【試合結果】2024年12月22日(日)ミスタ大会vol.75

第1試合 タッグマッチ 20分一本勝負
Himiko&夏実もちvs香藤満月&尾﨑妹加

ニュータッグ初陣は全く息が合わず黒星となったHimiko&もち組。2戦目の相手はパワーがウリの香藤と尾﨑。先発したのは香藤とHimiko。力比べではやはり香藤に分があり、もちが加勢しても構わずロープに押し込む。トレイン攻撃をかわして香藤を捕まえたHimikoともちだが、やはり息が合わず…。決めポーズらしきものも決まらず、巻き込まれた香藤は「(やること)決めとけよ…」とツッコミ。それはさておいてリバースインディアンデスロックやフェイスロックで香藤を絞り上げるHimiko。それぞれもち、尾﨑に替わり、何年ぶりかのマッチアップをじっくり味わうようにエルボーを打ち合う。うすDONを返されたもちはHimikoにチェンジ。Himikoのブルドッギングヘッドロックともちのフェイスクラッシャーの合わせ技が決まるが、試合の流れを掴みきれず。尾﨑がHimikoを軽々とアルゼンチンで担ぎ上げていたぶり、ラリアットをお見舞い。替わった香藤がボディプレスや逆エビ固めで重さを生かす。さらに香藤のクロスボディで2人まとめて倒れてしまったが、夏実のコードブレイカーからHimikoのレッグシザーズネックロックが流れるように決まり、さらにWギロチンを落とすなど、徐々にタッグチームらしい動きを見せはじめる。今度は香藤が大きなお腹でもちを弾き飛ばしてボディプレス、尾﨑がセントーンとこちらも連続攻撃で反撃。香藤がコーナーに上ったのを2人がかりでデッドリードライブ。もちのリバーススプラッシュは尾﨑がカット。試合終盤、ここぞという場面で合体技…かと思いきや、不発に終わってしまうHimikoともち。結局、もちがずんだ餅クラッチで勝負を決めた。タッグとしての初勝利を掴んだものの、不満げな表情でリングをあとにした…。12.29アミスタでの年内最終戦はSPiCEAPとの対戦が決定している。SPiCEAPはこれまで絆の力を武器にW.W.W.Dタッグの他、AWGタッグ、WAVE認定タッグと3つの王座を手にしてきた。そんなSPiCEAP相手にちぐはぐタッグの2人はどう戦うのか。2025年のタッグ戦線を占う一戦となりそうだ。

第2試合 シングルマッチ 15分一本勝負
マコトユマ vs HisokA

プロフェッショナルレスリングJTOからHisokAが初参戦。2人は全くの初対面。お互いの手の内を探るようにレスリングの攻防からスタート。HisokAが徐々にリードを広げていき、マコトは気迫のエルボーで反撃。アマレス仕込みのリフトでコーナーに叩きつけ、ドロップキックやショルダータックルやコンバインで攻めていくマコト。HisokAはサミングからスクールボーイ、マコトが肩を上げたのを捕まえワキ固めで絞るなど、マコトの隙を突いて次々と技を繰り出す。エスケープしたマコトはアマレス経験者らしく素早くバックを取って飛行機投げ。カウント2で返したHisokAはカウンターでワキ固め。逃げようとしたマコトをエビ固めで丸め込み、これがカウント2 に終わると間髪いれずに外道クラッチ。初参戦で白星をかっさらった。

第3試合 タッグマッチ 20分一本勝負
井上京子&まなせゆうなvs佐藤綾子&デボラK

12.20フューチャーサイトでディアナ初参戦を果たし、インパクトを残したまなせ。早速ディアナ本戦にも登場!井上京子との大型タッグ結成だ。
まずは佐藤と京子のマッチアップ。京子に蹴りを入れまくり、サミングなど反則も繰り出す佐藤。いよいよキレた京子は高速ブレーンバスター。まなせの待つ赤コーナーに佐藤を投げ飛ばし、まなせと共に大きなお尻で挟み撃ちに。佐藤はミサイルキックでまなせを吹っ飛ばしてデボラにチェンジ。佐藤が「負けんなよ!」と発破をかける中、デボラとまなせのタックル合戦に。しかしこの勝負はまなせに軍配。デボラはボディスラムやスピアーで反撃して佐藤にチェンジ。佐藤が有馬記念仕様のおぼんでまなせを殴打するが、続くミサイルキックはまなせが回避し、大きな体を生かしたタックルやバックフリップ、ヒップドロップで大暴れ。替わった京子も触発されたようにタックル。佐藤はジャーマンで111キロの巨体をぶん投げ、デボラにチェンジ。デボラが極楽固めで絞ると、佐藤を振り切ったまなせが救出。立ち上がった京子がラリアットを放つと、まなせも「一緒にやりたーい!」とリングへ。大きく明るくパワフルな2人が、豪快なWタックルで共演!今度はサンドイッチラリアットを狙う2人だが、デボラがかわして同士討ちに。トップロープに上ったデボラを京子が雪崩式ブレーンバスターで投げ落とし、カットに入る佐藤をまなせがラリアットで迎撃。京子がラリアットでトドメを刺し、大型パワフルコンビが勝利を挙げた。

第4試合 シングルマッチ 15分一本勝負
ななみ vs 高瀬みゆき

12.20フューチャーサイトでは、世羅りさとのシングル戦で奮闘し、「あとちょっとのところ」まで(?)追い詰めたななみ。敗れはしたものの、確かな成長をアピールした。次の相手は数々のベルトを巻いてきた高瀬みゆき。ななみ、今度こそ大金星なるか?
高瀬は序盤からいきなり熱血ファイト。ななみのタックルを連続で受けても「まだまだ!」と倒れず、ななみの闘志を煽る。ところが、意外と(?)冷静なななみは「お前が来いよ」。すっかり乗せられた高瀬はななみ目掛けて猛突進!それをひらりとかわしたななみはスクールボーイ。高瀬はカウント2で返したものの「ななみ、あんなズルい奴になったんや…」と、ズル賢く成長したななみにショックを受けた模様。2人はエルボーの打ち合いで正々堂々の真っ向勝負。ななみがダイヤル固めでリングを3周すると、負けず嫌いな高瀬もお返しのダイヤル固め。目が回った2人は起き上がれず…。何とか立ち上がった2人はタックルでぶつかり合う。高瀬を倒したななみはすぐさまスリーパーで捕まえるが、高瀬が根性でロープにたどり着く。ななみはそこに一発ボディアタックをお見舞いし、再びスリーパー。高瀬は後退しななみをコーナーに打ち付け脱出するが、ななみはタックル、ノーザンライトスープレックスと攻めまくる。2で返されるとトップロープへ向かうななみ。追いかけて投げ落とそうとする高瀬。ななみがコーナー上でスリーパーで絞ると、今井レフェリーが反則カウントを取る。カウント4でクラッチを解いたななみは、倒れた高瀬にボディプレスを浴びせる。立ち上がった高瀬のバックを取ったななみがジャーマンの構えに入るが、高瀬が丸め込みに切り返す。2人はまたも打撃合戦に。高瀬が連続ラリアットでななみをなぎ倒すが、ななみはしぶとく肩を上げる。カミカゼとギロチンの連続攻撃を受けてもまだ立ち上がり続けるななみ。今度こそリング中央でスリーパーに捕らえたななみだったが、高瀬が後方に倒れ込みななみをマットに叩きつけて脱出。高瀬のスライディングラリアットをかわしたななみがズル賢く…ではなく隙を突いてスクールボーイ。キックアウトされても間髪いれずに突進するななみ。しかし高瀬がその勢いを利用しパワースラム。この強烈な一撃もななみは返してみせ、今度はななみが走り出した高瀬にカウンターの裏投げ。一進一退の攻防が続いていくが、トドメは高瀬のラリアット。暴れるななみを力で捩じ伏せスリーカウントを奪った。
高瀬が差しのべた手を払いのけ、無言でリングを下りたななみ。ディアナの未来からディアナの“今”へ…センター不在のリングで、前進を見せた。

【試合結果】2024年12月20日(金)フューチャーサイトVOL.29アミスタ大会

第1試合 シングルマッチ15分1本勝負
マコトユマ vs 大空ちえ

オープニングはシングル未勝利のマコトとPURE-Jの大空ちえのシングルマッチ。マコトがレスリング仕込みのタックルからローリングで先制攻撃。大空の腕十字をフォールに切り返すなど、序盤はマコトが果敢に攻めていく展開に。しかし今井レフェリーがなぜかセコンドのななみに注意している間に、大空がロープ渡りやロープを絡めたパロスペシャルなどで流れを掴む。マコトをヘアホイップで豪快に投げ飛ばし、マコトの髪をロープに巻き付けて引っ張る反則も。マコトもドロップキックやショルダータックル、急角度逆エビ固めで反撃していくが、大空は全て肩を上げる。マコトが素早くバックを取ってレインメーカー式の飛行機投げ、ジャックナイフと連続でフォールするもしぶとく返す大空。粘る大空はローリングエルボーをクリーンヒットさせ、続くジャパニーズレッグロールクラッチで勝利をかっさらった。

第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
笹村あやめ&柊くるみ vs Himiko & 夏実もち

Himiko&もちの新タッグが初陣を迎えた。対角はディアナのシングル王者・笹村あやめに超パワーファイターの柊くるみと、実力者コンビだ。
Himikoは「おい、チャンピオン!」と先陣を切り笹村を指名。“誰の挑戦でも受けるカッコいいチャンピオン”を目指す笹村は、Himikoの誘いに乗り先発。柔道で培ったテクニックを存分に発揮する笹村にHimikoも食らいつく。Himikoがもちを呼び込み、トレイン攻撃を決め、肩を組んで「ニュータッグだぜ!」とポーズ。しかしもちは無反応…。Himiko念願のタッグに早くも暗雲が立ち込める。笹村はもちにグーパンチを一発見舞い、柊にチェンジ。プロミネンス対決は力と力のぶつかり合いに。Himikoもこの流れに乗って柊にアンクルホールド。しかし笹村・柊のW攻撃の餌食に。臆せず柊に打撃合戦を挑むHimiko。パワーで圧倒する柊。Himikoは低空ドロップキックで柊を転ばし、ブルドッギングヘッドロック。そして再びプロミネンス同士のマッチアップに。Himikoが助太刀に入るも、やはり全く息が合わず柊のドロップキックで2人まとめて吹っ飛んでしまう。替わった笹村も、コーナーから手を出すHimikoをものともせず。もちのバックドロップがカウント2に終わると、Himikoが「もち!代われ!もちー!」と会場に響き渡る大絶叫。もちは苛立ちながらタッチ。飛び出したHimikoはW.W.W.Dシングル王者の笹村に果敢に攻めていく。もちとのWギロチンを成功させ、Wアームの構え。振りほどいた笹村がラリアット。もちのカットが間に合うと、Himikoが笹村を捕まえ、そこにもちのムチ!もちのリバーススプラッシュ、Himikoのダイビングギロチンが連続で決まり、ようやく息が合ってきたニュータッグ。しかし柊がもちを抑える内に笹村のえびす落とし、ノーザンライトスープレックスで熱戦に終止符。ニュータッグは黒星スタート、笹村は王者の強さを見せつける形となった。マイクを持った笹村は「おいHimiko。気持ちは分かる。気持ちだけだお前は。まだまだ足りないものがたくさんある。タイトルマッチ、やっても面白いと思ったよ」とHimikoの情熱はしっかりと受け止めたようだ。しかし「でも私は言いたいことがある。くるみさん!」と柊の方を向く…。「初めてくらいな感覚でしか組んだことないし(?)、戦った記憶もない。でかくて強くてちょっと髪型似てるくるみさん、めちゃくちゃかっこいいなと思った。私は頭がおかしくてカッコいいチャンピオンになりたいと思ってたんで、ベルトかけてやりませんか?」と、22日にはディアナ興行の真裏で、2AW千葉大会にてChi Chiとの防衛戦を行うはずの笹村が、なんとその先の挑戦者まで指名!“頭のおかしいチャンピオン”有言実行だ。柊は「あなたとまだ一度もシングルをしたことない。初シングルでそのベルト…良いチャンスですね。ぜひベルトをかけて試合お願いします」と承諾。「絶対負けないけどね!いつやるかはちょっと、独断で決めたら大変なことになるとお勉強しましたので、日程のほうはお願いします」と、今度はしっかり順序を踏んで防衛戦の日時を決めるようだ。ディアナにとってはベルトが他団体へ流出し、他団体の挑戦者が続く由々しき事態だが…。
そしてタッグベルトを目指して始動したHimiko&もち、タッグ戦線に新風を巻き起こすか?
今後の動きに要注目だ。

第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
ウナギ・サヤカ&高瀬みゆき vs 香藤満月&まなせゆうな

梅咲遥が長期欠場となり、センター不在のピンチを迎えたフューチャーサイト。この危機に駆けつけたのが、梅咲のパートナーだ。「ルミナス」で何度もタッグベルトを巻いた高瀬、イベントでの共演から生まれたタッグ「ちょぶき」のウナギ。2人は梅咲の入場曲でリングイン。ウナギは「極彩色に翔る絶対センター」、高瀬は「浪花の絶対センター」とそれぞれコールされ、梅咲の入場パフォーマンスのモノマネを披露。しかしウナギは全く似ておらず、高瀬は流石の完コピ。「甘ぇんだよ!ニワカが!」とちょちょたんパートナーの古参をアピールした。
対する香藤とまなせの大型コンビも、まなせの初登場で会場は大盛り上がり!12.22のディアナ本戦への登場も既に決まっているまなせ。どのようなファイトを見せるか注目が集まる。
ちょちょたんパートナーの2人が「私が絶対センター」と言い争っているうちに、大型コンビが奇襲を仕掛けゴング!それでも絶対センターの座を譲れない2人は、高瀬が香藤に、ウナギがまなせに、梅咲の得意技である弓矢固め!しかし全く決まらず、高瀬に至っては落下した香藤にフォールされる始末…。今度は「こっちが絶対センターだ!」と弓矢固めをお返しする香藤とまなせ。ところが香藤はぽっちゃりすぎるお腹が邪魔をして全く決まらず、まなせだけが成功する。「何やってんだ」「ヘタクソ」と散々突っ込まれてしまう。ならば香藤は自身の得意技で攻める!サーフボードストレッチで高瀬の体を軽々と上げてみせる。高瀬はヘアホイップで香藤を豪快に投げ飛ばしてコーナーに追い込み、ウナギと共に顔面攻撃。替わったウナギが鼻フックキャメルクラッチで精神攻撃。大阪人らしく高瀬との合体グリコアタックは、香藤が乗って来ず失敗に。空気の読めない香藤に息ぴったりのWギロチンを投下。香藤も重さを生かしてタックルやヒップドロップで反撃しまなせにチェンジ。いよいよ初参戦のまなせの出番だ。まなせが大きな体で力強いエルボーを打ち、ウナギもやり返す。まなせがウナギのスライディング TANAKAをかわし、ウナギもまなせのスライディングラリアットをかわす。ウナギのビッグブーツはカウント2。替わった高瀬がラリアットで突撃。しかしまなせは倒れず、立ったまま受け止めてみせる。高瀬のラリアットをまなせは全て受け止め、まなせのラリアットは高瀬が意地で持ちこたえる。見ごたえのある対決に会場は大盛り上がり。高瀬が猫だましからのスモールパッケージで意表を突き、スライディングラリアットでフォール。返したまなせは渾身のラリアットでついに高瀬を倒し、最高の流れで香藤にチェンジ。香藤はボディプレスを連発し、ボディスラムで高瀬をマットに叩きつける。高瀬は香藤をコーナーに追い込み、ラリアット。ふらつく香藤にトドメを刺すべくコーナーへ…しかしグリコを諦めていなかったウナギもコーナーへ!高瀬は「違う違う、違うって…」と拒否するもウナギは聞く耳持たず。「グリコ、いくぞー!」と仕方なく(?)グリコアタック発射準備の2人を、後ろからまなせが妨害。グリコ阻止した大きな2人が高瀬に次々とトレイン攻撃。さらにおんぶプレスで高瀬を圧殺!持ち前の根性で肩を上げた高瀬に、香藤はダイビングボディプレスの追撃!今度はウナギがカットに飛び出し、窮地を脱した高瀬。大ダメージの高瀬をまなせが捕まえ、香藤が突進すると高瀬がひらりとかわし誤爆に。今度は高瀬が香藤を捕まえるが、同じくウナギのキックは誤爆になってしまう。この大チャンスに香藤が丸め込むがウナギがカット。両軍入り乱れる大混戦は、高瀬が何と97キロの香藤を担ぎ上げ「カミカゼ、ベイベー!」。そこにダイビングギロチンを投下し、勝負を決めた。高瀬とウナギはセンターの奪い合いでいがみ合ったままリングを後にした…。

第4試合 シングルマッチ15分1本勝負
ななみvs世羅りさ

梅咲不在のフューチャーサイトのメインを務めるのはななみ!実力実績充分の世羅りさとのシングル戦に望む!
ゴングが鳴るとななみはタックルや丸め込みでいきなりの猛攻。セブンスリーホールドで勝利を確信したななみだが今井レフェリーの判定はカウント2。観客もどよめく中、判定に不服のななみはレフェリーに「2?入ってなかった?」と詰め寄る。もちろん判定は覆らず試合続行。場外に逃げ出した世羅に「上がってこい」と闘志むき出しのななみ。ななみがリング中央へ戻るのを見てエプロンに上がった世羅。ななみはもちろん突撃!ロープ越しのスリーパーで絞め上げ、反則カウント4で解くと、次は場外乱闘へ。会場中で大暴れのななみ。しかしラフファイトはやはり世羅の土俵!ななみの髪を掴んだ世羅は、ななみを北側観客席に放り投げる。すっかり形勢逆転しリングに戻った2人。世羅がリバースカンパーナで揺さぶり、さっきのお返しとばかりに反則を交えて顔面攻撃。ボディシザーズで絞め上げ、「回すぞ!」と観客の手拍子を煽る。どうやらダイヤル固め狙いのようだが、ななみが後ろに体重をかけフォールに切り返す。ダイヤル固めは回せなかった世羅だが、やはりどうしてもななみを回したいらしい…?再びの「回すぞ!」宣言から今度はジャイアントスイング!ななみ大絶叫!世羅自身も目が回りながらフォール。キックアウトしたななみは「回すぞ!」宣言からお手本のようなダイヤル固めでリングを2周。ふらつきながらも2人はエルボーを打ち合う。高校生ながら実力者の世羅と互角に渡り合ったななみ。その勢いでコーナーに上り、追いかけてきた世羅をコーナー上からスリーパー。レフェリーに制止され、倒れた世羅に大跳躍のダイビングボディプレス。しかしそこには世羅の剣山が待っていた…。世羅はエアーズロックIIでななみをマットに叩きつける。ななみも負けじとダイナミックな裏投げ。先に立ち上がったななみがエルボーを打つと世羅もやり返す。隙を突いてバックを取ったななみが三度目のスリーパー!今度は反則ナシ、さらにリングのど真ん中で胴締めも加えてがっちり絞め落としにかかる。意識朦朧としながら何とかエスケープしようとする世羅。捕まえて離さないななみ。世羅の意地がロープに届くが、ななみはボディアタックで追撃。世羅はセラリズムバスターにリバースニードロップを続ける。試合時間は残りわずかとなり、ななみがノーザンライトスープレックスで鮮やかなブリッジ。これでも勝負は決まらず、2人は丸め込み合戦へもつれこむ。ななみのエビ固めをカウント2.99で返した世羅。ななみは次の一手を狙い走り出すが、その背後から世羅が花夢の山で丸め込む!暴れるななみをぐっと押さえ込み、レフェリーがマットを確かに3回叩いた。
マイクを持ったななみは「上げた!ちゃんと!」とまたしてもレフェリーに猛抗議。「上げましたよね、遥さん!2ですよね?3入ってなかった!絶対上げました!」と欠場挨拶のために来場していた梅咲まで巻き込もうとするが、判定は覆らず…。「自分は先月、若手王座のクリスタルを岡選手から防衛して、3回の防衛で返上になって。自分はもう、ディアナの未来とか若手とかじゃなくて、今日の私は一人のプロレスラーとして、正々堂々、世羅さんを倒したかった。だけど負けた。シングル2回目で、前回もあとちょっとのところで負けたんです」とメインの一戦への思いを語るが、世羅は「あとちょっとのところで」が気になる様子…。「負けは認めます。次にシングルするときは絶対勝つんで。覚悟しとけよ、世羅りさ」と鋭い視線を世羅に突き刺す。そしてあっさり気持ちを切り替えフューチャーサイト恒例の集合写真を笑顔で促し始める。今まで見たことのない、ななみの二面性(?)が「怖い」と、会場から総ツッコミ。ななみは「また次の世羅りさとのシングルも絶対見にきてくださいね」と世羅への敵意を滲ませファンに呼びかけつつ、参戦選手達をリングに呼び込んでいた…。かわいいななみが、王座戴冠を経てレスラーとしてカッコいいななみに成長中?
とにもかくにも、再戦が楽しみだ。

https://twitter.com/W_W_W_D/status/1870073463186305423
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【試合結果】2024年12月8日(日)アミスタ大会Vol.74

第1試合  シングルマッチ15分一本勝負
佐藤綾子 vs 光芽ミリア

SEAdLINNNGから光芽ミリアが2度目の参戦。ドロップキックやエルボー、得意のキックで果敢に攻めるが、やはり佐藤がテクニックで圧倒。光芽の連続ドロップキックに佐藤も珍しく連続ドロップキックで応戦するなど、光芽の力を確かめつつ試合を展開していく。ベテランの佐藤でも「久々に食らった」という二段蹴りからの押さえ込みはキックアウト。佐藤トランペットで勝負を決めた。

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs 夏実もち

プロミネンスとの対戦機会の多いHimiko。試合巧者の夏実に対し、スクールボーイで奇襲!ゴングが鳴ると得意の関節技で金星を狙う。夏実も反則を織り交ぜながら反撃するが、気合い漲るHimikoがまたもギブアップ狙い。エスケープした夏実にダイビングギロチンを投下。二発目はデッドリードライブで阻止した夏実。Himikoの連続丸め込みからしつこい腕攻めを耐えきった夏実がバックドロップ、リバーススプラッシュと続け、トドメは変形ソラリーナのずんだ餅クラッチ。勝ち名乗りを受け、引き上げていく夏実をHimikoが「おい、もち!」と引き留める。「負けてマイク持つのすみません。でも言いたいことがあって。もちさん、私とタッグ組んでください」とまさかのタッグ志願!前回、梅咲とのタッグ継続を匂わせていた夏実は「ななみとか、最近いい若手が…」とやんわり断ろうとするが、Himikoは「人気にあやかりたいんですか?ななみさんとか遥さんとか。ズルいよね」。キレ気味の夏実に対し「私は来年、エリザベスも、貪欲なんでタッグベルトも狙ってます。私と組めば綾華に挑戦してベルト巻けるかも知れません。美味しいことだらけじゃないですか。今、Himikoお買い得です」とPR。Himikoが「一緒に暴れまわりませんか」と問いかけると、夏実は「すごく組みたいけど、そのままじゃエリザベスも巻けないよ。だから私が組んでお前がベルト取れるようになるまで調教してやるよ!」とHimikoのパートナーを快諾、そしてコーチ役(?)にも就任。来年はこの2人がディアナで暴れまわる!

第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
本間多恵&尾﨑妹加vsななみ&香藤満月

絶対センター・梅咲遥が負傷(右肩鎖関節脱臼 烏口鎖骨靱帯断裂)し、長期欠場となり、本間多恵が代打参戦。ディアナでは久々のSPiCEAP登場だ。
香藤はXXLサイズのちょちょたんパーカー着用でリングイン。ななみは梅咲の得意技である弓矢固めをぎこちなく初披露。手術を控える梅咲への想いをそれぞれ表現した。WAVE認定タッグ王者のSPiCEAPはやはり抜群の連携で試合を優位に進めながら「ちょちょたーん!待ってるよー!」とこちらも梅咲にメッセージを送る。センター不在のディアナを盛り上げるべく、生え抜きコンビが奮闘。香藤が大きな体を生かして尾﨑に大迫力のタックル合戦を挑み、ななみはノーザンライトスープレックスで鮮やかな弧を描く。しかしタッグ王者が強さを見せつける。本間の関節技を必死に耐える香藤。尾﨑がななみをしっかり抑え、カットを許さず。粘る香藤だったが、T-Controlでギブアップ。

メインイベント 
井上京子復帰戦  6人タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&デボラK&小林香萌vsマコトユマ&世羅りさ&柊くるみ

胆石症や突発性難聴に苦しんだ井上京子。療養を経て、約1ヶ月ぶりの復帰戦を迎えた。
デボラが先陣を切ろうとするが、世羅が「おい!京子!復帰戦だろ?出てこいよ」と煽る。呼び捨てが気に食わない京子は「京子さんだろ」。それでも世羅は「京子!復帰おめでとう!」。怒りを滲ませながら京子が先発することに。力比べは病み上がりとは思えぬ怪力で世羅をロープに押し込む。京子の鋭い眼光に世羅は思わず「タイム…」とたじろぎながら青コーナーへ。そのまま柊にチェンジ。京子は柊もロープに押し込み「負けるわけねぇだろ!」。しかし世羅とマコトも割って入り、3人がかりで京子を捕まえる。マコトは果敢にドロップキックを連発するが京子のモンゴリアンチョップの餌食に。替わって入った小林とデボラがお返しとばかりにマコトを捕まえ、鼻フック。デボラの逆片エビ固めをエスケープしたマコトは、レスリング仕込みのローリングからオースイスープレックスを久々に披露。今度は世羅がデボラにリバースカンパーナ。世羅とデボラはエルボーの打ち合いに。替わった小林は連続セントーンで大暴れ。世羅がセラリズムバスター、リバースニードロップで反撃し、続いて柊がボディアタック、ミサイルキックでプロミネンスの連続攻撃が決まる。小林とデボラも連続で攻めていき、さらに京子も加わる大チャンスで小林はラ・マヒストラル。マコトがカットに入りカウント2。小林をコーナーに振り、マコトのドロップキック、世羅のWニーアタック、柊のキャノンボールを次々と浴びせるが小林はしぶとく肩を上げる。タッチを受けた京子は柊とタックルで激突!大迫力のぶつかり合いに。 京子がタックルで倒すと柊もやり返す。柊がコーナーに上ると京子が雪崩式ブレーンバスターでぶん投げ、「いけるかな…」とナイアガラの構えに。柊はショルダースルーに切り返し、マコトにチェンジ。プロミネンスも加わる総攻撃となるが、京子がラリアットで迎撃。肩を上げたマコトを起こし、ロープにはりつけると、京子はもう一発渾身のラリアット。天才復活の一撃で熱戦に終止符を打った。京子はマイクを持って一言「勝ったぞー!」。続けて「復帰できました。ありがとうございます。あんなにでっかい石がありましたけども、石をポーンと取り、めまいも治療しつつ。リングに戻ってこれて、2024年ギリギリ間に合いました。最近プロレス界は怪我が増えてますけども怪我のないように。絶対センターのちょちょたんがお休みしてますけども、ちょちょたんを待ってると同時にディアナのみんなは今がチャンスです。センターいないので、みんなセンター目指して頑張ってください。ちょちょたん待ってるよー!」と入れ替わるように欠場となってしまった梅咲へのエールで大会を締め括った。

https://twitter.com/W_W_W_D/status/1865634690646048818

【試合結果】2024年11月24日(日)アミスタ大会vol.73

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
梅咲遥vs 若菜きらり

若菜きらり、初登場!いきなり絶対センターと一騎討ち!
NENEが体調不良により欠場となり、代打で登場したのはアイスリボンのルーキー・若菜きらり。若菜の他団体参戦はこれが初だという。ディアナ初登場にしていきなり絶対センターとの一騎討ちだ。
梅咲は新人相手でも容赦なく、得意のドロップキックを勢い良く突き刺し、ボディスラムでマットに叩きつけ、逆エビ固めでしっかり腰を落とす。若菜もスピードの乗ったドロップキックで反撃し、力強いエルボーを打つ。ロープを利用して旋回式のスタナー、ミサイルキックと次々攻めていくが、梅咲は再びの逆エビ固め。ロープに逃げた若菜に追撃の低空ドロップキック。肩を上げた若菜に梅咲はミサイルキック発射。しかしかわした若菜がスクールボーイや回転エビ固めで大金星を狙う。しぶとく粘る若菜だったが、最後は梅咲のキューティースペシャル。リングを下りた若菜を見送った梅咲は胸元を押さえて思わず「痛かった…」と一言。再びリングで会う日が楽しみな初参戦となった。

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
マコトユマ&柊くるみvs Himiko &炎華

まずはマコトとHimikoのディアナ対決。他団体への参戦も増え、着実に成長しているマコト。対戦する機会が多く、デビュー戦の相手でもあったHimikoに成長をぶつけていく。ドロップキックは相討ちになり見栄を切った2人はそれぞれパートナーにチェンジ。炎華はやはり体の大きい柊に苦戦。フットスタンプで大ダメージを受けてしまう。マコトが柊からタッチを受けると炎華は奮起。普段は仲の良いマコト相手にエルボーを連発。マコトもタッグパートナーの炎華に全力ファイトで応じる。Himikoと炎華のWドロップキック挟み撃ちを受けたマコト。立ち上がってミサイルキックを発射し、再び柊へ。柊がフットスタンプで炎華を踏み潰すと、Himikoは「反則だろ」とクレーム。炎華のティヘラを持ちこたえるなど、怪力ぶりを発揮する柊。Himikoが飛び出してドロップキックでアシストし、今度こそティヘラで柊を投げ飛ばす。代わったHimikoはギロチンを投下し、得意の関節技でギブアップ狙い。マコトにカットされ、次はWアームの構え。柊はこれをショルダースルーに切り返し、Himikoが受けきるも、柊がボディアタックやローリングセントーンでまさに反則級のダメージ。チェンジしたマコトは柊のアシストを受けながらタックルでフォール。肩を上げたHimikoに、今度は炎華がドロップキックで飛び出してナイスアシスト。マコトを腕十字で捕まえるが、マコトはロープへ。マコトがHimikoをリフトでコーナーに叩きつけ、またも柊が強烈キックでアシスト!マコト勝利の大チャンス。飛行機投げやジャックナイフで次々攻めていくが、炎華のカットが間に合う。炎華のミサイルキックの援護射撃から、Himikoのブルドッギングヘッドロック、Wアーム卑弥バスター、そしてトドメのダイビングギロチンドロップが決まり勝負あり。

第3試合 3WAYマッチ20分一本勝負
香藤満月vs世羅りさvs夏実もち

プロミネンスの世羅と夏実、ディアナの香藤による3WAY。10.25フューチャーサイトで香藤とのシングル対決の際は、重さに大苦戦した世羅。そして前日の11.23フューチャーサイトでは重すぎる香藤に思わず「タイム」!もちろんプロレスにタイムはなく、試合は続行される中でまたもや苦戦を強いられた。世羅は「香藤との対戦NG」としたが、またまた対戦することに。笑顔でリングインする香藤に対し、露骨に嫌そうな表情の世羅…。しかしゴングが鳴ると「今日は2人なんだよ!2対1だ!」と夏実と組んで香藤へ集中攻撃。世羅と夏実はいちいちうるさい香藤に反則を交えながら攻めていく。しかし2人がかりでも持ち上がらない香藤の肉体…。香藤が反撃のクロスボディで2人まとめてなぎ倒すと、食らった世羅は「タイム…」。香藤は「タイムはない!」と叫びながら2人まとめて逆片エビ固め。95キロの体格でしっかりと腰を落とす。近い北側に逃げようとする世羅、みんなが応援してくれてる南側に逃げようとする夏実で意見が分かれ、まさかのプロミネンス仲間割れ。2人は間を取って東のロープを掴み、なんとかエスケープ。世羅はひたすらタイムを要求。香藤は「プロレスに!タイムは!無い!いくぞー!」と叫びながらボディプレス。しかしあっさりかわされてしまう…。世羅の怒りの顔面蹴りを食らった香藤も両手でTを作りタイム要求。もちろん世羅の猛攻は止まらず…のはずが、香藤を持ち上げられない世羅。香藤は何もしていないが腰にダメージを受けてしまう…。「よくもやりやがったな」と世羅はワンツーエルボー。さらに膝を突き刺す。ロープに走った世羅だったが、そこで待っていたのは夏実のムチ!世羅はのたうち回りながらリングから落下してしまう。リング外で静かにチャンスを伺っていた夏実が入れ替わるようにリングに戻り、香藤をムチで攻撃。ロープワーク3往復からヒップドロップを落とす。追撃のもっちりバディシザーズはなんと香藤が受け止め、そのまま夏実をコーナーへ叩きつける。香藤もお返しとばかりにロープワークからヒップドロップ。世羅もやっとリングに戻るが、夏実と世羅の関係に再びの亀裂。プロミネンスの2人がエルボーを打ち合っているところに香藤が飛び込んでいくが、やはりあっさりかわされてしまう。プロミネンスのトレイン攻撃を回避した香藤は今度こそボディプレス3連発。世羅のタイムは無視してコーナーに上る香藤。怯える世羅だったが、すぐさま夏実が現れ、2人の力でデッドリードライブ。夏実が「俺についてこい」と男前にコーナー上へ。リバーススプラッシュ発射準備の夏実を何と世羅が投げ落とし、何度目かの裏切り。世羅がWニードロップを香藤の大きな腹に突き刺す。香藤と世羅の攻防に割って入った夏実が丸め込んでWフォール。カウント2で返した香藤と世羅。夏実が香藤に狙いを定めると世羅が隙をついてスクールボーイ。キックアウトした香藤も夏実に向かっていきフォール。カウント2で世羅が横から入って香藤の丸っこい体を転がし、花夢の山でスリーカウント!対戦NGの香藤を仕留めた世羅。この2人のマッチアップは今後あるのだろうか…?

メインイベント
第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
佐藤綾子&尾﨑妹加vsななみ&デボラK

入団以降、勝ち星になかなか恵まれなかったデボラ。10.19山形のタッグマッチではマコトからピンフォール勝ちを納めた。しかし11.3台湾では香藤に敗れ、シングル2勝目の白星を献上してしまう。そんなデボラに試練が訪れた。
ななみとデボラは奇襲を仕掛けるが、佐藤と尾﨑がおぼんでデボラを殴打し逆襲。捕まったデボラはひたすら佐藤の猛攻を受けまくる。タッチを受けた尾﨑も「やり返してこいよ」と煽りながら力強いエルボーを打つ。デボラもエルボーを打つが、尾﨑の一撃で倒れてしまう。ボディスラムで一矢報い、ななみにチェンジ。尾﨑から佐藤に替わり、佐藤はビクトル投げから膝十字でななみを捕まえて離さない。ロープに逃げたななみはタックルで反撃。デボラとのWタックルは決まったものの、その後の連携は失敗して誤爆に…。仲間割れしたデボラとななみ。ななみはデボラをリング外に転がし、佐藤にダイヤル固めで急な方向転換(?)から強引にフォール。カウントは2。続くボディアタックをかわした佐藤がジャンピングニー、佐藤トランペット。カウント2に終わると尾﨑にチェンジ。エルボードロップ、セントーンを連続で落とす。スリーパーはすぐさまエスケープされてしまったななみはノーザンの構え。しかし尾﨑は上がらず。コーナーに上って尾﨑を挑発し、猛然と突っ込んできた尾﨑を捕まえ再びのスリーパー。コーナー上からぐいぐい絞り、反則カウント4 で解いたものの、タックルで追撃。デボラにチェンジ。またもエルボーの打ち合いになる2人。尾﨑がデボラをロープに押し込むが、デボラはタックルで尾﨑をなぎ倒す。この機に逆片エビ固め、極楽固めで絞っていく。尾﨑はエスケープし、セントーン。さらに自慢の怪力で持ち上げ、アルゼンチンバックブリーカー。ななみのカットに助けられたが、今度はダイビングセントーンを被弾するデボラ。替わった佐藤がミサイルキックで吹っ飛ばし、発破をかけるように顔面に蹴りを入れる。ななみがエプロンから佐藤を捕まえて食い止め、デボラが低空ドロップキック。しかし佐藤はななみとデボラのトレイン攻撃をものともせず。デボラがブレーンバスターでフォールするもカウントは2。試合時間は残り5分を切り、デボラが佐藤のバックを取る。尾﨑が背後からのラリアットでジャーマンは阻止。佐藤が逆にジャーマンでぶん投げてみせる。ななみのボディアタック、デボラのバックフリップが連続で決まるが尾﨑がカット。デボラの突進をひらりとかわした佐藤がデボラに煽るような執拗な蹴り。尾﨑のラリアット、佐藤のジャンピングニーは自力で肩を上げたデボラだったが、ドラゴンスープレックスでマットに沈む。
勝った佐藤に笑顔は無く、マイクを持つと「おい、デボラ。勝ちたい相手がいるって…私のこと?今日分かった。絶対勝てない。お前は私に勝てない、絶対に勝てない」と語気を強める。リング外から睨むように佐藤を見上げるデボラ。佐藤は「良いじゃんその顔。その表情で毎試合やれよ、練習も。お前、後輩に負けてんだろ台湾で。どう思ってんだよ?京子さんがいない今、頑張らないとダメなんじゃないの?京子さんにおんぶにだっこじゃダメなんじゃないの?後輩みんな見てるぞ。何回も言ってきた。後輩が誇れる先輩にならないと。後輩に負けて当たり前じゃねーんだよ。どんな気持ちなの?」。佐藤はデボラにセコンドを介してマイクを渡し本心を引き出そうとするが、デボラは「見返してやります」と一言発して引き上げていった。尾﨑も「今日はいつものデボラと違うなと感じたんですが、でも途中で折れたなと。それが最後まで続かないとメインイベンターは務まらないんで。今後に期待でいいですかね…」。佐藤は「人が増えてくると試合組まれないかもしれない、そういう危機感を自分だって持ってる。キャリアいってるから練習やらない、とかないですから。いまだに若い子に負けたくない気持ちでやってるんで。そこ勘違いしないで、より高みを目指してディアナはやっていきたいと思ってます。これからもよろしくお願いします」と頭を下げ、尾﨑とともにリングをあとにした。
リング上に続きバックステージでもデボラの奮起を促すべく「無関心が一番かわいそうだから」とあえて厳しい言葉を口にした。
京子は現在療養のため欠場しているもののエリザベス王座を保持し、ジャガーも他団体で獲得したベルトを手放さない。梅咲とななみは王座戴冠を経て成長。Himikoと美蘭もそれぞれタイトルに挑戦し、他団体のビッグマッチに参戦。昨年は2人がデビューし他団体への参戦も増える中、今年は団体初の小学生レスラーが誕生。さらに、まだ正式発表はされていないものの入門希望者もいるようだ。ベテラン陣が躍動し、若手の成長著しいディアナ。あとはデボラの覚醒を待つのみだ。

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【試合結果】2024年11月23日(土)フューチャーサイトvol.28~NIGHT~

第1試合  シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs 夏実もち

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
香藤満月&マコトユマvs世羅りさ&柊くるみ

第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&尾﨑妹加vs優宇&炎華

W.W.W.D.クリスタル選手権 30分一本勝負
[王者]ななみvs岡優里佳[挑戦者]
※王者3回目の防衛戦
※王者が3回目の防衛に成功した場合、規定により王座返上となる

同期対決は初シングル!ななみV3達成!

1.6アミスタでの1DAYトーナメントを制し、初代クリスタル王者に輝いたななみ。ここまでZONES、シャンシャンを下し2度の防衛を果たした。クリスタル王座は規定により、3度防衛で返上となり、3度防衛した王者が4名になった時点でグランドチャンピオンを決定する戦いに突入する。ななみにとって、勝っても負けてもこの日が最後のクリスタル戦だ。ディアナの未来を担う存在として、ディアナの未来を占う一戦に臨む!
最後の挑戦者は「クリスタル挑戦資格を持つ選手の中でトップの選手が挑戦する」と予告されており、その相手はセンダイガールズ所属・岡優里佳。桃野美桜と共にチーム200kgを破って第21代AAAWタッグ王者となった岡は、センダイガールズワールドタッグ王座への挑戦も決定している。三冠王者の大チャンスを迎え、気合充分だ。
運命のゴングが鳴り、まずはロックアップでの押し合い。力比べは互角に。しかし徐々に岡がリードしていく。ななみはボディアタックやタックル、スリーパーと得意な展開に持ち込むが岡の足がロープに届く。対する岡が連続でドロップキックを突き刺し、ダイビングクロスボディを浴びせる。立ち上がった2人は、ボディアタック、ドロップキックをそれぞれ打ち、今度は岡がギブアップ狙い。ななみの足がロープに届くと、間髪入れずにフィッシャーマンズスープレックス、旋回式ダイビングボディプレスと、岡が抜群の運動量で攻め込んでいく。ななみは強引に岡を倒し、気迫の馬乗りエルボー連発、再びのスリーパー。岡は胴締めへの移行を許さず、後転で切り抜け低空ドロップキック。ななみはカウンターで三度目のスリーパー。今度はリング中央で岡を捕らえて離さない。さらにがっちり胴締め!だが岡は持ち前のど根性でじわりじわりとロープへ近づいていく。食い止めようとするななみだが、岡がロープを掴む。ななみは倒れたままの岡にダイビングボディプレスを投下。しぶとく肩を上げた岡に、ななみは「もう一発!」と宣言してトップロープへ。岡は起き上がれずともななみの足を掴む。振りほどいたななみの2発目は回避した岡。先に起き上がった岡がエルボー。ななみも力強くエルボーを打ち、2人は負けたくない思いを爆発させ激しい打ち合いに。このエルボー合戦を制したのは岡。しかしななみが豪快なタックルで岡を吹っ飛ばす。岡はすぐさま立ち上がりブレーンバスター!ななみも負けじとフォールを許さず立ち上がって咆哮!もう一度タックルで岡を倒してフォール…しかしこのフォールを岡が横十字に切り返し、カウント2.99。2人は丸め込み合戦にもつれ込み、丸め込み、切り返し、キックアウトの応酬となりまだまだ勝負は決まらない。ななみのセブンスリーホールドは岡が下からななみの体を押し上げてカウント2.99。ならばとななみが裏投げで岡をマットに叩きつけ、追撃のジャーマンの構え。岡はこれをカサドーラに切り返し、カウント2で返されても電光石火のオカロック!矢継ぎ早にフォールを奪いにくる岡に苦しみながらも、何とかカウント2で肩を上げたななみ。必殺のノーザンライトスープレックスでぶん投げるがホールドはせずコーナー最上段へ上り、リングのど真ん中まで大跳躍のボディプレスを発射!どこまでもしぶとい岡はこの会心の一撃もキックアウト。驚きを隠せないななみだったが王者の意地で力を振り絞り、W.W.W.Dシングル初挑戦時に披露して以来のジャーマンスープレックスホールドで大接戦に終止符。鮮やかな弧でディアナの未来を描いてみせた。
守り抜いたティアラを被ったななみは「三度目の防衛、成功しました。正直、岡選手の名前を聞いたときは自信がなくて…岡さんに勝ってティアラを被る自分が想像できなくて。岡さんは自分とデビューしての日数がほとんど変わらない同期の方で、戦うのは今日が初めてで、どんな技を使うのかたくさん勉強して、岡さんに挑みました。昨日も明日も試合がある中、川崎にきて戦ってくれてありがとうございます。自分にはないものをたくさん持ってて、すごく尊敬できる大切な同期です。またシングルしてください」と、防衛戦への思い、そして同じ2019年デビューの岡への思いを素直に語った。終盤驚異の粘りを見せた岡は、ななみとがっちり握手を交わし、無言でリングをあとにした。2人の戦いを見守ったファンはその背中に大きな拍手を送った。ななみは「残念ながらこのティアラは返上という形になります。でも3回防衛戦やってきて掴めたものがあります。初代クリスタルを置いて、次の新しいステップに進もうと思っています。今日は本当にありがとうございました」と明るい未来に向けて歩んでいくことを誓い、大会を締めくくった。団体の未来を担い、周囲の期待を背負い、強敵と戦ってきた初代王者によって輝きを増したクリスタルティアラ。ティアラをめぐる若手達の今後の戦いにもぜひ注目して欲しい。

https://twitter.com/W_W_W_D/status/1860277716450443676
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【試合結果】2024年11月23日(土)フューチャーサイトvol.27 ~DAY~

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
ななみ vs マコトユマ

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 炎華

第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
Himiko &尾﨑妹加vs世羅りさ&優宇

メインイベント 第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&夏実もちvs柊くるみ&松本都