試合開始前 練習生・ミレイ プロテスト
試合開始前に練習生・ミレイのプロテストが行われた。スクワットや腕立て伏せなどの基礎体力に加え、ブリッジ、受け身、ロープワークを井上京子らディアナ所属選手が厳しくチェック。最後の項目は2分間のスパーリング。小学生ながらプロとしてデビューしたNENEが相手を務めた。苦戦しながらも全力を出しきった約25分間のテストを終えて、結果は全試合終了後に京子から通知されることとなった。
ショート動画:プロテスト最後の項目
第1試合 タッグマッチ20分一本勝負
香藤満月&世羅りさ vs 狐伯&櫻井裕子
◯櫻井裕子&狐伯 (14分27秒 胴絞めドラゴンスリーパー) 香藤満月●&世羅りさ
香藤との対戦はNGのはずが、何度も何度も対戦している世羅。今回はタッグを組むことに。ちなみに組むのはOKだが誤爆はNGらしい…。
まずは香藤と狐伯が先発し、ロックアップからの押し合い。世羅が加わり、狐伯と櫻井をコーナーに振り、トレイン攻撃…のはずが、なぜか香藤が世羅もコーナーに振り、パートナーもろとも串刺しボディアタック。今後はタッグもNGかもしれない…。香藤から世羅にチェンジすると、前日のWAVE後楽園大会で2分で敗れた狐伯が世羅に蹴りを入れ「こいつ大っ嫌い」と一言。替わって入った櫻井に、世羅がリバースカンパーナ。続いて香藤が櫻井に全体重を乗せて大声でギブアップを迫る。櫻井にも対戦NGにされてしまうかもしれない…。櫻井は一瞬の隙をついて丸め込み、狐伯にチェンジ。狐伯は持ち前のスピードで香藤の重さに対抗。香藤はボディアタックやドロップキックで体格を活かしてパワフルファイト。香藤から世羅に替わり、世羅のリバースニードロップをかわした狐伯が低空ドロップキック、ミサイルキックを突き刺す。狐伯は櫻井にチェンジ。香藤と世羅のおんぶプレスで櫻井の動きを止め、世羅がランニングニーアタック。チャンスでタッチを受けた香藤はボディプレス3連発でフォール。櫻井は自力で肩を上げ、ドラゴンスリーパーで香藤を捕獲。狐伯を振り切った世羅のカットに救われるが、狐伯と櫻井のWドロップキックがクリーンヒット。香藤もカナディアンバックブリーカーやダイビングボディプレスで応戦していくが、櫻井がまたもドラゴンスリーパー。狐伯と世羅は場外で小競り合いするうちに、櫻井が今度は胴締めも加えギブアップを奪った。
ショート動画:対戦NGの予感
第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
羽多乃ナナミ vs 松本都
◯羽多乃ナナミ (11分12秒 セブンスリーホールド)松本都●
真面目な若者・ナナミが独自の世界観で人気を博すベテラン・松本都と対戦!ロックアップから押し合いになるとナナミが一気にロープへ押し込む。ならばと都はヘッドロックで「ギブアップしてる!」と大嘘をつくが今井レフェリーは冷静に「ノーだよ」…。うるさい都に「そろそろ黙れ」とナナミが串刺しボディアタック。だが都は黙るどころか、とてもここには書けないような(?)暴言を吐き、今井レフェリーも巻き込んでおてんばダッシュで大ブーイングを浴びる。やりたい放題の都にナナミも珍しく語気を強め、ダイビングボディプレス発射。打たれ強い都はキックアウト。ならばとナナミはもう一発…とコーナーに上ると、都は転がりながらコーナーの真下へ。「飛べ!飛べー!」と大絶叫。近すぎて飛べないナナミ。するとなぜか都は転がってもとの位置へ。うってつけのポジショニングに自ら返ってきた都に「そこにいろよ」と釘を刺してダイビングボディプレス2発目を発射!もちろん都は回避!自爆したナナミに都はシャイニング崖ザード。丸め込み合戦にもつれこむとみやここクラッチであわやの場面も。最後はタッグ王者らしく、ナナミがセブンスリーホールドでがっちりスリーカウントを奪った。
ショート動画:ナナミー!飛べー!
第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
マコトユマ&炎華 vs 本間多恵&尾﨑妹加
本間多恵&◯尾﨑妹加 (14分56秒 片エビ固め) マコトユマ●&炎華
※マイカバスター
前日は自力初勝利を挙げたマコト。この日は炎華とともに「TKDJ」でSPiCEAPと対戦だ。まずはTKDJの連携で先制攻撃。するとSPiCEAPも流石のコンビネーションで応戦。マコトは本間のテクニックに歯が立たない。尾﨑がTKDJを分断し、マコトはローンバトルを強いられてしまう。試合時間は5分を過ぎ、ようやくマコトが串刺しドロップキックで反撃。タッチを受けた炎華も本間の関節技に捕まり、SPiCEAPのツープラトンエルボードロップを受ける。尾﨑のヒップドロップをかわした炎華がSTFで絞るが、尾﨑が懸命にエスケープ。炎華が掴んだ流れを尾﨑が力強いエルボーで取り戻し、マコトにもタックル。尾﨑の怪力は唸りを上げ、マコトをアルゼンチンバックブリーカーでいたぶる。TKDJの連続ミサイルキック、マコトの飛行機投げ、ジャックナイフと怒涛の反撃は本間がカット。SPiCEAPも合体619、尾﨑のダイビングセントーンと畳み掛けるが、マコトが自力で肩を上げ観客の度肝を抜く。しかし続くマイカバスターでは全く動けず万事休す。SPiCEAPがタッグとしての完成度を見せつけた。
ショート動画:あなたはユマ派?多恵派?
第4試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&梅咲遥&NENE vs 佐藤綾子&Himiko &デビー・カイテル
◯井上京子&梅咲遥&NENE (14分52秒 エビ固め) 佐藤綾子&Himiko●&デビー・カイテル
※パワーボム
ゴールデンウィーク3連戦のラストは、ディアナ所属による賑やかな6人タッグ。
前日は傘が上手く開かずデビーのコーヒーミスト封じに失敗した梅咲。この日は入場からビニール傘を持参しレインコートを纏ってミスト対策は万全!梅咲にNENE、そして京子までお揃いのリボンを頭につけて華やかに登場する。
まずは佐藤、Himiko、デビーが京子を急襲!デビーに噛み付かれた京子は「デビー噛んでる」とギャグを飛ばしつつ、デビーを赤コーナーに連行。替わって入った梅咲はレインコート着用のまま戦うようだ…。デビーが早くもコーヒーを口に含むと、梅咲も水を口に含んで臨戦態勢。噴射のタイミングを逃した2人はひとまず飲み込むことに…。するとデビーが梅咲のレインコートを強引に剥ぎ取って投げつけ、再びコーヒーミストを狙う…!すると梅咲は完璧なタイミングでビニール傘を開き、ミストを跳ね返す!見事なリベンジ達成(?)に会場は大盛り上がり。コーヒーまみれのマットは佐藤がNENEを引きずって綺麗にお掃除。NENEのコスチュームをモップ代わりにする佐藤の極悪非道ぶりに観客は大ブーイング!佐藤からHimikoに替わり、NENEがドロップキックを連発するも、Himikoは倒れず。Himikoとデビーが次々とNENEをいたぶるが、NENEもダイビングボディアタックで反撃。再び梅咲とデビーのマッチアップに。梅咲がランニングネックブリーカー、フットスタンプ、ミサイルキックと連続攻撃。デビーはやはり梅咲の弱点を狙い、右肩にエルボー。デビーが梅咲のリボンをもぎ取って投げ捨てるとブーイング発生。佐藤がおぼんで好アシストし、デビーが連続でヒザを突き刺す。佐藤もジャンピングニーを続け、レフェリーの目を盗んでおぼんで梅咲の肩を殴打。梅咲は怒りの低空ドロップキックにカウンターのキューティースペシャルを続け、京子にチェンジ。京子がナイアガラの構えに入るとすかさずデビーとHimikoが救出し、佐藤も加わりトリプルドロップキック。佐藤が111キロの京子をジャーマンで投げると観客は拍手喝采。Himikoにチェンジ。Himikoはダイビングギロチンに続けて、京子から教わったエースクラッシャーを京子にお見舞い。京子のピンチには梅咲とNENEが飛び出し、京子の雪崩式ブレーンバスターをお膳立て。Himikoのピンチには佐藤とデビーが飛び出すが、京子がラリアットで2人まとめてなぎ倒す。リング上は京子とHimikoの一対一に。京子がラリアットでフォールしHimikoが肩を上げたものの、トドメのパワーボムでHimikoをマットに沈めた。
ディアナらしく「本気のプロレス、本物のプロレス、本当のプロレス」で見事に連戦を締めくくった。
ショート動画:ミスト対策は万全? / 傘が…傘が開いたー!! / トドメは京子のパワーボム!
試合終了後 プロテスト結果発表
全試合が終了し、運命のプロテスト結果発表!井上京子と練習生・ミレイがリングイン。京子が「基礎体もきっちりできてたと思います。後ろ受け身が心配なところはあるんですけれども、合格とさせていただきます」と告げるとミレイは大号泣!京子からマイクを受け取ったミレイは「デビューできるように頑張ります。よろしくお願いします」と頭を下げた。京子は「プロレスは大怪我することもあるので、しっかり受け身をやらせてデビューに向けて頑張っていきます」と笑顔を見せ、2人は万雷の拍手の中リングを下りていった。ミレイは2011年9月21日生まれ、身長157センチ。昨年12月にディアナに入門。京子はバックステージで「ほとんど100点に近い」と太鼓判。「頑張りましょう」と明るくエールを送った。