【試合結果】2025年7月26日(土)フューチャーサイトvol.36

激動の一日?!大会ダイジェストはyoutubeで!

第一試合
シングルマッチ15分一本勝負 梅咲遥 vs 花穂ノ利

一度はプロレスから離れたものの、リングに戻ってきた花穂ノ利。花によると梅咲との対戦は5年ぶりになるという。久々の対戦に燃える両者。力の乗ったエルボー合戦はともに苦悶の表情。花のバックドロップからのフォールを横十字に切り返した梅咲。これを返されると間髪入れずラ・マヒストラルで勝負を決めた。この5年で「超新星」から「絶対センター」へ成長した梅咲がリングでの再会に白星を添えた。

第二試合
シングルマッチ15分一本勝負 デビー・カイテル vs AKARI

6月のフューチャーサイトではタッグを結成し、息の合ったコンビプレーを見せていたが、この日はシングルで激突。序盤は互いにテクニックを惜しまず披露。見応えのある攻防を展開していくが、デビーが場外乱闘を仕掛けると、セコンドの佐藤も加わり大暴れ。場外カウントが始まるとリングに戻り、2人の攻防はますますヒートアップ。互いにスリーカウントを許さず、一歩も引かないまま時間が過ぎていく。時間切れを知らせるゴングが鳴り響いた。

第三試合
タッグマッチ20分一本勝負 羽多乃ナナミ&美蘭vs Himiko&シャンシャン

セミファイナルでは事件が勃発!
まずは美蘭とシャンシャンが若手対決、そしてHimikoと美蘭の同期対決やナナミとHimikoによるギブアップ寸前の壮絶な打撃合戦など見どころ盛りだくさんで観客の反応も上々!ななみらんが久々ながら連携を華麗に決めると、Himikoとシャンシャンは言葉の壁に阻まれ(?)連携失敗…。フューチャーサイトらしい若手の奮闘が光り、美蘭とシャンシャンのマッチアップで試合時間が残り5分と迫り、ここでHimikoがまさかの行動に…。シャンシャンがHimikoにタッチするが、Himikoはなぜかシャンシャンに暴行!シャンシャンを場外に投げ落とすと、さらにセコンドの佐藤綾子とデビー・カイテルもリングに乱入。そしてもう一人、スラリと背の高い美女の姿が…。シャンシャンとナナミが珍しく激昂し、美蘭と梅咲が止めに入るも両軍の乱闘は収まらず。今井レフェリーが本部席に試合終了のゴングを要請し、試合はノーコンテストとなった。ゴングが打ち鳴らされてもますますヒートアップする選手たち。そんな中マイクを取ったのは梅咲だ。「おい、佐藤!てめーのやりたいことってこれかよ。大会ぶち壊して、セコンド介入して何が面白いんですか?」。デビー来日以降「私には考えがある」とたびたび話していたものの、その真意を明かしてこなかった佐藤。4.6タッグ王座戦でデビー乱入により盟友・中森華子から綾華終了を突きつけられてもなお「中森を裏切るつもりはない」「考えがある」と話すに留めていた。乱入や妨害を繰り返す佐藤に業を煮やした絶対センター・梅咲遥の声には怒りが滲み、会場は静まり返るが、佐藤は全く意に介さず。「これが私のやりたいことの1つ目」と切り出し、「皆さんに紹介します。台湾から来てくれました、クームーです」と謎の長身美女の正体はKuumu(クームー)であると明かす。6月14日に台湾でプロレスデビューしたばかりの新人だ。新台湾プロレスに所属しており、シャンシャンにとっては直属の後輩で共に切磋琢磨する仲間のはずだが…?「Invader or Innovator〜侵略者か変革者か〜、私たちのチームはこれからも人数増えます!皆さん乞うご期待!」と佐藤が高らかに宣言すると、またも乱闘に。なお、翌27日のアミスタ大会でクームーが日本デビューを果たすという。未発表となっていた第1試合のyappyのパートナーを務める。バックステージでは、佐藤が「私のやりたかったことの一つ目。新しいチームです。これからどんどん人が増えるんで、楽しみにしておいてください」と改めて今後のメンバー増を予告。続いてデビーが「佐藤さん、Himikoさん。あんたたちは素晴らしいレスラーよ。
Kuumuにプロレスを教えるには、この上ない人選だと思う。でもね、完璧なチームを作るには、私が欠かせない。そう、デビー・カイテルがね。この3人がそろったら無敵よ。Kuumu、あなた本気で学ぶつもりなら、覚悟しなさい。あんたの未来は、私たちが作るの。…で、Kuumu?なにか言いたいことでもあるの?」とクームーの言葉を促す。クームーは「台湾で鍛えたこの私が、ついに日本に乗り込んできたわ。プロレスを教わるなら、中途半端な人じゃ意味がない。お願いするのは、最強の先輩たちだけ。それが私のやり方よ。シャンシャン、準備できてる?次はリングで直接、あんたの覚悟を確かめさせてもらうわ」と新人にして自らを鍛え上げるためディアナマットに乗り込んできたことを明かしている。
この新チームがディアナを侵略するのか、変革するのか…新たな展開から目を離すな!

Invader or Innovator バックステージコメント

第四試合 メインイベント
W.W.W.Dクリスタル選手権試合 30分一本勝負
[王者]炎華vs香藤満月[挑戦者]
※第2代王者 初防衛戦

第2代王者が決定する前から挑戦表明していた香藤。王者決定トーナメントには参戦しなかったものの、戴冠のチャンスを迎えた。
挑戦者の香藤と王者の炎華は2023年デビューの同期。デビュー戦を白星で飾った炎華は、以降WAVE認定タッグ、POP、そしてクリスタルとタイトルを次々に獲得している若手実力派だ。敗れはしたがReginaやハイスピード王座にも挑戦している。対する香藤は初のタイトルマッチとなる。ここまでのシングル戦績は2戦で香藤の2敗。先を行く同期は良き友で良きライバル。追い付き追い越すためにも、負けたくない戦いが始まる!
まずは香藤が恵まれた体格を生かして先制攻撃!ボディアタックにドロップキックで炎華を場外へふっ飛ばし、観客席でもヒップドロップをお見舞い。炎華に大ダメージを与えてリングに戻った香藤。炎華は場外カウントが進む中、どうにかリングイン。リングでも香藤の猛攻は止まらない!炎華もスペースローリングエルボーや軽やかなドロップキックで反撃の狼煙を上げるが、香藤がキャメルクラッチで捕獲しペースを掴んで離さない。炎華がスリーパーで絞め落としにかかるも香藤がエスケープ。香藤がリードする展開が続くが、炎華も多彩な丸め込みや場外プランチャ、4連続ミサイルキックと食らいつく。4.27後楽園でのクリスタルトーナメント決勝でも脅威の粘りから逆転勝利でティアラを手にしている炎華は、試合終盤に向けてギアを上げる。エルボー合戦ではダブルスコアの体重差を感じさせない互角の打ち合いに。香藤がヒップドロップを投下し、炎華が根性で肩を上げる。若手らしくライバル心むき出しの好勝負となったが、ここでまさかの事態が。炎華が倒れたまま起き上がれず、試合は一時中断。ソフト今井レフェリーが状況を確認し、試合続行不可能と判断。香藤の初めてのタイトルマッチは思わぬ結末を迎えた。勝った、とはいえアクシデントによるレフェリーストップ。新王者に笑顔はないままマイクを持つ。「このような結果で、やり切れず…3代目クリスタルチャンピオンになりました。絶対に、炎華とはクリスタルとPOPをかけて、勝負をつけたいです」と、炎華との再戦を誓った。それでも、バックステージでは炎華の復活を待ちたいと笑顔でコメントし、ティアラはサイズが合わず「入りません!」と香藤らしく明るく締めくくった。ライバル対決はまだまだ続く!

香藤 バックステージコメント

【試合結果】20025年7月20日(日)ディアナ unite プロミネンス 広島県世羅町大会~世羅りさ凱旋興行~

※一部対戦カードおよび試合順が変更となりました。

【会場】せら文化センター
〒722-1111
広島県世羅郡世羅町寺町1158−3

【観衆】
504名(超満員札止め)

大会ダイジェストをyoutubeで公開!必見!

オープニング

オープニングでは、ディアナを代表して井上京子から世羅町商工会議所へ、寄付金のお渡しをリング上で行った。世羅町から世羅りさへの花束と記念品の贈呈もあり、ディアナとプロミネンスの合同興行、そして世羅りさラスト凱旋興行にふさわしいオープニングとなった。そして京子と世羅のミニトークショーがスタート。
世羅は引退が決まっており、これが最後の凱旋となることに触れ、「世羅さん、自分では言いたくないと思うけど…怪我したんだよね?」と切り出す京子。世羅は「ちょうど1週間前、ちょっと右膝の方をやってしまいました」。京子が「出れないのかって言った時、やっぱ地元なので絶対に頑張るということで今日来ましたので、世羅さんを応援お願いします」と笑顔を見せるとファンは拍手で応える。そして、実はまさかのハプニングが発生していたことを告白!「まだ1人来てないやついるよ。あいつ寝坊しやがって…」「ウナギ・サヤカですか?私の凱旋興行でウナギが寝坊!」と、ウナギがまだ会場に到着していないことが発覚!なお、ウナギ本人はSNSで「大寝坊ぶちかましまして 今むかってて 13:30ごろに会場につく」「もう試合始まってる」「怒られるかな」「間に合うかわからなくなってきた」と投稿しており、来場していたファンにも周知の事実だった模様。京子は「ジャガーさん怒るかもしれないんですけど、ちょっと試合はもしかしたら順番ぐちゃぐちゃになるかもしれない…可能性もあるかもしれません。 そうなるかもしれません。ウナギが来たらブーイングお願いします」と試合順変更を示唆。世羅が「帰ってこれるのは本当に今日が最後なので、怪我をしていようが、皆様の前でかっこいい姿を見せて終わりたいなと思っております。声援でお助けいただけたらなと思います。 本日はどうぞよろしくお願いいたします」とお辞儀をし、世羅町大会スタート!

第1試合 シングルマッチ 15分一本勝負
Himiko vs 本間多恵

本間は今年10月の引退が決まっており、Himikoとはおそらく最後のシングルマッチ。昨年の世羅大会は怪我で欠場していたHimikoと、最後の世羅大会となる本間がオープニングマッチを務める。
ゴングが鳴ると、観客席からは大・多恵コール。Himikoも負けじとコールを煽るが、本間は「私のホーム」と世羅町の観客を味方に付ける。しかし試合はHimikoが「何で引退するんですか!さみしいじゃないですか!」とキャメルクラッチや女子プロムーヴで先制する。本間はHimikoの年齢分、つまり53回のグーパンチで反撃!明らかな反則なのになぜか今井レフェリーは全く止める気なし…。調子に乗った本間は7回オマケし「60歳まで頑張れ!」と手荒いエール。さらに得意の関節技でHimikoを追い詰めていく。Himikoはブルドッギングヘッドロックに三連続ギロチンで反撃してフォール。カウント2に終わると、Himikoも得意の関節技でギブアップを狙う。サブミッションで負けるわけにはいかない本間の足がロープに届くと、2人はエルボーの打ち合いに。「最後のシングルマッチだぞ。もっと来いよ!」と本間が煽るとHimikoは力強くエルボーを打ち、バックドロップの構えに。持ちこたえた本間がワキ固めに切り返し、さらにもう一本の腕を取り、ロープ際で足もクラッチ。極まる前にHimikoが何とかエスケープ。それでも本間は試合の流れを離さず、追撃のミサイルキック発射。Himikoも今度こそのバックドロップで本間をマットに叩きつけるが、本間も今度こそ両腕に足もクラッチしガッチリ極めて多恵ロックが完成。ギブアップを奪った。

第2試合 ミックスドタッグマッチ 20分一本勝負
日高郁人&尾﨑妹加 vs 柊くるみ&宮本裕向

ディアナでは珍しいミックスドマッチが広島上陸!まずは尾﨑と柊が大迫力のぶつかり合い。日高と広島県出身の宮本も男子ならではの力強い攻防。RebelxEnemyの尾﨑と日高の連携攻撃も炸裂。柊も宮本とともに尾﨑を踏みつけ形勢逆転。捕まった尾﨑は反則攻撃の餌食となるが、柊の串刺し攻撃をかわしてタックルでなぎ倒し、ようやくパートナーにチェンジ。日高が鬱憤を晴らすように宮本を蹴散らし、柊とのエルボー合戦に。男子相手に全く引けを取らない柊。パワースラムで日高をマットに叩きつけて宮本にチェンジ。宮本は日高をロープに振るとカウンター式高速フロントスープレックスの”豹魔殺し”、さらにキックや張り手。対する日高がアイルビーバックからニールキック、ショーンキャプチャーで宮本を追い詰め、尾﨑が柊をパワー全開のアルゼンチンで担ぎ上げカット阻止。この攻防にファンは拍手喝采!宮本が自力でエスケープすると、またも尾﨑が怪力を発揮。一度腰を落として持ちこたえた宮本を豪快なブレーンバスターで投げ、さらにこちらもアルゼンチンで担いでみせる。宮本は逆さ押さえ込みに切り返し、その場跳びムーンサルトWニードロップで試合の流れをしっかり取り戻し、柊にチェンジ。尾﨑と柊がラリアットの打ち合いで火花を散らすと、この激突は尾﨑に軍配。日高のキックと尾﨑のラリアットで挟み撃ちも決まるが、宮本のカットが間に合いカウント2。柊がRebelxEnemyの2人まとめてキャノンボールで圧殺し、宮本との合体人でなしドライバーに豪腕唸るラリアットと攻めまくるが尾﨑がしぶとく肩を上げる。ならばと柊が美しい空中姿勢でダイビングボディプレスを発射し、今度こそ圧殺!メインで戦う世羅りさへ勝利のバトンを渡した。

第3試合 タッグマッチ 20分一本勝負
ジャガー横田&井上京子 vs 香藤満月&沙恵

緊急カード変更で香藤と沙恵の愛知県タッグが広島で実現!対角には井上京子とジャガー横田、超レジェンドコンビだ。まずは香藤と京子がディアナのヘビー級対決。ロックアップからの押し合いで、京子が一気の電車道で押し込む。沙恵が加勢し京子を袋叩きにするも、京子は両腕のラリアットで2人まとめてなぎ倒す。ならばと香藤がタックルで突撃!京子は「倒れるか!」と持ちこたえ、反撃の一発で香藤を倒す。京子からタッチを受けたジャガーにも香藤がタックル!ジャガーを倒すことに成功した香藤だが、ジャガーと香藤含め会場の全員が驚きを隠せない。ここで勢いに乗りたい愛知県コンビだが、沙恵が捕まってしまい、京子のお尻の餌食に。さらに京子とジャガーが反則攻撃。愛知県コンビはトレイン攻撃でジャガーに襲いかかり、おんぶプレスでぺちゃんこに。ジャガーは自力で肩を上げ、香藤の脳天にコーナーからカカト落とし。ジャガーから京子にチェンジ。香藤が恵まれた体格を生かしてダイビングボディプレスを浴びせ、こちらも沙恵にチェンジ。沙恵はビッグブーツやスピアーで京子に立ち向かっていき、何と111キロの京子にバックフリップ!大歓声を浴びる。京子はラリアットで沙恵を倒しジャガーにタッチ。沙恵はジャガーにも果敢にビッグブーツ。さらにフィッシャーマンズスープレックスでぶん投げ、香藤との合体ブレーンバスターも決まる。しかし沙恵がコーナーに上ると京子が雪崩式ブレーンバスターで豪快に投げ落とす。それでも勝負は決まらず、しぶとい沙恵はジャガーにもバックフリップの構えを見せるが、ジャガーがこれを切り返してスリーカウント!レジェンドの強さを広島のファンにも見せつけた。

第4試合 セミファイナル タッグマッチ 20分一本勝負
佐藤綾子&デビー・カイテル vs ウナギ・サヤカ&シャンシャン

ウナギ、まさかの寝坊で大遅刻!13時開始の興行で13時30分に会場入り…。ウナギのカードは第3試合からセミファイナルに変更となった。ウナギが姿を現すと、超満員の観客は大ブーイング!今やプロレス界一の人気者と言っても過言ではないウナギだが、この日ばかりはまるでスーパーヒールだ。大「遅刻」コールを受けてウナギはリング上で土下座する始末。
対する佐藤とデビーの”カフェイン&クラッシュ”はタッグ王座への挑戦が決まっているだけに、即席タッグに負けるわけにはいかない。いきなりの場外乱闘でウナギとシャンシャンをいたぶっていくが、ウナギが取り出したのはゴムパッチン!佐藤が初のゴムパッチン被弾…かと思われたが、食らったのはウナギ!自滅したウナギをよそに、リングではカフェイン&クラッシュがシャンシャンに総攻撃。試合巧者の2人が捕まえて離さず、シャンシャンは防戦一方。デビーはシャンシャンを二度目の場外連行でやりたい放題の大暴れ。4人が開場狭しと走り回るといよいよ場外カウント開始。リングに戻っても苦しいローンバトルが続くシャンシャンだったが、スタナーやトルネードDDTでようやく脱出。ウナギが大ふへん固めでデビーを絞ると、すかさず佐藤がカット。ウナギとシャンシャンが連続攻撃でデビーに向かっていくが、デビーがブロックバスターやニーアタックで返り討ちに。タッチを受けた佐藤がおぼんで「遅刻してんじゃねぇぞ!」とウナギを一喝。おぼんを奪ったウナギも「遅刻してもお前より歓声浴びてるよ!」と反論。佐藤は「遅刻は信用なくすんじゃ!」とおぼんの乱れ打ち。さらにおぼんの達人でウナギを吹っ飛ばす。ウナギは「だったらどうした!」とビッグブーツ。真面目一筋な佐藤とどんな状況でもチャンスに変える傾奇者。終わらない口論の中でタッチを受けたシャンシャン。ダイビングクロスボディを発射し、エルボー連打。勢いに乗るシャンシャンの足を場外からデビーが引いて転ばし、カフェイン&クラッシュが優位に。佐藤のジャーマンの構えはウナギが救出し、シャンシャンの変形DDTからウナギのスライディングTANAKAが流れるように決まるが、ここでデビーがコーヒーミスト!コーヒーまみれになったウナギは場外へ転げ落ちる。佐藤はこのチャンスを逃さず、佐藤トランペットで凱歌を奏した。カフェイン&クラッシュ、一週間後に迫るタッグベルト挑戦に向けて準備万端だ!

メインイベント ~美蘭復帰戦・世羅りさ凱旋試合~
スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
世羅りさ&美蘭&梅咲遥 vs 羽多乃ナナミ&網倉理奈&夏実もち

メインイベントは世羅りさの現役最後の凱旋試合。世羅のパートナーを務める美蘭は昨年9月に世羅から貰った水色のコスチュームをお披露目で華やかに復帰戦のリングへ。そして絶対センター・梅咲遥も加わり豪華トリオを結成。対角にはタッグ王者チーム・にじゅうまるの2人に、プロミネンスで世羅と活動を共にする夏実もちだ。
6人の中で最後に登場し青い紙テープの雨を浴びたW.W.W.Dシングル王者の世羅だが、先日の試合で膝を負傷しており、得意のWニードロップは封印を宣言している。果たしてどうなる?!
まずは世羅と夏実のプロミネンス対決に…かと思いきや梅咲と美蘭も加勢し、3人がかりで夏実にグー!にじゅうまると夏実も世羅をロープに張り付け、ラスト凱旋を手荒く祝福。夏実が世羅の膝を狙うと、超満員の観客席から特大ブーイング。ファンの反応などどこ吹く風、バラムチを使って世羅の膝に集中攻撃の夏実。普段は良い子のナナミに網倉も珍しく、世羅の膝にグー!凱旋試合なのに防戦一方となった世羅。夏実の鼻フックまで食らってしまい、故郷のファンに変顔を見られてしまう羽目に…。ファンは「世羅」コールで故郷のスターを全力後押し。負傷を抱えながらも反撃し、世羅から美蘭にチェンジ。美蘭とナナミのエルボー合戦に。ディアナの未来を背負う若い2人が火花を散らし、美蘭がクリストでナナミを絞る。ナナミがエスケープすると低空ドロップキックで追撃。怪我の影響を感じさせない活躍ぶりで復活をアピールし、梅咲にチェンジ。ナナミが変則ロープワークからタックルで梅咲を吹っ飛ばせば、梅咲は美しいブレーンバスター。夏実がヒップドロップ、網倉がボディプレスでナナミを強力に援護射撃し、ナナミもボディプレス投下。肩を上げた梅咲は網倉をカニ挟みで転ばし、美蘭が619で助太刀。そこに梅咲が低空ドロップキックにミサイルキック発射。網倉の逆水平チョップに梅咲はエルボー速射砲で応戦。網倉のパワーに梅咲は「負けるか!」と食らいついていき、2人の激しい攻防にファンは熱狂。それぞれパートナーにタッチし、再びプロミネンス対決に。世羅のピンチを美蘭が鮮やかなドロップキックで救出し、久々のブルーオーキッド合体技「瓦割り」も決まる。タッグの絆では負けていないにじゅうまるがツープラトンチョップで世羅の動きを食い止め、夏実がすかさずうすDON。肩を上げた世羅は痛みをこらえて「行くぞ!」と雄叫び。世羅と夏実、普段は仲間の2人がエルボーを打ち合うと観客席からは世羅コールが発生。しかし世羅は網倉のキャノンボールにナナミのダイビングボディプレス、夏実のリバーススプラッシュを連続被弾。味方のカットに救われた世羅だが、夏実を担ぎ上げようとするも膝を押さえてダウン。観客席からの声援で自らを奮い立たせ、美蘭と梅咲の強力アシストに応えようとする世羅。力を振り絞り、渾身の羅紗鋏で故郷に錦を飾った。
宣言通りWニーを封印し、苦戦しながらも凱旋勝利をもぎ取った世羅。「凱旋試合が無事に終わりました。 プロレスの神様がこんなに試練を与えてくると思ってはなかったんですが、皆様の声援のおかげで今このリングに立っていると思っています。 本当にありがとうございました。 引退まであと半年ですが、世羅町でいただいた皆様の応援を胸に、1月12日、楽園ホールのリングで悔いなくプロレス人生を終えたいと思っております。 最後まで応援よろしくお願いします。 相手になってくれたにじゅうまるの2人、もちさんありがとうございました。 梅咲遥が味方でよかったよ。 あなたのエルボーは絶対食らいたくないんで、今回心強い味方になってくれました。 そして私のパートナー美蘭ちゃん。このコスチュームは私がたった2回しか来ていないものです。 それをどうしようと思っていたところ美蘭ちゃんがリニューアルして使ってくれてます。 私が引退するにあたって全てを受け継ぎたいと言ってくれた子なので、皆さんどうか応援してあげてください」。会場に駆けつけたファン、対戦相手、パートナーにそれぞれ感謝の思いを述べた。そして、世羅りさからまさかのビッグニュースが…。
「ここで私たちからお知らせがあります。 世羅町に新しい会社を作りまして、新団体立ち上げでございます!これはディアナと私達プロミネンスの合同団体みたいな感じとなってます。 世羅町で育てられた人材が日本全国、そして世界へ旅立っていくというのを、ぜひ応援していただけたらと思います。このあと記者会見で詳細を話しますので、お楽しみにお待ちください」!昨年3月の世羅町大会で「ディアナが世羅町で何かをするらしい」と予告していた“何か”がついに始動!世羅町を拠点に「レッスルBINGO!」の旗揚げが決定!これからの動きに要注目だ。

【試合結果】2025年7月13日(日)アミスタ大会vol.90

練習生・あんな 公開プロテスト

練習生・あんなが二度目のプロテストに臨んだ。一度目は愛知県出身ということもあり名古屋大会で行い、結果は不合格。約1ヶ月半を経て、今回は慣れ親しんだ道場・アミスタでの受験。メニューは前回と同じく、基礎体力のテストにロープワーク、受け身、ブリッジ、スパーリング。スパーリングの相手は7.20世羅町大会での復帰戦を控える美蘭が名乗りをあげた。あんなとは同い年の美蘭が2分間で三本取って終了となった。

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 小橋マリカ

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
羽多乃ナナミ&松本都vs本間多恵&尾﨑妹加

前回はシングルで対戦したナナミと松本都がタッグ結成!対角にはチームワーク抜群、現WAVEタッグ王者チームのSPiCEAPだ。「にじゅうまるじゃないの?」「あーみんは?」と対戦相手に不満気なSPiCEAP…。まずはディアナのタッグ王者・ナナミが先発し、本間とのハイスピードな攻防。すぐさま尾崎も加勢し、早くもタッグの絆の力を発揮。ナナミは鋭いタックルや力強いボディスラムで反撃し、都にチェンジ。都は「お前、何で引退するんだー!さみしいだろ!」と本間に反則攻撃。「お疲れ様でした」とかかと落としも、尾﨑から「早いよ!まだだよ!」とツッコミ。本間が都を捕まえ、ロープにはりつけ顔面に蹴りを入れると、観客席からはシャッター音。都はたまらず「写真撮ってないで、応援してー!」と大絶叫。本間からタッチを受けた尾﨑は都の卍固めも何のその、怪力で担ぎ上げて絞る。都はこれを抜け出し横十字固めに切り返すがカウント2。都は今度こそ卍固めを決め、ナナミも本間をスリーパーで捕獲。それぞれロープに逃げたSPiCEAP。都の指示で、ナナミはコーナー上へ。にじゅうまるなら、ナナミのダイビングボディプレスと網倉理奈のダイビングセントーン同時発射が決まるところだが…都はコーナー上でY字バランスを取っているうちに尾﨑に落とされ、ナナミのボディプレスも都に気を取られ不発。都が場外へ投げ捨てられてしまい、ナナミは孤軍奮闘。尾﨑とのタックル合戦に。激しいぶつかり合いの末ナナミが尾﨑を倒すが、尾﨑がアルゼンチンバックブリーカーで逆襲。このピンチは都が救出し、続いてナナミと本間がエルボーを打ち合う。本間が隙をついてワキ固めでナナミを絞るが、ナナミの足がロープにかかる。都のキックとナナミのタックルが流れるように決まり、ナナミは今度こそボディプレス発射成功。SPiCEAPも合体619に本間のジャックナイフの合わせ技で見事な連携を披露。対するナナミは串刺しボディアタックを盛大に誤爆してしまい、終盤で苦しいローンバトルとなってしまう。尾﨑のダイビングセントーンを被弾し、本間の変形DDTで沈む。本間とナナミは再戦を誓い、リングをあとにした。

第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
佐藤綾子 vs シャンシャン

大学の夏休みを利用して、シャンシャンが来日!迎え撃つのは実力者の佐藤綾子。佐藤は日本と台湾の国旗をあしらったおぼんで友好をアピールする。
シャンシャンは憧れのレスラーにセンダイガールズの橋本千紘を挙げており、7月10日にはその橋本が主催するレスリング練習会へ参加。日本で台湾で練習を重ね、成長した姿を佐藤に見せつける絶好のチャンスとなった。
試合序盤はまさにレスリングの攻防。佐藤がリードするものの、シャンシャンもしっかり食らいついていき練習の成果を早くも発揮。佐藤が前蹴りから首投げ、低空ドロップキックでリードを広げていくと、足4の字でシャンシャンの動きを封じる。「シャンシャン、折れるよ?」と余裕綽々の佐藤、苦しむシャンシャン…だが、シャンシャンが裏返して形勢逆転。佐藤が裏返し、またシャンシャンがひっくり返し…一進一退の展開に。たまらず解除した佐藤はシャンシャンの膝を目掛けてストンピング。さらにシャンシャンの膝をエプロンに叩きつけ踏みつけ、執拗に膝狙い。シャンシャンは痛む足でドロップキックを放つが佐藤はカウント1で返し、ミサイルキック発射。「もう終わり」と佐藤がフィニッシュ宣言からジャーマンの構え。シャンシャンはこれをスタナーに切り返し、ダイビングクロスボディを浴びせる。カウント2で肩を上げた佐藤はいよいよ友好の証・おぼんでシャンシャンに襲いかかる!おぼん攻撃からのフォールは今井レフェリーがノーフォールとしたが、ならばと佐藤はジャンピングニーを突き刺す。「頑張りました!」とシャンシャンの成長をしっかり受け止め、佐藤トランペットで勝負を決めた。

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&Himiko vs ジャガー横田&デビー・カイテル

メインでは日本の女子プロレスのレジェンド・ジャガー横田とアイルランドからやってきたデビーが危険な香りのタッグを結成!対するはこちらもレジェンド・井上京子がHimikoと共に登場だ。
ジャガーとデビーはゴングを待たずに先制攻撃!しかし京子が早くもデビーを捕まえ、ダンシングツリー。ジャガーが強烈な蹴りを入れてカットすると、続いてHimikoとデビーのマッチアップに。これもジャガーが豪快にカットし、ジャガーとデビーがHimikoの顔面を蹴りまくる。Himikoを場外へ連れ出したデビーは客席で大暴れ!大ダメージを受けたHimikoは、リングに戻ってもデビーとジャガーの総攻撃を受ける。止めに入った今井レフェリーに、ジャガーは何とビンタをお見舞い!やりたい放題のジャガーに場内は騒然!京子は「反則負けだろ!」とレフェリーに猛抗議するが、「大丈夫です」と試合は続行。その間にジャガーは反則攻撃でHimikoをいたぶる。苦しい時間が続くHimikoは低空ドロップキックでようやくピンチ脱出。タッチを受けた京子は鬱憤を晴らすようにラリアット!さらに高速ブレーンバスターでジャガーを投げ飛ばしてHimikoにチェンジ。Himikoはジャガーのコブラツイストで動きを封じられてしまうが、これは京子がカット。ジャガーに変わってデビーが飛びだし、串刺しドロップキックや背後からのスライディングエルボーとスピードの乗った連続攻撃。Himikoはまたも苦しい展開となるが、河津掛けでデビーの後頭部をコーナーマットに叩きつけ、ブルドッギングヘッドロックでフォール。返されても連続の丸め込みやWアーム卑弥バスターで攻めまくる。京子は「よく頑張った」とHimikoからタッチを受け、ナイアガラの構え。するとジャガーがパイプ椅子で京子を殴打!ふらついた京子を椅子に着席させたジャガー。そこにデビーが膝を突き刺し、終盤で試合の主導権を取り戻す。椅子ごと倒れた京子にデビーはビッグブーツやWニーアタックをお見舞いし、反撃の芽はビンタで摘む。レジェンド相手に凄まじい猛攻で大金星をかすかに予感させるデビーだったが、エスプレッソは不発に終わり、京子のラリアットを食らう。ジャガーが誤爆を誘ってHimikoを排除し、京子がジャガーを蹴散らし、またも京子とデビーの一対一に。ここで不世出の天才・井上京子が勝負強さを発揮!京子の代名詞・ナイアガラドライバーが完璧に決まり、3カウント!
しかしジャガーが鋭い眼光で勝った京子とHimikoをリングから追い出し、デビーと共にまるで勝者のようにアピールしていた…。粘りに粘ったHimiko、まさにレジェンドの強さを見せつけた京子はバックステージで笑顔を見せた。

京子&Himiko バックステージコメント

プロテスト結果発表

全試合が終了し、試合前に行ったプロテストの結果発表に移る。
まずはジャガーが「こないだ名古屋で受けて、地元の方が元気だったかな。今日はちょっと疲れてるように感じちゃったけどね。前回から1ヶ月ちょっと経ってると思うんだけど、“何クソ根性”が出てないんだよ。できなくてもやろうとする意志とか表情を見たかった。今回それを感じなかった。数ばっかり追って、数は一生懸命やってるから、もちろん練習してるんだろうなとは思うんだけど。やっぱり辛いことををやりながら、何クソ!って。できなくても、そういうのが見えたら、前よりいいなぁと思うけど、はっきり言って前回と変わらないと私は感じてしまいました」。
京子は「結果から言わせてもらいますけど今回は残念ながら不合格。 次頑張りましょう。ジャガーさんがおっしゃったとおり、プロレスは感情を表に出すもの。合格したいっていう気持ちを感じなかった。前回と同じ数をやってもらったんだけど、前回より劣ってる感じがした。ちゃんとやった?(あんなは無言)…だよね。 やりました!って言えるぐらいやんないとプロテストは合格しない。何のために名古屋から出てきたの。寮に住んでお父さんお母さんとは別れて暮らして、何するために来たの。今、一番頑張る時だよ。今頑張れば絶対に未来があるから。今一番頑張らなきゃ。今だよ。明日からじゃない、今日から。寝る前にできるじゃん、スクワットも腹筋も背筋も、腕立て、100回ずつ毎日できるよ。休まずにスクワットなんてピョンピョンできるように私たちに見せてよ。で、次のプロテストはいつって決めないから、できるようになりました見てくださいって言ってきて。本当は今日合格したら10月の後楽園でデビュー戦間に合うように練習見ようねってジャガーさんと言ってたんだけど、正直、残念な結果だったと思う。まだまだできるよね。期待してる。頑張りましょう」。
二度目のテスト結果は不合格。京子とジャガーは課題を指摘しつつ、次に向けてあんなの奮起を促した。深々と頭を下げるあんなに、観客席からは温かい拍手が送られた。がんばれ!あんな!

動画: 京子からあんなへ。

【試合結果】2025年6月27日(金)フューチャーサイト vol.35

※Himikoは膝の怪我のため欠場。
対戦カードが変更となった。
タッグマッチ
梅咲遥&神姫楽ミサvs Himiko&若菜きらり

3WAYマッチ
梅咲遥vs 神姫楽ミサvs 若菜きらり

第1試合
シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 網倉理奈

第一試合はいつも明るく元気な網倉と香藤。しかしこの日はいつになくシリアスな雰囲気に…。 香藤はいつも通り大声をあげながら網倉をロープに押し込む。タックルのぶつかり合いはまず網倉が香藤を倒すが、香藤も負けじとロープの反動で加速し網倉を倒す。互角のタックル合戦から網倉が逆片エビ固め。ロープに逃げたものの、腰を押さえ痛みをこらえる香藤。網倉は容赦なく香藤の腰を踏みつける。続くボディプレスは回避した香藤がお返しのボディプレスでフォール。カウントは2に終わり、網倉をショルダースルー。網倉も負けじと香藤をショルダースルー。香藤が逆片エビでギブアップを迫り、耐える網倉にボディプレス、バックエルボー、ボディスラムにクロスボディと大きな体を活かして猛攻。タッグ王者は全て返し、串刺しボディアタックにローリングチョップ。そして97キロの香藤をまさに力技のサイドスープレックスでぶん投げてみせる。キックアウトした香藤だったが、続くダイビングセントーンで網倉が勝負を決めた。 タッグ王者として、クリスタル次期挑戦者として、明るいキャラクターだけではなくレスラーとしての強さを見せた2人。今後に戦いぶりに注目だ。

第2試合
3WAYマッチ20分一本勝負
梅咲遥vs 神姫楽ミサvs 若菜きらり

Himikoが膝の怪我で欠場し、タッグから3WAYにカード変更。2回目の「ポニーテールズ」はお預けとなった。若菜はキャリア初の3WAYに臨むことに。若菜が神姫楽に握手を求めると「はぁ?」と冷たい反応の梅咲。ビビりながらも梅咲に握手を求めた若菜。梅咲が手を伸ばすと、強心臓の新人が奇襲のエルボー!試合開始のゴングが鳴り、梅咲は神姫楽とともに若菜を捕まえる。早くも「しゅっ!しゅっ!」とイノシシムーブからトレイン攻撃、ドロップキック挟み撃ち。3WAYだがポニーテールズの連携炸裂だ。勢いに乗る神姫楽は「終わりだ~!」と雄叫び。若菜をボディスラムでマットに叩きつけ、神姫楽に「(コーナーに)のぼれ~!」と指示する梅咲。しかし梅咲はその隙にフォール。若菜がキックアウトしたものの、慌てて飛び降りた神姫楽は激怒。「おい!何やってんだ!何で上らせた?!」。梅咲は「何がポニーテールズだ!てめぇ今日ハーフツインじゃねーか」と神姫楽の髪型が不満な模様…。その神姫楽の髪を鷲掴みにしヘアホイップ連発。「ポニーテールズは特別感だから」と神姫楽の言い訳も聞く耳持たず、コーナーに追い込んで顔面を踏みつける。梅咲の鬼の形相に圧倒されたか、今井レフェリーも反則カウントをうっかり取り忘れてしまい神姫楽は激怒!梅咲はハーフツインの神姫楽をポニーテールの若菜とともにいたぶり、新生ポニーテールズをアピールする始末。と思いきや若菜を場外へ落とし、梅咲は神姫楽と一騎討ちに。荒ぶる梅咲が渾身のエルボー。神姫楽もイノシシのようなタックルにしっかり腰を落とした逆エビ固めで反撃し、そこに若菜も乗っかりキャメルクラッチ。神姫楽は梅咲のリボンを奪って投げ捨て、若菜と共にドロップキック。今度は梅咲の回転エビ固めを若菜がドロップキックでアシストすると「ちょっときらり?何?何で蹴ったの?」と詰め寄る神姫楽。「間違えちゃいました」と謝る若菜だが、舌の根も乾かぬうちに神姫楽にドロップキックやポンスタナーで襲いかかる。初3WAYにして先輩を翻弄する若菜は神姫楽とエルボーの打ち合いに。女の情念ほとばしる(?)エルボー合戦に梅咲が割って入り、ランニングネックブリーカーで2人まとめてなぎ倒す。若菜もクリストや変形ネックブリーカーで応戦。そこに神姫楽もダイビングセントーンを投下して梅咲をフォール。すると若菜がダイビングフットスタンプで強烈カット!梅咲はたまらず場外へ転落。若菜は神姫楽の腹にフットスタンプを何度も何度も落とし、神姫楽は絶叫しながらもカウント2で返す。ならばと若菜はカサドーラや逆さ押さえ込みと丸め込み攻勢に。リングに帰還した梅咲も加わり3人が丸め込みでフォールを奪い合った末、神姫楽のフォールをドロップキックで吹っ飛ばしてカットした梅咲がラ・マヒストラルで3カウント!3人の本性が見えた一戦となった…?

第3試合
シングルマッチ15分一本勝負
羽多乃ナナミ vs みず葉

JTOからディアナマット初登場のみず葉。迎え撃つのは羽多乃ナナミ!みず葉は初参戦にしてタッグ王者とのシングル戦に臨むことに。序盤は手の内を探りつつナナミがリードしていく。すっかり王者の風格を纏った19歳は余裕の表情で試合を優位に運んでいく。みず葉がドロップキックを放つも、ナナミは倒れず持ちこたえてみせる。エルボーの打ち合いでもナナミが圧倒。みず葉は逆片エビ固めをド根性でエスケープ。スタミナを削られたみず葉だが、低空ドロップキックから反撃の狼煙を上げる。ピッチングチョップ、ホームスチール、クロスプレーと得意の野球ムーブで流れを変え、テキサスクローバーホールドでナナミを絞り上げる。ナナミがエスケープしてもバッティングチョップ、ボディスラムで攻め手を緩めない。ナナミも変則ロープワークからタックルやボディアタックで試合の主導権を取り戻すが、みず葉がローリングジャーマンでニアフォール。全て返しきったナナミはデスバレードライバーでみず葉を強烈にマットに叩きつけ、ダイビングボディプレスでフォール。これはカウント2で返され、試合時間残り3分のアナウンス。ナナミは冷静にみず葉を起こし、トドメのノーザンライトスープレックスで鮮やかなブリッジ。がっちりフォールし貫禄勝利を納めた。

メインイベント
タッグマッチ20分一本勝負
デビー・カイテル & AKARI vs櫻井裕子 & 光芽ミリア

メインを飾るのはアイルランド出身のデビーとチリ出身のAKARI。団体の垣根も国境も越えた国際タッグだ。対角の櫻井裕子は前回のデビーとの対戦でコーヒーミストを浴びており、リベンジに燃える。握手を求めた光芽の顔面をデビーが蹴飛ばすと、早くもヒートアップ。櫻井がデビーに蹴りを入れるとゴングが鳴る。櫻井がデビーにドロップキックを突き刺し、光芽も得意のキック。デビーはヘアホイップで光芽をコーナーに追い込み、AKARIがみぞおちにヒザを入れる。光芽がドロップキックで反撃し櫻井にチェンジ。AKARIもデビーにチェンジし、因縁のマッチアップ再び。デビーはスピードの乗った串刺しのラリアットにニーアタック。櫻井がビッグブーツを打てばデビーもビッグブーツ。デビーが櫻井をまたもコーナーに追い込みジャンピングニー。デビーがAKARIに合図を出すと、AKARIはなんと好評発売中のデビー水着ポートレートを取り出す。山形大会では飛ぶように売れたというセクシーなポートレートで今井レフェリーの気を引き、この隙にデビーは反則三昧!興奮状態のレフェリーを尻目に、デビーとAKARIが試合の主導権を握る。AKARIがぶら下がり極楽固めやミサイルキックに脇固めで櫻井をいたぶると光芽が助太刀に入りトレイン攻撃。櫻井と光芽の息ぴったりWドロップキックから櫻井がコブラツイスト。AKARIがロープに近づくと後ろに倒してフォール。長身から放つブレーンバスターをお見舞いして光芽にチェンジ。光芽はスリーパーでAKARIを捕獲し、AKARIがじりじりとロープに逃げようとすると櫻井の「戻せ!」の声でリング中央に引きずり戻す。たまらずデビーがドロップキックでカットするが、光芽は国際タッグだの誤爆を誘い、スイングDDTでAKARIをフォール。返したAKARIの619を回避した光芽は鋭いキックを連発。AKARIはラリアットで応戦。タッチを受けたデビーは多彩な関節技で光芽の動きを封じる。櫻井のカットに救われた光芽が力強いエルボーにミサイルキックを続けてフォール。デビーは自力でキックアウト。お返しにニーアタックを突き刺し、ロープにはりつけクロスボディ、加勢したAKARIも今度こそ619。国際タッグの連携を食らった光芽を救出に入った櫻井だが、AKARIに捕まり、デビーのコーヒーミストをこの日も浴びてしまう…。コーヒーまみれの櫻井は場外へ落ちてしまい、リングに残った光芽は孤軍奮闘。ここでまさかの事件が発生…。猛然とダッシュする光芽に、セコンドの佐藤綾子が場外からおぼんを投げつけ、デビーの勝利をお膳立て。光芽の動きが止まり大チャンスを迎えたデビー。エスプレッソで光芽を仕留めた。
おぼんについては「何もしてない」とすっとぼけながらマイクを持った佐藤は「何度か言ってるんですけど、ちょっと私には考えがあって。そろそろ実行しようかなって。その前にやっぱ腰にしっかり巻くもの巻いて…。にじゅうまるいますか?私らともう1回やってもらっていいですか?」とにじゅうまるを呼び出す。ナナミは「確かに次の挑戦者はまだ決まってないんですけど。 今やってたみたいな卑怯な手を使って挑戦はちょっと違うんじゃないかなって思うんですよ。私は違う人とやりたいんですけど」と、強引にしつこくベルトを狙うデビーと佐藤にNOを突きつける。しかしパートナーの網倉は「何回目ですか? なんか卑怯な手使って…」と呆れながらも「こんなに大先輩が考えがあるって言って、私たちに挑戦したいって言ってくれてんだったら。やってやるよ」と意外にも乗り気だ。前王者組の綾華からベルトを奪った4.6アミスタでは、勝ったものの試合内容に涙。4.27後楽園でカフェイン&クラッシュを相手に初防衛を経て、王者としての自信と自覚が芽生えたようだ。網倉の言葉に背中を押されたナナミ。「前回は私たちが勝ってるわけだし、何回挑戦されても勝つのがにじゅうまるってことだよね。いいですよ。じゃあ2度目の防衛戦受けて立ちます」とカフェイン&クラッシュとの再戦を受諾した。「何度もやっても勝てるって、証明してよ」と佐藤は不敵な笑み。デビーは「網倉さん、ナナミさん。時間切れです」と、網倉が宣言した“にじゅうまるの時代”終了を通告。なお、タイトルマッチは7.27アミスタで行うことが決定した。
バックステージでは「次は私たちがチャンピオンシップに挑戦ってわけね!楽しみにしてなさいよ!それから、忘れないで。私のビキニポートレートが Diana STOREでNow on saleよ!今すぐチェックしなさい!」と、試合でも活躍した(?)水着ポートレートの通販をPRする余裕さえみせたデビー。するとここにも乱入者が…今井レフェリーがデビーの水着に釣られ「おお!ビキニ!ビキニ!」と興奮状態で現れる!デビーはコーヒーミストで今井レフェリーを撃退し「何なのこの人?」と冷たく言い放って控室へ引き上げていった…。

デビー&佐藤 バックステージコメント

【試合結果】2025年6月21日(日)presented by 秀電社 山形県南陽市・井上京子凱旋大会

会場:シェルターなんようホール(山形県南陽市三間通430-2)
観衆:354名(超満員札止め)

オープニングセレモニー

新幹線の運休や山形県内での興行戦争が発生する中、超満員札止めとなった京子凱旋大会。大会前には、オープニングセレモニーが行われた。井上京子が白岩孝夫南陽市長へ寄付金をお渡しすると、南陽市からディアナへ名産品である佐藤錦のプレゼント!超満員の客席から温かい拍手が響く中、大会がスタートした。

第一試合  シングルマッチ20分一本勝負
香藤満月vs NØRI

LLPW-XからNØRIがディアナ初参戦!NØRIはかつて一度はプロレスを離れたものの、井上京子の盟友・井上貴子の元で復帰。初登場にして京子凱旋大会のオープニングを務めることとなった。迎え撃つのはディアナ所属の香藤。クリスタル王座への挑戦も決まっているだけに、若手同士の対戦で負けるわけにはいかない。
まずはロックアップから一気の出足で香藤がNØRIを押し込む。香藤は97キロの体重を活かしてNØRIをぺちゃんこに。NØRIをギブアップ寸前まで追い込む。対するNØRIは軽やかな動きで香藤を翻弄。もうすぐ27歳の誕生日を迎える香藤をロープにはりつけ、27発キックでお祝い…は、レフェリーの反則カウントで17発でストップ。ヘアホイップやボディスラムは香藤が重すぎて上がらず未遂に終わると、香藤がヒップドロップやボディプレスでパワフルに反撃。ダイビングボディプレスはかわされたもののスクールボーイで丸め込む香藤。NØRIはこれを関節技に切り返す。NØRIが腕十字で香藤を捕獲したがすぐさまロープエスケープした香藤。ボディアタック、ドロップキック、どっしりと腰を落とした逆エビ固めでNØRIを逃がさない。しかし体の柔らかいNØRIは香藤がリング中央へ引きずる隙をついてエビ固めに切り返す。カウント2に終わるも、ここからNØRIが打撃攻勢に出る。ヒザ連発をお見舞いし、トドメのRINOスラッシュで初参戦を白星で飾った。

第二試合 衣装屋cosmo協賛
シングルマッチ20分一本勝負
笹村あやめvsデビー・カイテル

デビーは来日前から笹村と親交があり、一緒にディズニーランドに行く約束もしているのだとか。この試合で負けた方がチケットを買うらしい…?
デビーはいつも通りレフェリーチェックを拒否するが、厳格なオッチー司レフェリーは試合開始前にも関わらず反則カウント!これにはたまらずチェックを許したが、デビーの強烈な個性を印象付けた。デビーは握手を求める笹村の手を蹴飛ばし、ゴングが鳴るとコーナーや引っ掻きなど反則を繰り返し、レフェリーの反則カウントが早いとイチャモンをつける。こうして試合のペースを握ったデビー。笹村は場外へ脱出し、追ってくるデビーのコーヒーミストを警戒して逃げ回る。転んだフリをして笹村を捕まえたデビーは張り手をお見舞い。リングに戻ると、やりたい放題のデビーに対し、レフェリーが超高速カウントであわや反則負けの場面も。ならばと正攻法でブレーンバスターやWニーアタック、続く低空ドロップキックでまたも笹村をリング外へ。デビーは笹村を会場から追い出しドアを封鎖し、レフェリーに場外カウントを指示。しかし笹村は別のドアから帰還。リングに戻った2人はようやく真っ向勝負!笹村がブレーンバスター、えびす落としを豪快に決める。笹村のダイビングフットスタンプをかわしたデビーがコブラクラッチで絞るが、笹村はじわじわとロープに近付きエスケープ。ラリアットや投げっぱなしジャーマンにタックルとパワフルファイトを見せる笹村。笹村が突進してくるデビーをかわすと、デビーは場外へ落下。そこに笹村はエプロンからダイブ!両者ダウン状態になるが、先に起き上がったのは笹村。デビーの髪を掴んで起こし、これまでの鬱憤を晴らすように会場の壁に打ち付ける。デビーもビッグブーツで応戦。3度目の場外戦は激しさを増し、2人が暴れ回るうちに場外カウントは進んでいく。ファンやセコンド陣が「戻れ!」と叫ぶ中、関係ないとばかりに両者さらにヒートアップ。ついに場外カウントが20に到達し、決着つかず。日本での再会はまさかの結末となった。チケット代は各自で負担となりそうだ…。

第三試合
デワプロ提供試合 6人タッグマッチ30分一本勝負
愛澤No.1&Greed&西崎雄鬼vs吉岡世起&メリー ザ キッド&YAMASE

山形大会ではお馴染みのデワプロ提供試合で、世界ジュニアヘビー級王者・吉岡世起がディアナ初参戦だ。その吉岡と愛澤が先発。愛澤は吉岡に「せいちゃん、ご指名ありがとうございます」と握手を求めると吉岡は「チェンジで…」。なかなか引き下がらない愛澤に渋々応じた吉岡だが、やはり愛澤が蹴りを入れて先制攻撃を仕掛ける。愛澤に西崎が、吉岡にメリーがそれぞれ自らタッチしリングに入ってチョップ合戦。西崎をコーナーに連行し、メリーに替わってYAMASEが登場。西崎もお返しするようにYAMASEをコーナーに連行。西崎とGreedの合体技をお見舞い。愛澤、西崎も代わる代わるにYAMASEをいたぶる。ローンバトルを強いられ苦しい展開のYAMASEはブレーンバスターで西崎をぶん投げ、ようやくピンチ脱出。替わってGreed対吉岡に。吉岡は多彩なキックで勝負に出るが場外に落とされてしまい、そこにGreedが美しいライオンサルト発射。リングに戻ると2人の攻防は激しさを増す。吉岡のみちのくドライバーIIは愛澤と西崎のカットが間に合うが、吉岡は続いて華麗なスワントーンボムでがっちりフォール。この一撃でスリーカウントを奪った。世界ジュニアの力を山形のファンに存分に見せつけた。

セミファイナル タッグマッチ20分一本勝負
羽多乃ナナミ&網倉理奈vs井上貴子&シャンシャン

タッグ王者組「にじゅうまる」が山形に登場!対するは京子の盟友・井上貴子と台湾からやってきたシャンシャンの異色タッグ。
まずはナナミとシャンシャンがロックアップからの押し合い。ナナミがシャンシャンを押しきってクリーンにブレイク。シャンシャンは巻き投げから低空ドロップキックで対抗し貴子にチェンジ。貴子はベテランのテクニックでナナミの動きを封じ、優位に試合を進める。エスケープしたナナミはダイヤル固めで大回転し、ようやく網倉にチェンジ。逆片エビをエスケープした貴子はDDTで網倉の脳天をマットに叩きつけてシャンシャンにチェンジ。シャンシャンはWわー!プレスを被弾したが自力で肩を上げ、磨いてきたドロップキックを突き刺す。シャンシャンからタッチを受けた貴子にも、にじゅうまるの連携攻撃が炸裂。しかしナナミのノーザンライトは貴子が持ちこたえ不発に。ならばとナナミはタックルで貴子をなぎ倒す。コーナーに上ったナナミを投げ落とした貴子はシャンシャンにチェンジ。貴子は網倉を場外へ投げ捨て、ナナミを捕まえシャンシャンのダイビングボディアタックを強力アシスト。シャンシャンがスリーパーで捕まると貴子がすぐさまカット。シャンシャンも丸め込み攻勢でナナミを追い詰めていくが、タッグ王者が意地で肩を上げ続ける。成長ぶりを見せつけるシャンシャンだが、ナナミも王者らしく成長した姿をアピールだ。ナナミがノーザンライトスープレックスで鮮やかに弧を描き、勝負を決めた。

メインイベント
秀電社、有限会社白岩新聞店、桜井歯科医院、龍上海、Lounge eagle、結城酒店 協賛
井上京子凱旋試合 スペシャル6人タッグマッチ30分一本勝負
井上京子&アジャコング&加藤園子vs佐藤綾子&梅咲遥&Himiko

ディアナ恒例行事の井上京子凱旋興行。メインを締め括るのはディアナ所属の3人に、11月に引退する加藤園子、大ベテランのアジャコング、そして山形が生んだ女子プロレス界のスター・井上京子だ。選手入場の前には井上京子が出演した秀電社のCMが上映され、大会スポンサー企業をしっかりPR。
6人の選手が華やかに入場すれば、ファンからは歓声。先発は京子と梅咲。ゴングが鳴ると客席からは京子コールが発生。かき消すようにディアナの3人が京子に総攻撃を仕掛け、トリプルドロップキック。後輩からの集中砲火をものともしない京子はHimikoを捕まえ豪快なヘアホイップにモンゴリアンチョップ、エルボーをお見舞いしてアジャにチェンジ。アジャ相手に果敢に向かっていくHimikoだが、やはり世界の超獣の怪力には敵わず。アジャは佐藤と梅咲も逆水平チョップで次々になぎ倒して加藤にチェンジ。キャリア30年の加藤は山形県での試合は意外にも初だという。引退前にその強さを山形のファンに見せつけたいところだ。加藤が得意のキックやギロチンでHimikoをいたぶっていくが、Himikoもやられっぱなしではいられない。ブルドッギングヘッドロックにギロチンを続けて反撃。替わって梅咲と佐藤が息ぴったりのWドロップキックにWブレーンバスター。梅咲が鮮やかなドロップキックで追撃すると、加藤はキャノンボールで反撃し、さらにアジャとのWキック。ベテラン軍の猛攻を受けた梅咲は、アジャに得意のエルボー速射砲で対抗するが、アジャはビンタ一発で梅咲を黙らせる。梅咲がミサイルキック、替わった佐藤もミサイルキックでアジャを攻撃。佐藤はおぼん攻撃やジャンピングニー、アジャは裏投げと激しい攻防からアジャは京子にチェンジ。佐藤は京子のラリアットをかわすと強引なジャパニーズレッグロールクラッチで形を崩しながらもフォール。京子は自力で返し、ナイアガラの構え。慌てて飛び出したHimikoと梅咲が阻止し、事なきを得た佐藤が投げっぱなしジャーマン。佐藤からタッチを受けたHimikoが連続ギロチン投下。河津掛けからダイビングギロチンも投下するが、これも京子が自力キックアウト。再びトップロープへ向かうHimikoを雪崩式ブレーンバスターでぶん投げ、観客の度肝を抜いた京子。再びのナイアガラ宣言だが、佐藤が京子の脳天におぼんでぼーん!。するとアジャも一斗缶で佐藤と梅咲の脳天を殴打して排除。加藤のダイビングギロチンドロップ、アジャのダイビングエルボードロップがHimikoを襲い、京子の凱旋勝利をお膳立て。京子はパートナーの、そして地元ファンの期待に応えるように、自身の代名詞・ナイアガラドライバーでHimikoを仕留めた。
白岩南陽市長から勝利者賞を受け取ったアジャは「今年はちゃんと貰えた!これを貰うためにどんだけ市長と戦ったことか…やっとだよ!」と3年がかりでゲットしたさくらんぼをアピール。山形名物となっていた(?)市長とのバトルは、今年は平和的解決。笑顔で記念撮影にも応じた。「たくさんのお客様、本当にありがとうございました」とマイクでお礼を述べた京子。ジャガー横田のモノマネを交えながら、ジャガー不在の理由は他団体参戦であることを明かし笑いを誘う。加藤は最初で最後の山形県ということで「参戦させていただいて、こんなにたくさんの皆さんの前で試合ができて、本当にありがとうございました。引退前に夢が叶いました」と感謝の気持ちを語り深々と頭を下げた。次回の京子凱旋興行はアジャは参戦、加藤は客席で応援することを誓った。京子の「本当にありがとうございました!」の言葉で大会終了。笑顔の大団円となった。

【試合結果】2025年6月15日(日)アミスタ大会vol.89

大会ダイジェストはyoutubeで!

第0試合 練習生公開スパーリング

第1試合 タッグマッチ20分一本勝負
佐藤綾子&デビー・カイテルvs Himiko&香藤満月

メイン以外は全員ディアナ!そんな大会のオープニングには佐藤とデビーの危険なタッグ“カフェイン&クラッシュ”が登場。
手四つの体勢から力比べになると、97キロの香藤が圧倒。デビーは佐藤にヘルプを要請するが「No thank you…」。香藤がそのままデビーを押しきり、デビーは首ブリッジで耐える。香藤が乗るとデビーは潰れてしまう。香藤が重さを活かしてデビーをひたすらぺちゃんこに。乗っかっただけでデビーを窮地に追い込んだ香藤はHimikoにチェンジ。今度はHimikoが得意のヒザ攻め。大ピンチのデビーは「Oh my god…」。噛み付いて脱出したデビーはエルボーをお見舞いしてようやく佐藤にチェンジ。佐藤は卓越したテクニックでHimikoの動きを封じ、試合の主導権を握る。Himikoはもがきながらどうにか逃げ出し、香藤にチェンジ。香藤は佐藤にも体重を浴びせていくが、佐藤が上手く捕まえカフェイン&クラッシュが香藤へ猛攻。香藤も串刺しバックエルボーやタックルで対抗するが、カフェイン&クラッシュは反則攻撃であっという間に形勢逆転。香藤からのタッチを受けたHimikoはギロチンを連続投下。佐藤はHimikoの河津掛けをビクトル投げからのヒザ十字に切り返し、佐藤トランペット、低空ドロップキックと連続攻撃。このフォールを返したHimikoは今度こそ河津掛け。Himikoがセカンドロープに上ったところで、デビーが佐藤におぼんをナイスパス。おぼん攻撃でHimikoをコーナーから落下させ、今井レフェリーの「何の音?」に「I don’t know…」とすっとぼけ。続いてデビーも串刺しラリアットに背後からのスライディングエルボーと続けていくがカウント2。Himikoはルチャの動きを取り入れたという連続の丸め込みで反撃し、返したデビーはブレーンバスター。これを返したHimikoはバックドロップ。ここでHimikoから試合を託された香藤だったが、佐藤が見事なタイミングでおぼん攻撃。佐藤とデビーのサンドイッジャンピングニーを食らった香藤を救出するHimiko。こちらも連携で応戦していくが、デビーはしぶとく肩を上げ、エスプレッソで勝負を決めた。

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&ジャガー横田vs梅咲遥&羽多乃ナナミ

女子プロレス界の重鎮・ジャガー横田と井上京子がタッグを結成。絶対センター・梅咲遥と次世代エース・羽多乃ナナミによる“えーがた”がレジェンド超えに挑む!
まずはロックアップからの押し合い。めきめきと力をつけてきたナナミだが、井上京子はロープ寸前で踏み止まり、ナナミを押し返していく。京子がナナミをロープに押し込んだが、ナナミは力強いエルボーで反撃。梅咲がドロップキック、ナナミがタックルで突撃していくが京子は倒れず「まだまだ早ぇんだよ!」。ならばとナナミがスリーパーで絞り梅咲がドロップキック、ナナミがキャメルクラッチで捕まえ梅咲がドロップキックと、えーがたの連携で立ち向かう。それでもカウント1で肩を上げる京子。京子からジャガーにチェンジし、アミスタには限定参戦となっているジャガーはルール無視の反則三昧で大暴れ!梅咲はミサイルキックを一発放ちナナミにチェンジするが、代わったナナミもジャガーの反則の餌食に。ナナミはタックルやエルボー、ノーザンライトスープレックスと正攻法での真っ向勝負。ジャガーからタッチを受けた京子はナナミとのタックル合戦に。激しいぶつかり合いは京子に軍配。「倒れねぇぞ!」「なめんなよナナミ!」と声を荒げる京子。奮起したナナミは渾身のタックルでついに京子を倒してみせ、間髪入れずにダイビングボディプレスを投下。さらに梅咲がミサイルキックを発射し、得意のエルボー連射やドロップキック、梅スプラッシュで畳み掛ける。これでも京子はスリーカウントを許さず、ラリアットをお見舞い。京子からジャガーに替わり、梅咲は充分な助走からエルボーを打っていき、カウンターのキューティースペシャルやジャーマンスープレックスホールドと猛攻。これを京子にカットされてしまったえーがたは京子をターゲットに。試合権のない京子は「私関係ない!」と抵抗。「関係ないって言ってんだろ!」と両腕のラリアットでえーがた2人を返り討ちに。さらに京子がナナミを、ジャガーが梅咲を雪崩式ブレーンバスターでぶん投げ、レジェンドによる豪華な共演となった。梅咲はカウント2で返し、レジェンド2人をネックブリーカーでなぎ倒し、ジャガーに切れ味抜群のジャックナイフで飛びかかる。しかしカウント2でエビ固めに切り返すジャガー。ジャガーが足で梅咲の肩をしっかり押さえつけ、スリーカウント!百戦錬磨のジャガーが勝負強さを発揮した。ナナミは茫然。京子は「負けたかと思った…」と胸を撫で下ろす。センターも次期エースもはねのけたベテランは、まだまだ高い壁だ。

第3試合 W.W.W.Dシングル選手権試合 30分一本勝負
[王者]世羅りさ vs 小林香萌[挑戦者]