも、ダイビングボディプレスをかわされてしまう。そこにHimikoは丸め込みを連発。横十字を返されると、ホルヘクラッチでスリーカウントを奪った。今後の2人の動向に要注目?

動画:Himikoのホルヘクラッチ

第4試合 タッグマッチ 20分一本勝負
ななみ&松本千穂vs 優宇&デビー・カイテル

北斗プロレスからディアナで武者修行中の松本千穂は、この試合をもって北海道に帰ることに。修行の集大成の一戦だ。パートナーは高校を無事に卒業したばかりのななみ。「松本さん今季ラスト、勝って締めたい」と意気込むが、対角にはデビー・カイテルと優宇の超強敵コンビだ。優宇とデビーは海外マットで対戦した経験があるが、タッグ結成は初だという。2人のコンビネーションにも注目だ。
松本はリングに上がると各方角の観客に向けて礼儀正しく頭を下げる。一方、デビーはコーヒーカップを今井レフェリーに投げつけ、「coffee mist?!」と指差し、あたかもレフェリーが珈琲毒霧を狙っているかのように仕立て上げてしまう。さらに松本との握手は拒否!入場時に丁寧にお辞儀をする松本をマネて小馬鹿にし、試合開始前からデビーがヒールぶりを発揮する。デビーは先発を優宇に託し、赤コーナー側はななみ。2人はいきなりのタックル合戦に。欠場から復帰したばかりとは思えない優宇のタックルでななみは吹っ飛んでしまう。早くも優宇からデビーに代わり、デビーは変則的な動きで丸め込みや関節技を繰り出していく。ななみは正攻法のボディスラムや逆エビ固めで勝負。しかし優宇がデビーをロープまで引きずっていき、エスケープ。ならばと松本とななみのトレイン攻撃でフォール。デビーはカウント1で肩を上げ、松本をコーナーに打ち付けて反撃。デビーは観客に「オネガイシマ~ス、オネガイシマ~ス」とお辞儀をし、やはり松本を煽りまくる。やりたい放題のデビーにななみは「なんて奴だよ…」と呆れ顔。デビーがスライディングエルボー、ブレーンバスターと続けてフォールするもカウントは2。デビーは「three!three!」とレフェリーに詰め寄るが、パートナーの優宇でさえ「いや、2だったと思う」…。とにもかくにも、デビーは松本を青コーナーに連行し優宇にチェンジ。優宇は初対戦の松本に「初めまして!」と挨拶代わりの逆水平チョップ。さらにボディスラム、セントーンで大暴れ。松本を場外に蹴落とすと、おやつの時間にピッタリなみたらし団子でななみと松本をまとめて押し潰す。タッチを受けたデビーは腕十字や変形アームブリーカーで腕攻め。ここでまたも「オネガイシマ~ス」と松本を揶揄。松本はエルボーで応戦し、ロープに振られてもバンデーラで翻弄。タックルでデビーを倒してフォール。カウント2に終わり、スライディングラリアットを受けてもロープを掴む。デビーは松本を嘲笑うように馬乗りになってヘッドバット。松本はボディスラムで反撃。懸命にデビーに立ち向かっていく姿に観客は拍手を送る。松本からタッチを受けたななみはスピードの乗ったタックルをお見舞い。ノーザンライトスープレックスはデビーが持ちこたえたが、ならばとエルボーを連発しロープに押し込んでいく。デビーはカウンターのビッグブーツや意表を突くオーバーヘッドキックでななみをふらつかせるが、ななみは裏投げでデビーをマットに叩きつける。立ち上がるデビーは渾身のかち上げエルボーで今度こそななみをダウンさせるが、自身もダウンしてしまう。観客の手拍子で何とか立ち上がる2人。先にパートナーにタッチしたのはデビー。ダメージを引きずるななみに、優宇から高校卒業祝いの逆水平チョップ。苦しいななみはスリーパーで優宇を捕獲。ロープに逃げられてもボディアタック、ダイビングボディプレスで追い討ちをかける。ようやく松本にチェンジし、元気な松本はセントーン連発。松本がエルボーを打ちまくると、優宇は強気に「来いよ!」。受けまくった優宇が今度は攻めまくる!逆水平チョップ連発で倍返し。強敵に挑む松本をファンの拍手が後押しし、松本が気迫のエルボー。松本が攻めては優宇が倍返しする展開が続き、劣勢の松本をななみがアシスト!タックルで飛び出して優宇を足止めする。このチャンスに松本がスクールボーイでフォールするがカウントは2。松本の串刺し攻撃をかわした優宇はキャノンボール発車!このフォールはななみがカットするが、デビーがななみをしっかり押さえ、優宇がベアベアーズで松本を圧殺!優宇の必殺技フルコースをまともに食らった松本はスリーカウントを聞いた。
デビーはバックステージで優宇とのリングでの再会に言及。「私はとても光栄なことに、2019年にプロレスリングEVEで優宇さんと戦ったのよ。でもね、それ以来一度も交わることがなかった。でもついに!試合が実現したの!優宇さんは本当に強い選手。私、知ってるのよ。優宇さん、本当は隠れたスーパーヒールでしょ?ちゃんと見抜いてるからね」と優宇の強さの秘密(?)を語り、優宇は「東京女子を辞めて半年間海外に行って、シングルしてるんですよ。そこから時を経て、こうやって日本でタッグ!EVEのみんなのことをEVEファミリーって呼んでるんですけど、ファミリーと日本で組めたのが…熱くなるものがあって。デビーには日本で頑張ってほしいし私も負けないくらい頑張る。また、NEXT!」と再びのタッグを誓った。優宇と笑顔で握手を交わしたデビーだが「そうそう、ななみさん。日曜日は佐藤さんと一緒にあなたをぶちのめすからね」と日曜日のアミスタ大会でも対戦するななみへの挑発も忘れなかった。
敗れはしたもののド根性で粘りを見せ、修行の成果を発揮した松本は「初めてのことが多くて、色んなことを吸収できた。実りの多い、ありがたい遠征でした」とバックステージで笑顔。ななみは「松本さんは北斗プロレスの選手で、北海道から来てくれたので、ディアナも北海道に…めちゃめちゃ行きたいんでご検討ください。社長!」と北海道遠征に意欲。するとななみの野望を見透かしたかのように、11月にディアナ札幌大会を行うことが発表された。その日まで、ディアナ一同も修行に励みます!

動画:ななみ&松本入場 / ななみvsデビー!

優宇&デビー バックステージコメント

ななみ&松本 バックステージコメント

【試合結果】2025年3月9日(日)アミスタ大会vol.81

大会ダイジェストはコチラ!

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
NENE vs 本間多恵

オープニングマッチには小学生レスラーのNENE、そして久々の参戦となった本間多恵。本間はややたどたどしくも可愛らしくリングアナウンサーを務めた梅咲遥のコールに「ちょっと訛ってない?」「めちゃめちゃ棒読み」と苦言…。レフェリーのソフト今井も「ソフトタッチ今井」と微妙に怪しくコールされてしまい「スベってるよ!」。NENEの年齢を確認し、自身との年齢差は考えるのをやめた本間。クリーンに握手を交わしゴングが鳴ると、観客は「NENE」コール。本間も負けじと「多恵」コールを煽る。賑やかなスタートとなったが、序盤の攻防はやはり本間が圧倒。NENEをコーナーに追い込むと、改めて「11歳だよね?」と年齢確認。「11回殴りたいと思いまーす!」と明らかな反則宣言。さらに、明らかに11回以上殴ってしまい大ブーイングを浴びる。「自分の年齢分殴っちゃった」と笑いを誘った本間に今井レフェリーは思わず「40…?」。失礼なレフェリーの制止も聞かず、NENEをロープにはりつけて顔面攻撃。反則しまくりでブーイングも浴びまくる。ようやくエルボーで反撃するNENEだったが、本間は胴締めスリーパーで捕まえ、なかなかエスケープを許さない。何とかNENEの足がロープに届き、クロスボディやドロップキック、エルボーで懸命に攻めていく。本間は涼しい顔で受け切り、低空ドロップキックでフォール。NENEが肩を上げた瞬間、本間はその右腕を取ってワキ固め。さらに左腕もクラッチする。ピンチのNENEは観客の手拍子に押されロープブレイク。本間がミサイルキックを発射するとかわしたNENEが横十字でフォール。返したNENEは必死のエルボーで連打。本間は「もっと来い!」「もっと!」とNENEの全力を受け止めながら、さらなる全力を引き出そうとする。力の限りエルボーを打ち続けたNENEに、本間は「プロレス楽しいね」と全力エルボーを1発お見舞い。苦しみながらもダイビングボディアタックから粘り強く押さえ込んでいくNENE。全て返してみせた本間が一瞬の隙をついてNENEの右腕を取り、そして左腕、ついに左足もクラッチ。じわりじわりとTAEロックが完成し、ギブアップを問われたNENEは頷く他なかった。

第2試合 デボラK引退ロード 
シングルマッチ15分一本勝負
デボラK vs 櫻井裕子

昨年の7月、櫻井とタッグを組むはずだったデボラ。体調不良で欠場となり、初タッグは流れたままに。「タッグができなかった後悔は初シングルで吹き飛ばしたい」と、引退ロードの相手に櫻井を指名した。まずは手四つからの力比べ。ヘッドロックの取り合い、タックルのぶつかり合いへと展開していき、デボラが優勢に。デボラのキャメルクラッチを噛みついて脱出した櫻井は逆襲の…もとい「引退ロードに選んでいただいてありがとうございまーす!」と、感謝のキャメルクラッチ。再びのタックル合戦やエルボー合戦で火花を散らし、デボラが極楽固めで厳しく絞る。デボラはビッグブーツをかわして投げっぱなしジャーマンでマットに叩きつけるが、すぐさま立ち上がった櫻井が今度こそ長身を生かしたビッグブーツ。このフォールは横十字に切り返したがカウント2。デボラがスピアー、バックフリップと続けていくが、櫻井のクロスアーム式回転エビ固めの「クレジェンテ」でフィニッシュ。敗れはしたものの、試合後はがっちり握手を交わして後悔は払拭できたようだ。

第3試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
Himiko&マコトユマ&ジュビアvs佐藤綾子&デビー・カイテル&香藤満月

ディアナ所属の4人に、アイルランドからやってきたデビー、そしてメキシコからジュビアが加わった国際色豊かな6人タッグ。前回ジュビアと組んで手応えを感じたというHimikoにとっては、ジュビア帰国前に嬉しい2度目のタッグだ。そして2.9アミスタでデビーとの新ユニット構想をぶち上げた佐藤に注目。ユニット本格始動前の試運転といきたいところだ。
まずはマコトと香藤の同期対決。香藤の巨体に果敢にショルダータックルでぶつかっていくマコト。香藤がお返しの一発でフォールするがカウント2。エルボーの打ち合いもやはり香藤がパワーで上回るが、Himikoが香藤の足を引いて転ばし、ジュビアも加わりトレイン攻撃。香藤はカナディアンを狙うが、マコトがショルダースルーに切り返し、95キロの香藤は受けきったものの驚きを隠せない。マコトからジュビアにチェンジし、ジュビアの予測不能な素早い動きに重さで対抗していく香藤。香藤の突進をひらりとかわしたジュビアが低空ドロップキックを突き刺すが、佐藤とデビーが反則でジュビアをいたぶる。香藤もボディアタックやボディプレスでパワフルファイト。するとジュビアとHimikoが息の合った連携で逆襲。香藤からデビーに代わると、ジュビアとの貴重なマッチアップに。超ハイスピードな攻防で観客を魅了した。タッチを受けたHimikoは多彩な関節技でデビーを仕留めにかかるが、佐藤がおぼんを投げつけてHimikoの動きを止める。レフェリーが全く見ていない隙にデビーと佐藤が連携でHimikoを襲う。Himikoはブルドッギングヘッドロックでデビーの顔面をマットに叩きつけ、デビーはビッグブーツ連発でHimikoの顔面にクリーンヒット。Himikoがバックドロップをお見舞いし、マコトにチェンジ。デビーも佐藤にチェンジする。マコトは佐藤のコーチで威力アップしたドロップキックやミサイルキックを発射。佐藤を豪快に吹っ飛ばして成長をアピールした。マコトからHimikoにチェンジすると、Himikoがサソリ固めで厳しく絞る。すかさずデビーがカットし、佐藤がクロスレッグフィッシャーマンで鮮やかブリッジ。自力で肩を上げたHimikoだが佐藤に捕まり、そこにおぼんを持ったデビーが…。デビー初のおぼん攻撃は、Himikoがかわして佐藤が被弾!誤爆の隙を突き、HimikoがWアームの構え。しかし今度はデビーのおぼんがしっかりHimikoにヒット!一気に大ピンチのHimikoにジュビアとマコトが助太刀しデビーを排除。しかしその2人を香藤がクロスボディでなぎ倒し、今度は佐藤のミサイルキックが香藤に盛大に誤爆。…と、なんやかんやで再び佐藤とHimikoの一騎討ちに。佐藤が素早い身のこなしで背後から飛び付き、電光石火のレッグロールクラッチで3カウント。佐藤のおぼんにデビーのコーヒー、そして饅頭のような香藤の腹をのせ、ランチタイムにぴったりの3人は笑顔でリングをあとにした。

第4試合 3WAYマッチ20分一本勝負
井上京子vs松本千穂 vs 網倉理奈

赤と黄色がイメージカラーの京子と松本、そしてオレンジタッグのななみと網倉…のはずが、ななみが体調不良で急遽欠場に。カードは3WAYに変更となった。
京子はゴングを待たずに網倉をリング外へ放り投げ、キャリアの浅い松本との一対一に持ち込む。なんとラリアット一発で試合を決めてしまった。「7秒、勝者井上京子」とアナウンスされ、京子咆哮!まるで大熱戦を制したかのように叫ぶ京子に、全く本当に一切何もしていない網倉は猛抗議。「京子さん!復帰したのに当たってないですよ!京子さんとやりたくて来たのに!」と不服を申し立てる網倉を無視して勝利の雄叫びをあげる京子。そしてまだ立ち上がれない松本。網倉は観客を巻き込み「もう一回」コールで何とか京子と対戦しようとする。京子は「あーみん…分かってるよ」と素直に再戦を受け入れる京子。そしてまだ倒れたままの松本…。松本もレフェリーの問いかけに小さなファイティングポーズで応え、合意により泣きのもう一回決定!再試合開始を告げるゴングが鳴らされた。いまだダメージを引きずる松本を一旦スルーして網倉に狙いを定める京子。ロックアップからの押し合いはやはり京子が圧勝!網倉がもう一度力比べを挑むと、やっと回復した松本も加勢して2人の力で京子をロープまで押していく。しかし京子が両腕のラリアットで2人まとめて圧倒。網倉が気合いのタックルで突進、逆水平チョップで京子に立ち向かっていくが、松本が割って入る。網倉は欠場のななみに捧げる(?)ボディプレス投下準備。その網倉を京子が突き落とし、松本と京子のタックル合戦。松本が何度もぶつかっていくが、京子の巨体はびくともせず。ならばと戻ってきた網倉との Wタックルでついに京子を倒す。そこに松本がセントーンを落とし、網倉は再びコーナー上へ。しかし松本をものともしない京子はコーナー上の網倉を雪崩式ブレーンバスターでド派手にぶん投げる。網倉はリング中央で大きくバウンドし、観客はどよめき…。大ダメージを受けた網倉を、ちゃっかり松本がフォール。この横取りフォールが京子の怒りを買ってしまう。京子は網倉にラリアット、そして松本にも渾身のラリアット!松本をフォールし、今井レフェリーがマットを3回叩いた。「本当に勝った」と笑顔を見せる京子。リングで伸びたままの網倉は「京子さん!もう一回だ!」。観客から「もう一回」コールが自然発生するが、網倉は「今じゃない、あとで…」とすごすご控え室に戻っていった。

メインイベント W.W.W.Dシングル選手権 60分一本勝負
[王者]柊くるみvs世羅りさ[挑戦者]

柊くるみと世羅りさのプロミネンス対決がディアナで実現!プロミネンス結成後は同門ゆえに対戦する機会もなく「対戦は久々」「いつぶりかわからない」と口にする2人。ファンにとっても、そして戦う本人達にとっても楽しみなカードとなった。5月には自主興行を控える柊、そして7月に凱旋興行を控える世羅。それぞれの大一番、黄金のベルトを巻いて迎えるのはどちらか。 まずはじっくりと、互いの思いを確かめ合うようにロックアップ。これは柊が力で押していきブレイク。ヘッドロックも柊が強引に髪を掴み、世羅のアームドラッグは腰を落として持ちこたえる。さらにタックルを一発お見舞いし、序盤はまず柊がリードする展開となる。すると世羅は柊を客席に落とし、場外乱闘へ持ち込む。壁や机に柱へと、次々と打ち付けられた柊。世羅はおまけに柊を観客席に投げ込みパイプ椅子で殴打。場外戦ですっかり試合の流れを掴んだ世羅はリングに戻っても柊の顔を踏みつけるなど攻め手を緩めない。柊は苦しい展開をタックルで打破。フットスタンプで何度も世羅のみぞおちを踏み潰し、サンセットフリップでフォール。カウント2で返した世羅は逆襲のリバーススプラッシュ。キックアウトし、串刺し攻撃を回避した柊は串刺しボディアタック。さらに破壊力抜群のミサイルキックで世羅を吹っ飛ばしてみせる。そして2人は壮絶なエルボー合戦に。柊が放つトラースキックを受け止めた世羅は、YouTubeのジークンドー特訓企画で習得した技術を早速お披露目。サイドキックをクリーンヒットさせ、柊をコーナーへ追い込むと、今度こそ串刺しバックエルボー、ランニングニーアタックでフォール。柊はキックアウト。柊も今度こそカウンターのトラースキックで世羅の顔面を捉えるが、世羅がヒザで反撃し柊の顔面に。ならばと柊が投げっぱなしジャーマンで豪快に世羅を投げ捨てると、世羅も投げっぱなしジャーマン。王者の意地とユニットリーダーの意地がぶつかり合う。死力を尽くす2人はWダウン状態に。カウント6で立ち上がる2人は対話するようにエルボーの打ち合い。柊のエルボー連打でふらついた世羅だが、エアーズロックで柊をマットに叩きつける。それでも肩を上げる王者に、世羅は容赦ないヒザ。柊はカウンターのナッツドライバーで流れを一気に変え、キャノンボール発車!しかし続くダイビングボディプレスは世羅が剣山で迎撃。柊は苦しみながらも立ち上がり、強烈なラリアット。ジントニックの構えは世羅が切り返して回転エビ固め、花夢の山と丸め込み攻勢。人でなしドライバーをまともに食らってもエビ固めに切り返す世羅。しぶとく食らいつき続けた世羅は、突進してくる柊をカウンターで捕まえ、必殺の羅紗鋏でマットに沈めた。16分間の激闘はプロミネンスからプロミネンスへの王者交代劇となった。かねてから美蘭と共にタッグベルトを狙っていた世羅だが、美蘭休業中にディアナのシングル王座を奪取だ。なお、美蘭は無事に第一志望校に合格し、4.6アミスタにて復帰することが発表されている。世羅は「ディアナの最高峰のベルト、獲っちゃったもんねー!」と喜びを爆発させる。柊については「こういう機会がないとシングルできなかったと思うし、楽しみで仕方なくて、試合中も楽しくて仕方なくて。同じユニットなのがもったいないくらい。もっと戦いたい。世羅の行く末、隣で見守っててください」。その言葉を聞いた柊は深く頷いて頭を下げ、リングを後にした。何も語らずとも、プロミネンスの絆が確かに伝わるシーンとなった。
梅咲が尾﨑妹加に敗れ王座陥落後は、ななみ、Himiko、梅咲がそれぞれ一度挑戦したものの、他団体所属やフリーランスの戴冠が続いているW.W.W.Dシングル王座。「プロミネンスで回してっちゃっていいかなぁ?ディアナのベルトがこうして立て続けにプロミネンスが獲って悔しくないのかなぁ?挑戦してくる奴、名乗り出てこいよ」と外敵王者が煽ると、リングに現れたのはディアナの絶対センター・梅咲遥!この日はリングアナウンサーとして試合を盛り上げていた梅咲だが、世羅の発言にレスラーとしての血が騒いだのか、本部席を離れリングイン。世羅は「欠場中だよね?どうした?挨拶したいのか、チャンピオンに」と梅咲の言葉を促す。梅咲は「チャンピオン、おめでとうございます」とまずは礼儀正しくご挨拶。「自分がここに上がったということは、4月27日、後楽園ホールで復帰します!」と復帰宣言!当初の予定では半年程度の欠場を見込んでいたが、順調に回復。復帰は1ヶ月早まり、春のビッグマッチに間に合ったようだ。復帰宣言に続けて「ただの復帰戦にしたくないんで。そのベルトに挑戦させてください」と挑戦表明!世羅は「お前、復帰戦でタイトル戦とかナメたこと言ってくれるじゃねぇか。獲れると思ってんの?知らないよ、もう一回欠場することになっても」。梅咲は「いいですよ」と世羅にまっすぐな視線を向ける。覚悟を受け取めた新王者は「その覚悟で来い。復帰戦プラス、このタイトルかけてやりましょう」と挑戦を快諾!梅咲は「復帰のお祝いに自分でベルトを獲ってやりたいと思ってるので応援よろしくお願いします!」と笑顔でファンに呼びかけ、大会を締め括った。 世羅はバックステージで勝った喜び、そして柊と戦えた喜びに顔を綻ばせながらも「次の挑戦者が梅咲遥ということで。復帰戦で挑戦してくるって、だいぶ世羅のことナメてくれてると思うので叩き潰して。他のディアナの選手ともやりたいので、大好きな美蘭ちゃんも復帰しますし、美蘭ちゃんともやりたいと思ってるんで、先のことを考えて梅咲遥を乗り越えていきたい」と展望を語った。梅咲にとっては欠場明けにいきなり強敵・世羅に挑む試練の一戦となる。外敵王者の流れは続くのか?絶対センターが食い止めるのか?激戦必至の注目カードが決定だ。梅咲と美蘭の復帰が決まり、ディアナにとっては嬉しい笑顔の花咲く春はもうすぐそこ。4.27後楽園ホール大会、ご来場お待ちしております!

バックステージコメント 世羅

バックステージコメント 柊

バックステージコメント 梅咲