第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
NENE VS 網倉理奈
●NENE (8分36秒 カナディアンバックブリーカー) 網倉理奈◯
まずはNENEがドロップキックで先制攻撃!しかし押し合いになると歯が立たず、エルボー連打やクロスボディで攻めていく。網倉はNENEをロープ際に転がし、容赦ない踏みつけ攻撃。客席やセコンド陣からは悲鳴。逆エビ固めでしっかりと腰を落とす網倉。NENEが懸命にロープに手を伸ばすが、網倉はNENEを引きずりリング中央へ。それでも観客の手拍子に押され、対戦相手の網倉も「頑張れNENE!」と戦いながらエールを送り、何とかエスケープ。NENEは膝目掛けての低空ドロップキックで網倉の動きを封じ、クロスボディを連発。ダイビング式の一発を狙いコーナーに上ったNENEを捕まえカナディアンバックブリーカーで絞る網倉。持ち前の柔軟性で耐えきったNENEは連続の丸め込み。続くボディスラムは上がらなかったものの巻き投げでフォール。カウント2で返されると今度こそダイビングクロスボディ発射!キックアウトした網倉はショルダータックルでなぎ倒し、再びのカナディアンバックブリーカー。今度は激しく揺さぶり、NENEはたまらずギブアップを喫した。
第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
Himiko &ジュビア VS マコトユマ&松本千穂
◯Himiko &ジュビア (10分38秒 片エビ固め) マコトユマ●&松本千穂
※Wアーム卑弥バスター
CMLLからジュビア登場!プロレス好きが高じてアレナ・メヒコでルチャを観戦したこともあるというHimikoがタッグパートナーを務めた。まずはHimikoとマコトのディアナ所属対決。Himikoがヘッドロックでぐいぐい絞り、巻き投げ、低空ドロップキックでリード。ジュビアにチェンジする。ジュビアはマコトをコーナーに追い込むと強烈な串刺し低空ドロップキック。替わって入った北都プロレスの松本にはショートレンジラリアット。膝を入れ松本を転ばし、低空ドロップキックを突き刺してHimikoにチェンジ。Himikoが首4の字で松本を絞るとジュビアもアキレス腱固めで加勢。さすがにレフェリーが制止するがHimiko優位は変わらず。松本はカウンターのショルダータックルでHimikoを吹っ飛ばすがセントーンはかわされ、Himikoのギロチンの餌食に。Himikoからタッチを受けたジュビアは松本をロープに絡め、背後からドロップキック。リバーススプラッシュでフォールもマコトがカット。今度はマコトと松本が合体攻撃。Wタックルに松本のセントーンを続け、マコトにチェンジ。飛び出したマコトは連続ドロップキック。受け切ったジュビアはマコトをコーナーに逆さ吊りに設置。力強いドロップキックを見舞う。再びのマコトと松本の連携はジュビアが誤爆を誘い、このチャンスにHimikoがメキシカンストレッチから横十字固めの連続技でフォール。カウント2で返したマコトはレスリング仕込みのリフトでHimikoをコーナーに叩きつけドロップキック。そこに松本も突撃していくが、Himikoとジュビアの連携が決まる。マコトは気迫のエルボー連打。レスリング経験を活かし、飛行機投げやローリングで翻弄してのオースイスープレックスで果敢にフォール。肩を上げたHimikoはヨーロピアンクラッチでフォール。2で返されても横十字固めで転がすが、これは松本がカット。ジュビアとの連携で松本をドロップキック挟み撃ちで排除したHimiko。マコトのミサイルキックやジャックナイフを返し、ダイビングギロチン。しぶとく粘るマコトをWアームの顔面砕きで仕留めた。
第3試合 デボラK引退ロード Vol.4
シングルマッチ15分一本勝負
デボラK VS世羅りさ
●デボラK (10分45秒 片エビ固め)世羅りさ◯
※羅紗鋏
昨年10月のアミスタ大会vol.71はバチバチファイトとなった2人。遺恨が残ったかと思われたが(?)、自身の引退ロードで対戦したい相手に世羅の名前を挙げたデボラ。約4ヶ月ぶりのシングルマッチは前回とは違い、デボラの強制握手からスタート。世羅は相変わらず嫌そうではあるが…。とにもかくにも試合開始を告げるゴングが鳴る。手四つからの力比べは、力…というより声のデカさでデボラが圧倒。世羅は「うるせー!」と顔面を踏み付ける。逆エビ固めやリバースカンパーナなどで世羅優勢の展開が続く。すると客席にいるちびっこファンから「でぼちゃんがんばれ」の声が!世羅が攻めるとすかさず「でぼちゃんがんばれ」。気を取られた世羅が声の主を指差すと、セコンド陣からは「せらさんがんばれ」と励ましの声。ファンの声援に応えたいデボラはスピアーで反撃。応援を力に変えてエルボー連打で世羅をロープに押し込むデボラ。変形極楽固めで絞っていく。世羅が強烈なエルボーをお返ししても「来いよ!」と両腕を大きく広げてアピール。受けまくったデボラはしつこく押さえ込みでフォールするが、世羅の壁は厚く高い。世羅がWニードロップを落としてもしぶとく返すデボラにちびっこファンは「まけんな」!思わず振り向いた世羅にも、セコンドから「まけんな」!デボラはファンの想いを乗せて投げっぱなしジャーマンスープレックスを2連発!それでも立ち上がった世羅はセコンドの仲間たちの想いを乗せて羅紗鋏。マットに叩きつけられたデボラはついに力尽き、3カウントを聞いた。一度はいがみ合った(?)2人だが、がっちりと握手を交わしてリングをあとにする。世羅は「何だかんだで一生懸命立ち向かってくる姿が好ましく思う」と世羅らしくクールに、はなむけの言葉をSNSに投稿していた。
第4試合 セミファイナル
タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&香藤満月 VS 佐藤綾子&若菜きらり
井上京子&●香藤満月 (17分5秒 カサドーラ) 佐藤綾子◯&若菜きらり
前回、そして前々回と代打参戦だったアイスリボンの新星・若菜きらり。ベテランの佐藤綾子と楽しみなコンビを結成した。対するはディアナのヘビー級コンビ。京子と香藤は奇襲をしかけ、佐藤の女子プロムーブを重さで持ちこたえる。佐藤のヘアホイップも腰を落として持ちこたえてみせた香藤。逆襲のヘアホイップで佐藤をコーナーに追い詰め、「京子さん!お尻ください!」と京子を呼び込む。京子はお尻の圧で佐藤を押しつぶし、香藤も続く。レフェリーの反則カウントで解放された佐藤は逆片エビ固めで絞る。香藤がロープを掴むと若菜にチェンジ。勢いよくドロップキックで飛び出し、キャメルクラッチで絞る。そこに佐藤が低空ドロップキック。若菜が「上げるぞ」宣言も香藤がボディスラムで上げてみせ、マットに叩きつけると95キロの体重で踏み付ける。若菜ははじめましての京子にも果敢にドロップキック。111キロの京子はびくともせず、高速ブレーンバスターで反撃。「さっきのお返しだ!」と京子が厳しい角度でキャメルクラッチ。耐えきった若菜は佐藤とのWドロップキック。しかしこれでもびくともしない井上京子!お返しとばかりに2人まとめてブレーンバスターでぶん投げる。力で敵わない佐藤は執拗にサミング。京子も怒りに任せて佐藤の目を狙う。サミングを食らいまくった京子はまさかの「何も見えない…」。見えなくなってしまった(?)京子は人の気配を察知し殴りかかるが、それは今井レフェリー…。リングをうろうろしながらも天才レスラーの勘が冴え渡り、若菜を捕まえて目を潰す。見えていないはずの京子だが、佐藤のおぼん攻撃を白刃取り。だが完全に見えている佐藤が上回り、京子のお腹におぼんを乗せてその上からフットスタンプ。視力が回復した京子は佐藤の顔面を攻撃。佐藤は低空ドロップキックを一発お見舞いし、若菜にチェンジ。軽量級の若菜は軽やかにミサイルキック発射。体重差はゆうに70キロを超え、やはり苦戦する若菜。京子は容赦ないショートレンジラリアットでフォールするが、香藤を振り切った佐藤がカット。佐藤はヘビー級コンビのWタックル、サンドイッチボディアタックを食らってダウン…。そのうちに若菜が香藤のボディプレスを受け大ピンチに。香藤が逆片エビ固めでどっしりと腰を落とすと、佐藤が低空ドロップキックで蹴飛ばして救出。佐藤と若菜も連携で香藤を食い止め、若菜が変形ネックブリーカーでフォール。2で返されると佐藤にタッチ。佐藤と香藤がやりあっているうちに、客席にいたちびっこファンがおもちゃのピコピコハンマーを京子に授ける。「これでさとうさんをたたいて」という可愛いファンのリクエストを快諾した京子。気付かぬ様子で熱戦を繰り広げる佐藤と香藤…。佐藤がトップロープに上ると京子がハンマーを持って突撃!ファンの夢を叶えるピコピコ攻撃で佐藤のミサイルキックを阻止し、雪崩式ブレーンバスターで豪快に投げ落とす。このチャンスに香藤がダイビングボディプレス!若菜がカットに飛び出すとキレた京子はサミングで排除。佐藤が今度こそミサイルキックを成功させると一気に香藤のピンチに。ジャパニーズレッグロールクラッチは返したものの、電光石火のカサドーラで決着した。
メインイベント W.W.W.Dシングル選手権 60分一本勝負
[王者]柊くるみvsデビー・カイテル[挑戦者]
[王者]◯柊くるみ(14分49秒 エビ固め)デビー・カイテル●[挑戦者]
※人でなしドライバー
※第20代王者 初防衛に成功
※次期挑戦者が世羅りさに決定。3.9アミスタにて2回目の防衛戦を行う
柊くるみ、暴走挑戦者を下しⅤ1!
1.19新木場のメインイベントで笹村あやめを破り新王者となった柊くるみ。その試合後のマイク中に突如として現れ、ベルトを強奪したデビー・カイテル。1.26アミスタから本格参戦し、暴走を続けているデビーがいよいよベルトに挑戦だ。新王者の初防衛なるか?「ベルト強奪事件」から約1ヶ月、デビーが本当にベルト奪取か?
まずは力比べ、リストの取り合いからグラウンドの攻防、ヘッドロックの取り合いと、両者静かな立ち上がり。均衡を破ったのはデビー。クロスボディを浴びせていく。が、柊は大きな体で受け止めて投げ落とす。全く倒れず受けきった柊はお返しのショルダータックル。さらに力強いボディスラムでマットに叩きつけ、フットスタンプをお見舞い。これには苦しむデビーだったが、柊の胸ぐらを掴んでコーナーに追い込み、低空ドロップキックでリング外へ押し出し場外乱闘勃発!「Let’s go!Debbie!」のチャントを煽りながら柊に向かっていくが、柊がデビーを客席に投げ飛ばして形勢逆転。柊はデビーの髪を鷲掴みにして場内を引きずり回して大暴れ。ラフファイトは柊が圧倒し、リングに戻るとミサイルキック発射。デビーも逆水平チョップやオーバーヘッドキック、スライディングエルボーと攻めていき、ランニングニーアタックでフォール。カウントが2に終わると高速ノーザンライトスープレックスで観客の度肝を抜く。これもカウント2に終わるとソフト今井レフェリーに抗議。もちろん覆らず、デビーが次に取った行動は…なんと自らリングを降りていく!不測の事態に場内騒然。するとセコンド陣が回収したはずのW.W.W.Dシングルベルトを持って現れ、「Bye!」と優雅に手を振って控え室へ戻っていく…。ベルト強奪の悪夢再び!セコンドについていた選手たちは慌ててデビーの後を追い、柊はダメージを引きずりながら起き上がる。すると控え室へからデビーの叫び声が!デビーを捕まえたのは、セミファイナルに出場していた井上京子!暴走デビーも京子には敵わないようだ…。京子がデビーからベルトを取り返すと観客席からは拍手喝采!柊がデビーをリングに投げ入れ、怒りの猛攻。サンセットフリップを2で返されても、美しい空中姿勢のダイビングボディプレスを投下。新木場で笹村を仕留めたこの技は寸前で回避するデビー。柊はトラースキック、デビーはビッグブーツをそれぞれクリーンヒットさせ、デビーが背後からのニーアタック。柊の意地のキックアウトにデビーは驚きの表情。ならばとデビーは「Face Buster!」と絶叫。この構えをインプラントに豪快に切り返した柊。しぶとく肩を上げたデビーは三度目の場外へ…。柊が近付いてきたのを見計らって、デビーがコーヒーミスト噴射!しかしこれを柊がかわし、コーヒーミストを食らったのは後ろにいた今井レフェリー!レフェリーがのたうち回るリングに戻った2人だが、レフェリーは柊のフォールをカウントできず。柊が思わずレフェリーにかけよると、デビーはコーヒーカップを持って殴りかかる。柊がラリアットで迎撃し、ダイビングフットスタンプを突き刺す。ようやく復活した今井レフェリーがカウントを取るが、デビーは2で返す。柊はしぶといデビーを「終わりだ!」と人でなしドライバーで宣言通りマットに沈めた。
王者らしく正々堂々戦い抜いた柊くるみに、ベルトを授与するのはまさかの世羅りさ!トロフィー、認定証、そしてチャンピオンベルトを持ってリングに現れた世羅に、驚きつつも素直に応じる柊。世羅はたどたどしく認定証を読み上げていく。「W.W.W.Dシングル選手権に勝利したので、ここにチャンピオンであることを認定します。…が」と、おそらくは認定証に書かれていない「が」に王者は首をかしげる。世羅は「が!私が次の挑戦者でーす!」!全く予想だにしなかった挑戦表明!柊はただただ狼狽えるばかり…。世羅は「もう決定しています」と断言。「なぜなら、7月20日に世羅町凱旋試合やります。そこにチャンピオンベルトが欲しい。だから挑戦させてください!」と続け、ディアナの暫定スケジュールでは未定となっていた7月20日が世羅の故郷・広島県世羅町での大会であることが判明。柊は「7月に凱旋?今まだ2月…ちょっと早くない?」と突っ込み、観客の笑いを誘う。「でも決定なんですか?どういうことだよ…」と呆れつつも、「いいよ。このベルトかけて、世羅とシングル。やろう!」の一言で、柊くるみvs世羅りさ決定!世羅は「3月9日、ここ、ポスト・ディ・アミスタッドでやるから。プロミネンス同士で思いっきり。お願いします」と勝手に日程も決めてしまった。柊は改めて認定証を世羅から受け取り、「まずは初防衛することができました!なんだかコーヒー臭いです。でも無事に初防衛できて、次は世羅と防衛戦です。世羅と試合することって、プロミネンスになってから全然ないんですよ。だからめちゃめちゃ楽しみです。でも必ずしっかり防衛して、もっともっとディアナを盛り上げていけたらと思います」と早くも2週間後に迫る2度目の防衛戦に向けて意気込んだ。バックステージでも世羅との対戦が楽しみと語る柊。戦う2人にとってもファンにとっても楽しみな好カードだ。一方、敗れたデビーは「今回は負けたかもしれないけど、そんなの関係ないわ。次のベルトだってすぐに獲りにいくから。ミッションは何も変わらない。デビーがディアナを叩き潰す、それだけよ」と声を荒げる。まだまだディアナに嵐を起こしてくれる予感だ。
動画: 柊くるみ勝利の瞬間! / 世羅りさ、斬新な挑戦表明!
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