第一試合 タッグマッチ20分一本勝負
世羅りさ&美蘭 VS YuuRI& X
●世羅りさ&美蘭 (13分1秒 反則勝ち) YuuRI& X=SAKI○
※世羅がXのマスクを剥いだことにより、反則負け
謎のマスクウーマン登場!その正体は…?!
ベルトを目指して着実にタッグ力を高める美蘭と世羅りさの「ブルーオーキッド」。対するはフューチャーサイトからディアナ本戦出場を狙うYuuRI。そしてそのパートナー・Xは「身長体重不明、謎のマスクウーマン・HOPE」とコールされる。YuuRIでさえその正体を知らないという…。世羅が問いかけても何も答えないHOPE。無言を貫くHOPEにキレた世羅は奇襲!客席の視線が謎だらけのマスクに注がれる中、HOPEの顔面蹴りを受けた世羅は「ブーツ使う人や!」と、正体はビッグブーツの使い手…と絞り込みをかける。続く美蘭とYuuRIの攻防は超ハイスピード!素早い動きで観客を魅了し、YuuRIはHOPEにタッチ。HOPEは美蘭を軽々とボディスラムで投げ、逆エビ固め。これはロープに逃げた美蘭だが、HOPEは美蘭を青コーナーに連行。YuuRIの鋭いサッカーボールキックの餌食に。さらにスリーパーで捕まってしまう美蘭。エスケープした美蘭は世羅にタッチ。世羅はセラリズムバスターでYuuRIをマットに叩きつけ、Wニードロップ投下。YuuRIは回避し低空ドロップキック。世羅はYuuRIに膝蹴り、逆エビ固めから腕も取りリバースカンパーナ。コーナーで不穏な動きを見せるHOPEを押さえようと美蘭が飛び出すが、HOPEが捕まえカンパーナ。世羅はクラッチを解いてHOPEに詰め寄る。「お前何やっとんねん!」とHOPEを蹴落とし、再びYuuRIを捕まえる。世羅がYuuRIの足をロープにかけ、そこに美蘭が馬跳びでヒップドロップを落とす合体技“瓦割り”が炸裂!キックアウトしたYuuRIに美蘭が打点の高いドロップキックを突き刺せば、YuuRIも蹴りまくってお返し。替わったHOPEに美蘭猛攻。しかしライオンサルトを狙う美蘭を捕まえたHOPEがアトミックドロップ、続けてテキサスクローバーホールドで絞っていく。世羅がカットに入り、「そもそもお前は誰やねん!」とマスクに手をかける。今井レフェリーが制止すると2人はエルボーの打ち合いへ。HOPEのビッグブーツを受け止めた世羅はHOPEの弁慶の泣き所をグーで殴りまくる。怒りのHOPEも世羅の土手っ腹にグー!拳を交え、HOPEの正体を見抜きつつある世羅。このワイルドなファイトスタイル、繰り出す技の一つ一つに覚えがある…ありすぎる世羅は「もしかして…あいつかー!」と叫びながらランニングニーアタック。さらに美蘭が今度こそライオンサルト、世羅もリバーススプラッシュを続けざまに放つ。このピンチにYuuRIのキックが世羅の顔面を撃ち抜き、HOPEも続けてビックブーツ。YuuRIが美蘭を抑える中、HOPEと世羅が互いに一歩も退かない攻防。しかしその時、世羅の手がHOPEのマスクにかかり、HOPEのマスクが脱げてしまう!わざとじゃないと主張する世羅だが、すぐさま試合終了のゴングが鳴り、世羅の反則負けが告げらる。勝者の曲が流れ始め、会場の誰もが聞き覚えのある曲をバックに振り向いた素顔は…COLOR’Sのリーダー・SAKI!およそ3年ぶりのディアナ参戦となったSAKIは「カラミネンス」として共にWAVEタッグ王座を保持する世羅に襲いかかる!パートナーのYuuRI、止めに入った美蘭も次々と蹴散らしていく。ひと暴れしたSAKIは不敵な笑みを浮かべてリングを後にした。素顔を隠してディアナマットに現れた目的とは…?マスクを脱いでも謎だらけのSAKI。今後の動向に大注目だ。
第二試合 シングルマッチ15分一本勝負
Himiko VS 柊くるみ
●Himiko (11分43秒 エビ固め) 柊くるみ○
※インプラント
アオハルのエスペランサ・Himikoが柊くるみと激突!
怪我から復帰後、Catch The WAVEのエリザベスブロックで奮闘する Himiko。52歳にして青春真っ只中、まだまだ成長を見せるHimikoが柊くるみに立ち向かう!
まずはロックアップからの力比べで柊がロープに押し込んでいく。序盤から柊がやはり怪力と巨体でどんどんリードする展開。フットスタンプでグロッキー状態のHimikoに、客席からは「Himiko大丈夫か!」の声が飛ぶ。タックルで吹っ飛ばされ、河津がけを封じられ、Himikoはこの苦しい状況をブルドッギングヘッドロックで打開。さらに「足太ぇな、畜生!」と逞しく鍛え上げた柊の足をなんとかクラッチし、リバースインディアンデスロックで膝攻め。怒りの柊はボディアタック一発で流れを引き戻し、ローリングセントーン。続くヒップドロップを回避したHimikoはレッグシザーズネックロック。柊の足が何とかロープに届いても、Himikoはクラッチを離さずしつこく極めていく。続くWアームは上がらなかったものの、パワーファイターの柊に果敢にエルボーの打ち合いを挑む。一発が重い柊、がむしゃらに食らいつくHimiko。ボディアタックでまたもパワーの差を見せつけられたHimikoだが、トラースキックを捕まえアンクルホールド!ロープに逃げようとする柊に、ヒザ十字でさらに厳しい膝攻め。エスケープした柊は痛む足でコーナーに上り、破壊力抜群のミサイルキック。吹っ飛んだHimikoだがキックアウトし、丸め込みの連発で勝利を諦めない。しぶといHimikoをラリアットで黙らせた柊はインプラントでフィニッシュ。勝った柊、セコンドの肩を借りてどうにかリングを降りた満身創痍のHimiko、両者に暖かい拍手が送られた。
第三試合 タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&香藤満月 VS 本間多恵&優宇
梅咲遥&●香藤満月 (17分25秒 T-Control) 本間多恵○&優宇
5.26名古屋決戦目前 W.W.W.Dシングル前哨戦!梅咲遥、V5へ黄色信号…?
ディアナの絶対センターとして、シングル王者として5回目の防衛戦を控える梅咲遥。その挑戦者は本間多恵。4.29後楽園大会後、愛知県出身の本間は名古屋大会での挑戦を要求。フリーランスの本間だが、地元大会のリングならば本間のホームでもある。地の利を活かしてW.W.W.Dシングル奪取を目論む。負けられない戦いを2日後に控えた梅咲はいつになく険しい表情でリングイン。前哨戦でも勝って弾みをつけたいところだが…。
タイトルを懸けて戦う2人がそれぞれ先発。静かな立ち上がりだが2人の瞳の奥には闘志が漲る。本間は今井レフェリーの目を盗む反則に、優宇との連携も冴え、相手チームをうまく分断しながら優勢に。梅咲はWネックブリーカーでやっとローンバトルを抜け出す。梅咲からタッチを受けた香藤も愛知県出身。初の凱旋興行に向けて燃える香藤は、大きな体格を活かして、さらに大きな体格の優宇に勝負を挑む。新人ながら優宇とのド迫力タックル合戦で観客の度肝を抜く香藤。しかし95キロの香藤でさえ吹き飛ぶ優宇のタックル!ならばと香藤は体重をしっかり乗せたエルボーを打ち、対する優宇は逆水平チョップで反撃。互いに苦悶の表情を浮かべながらの打ち合い、意地の張り合いに。優宇がセントーンを落とせば香藤は意外性抜群のドロップキック。パワフルファイトで観客を大いに沸かせた香藤は梅咲にチェンジ。梅咲と香藤は2人がかりで優宇に突撃。優宇は怪力で場外へ落とし、みたらし団子で2人まとめてぺちゃんこに。さらにリングに戻るとセントーン。優宇の重さに苦しむ梅咲に、今度は本間が得意のサブミッションで攻める。梅咲はエルボーで対抗し、カウンターのブレーンバスター。フォールしようと梅咲が近付くのを待っていた本間は隙を突いて腕十字、そして三角絞めで梅咲を再び窮地に。抑える優宇を振りほどいた香藤のカットが間に合ったが、梅咲の腕のダメージは大きく、本間にカウンターのエルボーを打つと2人はリングに倒れてしまう。先に起き上がった梅咲は香藤に試合を託す。大事な前哨戦の勝負所でバトンを受け取った香藤は、しっかり腰を落とした逆エビ固め。ロープに逃げようとする本間をリング中央へ引きずり戻していくが、優宇が強烈なチョップでカット。そこに本間がミサイルキック発射!香藤のピンチにドロップキックで飛び出した梅咲を優宇がチョップで排除。「チャンピオンになるんだろ!」と優宇が発破をかけると、再び本間の闘志が燃え上がる!梅咲が誤爆を誘いチャンスを作るも、本間がまさかのラ・マヒストラル!これは肩を上げた香藤だが、続くT-Controlで絶叫ギブアップ。シングルタイトル前哨戦は本間の勝利となった。
2021年にはW.W.W.Dシングル挑戦が決定しながら、その前哨戦で不運にも膝を痛め長期欠場に。復帰しフリーとなってからもレギュラーとしてディアナに参戦、W.W.W.Dタッグを獲得するなど大活躍。地元で、そしてデビュー9周年を目前にして迎えるタイトルマッチ。本間はここでベルトを獲ることがディアナへの恩返しだと語る。故郷に錦を、腰にベルトを飾れるか?
前哨戦で敗れた梅咲はバックステージで本間がラ・マヒストラルを使ったことに言及。見せつけられるように負けた、と悔しさを露に。直接のピンは許さなかったものの“絶対センター”としてリベンジ、そして防衛は絶対使命。負けたくない、負けられない防衛戦はもうすぐ!
第四試合 スペシャルシングルマッチ15分一本勝負
ななみ VS さくらあや
○ななみ (11分5秒 ノーザンライトスープレックスホールド) さくらあや●
クリスタル王者・ななみ、貫禄勝利!さくらあやは他団体初参戦
初代クリスタル王者・ななみがフューチャーサイトのメインイベントに登場。対角に立つのは新進気鋭の空手ガール・さくらあや。他団体初参戦、メインイベントも初めてというさくらのセコンドとして、COSMIC ANGELSの先輩である水森由菜もディアナファンに久々に姿を見せる。
序盤から積極的に攻めるさくら。ななみはしっかり受けつつ、タックルやサーフボードストレッチなどで優位に試合を進めていく。さくらは気迫で立ち向かい、エルボーを連発。若手王者のななみに「来いよ!」と煽る気概も見せる。ななみの急角度逆エビ固めに悶えるさくらは、ファンの手拍子に後押しされ必死にロープへ。疲れの見え始めるさくらだが、空手仕込みの鋭いキック、ボディスラムでフォール。肩を上げたななみは、再びの逆エビ固め。リング中央でしっかりと腰を落とし、さくらのエスケープをなかなか許さない。苦しみながらもギブアップだけは絶対にしない懸命な姿に、ファンも思わず「頑張れ!」とエール。ロープに手が届いたさくらは反撃のニールキック。ハイキックをかわしたななみはボディアタック、ダイビングボディプレスと続けていくが、さくらはしぶとく肩を上げる。ならばとななみは必殺・ノーザンライトスープレックス!体勢を崩しながらもがっちりフォールし、3カウント。17歳ながら王者らしく貫禄勝ちをおさめた。
ななみはフューチャーサイトには毎回出場しているはずだが、恒例のメイン勝者による締めマイクをなぜか知らなかったらしく「マイク…何も聞いてないですよ!事前に言ってくださいよ。無茶振りすぎます!」と切り出し笑いを誘う。続けて「参戦してくださったさくらあや選手、ありがとうございました。他団体初、メインを張るのも初、めっちゃ不安だったと思います。試合グズグズだったらすぐ決めようかなと思ったんですけど…蹴りも芯があって良かったです。何話せばいいですか?えーと…記念撮影しましょう」と、こちらもフューチャーサイト恒例となっている参戦選手の集合写真を促すが、なぜか誰も上がってこず…。「なんで?みなさーん…集合です…」と弱々しく呼び掛けると、ようやく梅咲が現れる。ななみは梅咲に言われるがままに名古屋大会の告知を開始。戦う姿とは別人のような素顔も魅力の若手王者。マイクの貫禄は…将来をお楽しみに。