【試合結果】2024年5月6日(月・祝)アミスタ大会Vol.58 ~美蘭、試練の三番勝負~

第一試合 シングルマッチ15分一本勝負 
美蘭 vs 梅咲遥

試練の始まりは憧れのあの人!

美蘭ファンにとってはたまらない、美蘭本人にとっては別の意味でたまらない?試練の三番勝負!まず一試合目はシングル王者・梅咲遥が登場。ディアナ入門前は梅咲の大ファンだった美蘭は過去に二度、自身の凱旋大会でのシングルで敗れている。憧れの人との三度目のシングルマッチでキャリア三年目、そして三番勝負のスタート!
梅咲が入場すると、ガウンを脱ぐ隙も与えず美蘭はドロップキックで急襲!怒りの梅咲はガウンを振り回して反撃。ゴングが鳴り、梅咲のハイスピードな動きにしっかりついていく美蘭。美蘭が打点の高いドロップキックを打てば梅咲もフォームの美しいドロップキックをお返し。美蘭をキャメルクラッチで捕らえた梅咲は「お前らもっと美蘭の応援しろよ!美蘭見に来たんじゃないの!?」と観客を煽りながら厳しい角度で絞る。さらに弓矢固めで美蘭の腰を攻め、ロープにはりつけドロップキック。美蘭はコーナーを駆け上がりダイビングボディアタック。軽量級の美蘭をキャッチした梅咲はそのままバックブリーカー。美蘭は梅咲に果敢にエルボーの打ち合いを挑む。中学生相手にも容赦なく全力エルボーの梅咲。苦しい展開だが気迫でエルボーを打ちまくる美蘭。梅咲は全て受け切り、滞空時間の長いブレーンバスターで美蘭をマットに叩きつける。梅咲の低空ドロップキック、ミサイルキックを受けたものの、続く梅スプラッシュをかわした美蘭はクリストでギブアップ狙い。ロープエスケープを許すも、追い討ちの619。走り込んでくる梅咲をスピンキックで迎撃し、今度こそダイビングボディアタック成功。畳み掛ける美蘭だが、ライオンサルト発射前に梅咲に捕まってしまう。美蘭はウラカン・ラナで切り抜け、丸め込みの応酬へ。目まぐるしい攻防は美蘭のMロールクラッチをキックアウトした梅咲がラ・マヒストラルでフィニッシュ。三番勝負は黒星スタートとなったが、憧れの人に着実に成長した姿を見せつけた。

第二試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
美蘭&佐藤綾子&ななみvs井上京子&Himiko&香藤満月

純血マッチで美蘭大奮闘!

休む暇もなく第二試合へ突入!先輩、同期、後輩に囲まれたディアナ純血6人タッグマッチ。第一試合のダメージを引きずるように腰を押さえてリングに上がる美蘭。
まずは美蘭を妹のようにかわいがるななみが先発し、香藤とのマッチアップ。ところが早くも佐藤が加わりW攻撃。ななみらんの連携も決まり、まず試合のペースを握ったかに見えたが、香藤がウェイトを活かして3人を一気になぎ倒す。「よくやった!お返ししようか!」と京子がリング内へ。京子、Himiko、香藤がトレイン攻撃。ななみは負けじとダイヤル固め…が、重い京子はなかなか回らず。京子はななみを青コーナーへ連行し、今度はHimikoがななみをいたぶる。スクールボーイで切り抜け、ななみから佐藤にチェンジ。佐藤はHimikoのテーピングを巻いた肩を痛め付けるように容赦ない攻め。耐え抜いたHimikoは隙をついて香藤にチェンジ。香藤はヘアホイップを持ちこたえ、大きなお腹でボディアタック。佐藤はサミングで香藤をロープに押し込み、タッチを受けた美蘭がドロップキックで飛び出し、「上げるぞ!」宣言。しかし倍以上の体重差は跳ね返せず、逆に香藤が美蘭を軽々持ち上げボディスラム。香藤はボディプレス、ボディアタックとヘビー級ならではのパワフルファイトを見せれば、美蘭はスピードを活かし素早く飛び付いてクリスト、大車輪で反撃。美蘭からタッチを受けたななみは香藤と迫力のタックル合戦。ななみのタックルで倒れた香藤だが、ボディプレスで押し潰しHimikoにチェンジ。リングで倒れたままのななみにHimikoは2連続ギロチンを落とし、レッグシザーズネックロックで絞る。ロープに逃げたななみはHimikoをコーナーに振ってボディアタック。そこに佐藤がジャンピングニー。佐藤トランペットを2で返したHimikoは河津がけからHIGAMIクラッチに繋ぐ。ななみらんの2人が懸命にカットし、リング上は佐藤と京子に。佐藤はおぼんで京子を殴打し、コーナーへ。立ち上がった京子もコーナーへ上っていき、阻止しようと飛び出したななみらんを振り払う。コーナー最上段で佐藤を捕まえた京子は雪崩式ブレーンバスター。リング中央で大きくバウンドした佐藤に、京子は続けてナイアガラの体勢。このピンチはななみらんが必死に食い止め、佐藤も加わりトリプルドロップキック。倒れた京子を佐藤がジャックナイフでフォールするがキックアウト。試合終盤、佐藤は本日の主役に試合を託す。美蘭はその場跳びムーンサルト、ライオンサルトで軽やかに宙を舞う。さらにコーナーに上り、ムーンサルト発射準備。ところが起き上がった京子に落とされてしまう。京子はナイアガラ宣言。佐藤とななみがカットに入ると、香藤とHimikoも飛び出す。京子が美蘭を持ち上げると、美蘭はナイアガラをウラカン・ラナに切り返してみせる。京子はラリアットで決めにかかるが、スリーカウントの寸前で佐藤のカットが間に合う。今度こそのフィニッシュ宣言で京子は再びラリアット!誰もが京子の勝利を確信するクリーンヒット。客席からは溜め息が漏れる中、なんと美蘭は自力で肩を上げる。しかしトドメのショートレンジラリアットで万事休す。三発のラリアットで美蘭はマットに沈んだ。ななみの肩を借りて控室に戻っていった美蘭。このあとメインのリングに再び上がる。まさに試練…!

第三試合 タッグマッチ20分一本勝負 
[ブルーオーキッド]美蘭&世羅りさ vs デボラK&マコトユマ

試練の先に大きな夢!三番勝負は感動の結末…!

試練の三試合目は、頼もしいパートナー・世羅りさとともに“ブルーオーキッド”で出陣!疲れの色が見える美蘭に、デボラとマコトは容赦なく奇襲!隙を与えず攻め続ける2人の前にローンバトルを強いられる美蘭。世羅にタッチすらさせてもらえず、やられっぱなしで約4分耐え抜き、DDTでようやく反撃。タッチを受けた世羅は鬱憤を晴らすように大暴れ。デボラがロープを絡めた極楽固めで世羅の動きを止め、マコトがドロップキックやエルボー連打で向かっていく。世羅が両腕を広げ「もっと来い」と煽り、マコト奮起。気迫のエルボー連打で世羅を圧倒する。世羅もエルボーを打つが美蘭がタッチ要求。鋭いドロップキックをマコトに突き刺しまだまだ元気なところをアピール。カニ挟みでマコトを転がし、スピードの乗った助走から619。世羅がマコトをロープ際で捕まえ、美蘭が猛突進。マコトがひらりとかわし、あわや誤爆に!寸前でエルボーを止めた美蘭だが、割って入ったデボラが世羅を突き飛ばし、再び美蘭とマコトの一対一。マコトはドロップキック10連発、レインメーカー式の飛行機投げ、逆エビ固めと攻め続ける。必死にロープに逃げる美蘭、引きずってリング中央へ戻すマコト。ファンの手拍子の中、美蘭の腕がどうにかロープに届く。世羅が走るマコトの足を引き、美蘭がドロップキックを突き刺す。世羅のアシストを受けたライオンサルトはデボラがカットしカウント2。ならばと世羅がマコトをマットに叩きつけ、美蘭が最後の力を振り絞り華麗なムーンサルトで試合を決めた。
世羅は「大丈夫か?頑張ったな。もうすっかり大人だよ。プロレスラーとして大人になっていくあなたを隣で見れて幸せです。これからも隣にいさせてね」と一日で三試合を戦った美蘭を労う。相思相愛のパートナーの言葉に、美蘭は思わず涙。美蘭を泣かせてしまった世羅は慌てて「泣かせるつもりで言ったんじゃないよ…」。マイクを受け取った美蘭は「ブルーオーキッドで勝利して終わることができました。先輩たちの大きい壁を超えるためにはまだまだ遠いかもしれないけど、いつかは自分がディアナを引っ張っていけるような、そういう存在になりたいと思っています。こうやって今自分が中学生でもプロレスを楽しく続けられるのは選手の方々、関係者の方、応援してくださるファンの皆様、そして、大好きな世羅さんが隣で一緒に戦ってくれるおかげだと思っています。世羅さんとタッグベルトを巻く夢を諦めないで、必ずベルトを巻いた姿を皆さんにお見せします。見せてやる!だから、ブルーオーキッドから目を離さないで下さい。本日はありがとうございました」と、世羅への愛と大きな夢を語り、ファンの温かい拍手の中、世羅とともにリングを後にした。

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