【試合結果】2025年9月14日(日) フューチャーサイト板橋大会 ~美蘭凱旋興行~

第一試合
シングルマッチ15分一本勝負
梅咲遥vs真白優希

美蘭凱旋興行のオープニングマッチには、シングル王者が登場!
まずは真白がエルボーで先制し、トリッキーな動きで翻弄する。梅咲は予測不能なマシロワールドに困惑…。それでも弓矢固めの正攻法で反撃に出る梅咲。真白をロープにはりつけ「美蘭凱旋!盛り上がってますか?もっと声出せますよね?」とファンを煽り、大歓声の中ドロップキック。さらに力強いエルボーで試合はすっかり梅咲のペースに。しかし真白がサミングで梅咲の動きを止め、ダイビングクロスボディやSTFで梅咲を追い込んでいく。ロープを掴んだ梅咲に背後からドロップキックを突き刺し、フットスタンプを投下するが梅咲がかわす。梅咲は真白の指を踏みつけ、お返しの低空ドロップキック。このフォールを返されるとミサイルキック発射。これでも勝負は決まらず2人は丸め込みの応酬に。両者とも意地で返しきり、真白が目突きからフィッシャーマンズスープレックス。間一髪で肩を上げた梅咲がバックスライドで真白を転がし、ラ・マヒストラルで勝負を決めた。

第二試合
タッグマッチ20分一本勝負
[INVA]Himiko&クームーvs世羅りさ&まなせゆうな

まなせとの再戦を熱望していたHimiko。美蘭凱旋興行で再び対角に!クームーとのINVAコンビで出撃だ。まずはHimikoとクームーが合体フェイスクラッシャーで威勢よく先制するが、まなせは体格を活かした力強いエルボーでクームーを吹っ飛ばす。続いて世羅がクームーの長い手足を捕まえ、リバースカンパーナで揺さぶる。クームーはHimikoに助けを求めるが、世羅とまなせがクームーに集中砲火でチェンジを許さない。苦しいローンバトルが続くクームーだが、隙を突いたスクールボーイでやっと脱出。タッチを受けたHimikoは世羅の膝を容赦なく攻める。世羅もHimikoの膝にグー!互いに弱点を攻めていき、両者とも膝に大ダメージ…。まなせがラリアットやタックル、バックフリップで持ち前のパワーを存分に発揮すれば、Himikoは河津掛けからHIGAMIクラッチで絞っていく。すると世羅がHimikoの膝をまたもグーで殴ってカット。Himikoとまなせはエルボーの打ち合いに。そしてHimikoが豪快なバックドロップでまなせをマットに叩きつければ観客は拍手喝采。代わって出たクームーが長身を活かして蹴りまくる。だがまなせがクームーをスリーパーで捕獲しエスケープをなかなか許さない。まなせがさらに胴締めも加えるとクームーは大ピンチに陥るが、長い腕でロープを掴む。Himikoが腕のテーピングを剥がすと世羅を鉄柱にくくりつけて動きを止め、クームーとのW攻撃でアシストする。クームーが懸命に攻めていくが、まなせは串刺しラリアット1発で流れを取り戻す。身動きの取れない状態でもHimikoを道連れにする世羅。鉄柱で世羅とHimikoが静かにやりあっているうちに、トドメはまなせのスライディングラリアット!クームーはまなせの剛腕に沈んだ。そして試合が終わってようやくまなせに救出される世羅だった…。

第三試合
6人タッグマッチ20分一本勝負
羽多乃ナナミ&網倉理奈&神姫楽ミサvsデビー・カイテル&尾﨑妹加&咲蘭

セミファイナルでは羽多乃ナナミと網倉理奈の”にじゅうまる”に”がむしゃらプリンセス”神姫楽ミサを加えた「プリンセスにじゅうまる」トリオが登場!観客からは「カワイイ」と大好評だ。対するは暴走ファイトを続けるデビーに尾﨑と咲蘭の異色トリオ。デビーは今井レフェリーのチェックを「Look only!」と断固拒否。今井レフェリーは「そういう時代か…」とあっさり受け入れてしまう。まずはナナミと咲蘭の10代対決。手四つからナナミがロープに押し込んでいくお、今度は咲蘭がリストロックやヘッドロックで絞る。ナナミもヘッドロックを取り返すが、咲蘭がナナミの足を踏み手を踏み小悪魔ファイト炸裂!ナナミも咲蘭の手を踏みつけて反撃するとなぜか大ブーイング。咲蘭がナナミを踏みつければファンは拍手喝采。見かねた網倉が保護者のように「いい加減にしなさい!」と咲蘭を食い止め、一気に改正逆転。プリンセスにじゅうまるのトリプルわー!プレスで咲蘭に反撃。ナナミが逆エビ固めで絞り、咲蘭はエスケープするも赤コーナーへ連行され、ナナミから神姫楽にチェンジ。神姫楽がドロップキックをお見舞いすると咲蘭はエルボー。咲蘭のクロスボディをキャッチした神姫楽が軽々と投げ捨てる。咲蘭がローンバトルに苦しむ一方で、プリンセスにじゅうまるは網倉にチェンジ。網倉も咲蘭の手を踏んで大ブーイングを受けるが、本人は「楽しいね」と笑顔。咲蘭はスクールボーイに低空ドロップキックを続け、ようやく尾﨑にチェンジ。尾﨑は豪快なラリアットやタックル、セントーンで鬱憤を晴らす。網倉もタックルで尾﨑をなぎ倒して神姫楽にチェンジ。神姫楽はウェイトリフティングをバックボーンに持つパワーファイターを相手に猛然と突撃!ラリアットの打ち合いで激しい肉弾戦に。右のラリアットで尾﨑を倒した神姫楽はこの勢いで網倉との合体プレス。さらに雄叫びを上げて突進するが、尾﨑がラリアットで迎撃。尾﨑からデビーにチェンジすると、デビーは「バーカ」と神姫楽を挑発。そしてお株を奪うイノシシムーブから串刺しビッグブーツ…が、かわした神姫楽が怒りのタックル!続くセントーンは回避したデビーがスライディングエルボー。もう1発を狙い飛び込んできたデビーをかわした神姫楽が今度こそのセントーン。「みんな出てきて!」と呼び掛け、プリンセスにじゅうまるによる3頭のイノシシムーブからトレイン攻撃。大活躍の神姫楽から打倒デビーに燃えるナナミにチェンジ。デビーはナナミを煽るように蹴りまくり、ナナミは熱い思いを乗せたエルボーを連打。ナナミがタックル、デビーがジャンピングニーと互いに得意とする打撃の応酬に。デビーがダイナミックなブレーンバスターでナナミをぶん投げ、咲蘭にチェンジ。咲蘭はデビーと尾﨑のアシストで619を決めるが、続くフットスタンプをかわしたナナミが胴締めスリーパーで捕獲。尾﨑のカットに救われた咲蘭は連続フットスタンプでフォール。何とか返したナナミに追撃のダイビングクロスボディ。咲蘭が丸め込みなどしつこく攻め、残り時間は3分を切る。残りわずかな時間で両軍全員がリング上で入り乱れ、神姫楽がデビーに、網倉が尾﨑に、そしてナナミが咲蘭に、それぞれがトップロープから同時発射プレス。これでデビーと尾﨑を排除し、ナナミがトドメのノーザンライトスープレックスで混戦に終止符を打った。

メインイベント
W.W.W.Dクリスタル選手権試合30分一本勝負
[王者]香藤満月vs美蘭[挑戦者]
※第3代王者 2度目の防衛戦

[王者]●香藤満月(13分57秒 ウラカン・ラナ)美蘭◯[挑戦者]
※第3代王者 2度目の防衛に失敗。
美蘭が第4代王者となる

ディアナ初進出となる”インイタ”での美蘭凱旋興行。メインに登場するのはもちろん美蘭!ダブルスコア以上の体重差をはね除け、悲願のクリスタル王者となった。
過去には初代クリスタル王者決定トーナメントの決勝戦でナナミに敗れ、そして2度目のトーナメントでは試合中の負傷でレフェリーストップ負けを喫している美蘭。地元の友人や家族が見守る中、コスチュームを一新して試合に臨む。
一方、王者の香藤は炎華とのクリスタル王座戦でレフェリーストップによる勝利でティアラを手にした。負傷欠場から復帰した炎華と再び戦うためにもここで負けるわけにはいかない。
ゴングが鳴ると美蘭がドロップキックで先制攻撃。勢いに乗ってウラカンで丸め込もうとする美蘭だが、97キロの香藤の体はびくともせず。受け止めた香藤が急角度の逆エビ固めに切り返し、ギブアップを迫る。エスケープした美蘭に乗っかり、さらに大声でギブアップを迫りまくる。そして美蘭の友人が多く集まる北側に美蘭を投げ飛ばす。友人の目の前で美蘭の顔が苦痛に歪む…。王者の猛攻はまだまだ続く。恵まれた体格を存分に活かす王者、ひたすら堪える挑戦者。美蘭はまさかのヒザ十字で香藤を捕まえ、反撃の狼煙を上げる。大絶叫でロープに逃げる香藤。そこに美蘭は619…しかし香藤は何とこれを受け止め、そのままバックブリーカー。立ち上がった美蘭がエルボーを打てば香藤もエルボー。それぞれの思いをぶつけ合う。エルボー速射砲から美蘭が勢いよく飛び付くが、これも受け止め持ち上げた香藤。美蘭をマットに投げ捨てるように落としてフォール。美蘭がど根性で肩を上げれば客席から手拍子が発生。香藤は美蘭を後押しする手拍子をかき消すように猛突進。これを美蘭がかわして香藤を場外へ落とし、美蘭はトップロープからプランチャ発射!香藤が回避し、美蘭は大ダメージ。ここで香藤はまたもバックブリーカー、そしてエプロンからヒップドロップを投下。自ら仕掛けた場外戦で返り討ちにあった美蘭。香藤はリングに戻るとカナディアンバックブリーカーで揺さぶり、重い重いドロップキックを突き刺す。そして香藤がセカンドロープに上ると、美蘭も追いかけ雪崩式フランケンシュタイナーで形勢逆転!今度は美蘭がダイビングクロスボディを浴びせる。両者ダウン状態になり、今井レフェリーのカウントが8まで進んだところで気を吐いて立ち上がった美蘭がMロール。香藤も王者の意地でカウント2。大車輪もライオンサルトも炎華への思い、そしてディアナの未来への思いで懸命にキックアウトする香藤。もう一度カナディアンで美蘭を担ぐが美蘭が脱出、そこに香藤がヒップドロップ。美蘭もしぶとく肩を上げる。香藤がいよいよダイビングボディプレスで美蘭をぺちゃんこに!窮地の美蘭だがカウント2で凌ぎ、最後の力を振り絞ってウラカン・ラナ!暴れる香藤を押さえきり、13分57秒、スリーカウントをもぎ取った。力を出しきった2人は抱擁。互いを讃えあった。
美蘭は「やっとクリスタルチャンピオンになりました!」と喜びの第一声。「何回も何回も悔しい思いをしてきて、心が折れそうになったときもあったけど、諦めないで続けてきて良かったです。チャンピオンになったからには、ディアナの若手も、フューチャーサイトも、私が先陣を切って盛り上げていきます。ついてきてください!」と王者らしく頼もしく話したが…「ひとつお詫びがあります。今日から新グッズのタオルを発売するって言っていたんですけど、道場にタオル忘れました」と笑いを誘った。次回大会からはクリスタル王者として、しっかりタオルも販売しますのでこれからもよろしくお願いします!

美蘭 バックステージコメント