【試合結果】2025年3月20日(木・祝)フューチャーサイトvol.32

第1試合 クリスタルトーナメント一回戦
シングルマッチ20分一本勝負
NENE vs ソイ

昨年1月以来となる、第2回クリスタルトーナメント。初代クリスタル王者のななみは3度の防衛を果たし、規定によりティアラを返上している。第2代王者を決定するトーナメントにエントリーするのは、ディアナからは美蘭、マコトユマ、NENEの3人。他団体からは現POP王者の炎華、そしてディアナ初参戦となるソイ。ソイとNENEがトーナメントの開幕戦、そしてこの日のオープニングマッチに登場した。NENEはゴングを待たずにソイに突撃!いつになく気迫のこもったエルボーを連打。「待って待って、落ち着いて…」と慌てるソイ。NENEはお構いなしにエルボーを打ち続け、「来いよ!」と煽ってみせる。ソイもエルボーで反撃開始。体格で圧倒的に有利なソイがヘッドロックでNENEを捕まえて離さずしつこく絞っていくと、NENEはソイの足を踏みつけて脱出。しかしソイは容赦なしのタックルや逆水平チョップ、豪快なボディスラムからの押さえ込みと攻めまくり、試合の流れを掴む。初被弾の逆水平に苦しむNENE。それでもドロップキックを四方から4連発。懸命にフォールするがソイはキックアウト。ボディスラムでNENEをマットに叩きつけたソイは、その場飛びのボディプレス!それでも肩を上げ、観客の度肝を抜いたNENE。だがリング中央での逆エビ固めには思わずタップ。ディアナ初参戦のソイが「バケモノの子」ぶりを発揮し、一回戦を突破だ。形容しがたい奇抜な髪型にティアラ戴冠なるか…?

動画:ソイに立ち向かうNENE! / ソイ、強い!

第2試合 タッグマッチ 20分一本勝負
マコトユマ&笹村あやめvs 柊くるみ&まなせゆうな

第2試合では、体格を活かしたパワフルファイトが持ち味の柊くるみとまなせゆうながコンビを結成。マコトは頼もしいパートナー・笹村と共にリングイン。17歳のマコトに対し、まなせは「37なんだけど。やば…」「20も違う」と年齢差にショックを受けてしまい、すごすごとリング外へ…。こうして柊が先発することに。対するは1月の新木場ではシングルベルトをかけて激突した笹村。まずは手四つから柊が怪力で押すが、笹村は柊の手を踏みつける頭脳プレー(?)で対抗。すると柊はフットスタンプで笹村の腹を踏みつける!笹村は急いで赤コーナーに帰還しマコトにチェンジ。まなせとの20歳差マッチアップに。まなせがタックルでマコトを吹っ飛ばすが、マコトは立ち上がってタックル合戦を挑む。やはりまなせに軍配が上がり、まなせはマコトを青コーナーに連行し柊にチェンジ。柊はマコトにもフットスタンプを突き刺し、悶えるマコトを尻目にまなせにチェンジ。まなせは串刺しボディアタックやボディプレスと大きな体を存分に活かしてマコトをいたぶる。柊とまなせは見事なタッチワークでマコトのチェンジを許さず、マコトは苦しいローンバトルに…。レスリング仕込みのタックルで柊に立ち向かうが、重い柊はびくともせず。笹村のアシストでドロップキックを突き刺し、やっと笹村にタッチする。笹村は柊とまなせを巧みに転ばし、2人まとめてフットスタンプ。鬱憤を晴らすように大暴れする。柊も応戦し、2人の攻防は白熱。それぞれパートナーにタッチし、マコトがまなせにエルボー連発。まなせは豪快なタックルでマコトを黙らせるが、またも立ち上がりタックルで突撃するマコト。何度もぶつかり合った末、まなせを倒したマコト。さらにボディスラムでマットに叩きつけてフォール。キックアウトしたまなせは170センチの長身で放つバックフリップでフォール。笹村が低空ドロップキックで飛び出してカットし、マコトとのトレイン攻撃。さらにマコトが追撃のミサイルキックを発射してフォールするがカウント2。続くレインメーカー式飛行機投げは柊のカットでカウント2。笹村が破壊力抜群のラリアットで柊を食い止め、リングはまなせとマコトの一騎討ちに。マコトも懸命に向かっていくが、まなせの剛腕が唸りを上げ、ラリアットでフィニッシュ。年齢の分だけ強さを重ねてきたまなせの勝利だ。

動画:マコトのタックル!

第3試合 シングルマッチ 15分一本勝負
Himiko vs 香藤満月

W.W.W.Dクリスタル王座はキャリア3年未満、または年齢25歳以下の選手で争うタイトル。この日開幕したクリスタルトーナメントにはなぜかエントリーしていない香藤。本人も「理由は分からない」…。対角にはクリスタルへの挑戦資格を満たしていながらもエリザベス戦線で奮闘し、クリスタルには一度も挑戦しないままキャリア4年を迎えたHimiko。そんな2人が若手らしからぬ激闘を繰り広げる!
ゴングが鳴るといきなりHimikoがスクールボーイ。カウント2.99でギリギリ肩を上げたが、会場はどよめき…。セコンド陣からも「スリー!」の声が上がるが、今井レフェリーの判定は覆らず。気を取り直して(?)、ヘッドロックでぐいぐい絞るHimiko。香藤の体重にグラウンドのテクニックで立ち向かっていく。95キロの体格を支える足に狙いを定めたHimikoは、サソリ固めでギブアップを迫る。ロープに逃げた香藤はHimikoを踏みつけ「何で私はクリスタルじゃないの?!」と不満を爆発させ大絶叫。Himikoは「私もだよ…」。会社への怒りを力に変え(?)、香藤が奮闘。Himikoのブルドッギングヘッドロックをすり抜けた香藤が力いっぱいのエルボーでHimikoをロープに押し込み、ボディアタック。追撃のドロップキックでフォールするがカウント2。再び突進してくる香藤を転ばしたHimikoがリバースインディアンデスロックで足攻め。そのままフェイスロックも加え、香藤を追い詰めていく。あえて技を解いたHimikoは強引な河津掛け、低空ドロップキックと続けていく。香藤は串刺しボディアタックやボディプレスでHimikoを押し潰して反撃するも、ダイビングボディプレスをかわされてしまう。そこにHimikoは丸め込みを連発。横十字を返されると、ホルヘクラッチでスリーカウントを奪った。今後の2人の動向に要注目?

動画:Himikoのホルヘクラッチ

第4試合 タッグマッチ 20分一本勝負
ななみ&松本千穂vs 優宇&デビー・カイテル

北斗プロレスからディアナで武者修行中の松本千穂は、この試合をもって北海道に帰ることに。修行の集大成の一戦だ。パートナーは高校を無事に卒業したばかりのななみ。「松本さん今季ラスト、勝って締めたい」と意気込むが、対角にはデビー・カイテルと優宇の超強敵コンビだ。優宇とデビーは海外マットで対戦した経験があるが、タッグ結成は初だという。2人のコンビネーションにも注目だ。
松本はリングに上がると各方角の観客に向けて礼儀正しく頭を下げる。一方、デビーはコーヒーカップを今井レフェリーに投げつけ、「coffee mist?!」と指差し、あたかもレフェリーが珈琲毒霧を狙っているかのように仕立て上げてしまう。さらに松本との握手は拒否!入場時に丁寧にお辞儀をする松本をマネて小馬鹿にし、試合開始前からデビーがヒールぶりを発揮する。デビーは先発を優宇に託し、赤コーナー側はななみ。2人はいきなりのタックル合戦に。欠場から復帰したばかりとは思えない優宇のタックルでななみは吹っ飛んでしまう。早くも優宇からデビーに代わり、デビーは変則的な動きで丸め込みや関節技を繰り出していく。ななみは正攻法のボディスラムや逆エビ固めで勝負。しかし優宇がデビーをロープまで引きずっていき、エスケープ。ならばと松本とななみのトレイン攻撃でフォール。デビーはカウント1で肩を上げ、松本をコーナーに打ち付けて反撃。デビーは観客に「オネガイシマ~ス、オネガイシマ~ス」とお辞儀をし、やはり松本を煽りまくる。やりたい放題のデビーにななみは「なんて奴だよ…」と呆れ顔。デビーがスライディングエルボー、ブレーンバスターと続けてフォールするもカウントは2。デビーは「three!three!」とレフェリーに詰め寄るが、パートナーの優宇でさえ「いや、2だったと思う」…。とにもかくにも、デビーは松本を青コーナーに連行し優宇にチェンジ。優宇は初対戦の松本に「初めまして!」と挨拶代わりの逆水平チョップ。さらにボディスラム、セントーンで大暴れ。松本を場外に蹴落とすと、おやつの時間にピッタリなみたらし団子でななみと松本をまとめて押し潰す。タッチを受けたデビーは腕十字や変形アームブリーカーで腕攻め。ここでまたも「オネガイシマ~ス」と松本を揶揄。松本はエルボーで応戦し、ロープに振られてもバンデーラで翻弄。タックルでデビーを倒してフォール。カウント2に終わり、スライディングラリアットを受けてもロープを掴む。デビーは松本を嘲笑うように馬乗りになってヘッドバット。松本はボディスラムで反撃。懸命にデビーに立ち向かっていく姿に観客は拍手を送る。松本からタッチを受けたななみはスピードの乗ったタックルをお見舞い。ノーザンライトスープレックスはデビーが持ちこたえたが、ならばとエルボーを連発しロープに押し込んでいく。デビーはカウンターのビッグブーツや意表を突くオーバーヘッドキックでななみをふらつかせるが、ななみは裏投げでデビーをマットに叩きつける。立ち上がるデビーは渾身のかち上げエルボーで今度こそななみをダウンさせるが、自身もダウンしてしまう。観客の手拍子で何とか立ち上がる2人。先にパートナーにタッチしたのはデビー。ダメージを引きずるななみに、優宇から高校卒業祝いの逆水平チョップ。苦しいななみはスリーパーで優宇を捕獲。ロープに逃げられてもボディアタック、ダイビングボディプレスで追い討ちをかける。ようやく松本にチェンジし、元気な松本はセントーン連発。松本がエルボーを打ちまくると、優宇は強気に「来いよ!」。受けまくった優宇が今度は攻めまくる!逆水平チョップ連発で倍返し。強敵に挑む松本をファンの拍手が後押しし、松本が気迫のエルボー。松本が攻めては優宇が倍返しする展開が続き、劣勢の松本をななみがアシスト!タックルで飛び出して優宇を足止めする。このチャンスに松本がスクールボーイでフォールするがカウントは2。松本の串刺し攻撃をかわした優宇はキャノンボール発車!このフォールはななみがカットするが、デビーがななみをしっかり押さえ、優宇がベアベアーズで松本を圧殺!優宇の必殺技フルコースをまともに食らった松本はスリーカウントを聞いた。
デビーはバックステージで優宇とのリングでの再会に言及。「私はとても光栄なことに、2019年にプロレスリングEVEで優宇さんと戦ったのよ。でもね、それ以来一度も交わることがなかった。でもついに!試合が実現したの!優宇さんは本当に強い選手。私、知ってるのよ。優宇さん、本当は隠れたスーパーヒールでしょ?ちゃんと見抜いてるからね」と優宇の強さの秘密(?)を語り、優宇は「東京女子を辞めて半年間海外に行って、シングルしてるんですよ。そこから時を経て、こうやって日本でタッグ!EVEのみんなのことをEVEファミリーって呼んでるんですけど、ファミリーと日本で組めたのが…熱くなるものがあって。デビーには日本で頑張ってほしいし私も負けないくらい頑張る。また、NEXT!」と再びのタッグを誓った。優宇と笑顔で握手を交わしたデビーだが「そうそう、ななみさん。日曜日は佐藤さんと一緒にあなたをぶちのめすからね」と日曜日のアミスタ大会でも対戦するななみへの挑発も忘れなかった。
敗れはしたもののド根性で粘りを見せ、修行の成果を発揮した松本は「初めてのことが多くて、色んなことを吸収できた。実りの多い、ありがたい遠征でした」とバックステージで笑顔。ななみは「松本さんは北斗プロレスの選手で、北海道から来てくれたので、ディアナも北海道に…めちゃめちゃ行きたいんでご検討ください。社長!」と北海道遠征に意欲。するとななみの野望を見透かしたかのように、11月にディアナ札幌大会を行うことが発表された。その日まで、ディアナ一同も修行に励みます!

動画:ななみ&松本入場 / ななみvsデビー!

優宇&デビー バックステージコメント

ななみ&松本 バックステージコメント