【試合レポート】2023/3/26(日) アミスタ大会vol.29

ディアナでは珍しい、日曜日の夜興行。参戦選手はディアナ所属のみ。大会後は来場者参加型のイベントも行い、盛況となりました。熱戦の模様をお届けします。

第1試合 シングルマッチ15分1本勝負 マドレーヌ VS 美蘭

○マドレーヌ(7:53 MISOSHIRUロック)美蘭●

マドレーヌの関節技地獄に中学1年生・美蘭は悶絶

マドレーヌと美蘭の2度目のシングルマッチ。もうすぐデビュー2周年を迎える美蘭は入場からバク転を披露し、元気いっぱいだ。腕の取り合いからまずは美蘭がクロスボディで先制攻撃。しかし軽量級の美蘭は軽々返されてしまう。対するマドレーヌはカニ挟みから脚を取ると、MMA仕込みの関節技を次々と仕掛けていく。エルボー合戦も脇固め、V1アームロックに捕らえ、試合は完全にマドレーヌのペースに。関節技地獄に苦しむ美蘭はドロップキックで反撃。このフォールをキックアウトしたマドレーヌは前後開脚ギロチンから再びの腕攻め。美蘭は痛む腕で丸め込み、返されても低空ドロップキックキック、その場跳びムーンサルトプレスと畳み掛けるが全てカウント2。大車輪をサイドキックで止めたマドレーヌはドロップキック、フェイマサーの連続攻撃からトドメは腕十字のフェイクをかけたMISOSHIRUロック。マドレーヌのテクニックが光る白星となった。

第2試合 シングルマッチ15分1本勝負 梅咲遥 VS ななみ

○梅咲遥(10:00 ジャーマンスープレックスホールド)ななみ●

梅咲vsななみ、闘志むき出し同期対決
未来のプレミアカードの予感

第2試合は梅咲遥とななみの同期対決。ななみの奇襲で試合開始のゴングが鳴る。しかし梅咲の強力なエルボー連打の返り討ちに。梅咲はななみの脚を取ると弓矢固めで絞る。ななみも梅咲の腰を攻め、ダイヤル固めで反撃するが、これは自分も目が回ってしまう諸刃の剣……。再びのエルボー合戦は鈍い音を響かせた梅咲に軍配。ならばとななみは得意のタックル、これに梅咲がドロップキックを返し、さらにななみがヒップアタック、同年デビューの2人は互角の攻防を見せる。梅咲のバックを取ったななみはスリーパーで落としにかかるが梅咲はエスケープ。ボディプレスの追撃をかわし、アメジストの構えに。これを持ちこたえるななみを丸め込む梅咲。追撃のラ・マヒストラルも2で返され、丸め込みの応酬でも決着つかず。ななみは勝負をかけたノーザンライトを豪快に決めるが惜しくもカウント2。これを返されてしまったななみは攻め手に欠き、梅咲がジャーマンでがっちりホールドしスリーカウントを奪う。わずか10分ながら互いの意地を見せ、ディアナの明るい未来を見せた好勝負となった。

第3試合 シングルマッチ15分1本勝負 佐藤綾子 VS デボラK

○佐藤綾子(10:43 逆さ押さえ込み)デボラK●

タイトル戦を控えた佐藤は場外戦も制し完勝

佐藤はデボラの握手に応じず、得意のグランドの攻防で早くも試合をリードする。パワーで応戦するデボラを佐藤は悠々封じ、流れを掴む。さらに膝にストンピングを落とし膝十字で追撃、序盤戦は佐藤の圧勝の展開だ。ここでデボラは勝負をかける。デボラは佐藤をリング外へ落とし、場外戦へ!デボラは佐藤の胸に重いエルボーを叩き込み、対する佐藤はデボラの顔面に強烈キック! 目前で起こる激しい乱闘に観客は大興奮!隙を見た佐藤はお盆でデボラを殴打し、リングに戻るとミサイルキックを連発。「バテてんのか、おい!」と佐藤に発破をかけられ息を吹き返したデボラは、底力のタックル、コーナー上の極楽固め、ミサイルキックの連続攻撃。さらに豪快なブレンバスターや投げっぱなしジャーマンで大型ファイターらしい見せ場は作ったものの、シングル王者の牙城は崩せない。佐藤は突進するデボラを強引に丸め込んで勝利を収める。4.29後楽園で梅咲の挑戦を受ける佐藤は余力を残しながらの完勝だ。

第4試合 3WAYマッチ20分一本勝負 ジャガー横田 VS 井上京子 VS Himiko

○ジャガー横田(10:30 体固め)Himiko●
※フィッシャーマンズバスター
※もう一人は井上京子

合計165歳のハチャメチャ3WAY
強いジャガー、まだまだ健在!

キャリア2年目のHimikoは、大ベテラン相手にどんな戦いを見せるのか? Himikoは「ジャガーさん、組みましょう」と誘うが、ジャガーは完全に無視。するとHimikoはあっさり「京子さん、お願いします」と京子に鞍替え。この軽率な行動が京子に火をつけてしまう。デビュー46年のジャガーとデビュー35年の京子の合体攻撃が炸裂し、ジャガーの踵落としを脳天に食らったHimikoは早くも大の字でダウン。京子がフォールするとジャガーが「まだ早いよ」と諭す。ジャガーが浴びせ蹴りからフォールすると京子も「まだ早いですよ」と囁く。ジャガーが再びフォールを狙うとすかさず京子がジャガーを丸め込む。これを2で返したジャガーは京子の裏切りに怒り心頭。ここからリングはジャガーと京子の一騎討ちに。京子の吊り天井が芸術的に決まるとHimikoが飛び出しカットに入る。京子はジャガーの4の字固めとHimikoの首4の字を同時に食らい、命からがらロープブレイク。動けない京子をよそに、Himikoはブルドッキングヘッドロック、ギロチン、ダブルアーム卑弥クラッシャーでジャガーからの大金星を狙う。しかし大ベテランのジャガーはこれに屈しない。ジャガーがコーナーに上ると京子が立ち上がり、このチャンスを逃さず雪崩式ブレンバスター! 大ダメージを負ったジャガーはリング外へ逃げ、今度はHimikoと京子の対決だ。エルボー連打を余裕で受けきった京子は1発のエルボーでHimikoを吹っ飛ばす。さらにラリアットでなぎ倒し、武藤敬司さんばりの「プロレスLOVE」ポーズを決めてみせる。必殺のパワーボムの構えに入るとやはりジャガーがカット。しかしジャガーとHimikoの合体攻撃を巨体で悉く跳ね返し、ジャガーをラリアットで倒すと今度こそ京子のパワーボムが炸裂!Himikoを押さえ、勝利まであと1カウントのところでジャガーの浴びせ蹴りが京子にクリーンヒット! 勝負の行方を見守るセコンド陣からは悲鳴が上がり、会場は騒然。この隙にジャガーがフィッシャーマンズバスターで3カウントを奪う。デビュー46年、ジャガーはまだまだ衰え知らずだ。