【試合結果】2024年8月13日(火)アミスタ大会vol.65

大会ダイジェスト動画はコチラ!

第1試合  シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs マコトユマ

Himiko、誤審(?)にもめげず…新技披露で勝利

マコトデビュー戦、6.16アミスタ、そして今回。Himiko対マコトはこれで3度目のシングルマッチとなった。シングルでの初勝利こそ挙げていないが、着実に成長しているマコト。Himikoはそれを確かめるようにじっくりとロックアップからグラウンドの攻防へ。マコトも食らいついていくが、Himikoが先輩らしくリードしていく。マコトはバックを取り、レスリング仕込みのローリングからオースイスープレックスの形へ繋いでフォール。肩を上げたHimikoはヨーロピアンクラッチ。しかしソフト今井レフェリーはマコトの肩がマットから浮いたと判定し、カウントを2で止める。この様子を見ていたセコンドの梅咲は「え~?スリーだよ!絶対」と物言いをつける。今井レフェリーと梅咲は「上がってたよ!」「本当に?スリーだろ!」「ツーだよ!オレがルールだ!」と言い合いになり、観客からは笑いが起こる。Himikoも「スリーだよな?!」と誤審(?)に不服。とはいえ判定は覆らず試合は続行。納得のいかない梅咲は「Himikoさん!もっといけ!やれ!」とセコンドなのにヒートアップ。全く意に介さないマコトはボディシザーズでギブアップを迫る。Himikoは肘を入れて脱出し、ステップオーバー・トーホールド・ウィズ・アームロックでギブアップ狙いをお返し。ロープに逃げたマコトはレスリングの経験を活かし、タックルからHimikoを持ち上げてコーナーに打ち付ける。連続ドロップキックでフォールし、返されてもすかさず飛行機投げ。これも返されもう一発を狙うがHimikoが切り返して丸め込む。マコトは明らかにカウント2で肩を上げるが、根に持つHimikoと梅咲は口々に「スリーだろ!」「そうだよ!スリーだよ!」と猛抗議。誰もが納得する完璧なスリーカウントを求められるHimikoは、カウンターのブルドッギングヘッドロック、ギロチンと続けてダイビングギロチンを狙いコーナー上へ。これをマコトが引きずり落として必死の丸め込み。キックアウトしたHimikoは初披露となるバックドロップで今度こそ、誰もが納得するパーフェクトなスリーカウント。疑惑の判定にめげず新技お披露目で、Himikoもしっかり成長をアピールした。

第2試合   タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&シャンシャン vs デボラK&柊くるみ

18歳・ななみ、二冠王の貫禄みせた!

高校最後の夏休みでトライアングルリボン王座を奪取し、二冠王となったななみ。防衛戦も決定し、負けられない戦いが続く。
体格の大きな2人めがけて、ななみとシャンシャンはゴングを待たず突撃!奇襲でデボラをリング外へ落とし、くるみをターゲットに。しかしくるみは奇襲も何のその、ななみとシャンシャンの合体キックでもびくともせず、シャンシャンをボディスラムで豪快に投げる。「お前もだ!」と次はななみに狙いを定めたくるみ。ななみはボディスラムを持ちこたえ、得意のタックル合戦に持ち込む。しかしこの打ち合いはくるみが制し、くるみからデボラにチェンジ。くるみが作った流れに乗って、デボラは小手投げ、首投げ、女子プロムーブ、逆エビ固め、クロスフェイスロックと次々に攻めていく。ななみはボディアタックやタックルで反撃し、シャンシャンにチェンジ。デボラは胴締めフェイスロックでギブアップを迫るがエスケープを許す。シャンシャンはエルボーで反撃。デボラが両腕を広げて受けきると、さらに気迫溢れる連続エルボーでデボラを追い込んでいく。デボラがお返しの一発を打つと、シャンシャンはスモールパッケージやスクールボーイで丸め込む。全て返したデボラはブレーンバスターを一発お見舞いし、くるみにチェンジ。くるみは初遭遇のシャンシャンに「はじめまして!」と挨拶代わりのフットスタンプ。悶えるシャンシャンにもう一発、二発、と容赦なし。全く動けないシャンシャンを、ななみがやけに優しいカットで救出。ななみの優しさで(?)息を吹き返したシャンシャンはドロップキック3連発。さらにななみの好アシストでクロスボディを決め、ななみにチェンジ。ななみは再びタックルでくるみとぶつかり合う!今度はななみがくるみを倒し、さらに勢いづく。しかしくるみはこの流れをトラースキック一発で止め、デボラにチェンジ。デボラがキャメルクラッチでななみを捕まえ、そのななみの顔面にくるみが重い低空ドロップキックを放つ。デボラの極楽固めはシャンシャンがカットし、シャンシャンが必死にくるみを押さえる中、ななみは胴締めスリーパー。デボラは自力でロープを掴む。シャンシャンを振りほどいたくるみのラリアット、デボラのバックフリップを連続で食らうがシャンシャンのカットが間に合う。シャンシャンがスタナー、ネックブリーカーでくるみを排除し、ななみがセブンスリーホールドで勝負を決めた。

第3試合   タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&香藤満月 vs 梅咲遥&ウナギ・サヤカ

「ちょぶき」初陣でヘビー級コンビ・香藤&京子撃破!※敬称略

“ちょちょたん”こと梅咲遥と“傾奇者”ウナギ・サヤカがチーム「ちょぶき」を結成!イベントから誕生したタッグがリングでも実現した。その初陣は95キロの香藤満月と111キロ井上京子!ディアナヘビー級コンビからは香藤が先発を買って出る。するとウナギは「おい、井上京子。出てこいよ」と呼び捨てで京子を挑発。ウナギは会場に駆け付けたひつま武士の「京子」コールを煽り、京子を引っぱり出すことに成功!いきなり注目のマッチアップだ。呼び掛けに応じてくれた京子に笑顔を見せ、「井上京子!」とハグを要求するウナギ。相変わらず敬称をつけないウナギに苛立つ京子。険しい表情で「さん、だよね?」とウナギに背を向ける。するとウナギは「井上京子、さ~……」。その声にはにかみながら振り向いた京子。ウナギは「ん」と言い切る前にスクールボーイ!キックアウトした京子はブチギレ!「井上京子さんだって、言ってんだろうが!」とウナギの髪を掴んで豪快に投げ飛ばす。場外へ逃げたウナギは「来いよ!びびってんのか!」、京子も「お前がびびってんだろ!」と子供のような言い争いに。「うわ、京子がびびってる」「(京子)さんだし、(リングの)中入れよ」と敬称をめぐる争いから2人の口喧嘩はさらにヒートアップ。パートナーのやりたい放題ぶりに梅咲は困惑…。ウナギのおしりぺんぺんにキレた京子はいよいよウナギを追って場外へ。この日は65回を数えるディアナのアミスタ大会で最多の観客動員を記録しており、超満員の場内は椅子がぎっしり。逃げ場を失った、というよりどう見ても元々逃げ場がなかったウナギはあっという間に隅に追い詰められてしまう…。京子は「お前バカか?こんな狭いとこで逃げれる訳ねぇだろ」と一喝し、ウナギをリングに連行。京子からタッチを受けた香藤はウナギに馬乗りエルボーで「京子さんには!京子さんと言え!」とディアナ所属らしく怒り爆発。ウナギも「うるせぇんだよ!」とやり返す。香藤は大きな体と怪力で強引にボディスラム。続いて京子が怪力でラリアット。ウナギは松風と共にあらんで京子をマットに叩きつけ、ギロチンドロップ。大ふへん固めは京子の重い体が上がらず。ここで梅咲が登場し、いよいよちょぶきの連携かと思いきや、京子が両腕のラリアットで2人をなぎ倒す。ウナギはビッグブーツで反撃し、梅咲にチェンジ。梅咲はウナギとの連携で京子の腕に狙いを定めてドロップキック。ウナギも得意のコードブレイカーを京子の肘にお見舞い。さらに梅咲がワキ固めで京子の腕をひたすら攻める。梅咲のエルボーを腕でガードした京子だが、梅咲の破壊力、そして腕攻めの効果で苦悶の表情に。それでも京子は力を振り絞ってラリアット。替わった香藤が95キロ×4回のボディプレスに、腰をしっかり落とした逆エビ固め。ロープに逃げようとする梅咲をリング中央に戻す香藤。見かねたウナギが飛び出すが、京子と香藤のWタックルでウナギを排除。さらに梅咲にもWタックル、サンドイッチボディアタックと、2人の体格を存分に生かしたパワフルファイト。倒れた梅咲にも香藤がダイビングボディプレス。自力でキックアウトした梅咲に、追撃のボディプレスを投下した香藤。しかしこれは梅咲がかわし、ウナギがギロチンを落とす。ちょぶきのサンドイッチスライディングTANAKAでこちらも見事なコンビネーションを披露。梅咲がコーナーに上ると、京子が雪崩式ブレーンバスターでぶん投げ、梅咲はリングで大バウンド。大の字になって倒れた梅咲に香藤がボディプレス。ウナギがカットに入りカウント2に終わるが、香藤がウナギを捕まえ、そこに京子が突進!しかしこのラリアットは香藤に誤爆!この隙を逃さず、梅咲が電光石火の丸め込みで白星をかっさらった。

メインイベント
W.W.W.Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
[王者組・綾華]佐藤綾子&中森華子vs美蘭&世羅りさ[挑戦者組・ブルーオーキッド]
※第22代王者2回目の防衛戦

無念の、まさかのレフェリーストップ…不完全燃焼V2の綾華は再戦誓う

世羅さんと必ずタッグベルトを巻く!そんな野望を胸に、急成長を遂げた美蘭。実力・実績充分の世羅に負けじと美蘭も力を付けていき、「タッグ祭り」と銘打った7.28京都大会では自力勝利を挙げた。タッグベルトにかける2人の想い、そして結成以降順調に勝ち星を挙げてきた実績が認められ、いよいよ王座挑戦となった。
二度目の防衛戦を迎えた綾華は、個々の力に加え抜群のタッグワークを誇る。中森華子は8.11 PURE-J後楽園でPURE-J認定無差別級王座をかけて世羅と対戦し敗れており、早速リベンジのチャンスとなる。世羅にとっては勝てば三冠王の大チャンスだ。
お盆の3大会ですべて美蘭との対戦となる三児の母レスラー・佐藤は「つい美蘭に親心が芽生えてしまう」と話すが、試合となれば手心は一切ナシで臨む。
美蘭にとってはW.W.W.Dクリスタル、フューチャー・オブ・スターダムに続いてキャリア3度目のタイトルマッチ。8.11アミスタでは佐藤に敗れたものの、中森からベルトを奪った頼もしいパートナーと共に野望に向けて出陣!
まずは佐藤と美蘭が先発。佐藤が巧みなテクニックでリードしていくが、世羅のアシストが光り、ブルーオーキッドの合体技を披露。世羅と佐藤のマッチアップとなり、世羅がリバースカンパーナやニードロップで攻めれば、佐藤はサミングから低空ドロップキックで反撃。佐藤から中森にチェンジし、因縁の2人が対峙。世羅のエルボー、中森のキックで情念ほとばしるバチバチファイトに。中森との激しい攻防を展開した世羅は美蘭にチェンジし離脱。試合を託された美蘭はベテラン相手に孤軍奮闘。中森のギロチンや佐藤のWアームスープレックスを受けても自力で立ち上がる。美蘭は一人で戦い抜く姿勢を見せていたが、試合時間が10分を過ぎた頃、ソフト今井レフェリーが佐藤と中森を制止。3人は動きを止め、そのまま再開することなく試合終了のゴングが鳴った。10分30秒、レフェリーストップで綾華の防衛となった。
ここでディアナを代表して井上京子がリングに上がり、世羅は控室に戻っており試合を続行できる状態でないことを説明し、「この試合はいったん預からせてください」と観客に深々と頭を下げた。
佐藤は涙をこぼす美蘭、そして体調不良により途中棄権することとなってしまった世羅を気遣い「これじゃベルト巻けないよね」と守ったベルトを肩にかけ、「ブルーオーキッドとはもう1回。絶対。必ずまたタイトル戦やりたいと思います。待っていてください」と呼びかけ再戦を約束。4人の戦いを心待ちにしていたファンから温かい拍手が送られた。
なお、世羅は病院に搬送され、診察の結果は大事に至らなかったことが発表されている。世羅本人もSNSに「病院で処置を受けまして今はすっかり大丈夫です」「もう一度ブルーオーキッドで挑戦させてください」と投稿。世羅りさが完全復活すれば、次こそ完全燃焼のタイトルマッチだ。世羅選手、どうぞお大事に。