【試合結果】2024年9月15日(日)板橋グリーンホール大会 ~フューチャーサイト番外編・美蘭凱旋興行~

観衆:138名(超満員)

美蘭による見どころ解説動画!

第1試合 タッグマッチ 20分一本勝負
マコトユマ&松本都vs夏実もち&柊くるみ

マコトユマ、みやここワールドで覚醒なるか?

美蘭休業前ラストマッチとなる板橋大会。美蘭は思いを込めてそれぞれのカードをプロデュース。第一試合は明るく元気な松本都と組むことで、マコトユマの覚醒を期待しているという。試合巧者のプロミネンス組を相手に、マコト覚醒なるか?
まずマコトと夏実が先発し、レスリングの攻防。見得を切り、それぞれのパートナーにチェンジ。すると早速捕まってしまう松本。柊が松本に鼻フックを仕掛けるが、松本はこれを全力拒否!「マコトユマ!助けに来て!」と大絶叫。しかしマコトは助けに来ず…。うるさい松本に柊は思わず苦笑。今度は夏実が「お前が大切にしてる顔!」「そんなにかわいいとは思えん!」と、美容に力をいれている松本の顔面を執拗に狙う。よりによってかわいい顔をボコボコにされた松本。やっとマコトを呼び込み、さらに今井レフェリーも巻き込んで3人のおてんばダッシュで柊を踏みつける!しかし柊が松本を転ばし、今度はプロミネンスwith今井レフェリーのおてんばダッシュ。さらにマコトも加わり、トドメは柊のフットスタンプ。夏実のフェースクラッシャーやモンゴリアンチョップも食らい、苦しい展開の松本。ここで松本はまたもマコトを呼び、華麗なターンから「せーの、やー!」とY字バランス。しかし見ているだけのマコト…。キレた松本はマコトを強制Y字バランスでみやここワールドに引きずり込み、おんぶプレスで夏実を襲う!これが美蘭の期待するマコト覚醒…かと思いきや、やはり予備動作が大きすぎたのか、夏実はあっさりかわし、柊が2人まとめてフットスタンプを落とす。松本を仕留めにかかる夏実はマコトを蹴飛ばし、エプロンへ。プロミネンス組は松本を捕まえ場外へ落とそうとするが、マコトがエプロンから懸命に押し戻し、事なきを得る。松本のクロスボディはキャッチされてしまうが、マコトもクロスボディで加勢し、2人の力でプロミネンスをなぎ倒す。松本からタッチを受けたマコトは、プロミネンス合体ヒップドロップを食らうも、追撃のリバーススプラッシュは回避。夏実の体を軽々と持ち上げコーナーに叩きつけ、ドロップキックを突き刺す。替わった柊にもエルボーで果敢に立ち向かうマコト。パワーファイターの柊は一発で形勢逆転し、コーナーに上っていく。危険を察知した松本が飛び出し、マコトとデッドリードライブで柊を投げ落とす。マコトはこの流れに乗って、柊のヘビー級の肉体を持ち上げボディスラム!すると夏実が加わり、今度こそのリバーススプラッシュ、柊のローリングセントーンを連続で浴びせていき、やはり試合巧者ぶりが光るプロミネンス。息の合った連続攻撃で再び流れを取り戻す。マコトのピンチには松本が必死にカット、マコトも飛行機投げでチャンスを作るが、松本がリング外で夏実に捕まってしまう。リング上では柊の強烈なキックがマコトにクリーンヒット。トドメのダイビングフットスタンプでスリーカウント。敗れたマコトに怒りをあらわにする松本は、パートナーに蹴りを入れる始末。ブーイングを浴びながらリングを後にした…。

第2試合 シングルマッチ 15分一本勝負
Himiko vs 中森華子

美蘭は共に切磋琢磨してきた同期のHimikoに、とっておきのカードをご用意!美蘭とタッグタイトルをかけて2度激突した中森華子とのシングルマッチだ。タッグ王者との一騎討ちに燃えるHimiko。中森も美蘭の期待、そして王者としての使命にかけて全力ファイト!
序盤からいきなり激しい攻防を展開する2人。Himikoの足攻めはすかさずロープを掴んだ中森。コブラツイストやサッカーボールキック、しっかり腰を落とした逆片エビ固めなどで優位に。Himikoはカウンターのブルドッギングヘッドロック、ギロチンで反撃。河津掛けからHIGAMIクラッチへ流れるように繋ぎ、タッグ王者にギブアップを迫る。中森の脚がロープに届くと、中森のキックとHimikoのエルボーの撃ち合いに。中森がネックブリーカー、フィッシャーマンズスープレックスと続け、コーナーに上ると、Himikoも後を追う。中森はHimikoをヘッドバットで迎撃。落下したHimikoは、それでも諦めずに中森に向かっていく。今度はHimikoを蹴散らそうとする中森。その足を掴んだHimikoは、なんとコーナー上にいる相手にアンクルホールド!中森を引きずり落とし、続けてリング上でもアンクルホールド。低空ドロップキックやギロチンを続け、攻めまくるHimiko。中森はHimikoのエルボーを受け止め、ヒザで顔面を蹴り上げる。ハイキックでHimikoの側頭部を撃ち抜き、ふらついたHimikoにシャイニングウィザード。持ち前の根性で立ち上がったHimikoに、中森はシャイニングフラワーで勝負を決めた。

超スピードの赤vs超パワーの青!

ディアナの若手ヘビー級ファイター・香藤満月とディアナのシングル王者・尾﨑妹加がタッグを結成!対角にはディアナマット初登場の光芽ミリアと、各団体で活躍し3本のベルトを巻く高瀬みゆき。美蘭はパワーの青vsスピードの赤のぶつかり合いに注目してほしいと見どころを語る。
まずは香藤と光芽の若手対決に。香藤がやはり体格とパワーで押していき、光芽は鋭いキックを見せる。替わって二冠の尾﨑と三冠の高瀬。高瀬が熱血ファイトで会場を沸かせ、光芽にチェンジ。光芽はディアナ初参戦にしていきなりシングル王者とのマッチアップに。王者相手に気迫のエルボーとキックを連打する光芽。これぞSEAdLINNNGの“魂の女子プロレス”!ならばと尾﨑はこれぞ王者の大迫力タックル。倒れた光芽に香藤がヒップドロップを連発。光芽はキックでお返しし、スクールボーイ…が、香藤の重い体は回らず。高瀬がチョップでアシストして今度こそのスクールボーイ。キックアウトした香藤は豪快なボディスラムで光芽をマットに叩きつけ、尾﨑にチェンジ。尾﨑はエルボードロップやセントーン、なかなかエスケープを許さない逆片エビ固めでリードしていく。光芽の丸め込み連発は全て返した尾﨑に、替わって高瀬がラリアットで突撃。フェニックスロックで尾﨑の動きを止め、エスケープされると光芽を呼び込む。しかしこの連携は不発に終わり、尾﨑が2人まとめてのアルゼンチンバックブリーカー!高瀬と尾﨑はラリアットのぶつかり合いに。尾﨑がタックルで高瀬を吹っ飛ばし、ぶっこ抜きのサイドスープレックス。替わった香藤もボディプレスを4連発で合計約400キロの大ダメージを与える。それでも高瀬は鋭い眼光で「来いよ」と挑発し、スリーパーで絞め落としにかかる。尾﨑が救出し、香藤はダイビングボディプレスを投下。もう一発を狙うが、光芽が香藤を捕まえ、高瀬がデッドリードライブで投げ落とす。高瀬はなんと95キロの香藤を担ぎ上げ、「カミカゼ、ベイベー!」!さらにダイビングギロチンを投下。尾﨑は光芽に押さえられており、大ピンチの香藤をアシストできず。滞空時間の長いボディスラムで自力でピンチを脱出する香藤。立ち上がった高瀬は剛腕唸るラリアット。キックアウトした香藤を電光石火のラ・マヒストラルで丸め込んでスリーカウント。赤対青の対決は、スピードにパワーも兼ね備えた高瀬の勝利だ。

メインイベント 
美蘭凱旋・受験休業前ラスト スペシャルタッグマッチ 20分一本勝負
美蘭&世羅りさvs梅咲遥&炎華

美蘭、休業前ラストマッチで大激闘!家族、友人、ファンの前で「本気のプロレス」見せた!

梅咲遥の大ファンだった美蘭は、スカウトされ小学生でディアナに入門。中学1年生の春に後楽園ホールで井上京子相手に鮮烈デビューを飾った。それから2年半が経ち、中学3年生になった美蘭は受験勉強に専念するため一時休業を決めた。休業前ラストマッチはかつて客席から憧れの眼差しを向けていた梅咲、仲良しの炎華、そして最高のパートナー・世羅と共に地元である板橋区で迎えることに。客席には家族や友人、多くのファンが集まり、立ち見も出る超満員となった。
両軍の入場だけで観客は大歓声。まずは美蘭と炎華がそれぞれ先発。2人の目まぐるしい超ハイスピードな攻防は女子プロ界の明るい未来を感じさせる。梅咲が加勢して美蘭を捕まえ、美蘭のクラスメイトが集まる東側客席に向かって「友達、見とけ!」。美蘭をロープにはりつけて矢のようなドロップキックを突き刺す。美蘭の応援団に見せつけるような滞空時間の長いボディスラム、急角度の逆エビ固めと容赦ナシの梅咲。今度は炎華がヘアホイップ連発。美蘭はクロスボディで世羅にチェンジ。世羅はセラリズムバスター、ニードロップと大暴れ。炎華がティへラ、梅咲がネックブリーカーで反撃。梅咲と対峙した世羅は、あのエルボーを恐れて震え上がる。梅咲は二冠王者でも恐れるほどの強力エルボーを打ち、世羅は絶叫!それでも立ち上がった世羅。エルボーをかわしてリング中央でコンバインに捕らえ、エスケープを許さない。梅咲を持ち上げてコーナーポストに叩きつけ、ニーアタック、リバースニードロップと続けていく。世羅からタッチを受けた美蘭はドロップキック、大車輪、クリストとスピードを活かした連続攻撃。何とかロープに逃げた梅咲は低空ドロップキック。コーナーに上って追撃のミサイルキック発射準備。美蘭は雪崩式フランケンシュタイナーで投げ飛ばし、リング上でウラカン・ラナ。梅咲はキックアウトし、キューティースペシャルで鮮やかなブリッジ。肩を上げた美蘭に、炎華がドロップキックやスペースローリングエルボーで襲いかかる。炎華については7.26アミスタで「仲が良いからこそ、絶対負けたくない」と話していた美蘭。激闘を見守る友人たちの声援を受け、炎華へのエルボーに気迫がこもる。炎華もPOP王者としての誇りで奮い立ち、2人は情念ほとばしる打ち合いに。次第に炎華がリードしていくが、カニ挟みで炎華を転ばした美蘭が619。梅咲がミサイルキックで助太刀し、炎華も続けてミサイルキック。このフォールは世羅がカットし、梅咲をリング外へ投げ落とすと、炎華を捕まえてブルーオーキッドの合体技“瓦割り”!続くライオンサルトはかわされてしまう美蘭。炎華のジャパニーズレッグロールクラッチはカウント2.99で肩を上げ、丸め込みの波状攻撃からMロールクラッチ。キックアウトした炎華はノーザンライトスープレックス。美蘭はフォールさせず、すぐさま立ち上がってスピンキックで炎華の側頭部を射貫く。全力ファイトの2人はWダウン状態に。超満員の客席から大・美蘭コールが起こり、ライバルに向かっていく美蘭の背中を押す。起き上がった2人は対話するようにエルボーを打ち合う。そこに飛び出した梅咲のラ・マヒストラル、炎華のタイムマシンにのってが見事に繋がり、今井レフェリーの3回目のカウントが入る直前で美蘭の肩が間一髪上がる。世羅が梅咲と炎華をまとめて場外に投げ飛ばし、美蘭が決死のダイブ!世羅が梅咲を押さえ、リングはライバルの2人きりに。美蘭は新技・フィッシャーマンズスープレックスで観客の度肝を抜く。カウント2で返した炎華に、美蘭はトドメのライオンサルトで華麗に宙を舞う。後輩だけど友達で、ライバルで、大好きで、特別な存在の炎華からスリーカウントを奪った。過去2回の凱旋試合はいずれも梅咲にシングルで敗れている美蘭。地元で堂々勝ち名乗りを受ける姿を披露した。
美蘭は「凱旋試合で初めて勝ちました。今まで2回凱旋試合をして勝ったことがなかったから、地元でみんなに勝つ姿を見せるのは今日が初めてです。板橋で試合ができることが本当に嬉しいです」と素直な喜びを語る。受験に向けては「今日をもってプロレスを一時休業させていただくのですが、志望校に合格したら、いや、合格しなくても…」と言いかけたところで客席からは笑いが起き、「合格しろよ!」と野次が飛ぶ。「する!それはする!すみません!ディアナのリングに必ず戻ってきます」と愛嬌たっぷりに志望校合格およびプロレス復帰を約束。「戻ってきたらブルーオーキッドでタッグタイトルに挑戦してベルトを巻いて、ななみさんが持ってるクリスタルティアラも絶対手に入れる。高校生で二冠チャンピオンになります。また板橋で試合をしたいと思いますので、応援に来てください」と大きな夢を語り、観客は大・美蘭コールで応えた。美蘭休業前ラストマッチは大団円!桜が咲くころには嬉しい報告が聞けそうだ。頑張れ、受験生!

美蘭&世羅りさ バックステージコメント