【試合結果】2024年9月29日(日)アミスタ大会vol.69~ディアナ純血興行~

第1試合 
エキシビジョンマッチ15分一本勝負
佐藤綾子 vs 練習生ネネ 

小学5年生・ネネ、デビューに向けて…タッグ王者相手に奮闘!

10.13後楽園ホール大会で、シングル王者の尾﨑妹加を相手にデビューする練習生のネネ。エキシビションマッチに臨んだ。
ネネは2013年7月29日生まれ、ディアナでのデビュー時最年少記録を更新する小学5年生。YouTubeで美蘭のデビュー戦を見たことがきっかけとなり、2022年12月に入門。今年1月28日のカルッツかわさき大会で公開プロテストに合格し、以降はディアナ大会で試合開始前の公開練習が恒例となる。体づくりにも取り組みながらデビューを目指し努力を重ねてきた。そしていよいよデビューが決定。シングル王者との対戦を前に、タッグ王者に立ち向かう。佐藤は「自分の子供より幼い」ネネに対し「お母さんより年上の私に、今持ってる全力で来い」とネネの全てを受け止める。
デビュー戦に向けて制作されたオリジナルの入場曲も一足早くお披露目し、会場に集まったファンの拍手に出迎えられた。
ゴングが鳴るとロックアップから押し合いになり、やはり佐藤が圧倒。しかし腕を取られては取り返し、佐藤のボディシザーズにはヒジを入れ、150センチ33キロの小さな体で対抗していく。巻き投げやヘア投げもしっかり受けてみせるが、ドロップキックを受けると苦悶の表情に。佐藤が「大丈夫だよな?」とネネをリング中央へ。するとネネはスクールボーイ!返されるとすかさずドロップキック!佐藤がボディスラムを狙うと首固めに切り返し、リングサイドで見守る京子の「行け!攻めろ!」の声に後押しされ、クロスボディを5連発。カウント2に終わると今度はがむしゃらにエルボー。佐藤は「もっと!」とネネの闘志を煽る。必死に懸命にエルボーを打つが、佐藤が一発エルボーを打つと倒れてしまうネネ。佐藤は逆片エビ固めで絞り上げる。見守るファンや先輩達の手拍子、そして「ロープ近い!」の声が聞こえる中、ネネは何とかロープを掴む。しかし腰を押さえて起き上がれないネネ。佐藤は髪を掴んでリング中央へ。ボディスラムでマットに叩きつけ、エビ固めでがっちり押さえて6分55秒の決着となった。
ずっと憧れていたプロレスの世界へ、ネネにとって大きな大きな第一歩。2週間後は練習生ではなく、一人のレスラーとして聖地のリングに上がる!

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負 
ななみ vs マコトユマ 

ななみ、未勝利のマコトに無言のメッセージ?

まもなくデビュー1周年を迎えるマコト。ここまでシングル未勝利ながらも、他団体での経験も積み重ねながら着実な成長を見せている。10.13後楽園でネネがデビューすれば、マコトも先輩に。何としても勝利を掴みたい一戦だ。
マコトはレスリングの経験を活かした両脚タックルからリフトで先制攻撃も、ななみが若手王者としてグラウンドの展開でリードしていく。しかしななみはサーフボードストレッチでマコトの体を上げるとすぐに技を解いてしまう。ななみが「重っ…」と膝を押さえると客席からは笑いが起きる。ボディスラムも上がらず、仕方なく(?)首固め。思わぬ形で膝にダメージを与えたマコトはななみをリフトでコーナーに叩きつけ、ドロップキック。ななみがエスケープさせぬようリング中央でスリーパーに捕らえると、マコトは力を振り絞ってロープに近づいていく。落としにかかるななみは胴締めも加えて厳しい攻め。マコトの足がロープに届くと、2人はエルボーの打ち合いに。一発の重みではななみが上回り、ならばとマコトは飛行機投げの構え。ななみは腰を落として持ちこたえ、マコトはななみのノーザンライトを持ちこたえる。ドロップキック3連発からボディスラムでマコトがフォール。キックアウトされても丸め込みや今度こその飛行機投げ。ななみはこれも2で返し、再びの胴締めスリーパー。ロープに逃げたマコトに、後ろからタックル。マコトの連続エルボーを余裕で受けきり「来いよ!もっと!」と煽る。奮起しエルボーを打つマコト。しかしななみが一発やり返すと倒れてしまう。ななみは馬乗りになって力強いエルボー。反撃してこないマコトをショルダータックルで吹っ飛ばし、ダイビングボディプレスを浴びせ、トドメは鮮やかなノーザンライトスープレックス。勝ったななみに笑顔はなく、勝てないマコトに先輩として厳しいメッセージを送るようだった。

第3試合 シングルマッチ15分一本勝負 
梅咲遥 vs 香藤満月 

梅咲、ヘビー級対策完成!じゃじゃ馬出場の後輩にエール

梅咲はすっかり忘れていたようだが、初…ではなく2回目のシングルマッチ。センダイガールズ主催の若手登竜門「じゃじゃ馬トーナメント」にエントリーする香藤が、かつてのじゃじゃ馬覇者・梅咲にデビューしてからの1年間を全てぶつける!
まずはロックアップからの押し合い。香藤が力で上回り、梅咲を投げ飛ばす。何度ぶつかっても投げ飛ばされてしまう梅咲。ここから勢いに乗りたい香藤は何故か四股を踏み、雲龍型の土俵入りを披露。雲龍型は攻撃と防御のどちらも併せ持つ型とされるが、肝心の防御ががら空きの香藤。梅咲は後ろからドロップキックを突き刺す。香藤はぶつかり稽古のようなタックルで反撃し梅咲を吹っ飛ばし、ボディシザーズ。梅咲は得意の弓矢固め…しかし香藤の重い体は上がらず。セコンドのななみを呼び込んで手伝わせ、やっと香藤の体を上げる。しかし転がり落ちてきた香藤に押し潰され、体重の乗った逆エビ固めに大絶叫の梅咲。命からがらロープを掴むと、今度はヒップドロップでぺちゃんこに。香藤の重さに苦戦する梅咲はエルボー合戦に持ち込む。体が重ければエルボーも重い。香藤の一撃はかなり効いたようだが、梅咲も猛反撃。カウンターの低空ドロップキックで香藤の膝を狙い撃ち。さらに足4の字固めで香藤の膝に追い討ちをかける。エスケープした香藤の足をロープに絡め、またしても膝にドロップキック!日頃から95キロの肉体を支える香藤の膝は悲鳴を上げる…。苦しむ香藤に、梅咲はここから怒涛の膝攻め。情け容赦なしの一点集中攻撃を耐え忍ぶ香藤。梅咲のエルボーを受け止めると、初披露のカナディアンバックブリーカー!音を上げない梅咲を豪快に投げ捨て、ボディプレスを浴びせる。続くダイビングボディプレスは回避されてしまうが、突進してくる梅咲を捕まえ風車式バックブリーカーもお披露目(ただし、これは自身の膝も痛かったらしい…)。再びの逆エビ、逆片エビで腰攻めの香藤。ロープが近づくと梅咲を引き摺ってリング中央へ…。香藤がもう一度逆エビの体勢に入るのを鮮やかに切り返して丸め込み、キックアウトされると足4の字固め!香藤はたまらずギブアップ。痛め付けた膝にトドメを刺した。蹴りを多用する相手への対策として使ってきた膝攻め。どうやらヘビー級対策にもなりそうだ。試合後は新技を引っ提げ初戦に臨む後輩に「じゃじゃ馬がんばって」とエールを送った。

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負 
井上京子&ジャガー横田vsデボラK&Himiko 

ディアナ所属オンリー興行の締め括りは、ディアナ最強・ベテラン軍!

アミスタ大会は限定出場となっているジャガーが久々に登場。京子と共に女子プロ界の重鎮コンビでメインイベントを務めた。
デボラとHimikoは奇襲を仕掛け、京子に狙いを定め猛攻。キレた京子はデボラの髪を掴んでショートレンジラリアットを打っては起こしの5連発。今度はジャガーが反則技のオンパレードでデボラをいたぶる。デボラに続いてHimikoを捕まえたレジェンドコンビは激レアな連携攻撃を試みる。京子が「Wいきますか!タックル!」と念押ししたにも関わらず、まさかの連携失敗!体勢を崩しジャガーが倒れ、Himikoも巻き添えに。しかし文字通り転んでもただでは起きないのがジャガー横田。倒れたHimikoの腹に、何度も何度も何度も踵落とし。制止する今井レフェリーも蹴飛ばし、あまりの傍若無人ぶりにセコンド陣からは悲鳴。狼狽える京子は「ジャガーさん、すみません」と平謝り。気を取り直して(?)、再びデボラを狙うレジェンドコンビ。デボラのバックフリップを2で返したジャガーに、デボラが極楽固め。京子がサミングでカットし、2発目のバックフリップは逆打ちに切り返すジャガー。ジャガーが脳天に踵落とし、京子がラリアットと次々に攻める。替わったHimikoが京子にWアームの構え。上がらないと見るや河津掛け。素早くトップロープに上り、近づいてきた京子をブルドッギングヘッドロックで迎撃。奮闘するHimikoにデボラも加勢しWドロップキック、Wブレーンバスター。しかしHimikoは京子の雪崩式ブレーンバスターの餌食に。続くジャガーの浴びせ蹴りで勝負あり。
マイクを持ったジャガーは「Himiko、大丈夫か?」と問いかける。客席からは「お前がやったんだろ!」の声も…。「そうなんでーす。久しぶりに道場来て後輩いじめて…ちょっと嬉しい」と笑うジャガー。「生意気にも、ちょっと強くなってる。そうじゃないとね。ジャガー横田ばっかり勝ってもね。みんなそろそろ負けるとこ見たいでしょ?」と強者の余裕の笑み。Netflixで配信中、話題沸騰の女子プロレスドラマ「極悪女王」にも言及し、「ドラマで負けてもムカついてんだよ。作り物なのに」と、劇中で敗れたことが気になっている模様。たとえドラマでも、どこまでも勝ちにこだわるジャガー。実際は勝ったと語気を強める…。その様子を直立不動で見ていた京子は「生電話したらどうですか」と提案。ジャガーは「あとでする」…らしい?。京子は「後楽園前の最後の試合でした。めざせ1000人と思っています。ぜひよろしくお願いします!」と、ビッグマッチへの来場を呼び掛け、大会を締めくくった。