【試合結果】2025年3月9日(日)アミスタ大会vol.81

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第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
NENE vs 本間多恵

オープニングマッチには小学生レスラーのNENE、そして久々の参戦となった本間多恵。本間はややたどたどしくも可愛らしくリングアナウンサーを務めた梅咲遥のコールに「ちょっと訛ってない?」「めちゃめちゃ棒読み」と苦言…。レフェリーのソフト今井も「ソフトタッチ今井」と微妙に怪しくコールされてしまい「スベってるよ!」。NENEの年齢を確認し、自身との年齢差は考えるのをやめた本間。クリーンに握手を交わしゴングが鳴ると、観客は「NENE」コール。本間も負けじと「多恵」コールを煽る。賑やかなスタートとなったが、序盤の攻防はやはり本間が圧倒。NENEをコーナーに追い込むと、改めて「11歳だよね?」と年齢確認。「11回殴りたいと思いまーす!」と明らかな反則宣言。さらに、明らかに11回以上殴ってしまい大ブーイングを浴びる。「自分の年齢分殴っちゃった」と笑いを誘った本間に今井レフェリーは思わず「40…?」。失礼なレフェリーの制止も聞かず、NENEをロープにはりつけて顔面攻撃。反則しまくりでブーイングも浴びまくる。ようやくエルボーで反撃するNENEだったが、本間は胴締めスリーパーで捕まえ、なかなかエスケープを許さない。何とかNENEの足がロープに届き、クロスボディやドロップキック、エルボーで懸命に攻めていく。本間は涼しい顔で受け切り、低空ドロップキックでフォール。NENEが肩を上げた瞬間、本間はその右腕を取ってワキ固め。さらに左腕もクラッチする。ピンチのNENEは観客の手拍子に押されロープブレイク。本間がミサイルキックを発射するとかわしたNENEが横十字でフォール。返したNENEは必死のエルボーで連打。本間は「もっと来い!」「もっと!」とNENEの全力を受け止めながら、さらなる全力を引き出そうとする。力の限りエルボーを打ち続けたNENEに、本間は「プロレス楽しいね」と全力エルボーを1発お見舞い。苦しみながらもダイビングボディアタックから粘り強く押さえ込んでいくNENE。全て返してみせた本間が一瞬の隙をついてNENEの右腕を取り、そして左腕、ついに左足もクラッチ。じわりじわりとTAEロックが完成し、ギブアップを問われたNENEは頷く他なかった。

第2試合 デボラK引退ロード 
シングルマッチ15分一本勝負
デボラK vs 櫻井裕子

昨年の7月、櫻井とタッグを組むはずだったデボラ。体調不良で欠場となり、初タッグは流れたままに。「タッグができなかった後悔は初シングルで吹き飛ばしたい」と、引退ロードの相手に櫻井を指名した。まずは手四つからの力比べ。ヘッドロックの取り合い、タックルのぶつかり合いへと展開していき、デボラが優勢に。デボラのキャメルクラッチを噛みついて脱出した櫻井は逆襲の…もとい「引退ロードに選んでいただいてありがとうございまーす!」と、感謝のキャメルクラッチ。再びのタックル合戦やエルボー合戦で火花を散らし、デボラが極楽固めで厳しく絞る。デボラはビッグブーツをかわして投げっぱなしジャーマンでマットに叩きつけるが、すぐさま立ち上がった櫻井が今度こそ長身を生かしたビッグブーツ。このフォールは横十字に切り返したがカウント2。デボラがスピアー、バックフリップと続けていくが、櫻井のクロスアーム式回転エビ固めの「クレジェンテ」でフィニッシュ。敗れはしたものの、試合後はがっちり握手を交わして後悔は払拭できたようだ。

第3試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
Himiko&マコトユマ&ジュビアvs佐藤綾子&デビー・カイテル&香藤満月

ディアナ所属の4人に、アイルランドからやってきたデビー、そしてメキシコからジュビアが加わった国際色豊かな6人タッグ。前回ジュビアと組んで手応えを感じたというHimikoにとっては、ジュビア帰国前に嬉しい2度目のタッグだ。そして2.9アミスタでデビーとの新ユニット構想をぶち上げた佐藤に注目。ユニット本格始動前の試運転といきたいところだ。
まずはマコトと香藤の同期対決。香藤の巨体に果敢にショルダータックルでぶつかっていくマコト。香藤がお返しの一発でフォールするがカウント2。エルボーの打ち合いもやはり香藤がパワーで上回るが、Himikoが香藤の足を引いて転ばし、ジュビアも加わりトレイン攻撃。香藤はカナディアンを狙うが、マコトがショルダースルーに切り返し、95キロの香藤は受けきったものの驚きを隠せない。マコトからジュビアにチェンジし、ジュビアの予測不能な素早い動きに重さで対抗していく香藤。香藤の突進をひらりとかわしたジュビアが低空ドロップキックを突き刺すが、佐藤とデビーが反則でジュビアをいたぶる。香藤もボディアタックやボディプレスでパワフルファイト。するとジュビアとHimikoが息の合った連携で逆襲。香藤からデビーに代わると、ジュビアとの貴重なマッチアップに。超ハイスピードな攻防で観客を魅了した。タッチを受けたHimikoは多彩な関節技でデビーを仕留めにかかるが、佐藤がおぼんを投げつけてHimikoの動きを止める。レフェリーが全く見ていない隙にデビーと佐藤が連携でHimikoを襲う。Himikoはブルドッギングヘッドロックでデビーの顔面をマットに叩きつけ、デビーはビッグブーツ連発でHimikoの顔面にクリーンヒット。Himikoがバックドロップをお見舞いし、マコトにチェンジ。デビーも佐藤にチェンジする。マコトは佐藤のコーチで威力アップしたドロップキックやミサイルキックを発射。佐藤を豪快に吹っ飛ばして成長をアピールした。マコトからHimikoにチェンジすると、Himikoがサソリ固めで厳しく絞る。すかさずデビーがカットし、佐藤がクロスレッグフィッシャーマンで鮮やかブリッジ。自力で肩を上げたHimikoだが佐藤に捕まり、そこにおぼんを持ったデビーが…。デビー初のおぼん攻撃は、Himikoがかわして佐藤が被弾!誤爆の隙を突き、HimikoがWアームの構え。しかし今度はデビーのおぼんがしっかりHimikoにヒット!一気に大ピンチのHimikoにジュビアとマコトが助太刀しデビーを排除。しかしその2人を香藤がクロスボディでなぎ倒し、今度は佐藤のミサイルキックが香藤に盛大に誤爆。…と、なんやかんやで再び佐藤とHimikoの一騎討ちに。佐藤が素早い身のこなしで背後から飛び付き、電光石火のレッグロールクラッチで3カウント。佐藤のおぼんにデビーのコーヒー、そして饅頭のような香藤の腹をのせ、ランチタイムにぴったりの3人は笑顔でリングをあとにした。

第4試合 3WAYマッチ20分一本勝負
井上京子vs松本千穂 vs 網倉理奈

赤と黄色がイメージカラーの京子と松本、そしてオレンジタッグのななみと網倉…のはずが、ななみが体調不良で急遽欠場に。カードは3WAYに変更となった。
京子はゴングを待たずに網倉をリング外へ放り投げ、キャリアの浅い松本との一対一に持ち込む。なんとラリアット一発で試合を決めてしまった。「7秒、勝者井上京子」とアナウンスされ、京子咆哮!まるで大熱戦を制したかのように叫ぶ京子に、全く本当に一切何もしていない網倉は猛抗議。「京子さん!復帰したのに当たってないですよ!京子さんとやりたくて来たのに!」と不服を申し立てる網倉を無視して勝利の雄叫びをあげる京子。そしてまだ立ち上がれない松本。網倉は観客を巻き込み「もう一回」コールで何とか京子と対戦しようとする。京子は「あーみん…分かってるよ」と素直に再戦を受け入れる京子。そしてまだ倒れたままの松本…。松本もレフェリーの問いかけに小さなファイティングポーズで応え、合意により泣きのもう一回決定!再試合開始を告げるゴングが鳴らされた。いまだダメージを引きずる松本を一旦スルーして網倉に狙いを定める京子。ロックアップからの押し合いはやはり京子が圧勝!網倉がもう一度力比べを挑むと、やっと回復した松本も加勢して2人の力で京子をロープまで押していく。しかし京子が両腕のラリアットで2人まとめて圧倒。網倉が気合いのタックルで突進、逆水平チョップで京子に立ち向かっていくが、松本が割って入る。網倉は欠場のななみに捧げる(?)ボディプレス投下準備。その網倉を京子が突き落とし、松本と京子のタックル合戦。松本が何度もぶつかっていくが、京子の巨体はびくともせず。ならばと戻ってきた網倉との Wタックルでついに京子を倒す。そこに松本がセントーンを落とし、網倉は再びコーナー上へ。しかし松本をものともしない京子はコーナー上の網倉を雪崩式ブレーンバスターでド派手にぶん投げる。網倉はリング中央で大きくバウンドし、観客はどよめき…。大ダメージを受けた網倉を、ちゃっかり松本がフォール。この横取りフォールが京子の怒りを買ってしまう。京子は網倉にラリアット、そして松本にも渾身のラリアット!松本をフォールし、今井レフェリーがマットを3回叩いた。「本当に勝った」と笑顔を見せる京子。リングで伸びたままの網倉は「京子さん!もう一回だ!」。観客から「もう一回」コールが自然発生するが、網倉は「今じゃない、あとで…」とすごすご控え室に戻っていった。

メインイベント W.W.W.Dシングル選手権 60分一本勝負
[王者]柊くるみvs世羅りさ[挑戦者]

柊くるみと世羅りさのプロミネンス対決がディアナで実現!プロミネンス結成後は同門ゆえに対戦する機会もなく「対戦は久々」「いつぶりかわからない」と口にする2人。ファンにとっても、そして戦う本人達にとっても楽しみなカードとなった。5月には自主興行を控える柊、そして7月に凱旋興行を控える世羅。それぞれの大一番、黄金のベルトを巻いて迎えるのはどちらか。 まずはじっくりと、互いの思いを確かめ合うようにロックアップ。これは柊が力で押していきブレイク。ヘッドロックも柊が強引に髪を掴み、世羅のアームドラッグは腰を落として持ちこたえる。さらにタックルを一発お見舞いし、序盤はまず柊がリードする展開となる。すると世羅は柊を客席に落とし、場外乱闘へ持ち込む。壁や机に柱へと、次々と打ち付けられた柊。世羅はおまけに柊を観客席に投げ込みパイプ椅子で殴打。場外戦ですっかり試合の流れを掴んだ世羅はリングに戻っても柊の顔を踏みつけるなど攻め手を緩めない。柊は苦しい展開をタックルで打破。フットスタンプで何度も世羅のみぞおちを踏み潰し、サンセットフリップでフォール。カウント2で返した世羅は逆襲のリバーススプラッシュ。キックアウトし、串刺し攻撃を回避した柊は串刺しボディアタック。さらに破壊力抜群のミサイルキックで世羅を吹っ飛ばしてみせる。そして2人は壮絶なエルボー合戦に。柊が放つトラースキックを受け止めた世羅は、YouTubeのジークンドー特訓企画で習得した技術を早速お披露目。サイドキックをクリーンヒットさせ、柊をコーナーへ追い込むと、今度こそ串刺しバックエルボー、ランニングニーアタックでフォール。柊はキックアウト。柊も今度こそカウンターのトラースキックで世羅の顔面を捉えるが、世羅がヒザで反撃し柊の顔面に。ならばと柊が投げっぱなしジャーマンで豪快に世羅を投げ捨てると、世羅も投げっぱなしジャーマン。王者の意地とユニットリーダーの意地がぶつかり合う。死力を尽くす2人はWダウン状態に。カウント6で立ち上がる2人は対話するようにエルボーの打ち合い。柊のエルボー連打でふらついた世羅だが、エアーズロックで柊をマットに叩きつける。それでも肩を上げる王者に、世羅は容赦ないヒザ。柊はカウンターのナッツドライバーで流れを一気に変え、キャノンボール発車!しかし続くダイビングボディプレスは世羅が剣山で迎撃。柊は苦しみながらも立ち上がり、強烈なラリアット。ジントニックの構えは世羅が切り返して回転エビ固め、花夢の山と丸め込み攻勢。人でなしドライバーをまともに食らってもエビ固めに切り返す世羅。しぶとく食らいつき続けた世羅は、突進してくる柊をカウンターで捕まえ、必殺の羅紗鋏でマットに沈めた。16分間の激闘はプロミネンスからプロミネンスへの王者交代劇となった。かねてから美蘭と共にタッグベルトを狙っていた世羅だが、美蘭休業中にディアナのシングル王座を奪取だ。なお、美蘭は無事に第一志望校に合格し、4.6アミスタにて復帰することが発表されている。世羅は「ディアナの最高峰のベルト、獲っちゃったもんねー!」と喜びを爆発させる。柊については「こういう機会がないとシングルできなかったと思うし、楽しみで仕方なくて、試合中も楽しくて仕方なくて。同じユニットなのがもったいないくらい。もっと戦いたい。世羅の行く末、隣で見守っててください」。その言葉を聞いた柊は深く頷いて頭を下げ、リングを後にした。何も語らずとも、プロミネンスの絆が確かに伝わるシーンとなった。
梅咲が尾﨑妹加に敗れ王座陥落後は、ななみ、Himiko、梅咲がそれぞれ一度挑戦したものの、他団体所属やフリーランスの戴冠が続いているW.W.W.Dシングル王座。「プロミネンスで回してっちゃっていいかなぁ?ディアナのベルトがこうして立て続けにプロミネンスが獲って悔しくないのかなぁ?挑戦してくる奴、名乗り出てこいよ」と外敵王者が煽ると、リングに現れたのはディアナの絶対センター・梅咲遥!この日はリングアナウンサーとして試合を盛り上げていた梅咲だが、世羅の発言にレスラーとしての血が騒いだのか、本部席を離れリングイン。世羅は「欠場中だよね?どうした?挨拶したいのか、チャンピオンに」と梅咲の言葉を促す。梅咲は「チャンピオン、おめでとうございます」とまずは礼儀正しくご挨拶。「自分がここに上がったということは、4月27日、後楽園ホールで復帰します!」と復帰宣言!当初の予定では半年程度の欠場を見込んでいたが、順調に回復。復帰は1ヶ月早まり、春のビッグマッチに間に合ったようだ。復帰宣言に続けて「ただの復帰戦にしたくないんで。そのベルトに挑戦させてください」と挑戦表明!世羅は「お前、復帰戦でタイトル戦とかナメたこと言ってくれるじゃねぇか。獲れると思ってんの?知らないよ、もう一回欠場することになっても」。梅咲は「いいですよ」と世羅にまっすぐな視線を向ける。覚悟を受け取めた新王者は「その覚悟で来い。復帰戦プラス、このタイトルかけてやりましょう」と挑戦を快諾!梅咲は「復帰のお祝いに自分でベルトを獲ってやりたいと思ってるので応援よろしくお願いします!」と笑顔でファンに呼びかけ、大会を締め括った。 世羅はバックステージで勝った喜び、そして柊と戦えた喜びに顔を綻ばせながらも「次の挑戦者が梅咲遥ということで。復帰戦で挑戦してくるって、だいぶ世羅のことナメてくれてると思うので叩き潰して。他のディアナの選手ともやりたいので、大好きな美蘭ちゃんも復帰しますし、美蘭ちゃんともやりたいと思ってるんで、先のことを考えて梅咲遥を乗り越えていきたい」と展望を語った。梅咲にとっては欠場明けにいきなり強敵・世羅に挑む試練の一戦となる。外敵王者の流れは続くのか?絶対センターが食い止めるのか?激戦必至の注目カードが決定だ。梅咲と美蘭の復帰が決まり、ディアナにとっては嬉しい笑顔の花咲く春はもうすぐそこ。4.27後楽園ホール大会、ご来場お待ちしております!

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