【試合結果】2025年1月19日(日)新木場1stRING大会

観衆:213名

長期欠場中・梅咲遥トークショー

脱臼により長期欠場中の梅咲がリング上で15分のミニトークショーを行った。脱臼秘話(?)や、2025年のささやかすぎる目標を語った。また、選手よりソフト今井レフェリーへの声援が大きいことへの小さな不満をぶっちゃけ、ファンの大声援を促した。これで新木場大会は大盛り上がり間違いなし!負傷した肩は順調に回復しているようで、半年の欠場を見込んでいたが、4月の後楽園大会に間に合う…かもしれないと嬉しい報告も。ディアナ全員でビッグマッチを迎えられるよう、皆様応援よろしくお願いします!

動画: トークショーの模様を少しだけ☆

第1試合 シングルマッチ 15分一本勝負
NENE vs シャンシャン

フレッシュファイトで大会スタート!
オープニングマッチは若手対決。台湾からの留学生・シャンシャンとディアナ初の小学生レスラー・NENEがフレッシュファイトを展開した。
1年前の新木場大会では、公開練習に励んでいたNENE。この日は選手としてリングに上がり、練習の成果をアピール。鋭いドロップキックを連発していく。シャンシャンは髪を掴む、コーナーに追い込んでストンピングなど、レフェリーの注意も日本語が分からないフリ(?)をして反則を繰り返す。NENEはエルボーで正々堂々の真向勝負。シャンシャンもエルボーを打ち、逆エビ固めでしっかり腰を落とす。ロープを掴んだNENEに、シャンシャンは低空ドロップキックで追撃。続くフィッシャーマンズスープレックスは不発に。NENEがダイビングクロスボディでフォールするがカウント2。NENEが懸命にエルボーやドロップキックで攻めていくが、シャンシャンはキックアウト。シャンシャンも日本で磨きをかけたドロップキックを披露する。シャンシャンが再びの逆エビ固めで絞ると、柔軟性を活かしてNENEはロープへ。しかしシャンシャンはNENEをリング中央へ引きずり、さらに角度をつけて絞る。体の柔らかいNENEでも耐えきれず、ギブアップを喫した。

第2試合 タッグマッチ 20分一本勝負
デボラK&松本千穂 vs 夏実もち&尾﨑妹加

デボラ、まさかの引退表明…
まずはデボラと尾﨑。力比べからタックル合戦へ。尾﨑がデボラを倒すと、デボラも立ち上がって再びのタックルで尾﨑を倒す。デボラから松本にチェンジすると、松本が捕まってしまう。北斗プロレスからディアナに武者修行に来ている松本はキャリア5ヶ月。この日は初めてのタッグマッチだという。尾﨑と夏実にいたぶられながらも懸命に耐える姿は次第に観客の声援を集めていく。客席から、そしてデボラから「やりかえせ!」の声が飛ぶ中、ドロップキックで反撃し、やっとデボラにチェンジ。デボラは変形の極楽固めで夏実を絞るが、ロープに逃げた夏実がうすDON。カウントは2に終わり、夏実から尾﨑にチェンジ。デボラとのエルボー合戦に。ロープの反動で勢いをつけたいデボラだったが、リング外から夏実が足を引いて阻止。転んだデボラを尾﨑がサイドスープレックス。肩を上げたデボラ。尾﨑はデボラをコーナーに乗せ担ぎ上げようとするが、デボラがコーナー上から極楽固めに捕らえる。これを反則カウント4で解いたデボラはスピアーを1発放って松本にチェンジ。尾﨑は松本ともタックル合戦に。尾﨑は「来いよ!」「まだまだ!」「そんなもんか!」と堂々受けきり、反撃の1発で松本を吹っ飛ばす。ロープに走った松本はやはり待ち構えていた夏実に捕まり、尾﨑と夏実の連携攻撃の餌食に。続くアルゼンチンバックブリーカーはデボラがカットしたが、尾﨑はセントーンを2発お見舞い。自力でキックアウトした松本に、ロープワーク2往復の助走をしっかりつけた3度目のセントーン。かわした松本がお返しのタックル。デボラがバックフリップで助太刀し、 松本もセントーン!これは夏実のカットが間に合う。スクールボーイ連発で金星を狙う松本だったが、尾﨑のラリアット、セントーンに沈む。
勝者組は早々に引き上げ、デボラがマイクを持つ。「一言お伝えしたいことがあります」と切り出し、「デボラK、引退します!4月の27日、後楽園ホール大会で引退させていただきます」と突然の引退宣言!観客がどよめく中、「目標にしていた後楽園ホール超満員の中で引退したいので、ここにいる皆さん、配信を見てる皆さんもぜひご来場いただきたいです。最後までよろしくお願いします!」と呼び掛けた。残り約3ヶ月、プロレスラー・デボラKの戦いを目に焼き付けてほしい。

第3試合 6人タッグマッチ 30分一本勝負 
佐藤綾子&世羅りさ&真琴 vs まなせゆうな&香藤満月&マコトユマ

若手もベテランも躍動!
昨年末に初参戦し、今大会では「追加参戦」として発表されたまなせ。ディアナ若手の香藤とマコトと共にド派手に入場!しかし、まなせの入場曲「夢見る少女じゃいられない」を知らなかった17歳のマコト…。「知らないの?」と突っ込まれてしまう。ジェネレーションギャップを感じずにはいられない3人の対角は佐藤綾子、真琴、世羅りさ。明らかに強い3人に、ディアナ若手陣がどこまで爪痕を残せるか注目だ。 
まずは声の大きさで相手を圧倒したまなせ軍。まなせの「行け!」の合図で香藤とマコトが突撃!奇襲で佐藤を捕まえた3人は、次々にドロップキックやボディアタックで集中砲火。作戦大成功で雄叫びを上げると、世羅と真琴が割って入り分断。佐藤とマコトのマッチアップに。佐藤はお返しとばかりにマコトをいたぶり、真琴にチェンジ。まずは青コーナーで控えるまなせを蹴落とし、香藤も…と思いきや、香藤が持ち前の大声で真琴の鼓膜に攻撃!意外と効いたのか、のたうち回る真琴に襲いかかる若手コンビ。しかしベテラン真琴はものともせず、香藤をリング外へ落とし、マコトをターゲットに。「誰に断って“まこと”名乗ってんだ」とイチャモンをつけ顔面攻撃。まこと同士でタッグを結成したこともあったが、今回は敵!「私が真琴」と主張しながらしつこくマコトの顔を蹴る。マコトも「私もマコトなんだ!」と猛反撃。まことを巡る争いは激しさを増し、観客も「まことー!」と、どちらかに声援を送る。ベテラン真琴がリードするが、マコトもレスリング仕込みのリフトやドロップキックで一矢報いまなせにチェンジ。キャリアのあるまなせが登場するとすぐさま佐藤と世羅もリングへ。3人がかりでまなせを仕留めにかかるが、まなせはタックルで3人ともなぎ倒す。真琴も得意のカカト落としや多彩なキックで反撃し、世羅にチェンジ。世羅はセラリズムバスターでまなせをマットに叩きつけるが、続くリバースニードロップを回避したまなせがブレーンバスターの体勢に。腰を落として世羅が持ちこたえ、佐藤が加勢。まなせのピンチにマコトが飛び出し、真琴も加わる。もちろん最後に香藤も入り、3対3のブレーンバスター対決に。これを決めたのはまなせ軍!この流れに乗って香藤と世羅の対決に。重すぎる香藤との対戦はNGと散々言っているのになぜか毎度のごとく対戦が組まれている世羅は、95キロのボディプレスを連続で受け「ちょっとタイム」…。香藤は「プロレスにタイムはない!」とお構いなしにボディプレス!重さでは敵わない世羅は「タイムっつってんだろ!」と力強いエルボーを打つ。それでも香藤は世羅をコーナーに振り、3人のトレイン攻撃。倒れた世羅に、まなせ・マコト・香藤の合計242キロおんぶプレス!動けず大ピンチの世羅を真琴のカットが救う。大ダメージを引きずりながらもリバースニードロップを落とし、世羅から佐藤にチェンジ。佐藤はおぼんの達人で反則攻撃。凶器にもめげない香藤はカナディアンバックブリーカーで揺さぶる。香藤がボディアタックやボディプレスで果敢に攻めるも、佐藤は自力でキックアウト。香藤はタッチを要求するマコトに試合を託す。タッチを受けたマコトは飛行機投げやドロップキック、ミサイルキックと猛攻。しかし世羅がマコトをおぼんで殴打し動きを止め、佐藤がAyako’sEXで絞る。香藤が救出すると、真琴と世羅がおぼんを振り回して香藤とまなせを排除。これで3対1の圧倒的有利な状況になるはずだったが…。世羅がマコトにもおぼんを振り下ろすと、やはり回避!後ろにいた佐藤に誤爆してしまう。この隙にマコトがジャックナイフで佐藤を固めるがこれも佐藤が自力で肩を上げる。真琴のブレイジングキック、世羅のニーアタック、佐藤の変形フィッシャーマンズスープレックス「佐藤トランペット」を連続で受けたマコトは全く動けず3カウント。
誤爆もあったが勝てば良し?佐藤、真琴、世羅の3人は笑顔でリングを後にした。

第4試合 シングルマッチ 20分一本勝負
ななみ vs 羽南

注目の好カードが実現!
スターダム所属の羽南がディアナ初登場!スペシャルシングルマッチがディアナマットで実現した。ゴングが鳴ると、客席からの大「ななみ」コールと「羽南」コールが入り交じり、早くも大盛り上がり。ファンの熱気に押されるように、2人は序盤から力のこもった攻防。羽南が力強いボディスラムでフォールすれば、ななみはカウント1で返す。羽南が串刺しエルボーを打てばななみはタックルでなぎ倒す。負けたくない気持ちをぶつけ合うように互いにエルボーを打ち、鈍い音を鳴らす。一瞬ふらつきながらも、ななみが気迫のエルボー連発で羽南をロープに押し込み、カウンターのタックル、ボディアタックと続けていく。ダイビングボディプレスはかわされたが、スリーパーに捕らえたななみ。揺さぶりをかけ、さらに胴締めを加える。羽南は足をロープに伸ばし、豪快なブロックバスターで反撃。しかしななみはフォールを許さずすぐに立ち上がる。雄叫びをあげ突進してくるななみをキックで迎撃した羽南。Wダウン状態になるも両者気力を振り絞り立ち上がる。ななみが裏投げで羽南をマットに叩きつけ、今度こそのダイビングボディプレス。キックアウトされるとななみはもう一度コーナー上へ。羽南がデッドリードライブでリングに落とし、追撃のフェイマサー。ふたたびのブロックバスターはカウント2。ならばと必殺のバックドロップの構え。ななみは暴れて脱出し丸め込みに切り返す。ここから2人は丸め込みの応酬に。丸め込まれては切り返し、それをさらに切り返し、ななみの横十字固めはついにカウント2.99。しかし間髪入れずに羽南のセブンティーンが決まり、ファンの「返せ!」の声が響く中、今井レフェリーがマットを3回叩いた。女子プロレスの明るい未来を予感させる一戦は8分24秒、羽南の勝利に終わった。紙一重の攻防を制した羽南はななみに握手を求めたが、ななみは羽南を突き飛ばし足早にリングを降りていった。

セミファイナル W.W.W.Dエリザベス選手権試合 60分一本勝負
[王者]井上京子 vs [挑戦者]宮崎有妃 vs [挑戦者]Himiko 
※第19代王者 3度目の防衛戦

井上京子、大ピンチでもV3!
井上京子が2週続けてのハードなエリザベス戦に王者として臨む。目標は「7回防衛」と公言しており、有言実行まで負けるわけにはいかない京子。NEO時代の後輩・宮崎有妃とディアナの後輩・Himikoを挑戦者に迎えた。
宮崎は櫻井裕子とともにWAVE認定タッグ王者に君臨。ここで勝てば二冠となる。京子と同じカードだけで嬉しい、と素直な思いをSNSに投稿しながらも「京子さんからベルトを奪えるチャンス!!!」と、打倒・井上京子の絶好の機会に気合十分だ。
1.12アミスタでは、ジャガーの要求で通常の3WAYが防衛戦に変更となり、先に決定していた今回が三度目の防衛戦となる京子。ジャガーとのタイトルマッチをどうしても避けたい口実に、京子の口をついて出たのは「弱い人と防衛戦したいので…」。その言葉に静かに燃えていたのは、先に挑戦が決まっていたHimikoだ。「この悔しさを払拭するには強くなるしかない」と決意を新たに、エリザベス獲りへ出陣!
3人がそれぞれの思いを胸にリングイン。握手を交わし、運命のゴングが鳴る。まずは宮崎がHimiko狙い。2人の攻防に京子が突撃するもひらりとかわし、Himikoが京子にドロップキック、宮崎も京子にボディアタック。宮崎はHimikoをかなり強引に場外へ落とし、京子と対峙。2人は大きな体をぶつけ合うが、京子がショートレンジラリアット連発で宮崎をなぎ倒し、立ち上がった宮崎のラリアットも跳ね返してみせ、この力勝負は京子に軍配だ。リングに戻ったHimikoも果敢に向かっていくが京子がモンゴリアンチョップ、さらに美しい吊り天井。しかしその2人の間にそろりそろりと宮崎が入り込んでフォールを主張。京子は慌ててクラッチを解き、Himikoは落下。悶える2人をよそに、宮崎はリングのど真ん中で「カメラの準備をしろ!」。宮崎がHimikoを捕まえ「行くぞ!はずかし固め!」と宣言すると、京子は「おい!誰が見たいんだよ!」と暴言を吐きながらカット。Himikoは「京子さん、酷すぎませんか?」と怒り心頭。食らいたくはない筈だが、食らわなければ悔しい…複雑な女心が揺れるHimikoは怒りのエルボー。Himikoが京子を羽交い締めにすると、宮崎は何を思ったか、京子のタイツを脱がせる暴挙に!「やめて!」と叫ぶ京子。聞く耳持たない宮崎。ワンピース水着型のトップスと下ろされたタイツの間から、京子の太ももがリング上であらわになってしまう。まさかまさかの出来事に、観客は大爆笑!まさに恥ずかしい状態で、宮崎ははずかし固めの体勢に。このまま食らっては恥の上塗り…キレた京子は、一旦タイツはそのままで剛腕を振りぬきラリアット!宮崎をぶっ飛ばし、今井レフェリーに守られながら(?)タイツをこそっとお直し。京子は「タイトルマッチだぞ!この野郎!」とブチギレながらキャメルクラッチ。その背後から近づいたHimikoが京子をスリーパーで絞め、宮崎は脱出。走り出した宮崎はロープワーク2往復。ここから宮崎はどちらを狙うのか…。「京子さん!」とアピールするHimikoだったが、宮崎は2人まとめて低空ドロップキック!今度はHimikoが2人まとめて低空ドロップキック。さらに宮崎をブルドッギングヘッドロックで、倒れた京子に叩きつける。キックアウトされても、宮崎をスクールボーイでもう一度京子の上に転ばしWフォール。Himiko猛攻も京子が肩を上げる。HimikoはHIGAMIクラッチで宮崎を絞るが、立ち上がった京子がHimikoの顔面を踏みつけ。花道に逃げたHimikoを追う京子。固い花道にブレーンバスターでHimikoを投げつけ、宮崎にもブレーンバスター、ラリアットを見舞う。リングに戻ると、Himikoが京子に河津掛け。宮崎は「コーナー行け!早くしろ!」とHimikoに指示。合体技を期待したHimikoだったが、宮崎は「京子さん!どいて!」と倒れていた京子を退避させ、「何でどくんだよ!」と混乱状態のHimikoを無人のリングに投げ捨てる。コーナー最上段からマットに叩きつけられ、大の字になって倒れたHimikoに宮崎は「アホか!騙されてんじゃねーよ!アホか!」と罵声を浴びせる。京子がHimikoを起こして捕まえ、宮崎に「コーナー!」と指示。宮崎は「しっかり持っとけよ!」と言いながら京子にミサイルキック!巧みな話術(?)に騙されまくったディアナの2人は結託し、宮崎めがけて突撃!しかし宮崎はラリアットで2人まとめて迎撃。Himikoが今度は自らの意志でコーナーに上ると京子も追い、雪崩式ブレーンバスターの構えに…。ここで立ち上がった宮崎がジャーマンで京子をぶん投げる。するとHimikoは宮崎との合体は期待せず、カーフブランディング。このフォールは京子がカット。宮崎がコーナー上へ行くと、今度こそ京子の雪崩式ブレーンバスターが炸裂!続くナイアガラはショルダースルーに切り返し、宮崎がムーンサルトで美しく宙を舞う。しかしHimikoがベルトへの執念でカットしカウント2。しぶといHimikoの脳天をDDTでマットに突き刺した宮崎は再びのムーンサルト発射準備。エリザベスは挑戦者同士での決着でもベルト移動となるルール。エリザベス流出の危機に、天才レスラー井上京子が本領発揮!トップロープにいる宮崎を京子が突き飛ばしてリング外へ落下させ、Himikoとの一対一に。渾身のナイアガラドライバーが完璧に決まり、ハチャメチャ大混戦に終止符を打った。熱心に京子に声援を送っていたファンに手を振りながら、笑顔でベルトを腰に巻いた。
バックステージでは、試合中に膝が外れるアクシデントに見舞われていたことを告白。大ピンチでも底力を見せつけた天才・井上京子。目標のV7まで、あと4回!

メインイベント
W.W.W.Dシングル選手権試合 60分一本勝負
[王者]笹村あやめ vs 柊くるみ[挑戦者]
※第19代王者 3度目の防衛戦

新王者誕生!しかし事件勃発…
第19代王者・笹村あやめが3人目の挑戦者に指名したのは柊くるみ。12.20フューチャーサイトで柊との初タッグに手応えを感じた笹村は「ベルトかけてやりませんか?」と問いかけ、柊も快諾。こうして“頭がおかしくてカッコいいチャンピオン”を目指す笹村の3度目の防衛戦が決定した。初タッグからの初シングルがいきなりタイトルマッチとなった2人。激戦必至の好カードが開戦!
笹村は入場時に、欠場している梅咲遥に向かってアピール。復帰後の再戦を誓いながらリングイン。ゴングが鳴ると王者は「あやめ」コールを煽り、挑戦者も負けじと「くるみ」コールを要求。初シングルを噛み締めるように、そして互いの力を確かめ合うように、2人は序盤のテクニカルな攻防でファンを魅了。一つ一つの動きに巧さ、そして強さが光る。低空ドロップキックで柊を場外へ落とした笹村は、容赦無しのフットスタンプ。回避した柊が場外マットへボディスラム。苦悶の表情の笹村をリングに放り込み、フットスタンプ、ローリングセントーン、ボディアタック、ミサイルキックと、ヘビー級の肉体を存分に使って笹村を追い込んでいく。笹村も負けじと猛反撃。フロントネックロックで絞め落としにかかる笹村だったが、気力で立ち上がった柊がブレーンバスターに切り返してみせる。笹村はフォールを許さず雄叫びをあげ、ノーザンライトスープレックスで鮮やかなブリッジ。カウント2に終わると今度は投げっぱなしジャーマン。柊もフォールを許さず、叫びながらトラースキック。両者ダウン状態になりながらも、ファンの手拍子で息を吹き返す。先に立ち上がった笹村が強烈なエルボー連発。柊はラリアット。笹村がスライディングエルボー。柊はキャノンボール。ラリアットのぶつかり合いは互角に。一進一退の攻防が続いていく。笹村のブロックバスターはカウント2、間髪入れずに放つラリアットもカウント2で返す柊。笹村は攻め手を一切緩めず、ダイビングフットスタンプを突き刺す。それでも返す柊。笹村がタイガースープレックスの構えに入ると、柊が振りほどいてインプラント。リングに真っ逆さまになった笹村だが、意地でカウント1。ならばと柊は人でなしドライバー。これでも勝負は決まらず、柊はトップロープから大跳躍。美しい空中姿勢から全体重を笹村に浴びせる。ここまで王者の意地で持ちこたえてきた笹村だが、ついに力尽きる。挑戦者・柊くるみが完璧な3カウントを奪った。
柊は「ベルト獲ったぞー!」と絶叫!「自分はシングルのベルトを獲るのは高校1年生の時以来です。めちゃくちゃ嬉しいです!」と素直な喜びを語り、笹村には「挑戦者として指名してくれてありがとう」の言葉でねぎらう。マイクを奪った笹村は「私の大好きなそのベルトに恥じるようなことしたら、また挑戦しちゃうもんね!」と悪態をつく。柊は「名に恥じぬように、次はチャンピオンとして笹村が挑戦者…いつでもやってやるよ!」。すると笹村は今にも挑戦表明しそうな雰囲気に…。「今はもういいよ。帰れ、負けただろ」と促され、笹村は去っていった。“頭がおかしくてカッコいいチャンピオン”を目指し、独自の防衛ロードを走った笹村。再び“頭のおかしい挑戦者”として王者の前に立ちはだかる日も遠くない…かもしれない。「自分はプロレスラー15周年を迎えます。このベルトを防衛しつつ、突っ走っていきたいと思います!」と24歳にしてキャリア15年の新王者が今後に向けて意気込むと、何やら聴いたことのない音楽が流れ出す…。自身のテーマ曲ではないことに驚いた柊が振り返ると、花道奥には黒いスーツに身を包んだ謎の美女が!柊を睨み付けながらリングに入り、そのままベルトを奪い取る。世羅りさをはじめとするセコンド陣が止めに入るが、乱入者はベルトを手離さない。ゴングが打ち鳴らされ大荒れ状態のリングでマイクを握り「私はデビー・カイテル。アイルランドから24時間かけてここに来て、お前らのクオリティを見に来たんだよ。私がディアナをぶっ壊してやる!」と英語で啖呵を切る。言葉の意味はよく分からないものの、「(ベルトを)返せよ」と静かに怒りをあらわにする柊。佐藤綾子が間に入り、穏便な交渉を試みるもデビーは応じず、なんとベルトを持ったまま場外へ!デビーは観客の大ブーイングを浴び、ベルトをスタッフに投げつけて会場を去っていった。スタッフを経由して、とにもかくにもベルトが戻ってきたが柊は呆然…。ディアナ所属を代表して佐藤が「新チャンピオン、すいませんね。申し訳ないんで、私が締めますね」とちゃっかり締めマイク担当に。第20代王者は言われるがまま、ベルトを持ってリングを後にした。「見逃せない展開になってますよね。ちなみに私は、さっきの人にめちゃくちゃ興味あります。みなさん、ディアナから目を離さないでくださいね!」と呼び掛けて波乱の大会を締め括った。なお、デビーは今後1年間ディアナに参戦することになっており、デビーに興味津々の佐藤とは早速対戦することが正式に予告された。新王者の防衛ロード、そしてディアナの新展開、お見逃しなく!

動画:新王者誕生! デビ―乱入 、そして 去っていくデビ―!