【試合結果】2025年6月8日(日)アミスタ大会vol.88

※梅咲遥はアメリカ遠征のため欠場
※マコトユマは練習中の怪我のため欠場。第一試合はタッグマッチから3Wayにカード変更

第1試合 3Wayマッチ20分一本勝負
香藤満月&マコトユマ vs炎華&咲蘭

香藤とマコト、咲蘭と炎華…ディアナとWAVEのぶつかりあいになるはずだったが、マコトが練習中の負傷により無念の欠場。3WAYマッチに変更となった。
軽量級の2人が香藤に次々と襲いかかるが、香藤は重さを活かして反撃。次第に咲蘭と炎華も仲間割れし、香藤はその様子をリングの隅から静かに見守ることに。ここぞというところで飛び出し、美味しいとこ取りを企んだ香藤。しかしそう上手くはいかず…咲蘭のスリーパーの餌食に。なんとかエスケープした香藤に咲蘭は619、フェイマサーで追撃。香藤はダイビングボディプレスで強烈なお返し。炎華がカットしWAVEの2人は再び結託するが、香藤は2人まとめてクロスボディ。炎華と咲蘭は連続攻撃…と思いきや炎華が咲蘭を裏切り、ドロップキックで咲蘭を場外に落とし、香藤と炎華の一騎討ちに。香藤は炎華の持つクリスタルティアラへ挑戦が決まっているだけに奮起が期待されたが、炎華がジャパニーズレッグロールクラッチで丸め込んで白星を挙げた。

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
羽多乃ナナミ vs 夏実もち

「楽しく戦おう」と笑顔で握手をかわしたのも束の間、背を向けた夏実にゴングと同時に先制攻撃のナナミ。「あせんなよ!」と慌てる夏実に、「うるせー!」と攻め手を緩めないナナミはダイヤル固めで大回転。フォールを返されると逆回転。これもどうにか返した夏実だが「もうだめだ…」とリングに大の字。ロープにしがみつく夏実を無理やり起こしてタックルで突撃するナナミ。タックルでぶつかり合う2人だったが、夏実が騙し討ちでナナミをコーナーに追い詰める。「30過ぎたらズルいんだよ!これが大人!」と厳しい現実を叩き込み、ギロチン投下。各方角への鼻フックはレフェリーに制止され未遂に終わったものの、「基本技でいくぞ」と逆エビ固めでスタミナを削る。ロープを掴んだナナミは得意のタックルで流れを変え、お返しとばかりにスリーパーでぐいぐい絞る。ダイビングボディプレスをかわされたナナミは悶え苦しみ、夏実はそこにスピアーを突き刺す。反則のグーパンチを放つ狡い夏実に、ナナミは正攻法の胴締めスリーパー。夏実は命からがらエスケープ。ナナミは今度こそダイビングボディプレス発射。続いて丸め込み攻勢で勝負を決めにかかるが、全て返しきった夏実がカウンターのもっちりバディシザーズでスリーカウントを奪う。タッグ王者を破った夏実はベルトへのアピールも欠かさなかった。

第3試合  シングルマッチ15分一本勝負
世羅りさvs Himiko

世羅は「引退までまだ時間はあるといえど、最後かもしれないHimikoとのシングルです。何かしらの想いを伝えていきたい」、Himikoは「全ての愛をぶつけます」とそれぞれ意気込んで臨むシングルマッチ。昨年7月のフューチャーサイトでは、世羅のサイン入り通販限定タオルをリングに持ち込むなどまさに世羅への愛をたっぷりアピールしていたHimiko。ラストシングルかもしれない今日は、真っ向勝負で愛を伝える!
まずはロックアップからの押し合いで、Himikoが世羅をロープに押し込む。続くグラウンドの攻防ではHimikoが世羅の足に狙いを定め、リバースインディアンデスロック。世羅はブーイングもいとわず髪を掴み、コーナーに追い込んで顔面蹴り。Himikoは思わず世羅のお株を奪う(?)、タイム要求。心優しい世羅は「しょーがねーな、年だからな…」とHimikoの回復を待つことに。復活したHimikoは「年、なめんなよ!」とエルボーを浴びせる。しかし世羅は逆エビ固めで顔面を踏みつけ、リバースカンパーナで揺さぶり、倒れたまま動けないHimikoにキャメルクラッチと、タイム明けは容赦ナシ!なんとかエスケープしたHimikoは「大丈夫か?」と情けをかけられ奮起。ヨーロピアンクラッチでニアフォールに追い詰め、ギロチンや得意の関節技を次々と繰り出していく。エスケープされてもまだまだギブアップを狙うHimiko。世羅は悶えながらロープにたどり着き、逆襲のセラリズムバスター。リバースニードロップを突き刺すも、Himikoが返す。Himikoがブルドッギングヘッドロックで世羅をマットに叩きつけるが、世羅は笑みを浮かべながら立ち上がる。それぞれの想いを載せてエルボーで殴り合い、Himikoは力を振り絞って渾身のバックドロップ。世羅はこのフォールを返し、Wアームは持ちこたえ、Himikoの顔面に膝を突き刺す。試合時間残り2分を切ったところで、串刺しWニーアタック、エアーズロックII、羅紗鋏と、世羅ファンのHimikoへ世羅りさフルコースともいえる連続攻撃をお見舞いしてスリーカウント。戦いを通じて想いを伝えた2人は笑顔で抱擁した。

第4試合  6人タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&網倉理奈&NENE vs 佐藤綾子&デビー・カイテル&柊くるみ

1月の新木場大会では柊のW.W.W.Dシングル戴冠の余韻をぶち壊したデビー。そして「カフェイン&クラッシュ」としてデビーとタッグを組む佐藤…そんな3人がトリオを初結成!対するは井上京子に網倉理奈にNENEと、明るく華やかな、見ているだけで元気になれるトリオだ。リング上で対峙すると、京子はデビーを警戒。ゴングを待たず奇襲を仕掛けたのはやはりデビー!デビーが京子を、柊が網倉を場外へ蹴落とし大暴走!リングに残ったベテラン佐藤と小学生レスラーNENEは一騎討ちに…NENEの大ピンチは京子と網倉が懸命に救出。NENEもドロップキックを一発放ち京子にチェンジ。京子は「NENEをやりやがったなこの野郎!」とブチギレ状態!佐藤をヘアホイップでコーナーに追い込み、お尻でぐいぐいと圧迫。そこに柊が串刺しボディアタックでカットに入るが、もちろん佐藤には2人分の衝撃が…。ふらつきながら立ち上がった佐藤はサミングで京子の視界を奪い、何も見えない京子は今井レフェリーにあわや誤爆。するとデビーが飛び出し、掟破りのお尻攻撃!続いて柊もお尻を京子にお見舞いする。「やりやがったな!」とヒートアップする京子は柊にお返しのお尻!この流れに乗った網倉も「京子さん、借ります!」とお尻拝借。柊はエルボー一発で網倉を吹っ飛ばし、佐藤にチェンジ。網倉もNENEにチェンジ。NENEは鋭いドロップキックを連続で放っていくが、やはり捕まってしまう。佐藤が青コーナーにNENEを連行し、デビーが串刺しラリアットにスライディングラリアットと手加減なしの猛攻。味方のカットに救われたNENEだが、デビーは反則攻撃でまだまだNENEをいたぶる。デビーはNENEのドロップキックをひらりとかわすが、NENEが新技・パロスペシャルを披露!デビーがロープに逃げるとNENEはダイビングクロスボディ。NENEからタッチを受けた網倉に、佐藤がおぼん攻撃!そこにデビーのスライディングラリアット、佐藤の低空ドロップキックが連続で決まり、さらにデビーがジャンピングニー、Wニーアタック。網倉は豪快なサイドスープレックスで対抗。デビーのスピードと網倉のパワーで試合はますます白熱する。こちらも力自慢の柊が登場すると、網倉との激しいタックル合戦に。柊は余裕の笑みさえ浮かべながらボディアタック。網倉は京子との連携でWチョップを決め、タックルや空転プレスで一矢報い京子にチェンジ。京子と柊はラリアットの打ち合いに。互いに一歩も引かない激しい打撃戦を柊が制し、さらにキャノンボール発進!佐藤がミサイルキックや投げっぱなしジャーマン、おぼんの達人と畳み掛けていくと、京子もナイアガラ宣言!これは柊とデビーが阻止するが、京子は雪崩式ブレーンバスターで佐藤をぶん投げる。さらに京子とNENEがまさかのファンタスティックフリップ!あまりの勢いに客席からは悲鳴!とはいえ大チャンスを迎えたNENEがミサイルキックを連発し、網倉と京子がサンドイッチラリアットで追い討ちをかけるが、佐藤はそれでも倒れず。デビーが京子を、柊が網倉を抑えるうちにNENEに佐藤が変形フィッシャーマンズスープレックス「佐藤トランペット」で大激闘に終止符を打つ。
熱戦を制した3人はバックステージでそれぞれ手応えを語った。デビーは「NENEちゃん!私の大親友、佐藤さんを流血させるなんて…あんたどんな神経してんの?次リングに上がったら、あんたのキャリア終らせてあげるわ。さよなら、NENEちゃん」とNENEに怒りの宣戦布告。佐藤は「ファンタスティック(フリップ)で…まぁいいです。そのくらい来てくれた方が。全然大丈夫」と、京子とNENEの合体技を受けて血に染まった唇で告白。柊は「楽しかったですね。またどこかで組めたらいいなと思います」と、デビーとのわだかまりは解消できた模様だ。

佐藤&デビー&柊 バックステージコメント