第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
梅咲遥 vs デボラK
○梅咲遥(3分33秒 片エビ固め)デボラK●
※デボラのフォールを切り返して
ディアナにもタイパの波?絶対センター・梅咲遥、3分で超スピード決着!
梅咲は試合前日、「いつまで負けてるの?」「付き合うつもりは一切ない」と、ディアナ入団以降実績のないデボラに苦言。宣言通り、ゴングが鳴るとお付き合いナシの丸め込みで秒殺狙い。梅咲のラッシュを全て返しきったデボラはスピアーで反撃。逆エビ固めはしっかりと腰を落とし、梅咲のエスケープを許さない。極楽固めは梅咲の体を後ろに大きく反らす。梅咲の「そろそろ本気の覚醒デボラ見せて」の言葉に触発されたか、デボラは猛攻。次々と攻めていき、バックフリップで梅咲をマットに叩きつけてフォール。しかし梅咲がこれを切り返して押さえ込み、あっという間にスリーカウントを奪った。マイクを持った梅咲は「早すぎでしょ。これが巷で噂の3分試合です」とニヤリ。「プロレス好きな方はご存じだと思いますけど、自分もSNSで見て、3分で決めきるってどんなもんかな?と、自分に課題を持って試合をさせていただきました」と、WWEが立ち上げた試合時間わずか3分の新ブランド・WWE Speedに言及し、3分33秒での決着は狙ったものであると告白した。「結構攻められたけど、どんな風に試合が見えたのか。あとで感想教えてください」とファンの反応を伺いつつリングをあとにした。タイパは抜群、ファンの満足度はいかに…?
第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&香藤満月 vs 藤田あかね&尾﨑妹加
井上京子&●香藤満月 (14分11秒 変形キャメルクラッチ) 藤田あかね○&尾﨑妹加
欠場の代打は…なんと京子!社長自ら2試合敢行!
小林香萌が体調不良により急遽欠場となり、ディアナ社長・井上京子が一肌脱いだ!一日2試合を敢行することに。まず1試合目は95キロの香藤とともに、ディアナ版“チーム200キロ”ともいえるヘビー級コンビ結成だ。まずは香藤と藤田が先発。藤田が力比べから反則グーパンチで試合のペースをモノにする。香藤もボディプレスで反撃するが藤田がかわし、尾﨑にチェンジ。尾﨑のキャメルクラッチを耐え抜き、ボディスラムで一矢報いて香藤から京子へ。京子と尾﨑のマッチアップ…といえばコレ!「今日もやるぞ!」と気合漲る2人は迫力のタックル合戦で会場を沸かせる。肉体と意地を激しくぶつけ合い、「倒れろ!」と渾身の一撃で尾﨑を倒した京子に軍配。やられた反則には京子も反則で返す。藤田がやったようにグーパンチで尾﨑を殴ると、流石に今井レフェリーが制止。ならばとパーで平手打ち。替わった香藤は「私もやる!」と尾﨑にタックル合戦を挑む。体格を活かしたタックルで尾﨑と渡り合うが、これは尾﨑が力で上回ってみせる。タックルでは倒された香藤はボディプレスを一発落とし、京子にチェンジ。尾﨑は京子を担ごうとするが、111キロの巨体は上がらず。持ちこたえる京子にラリアットを放ち、もう一度トライ!今度はしっかり京子をアルゼンチンバックブリーカーで担いでみせた。尾﨑からのタッチを受けた藤田も京子にタックル連発。続いてコーナーに上った藤田を京子が雪崩式ブレーンバスターでぶん投げ、ナイアガラ宣言!慌てて尾﨑が阻止するが、京子は2人まとめてラリアット。さらに香藤とのWタックル、サンドイッチボディアタックでまさに圧殺。耐えた藤田は尾﨑との合体で重い香藤をぶん投げ、キャメルクラッチ。京子はしがみつく尾﨑を引きずりながらカットに入り、かわいい後輩のピンチを救う。しつこい尾﨑を蹴散らす京子だったが、場外から京子の足を引く尾﨑。京子は徐々にリング外へ落ちていく。その間に香藤は藤田の変形キャメルクラッチに捕まる大ピンチに。京子はカットに入れず、自力でロープに逃げることもできず…香藤はあえなくギブアップを喫した。
第3試合 3WAYマッチ 20分一本勝負
ジャガー横田 vs ななみ vs 中森華子
○ジャガー横田(7分31秒 エビ固め)ななみ●
※もう一人は 中森華子
※セブンスリーホールドを切り返して
お久しぶりです、ジャガーさん。限定参戦のジャガー、得意の3WAYで存在感見せた!
クリスタル王者のななみ、タッグ王者の中森、アミスタ大会は限定参戦となっているジャガーの3WAY。ジャガーは今年4月以来のアミスタ登場となるが、いつも通りパイプ椅子を持参。真面目なななみは「いいんですか?」。使わせないから、となだめる今井レフェリーに「毎回じゃないですか」と諦めモードの正論。ジャガーも「座るだけ」と主張し、結局イスは持ち込まれてしまう…。
どうやら中森と組みたいらしいななみ。ジャガーは「お前はディアナ、こいつPURE-J」とななみに結託を持ちかける。直属の大先輩を裏切れないななみはジャガーにすり寄るが、いきなりジャガーを丸め込む!今度は中森との連携でジャガーの顔面を攻撃。「すいません…」と口では言うが、あっさり裏切るななみに中森とジャガーがトレイン攻撃。中森が逆エビ固めでななみの腰を反らすと、ジャガーが中森にスリーパー。今度こそななみとの連携を決めたいジャガーだが、中森のWネックブリーカーの餌食に。ジャガーは場外へ落ち、リングは中森とななみの見応えのある攻防に。ななみがエルボーを打てば中森はキックで応戦。ストレッチマフラーで再びななみの体を大きく反らす中森。するとジャガーがリングに戻り、やはり座るだけではなかったパイプ椅子で殴打して強引にカット。中森は凶器にもめげずジャンピングニー、ハイキック、フィッシャーマンズスープレックスと三連撃。カウント2で返したジャガーは中森の脳天にカカト落とし。飛び込んだななみにもカカトを落とすジャガーだが、ななみがこれを白刃取り。ノーザンライトスープレックスを2で返されても、間髪いれずにボディプレス。甦った中森がカットし「今度こそ行くぞ!」とななみと手を組む。カットしておいて虫のいい中森に、ななみは疑いの目を向ける…。一応息の合った連携を見せたが、ジャガーは2人まとめて返り討ちに。中森はまたも場外へ落下してしまう。ジャガーはななみにコブラツイスト。しぶとく復活した中森がシャイニングフラワーでカット。しかし倒れたジャガーに、ななみがフォールを横取り。ジャガーは肩を上げたが、またしても裏切ったななみの側頭部を中森の怒りのハイキックが撃ち抜く。中森はジャガーにもハイキック…が、ジャガーはひらりとかわし、ジャーマンスープレックスで中森を排除。ななみとの一対一となり、セブンスリーホールドを切り返したジャガーがスリーカウントを奪った。
第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&坂井澄江vs佐藤綾子&マコトユマ
○井上京子&坂井澄江(13分41秒 体固め)佐藤綾子&マコトユマ●
※ラリアット
坂井澄江が日本マットに久々登場!完璧超人・井上京子と“完璧”コンビネーション!
この日2試合目の京子は、「何十年ぶり」の坂井澄江とタッグ結成。坂井自身も「日本での試合が2019年のスターダム以来、ディアナ参戦は…昔のことすぎていつぶりか分からない。旗揚げしてすぐの頃かな?」と笑うほどだ。海外マットで長く活躍するベテランの坂井が、日本のファンの前でどんな戦いを見せるか注目のカード。
京子はなぜか「完璧超人・井上京子」とコールされ、戸惑いつつも満更ではない様子…。坂井は京子とがっちり握手し、京子コールを煽る。乗せられた京子が先発。佐藤とマコトが奇襲を仕掛け、京子をタコ殴りに。しかし京子は「完璧超人、なめんなよ!」と佐藤を豪快に投げ飛ばす。2試合目とは思えない大暴れで坂井にチェンジ。坂井は「京子さん、京子さん、お願いします!」とコーナーに帰りたがる京子を引き留め、何度も連携を志願。「一人でやってくれ」と今井レフェリーも呆れ顔。京子に憧れて女子プロレスラーになった坂井は、連携が決まる度に笑顔。佐藤からタッチを受けたマコトには「女子プロレス、最高!」と女子プロムーブ。マコトも女子プロムーブをお返しし、エルボー、ドロップキック。しかし坂井と京子は巧みなタッチワークでマコトを捕まえて離さない。坂井の首4の字、京子のフロントネックロックなど大ベテランの厳しい攻めを堪え、レインメーカー式の飛行機投げでやっと佐藤に替わる。佐藤と坂井はテクニカルな攻防に。佐藤が華麗なWアームスープレックスでぶん投げると、坂井は柔道仕込みのサブミッションを次々と披露。坂井から京子に替わると、佐藤は素早くバックを取ってジャパニーズレッグロールクラッチ。キックアウトした京子に、佐藤はミサイルキック狙い。坂井が飛び出しコーナー上の佐藤を封じ、京子の雪崩式ブレーンバスターを好アシスト。ナイアガラドライバーはマコトがカットしカウント2。替わったマコトは丸め込みを連発。佐藤もおぼんで加勢するが京子の肩が上がる。京子はショートレンジラリアットを2発お見舞い、だがマコトはカウント2で返す驚異の粘り。場外では坂井が佐藤を押さえ、リング上は“完璧超人”の右腕がもう一度唸りを上げる。マコトをロープにはりつけ、3発目のラリアットで京子が勝負を決めた。
勝った京子は坂井にマイクを渡す。坂井は「私はプロレスなんて…ってずっと思ってる人でした。友達についていって京子さんの試合を見て、プロレスラーになろうと思いました」と切り出す。続けて、「何年か前に引退を宣言していたんですが、どうしても引退試合のカードが揃わず引退してません。そしたら京子さんとアメリカのリングでまた会えて、京子さんから声をかけていただいて、ディアナに帰ってくることができました。京子さんとジャガーさんがおられるということで、アメリカで2万人の前で試合しても全く緊張しなかったのに、緊張して試合が思うようにできなかった。京子さんに助けられてチームとして勝てました。27年前、ジャガーさんにプロレスを習って、京子さんとタッグリーグで組ませていただいて、勉強になって今があります。プロレスは技じゃなくて気持ちだと…京子さんとジャガーさんから学んで、プロレスを続けてくることができた。京子さん、辞めるまでにシングルマッチをお願いします。アメリカのプロモーターがきっと私の願いを叶えてくれると思います」。ジャガー横田と井上京子への思いを語り、シングルも直訴した坂井。アメリカで実現する可能性も浮上し、まさにワールド女子プロレス!「何十年ぶり」のタッグでも連携が光った井上京子と坂井澄江、シングルマッチ実現の日を心待ちにしたい。