【試合結果】20025年7月20日(日)ディアナ unite プロミネンス 広島県世羅町大会~世羅りさ凱旋興行~

※一部対戦カードおよび試合順が変更となりました。

【会場】せら文化センター
〒722-1111
広島県世羅郡世羅町寺町1158−3

【観衆】
504名(超満員札止め)

オープニング

オープニングでは、ディアナを代表して井上京子から世羅町商工会議所へ、寄付金のお渡しをリング上で行った。世羅町から世羅りさへの花束と記念品の贈呈もあり、ディアナとプロミネンスの合同興行、そして世羅りさラスト凱旋興行にふさわしいオープニングとなった。そして京子と世羅のミニトークショーがスタート。
世羅は引退が決まっており、これが最後の凱旋となることに触れ、「世羅さん、自分では言いたくないと思うけど…怪我したんだよね?」と切り出す京子。世羅は「ちょうど1週間前、ちょっと右膝の方をやってしまいました」。京子が「出れないのかって言った時、やっぱ地元なので絶対に頑張るということで今日来ましたので、世羅さんを応援お願いします」と笑顔を見せるとファンは拍手で応える。そして、実はまさかのハプニングが発生していたことを告白!「まだ1人来てないやついるよ。あいつ寝坊しやがって…」「ウナギ・サヤカですか?私の凱旋興行でウナギが寝坊!」と、ウナギがまだ会場に到着していないことが発覚!なお、ウナギ本人はSNSで「大寝坊ぶちかましまして 今むかってて 13:30ごろに会場につく」「もう試合始まってる」「怒られるかな」「間に合うかわからなくなってきた」と投稿しており、来場していたファンにも周知の事実だった模様。京子は「ジャガーさん怒るかもしれないんですけど、ちょっと試合はもしかしたら順番ぐちゃぐちゃになるかもしれない…可能性もあるかもしれません。 そうなるかもしれません。ウナギが来たらブーイングお願いします」と試合順変更を示唆。世羅が「帰ってこれるのは本当に今日が最後なので、怪我をしていようが、皆様の前でかっこいい姿を見せて終わりたいなと思っております。声援でお助けいただけたらなと思います。 本日はどうぞよろしくお願いいたします」とお辞儀をし、世羅町大会スタート!

第1試合 シングルマッチ 15分一本勝負
Himiko vs 本間多恵

本間は今年10月の引退が決まっており、Himikoとはおそらく最後のシングルマッチ。昨年の世羅大会は怪我で欠場していたHimikoと、最後の世羅大会となる本間がオープニングマッチを務める。
ゴングが鳴ると、観客席からは大・多恵コール。Himikoも負けじとコールを煽るが、本間は「私のホーム」と世羅町の観客を味方に付ける。しかし試合はHimikoが「何で引退するんですか!さみしいじゃないですか!」とキャメルクラッチや女子プロムーヴで先制する。本間はHimikoの年齢分、つまり53回のグーパンチで反撃!明らかな反則なのになぜか今井レフェリーは全く止める気なし…。調子に乗った本間は7回オマケし「60歳まで頑張れ!」と手荒いエール。さらに得意の関節技でHimikoを追い詰めていく。Himikoはブルドッギングヘッドロックに三連続ギロチンで反撃してフォール。カウント2に終わると、Himikoも得意の関節技でギブアップを狙う。サブミッションで負けるわけにはいかない本間の足がロープに届くと、2人はエルボーの打ち合いに。「最後のシングルマッチだぞ。もっと来いよ!」と本間が煽るとHimikoは力強くエルボーを打ち、バックドロップの構えに。持ちこたえた本間がワキ固めに切り返し、さらにもう一本の腕を取り、ロープ際で足もクラッチ。極まる前にHimikoが何とかエスケープ。それでも本間は試合の流れを離さず、追撃のミサイルキック発射。Himikoも今度こそのバックドロップで本間をマットに叩きつけるが、本間も今度こそ両腕に足もクラッチしガッチリ極めて多恵ロックが完成。ギブアップを奪った。

第2試合 ミックスドタッグマッチ 20分一本勝負
日高郁人&尾﨑妹加 vs 柊くるみ&宮本裕向

ディアナでは珍しいミックスドマッチが広島上陸!まずは尾﨑と柊が大迫力のぶつかり合い。日高と広島県出身の宮本も男子ならではの力強い攻防。RebelxEnemyの尾﨑と日高の連携攻撃も炸裂。柊も日高とともに尾﨑を踏みつけ形勢逆転。捕まった尾﨑は反則攻撃の餌食となるが、柊の串刺し攻撃をかわしてタックルでなぎ倒し、ようやくパートナーにチェンジ。日高が鬱憤を晴らすように宮本を蹴散らし、柊とのエルボー合戦に。男子相手に全く引けを取らない柊。パワースラムで日高をマットに叩きつけて宮本にチェンジ。宮本は日高をロープに振るとカウンター式高速フロントスープレックスの”豹魔殺し”、さらにキックや張り手。対する日高がアイルビーバックからニールキック、ショーンキャプチャーで宮本を追い詰め、尾﨑が柊をパワー全開のアルゼンチンで担ぎ上げカット阻止。この攻防にファンは拍手喝采!宮本が自力でエスケープすると、またも尾﨑が怪力を発揮。一度腰を落として持ちこたえた宮本を豪快なブレーンバスターで投げ、さらにこちらもアルゼンチンで担いでみせる。宮本は逆さ押さえ込みに切り返し、その場跳びムーンサルトWニードロップで試合の流れをしっかり取り戻し、柊にチェンジ。尾﨑と柊がラリアットの打ち合いで火花を散らすと、この激突は尾﨑に軍配。日高のキックと尾﨑のラリアットで挟み撃ちも決まるが、宮本のカットが間に合いカウント2。柊がRebelxEnemyの2人まとめてキャノンボールで圧殺し、宮本との合体人でなしドライバーに豪腕唸るラリアットと攻めまくるが尾﨑がしぶとく肩を上げる。ならばと柊が美しい空中姿勢でダイビングボディプレスを発射し、今度こそ圧殺!メインで戦う世羅りさへ勝利のバトンを渡した。

第3試合 タッグマッチ 20分一本勝負
ジャガー横田&井上京子 vs 香藤満月&沙恵

緊急カード変更で香藤と沙恵の愛知県タッグが広島で実現!対角には井上京子とジャガー横田、超レジェンドコンビだ。まずは香藤と京子がディアナのヘビー級対決。ロックアップからの押し合いで、京子が一気の電車道で押し込む。沙恵が加勢し京子を袋叩きにするも、京子は両腕のラリアットで2人まとめてなぎ倒す。ならばと香藤がタックルで突撃!京子は「倒れるか!」と持ちこたえ、反撃の一発で香藤を倒す。京子からタッチを受けたジャガーにも香藤がタックル!ジャガーを倒すことに成功した香藤だが、ジャガーと香藤含め会場の全員が驚きを隠せない。ここで勢いに乗りたい愛知県コンビだが、沙恵が捕まってしまい、京子のお尻の餌食に。さらに京子とジャガーが反則攻撃。愛知県コンビはトレイン攻撃でジャガーに襲いかかり、おんぶプレスでぺちゃんこに。ジャガーは自力で肩を上げ、香藤の脳天にコーナーからカカト落とし。ジャガーから京子にチェンジ。香藤が恵まれた体格を生かしてダイビングボディプレスを浴びせ、こちらも沙恵にチェンジ。沙恵はビッグブーツやスピアーで京子に立ち向かっていき、何と111キロの京子にバックフリップ!大歓声を浴びる。京子はラリアットで沙恵を倒しジャガーにタッチ。沙恵はジャガーにも果敢にビッグブーツ。さらにフィッシャーマンズスープレックスでぶん投げ、香藤との合体ブレーンバスターも決まる。しかし沙恵がコーナーに上ると京子が雪崩式ブレーンバスターで豪快に投げ落とす。それでも勝負は決まらず、しぶとい沙恵はジャガーにもバックフリップの構えを見せるが、ジャガーがこれを切り返してスリーカウント!レジェンドの強さを広島のファンにも見せつけた。

第4試合 セミファイナル タッグマッチ 20分一本勝負
佐藤綾子&デビー・カイテル vs ウナギ・サヤカ&シャンシャン

ウナギ、まさかの寝坊で大遅刻!13時開始の興行で13時30分に会場入り…。ウナギのカードは第3試合からセミファイナルに変更となった。ウナギが姿を現すと、超満員の観客は大ブーイング!今やプロレス界一の人気者と言っても過言ではないウナギだが、この日ばかりはまるでスーパーヒールだ。大「遅刻」コールを受けてウナギはリング上で土下座する始末。
対する佐藤とデビーの”カフェイン&クラッシュ”はタッグ王座への挑戦が決まっているだけに、即席タッグに負けるわけにはいかない。いきなりの場外乱闘でウナギとシャンシャンをいたぶっていくが、ウナギが取り出したのはゴムパッチン!佐藤が初のゴムパッチン被弾…かと思われたが、食らったのはウナギ!自滅したウナギをよそに、リングではカフェイン&クラッシュがシャンシャンに総攻撃。試合巧者の2人が捕まえて離さず、シャンシャンは防戦一方。デビーはシャンシャンを二度目の場外連行でやりたい放題の大暴れ。4人が開場狭しと走り回るといよいよ場外カウント開始。リングに戻っても苦しいローンバトルが続くシャンシャンだったが、スタナーやトルネードDDTでようやく脱出。ウナギが大ふへん固めでデビーを絞ると、すかさず佐藤がカット。ウナギとシャンシャンが連続攻撃でデビーに向かっていくが、デビーがブロックバスターやニーアタックで返り討ちに。タッチを受けた佐藤がおぼんで「遅刻してんじゃねぇぞ!」とウナギを一喝。おぼんを奪ったウナギも「遅刻してもお前より歓声浴びてるよ!」と反論。佐藤は「遅刻は信用なくすんじゃ!」とおぼんの乱れ打ち。さらにおぼんの達人でウナギを吹っ飛ばす。ウナギは「だったらどうした!」とビッグブーツ。真面目一筋な佐藤とどんな状況でもチャンスに変える傾奇者。終わらない口論の中でタッチを受けたシャンシャン。ダイビングクロスボディを発射し、エルボー連打。勢いに乗るシャンシャンの足を場外からデビーが引いて転ばし、カフェイン&クラッシュが優位に。佐藤のジャーマンの構えはウナギが救出し、シャンシャンの変形DDTからウナギのスライディングTANAKAが流れるように決まるが、ここでデビーがコーヒーミスト!コーヒーまみれになったウナギは場外へ転げ落ちる。佐藤はこのチャンスを逃さず、佐藤トランペットで凱歌を奏した。カフェイン&クラッシュ、一週間後に迫るタッグベルト挑戦に向けて準備万端だ!

メインイベント ~美蘭復帰戦・世羅りさ凱旋試合~
スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
世羅りさ&美蘭&梅咲遥 vs 羽多乃ナナミ&網倉理奈&夏実もち

メインイベントは世羅りさの現役最後の凱旋試合。世羅のパートナーを務める美蘭は昨年9月に世羅から貰った水色のコスチュームをお披露目で華やかに復帰戦のリングへ。そして絶対センター・梅咲遥も加わり豪華トリオを結成。対角にはタッグ王者チーム・にじゅうまるの2人に、プロミネンスで世羅と活動を共にする夏実もちだ。
6人の中で最後に登場し青い紙テープの雨を浴びたW.W.W.Dシングル王者の世羅だが、先日の試合で膝を負傷しており、得意のWニードロップは封印を宣言している。果たしてどうなる?!
まずは世羅と夏実のプロミネンス対決に…かと思いきや梅咲と美蘭も加勢し、3人がかりで夏実にグー!にじゅうまると夏実も世羅をロープに張り付け、ラスト凱旋を手荒く祝福。夏実が世羅の膝を狙うと、超満員の観客席から特大ブーイング。ファンの反応などどこ吹く風、バラムチを使って世羅の膝に集中攻撃の夏実。普段は良い子のナナミに網倉も珍しく、世羅の膝にグー!凱旋試合なのに防戦一方となった世羅。夏実の鼻フックまで食らってしまい、故郷のファンに変顔を見られてしまう羽目に…。ファンは「世羅」コールで故郷のスターを全力後押し。負傷を抱えながらも反撃し、世羅から美蘭にチェンジ。美蘭とナナミのエルボー合戦に。ディアナの未来を背負う若い2人が火花を散らし、美蘭がクリストでナナミを絞る。ナナミがエスケープすると低空ドロップキックで追撃。怪我の影響を感じさせない活躍ぶりで復活をアピールし、梅咲にチェンジ。ナナミが変則ロープワークからタックルで梅咲を吹っ飛ばせば、梅咲は美しいブレーンバスター。夏実がヒップドロップ、網倉がボディプレスでナナミを強力に援護射撃し、ナナミもボディプレス投下。肩を上げた梅咲は網倉をカニ挟みで転ばし、美蘭が619で助太刀。そこに梅咲が低空ドロップキックにミサイルキック発射。網倉の逆水平チョップに梅咲はエルボー速射砲で応戦。網倉のパワーに梅咲は「負けるか!」と食らいついていき、2人の激しい攻防にファンは熱狂。それぞれパートナーにタッチし、再びプロミネンス対決に。世羅のピンチを美蘭が鮮やかなドロップキックで救出し、久々のブルーオーキッド合体技「瓦割り」も決まる。タッグの絆では負けていないにじゅうまるがツープラトンチョップで世羅の動きを食い止め、夏実がすかさずうすDON。肩を上げた世羅は痛みをこらえて「行くぞ!」と雄叫び。世羅と夏実、普段は仲間の2人がエルボーを打ち合うと観客席からは世羅コールが発生。しかし世羅は網倉のキャノンボールにナナミのダイビングボディプレス、夏実のリバーススプラッシュを連続被弾。味方のカットに救われた世羅だが、夏実を担ぎ上げようとするも膝を押さえてダウン。観客席からの声援で自らを奮い立たせ、美蘭と梅咲の強力アシストに応えようとする世羅。力を振り絞り、渾身の羅紗鋏で故郷に錦を飾った。
宣言通りWニーを封印し、苦戦しながらも凱旋勝利をもぎ取った世羅。「凱旋試合が無事に終わりました。 プロレスの神様がこんなに試練を与えてくると思ってはなかったんですが、皆様の声援のおかげで今このリングに立っていると思っています。 本当にありがとうございました。 引退まであと半年ですが、世羅町でいただいた皆様の応援を胸に、1月12日、楽園ホールのリングで悔いなくプロレス人生を終えたいと思っております。 最後まで応援よろしくお願いします。 相手になってくれたにじゅうまるの2人、もちさんありがとうございました。 梅咲遥が味方でよかったよ。 あなたのエルボーは絶対食らいたくないんで、今回心強い味方になってくれました。 そして私のパートナー美蘭ちゃん。このコスチュームは私がたった2回しか来ていないものです。 それをどうしようと思っていたところ美蘭ちゃんがリニューアルして使ってくれてます。 私が引退するにあたって全てを受け継ぎたいと言ってくれた子なので、皆さんどうか応援してあげてください」。会場に駆けつけたファン、対戦相手、パートナーにそれぞれ感謝の思いを述べた。そして、世羅りさからまさかのビッグニュースが…。
「ここで私たちからお知らせがあります。 世羅町に新しい会社を作りまして、新団体立ち上げでございます!これはディアナと私達プロミネンスの合同団体みたいな感じとなってます。 世羅町で育てられた人材が日本全国、そして世界へ旅立っていくというのを、ぜひ応援していただけたらと思います。このあと記者会見で詳細を話しますので、お楽しみにお待ちください」!昨年3月の世羅町大会で「ディアナが世羅町で何かをするらしい」と予告していた“何か”がついに始動!世羅町を拠点に「レッスルBINGO!」の旗揚げが決定!これからの動きに要注目だ。