【試合結果】2024年9月27日(金)フューチャーサイト アミスタ大会vol.25

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 本間多恵

パワーvsテクニック!

まずはロックアップ。力では香藤が上回ってみせる。本間がロープにはりつけて各方角に見せつけるように顔面攻撃すれば、香藤もやり返してシャッターチャンスを演出。ボディアタックやサーフボードストレッチ、キャメルクラッチ、ヒップドロップと、大きな体を活かして攻めまくる香藤。本間は低空ドロップキックで流れを変え、突撃してくる香藤の腕を取りぶら下がり腕十字…のはずが、香藤の怪力はこれを許さず。本間をそのまま持ち上げてマットに叩きつける。さらに逆片エビ固めでしっかり腰を落とす。あえてロープ直前でこれを解いた香藤はシーソーホイップ。しかし本間は持ちこたえ、今度こそ香藤の腕を取る。暴れながらロープに足を伸ばした香藤。エルボーを打っていくが、本間の関節技に腕力を削ぎ落とされ、本来の威力はない。香藤がボディプレス連発からダイビングボディプレスで対抗していくと、体格差に苦戦する様子の本間。しかし飛び付き腕十字で再びの腕攻め。耐える香藤をクルリと丸め込んでスリーカウント。香藤のパワーをテクニックでねじ伏せた。

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
マコトユマ vs 笹村あやめ

マコト、初勝利ならずも確かな成長

柔道経験のある笹村に、レスリング経験のあるマコト。試合序盤のグラウンドの攻防では笹村がリードし、時折笑みを浮かべながら流れを掴む。レフェリーの目の前で堂々と反則攻撃を繰り返す笹村。マコトはエルボーやドロップキックで反撃し、ボディスラムでフォール。カウント2で肩を上げた笹村はマコトをフロントネックロックで落としにかかる。マコトはそのまま笹村を持ち上げてコーナに叩きつけ、串刺しドロップキックで窮地を脱する。レインメーカー式の飛行機投げでフォールするが笹村はやはり2で返す。ブレーンバスター一発で流れを取り戻した笹村は「終わりか?来い!」とマコトの闘志を煽る。片膝をついたままエルボーを打つマコトに「立って来い」。マコトは立ち上がってエルボーを連発し、もう一度飛行機投げ。これを笹村が横十字固めに切り返そうとするが、マコトはそれを許さずジャックナイフ。肩を上げた笹村はノーザンライトスープレックス。マコトも2で返す意地を見せたが、続くダイビングフットスタンプがみぞおちに突き刺さり万事休す。圧倒的な実力差をアピールしながらも、笹村はマコトの成長を称え抱擁し、リングを下りた。

第3試合  シングルマッチ15分一本勝負 
Himiko vs 尾﨑妹加 

緊急決定の防衛戦!次期挑戦者も名乗り!

スケジュールの許す限り防衛戦を行うと宣言しているシングル王者・尾﨑。「Himikoさん、私はあなたの団体のシングルベルト巻いてるんですよ。ただのシングルでいいんですか?防衛戦やりませんか?」とHimikoに問いかける。会場に集まったファンからも拍手が起こり、「王者権限で決定です」と急遽2回目の防衛戦が決定!俄然燃えるHimikoだが、尾﨑は王者らしく優位に試合を展開していく。序盤からウェイトリフティング仕込みのパワーが炸裂する尾﨑。Himikoは得意の関節技や丸め込みで対抗していくが、尾﨑がアルゼンチンバックブリーカーでいたぶる。追撃のダイビングセントーンはかわし、レッグシザーズネックロックでギブアップを迫るHimiko。ロープに足が届いた尾﨑はHimikoをコーナに降り、マイカバスターを狙う。Himikoはカーフブランディングで切り抜け、Wアーム卑弥バスターでフォール。カウント2で返されるが、初戴冠のチャンスを逃すわけにはいかないHimiko。コーナーに上ると、尾﨑もコーナーへ。尾﨑が雪崩式のサイドスープレックスでHimikoをぶん投げ、Wダウン状態に。シングル王座戦に変更となっても、制限時間は変わらず15分。残り5分となり、2人はエルボーの打ち合いに。尾﨑のオリンピックスラムの構えを脱出したHimikoがバックドロップ。王者の意地で肩を上げた尾﨑。ラリアットはカウント1で返し、ダイビングセントーンはロープを掴んでフォールを許さず、セントーンからのフォールは横十字に切り返すHimiko。しぶとく食らいつくHimikoに尾﨑は今度こそのオリンピックスラムで勝負を決めた。
勝った尾﨑は「無事、防衛しました!Himikoさんはエリザベスにばっかり行ってるイメージでしたけど。もうちょっと別のベルトも見て、欲張りになっていいんじゃないかと思います。私が持ってる限りは挑戦受け付けるんで、もっと強くなったHimikoさん待ってます」と、防衛の喜びとHimikoへのエールを口にした。Hinikoは梅咲王者時代に直接のピンフォール勝ちでベルト挑戦をアピールしたものの、王座戦には至らず。その試合のタッグパートナーは尾﨑だった。以降はクリスタルの挑戦資格も満たしているがエリザベス戦線で奮闘してきたHimiko。今後はさらにレスラーとしての欲を見せられるか。
「遥を倒して、ななみが来て、Himikoさん…次は誰が来てくれるのかなぁ。今すぐしたいんだけど、誰かいない?このベルト欲しくないんだ?」とまだまだ暴れ足りない王者。するとリングに姿を表したのは笹村あやめ!2.11新木場で梅咲に挑戦し敗れている笹村は、現在2AWとSEAdLINNNGのタッグ二冠王者。尾﨑に勝てば三冠の大チャンスだ。「私は誰の挑戦でも受ける」と笹村の挑戦を快諾した尾﨑。日時は未定だが、激戦必至の好カードが決定した。

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負  
[えーがた]梅咲遥&ななみ vs AKARI&炎華 

若手実力派が集結!試合後はお楽しみも…?

相変わらず炎華に冷たい梅咲。デビュー前は梅咲のファンだったという炎華の握手を払いのける。対角で炎華が先発すると見るや、ななみを押し退けて先発。タッグを組む機会も増えている2人だが、いざ対戦すると白熱の攻防に。炎華がAKARIとの連携を鮮やかに決めると「それ遥とやってるやつ!」と怒りを隠せない梅咲。怒りに任せて髪を掴んでロープにはりつけ、ドロップキックを突き刺す。えーがたコンビは徹底的に炎華をいたぶり、AKARIの介入を許さない。やられっぱなしの炎華はティへラで反撃してAKARIにタッチ。AKARIはぶら下がり式極楽固めで絞り、ミサイルキック発射。ななみはカウンターでスリーパーホールドに捕らえ、ギブアップを迫る。エスケープされると、形を崩しながらもノーザンライトで投げ切る。カウント2で炎華のカットが間に合い、ななみから梅咲にチェンジ。梅咲のエルボーにAKARIはビッグブーツで応戦。619をかわされてもラリアット。AKARIから炎華に替わると、炎華がドロップキック連発。スペースローリングエルボーに続けてもう一発ドロップキック。そこに今度こそAKARIが619を決め、炎華がSTF。ななみがカットするが、炎華が隙をついてジャパニーズレッグロールやカサドーラ、タイムマシンにのってであわや金星の場面を作る。ピンチを切り抜けた梅咲は梅スプラッシュ。カットに入ったAKARIをななみが裏投げで排除し、数的有利のチャンスを作ったえーがた。ななみが炎華を肩車、そこに梅咲がコーナーからダイブしながらネックブリーカー!この超合体技「Aラダー」でえーがたが大会を締めくくった。梅咲は「えーがた、初めて連携で勝ちました!良かった…ななみ、ありがとうね」と見事な連携を決めた喜びを語る。
続けて、大会前に川崎市制100周年記念事業「さいわいにぎわいフェス」にディアナの選手たちが綱引きで参加していたことに触れ、「今日はお昼に綱引きをしてきたんですけど。大きな力ってみんなで一致団結しないと出せないんですよ。今日たまたま後楽園に出る他団体の選手も揃ってます。ディアナの大きい大会なので、ディアナが一丸とならなきゃいけないし、他団体の選手もディアナのリングに上がっていただくということで、一致団結しないといけないと思うんです。だから…今日の赤コーナーと青コーナーで、綱引きをします!」とまさかの提案!リング下から、練習で使用しているバトルロープが登場。梅咲が「勝ったらギャラ倍とか…?」と迂闊に発言してしまい、会場は異様な盛り上がりに。こうしてギャラ倍をかけた(?)ディアナ軍対他団体連合軍の綱引き対決がスタート!実力拮抗の好勝負となったが、お金に目の色を変えた(?)青コーナー側・他団体連合軍の勝利!梅咲は悔しそうな表情を浮かべながらも「それほど強い人たちが参戦してくれてるってことですよね…ありがとうございます。この勢いで13日までよろしくお願いします!」。ギャラはともかく、約2週間後の後楽園大会の成功に向けて全員の心が一つになった。強い人たちがたくさん参戦するワールド女子プロレス・ディアナ10.13後楽園ホール大会、ぜひご来場ください!