第1試合 シングルマッチ15分1本勝負
マコトユマ vs 大空ちえ
●マコトユマ (10分13秒 ジャパニーズレッグロールクラッチ) 大空ちえ○
オープニングはシングル未勝利のマコトとPURE-Jの大空ちえのシングルマッチ。マコトがレスリング仕込みのタックルからローリングで先制攻撃。大空の腕十字をフォールに切り返すなど、序盤はマコトが果敢に攻めていく展開に。しかし今井レフェリーがなぜかセコンドのななみに注意している間に、大空がロープ渡りやロープを絡めたパロスペシャルなどで流れを掴む。マコトをヘアホイップで豪快に投げ飛ばし、マコトの髪をロープに巻き付けて引っ張る反則も。マコトもドロップキックやショルダータックル、急角度逆エビ固めで反撃していくが、大空は全て肩を上げる。マコトが素早くバックを取ってレインメーカー式の飛行機投げ、ジャックナイフと連続でフォールするもしぶとく返す大空。粘る大空はローリングエルボーをクリーンヒットさせ、続くジャパニーズレッグロールクラッチで勝利をかっさらった。
第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
笹村あやめ&柊くるみ vs Himiko & 夏実もち
○笹村あやめ&柊くるみ (13分41秒 ノーザンライトスープレックスホールド) Himiko● & 夏実もち
Himiko&もちの新タッグが初陣を迎えた。対角はディアナのシングル王者・笹村あやめに超パワーファイターの柊くるみと、実力者コンビだ。
Himikoは「おい、チャンピオン!」と先陣を切り笹村を指名。“誰の挑戦でも受けるカッコいいチャンピオン”を目指す笹村は、Himikoの誘いに乗り先発。柔道で培ったテクニックを存分に発揮する笹村にHimikoも食らいつく。Himikoがもちを呼び込み、トレイン攻撃を決め、肩を組んで「ニュータッグだぜ!」とポーズ。しかしもちは無反応…。Himiko念願のタッグに早くも暗雲が立ち込める。笹村はもちにグーパンチを一発見舞い、柊にチェンジ。プロミネンス対決は力と力のぶつかり合いに。Himikoもこの流れに乗って柊にアンクルホールド。しかし笹村・柊のW攻撃の餌食に。臆せず柊に打撃合戦を挑むHimiko。パワーで圧倒する柊。Himikoは低空ドロップキックで柊を転ばし、ブルドッギングヘッドロック。そして再びプロミネンス同士のマッチアップに。Himikoが助太刀に入るも、やはり全く息が合わず柊のドロップキックで2人まとめて吹っ飛んでしまう。替わった笹村も、コーナーから手を出すHimikoをものともせず。もちのバックドロップがカウント2に終わると、Himikoが「もち!代われ!もちー!」と会場に響き渡る大絶叫。もちは苛立ちながらタッチ。飛び出したHimikoはW.W.W.Dシングル王者の笹村に果敢に攻めていく。もちとのWギロチンを成功させ、Wアームの構え。振りほどいた笹村がラリアット。もちのカットが間に合うと、Himikoが笹村を捕まえ、そこにもちのムチ!もちのリバーススプラッシュ、Himikoのダイビングギロチンが連続で決まり、ようやく息が合ってきたニュータッグ。しかし柊がもちを抑える内に笹村のえびす落とし、ノーザンライトスープレックスで熱戦に終止符。ニュータッグは黒星スタート、笹村は王者の強さを見せつける形となった。マイクを持った笹村は「おいHimiko。気持ちは分かる。気持ちだけだお前は。まだまだ足りないものがたくさんある。タイトルマッチ、やっても面白いと思ったよ」とHimikoの情熱はしっかりと受け止めたようだ。しかし「でも私は言いたいことがある。くるみさん!」と柊の方を向く…。「初めてくらいな感覚でしか組んだことないし(?)、戦った記憶もない。でかくて強くてちょっと髪型似てるくるみさん、めちゃくちゃかっこいいなと思った。私は頭がおかしくてカッコいいチャンピオンになりたいと思ってたんで、ベルトかけてやりませんか?」と、22日にはディアナ興行の真裏で、2AW千葉大会にてChi Chiとの防衛戦を行うはずの笹村が、なんとその先の挑戦者まで指名!“頭のおかしいチャンピオン”有言実行だ。柊は「あなたとまだ一度もシングルをしたことない。初シングルでそのベルト…良いチャンスですね。ぜひベルトをかけて試合お願いします」と承諾。「絶対負けないけどね!いつやるかはちょっと、独断で決めたら大変なことになるとお勉強しましたので、日程のほうはお願いします」と、今度はしっかり順序を踏んで防衛戦の日時を決めるようだ。ディアナにとってはベルトが他団体へ流出し、他団体の挑戦者が続く由々しき事態だが…。
そしてタッグベルトを目指して始動したHimiko&もち、タッグ戦線に新風を巻き起こすか?
今後の動きに要注目だ。
第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
ウナギ・サヤカ&高瀬みゆき vs 香藤満月&まなせゆうな
ウナギ・サヤカ&○高瀬みゆき (14分47秒 片エビ固め) 香藤満月●&まなせゆうな
※ダイビングギロチンドロップ
梅咲遥が長期欠場となり、センター不在のピンチを迎えたフューチャーサイト。この危機に駆けつけたのが、梅咲のパートナーだ。「ルミナス」で何度もタッグベルトを巻いた高瀬、イベントでの共演から生まれたタッグ「ちょぶき」のウナギ。2人は梅咲の入場曲でリングイン。ウナギは「極彩色に翔る絶対センター」、高瀬は「浪花の絶対センター」とそれぞれコールされ、梅咲の入場パフォーマンスのモノマネを披露。しかしウナギは全く似ておらず、高瀬は流石の完コピ。「甘ぇんだよ!ニワカが!」とちょちょたんパートナーの古参をアピールした。
対する香藤とまなせの大型コンビも、まなせの初登場で会場は大盛り上がり!12.22のディアナ本戦への登場も既に決まっているまなせ。どのようなファイトを見せるか注目が集まる。
ちょちょたんパートナーの2人が「私が絶対センター」と言い争っているうちに、大型コンビが奇襲を仕掛けゴング!それでも絶対センターの座を譲れない2人は、高瀬が香藤に、ウナギがまなせに、梅咲の得意技である弓矢固め!しかし全く決まらず、高瀬に至っては落下した香藤にフォールされる始末…。今度は「こっちが絶対センターだ!」と弓矢固めをお返しする香藤とまなせ。ところが香藤はぽっちゃりすぎるお腹が邪魔をして全く決まらず、まなせだけが成功する。「何やってんだ」「ヘタクソ」と散々突っ込まれてしまう。ならば香藤は自身の得意技で攻める!サーフボードストレッチで高瀬の体を軽々と上げてみせる。高瀬はヘアホイップで香藤を豪快に投げ飛ばしてコーナーに追い込み、ウナギと共に顔面攻撃。替わったウナギが鼻フックキャメルクラッチで精神攻撃。大阪人らしく高瀬との合体グリコアタックは、香藤が乗って来ず失敗に。空気の読めない香藤に息ぴったりのWギロチンを投下。香藤も重さを生かしてタックルやヒップドロップで反撃しまなせにチェンジ。いよいよ初参戦のまなせの出番だ。まなせが大きな体で力強いエルボーを打ち、ウナギもやり返す。まなせがウナギのスライディング TANAKAをかわし、ウナギもまなせのスライディングラリアットをかわす。ウナギのビッグブーツはカウント2。替わった高瀬がラリアットで突撃。しかしまなせは倒れず、立ったまま受け止めてみせる。高瀬のラリアットをまなせは全て受け止め、まなせのラリアットは高瀬が意地で持ちこたえる。見ごたえのある対決に会場は大盛り上がり。高瀬が猫だましからのスモールパッケージで意表を突き、スライディングラリアットでフォール。返したまなせは渾身のラリアットでついに高瀬を倒し、最高の流れで香藤にチェンジ。香藤はボディプレスを連発し、ボディスラムで高瀬をマットに叩きつける。高瀬は香藤をコーナーに追い込み、ラリアット。ふらつく香藤にトドメを刺すべくコーナーへ…しかしグリコを諦めていなかったウナギもコーナーへ!高瀬は「違う違う、違うって…」と拒否するもウナギは聞く耳持たず。「グリコ、いくぞー!」と仕方なく(?)グリコアタック発射準備の2人を、後ろからまなせが妨害。グリコ阻止した大きな2人が高瀬に次々とトレイン攻撃。さらにおんぶプレスで高瀬を圧殺!持ち前の根性で肩を上げた高瀬に、香藤はダイビングボディプレスの追撃!今度はウナギがカットに飛び出し、窮地を脱した高瀬。大ダメージの高瀬をまなせが捕まえ、香藤が突進すると高瀬がひらりとかわし誤爆に。今度は高瀬が香藤を捕まえるが、同じくウナギのキックは誤爆になってしまう。この大チャンスに香藤が丸め込むがウナギがカット。両軍入り乱れる大混戦は、高瀬が何と97キロの香藤を担ぎ上げ「カミカゼ、ベイベー!」。そこにダイビングギロチンを投下し、勝負を決めた。高瀬とウナギはセンターの奪い合いでいがみ合ったままリングを後にした…。
第4試合 シングルマッチ15分1本勝負
ななみvs世羅りさ
●ななみ(13分56秒 花夢の山)世羅りさ○
梅咲不在のフューチャーサイトのメインを務めるのはななみ!実力実績充分の世羅りさとのシングル戦に望む!
ゴングが鳴るとななみはタックルや丸め込みでいきなりの猛攻。セブンスリーホールドで勝利を確信したななみだが今井レフェリーの判定はカウント2。観客もどよめく中、判定に不服のななみはレフェリーに「2?入ってなかった?」と詰め寄る。場外に逃げ出した世羅に「上がってこい」と闘志むき出しのななみ。ななみがリング中央へ戻るのを見てエプロンに上がった世羅。ななみはもちろん突撃!ロープ越しのスリーパーで絞め上げ、反則カウント4で解くと、次は場外乱闘へ。会場中で大暴れのななみ。しかしラフファイトはやはり世羅の土俵!ななみの髪を掴んだ世羅は、ななみを北側観客席に放り投げる。すっかり形勢逆転しリングに戻った2人。世羅がリバースカンパーナで揺さぶり、さっきのお返しとばかりに反則を交えて顔面攻撃。ボディシザーズで絞め上げ、「回すぞ!」と観客の手拍子を煽る。どうやらダイヤル固め狙いのようだが、ななみが後ろに体重をかけフォールに切り返す。ダイヤル固めは回せなかった世羅だが、やはり回したいらしい…?再びの「回すぞ!」宣言からジャイアントスイング!ななみ大絶叫!世羅自身も目が回りながらもフォール。キックアウトしたななみは「回すぞ!」宣言からお手本のようなダイヤル固めでリングを2周。ふらつきながらも2人はエルボーを打ち合う。高校生ながら実力者の世羅と互角に渡り合ったななみ。その勢いでコーナーに上り、追いかけてきた世羅をコーナー上からスリーパー。レフェリーに制止され、倒れた世羅に大跳躍のダイビングボディプレス。しかしそこには世羅の剣山が待っていた…。世羅はエアーズロックIIでななみをマットに叩きつける。ななみも負けじとダイナミックな裏投げ。先に立ち上がったななみがエルボーを打つと世羅もやり返す。隙を突いてバックを取ったななみが三度目のスリーパー!今度は反則ナシ、さらにリングのど真ん中で胴締めも加えてがっちり絞め落としにかかる。意識朦朧としながら何とかエスケープしようとする世羅。捕まえて離さないななみ。世羅の意地がロープに届くが、ななみはボディアタックで追撃。世羅はセラリズムバスターにリバースニードロップを続ける。試合時間は残りわずかとなり、ななみがノーザンライトスープレックスで鮮やかなブリッジ。これでも勝負は決まらず、2人は丸め込み合戦へもつれこむ。ななみのエビ固めをカウント2.99で返した世羅。ななみは次の一手を狙い走り出すが、その背後から世羅が花夢の山で丸め込む!暴れるななみをぐっと押さえ込み、レフェリーがマットを確かに3回叩いた。
マイクを持ったななみは「上げた!ちゃんと!」とまたしてもレフェリーに猛抗議。「上げましたよね、遥さん!2ですよね?3入ってなかった!絶対上げました!」と欠場挨拶のために来場していた梅咲まで巻き込もうとするが、判定は覆らず。「自分は先月、若手王座のクリスタルを岡選手から防衛して、3回の防衛で返上になって。自分はもう、ディアナの未来とか若手とかじゃなくて、今日の私は一人のプロレスラーとして、正々堂々、世羅さんを倒したかった。だけど負けた。シングル2回目で、前回もあとちょっとのところで負けたんです」とメインの一戦への思いを語るが、世羅は「あとちょっとのところで」が気になる様子…。「負けは認めます。次にシングルするときは絶対勝つんで。覚悟しとけよ、世羅りさ」と鋭い視線を世羅に突き刺す。そしてフューチャーサイト恒例の集合写真を笑顔で促し始める。今まで見たことのない、ななみの二面性(?)が「怖い」と、会場から総ツッコミ。ななみは「また次の世羅りさとのシングルも絶対見にきてくださいね」と世羅への敵意を滲ませながら参戦選手をリングに呼び込んでいた…。かわいいななみが、王座戴冠を経てレスラーとしてカッコいいななみに成長中?
とにもかくにも、再戦が楽しみだ。