【試合結果】2025年10月13日(月・祝)フューチャーサイトvol.39

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
羽多乃ナナミ vs 風南ユキ

同日昼のアイスリボン興行でトライアングル王座を防衛したナナミ。王者として、ディアナ初参戦の風南を迎え撃つ!
まずはロックアップからの押し合い。ナナミ圧勝かと思いきや、風南も根性を発揮しギリギリまで持ちこたえ、ヘアホイップを豪快に決めて逆襲。もちろんナナミも倍返しだ。風南のがむしゃらファイトに手ごたえを感じたナナミは「いいじゃん!」。ナナミがキャメルクラッチで絞ると、エスケープはできないものの大暴れする風南。ナナミは思わずクラッチを緩める。荒業で脱出した風南はナナミにエルボー勝負を挑むが、ナナミは涼しい顔で受けきる。風南の連続ドロップキックでも倒れず、ナナミはタックルからスリーパーに繋ぐ。何とかロープに逃げようとする風南を巧みに封じるナナミ。振り切った風南がロープを掴むも、ナナミは逆エビ固めで追撃だ。余裕の表情で腰を落とすナナミ、なりふり構わずロープを掴みにいく風南。観客の手拍子を力に変えてブレイクに成功した風南が力を振り絞り、変則ロープワークから連続ドロップキック。疲れの色が見え始める風南だがしつこく押さえ込んでいき、全てカウント2に終わるも矢継ぎ早にスクールボーイなどの丸め込みで諦めない姿勢をみせる。対するナナミはセブンスリーホールドでがっちり押さえ込むが、風南が柔軟性を活かして脱出。ならばとナナミは胴締めスリーパーで今度こそ絞め落としにかかる。音を上げずしぶとく堪える風南。その力を認めたナナミは胴締めドラゴンスリーパーへ移行。風南はいよいよタップし勝負あり。試合終了のゴングが鳴り、敗れてなおナナミに鋭い視線を突き刺す風南。ナナミは粗削りだが活きのいい新人に怯えながらリングをあとにした…。


第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs 小橋マリカ

53歳で青春真っ只中のHimikoと女子プロレス界のギャルクイーン・小橋マリカが異色対決。ギャル好きで知られる(?)今井レフェリーは小橋の入場にニンマリ。対してHimikoには冷徹だ。公平であるはずのレフェリーの露骨な贔屓に、観客席からは早くもブーイングが発生する。どうやらHimikoの敵は小橋だけではなさそうだ…。
ゴングが鳴るとHimikoとの勝負に付き合わず、客席に向けてギャルピースでファンサービスの小橋。この態度に業を煮やしたHimikoが先制攻撃。小橋も笑顔でピースしながら反撃だ。今井レフェリーは小橋の反則攻撃には異様に遅いカウント。キレたHimikoも対抗し「あげー!」とギャルピース。しかし観客は大ブーイング。Himikoはショックのあまり(?)ダウン…。Himikoのピンチにセコンドの佐藤からあわやタオル投入?!もちろんこのダウンはブラフ!レフェリーが佐藤に構っているうちにHimikoが反則三昧だ。これでHimikoが流れを取り戻すが、小橋は得意のフロントネックロックで厳しくギブアップを迫る。命からがらロープを掴んだHimikoはブルドッギングヘッドロックで小橋をマットに叩きつけ、リング中央でのサソリ固め。髪も掴んで小橋を逃がさない。小橋がロープに手を伸ばすとHimikoはSTFに移行。それでもなんとかエスケープした小橋。Himikoは高さのあるバックドロップで追撃。続くHimikoのアゲアゲな(?)ダイビングギロチンをかわした小橋が一気の打撃攻勢に出る。倒れたHimikoを起こし、弥栄でトドメを刺した。


第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
美蘭 vs デビー・カイテル

10.5後楽園でタッグ王座を防衛、そして返上…新たな野望に向かって突き進むデビーと、クリスタル王者としてディアナ若手陣を牽引する美蘭の対決だ。クリスタルティアラを被った美蘭が入場するとデビーが襲撃!ティアラを奪い、得意気に被ってみせる。W.W.W.Dクリスタルは25歳以下の若手王座。今井レフェリーと美蘭は「Young only」と突っ込む。対してデビーは「デビーちゃん…」と若さをアピールし、今井レフェリーには「おじさん」。誰に教わったのか、良くない日本語を覚えてしまったようだ。48歳の今井レフェリーは反論できず…。
ゴングが鳴ると「デビーちゃん」コールを煽るデビー。負けじと「美蘭」コールを煽る美蘭。どうやら美蘭派が上回り、苛立ったデビーはロックアップから一気にロープまで美蘭を押し込む。パワーとテクニックで勝るデビーを場外に落とした美蘭はリング上から「デビー!Come on!」と挑発。これで火が着いたデビー。2人の攻防はヒートアップしていく。美蘭がエルボーの乱れ打ち、デビーはニーアタック一発でやり返す。そして今度はデビーが美蘭を場外へ落とす。乱闘ならデビーの土俵だ。美蘭を観客席でいたぶり、余裕の表情でリングに帰還する。美蘭のクロスボディを受け止め投げ捨て、スライディングエルボーと、リング上でも優位に立つ。コブラクラッチに悶える美蘭はロープが遠い。何とか脱出しドロップキックを放つが、これをかわしたデビーがキャメルクラッチで鼻フック。屈辱を味わった美蘭だが、長い足がロープに届く。反撃のクリストをエスケープされると追撃の619、さらにライオンサルト発射準備。だがこれはデビーが阻止。豪快なブレーンバスターにスライディングエルボーを浴びたが、デビー必殺のエスプレッソは持ちこたえた美蘭。今度こそライオンサルトを発射するもカウントは2に終わる。この判定に不服の美蘭は珍しく怒りを露に。レフェリーに「3だろ!ふざけんな!」と詰め寄り声を荒げる。その隙にデビーは何やら怪しい動き…。美蘭が我に返って振り向くと、デビーは倒れたまま。美蘭が髪を掴んで起こすと、デビーがコーヒーミスト噴射!これで美蘭の視界を奪い、電光石火の丸め込みで仕留めた。今は無冠だが、ベルトは勝って返上しているデビー。王者にふさわしい強さは健在だ。


第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&香藤満月 vs 咲蘭&花穂ノ利

フューチャーサイトのメインらしく、明るく華やかな4人が登場。まずは花と咲蘭がWドロップキックで先制攻撃を仕掛ける。対する香藤が「満月」の名の通りまん丸で大きなお腹で2人を弾き飛ばし、ついでに梅咲も吹っ飛ばす。そして咲蘭に97キロの体でキャメルクラッチ。梅咲は充分すぎる助走からドロップキック…と思いきや何もせず。咲蘭を翻弄した(?)梅咲は得意の弓矢固めにエルボー、ボディスラム。香藤にチェンジする。小さな体でローンバトルを強いられ、ひたすら受けまくる咲蘭。一方の梅咲と香藤は巧みに相手を分断しつつタッチワークで優位に。ようやく咲蘭から花にチェンジすると、花が鬱憤を晴らす連続タックル。香藤が食い止めたものの、花のボディプレスと咲蘭のフットスタンプを喰らってしまう。花が力強いエルボーを打つと、受けた梅咲は悲鳴。梅咲も力いっぱいのエルボー速射砲で応戦。互いに痛みをこらえながら意地のエルボー勝負だ。互角の打ち合いから花がスピアーやニーアタック、梅咲がミサイルキック。梅咲からタッチを受けた香藤がボディプレス連発。そして香藤と花がタックルでぶつかり合う。それぞれが持ち味を活かし、試合は白熱。ここで花からタッチを受けた咲蘭もドロップキックを連発し、香藤が肩を上げたのを逃さず捕まえワキ固め。香藤がロープに逃げると619で追撃し、おまけにフットスタンプも突き刺す。自力でキックアウトした香藤はカナディアンバックブリーカーで咲蘭を揺さぶる。続くダイビングボディプレスは花が妨害し不発に。咲蘭と花の2人がかりでのデッドリードライブでリングに叩きつけられた香藤だが、元気にヒップドロップを落として梅咲にチェンジする。梅咲は厳しい角度で逆エビ固め。咲蘭が必死にエスケープし、花が梅咲の動きを止めてチャンス到来。花と咲蘭の波状攻撃で梅咲を追い込んでいく。香藤が助太刀したはずが、ピンチは拡大…。咲蘭がラ・マヒストラルやカサドーラで丸め込み攻勢に。カウント2.99で肩を上げた梅咲だが、試合時間は残り3分に!梅咲の梅スプラッシュのフォールも咲蘭が切り返し、梅咲が2で返す。シングル王者として、これからタッグとの二冠も目指す梅咲は負けられない。レスラーの本能で肩を上げ続けた梅咲がアメジストクロスでようやく勝負を決めた。
マイクで咲蘭については「負けるとこでした。こないだもシングルやったけど…成長しすぎです」と太鼓判。花には「お前、勢いは認める、気の強さも認める。でもまだまだなんだよ。同期なんでしょ?もっと上がってきてもらわないと。シードリングのてっぺんに早くなってください。待ってまーす」と発破をかけた。香藤には「勝ったから焼肉行こうね」と声をかけ、大食いの香藤は大喜び!バックステージでも狂喜乱舞。厳しい戦いを乗り越えた2人の楽しい夜はここからだ(?)。

梅咲&香藤 バックステージコメント