第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 尾﨑妹加
●香藤満月(9分24秒 アルゼンチンバックブリーカー)尾﨑妹加○
まずはロックアップからの押し合いで、香藤がパワーファイターの尾﨑をロープに押し込み大声で威嚇。尾﨑がタックルで突進すれば、香藤もやり返す。お互い一歩も引かず、倒れることなく意地を張り合いぶつかり合い、白熱のタックル合戦は約2分にも及ぶ。ようやく尾﨑が香藤を倒すと観客からは拍手喝采。香藤も負けじと3連続ボディプレスで尾﨑をぺちゃんこに。香藤がしっかり腰を落とした逆エビ固めで絞ると、あまりの重さになかなかロープに届かない尾﨑。命からがらエスケープした尾﨑に、香藤がボディアタックで追撃。今度はエルボーの打ち合いで火花を散らす2人。尾﨑が豪快なラリアットで香藤をなぎ倒すが、続くセントーンは自爆に。香藤がお返しとばかりに、セコンドの梅咲が「届くの?!」と心配する程の距離を大跳躍するダイビングボディプレス。この強烈な一撃でもしぶとく返した尾﨑は、コーナーを使わず97キロの巨体を担ぎ上げカナディアンバックブリーカー!凄まじい怪力に観客席からは歓声!尾﨑が足もクラッチすると香藤は自身の重さが仇となり、たまらずギブアップ。尾﨑がバッチバチの肉弾戦を制した。
第2試合
トライアングルリボン選手権試合 30分一本勝負
[王者]羽多乃ナナミvs[挑戦者]美蘭vs[挑戦者]浦幌ちほ
※第54代王者 初防衛戦

○[王者]羽多乃ナナミ(6分20秒 セブンスリーホールド)浦幌ちほ[挑戦者]●
※第54代王者 初防衛に成功
※もう一人は[挑戦者]美蘭
アイスリボンが管理するトライアングルリボン王座戦がディアナマットで実現!挑戦するのはクリスタルとの二冠を目指す美蘭、そして北斗プロレスから武者修行に来ている浦幌ちほだ。ゴングが鳴ると、初防衛戦に臨むナナミに2人の挑戦者が猛攻。ナナミは場外に落下し、美蘭と浦幌のマッチアップに。久々の参戦となる浦幌が成長をアピールするセントーン、美蘭は軽快なドロップキックと、互いの持ち味を発揮。美蘭が浦幌をフォールすると、リングに帰還したナナミがカット。ナナミと美蘭がエルボーの打ち合いで火花を散らし、ナナミがタックルでフォール。カウントは2。美蘭は勢いよく飛び付いてクリストでギブアップを迫るが、ナナミの足がロープに届く。美蘭が追撃のドロップキックに回し蹴り、そしてウラカンで丸め込もうとするが持ちこたえたナナミが逆エビ固めに切り返す。ここで浦幌がカットに入り、美蘭をスリーパーで絞め落としにかかる。その後ろからナナミが浦幌をスリーパーで捕獲し、脱出した美蘭は2人まとめてドロップキック。浦幌をMロールでフォールするがナナミがカット。ナナミの怒りの矛先は美蘭に向かったらしく、浦幌とともに「コイツをやるぞ。コイツが元凶!」と美蘭をターゲットに。だがナナミと浦幌のツープラトン攻撃を難なく見切った美蘭が誤爆を誘い、今度こそのウラカン・ラナでナナミをフォール!ナナミが自力で返し、美蘭にデスバレードライバー。これは浦幌のカットが間に合う。浦幌がロープワークでエプロンにいた美蘭を場外に落とし、ナナミとの一対一に。浦幌のタックルからジャックナイフのフォールを返した勢いでエビ固め。浦幌の肩が上がるが、ナナミが返す刀でセブンスリーホールド。これでがっちりフォールしスリーカウント!トライアングルのベルトを守り抜き、秋のビッグマッチは王者として迎えられそうだ。
第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs 網倉理奈
●Himiko(12分29秒 片エビ固め)網倉理奈○
※Wあーみんバスター
INVA加入後は反則ファイトに手を染めたHimiko。序盤は網倉に押され苦しい展開が続いたものの、腕のテーピングを剥がして網倉の左足とロープに巻き付けて動きを封じ、膝を目掛けての低空ドロップキックで形勢逆転!INVAはこれまでクームーの色仕掛け(?)や、デビーのセクシー水着ポートレートで今井レフェリーの気を引くことに成功しており、この日は佐藤綾子がHimikoタオルでレフェリーを誘惑(?)。ところが惹き付けられるどころか苛立った今井レフェリーは観客席にタオルを投げ捨ててしまう…。誘惑はできなかったものの、レフェリーの死角を作ることには成功。この隙にHimikoが反則三昧で網倉の古傷をいたぶる。さらにアンクルホールドや膝へのギロチンなど、徹底した足攻め。網倉は痛む足を引きずりながらも「いくぞー!」と己を鼓舞し、セントーン投下。Himikoはまだまだ網倉への足攻めを緩めず、コーナー上の網倉の膝へドロップキックを浴びせ、場外へ落下させる。Himikoが観客席で暴れている間は佐藤がタオルでレフェリーの注意を逸らす連携プレー。怒った今井レフェリーはHimikoタオルを赤コーナー入場ゲートの奥まで投げ捨てる。リング上でのHimikoと網倉の攻防はますます激しさを増し、網倉がミサイルキックにキャノンボールでフォールするがカウント2。網倉のダイビングセントーンをかわしたHimikoが横十字固め。これもカウントは2。網倉がサイドスープレックスでHimikoをぶん投げれば、Himikoは河津掛けで網倉をマットに叩きつけていく。HimikoのWアーム卑弥バスターを持ちこたえた網倉がこちらもWアームの構え。しっかり溜めを作って豪快に落とすWあーみんバスターで決着。戦い終わればノーサイド、網倉が握手を求めるがHimikoは拒否。その背後で、今井レフェリーがHimikoタオルを壁に向かって投げつけていた…。
第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
[ポニーテールズ]梅咲遥&神姫楽ミサvs デビー・カイテル&クームー[INVA]
[ポニーテールズ]○梅咲遥&神姫楽ミサ(14分5秒 キューティースペシャル) デビー・カイテル&クームー●[INVA]
メインイベントはポニーテールズとINVAの激突、そして10.5後楽園大会へ向けてタッグタイトル前哨戦だ。INVAの2人は観客へ悪態をつきながら登場。一方ポニーテールズはお揃いのピンクのリボンでかわいらしく華やかにリングイン。珍しくレフェリーのチェックを素直に受け「No problem」のINVA。そしてなぜか2人で今井レフェリーを厳重にチェック…。早くもINVAに言われるがままの今井レフェリーに梅咲は「お前、本当にちゃんとやらないと殺るからな」と釘を刺す。その梅咲とデビーが先発しチェーンレスリング。2人の見応えある互角の攻防に水を差すのは佐藤綾子だ。場外から梅咲の足を引いて転ばし、その隙にデビーが顔面蹴りやクームーとの連携攻撃。まだまだキャリアは浅いものの、クームーが力強いエルボーで成長をアピール。そしてサミングのおまけ付き。梅咲は怒りを込めて渾身のエルボーを打ち、タッチを受けた神姫楽もヒートアップ。ボディスラム、ミサトンクラブ、エルボードロップでクームーのスタミナを削る。梅咲のキャメルクラッチに神姫楽の低空ドロップキックを繋ぎ、神姫楽がもう一度ミサトンクラブ。クームーがロープを掴んでもなかなかクラッチを解かない。クームーがビッグブーツで反撃に出るも、神姫楽が蹴り足を捕まえる。クームーをコーナーに振り、ポニーテールズのイノシシムーブからトレイン攻撃。やられっぱなしのクームーに代わってデビーが神姫楽とのマッチアップ。相変わらずアイドルレスラーには厳しいデビーは「バーカ!」と暴言を吐きながら得意の打撃攻勢。神姫楽もラリアットで応戦する。替わって入った梅咲のミサイルキックを受けてもすぐさま立ち上がったデビーがビッグブーツ、梅咲はエルボー、後楽園ではベルトをかけて戦う2人の攻防が白熱!デビーがブレーンバスターで梅咲を軽々投げ捨ててフォールするが、梅咲は気を吐いてキックアウト。神姫楽が助太刀に入るもデビーが巧みに同士討ちを誘い、まとめてクロスボディ。倒れたポニーテールズに、デビーはクームーをエスプレッソで投げつける。デビーのせいでダメージを受けてしまったクームーだが、梅咲に顔面蹴りの乱発やクロスボディで果敢に攻める。だが神姫楽がクームーを捕まえ、そこに梅咲がドロップキックを突き刺す。ここで佐藤が用意していたおぼんを取り出したデビー。それを神姫楽が奪い、デビーの脳天めがけて振り下ろすが、梅咲に盛大に誤爆!大チャンスを迎えたクームーがスクールボーイで丸め込むが、絶対センターの意地でカウント2。得意のエルボーでクームーを吹っ飛ばし、キューティースペシャルで勝負を決めた。直接負けなかったとはいえ、梅咲を仕留めきれなかったデビーは観客席でパイプ椅子を投げつけるなど大暴れ。
梅咲は声を荒らげて第一声、「タッグチャンピオン、品格がない! こんなに試合後も暴れて一番許せないですよ」。そして「 10月5日はウナギ・サヤカと挑戦しますけど、ウナとはパートナーとかチームとかではなくて、お互いを高め合う仲間だと思ってます。女子プロレスを盛り上げたい気持ちはウナと一緒なので。自分はディアナのタッグベルトを獲って、二冠になります。シングル、タッグ、美蘭のクリスタルもあって、自分たちのチームにベルトを集められるように頑張りたいと思います」と勝利を誓った。そしてこの日のパートナー、神姫楽もアイスリボンのタッグ王者。「女子プロレス界の色んなベルトを自分たちのチームに集めていきたいです」と今後の野望も。絶対センターが2冠達成か、カフェイン&クラッシュが夢を打ち砕くか…運命の決戦まであと12日!

