【試合結果】2024年7月7日(日)アミスタ大会vol.62

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
マコトユマvs 香藤満月

香藤満月、祝!シングル初勝利!
オープニングマッチにはディアナ新人の2人が登場。ともに昨年10月の後楽園ホールでデビューし、シングル未勝利。勝った方が初勝利となるライバル対決だ。
まずはロックアップ、グラウンドの攻防、互いに一歩も譲らない展開。レスリングの経験を活かすマコトに体格とパワーを活かす香藤。徐々にリードしていく香藤は逆エビ固めでどっしりと腰を落とす。マコトは苦しみながらも懸命にロープに手を伸ばす。マコトは巻き投げ、ドロップキックで反撃し、香藤のボディアタックをかわす。マコトは「上げるぞ!」と威勢よくボディスラムの構えに入るが上がらず、香藤が逆にボディスラム。マコトを大きなお腹で弾き飛ばし、再びの逆エビ固め。普段はクールに見えるマコトがなりふり構わず香藤の髪を掴んで引っ張ると、香藤もやり返す。マコトは力を振り絞ってプッシュアップ、やっとロープに手が届く。2人はエルボーの打ち合いに。やはり体重のある香藤が力で勝る。ならばとマコトはクロスボディを連発。しかしここで疲れの見え始めたマコト。ファンの「もっと行け!」の声に後押しされるようにエルボーを打ち、逆さ押さえ込みでニアフォール。続けて飛行機無げからしつこく押さえ込み、初勝利にかける熱い思いをのぞかせる。カウント2に終わるとスクールボーイで丸め込もうとするマコト。重い香藤は持ちこたえ、ヒップドロップに切り返し、マコトをがっちりと押さえる。この重い重いフォールにも負けずマコトは肩を上げる。ならばと香藤はマコトをコーナー付近に引きずっていき、自身はセカンドロープへ上る。95キロのボディプレスを投下し、マコトを圧殺!シングル初白星を上げた。
昨夏のプロテストでは、「ギリギリ合格」を告げられた香藤。そこから秋の後楽園に向け猛練習、10月8日にデビュー。今年はプロレスリングWAVEのリーグ戦「Catch the WAVE」にエントリーするなど、着々と経験を積み重ねてきた。デビューから10ヶ月、ようやく努力が実った香藤の更なる成長に期待だ。

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
佐藤綾子&優宇vsシャンシャン&櫻井裕子

「シャンシャン」です。応援よろしくお願いします!

緊急欠場の代打は…台湾の新鋭・シャンシャンが初登場!
デボラKが発熱により急遽欠場。その代打を務めるのは、台湾からやってきた新人レスラー・シャンシャン!今年4月、ディアナと女子プロレスラー育成の業務提携を結んだ新台湾プロレス。シャンシャンはその新台湾プロレスからの留学生だ。2005年5月13日生まれ、高校生のときに野外での試合を観戦したことがきっかけでプロレスラーを志し、今年6月29日に台湾でデビューしたばかりの新鋭。156センチ50キロと小柄だが、好きな日本のレスラーはセンダイガールズの橋本千紘だという。その橋本とのタッグ「チーム200キロ」で大活躍している優宇と、日本デビュー戦でいきなりの対戦となる。
まずは佐藤と櫻井が先発し、櫻井が長身を活かしたビッグブーツなどで攻める。しっかりと流れを作ってシャンシャンにチェンジ。シャンシャンの注目の一発目は鋭いドロップキック!しかし百戦錬磨のベテラン佐藤はあっさりとシャンシャンを捕まえる。佐藤からタッチを受けた優宇は容赦ないチョップ!シャンシャンは悲鳴!佐藤と優宇が代わる代わるシャンシャンをいたぶると、観客は懸命に戦うシャンシャンに声援を送り、優宇のやることなすことにブーイング…。完全アウェーの優宇は「来いよ!」と両腕を広げる。シャンシャンは気迫でエルボーを打ち、低空ドロップキックで一矢報いる。やっとローンバトルを抜け出したシャンシャンからタッチを受けた櫻井。超ヘビー級ファイターの優宇に果敢にタックル合戦を挑む。タックル、ビッグブーツ、タックルと猛攻で優宇を倒した櫻井。しかし優宇は櫻井のコブラツイストを怪力で解き、みたらし団子でシャンシャンもろとも押し潰す!リングに戻ると今度はセントーンでさらに櫻井をぺちゃんこに。なんとかコーナーに帰った櫻井はシャンシャンにタッチし、優宇も佐藤に代わる。シャンシャンは連続エルボー、スタナー、ラリアットと素早い動きで攻めまくる。すると佐藤はサミングでシャンシャンの動きを封じた隙におぼんを取り出し、レフェリーの目を盗んでおぼんの達人。もう一発のおぼん攻撃を狙うと櫻井が飛び出して阻止。おぼんごと佐藤を蹴っ飛ばし、シャンシャンとの合体攻撃へ…しかしこれは優宇の腕力が許さない。ラリアットで2人まとめてなぎ倒し、コーナーに追い込む。佐藤が手拍子を煽る中、優宇のキャノンボール発車!これで倒れた櫻井は全く動けず、その隙に佐藤がクロスレッグ式フィッシャーマンズスープレックスの「佐藤トランペット」でシャンシャンを仕留めた。優宇は優しくシャンシャンの手を握ってリングを後にし、戦った4人にファンから温かい拍手が送られた。緊急出場のシャンシャン日本デビューは黒星に終わったが、日本のファンのハートを掴んだようだ。

第3試合  シングルマッチ15分一本勝負
ななみvs Himiko

クリスタル世代とエリザベス世代の激突!
クリスタル王者・ななみとHimiko、久々のシングルマッチ。ハイスピードな攻防から足攻めに転じたHimiko。ななみはHimikoのテーピングを巻いた肩や肘を狙って反撃。ななみがHimikoをコーナーに振り、ボディアタック。Himikoも負けじとななみをコーナーに振り、バックエルボー。Himikoのブルドッギングヘッドロックをすり抜けたななみはバックを取り、ダイヤル固めの構えに。これを切り返したHimikoは「追憶の晩歌」と名付けた新技・ステップオーバートーホールドウィズアームロックでななみの動きを封じる。エスケープしたななみはスリーパー。ロープへ逃げたHimikoが今度はアンクルホールド、ヒザ十字。さらにブルドッギングヘッドロック2発にギロチン、河津掛けでセカンドロープに上り、フロッグスプラッシュの要領で屈伸を加えたギロチンドロップ「ロックよ、静かに流れよ」と攻めまくる。かわされても間髪入れずに次の技を繰り出すHimiko。奮闘するHimikoをタックルで倒したななみはボディプレスを投下。キックアウトしたHimikoに裏投げ、ノーザンライトスープレックスと豪快な投げ技2発を見舞い、やや苦戦しながらも勝負を決めた。
エリザベス世代ながらデビュー3年未満でW.W.W.Dクリスタルへの資格も満たすHimikoには、まだまだ負けられない!

第4試合  タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&尾﨑妹加vs梅咲遥&炎華

京子&尾﨑のパワフルコンビ初結成!
意外にも初のタッグという京子と尾﨑。組んで良し、当たって良しのパワフルコンビが誕生した。
美蘭の代打出場・炎華と梅咲は奇襲を仕掛け、ドロップキックで京子を蹴りまくる。2人のドロップキック連発で京子の動きを止めると、炎華がSTF。すると京子は怪力でこれを解き、炎華に脇固め。ロープに逃げた炎華は小さな体で全力エルボー。京子はモンゴリアンチョップでお返し。炎華をコーナーに連行し、今度は尾﨑が襲いかかる。キャメルクラッチでぐいぐい絞り、エルボー一発で炎華を吹っ飛ばしていく。炎華は三角飛びプランチャから梅咲との連携で反撃開始。尾﨑にも2人の連続ドロップキックを浴びせ、ツープラトン弓矢固めで尾﨑の腰を攻める。レフェリーが制止し、尾﨑は炎華をボディスラムで軽々と持ち上げ、マットに叩きつける。そこにセントーンを落とし、さらにラリアット。炎華はヘッドシザーズホイップ、スペースローリングエルボー、ドロップキックで梅咲にチェンジ。尾﨑との大迫力のエルボー合戦に。互角の打ち合いから、尾﨑がパワー全開のバックブリーカー。背中に大ダメージを受けながらもカウント2で返した梅咲に、京子と尾﨑はWタックル、さらにサンドイッチラリアットで追い打ちをかける。京子は「チャンピオン!どうした!」と踞る梅咲に発破。立ち上がった梅咲はローリングエルボー。素早くバックを取り、111キロの京子をジャーマンで投げ、観客の度肝を抜く。そしてここまで過去6度のシングル王座戦でしか見せなかったスープレックス「ブラスト」の構えに。持ちこたえた京子は雄叫びを上げ、梅咲をマットに叩きつける。それでも勝負は決まらず、再び梅咲を持ち上げる京子。梅咲はクラッチを振りほどき、炎華にチェンジ。炎華はジャパニーズレッグロールクラッチ、ジャックナイフで一気の攻め。続いてコーナーに上ったところを尾﨑が押さえ、京子が雪崩式ブレーンバスターで豪快にぶん投げる。このフォールは梅咲が執拗なストンピングでカット。ならばと京子は両腕のラリアットで2人をなぎ倒し、尾﨑が梅咲を押さえるうちに、炎華に狙いを定めてラリアット。3カウントを奪った。

京子&尾﨑 バックステージコメント

【試合結果】2024年6月23日(日)井上京子凱旋・山形県 南陽大会

会場:南陽市民体育館 サブアリーナ 〒999-2232 山形県南陽市三間通1096
観衆:224名(満員)

第1試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&デボラK vs 岡優里佳&マコトユマ

井上京子、自身の凱旋で急遽2試合!オープニングマッチに登場!
美蘭が緊急欠場となる大ピンチ…こんなとき一肌脱ぐのは社長・井上京子!自らの凱旋興行で2試合を行うことに。まずは第一試合に登場した京子。パートナーのデボラKにガウンを託し、豪華な入場となった。対戦相手はディアナ新人のマコトユマ、センダイガールズの岡優里佳。まずは新コスチュームお披露目のデボラと岡が先発。成長著しい岡はマコトとの連携も決め、デボラをいたぶる。京子が豪快にカットし、注目の岡と京子のマッチアップに。京子は高速ブレーンバスターで岡を投げ、キャメルクラッチで絞る。そこにデボラが低空ドロップキックを合わせる。京子からデボラに代わり、岡とのエルボーの打ち合いに。タッチを受けたマコトはドロップキックを連発し、デボラに馬乗りエルボー。デボラの反撃のエルボーにもめげず、気迫を見せる。代わった岡が飛び出すと凄まじい勢いで連続ドロップキックをデボラに突き刺す。続く足4の字固めはエスケープを許したが、間髪入れずに丸め込み。岡が抜群の運動量で翻弄するも、デボラが逆片エビ固め、クロスフェイスロックで岡の動きを止める。デボラのバックフリップはカウント2に終わり、京子にチェンジ。京子はタックルで岡を吹っ飛ばす。岡は負けじとワキ固め、鋭い低空ドロップキック、ダイビングクロスボディと続けていく。代わったマコトも京子相手に気合い充分。丸め込みをしつこく連発していく。若手コンビの奮闘が光るが、井上京子の牙城は崩せず。京子のラリアットが唸りを上げ、地元ファンに“天才レスラー”たる所以を見せつけた。

第2試合 プロレスリングDEWA提供試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
チェリーマン&平田明&メリーザキッド vs Greed&西崎雄鬼&YU-TA

ディアナ山形大会恒例!ご当地団体“デワプロ”提供試合!
山形県のプロレスファンにはお馴染みの「デワプロ」ことプロレスリング・デワが、迫力ファイトで今年も京子の凱旋を大いに盛り上げた。試合終盤、平田からタッチを受けたメリーを捕まえた西崎とGreed。2人がかりでメリーをマットに叩きつけ、間髪入れずGreedが美しいムーンサルトで舞い、10分4秒の決着となった。ディアナの山形大会開催にあたって欠かせない存在となっているデワプロの面々。今後もよろしくお願いします!

第3試合 シングルマッチ20分一本勝負
Himiko vs 香藤満月

Himiko、新技披露で快勝!
まずはHimikoがヘッドロックでぐいぐい絞り、香藤が暴れてもそのクラッチを離さない。ようやく抜け出した香藤だが、次はキャメルクラッチに捕まる。ロープが遠い香藤をファンが拍手で後押しし、どうにかエスケープ。流れを掴んだHimikoは、この勢いで「香藤満月、100キロ!上げるぞ!」とボディスラムの構え。しかしヘビー級の香藤がボディスラムでHimikoを投げつけ、「まだ96キロ!」と怒りの反論。体格を活かしたパワーファイトを見せる香藤に、Himikoは得意の関節技で対抗。Himikoのレッグシザーズネックロックで、香藤は再び苦悶のロープエスケープ。スタミナを削られ、打つエルボーに威力はない。Himikoは涼しい顔で受けきり、エルボースマッシュ。苦戦する香藤に、Himikoは満月コールを煽る余裕さえ見せる。気持ちで立ち向かっていく香藤をHimikoが巧みに封じ、リバースインディアンデスロックで足攻め。香藤は逆襲のボディプレス連発。約100キロ×4回、さすがにこれは苦しいHimikoだが、先輩の意地で肩を上げる。Himikoはブルドッギングヘッドロック三連発で再び流れを取り戻し、初披露となるフロッグ式のギロチンで勝負を決めた。Himikoはこの技に、愛する男闘呼組の曲名より「ロックよ、静かに流れよ」と命名。52歳で青春真っ只中のHimiko。50代よ、熱く燃えよ!

第4試合
桜井歯科医院・株式会社 秀電社・株式会社 鈴木健鉄工業所・結城酒店 協賛
井上京子選手凱旋 スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
井上京子&ジャガー横田&アジャコング vs 佐藤綾子&梅咲遥&ななみ

メインイベントは再び井上京子登場!女子プロ界の重鎮VSディアナチャンピオンズ!
井上京子凱旋興行のメインイベントを飾るのは、井上京子、ジャガー横田、アジャコングの超豪華トリオ!その対角ではこちらも豪華にシングル王者・梅咲遥、タッグ王者・佐藤綾子、クリスタル王者・ななみ。ディアナのチャンピオンが集結し、普段なかなか見ることのできない激レアカードが実現した。
試合はいきなり場外乱闘に!アジャは梅咲を客席に投げ飛ばし、ジャガーはパイプ椅子でななみを殴打、そして京子は佐藤をリングに打ち付ける。やっとリングに戻るとチャンピオントリオはアジャ相手に正々堂々の真っ向勝負!しかし梅咲が捕まってしまい、シングル王者は大ピンチに。アジャ、ジャガー、京子の猛攻を受けまくる梅咲。京子はダンシングツリー、モンゴリアンチョップ、エルボー、高速ブレーンバスターと、次々に攻めていく。梅咲が隙をついてやっとななみにチェンジし、ジャガーとななみのマッチアップ。ななみはタックルでジャガーを倒し、バックを取るとダイヤル固めで大回転!再び梅咲に代わり、梅咲のランニングネックブリーカー、滞空時間の長いブレーンバスターが決まる。ジャガーはアジャにタッチ。アジャはエルボードロップで観客を沸かせる。続けて「終わりにします」とフィニッシュ宣言でブレーンバスターの構えに。振りほどいた梅咲が低空ドロップキックを突き刺す。もう1人の山形県出身レスラー・佐藤綾子がここで登場!京子との山形県人対決に。佐藤はおぼんの達人でフォールするが、出羽孝健レフェリーの厳格なジャッジでノーフォール。ならばとおぼんを捨て、ジャパニーズレッグロールクラッチ。ジャガーがカットに入り、佐藤には梅咲が加勢。しかし京子は怪力で2人まとめてブレーンバスター!続いてななみが飛び出し、京子との迫力のタックル合戦。高校生ながら京子をタックルで倒すパワーを山形のファンに見せつけ、拍手喝采を浴びる。そこにボディプレスを投下するがカウントは2。すると梅咲と佐藤が連続ミサイルキックで強力な援護射撃!このチャンスにななみが111キロの京子をなんとノーザンライトスープレックスでぶん投げ、ななみの成長ぶりに会場は大盛り上がり。コーナーに上るななみをジャガーが捕まえ、京子もコーナーへ。雪崩式ブレーンバスターでさっきのお返しとばかりにななみをぶん投げ、ナイアガラ宣言!慌てて佐藤と梅咲が阻止するが、アジャが一斗缶で2人を次々と排除。京子は再びナイアガラの構えに。今度こそ井上京子の代名詞・ナイアガラドライバーが火を吹いた。この一撃にななみは動けず、3カウント。山形県南陽市が生んだ天才レスラー・井上京子が、自身の凱旋大会のメインを白星で飾った。
マイクを持った京子は「南陽大会、満員になりました。ありがとうございます。あと何年プロレスできるか分からないですが、引退するまで応援してください!」とご挨拶。京子、そして満員のファンの笑顔で、南陽大会は幕を閉じた。

【試合結果】2024年6月21日(金)フューチャーサイトvol.22

第一試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 柊くるみ

オープニングマッチはヘビー級女子の大熱戦!
まずはロックアップ、力比べ。キャリアと実績で勝る柊が押していくが、重さなら香藤も負けてはいない。果敢にタックル合戦を挑む。しかし激しいぶつかり合いの末、倒れたのは香藤。柊は香藤の髪を引っ張り、豪快なヘアホイップ。コーナーに追い込み顔面蹴り、さらに95キロの香藤をボディスラムでマットに叩きつけると観客からは拍手喝采。フットスタンプで香藤の大きなお腹を踏んづけると、「跳ねる!跳ねる!」と楽しくなってしまった柊。80キロのフットスタンプを何度も何度も繰り返し、食らう香藤は苦悶。香藤は柊をコーナーに振り、ボディアタックやドロップキックで反撃開始。しっかり腰を落とした逆エビ固めで捕らえるも、これはロープが近かった。今度は柊が香藤をロープに振ってボディアタック。続くキャノンボールは回避した香藤がボディプレス。今度こそリング中央の逆エビ固めでエスケープをなかなか許さない。ファンの手拍子に後押しされるように柊の手がロープに届くと、重いエルボーを連発する香藤。しかし柊はトラースキック一発で形勢逆転し、キャノンボールをお見舞い。カウント2で返した香藤に柊はミサイルキック発射。トドメのラリアットで3カウントを奪った。

第二試合 タッグマッチ20分一本勝負
[ブルーオーキッド]美蘭&世羅りさ vs 真琴&松本都

2対2? 3対1?…とにもかくにもブルーオーキッド快勝!
タッグベルトを虎視眈々と狙うブルーオーキッド。この日の相手は真琴と松本都!
試合前の真琴は「相手よりパートナーが敵」、対する都は「全員敵」とそれぞれSNSに投稿。入場時は真琴が都の隣を全力拒否。美蘭と世羅がリングに上がると、真琴もブルーオーキッドに加入する始末。今井レフェリーも「3対1だな」とあっさり認めてしまい、都は孤立。仲間割れどころか、最初から仲間ではないという事態に。この試合、どうなってしまうのか…?
怒りの都は赤コーナーへ突撃!ブルーオーキッドwith真琴は都を簡単に捕まえ、3人がかりで都を袋叩きに。いよいよキレた都は「このブス!」と真琴に馬乗りエルボー。しかし世羅が都を蹴落とし、リング上は3人に。喜ぶ真琴だが、これは世羅の巧妙な(?)罠だった!今度はブルーオーキッドの2人で真琴に連携攻撃。孤軍奮闘の真琴は美蘭を捕まえ青コーナーに連行し、都にチェンジ。都はコブラツイストで美蘭を絞り、真琴も世羅にコブラツイスト!ところが抜け出した美蘭が都にコブラツイストをお返し。見かねた真琴がカットに入るが、その後の連携は全く噛み合わず。都は「お前、邪魔ばっかすんな!」と真琴に蹴りを入れる。ならばと真琴は美蘭と息ぴったりのWキックを都にお見舞い。美蘭は都にスピンキック、真琴に619など、大人げない2人を相手に真っ向勝負。世羅のアシストを受け、華麗なライオンサルトで宙を舞うがカウントは2。美蘭からタッチを受けた世羅はセラリズムバスターで真琴をマットに叩きつけ、真琴はW.W.ニーを世羅のみぞおちに落とす。白熱の展開から真琴は都にチェンジ。うるさい都にWニーアタックを突き刺した世羅は、追撃のリバースニードロップを狙いコーナーへ。このピンチは真琴が飛び出して阻止し、都が世羅を追走。コーナー上での卍固めを決めてみせた。すると美蘭がドロップキックで都を落下させ、ブルーオーキッドの連携技“瓦割り”で都は大ダメージ。今度こそのリバースニードロップも成功するが、カウント2で真琴がカット。しかし息の合わない2人は、世羅を挟み撃ちにする大チャンスで誤爆に。都は逆転のみやここクラッチで世羅を丸め込むが美蘭のカットが間に合う。コンバインで捕まった都を真琴が救出し、都はもう一度みやここクラッチ。しかし丸め込まれた世羅は体をクルリと反転させ、そのまま都を押さえ込む。都はロープを掴んだが、既にレフェリーがマットを3回叩いていた…。ゴングが鳴ってもロープブレイクを主張し吠え続ける都。勝ったブルーオーキッドに拍手を送る真琴。抱擁する美蘭と世羅。やはりタッグには、愛が不可欠!

第三試合 シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs 藤田あかね

Himiko、涙のマイク…ドアラの因縁からタッグ結成へ!
5.26名古屋大会でもシングルでぶつかった2人。名古屋では中日ドラゴンズのマスコット「ドアラ」の耳を強制装着されてしまう屈辱を味わい、試合にも敗れたHimikoにとってはリベンジマッチ。勝って藤田に言いたいことがあると意気込む。
燃えるHimikoは藤田との握手を拒否。エルボーを連発して気迫を見せる。Himikoがチョップを打つと、藤田もHimikoの気合いに応えるようにお返し。藤田がチョップを連発するとHimikoは悲鳴!藤田はHimikoのWアームを持ちこたえ、コーナーに振ってボディアタック、キャメルクラッチ、エルボードロップと続けていき、ぐんぐんリードを広げていく。まだまだ余裕の表情の藤田。「おい、やり返すんじゃないのか?」と顔面に蹴りを入れてHimikoを挑発。これで再び闘志が燃え上がったHimikoは藤田の胸にエルボーを打つ。藤田がHimikoを担ぐと、Himikoは回転エビ固めに切り返そうとする。見切った藤田は持ちこたえ、ヒップドロップ投下。これをかわしたHimikoがクルスフィックス。何とかロープに逃げた藤田は肘を押さえ、余裕から一変、苦しい表情に。Himikoは追撃の低空ドロップキック。立ち上がった藤田だが、痛む腕で打つエルボーに本来の威力はない。今度はHimikoが「おい!どうした!」と煽ってみせ、ブルドッギングヘッドロック。そしてまたも藤田の腕を厳しく極めるHimiko、苦悶の藤田。いつになく力のないエルボーを打つ藤田に、Himikoはエルボースマッシュ。藤田はHimikoを逆エビ固めに捉えるが、力の入らない腕を解き逆片エビ固めに。ロープを掴んだHimikoに、藤田は残る力を振り絞ってバックフリップ、みかんでポンと続け、腕攻めに苦しみながら辛くも勝利した。
惜しくも敗れたHimikoは「自分は昨日、勝ったら言いたいことがあるって言ったけど、負けちゃったけど…ディアナのホームなんで、大目に見てください」と涙ながらに切り出し、藤田に伝えたかった言葉を紡いでいく。「この前のシングルマッチで、あなたは私にドアラの耳が似合うことを教えてくれた。そしてパワフルで、まっすぐで、泥臭くて…ちょっとだけチャーミングな、あなたのプロレスに魅せられました。2人で、新しい景色作っていきませんか?新しい風を作っていきませんか?藤田あかねさん、Himikoとタッグ組んでください。お願いします」。藤田は「あんまりこういう風にタッグ組んでくださいって言われることがなくてびっくりしてますけど…Himikoさん。1つだけ訂正させてもらうと、ドアラの耳は今まで見た中で一番似合ってませんでした。過去最高です」とまずはHimikoのポジティブな勘違いをしっかり訂正。その上で「自分は25歳で練習生になって、26歳でデビュー。その時凄く年齢にコンプレックスがあって、まわりはみんな若いのに辛いなぁって。体も言うこと聞かなくなってきて苦しいときに、あなたが、もう50歳ですよね?年齢を言い訳にしないでどんどん進化していくHimikoさん…自分も好きですよ」と、Himikoへの素直な思いを吐露。藤田の「これからよろしくお願いします」の一言で、タッグ結成が決まった。がっちり握手を交わしたHimikoと藤田は笑顔でリングを後にする。2人が作る新しい景色に期待だ。

第四試合 メインイベント
スペシャルタッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&中島安里紗 vs ななみ&マコトユマ

ディアナマットに“悪魔”降臨…梅咲遥&中島安里紗、ドリームタッグで快勝!
メインイベントは8月23日の引退試合を控えたバイオレンスクイーン・中島安里紗が久々に参戦。ディアナのシングル王者・梅咲遥とファン待望のタッグ結成だ。対角に立つのは若手王者のななみ、新人のマコトユマ。フューチャーサイト総監修を務める佐藤綾子は「中島安里紗のプロレスを経験するのとしないのとでは、後のプロレス人生何か変わるんじゃないかって思ってる」と10代コンビに期待を寄せる。梅咲とは握手を交わした中島だが、ななみとマコトに対しては「誰だよお前ら」と鋭い視線を向ける。そんな中、まずは梅咲とななみが先発し、ディアナらしいぶつかり合いを展開。ななみからのタッチを受けたマコトを捕まえた梅咲。赤コーナーに連行し、中島にチェンジ。いよいよ中島安里紗登場!容赦なくマコトをいたぶる中島の姿に、観客は大盛り上がり。やられっぱなしのマコトに「おい、どうした。やり返せよ!」と一喝し、顔面に蹴りを入れる中島。弱々しくエルボーを打つマコトに、中島は強烈なビンタ!観客、セコンド陣からも「やり返せ!」の声が飛ぶ中、マコトはドロップキック。中島は涼しい顔で受けきり、「なめんな!」とビッグブーツ。「どうした!もっと来い!」と発破をかけられ、懸命にエルボーを打つマコト。笑顔を見せた中島は再びビッグブーツを突き刺し、バックドロップ。肩を上げたマコトは飛行機投げ。ななみにチェンジする。ななみは中島をコーナーに振り、勢いよくボディアタックで突撃。ななみがエルボーを打つと、中島も反撃し大迫力の打ち合い。中島のエルボー連発にふらついたななみ。中島はもちろんこの機を逃さず猛攻。Wアームスープレックス、ミサイルキックと畳み掛け、ななみがキックアウトすると梅咲にチェンジ。梅咲もミサイルキック2連発でななみを吹っ飛ばし、滞空時間の長いブレーンバスター。ななみはスリーパーで梅咲を捕まえるが、切り抜けた梅咲が低空ドロップキック。それでもななみはもう一度スリーパー。ロープが近いようで遠い梅咲。ななみは胴締めも加えがっちりとロック。マコトが中島を押さえる中、なんとか梅咲の足がロープにかかる。梅咲のラ・マヒストラルをななみが巧みに切り返し、丸め込み合戦へ。これを見て飛び出した中島は、ななみを狙ったはずが梅咲を蹴っ飛ばしてしまう。慌ててななみにもキックを見舞ってカットする中島だったが、食らった梅咲とななみはぐったり…。中島は何事もなかったかのように「梅咲!しっかりしろ!」。大ダメージのななみに替わってマコトが梅咲に連続クロスボディ。誤爆のダメージを引きずりながらも梅咲が渾身のエルボーを打つ。マコトのアシストに入ったななみは、梅咲と中島の激レアWネックブリーカーの餌食に。中島とのタッグは2回目となる梅咲だが、息の合った連携を見せた。梅咲のキューティースペシャルは肩を上げたマコト。しかし中島のダイビングフットスタンプ、梅咲の梅スプラッシュを連続被弾。梅咲がフォールし、3カウントを奪った。
マイクを持った梅咲が「中島さんと梅咲のタッグ、いかがでしたかー?」と呼び掛けると、集まったファンは拍手喝采で応える。「中島さんみたいなハードヒッターになりたくて、試合も見させていただいてるんですけど、タッグで隣に立たせていただいて嬉しかったです。(引退まで)あと2ヶ月しかないんですけど、スケジュールが合えば…次は対角でお願いします」と、中島への思いを語った。ディアナマットでもまさに“悪魔”のようなファイトを見せた中島は「ディアナさんとは普段関わることがないんですけど、引退ロードで新たな出会いがあるっていうのも面白いなと思います。女子プロレスの未来は明るいなと、ななみ選手を見て思いました。でもこのメンバーで梅咲が一番元気っていうのは、若い子の頑張りが足りないと思う。もっともっと頑張ってもらって梅咲をババア扱いできるぐらいにもっとパワフルになってほしい。これからのディアナに期待しています」と、中島らしい言葉でディアナ10代コンビにエールを送った。
中島安里紗引退まで残り2ヶ月。梅咲との“対角”実現はあるのか?

中島&梅咲 バックステージコメントはコチラ!

【試合結果】2024年6月16日(日)アミスタ大会vol.61

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
美蘭 vs 香藤満月

HAPPY BIRTHDAY 美蘭&満月!
第一試合は、6月に誕生日を迎える2人によるシングルマッチ。今月で26歳になる香藤がまずはパワーで押すが、15歳になったばかりの美蘭は軽やかな身のこなしで対抗。美蘭が「上げるぞ!」とボディスラムの構えに。しかしやはり95キロの香藤は重すぎる?持ちこたえた香藤がショルダースルーに切り返し、ボディプレス。かわした美蘭がドロップキック。香藤はしっかりと腰を落とした逆エビ固めで美蘭を苦しめる。ディアナ最軽量の美蘭はギブアップ寸前まで追い込まれながらも、観客の美蘭コールに後押しされ、力を振り絞ってロープエスケープ。エルボーの打ち合いでは美蘭も鈍い音を鳴らし、意外なパワーで観客を沸かせる。香藤は大きなお腹で美蘭を弾き飛ばし、再びのボディプレスは成功。肩を上げた美蘭は香藤の重さに苦戦しながらも619や大車輪で攻める。美蘭がコーナーに上ると香藤が投げ落とし、またもボディプレス。美蘭はこれも返し、スピンキックで香藤の側頭部を撃ち抜く。これでふらついた香藤に素早く飛び付き、ウラカン・ラナで勝負あり。体格差も跳ね返し、自らの誕生日を白星で祝った。

第2試合  シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs マコトユマ 

マコトユマ、デビュー戦のカード再び!
第二試合もディアナ同門対決。昨年10月のマコトユマデビュー戦と同じカードに。未だ自力勝利のないマコトは、デビュー戦の相手に成長した姿を見せられるのか。序盤はグラウンドの攻防。先輩のHimikoに、レスリング経験のあるマコトが食らいついていく。マコトの成長を感じたHimikoは「いいね、ユマ!」と握手を求める。素直なマコトは「ありがとうございます」と応じてしまう…。ズルいHimikoは「んな訳あるか!」と蹴りを入れ、キャメルクラッチでギブアップ狙い。ロープが遠いマコトに、Himikoはリバースインディアンデスロックで今度は足攻め。防戦一方のマコトもボディスラムで反撃し、エルボー連発。Himikoは涼しい顔で受けきり、「効いてないんだよ!」と一発お返し。マコトがレインメーカー式の飛行機投げやドロップキック、エルボー、初披露のネックブリーカーと攻めていくが、Himikoは全てカウント2で返す。持てる技を出し尽くしたマコトに、Himikoは河津掛けからHIGAMIクラッチへと繋いでギブアップを奪った。

第3試合  タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&ななみ vs 咲蘭&海乃月雫

海乃選手、お久しぶりです。ディアナVSアイスリボン!
第三試合はアイスリボンから海乃月雫が再デビュー後は初となるディアナ参戦!海乃と同じくアイスリボン所属で、2021年デビューの同期である咲蘭と共に元気よくリングイン。対する梅咲遥も、同期で同門のななみと「えーがた」タッグで登場だ。アイスリボン組は奇襲をしかけ、いきなりディアナ組2人の顔面に蹴り。梅咲が咲蘭を蹴散らし、海乃とのマッチアップ。海乃のドロップダウンを見切ってフットスタンプ、巻き投げを堪え巻き投げで返すなど、梅咲がリード。続いて、中学卒業以降はすっかりギャル化した咲蘭と、真面目系(?)を貫くななみの女子高生対決。さっきのお返しとばかりに咲蘭の顔面を攻撃するななみと梅咲。なかなか反則カウントを取らない玉川レフェリーに「遅ぇな、ジジイ!」とブチギレの咲蘭。高校1年生の咲蘭の口撃は止まらず、高校3年生のななみに「なめんなババア!」とドロップキック!おそらく人生初のババア扱いに茫然とするななみ。そこに海乃が飛び出し、狡猾な反則攻撃。耐え抜いたななみは正々堂々のエルボー合戦を挑む。ななみの重い一撃に悶える海乃だが、こちらも力強いエルボーをお返し。激しい打ち合いは互角に。海乃がドロップキックを放ち、咲蘭にチェンジ。咲蘭はななみの手を踏みつける小悪魔ファイト。ななみは咲蘭をスリーパーで捕らえたが、咲蘭の小さな体で懸命にロープエスケープ。ななみからタッチを受けた梅咲は滞空時間の長いブレーンバスター。咲蘭は梅咲にも「ババア」と吐き捨て、ドロップキック、カサドーラ、フットスタンプ、フェイマサーと続けていく。変わった海乃もヘッドシザーズホイップ、顔面蹴り、低空ドロップキックと矢継ぎ早に技を繰り出す。ななみが救出に入ると、アイスリボン組は息のあった連携でななみを蹴散らし、梅咲にも合体フットスタンプを落とす。海乃はエルボー…と見せかけてのグーパンチで梅咲の動きを止めるが、すかさずななみが飛び出し海乃にタックル。そこに梅咲が低空ドロップキックを突き刺す。さらにミサイルキックで吹っ飛ばし、エルボースマッシュ。この一撃にふらつきながらも、海乃はフィッシャーマンズスープレックスで美しいブリッジ。ななみがカットしたところで、試合時間残り5分のアナウンス。梅咲がキューティースペシャルで負けじと鮮やかなブリッジ。その梅咲の腹に咲蘭がフットスタンプを落とす強烈なカット。咲蘭が頭脳プレーで誤爆を誘ってななみを蹴落とし、海乃と梅咲は丸め込みの応酬に。逆さ押さえ込みで相手を転がした梅咲は、電光石火のラ・マヒストラルで勝負を決めた。敗れた海乃が中指を立てて悪態をつくと、梅咲はその指をガブリ!ななみに窘められながらリングを下りていった…。

第4試合   タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&デボラK vs 佐藤綾子&DASH・チサコ

DASH・チサコが久々のディアナ参戦!綾子チサコ、強すぎる!
「トオルとヒロシとキョウコ」のビーバップトリオで話題をさらった、井上京子とDASH・チサコのヤンキー対決が早くもディアナマットで実現!
チサコはハードコアクイーンらしくパイプ椅子を持参。おぼんマスター・佐藤綾子も勿論おぼんを持ってリングイン。第一回の「じゃじゃ馬トーナメント」に参戦していた2人は、意外にもこの日が初タッグとなる。おぼんとパイプ椅子の初共演にも注目だ。
まずはデボラと佐藤が先発。デボラはドロップキックで先制攻撃。しかしあっという間に佐藤が逆襲で倍返し。佐藤とチサコが初タッグとは思えないタッグワークでデボラを捕まえて逃がさない。チサコはレフェリーの目を盗んで早速の椅子攻撃。佐藤もデボラをパイプ椅子の上に落とし、さらにコーナーでチサコが構えるおぼんに向かってデボラを叩きつける。凶器の扱いに慣れた2人は見事なコンビネーションでまだまだデボラをいたぶる。やられっぱなしのデボラだったが、タックルでチサコを吹っ飛ばし、やっと京子にチェンジ。チサコとキョウコの対決再び!京子は鬱憤を晴らすように大暴れ。ダンシングツリー、クロスフェイスロック、キャメルクラッチと攻めていくが、チサコのピンチにはアヤコが飛び出す!佐藤がドロップキックでチサコを救出。しかし京子はラリアット一発で佐藤を倒し、おまけにチサコにもラリアット!チャンスを作った京子はデボラにチェンジ。デボラは馬乗りエルボー連発でさっきのお返しだ。しかしチサコはデボラの髪を掴んで「来いよ」と挑発する余裕を見せ、スピードの乗った低空ドロップキック。佐藤も続けて低空ドロップキックを浴びせていく。デボラはブレーンバスターで佐藤をぶん投げるが、佐藤はカウント1で肩を上げ、投げっぱなし佐藤トランペット。またも劣勢に陥るデボラ。チサコが「もっと応援してやれよ」と観客を煽る。観客の手拍子の中、デボラがスピアーで一矢報いるフォール。カウントは2に終わり、京子にタッチ。佐藤はビクトル投げから膝十字固めに繋ぐが、京子の手がロープに届く。コーナーに上った佐藤をデボラが捕まえ、京子の雪崩式ブレーンバスターが炸裂!リング中央で大きくバウンドした佐藤だがキックアウト。タッチを受けたチサコは京子のバックを取るが、チサコを引きずってロープエスケープ。京子は高速ブレーンバスターでチサコを投げ、デボラにチェンジ。デボラのタックル3連発をキックアウトしたチサコは、ノーザンライトスープレックスホールドで弧を描く。しぶとく肩を上げたデボラにチサコはフットスタンプ、かわしたデボラが極楽固め。佐藤が蹴りを入れてカットするも、京子が両腕のラリアットで2人をなぎ倒す。再びの極楽固めやスリーパーでチサコを逃がさないデボラだったが、試合時間残り3分がアナウンスされたところでチサコのエスケープを許してしまう。するとチサコの低空ドロップキック、佐藤のミサイルキック、チサコのダイビングフットスタンプを次々と被弾。一時は京子のカットに救われるも、チサコの必殺ホルモン・スプラッシュで決着。綾子チサコが初タッグで白星を挙げた。
会心の一撃で3カウントを奪ったチサコは「センダイガールズプロレスリングのDASH・チサコです。ディアナさんがこうやって道場マッチやってるのが羨ましくて、仙女も道場があるんですけどお客さんが入れるほど大きくないので。いつか大きいところに引っ越して、道場マッチしたいなと思いました。ディアナのファンの皆さんは本当に温かくて、勇気を貰いました。ありがとうございました。ディアナの新人も他団体の若い選手も見ていて、若いパワーもいいなと思いました。今日見て、仙女もいいなと思ってくれた方は、7月15日に後楽園大会があるので見にきてもらえたら嬉しいです」と笑顔。続けて佐藤には「綾子さん、凶器いいじゃないですか。おぼんいいじゃないですか。ハードコアマッチとかどうですか?」とまさかの提案!佐藤はバックステージで「膝、痛いから…」とやんわり断ったものの、チサコとのタッグには手応えを感じた様子。「また組みましょう」と握手を交わした。

佐藤綾子&DASH・チサコ バックステージコメント

【試合結果】2024年6月2日(日)アミスタ大会vol.60

第1試合  シングルマッチ15分一本勝負
梅咲遥 vs デボラK

ディアナにもタイパの波?絶対センター・梅咲遥、3分で超スピード決着!

梅咲は試合前日、「いつまで負けてるの?」「付き合うつもりは一切ない」と、ディアナ入団以降実績のないデボラに苦言。宣言通り、ゴングが鳴るとお付き合いナシの丸め込みで秒殺狙い。梅咲のラッシュを全て返しきったデボラはスピアーで反撃。逆エビ固めはしっかりと腰を落とし、梅咲のエスケープを許さない。極楽固めは梅咲の体を後ろに大きく反らす。梅咲の「そろそろ本気の覚醒デボラ見せて」の言葉に触発されたか、デボラは猛攻。次々と攻めていき、バックフリップで梅咲をマットに叩きつけてフォール。しかし梅咲がこれを切り返して押さえ込み、あっという間にスリーカウントを奪った。マイクを持った梅咲は「早すぎでしょ。これが巷で噂の3分試合です」とニヤリ。「プロレス好きな方はご存じだと思いますけど、自分もSNSで見て、3分で決めきるってどんなもんかな?と、自分に課題を持って試合をさせていただきました」と、WWEが立ち上げた試合時間わずか3分の新ブランド・WWE Speedに言及し、3分33秒での決着は狙ったものであると告白した。「結構攻められたけど、どんな風に試合が見えたのか。あとで感想教えてください」とファンの反応を伺いつつリングをあとにした。タイパは抜群、ファンの満足度はいかに…?

第2試合  タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&香藤満月 vs 藤田あかね&尾﨑妹加

欠場の代打は…なんと京子!社長自ら2試合敢行!

小林香萌が体調不良により急遽欠場となり、ディアナ社長・井上京子が一肌脱いだ!一日2試合を敢行することに。まず1試合目は95キロの香藤とともに、ディアナ版“チーム200キロ”ともいえるヘビー級コンビ結成だ。まずは香藤と藤田が先発。藤田が力比べから反則グーパンチで試合のペースをモノにする。香藤もボディプレスで反撃するが藤田がかわし、尾﨑にチェンジ。尾﨑のキャメルクラッチを耐え抜き、ボディスラムで一矢報いて香藤から京子へ。京子と尾﨑のマッチアップ…といえばコレ!「今日もやるぞ!」と気合漲る2人は迫力のタックル合戦で会場を沸かせる。肉体と意地を激しくぶつけ合い、「倒れろ!」と渾身の一撃で尾﨑を倒した京子に軍配。やられた反則には京子も反則で返す。藤田がやったようにグーパンチで尾﨑を殴ると、流石に今井レフェリーが制止。ならばとパーで平手打ち。替わった香藤は「私もやる!」と尾﨑にタックル合戦を挑む。体格を活かしたタックルで尾﨑と渡り合うが、これは尾﨑が力で上回ってみせる。タックルでは倒された香藤はボディプレスを一発落とし、京子にチェンジ。尾﨑は京子を担ごうとするが、111キロの巨体は上がらず。持ちこたえる京子にラリアットを放ち、もう一度トライ!今度はしっかり京子をアルゼンチンバックブリーカーで担いでみせた。尾﨑からのタッチを受けた藤田も京子にタックル連発。続いてコーナーに上った藤田を京子が雪崩式ブレーンバスターでぶん投げ、ナイアガラ宣言!慌てて尾﨑が阻止するが、京子は2人まとめてラリアット。さらに香藤とのWタックル、サンドイッチボディアタックでまさに圧殺。耐えた藤田は尾﨑との合体で重い香藤をぶん投げ、キャメルクラッチ。京子はしがみつく尾﨑を引きずりながらカットに入り、かわいい後輩のピンチを救う。しつこい尾﨑を蹴散らす京子だったが、場外から京子の足を引く尾﨑。京子は徐々にリング外へ落ちていく。その間に香藤は藤田の変形キャメルクラッチに捕まる大ピンチに。京子はカットに入れず、自力でロープに逃げることもできず…香藤はあえなくギブアップを喫した。

第3試合 3WAYマッチ 20分一本勝負
ジャガー横田 vs ななみ vs 中森華子

お久しぶりです、ジャガーさん。限定参戦のジャガー、得意の3WAYで存在感見せた!

クリスタル王者のななみ、タッグ王者の中森、アミスタ大会は限定参戦となっているジャガーの3WAY。ジャガーは今年4月以来のアミスタ登場となるが、いつも通りパイプ椅子を持参。真面目なななみは「いいんですか?」。使わせないから、となだめる今井レフェリーに「毎回じゃないですか」と諦めモードの正論。ジャガーも「座るだけ」と主張し、結局イスは持ち込まれてしまう…。
どうやら中森と組みたいらしいななみ。ジャガーは「お前はディアナ、こいつPURE-J」とななみに結託を持ちかける。直属の大先輩を裏切れないななみはジャガーにすり寄るが、いきなりジャガーを丸め込む!今度は中森との連携でジャガーの顔面を攻撃。「すいません…」と口では言うが、あっさり裏切るななみに中森とジャガーがトレイン攻撃。中森が逆エビ固めでななみの腰を反らすと、ジャガーが中森にスリーパー。今度こそななみとの連携を決めたいジャガーだが、中森のWネックブリーカーの餌食に。ジャガーは場外へ落ち、リングは中森とななみの見応えのある攻防に。ななみがエルボーを打てば中森はキックで応戦。ストレッチマフラーで再びななみの体を大きく反らす中森。するとジャガーがリングに戻り、やはり座るだけではなかったパイプ椅子で殴打して強引にカット。中森は凶器にもめげずジャンピングニー、ハイキック、フィッシャーマンズスープレックスと三連撃。カウント2で返したジャガーは中森の脳天にカカト落とし。飛び込んだななみにもカカトを落とすジャガーだが、ななみがこれを白刃取り。ノーザンライトスープレックスを2で返されても、間髪いれずにボディプレス。甦った中森がカットし「今度こそ行くぞ!」とななみと手を組む。カットしておいて虫のいい中森に、ななみは疑いの目を向ける…。一応息の合った連携を見せたが、ジャガーは2人まとめて返り討ちに。中森はまたも場外へ落下してしまう。ジャガーはななみにコブラツイスト。しぶとく復活した中森がシャイニングフラワーでカット。しかし倒れたジャガーに、ななみがフォールを横取り。ジャガーは肩を上げたが、またしても裏切ったななみの側頭部を中森の怒りのハイキックが撃ち抜く。中森はジャガーにもハイキック…が、ジャガーはひらりとかわし、ジャーマンスープレックスで中森を排除。ななみとの一対一となり、セブンスリーホールドを切り返したジャガーがスリーカウントを奪った。

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&坂井澄江vs佐藤綾子&マコトユマ

坂井澄江が日本マットに久々登場!完璧超人・井上京子と“完璧”コンビネーション!

この日2試合目の京子は、「何十年ぶり」の坂井澄江とタッグ結成。坂井自身も「日本での試合が2019年のスターダム以来、ディアナ参戦は…昔のことすぎていつぶりか分からない。旗揚げしてすぐの頃かな?」と笑うほどだ。海外マットで長く活躍するベテランの坂井が、日本のファンの前でどんな戦いを見せるか注目のカード。
京子はなぜか「完璧超人・井上京子」とコールされ、戸惑いつつも満更ではない様子…。坂井は京子とがっちり握手し、京子コールを煽る。乗せられた京子が先発。佐藤とマコトが奇襲を仕掛け、京子をタコ殴りに。しかし京子は「完璧超人、なめんなよ!」と佐藤を豪快に投げ飛ばす。2試合目とは思えない大暴れで坂井にチェンジ。坂井は「京子さん、京子さん、お願いします!」とコーナーに帰りたがる京子を引き留め、何度も連携を志願。「一人でやってくれ」と今井レフェリーも呆れ顔。京子に憧れて女子プロレスラーになった坂井は、連携が決まる度に笑顔。佐藤からタッチを受けたマコトには「女子プロレス、最高!」と女子プロムーブ。マコトも女子プロムーブをお返しし、エルボー、ドロップキック。しかし坂井と京子は巧みなタッチワークでマコトを捕まえて離さない。坂井の首4の字、京子のフロントネックロックなど大ベテランの厳しい攻めを堪え、レインメーカー式の飛行機投げでやっと佐藤に替わる。佐藤と坂井はテクニカルな攻防に。佐藤が華麗なWアームスープレックスでぶん投げると、坂井は柔道仕込みのサブミッションを次々と披露。坂井から京子に替わると、佐藤は素早くバックを取ってジャパニーズレッグロールクラッチ。キックアウトした京子に、佐藤はミサイルキック狙い。坂井が飛び出しコーナー上の佐藤を封じ、京子の雪崩式ブレーンバスターを好アシスト。ナイアガラドライバーはマコトがカットしカウント2。替わったマコトは丸め込みを連発。佐藤もおぼんで加勢するが京子の肩が上がる。京子はショートレンジラリアットを2発お見舞い、だがマコトはカウント2で返す驚異の粘り。場外では坂井が佐藤を押さえ、リング上は“完璧超人”の右腕がもう一度唸りを上げる。マコトをロープにはりつけ、3発目のラリアットで京子が勝負を決めた。
勝った京子は坂井にマイクを渡す。坂井は「私はプロレスなんて…ってずっと思ってる人でした。友達についていって京子さんの試合を見て、プロレスラーになろうと思いました」と切り出す。続けて、「何年か前に引退を宣言していたんですが、どうしても引退試合のカードが揃わず引退してません。そしたら京子さんとアメリカのリングでまた会えて、京子さんから声をかけていただいて、ディアナに帰ってくることができました。京子さんとジャガーさんがおられるということで、アメリカで2万人の前で試合しても全く緊張しなかったのに、緊張して試合が思うようにできなかった。京子さんに助けられてチームとして勝てました。27年前、ジャガーさんにプロレスを習って、京子さんとタッグリーグで組ませていただいて、勉強になって今があります。プロレスは技じゃなくて気持ちだと…京子さんとジャガーさんから学んで、プロレスを続けてくることができた。京子さん、辞めるまでにシングルマッチをお願いします。アメリカのプロモーターがきっと私の願いを叶えてくれると思います」。ジャガー横田と井上京子への思いを語り、シングルも直訴した坂井。アメリカで実現する可能性も浮上し、まさにワールド女子プロレス!「何十年ぶり」のタッグでも連携が光った井上京子と坂井澄江、シングルマッチ実現の日を心待ちにしたい。

井上&坂井 バックステージコメント動画はコチラ

【試合結果】2024年5月26日(日)名古屋・ダイアモンドホール大会

【観衆】236名

第一試合 シングルマッチ 15分一本勝負
Himiko VS 藤田あかね 

名古屋大会のオープニングマッチにドラゴンズ女子が登場!Wどらほー!

膝の怪我で苦しんだ経験がある藤田あかねは、Himikoとの対戦を楽しみにしていたという。名古屋大会ということで、大好きな中日ドラゴンズのユニホーム姿で登場の藤田。対するは怪我から復帰し持ち前のガッツで奮闘、ハードな連戦もこなすHimiko。前日は岐阜でCatch the WAVE エリザベスブロック初白星を挙げ、ここで勝って連勝の波に乗りたいところだ。
ゴングが鳴って早々に客席からあかねコール。Himikoもコールを煽り、Himikoコールで上回ってみせる。ロックアップからの力比べは藤田がロープに押し込む。ヘッドロックの取り合いはHimikoも食らいつき互角に。Himikoはリバースインディアンデスロックで膝攻め。藤田はHimikoをコーナーに追い詰め、根尾昂ばりの野球チョップを4球!名古屋に集まったファンから拍手喝采。さらに反則を交えながらHimikoをいたぶっていく。藤田はHimikoをロープにはりつけ、ドアラの耳カチューシャをHimikoに強制装着!皆さんおまちかねの(?)シャッターチャンスを演出。ところがファンの反応はイマイチ…。今井レフェリーにも「そんなに待ってない」と突っ込まれる始末。「写真撮れよ!カメラ下げんな!」と冷ややかな観客にHimikoブチギレ!「全然かわいくねぇな…」と吐き捨てた藤田に怒りのHimikoはブルドッギングヘッドロック。レッグシザーズネックロックは藤田がロープに足をかけてもなかなか離さない。河津がけ、バックフリップの切り返し、丸め込みと次々に攻めるが全てカウント2で返されてしまうHimiko。藤田はタックルで突撃し、倒れたHimikoの足をクラッチ。テキサスクローバーホールドでギブアップを奪った。この日バンテリンドームナゴヤで20勝目を挙げたドラゴンズとともに、ドラゴンズ女子代表(?)の藤田も貫禄勝利だ。Wどらほー!

第二試合 タッグマッチ 20分一本勝負
真琴&尾﨑妹加 VS デボラK&マリ卍

柳ケ瀬プロレスからマリ卍が参戦!デボラKと大型タッグ結成!目指せトレンド入り?

先発はマリと真琴。マリは得意のチョップで真琴の胸を真っ赤に染め、会場を盛り上げる。デボラも加わり、デボラとマリが交互にチョップ。さらにマリは鼻フックで真琴に精神攻撃。「(撮った写真は) #ディアナ で!」とちゃっかり宣伝。真琴は尾﨑とともにマリに逆襲の鼻フック。「拡散してください! #ディアナにノルなら今しかない !」と尾﨑もハッシュタグを宣伝。これでトレンド入りは間違いなしだ。さらに2人がかりでマリの顔面を蹴る真琴と尾﨑。「もう顔はやめて…」と懇願するマリ。助けに来ないデボラに苛立ちを隠せず「デボラ!止めに来いよテメェ!」。マリと尾﨑のパワー対決は白熱!タックルのぶつかり合いは激しい肉弾戦に。尾﨑のセントーンに、マリもセントーンでお返し。替わったデボラは力の乗ったエルボーを連発し、尾﨑のバックを取ってスリーパー。尾﨑の手がロープに届きくと、ロープにかけながらの極楽固めで攻め手を緩めないデボラ。尾﨑はラリアットやアルゼンチンバックブリーカーでウェイトリフティング仕込みのパワー炸裂。替わった真琴はブレイジングキック、W.W.ニー。Wアームは重いデボラを上げられず、デボラがタックル。デボラのスピアーは尾﨑がカット。マリを尾﨑がラリアットで排除し、その隙に真琴がクルリと丸め込んで3カウントを奪った。

第三試合 タッグマッチ 20分一本勝負
ななみ&美蘭 VS 沙恵&マコトユマ 

生まれも育ちも名古屋!“名古屋の性悪女”沙恵参戦!10代コンビ・ななみらん快勝!

名古屋出身・ご当地レスラーの沙恵は「若い奴らに絶対負けない」と意気込むが、中学生レスラー・美蘭が先制攻撃を仕掛ける。ななみがマコトをコーナーに追い詰めていたぶると、沙恵が近付いて威嚇。このカードは沙恵以外全員10代…沙恵は「お母さん?」と突っ込まれてしまう。その後もななみと美蘭の一挙手一投足に圧をかける沙恵。学生コンビ・ななみらんの合体フットスタンプが決まると「お前らどんな教育受けてんだ!」。やられっぱなしのマコトが美蘭のスピンキックをかわしてドロップキックでローンバトルをやっと脱出すると、沙恵が美蘭にぶら下がり首十字。制止する今井レフェリーのセクハラ疑惑(!)をふっかけ、レフェリーが困惑するのをよそに美蘭をミサイルキックで吹っ飛ばす。美蘭は大車輪、619とスピードを活かして反撃。タッチを受けたななみはタックル連発。ななみのノーザンライトの構えを沙恵がブレーンバスターに切り返し、そこからフィッシャーマンズスープレックスやショートレンジのラリアットで猛攻。沙恵が良い流れを作ったところで、マコトがタッチを猛烈に要求。マコトの熱意に負けた沙恵は素直に試合券を譲る。マコトはクロスボディやエルボー、ドロップキックで気迫の攻め。ななみは全て受け切り、決め手を欠くマコトに沙恵が助太刀。レフェリーの目を盗んだトレイン攻撃からマコトが飛行機投げ。これもカウント2で返したななみを捕まえたマコト。そこに沙恵がビッグブーツで飛び込んでいくが、ななみがかわしてマコトの顔面に直撃!さらに美蘭がスピンキックで追撃。沙恵を美蘭が蹴落とし、ななみがノーザンライトスープレックスで勝負を決めた。ななみらんは爽やかな笑顔を名古屋のファンに振りまいてリングを後にした。

第四試合 香藤満月凱旋!スペシャルタッグマッチ 20分一本勝負
[CRYSIS]ジャガー横田&佐藤綾子 VS 井上京子&香藤満月

香藤満月、初めてづくしの凱旋試合で大健闘!

愛知県知多市出身の香藤満月。初の凱旋試合でジャガー横田率いるヒールユニット・CRYSIS相手に奮闘を見せた。
京子と香藤は奇襲!合体攻撃で佐藤を場外に落とし、乱闘勃発。しかし香藤は鉄柱に打ちつけられ、京子は客席に蹴り飛ばされてしまう。佐藤が香藤を連れてリングに戻ると、香藤は防戦一方に。ひたすら耐える香藤に客席から満月コール!ファンの反応などお構いなしのCRYSISは反則攻撃。ジャガーは「お母さんどこにいるんだっけ?」と香藤の母に見せつけるようにいたぶる。ボディスラムで佐藤をマットに叩きつけ、やっと窮地を脱した香藤。タッチを受けた京子は鬱憤を晴らすように大暴れ。香藤と京子の連携も決まり、形勢逆転。しかし香藤が再び捕まり、ルールを無視するジャガーのペースに飲まれてしまう。京子にも反則を見舞い、自由すぎるジャガー。京子のナイアガラの構えをフランケンシュタイナーに切り返したジャガーは佐藤にチェンジ。佐藤はおぼんで京子を殴打。ミサイルキックを狙いコーナーに上ると京子も追走。香藤がジャガーを抑え、京子の雪崩式ブレーンバスターが決まる。京子からのタッチを受けた香藤はお腹で佐藤を弾き飛ばし、エルボーでロープに押し込む。ボディアタックの追撃をかわした佐藤がジャンピングニー。低空ドロップキックで顔面を蹴飛ばしてジャガーにチェンジ。京子が「攻めろ!攻めろ!」と叫び、応えるように香藤が奮起。しかしCRYSISは凶器を取り出し香藤をメッタ打ち。瀕死状態の香藤にWバックドロップ。やりたい放題のCRYSISにキレた京子が割って入りカットするが、佐藤が京子をリング外に蹴落とし、ジャガーが場外ダイブで浴びせ蹴り。リングに戻ると「こいつが邪魔なんだよ」と再びCRYSIS合体攻撃。だが京子の怪力が勝り、2人まとめてブレーンバスター!京子がジャガーをパワーボムでマットに投げつけ、そこに香藤が人生初のコーナーからダイブ!95キロのダイビングボディプレスでまさに圧殺…しかし佐藤のカットが間に合う。京子が佐藤を抑え、「そのまま決めろ!」と香藤の大金星をアシスト。だがデビュー1年に満たない香藤ではジャガーに歯が立たない。佐藤がミサイルキックで京子を吹っ飛ばし、その隙にジャガーが丸め込む。粘りを見せた香藤だったが、惜しくも3カウントを聞いた。
CRYSISは早々に引き上げ、京子がマイクを持つ。「今日は負けちゃいましたけど…満月の頑張り、どうでしたか?」と問いかけると、ファンは拍手で応える。続けて、「会場でみんなと一緒にここで見ていた満月ちゃんが、今は満月選手になってリングに上がっています」。昨年1月の名古屋大会では、リング上から入団の挨拶をしていた香藤満月。厳しい練習を乗り越え昨年10月にデビュー、そしてこの日は選手として凱旋。地元のファンや家族や仲間に、レスラーとして熱いファイトを届けた。その香藤に「負けたけど、また強くなってこのリングに帰ってきます。満月、ジャガーさんにコテンパンにやられたけど、地元のみんなに一言!」とマイクを渡す京子。試合後にマイクを持つのも初となる香藤。「次に名古屋に帰ってくるときは自分で勝ちたいと思います。応援ありがとうございました」と深く頭を下げた。初の凱旋試合は悔し涙に終わった香藤。次の名古屋大会ではみんなに勝利を届けたい!

第五試合 メインイベント 
W.W.W.Dシングル選手権試合60分一本勝負
[王者]梅咲遥 VS 本間多恵[挑戦者]
※第17代王者5度目の防衛戦

絶対センター・梅咲遥、名古屋でV5達成!強敵・本間多恵をブラスト葬

2日前の前哨戦で敗れ、5度目の防衛に暗雲立ち込める梅咲。まだまだセンターの座もベルトも渡せない!ゴングが鳴ると両者緊張感のある静かな立ち上がり。グラウンドの攻防で一歩リードした本間が「名古屋名物・金の鯱固め」で梅咲の上体を後ろに大きく反らし、その姿はまさにシャチホコ。梅咲がドロップキックで反撃するが、本間は巧みにリードを広げていく。自慢のエルボーも本間のワキ固めで威力を落とす梅咲。王者の意地で自らを奮い立たせる梅咲に、ベルトへの情熱で立ち向かう本間。互いの思いがぶつかり合うエルボー合戦。ロープの反動で充分な助走を付ける梅咲をカウンターのワキ固めで再びの腕攻めに捕らえる本間。ロープが近いようで遠い梅咲。本間は足もクラッチし、なかなかエスケープを許さない。苦しみながらもロープにたどり着いた梅咲に低空ドロップキックを突き刺す。梅咲は場外へ落下し、本間はコーナー最上段からのダイブで追い討ちをかける。命からがらリングに戻る梅咲に対し、余裕綽々の笑みを浮かべる本間。本間がコーナーに上ると梅咲も追いかけ、雪崩式アメジストクロスでぶん投げる!この一撃は効いたか、本間も苦悶の表情に一変。再び対話するかのようなエルボー合戦。梅咲のエルボースマッシュでふらついた本間。ここでラッシュをかけたい梅咲だが、試合巧者の本間が阻止。DDTで梅咲の脳天をマットに叩きつけ、朦朧としながらも立ち上がる梅咲にミサイルキック発射。梅咲は派手に吹っ飛ばされながらもキックアウト。力を振り絞り、滞空時間の長いブレーンバスター、低空ドロップキック、梅スプラッシュと続けていくがカウントは2。丸め込みを切り返した本間は飛び付き腕十字で執拗に梅咲の腕を殺しにかかる。さらに三角絞め、これで落ちないと見るや回転してフォール。肩を上げたものの劣勢の梅咲。本間は前哨戦に続いて掟破りのラ・マヒストラル!梅咲は自身が大事に使ってきた技をうまく切り返し、お返しとばかりにラ・マヒストラルでフォール。本間はキックアウト。素早くバックを取った梅咲はジャーマンスープレックスホールド。しぶとい本間はベルトへの執念、レスラーの本能で肩を上げる。梅咲は再び本間の背後に回り、これまで4人の強豪を沈めてきた必殺・ブラストの構え。本間の左足と右腕をクラッチし、小柄な体で鮮やかなブリッジを描く。これに本間は全く動けず、レフェリーがマットを3回叩き勝負あり。決着のゴングが鳴った。
マイクを持った梅咲は「本間多恵に勝ったぞ!苦しかった。苦しかったけど…諦めちゃダメ、諦めちゃダメって、多恵さんが教えてくれたことですよね。今日5回目の防衛戦でしたけど、多恵さんが一番遥に執着してて、ベルトに執着してくれました。遥が成長できたのは、多恵さんが毎回たくさんアドバイスをくれたからです。タッグもたくさんたくさん多恵さんと戦わせていただいて…今日初めてシングルで勝ちました。ここまで来れて本当に良かったです。多恵さん、ありがとうございました」。梅咲からマイクを受け取った本間は「地元でのタイトルマッチをやりたいとずっと思っていて、チャンスが来て声を上げました。フリーになってからずっとずっとお世話になっているディアナさんの大会でベルトを獲ることが、違った形のディアナさんへの恩返しになると思っていました。でも今日負けちゃったけど…。絶対センター?梅咲遥…団体の真ん中にいるからセンター?団体の顔だからセンター?私は違うと思う。梅咲遥のいるところがセンターになるんだよ。だから、諦めない。ずっと教えてきた私だからこそ、諦めません。あなたから必ずそのベルトを獲りますので、防衛し続けてください。ありがとうございました」と、ディアナのセンターから女子プロ界のセンターへ羽ばたこうとする梅咲へエール。2人の想いにファンは万雷の拍手。梅咲が「また名古屋にベルトを持って帰ってくるので、次の名古屋大会もご来場お待ちしてます。そして7月に、名古屋から1駅の京都大会…」と言いかけたところで客席がざわめく。「新幹線でね」と突っ込まれ、「新幹線で1駅の!京都大会があるのでぜひ来てください」と笑顔で呼び掛けた。諦めないことも、地理も?学んだ梅咲。これからも諦めない心で防衛ロードを邁進し続ける。

梅咲遥 バックステージコメントはコチラ