第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
ななみ vs NENE
○ななみ(8分46秒 片エビ固め)NENE●
※ダイビングボディプレス
“ディアナ初の小学生レスラー”NENEと、“ディアナの未来を担う女子高生レスラー”ななみが激突!
まずはロックアップからの押し合い。ななみがNENEをロープに押し込むと、NENEは腕を取ってやり返す。ななみがヘッドロックやボディシザーズ、サーフボードストレッチでぐいぐい絞り、やはり力の差を見せつけていく。さらに急角度の逆片エビ固め。NENEはファンの手拍子に押され何とかロープを掴む。NENEをコーナーに押し込み顔面を踏みつけるななみ。NENEはエルボーやドロップキックで懸命に反撃。ななみのボディスラムを丸め込みに切り返し、カウント2に終わるも追撃のドロップキック。今度はななみがしっかりボディスラムでマットに叩きつける。キックアウトしたNENEはダイビングクロスボディ。カウント2で肩を上げたななみはNENEをコーナーに振り、勢い良くボディアタック。続くダイビングボディプレスでトドメを刺した。
第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&夏実もちvsデボラK&香藤満月
○梅咲遥&夏実もち(14分15秒 片エビ固め)デボラK&香藤満月●
※梅スプラッシュ
梅咲と夏実は初タッグ。夏実は「初とは思えないようなモノを見せたい」と意気込む。そんな2人の連携に注目だ。
対戦の多い梅咲と香藤がまずは先発。ロックアップから力ずくで梅咲をコーナーに押し込み、デボラとの連携で梅咲を転ばす。さらに夏実も上手く転ばしたが、夏実を踏み台にした梅咲がWネックブリーカーで一掃。再び香藤との一対一に。梅咲は恒例になりつつある?弓矢チャレンジ!やはり重い香藤は上がらない。夏実がアシストしても上手く上がらず。夏実と梅咲が2人並んで、せーの!でもう一度トライ。2人がかりでやっと弓矢チャレンジ成功!しかし梅咲と夏実の膝には大ダメージ…。何とか立ち上がり、香藤をコーナーに追い込んで夏実のブロンコバスター。さらに客席に向けて鼻フックキャメルクラッチ。香藤は夏実の手に噛みついて脱出し、代わって出た梅咲を踏みつける。香藤もデボラにチェンジ。デボラは香藤のお返しとばかりに鼻フックキャメルクラッチ…しかし夏実がデボラに鼻フックを仕掛けて阻止!初タッグながら、パートナーらしく梅咲のかわいい顔をしっかり守った夏実。梅咲はデボラをドロップキックで場外に蹴落とすが、デボラはロープを絡めた極楽固めで逆襲。反則カウント4 でクラッチを離したデボラに、梅咲は低空ドロップキックを突き刺して夏実にチェンジ。夏実とデボラはタックルのぶつかり合いに。デボラを倒した夏実は追撃のヒップドロップ。さらに夏実がデボラを捕まえ、梅咲がエルボー、その勢いで夏実が丸め込む連携を見せる。チェンジした香藤も夏実と激しくぶつかり合う。香藤とデボラの連携は失敗し誤爆に。その一方で梅咲の低空ドロップキックと夏実のうすDONが流れるように連続で決まり、まさに宣言通りの「初とは思えないようなモノ」を見せつける。梅咲がコーナーに上るとデボラがデッドリードライブで投げ落とし、香藤がドロップキック。香藤の逆エビ固めは夏実がカット。香藤はクロスボディで夏実と梅咲まとめてなぎ倒し、梅咲にカナディアンバックブリーカー。梅咲を投げ捨てるようにマットに叩きつけ、ボディプレス、ダイビングボディプレスと体格を活かして猛攻。夏実がムチでカットし、巧みにデボラと香藤の誤爆を誘う。アシストが光る夏実を場外に投げ落とした香藤。そこに梅咲が素早くカサドーラ。キックアウトした香藤を、リングに生還した夏実と協力して引きずりコーナー下に設置。夏実のリバーススプラッシュ、梅咲の梅スプラッシュを連続投下しスリーカウントを奪った。初タッグにして上々のコンビネーションを見せた2人の勝利だ。
第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
ジャガー横田&佐藤綾子vs Himiko &マコトユマ
第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
○ジャガー横田&佐藤綾子(12分58秒 エビ固め)Himiko &マコトユマ●
※ジャックナイフを切り返して
アミスタ大会は限定出場となっているジャガー横田。胆石症の手術後で療養中の井上京子が欠場となり、ジャガーが出陣。佐藤とのクライシスタッグで大暴れした。
Himikoとマコトは奇襲を仕掛けるが、ジャガーはあっという間にマコトを捕まえ、反則のオンパレードでいたぶる。普段はクールなマコトもたまらず大絶叫。今井レフェリーが必死に制止するも、ジャガーの暴走は収まらず。佐藤も加わり2人でマコトの顔面を踏みつけるクライシス。マコトはエルボー連打で佐藤をロープに押し込み、やっとHimikoにチェンジ。Himikoはリバースインディアンデスロックで足攻め。佐藤は低空ドロップキックを突き刺しジャガーにチェンジ。ジャガーにバックエルボー、ブルドッギングヘッドロック、ギロチンと果敢に攻めていくHimikoだったが、佐藤がおぼんで殴打。その姿を見たマコトは「おぼん使ってる!」とまたもや大絶叫。レフェリーがうるさいマコトを注意する隙にクライシスはパイプ椅子とおぼんで凶器攻撃。Himikoは大ダメージを受けてしまう…。追い討ちをかけるように佐藤がミサイルキック、Wアームスープレックス、ビクトル投げから膝十字と続けていく。古傷を抉られ悶えるHimiko。カットに飛び出したマコトをジャガーがあっさりと散らす。Himikoは川津掛けからHIGAMIクラッチに繋ぐが、ジャガーが蹴りを入れる。Himikoからタッチを受けたマコトは強化してきたドロップキックを連発。佐藤がサミング、ジャンピングニー、そして佐藤トランペットでフォールするとHimikoがカット。マコトがリフトで佐藤をコーナーに叩きつけ、Himikoがバックエルボー。Himikoが「ユマ、行け!」と対角に佐藤を振り、その勢いを利用してマコトが飛行機投げ。カウント2に終わり、佐藤がジャパニーズレッグロールクラッチ。Himikoがカットし、2人はチェンジしたジャガーに立ち向かっていく。Wドロップキック、マコトのミサイルキック、Himikoのダイビングギロチンと猛攻。しかしこの若手軍の流れに水を差すのが佐藤のおぼんだ。クライシスが流れを取り戻し、若手軍の誤爆を誘う。マコトが懸命に反撃するも、ジャックナイフをエビ固めに切り返したジャガーが勝利。
マイクを持ったジャガーは「メインではディアナのシングル対決が…残念ながらディアナの選手ではないんですが、より強い選手がチャンピオンになるのが一番だと思う。応援してあげてください」と、メインイベントでベルトをかけて戦う尾﨑妹加と笹村あやめにエール。「京子が胆嚢を取る手術をしたもんですから、お休みになってしまいましたが、本人は至って元気です。もうすぐ顔を出せると思います。実は私も胆石がね…たっぷりと。でも痛くならないから、旦那に聞いたら痛くならないなら取らなくていいって。痛くなるのを待ちます。誰もが石あるかもよ。皆さんも気をつけて」と京子やファンの健康を気遣った。ジャガーさんも気をつけてくださいね!
第4試合 W.W.W.Dシングル選手権試合60分一本勝負
[王者]尾﨑妹加vs笹村あやめ[挑戦者]
※第18代王者 3回目の防衛戦
第4試合 W.W.W.Dシングル選手権試合60分一本勝負
[王者]●尾﨑妹加(16分27秒 笹団子)笹村あやめ○[挑戦者]
※笹団子
※第18代王者 3回目の防衛に失敗。笹村が第19代王者となる。
※梅咲遥の挑戦が決定。11月17日2AWで笹村の初防衛戦を行う
かっこよく、頭おかしく…新王者・笹村あやめ誕生!
梅咲遥を破って新王者に輝いた尾﨑妹加は、ななみ、Himikoからの防衛に成功。3人目の挑戦者として名乗りを挙げたのは2AWの笹村あやめ。両者の初対決となった10.25フューチャーサイトでの前哨戦は、王者が挑戦者から直接のピンフォール勝ちを収めている。敗れた笹村は、強気の姿勢を崩さず集合写真のど真ん中で笑顔のWピース。勝った尾﨑は険しい表情に…。いよいよ迎えたタイトルマッチ本番、最後に笑うのはどっちだ!
やはり握手には応じない笹村。ゴングが鳴ると手四つからの力比べ。そして見応えのあるグラウンドの攻防へ。緊張感のある両者の立ち上がりから、タックルでのぶつかり合いに。この均衡を破ったのは笹村!尾﨑の足を引いて場外に引きずり落とし、乱闘勃発!観客の目の前で激しくエルボーを打ち合う。渾身の一撃で観客の度肝を抜き、笹村がリード。尾﨑をリングに投げ入れ、スリーパーに捕らえる。ここで尾﨑の怪力が炸裂。尾﨑はそのまま立ち上がり後方に倒れ、笹村をマットに叩きつける。尾﨑が笹村の顔面を踏みつけると、笹村も同じくやり返す。尾﨑はエルボー連打から逆エビ固め。笹村がロープに手を伸ばすと、低空ドロップキックで場外に蹴落とす。尾﨑は笹村が戻るのをリングで静かに待つ。笹村がリングに上がると、ストンピングで何度も何度も踏みつける。笹村がエルボーを打てば尾﨑はタックル。笹村がフロントネックで絞め落としにかかると、またも尾﨑は立ち上がる。笹村を力ずくでコーナーに叩きつける。突進してくる尾﨑をブーツで迎撃した笹村が鮮やかなブレーンバスターでフォール。カウントは2に終わる。尾﨑がアルゼンチンバックブリーカーで激しく揺さぶり、前方に投げ落とす。そしてセカンドロープからダイビングセントーンを投下し、カウントは2。ならばとトップロープからもセントーン発射。かわした笹村がジャーマンスープレックス。互いにラリアットを打ち合い、Wダウンに…。立ち上がった両者はエルボー合戦に。この殴り合いを制したのは尾﨑。マイカバスターを強烈に決めるも、笹村は肩を上げる。カウンターの笹団子は尾﨑がキックアウト。尾﨑がラリアットでフォールすると笹村が横十字に切り返し、これもカウントは2。尾﨑がもう一度剛腕を振り抜こうとするところを笹村が電光石火の笹団子!今度こそはがっちり押さえ込み、3カウント!大歓声の中、新王者誕生を告げるゴングが鳴った。黄金のベルトを巻きトロフィーを受け取った笹村は思わず涙。
「前哨戦で頭が爆発したくらいの技をかけられて…ちょっとヤバいかなって思ったけど、やっぱり私はこのベルトが欲しくて欲しくてたまらなかったので。妹加さん、戦うことができて本当に良かったです。ありがとうございました。いつでもタイトルマッチやるとか、スケジュール合えばやるとか、頭おかしいんじゃないかと思ってたけど、ちゃんと頭おかしいくらい強くて、でも今日勝つことができて良かったです。本当にありがとうございました」と深々と頭を下げた笹村。尾﨑が手を差し伸べ、いよいよ握手…かと思いきやかわした尾﨑。「負けたら握手はナシなんでしょ、あやめ流だと」。握手してもらえなかった笹村はややトーンダウン。「あの、もう大丈夫なんで。お出口こちらになります」と退場を促す。今度は挑戦しにいくからな!と吐き捨て、前王者はお出口へ…。
「前チャンピオン、頭おかしかったから。私も頭おかしく防衛ロードを歩んでいきたい。スケジュールが合えば、いつでも。そういうカッコいいチャンピオンになっていけたら。所属は男子団体ですけど、ディアナ上がったときでも、他団体でもいいし。カッコいいもんね。いつでも誰とでも…」と、笹村が理想の王者像を語ったところでリングに姿を現したのは、梅咲遥!「私以外の選手がそのベルトかけて戦ってるのを見るのは、もう我慢の限界。ディアナの絶対センターとして、そのベルトを年内には取り返したいと思ってたので。ぜひ梅咲遥に挑戦させてください」と挑戦表明。尾﨑に敗れ、“休憩”を言い渡されていた梅咲だったが、やはり虎視眈々とベルト奪回を狙っていたようだ。外的同士のタイトルマッチをセコンドとして見届け、いてもたってもいられず絶対センター再始動!いつでも誰とでも、と頭おかしい防衛ロードをぶち上げた笹村はもちろん「いいよ」。「私、千葉の人間なので…来週17日、2AWスクエア。私、川崎に乗り込んできたんで。センターも乗り込んできてよ」と、早くも防衛戦の日時が決定!笹村が所属する団体・2AWの道場マッチにて行うことに。戴冠から防衛戦まで1週間というかつてないスピード感にファンはどよめく。笹村は「前回このベルト挑戦したときに、ベルト獲ったらちょちょたんにチューさせてって言ったんですけど。負けたし、チューできなかったんですけど。今回はベルトとちょちょのチューをかけて」と、2.11新木場でのタイトルマッチを振り返る。梅咲はチューをかけることにも「やってやるよ」と合意。王者と挑戦者の立場が入れ替わり、梅咲にとってはベルト奪回と唇防衛に向けての戦いが始まった。