第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
佐藤綾子 vs 美蘭
◯佐藤綾子(11分9秒 回転エビ固め)美蘭●
オープニングマッチは2日後に迫るタッグ王座の前哨戦!
8.13アミスタで佐藤綾子&中森華子の「綾華」に挑む美蘭&世羅りさの「ブルーオーキッド」。佐藤と美蘭の3度目のシングルは、2日後に迫るタッグ王座の前哨戦の意味合いを持つ。PURE-J後楽園ホール大会では中森と世羅がPURE-J認定無差別をかけて火花を散らす中、美蘭は試合開始のゴングを待たずにドロップキック!タッグベルト奪取に燃える美蘭が奇襲から勢いよく攻めまくるが、ベテランの佐藤が老獪なテクニックで逆襲。美蘭も気迫で応戦していき、序盤から白熱の展開に。佐藤の膝攻めに美蘭も膝攻めで返し、ギブアップを迫る。佐藤はギブアップは「絶対ノー」、そして「もっと来い」!美蘭の連続ドロップキックも両腕を広げて受け、王者の余裕を見せる佐藤。佐藤のボディスラムを受けてもすぐさま立ち上がり、エルボーを連発する美蘭。ミサイルキック、佐藤トランペットを連続で受けても肩を上げ、619や大車輪で逆転を諦めない。しかしライオンサルトをかわされ、ウラカン・ラナも丸め込みに切り返され、初のタッグ王座戦の前に痛い白星献上となった。
勝った佐藤は美蘭にベルトを見せつけ、握手を求める。敗れた美蘭は佐藤を突き飛ばして足早にリングを後にした。
なお、後楽園ホールでは世羅が中森を撃破し新王者に輝いた。中森が1年8ヶ月守り抜いた無差別のベルトは世羅の元へ。W.W.W.Dタッグベルトの行方は…?
第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
デボラK&マコトユマvs夏実もち&柊くるみ
デボラK&●マコトユマ(10分28秒 片エビ固め)夏実もち&柊くるみ◯
※ラリアット
ディアナvsプロミネンス!
デボラに触発されたのか、いつになく元気いっぱいのマコト。マコトが先発を買って出て、夏実とのマッチアップに。かつてオリンピックを夢見ていたマコトは、高田道場で培ったレスリング技術を惜しみなく披露。パリ五輪が盛り上がりを見せる中、アミスタでもマコトが夏実のバックを取りローリングで大回転!アマレスルールならテクニカルフォール勝ち…だが、まだまだここから何が起こるか分からないのがプロレス。くるみが助太刀に入り、プロミネンスの息の合った連携が炸裂。これで形勢逆転した夏実は「疲れましたか?どうぞ、一発」と両腕を広げマコトを煽る。マコトはエルボーを打つが夏実は「来いよ!寝てんのか!」とさらに挑発。夏実がマコトをコーナーに振り突撃すると、これもレスリングのようにタックルから相手を持ち上げ、コーナーに打ち付けるマコト。さらにドロップキックを突き刺した。この流れでチェンジを受けたデボラは奮起。馬乗りになってがむしゃらにエルボーを打つ。夏実もやり返し、さらにデボラもやり返す。ロープを掴んだ夏実はうすDON、バックドロップと続け、くるみにチェンジ。デボラは極楽固めをカットに入った夏実の誤爆を誘い、マコトにタッチ。マコトがロープに走るとくるみも追走しラリアット。さらにもう一撃を狙うくるみにカウンターの飛行機投げを決めるマコト。これを間一髪で返したくるみはトラースキックでしっかり流れを取り戻し、夏実のリバーススプラッシュに続けてフットスタンプを投下。飛び出したデボラを夏実が押さえ、くるみがラリアットで勝負を決めた。
第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&ななみvs香藤満月&シャンシャン
梅咲遥&◯ななみ(15分32秒 ノーザンライトスープレックスホールド)香藤満月&シャンシャン●
わざとじゃないよね?えーがた独特のコンビプレー!
まずはシャンシャンと梅咲の力比べ。梅咲に押されるシャンシャンを、香藤が文字通りの後押し。ななみも加勢したがシャンシャンと香藤が2人をコーナーに押し込む。すぐさまトレイン攻撃、ロープにはりつけてドロップキックにボディアタックと、シャンシャン&香藤組が勢いに乗る。梅咲もシャンシャンに弓矢固め、ロープにはりつけドロップキックで反撃してななみにチェンジ。ななみがキャメルクラッチでシャンシャンを捕まえると、梅咲はパートナーのななみも怖がるほどの勢いでロープワーク三往復。低空ドロップキックでなぜか2人とも吹っ飛ばし、ななみからは「やりすぎ」とクレームも。防戦一方のシャンシャンもドロップキックで猛反撃。シャンシャンがエルボーを打つと、梅咲のスイッチが入った様子…。今井レフェリーと香藤が祈るように見守る中、梅咲の強烈エルボーでシャンシャンは吹っ飛んでしまう。タッチを受けた香藤は大きな体で突撃!えーがたの2人をなぎ倒す。この勢いでエルボーを打つと、梅咲は胸を押さえて苦悶の表情。梅咲に匹敵する破壊力に、会場はどよめく。梅咲は思わずななみに助けを求めるが、今井レフェリーに「(反撃)やってからね」と諭され立ち上がる。梅咲が力を振り絞り反撃のエルボー。今度は香藤がシャンシャンに助けを…やはりレフェリーに「(反撃)やってから」と諭され渋々うなずく。白熱の打ち合いから梅咲が連打し相手の腕を取ってコーナーをからアームホイップ、低空ドロップキックとたたみかけ、ようやくななみにチェンジ。今度はななみと香藤のタックル合戦に。激しいぶつかり合いになるが、なかなか倒れない両者。香藤が今度こそとロープの反動で走るとかわしたななみがバックに回って丸め込み。これを返した香藤はボディスラム、ボディプレス、ボディアタック、ドロップキック、ダイビングボディプレスとしっかり「やってから」シャンシャンにチェンジ。シャンシャンはドロップキックやスタナーで攻め、香藤との合体プレスでフォール。しかしこのフォールを梅咲はフットスタンプでカット。ななみはこの日2度目のとばっちりで大ダメージ…。梅咲は理不尽にも「しっかりしろ」と発破をかけるが、苦しむななみ。シャンシャンのネックブリーカーは自力でキックアウトし、えーがたのコンビプレーで香藤を排除。シャンシャンをノーザンライトの美しいブリッジで葬った。
大喜びで飛び跳ねる梅咲、フットスタンプのダメージを引きずるななみの2人は「A」ポーズでアピールしてリングを降りていった。
メインイベント
W.W.W.Dエリザベス選手権試合 60分一本勝負
[王者]宮崎有妃vs[挑戦者]井上京子vs[挑戦者] Himiko
◯[挑戦者]井上京子(15分32秒 エビ固め)[挑戦者] Himiko●
※パワーボム
※もう一人は第18代王者・宮崎有妃。2回目の防衛に失敗。
井上京子が第19代王者となる。
笑いと感動を生んだ奇跡のベルトがいよいよ帰ってくる!井上京子、エリザベス奪還!
長期政権を築いたジャガー横田からベルトを奪った第11代王者・井上京子。しかしプロレスリングWAVEの宮崎有妃が挑戦表明し、WAVE大会での対戦を要求。宮崎に応じた京子は3.1WAVE新宿大会でまさかの陥落。もう一人の挑戦者・広田さくらが新王者となった。以降はWAVE毎年恒例のリーグ戦「Catch the WAVE」で、ディアナが管理するエリザベスのベルトをかけた熟女たちの熱き戦いが勃発!ディアナからはHimikoがエントリーし、ベテラン陣の中で奮闘。決勝まで進出するが惜しくもベルト奪還ならず…。強豪ひしめくリーグ戦は大爆笑かつ大混戦となり、この数ヶ月の間にベルトは目まぐるしく移動。歴代王者は何と18代にまで変遷した。そしてこの日、Catch the WAVE 2024 エリザベスブロックの覇者・宮崎が第18代王者としてディアナマットに登場!
青春時代から女子プロレスに憧れ、49歳でデビューしたエリザベス世代の希望の星・Himikoが夢の初戴冠なるか?他団体へのベルト流出を許した京子が自らの手で、自らのホームで取り戻すのか?Reginaとの二冠女王・宮崎が2度目の防衛か?宮崎は「井上京子を超える」と、京子からのピンで防衛宣言。元・NEOの2人のマッチアップにも注目だ。
まずは手四つならぬ手六つ(?)の力比べ。やはり京子と宮崎のパワーに押されたHimikoは早々にリング外へ。京子と宮崎は思いをぶつけ合うように互いにエルボーを打つ。京子の足を引いて邪魔をしたHimikoがリングに戻り、宮崎との勝負。宮崎は重さと力で優位な展開に持っていくが、コーナーに上るとすかさず京子が追い、雪崩式ブレーンバスターでぶん投げる。宮崎はリング外へ落下していき、 今度はHimikoと京子のディアナ対決。Himikoは得意のブルドッギングヘッドロックで京子をマットに叩きつけるがカウントは1。Himikoをコーナーに押し込み、お尻でぐいぐいプレスする京子。すると宮崎が京子の髪を掴んで豪快に投げ飛ばし、掟破りのお尻攻撃!普段は食らうことのないお尻の威力に京子は絶叫!あくまで京子狙いの宮崎は京子に足4の字。Himikoも京子に首4の字をかけ、京子はWで大ピンチに。足にダメージを受けた京子を宮崎がカニ挟みで転ばし、Himikoがギロチン投下。さらにHimikoがリバースインディアンデスロックで非情な足攻め。しかし京子に足をかけ動きが止まったHimikoに、宮崎は蹴りを入れたり髪を引っ張ったりと大暴れ。Himikoは宮崎と京子を低空ドロップキックで吹っ飛ばし、宮崎にカーフブランディング、京子に河津掛けからダイビングギロチンとベテラン相手に攻めまくる。続くWアームの構えは宮崎がラリアットで阻止し、Himikoにえびす落とし。カウント2で京子がカットし、宮崎をジャーマンでぶん投げる。立ち上がった宮崎はラリアット。京子もお返しとばかりにラリアット。さらに京子は「上げるぞ!」とナイアガラ宣言。しかし宮崎はナイアガラの構えをショルダースルーに切り返し、再びのラリアットで京子をなぎ倒す。今度は宮崎が「終わり!デスバレー!」と、デスバレー宣言。宣言通りの直伝デスバレーボムで111キロの巨体を投げきってフォール。Himikoのカットが間に合い、これでも勝負は決まらない。Himikoをラリアットで倒し、コーナー上でムーンサルト発射準備の宮崎。何とか立ち上がった京子は、コーナー上の宮崎をパワーボムでマットに叩きつける。フォールしようと近づく京子の隙をついて、Himikoがスクールボーイ。カウント2で返した京子はHimikoもパワーボムで持ち上げ、何と宮崎の上に落とす。あまりの迫力に、セコンド陣も観客も悲鳴!会場がどよめく中、Himikoも宮崎も全く動けず、不世出の天才・井上京子がベルトを取り戻した。京子は「やったぞ!」と雄叫びをあげ、腰にベルトを巻いた。
マイクを持った京子は「久しぶりに…ベルトっていいね。前回、1回も防衛できずにこのベルトは私から居なくなったんだけど。今度はしっかり、ベルトをずっと防衛していきたいなと…今、思いました。一番かっこいい、強い50代でいたいと思います。どんどん防衛していきます!ありがとうございました!」と、素直な思いを語った。長い旅から京子の元へ帰ってきたエリザベス。これからは京子と共に防衛ロードという名の旅に出る。