【試合結果】2025年10月26日(日)アミスタ大会 vol.97

第1試合 15分一本勝負
デビー・カイテル vs Himiko

第1試合はInvader or Innovater同門対決。INVA結成後は対戦する機会もなかなか無い2人。仲間だからこそ負けたくない思いをぶつけ合った。
序盤は互いの力を確かめ合うように、じっくりと腕を極め、足を極め…基本に忠実なチェーンレスリング。互角の攻防から均衡を破ったのはHimiko。リバースインディアンデスロックで厳しく足攻めだ。耐え抜いたデビーはカウンターのビッグブーツでHimikoを豪快になぎ倒し、背後からのスライディングエルボー。カウント2に終わると、興奮状態のデビーはソフト今井レフェリーの胸ぐらを掴んで威嚇。そしてHimikoを場外へ蹴落とし、観客席で大暴れ。乱闘はもちろんデビーの土俵。優位を保ってリングへ帰還する。リング上ではHimikoが得意のレッグシザーズネックロックでギブアップを迫り、脱出しようともがくデビーのエスケープを許さない。デビーが動いてもクラッチを解かないHimikoだったが、デビーがどうにかロープに足を伸ばす。これまで様々な用途で試合中に活躍してきたオリジナルHimikoタオル(※在庫残り少なくなってます!お買い求めはお早めに)が今日も登場!タオルでデビーの口を塞ぎ、そのままデビーをぶん投げる。気付いた今井レフェリーはタオルを観客席に投げ捨てていた…。怒りのデビーは串刺しジャンピングニーに顔面蹴り、ブロックバスターと反撃に出る。Himikoは高さのあるバックドロップでデビーをマットに叩きつけ、デビーは鮮やかなブリッジを描くノーザンライトスープレックス。そして両者多彩な丸め込みに切り返しの応酬となり、どちらに転ぶか分からない好勝負の末、デビーが同門対決の白星をもぎ取った。この回転を加えた横十字固めは自身の名を冠して「デビーローリングクレイドル」。戦い抜いた2人は握手を交わし、抱擁。さらにINVAとしての結束を強めたようだ。

第2試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
ジャガー横田 & 梅咲遥 & 世羅りさ vs 井上京子 & 香藤満月 & 尾﨑妹加

第2試合はなんとも豪華な6人タッグ!京子を筆頭に尾﨑と香藤という力自慢大集合の京子軍。対するジャガーは梅咲に世羅と実力派の2人を率いて登場する。京子軍は京子の「行くよ!」を合図に奇襲!ジャガーに集中砲火だ。「今日はジャガーさんやっつけるぞ!」と勢いづく京子だったが、あっさりジャガーに捕まってしまい「ごめんなさい、ごめんなさい」と命乞い。ここで先輩ジャガーから後輩梅咲にチェンジすると京子の態度が一変。梅咲に鋭い視線を突き刺し、エルボー連打も堂々と受けきり、反撃のダンシングツリー。ノリの良い観客の手拍子に合わせて京子は腰をフリフリ。するとジャガーが京子に近付き、京子はその気配だけで「怖っ…顔怖っ…」とクラッチを解いてしまう。ジャガーがオーラだけでカットしたものの、梅咲のピンチは続く。尾﨑のパワー殺法に対し足の甲へのグーで対抗すると、京子軍全員からの袋叩きにあってしまう。既に大ダメージを受けている梅咲に、今度は香藤が巨体と大声を浴びせて追い詰めていく。そしてお次は尾﨑がキャメルクラッチ。梅咲がパートナーにタッチを求めても、尾﨑が引きずって赤コーナーに連行。ローンバトルを強いられた梅咲は持ち前の負けん気で己を奮い立たせ、京子にマシンガンエルボー。京子は「痛いけど…痛くない!」とラリアット。それでもへこたれない梅咲は低空ドロップキックを突き刺してようやく世羅にチェンジ。世羅はジャガーとの連携やワンツーエルボーで怪我の影響を感じさせない全力ファイトだ。京子から尾﨑に代わると、世羅は梅咲を担いで尾﨑の上に放り投げ、追撃のセラリズムバスター。今度はジャガーが浴びせ蹴りと、ジャガー軍も尾﨑の捕獲に成功。しかし尾﨑はサイドスープレックスでジャガーをぶん投げて香藤にチェンジ。香藤は大先輩のジャガーの反則攻撃に悲鳴を上げながらも、ジャガーと梅咲をまとめてクロスボディでなぎ倒し、梅咲とのエルボー勝負に出る。梅咲に引けを取らない力強いエルボーを打つ香藤だったが、ボディプレスはかわされ自爆に。梅咲がチャンスを迎えたに見えたが、尾﨑と京子のサンドイッチラリアットに香藤のボディプレスを被弾しぺちゃんこに。ジャガー軍も梅咲と世羅の連続エルボー、ジャガーの浴びせ蹴りで逆襲。梅咲の梅スプラッシュは京子が阻止して不発。京子の雪崩式ブレーンバスター、尾﨑のダイビングセントーン、香藤のダイビングボディプレスを連続で食らった絶対センターは絶体絶命の大ピンチに陥る。ここでジャガーが会場内のハロウィンの装飾を香藤の顔に押し付け視界を一瞬奪い、香藤は驚きのあまり固まってしまう…。梅咲がこの隙にサムソンクラッチでスリーカウント!大ピンチからの大逆転勝利となった。敗れた香藤は呆然。勝った梅咲はダメージで起き上がれず…とにもかくにも、W.W.W.Dシングル王者の威厳は守り抜いた。

第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
佐藤綾子 vs 炎華

ベテラン佐藤とPOP王者炎華の初シングル。まずはロックアップから佐藤の得意なチェーンレスリング。手四つからの押し合いでは佐藤が圧倒。佐藤が熟練の技で序盤の展開をリードしていくものの、炎華も負けじと食らいついていく。普段はほとんど見せることのないドロップキックに煽るような顔面蹴りと、打撃でもリードする佐藤。佐藤のテクニックを存分に味わった炎華は持ち前のスピードで対抗だ。軽やかなドロップキックを連発する。佐藤は力強いミサイルキックにWアームスープレックス。炎華も小柄な体で力いっぱいのエルボーを打ち鈍い音を鳴らす。続くスペースローリングエルボーはキャッチされてしまうものの、バックを取られた体勢からカサドーラへの切り返し、STFへの移行とこちらもテクニックが光る。佐藤がロープを掴んだが、炎華は今度こそスペースローリングエルボーを命中させる。炎華がコーナーに上れば佐藤も追う。炎華が佐藤を落下させると佐藤はおぼんを取り出すが、炎華のミサイルキックでおぼんもろとも吹っ飛んでしまう。佐藤もお返しとばかりにミサイルキック発射。セコンドのデビーが今井レフェリーに難癖をつけ、その隙にセコンドのHimikoから受け取ったおぼんで佐藤が凶器攻撃。INVAの狡いチームワークで勢いに乗り、炎華の丸め込み攻勢をかいくぐる佐藤。ジャンピングニー、佐藤トランペット、トドメのドラゴンスープレックスと、得意技フルコースで勝負を決めた。

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
[にじゅうまる]羽多乃ナナミ & 網倉理奈 vs 美蘭 & 咲蘭

タッグ王座はカフェイン&クラッシュの返上により現在空位。元タッグ王者組がみらんさらんの高校生コンビを撃破し、王者返り咲きを宣言した。
まずはみらんさらんがいきなりのWドロップキックで先制攻撃。するとナナミに網倉が加勢し、にじゅうまるも早速チームワークを発揮。咲蘭の動きを封じつつ美蘭へ集中攻撃だ。孤軍奮闘の美蘭に、咲蘭がようやく助太刀に入りドロップキック。これでナナミを吹っ飛ばすが、ナナミは力強いボディスラムやボディアタックで反撃して網倉にチェンジ。咲蘭が網倉をクリストで捕らえるとナナミが救出に向かう。すると美蘭もナナミにクリスト。にじゅうまるを完封してみせる。網倉がロープを掴むと咲蘭が追撃のスリーパー。咲蘭をコーナーに叩きつけて脱出した網倉だが、咲蘭の連続ドロップキックやフットスタンプを浴びる。網倉はヒップドロップを落としてナナミにチェンジ。替わって入ったナナミにもフットスタンプやミサイルキックを放つ咲蘭。美蘭にチェンジし、ディアナの未来を背負って立つ2人のマッチアップに。美蘭が打点の高いドロップキックを連発し、クロスボディを受け止められてもスイングDDTに切り返す。軽やかで華麗な美蘭の連続攻撃に対し、ナナミは豪快なボディアタックやカウンターの胴締めスリーパー。美蘭がロープに近づくとドラゴンスリーパーに移行。エスケープを許すも、すぐさまボディアタックで追い打ちをかける。デスバレードライバーで美蘭をマットに叩きつけるがカウントは2。網倉にチェンジするナナミだったが、網倉は疲れの見えるナナミを「頑張りどきだぞ!」と励ましながら呼び込みトレイン攻撃。ナナミは咲蘭を抑えることに徹し、勝負を網倉に託す。網倉は美蘭の619をかわし、ウラカンラナを逆エビ固めに切り返し、カナディアンバックブリーカー。美蘭のピンチに、ナナミを振り切った咲蘭がドロップキックで飛び出す。試合終盤で両軍とも連係攻撃が光り、高校生コンビが元王者組に必死に食らいつく。美蘭が網倉のサイドスープレックスを食らうもハイキック、網倉はふらつきながらもカウンターのラリアット、そのフォールを横十字に切り返し、返されてもウラカン…と一進一退の攻防に。網倉が美蘭にパワースラム、ナナミが咲蘭にノーザンライトスープレックス、そして同時発射プレスとにじゅうまるがタッグの力で終盤の混戦をモノにし、とどめは網倉がダブルアーミンバスター!メインで堂々の勝利を飾った。
敗れた咲蘭は握手を求めてきた網倉にまさかの張り手!「これからも戦っていきましょう!」の呼びかけにもみらんさらん揃って無反応…。Z世代の扱いに困った網倉はナナミにマイクを託す。「タッグ王座は空位。これは私達が狙うしかないってことですよね!」と王座返り咲きを目指して再び歩むことを決意。バックステージでもベルトへの思い、パートナーへの思いを語る。「久々でしたけど、勢いはベルトを持ってた時よりも増してると今日感じました。私たちが獲りましょう!」と自信を滲ませていた。空位のベルトは誰の手に?ディアナタッグ戦線に要注目だ!

にじゅうまる バックステージコメント

【試合結果】2025年10月13日(月・祝)フューチャーサイトvol.39

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
羽多乃ナナミ vs 風南ユキ

同日昼のアイスリボン興行でトライアングル王座を防衛したナナミ。王者として、ディアナ初参戦の風南を迎え撃つ!
まずはロックアップからの押し合い。ナナミ圧勝かと思いきや、風南も根性を発揮しギリギリまで持ちこたえ、ヘアホイップを豪快に決めて逆襲。もちろんナナミも倍返しだ。風南のがむしゃらファイトに手ごたえを感じたナナミは「いいじゃん!」。ナナミがキャメルクラッチで絞ると、エスケープはできないものの大暴れする風南。ナナミは思わずクラッチを緩める。荒業で脱出した風南はナナミにエルボー勝負を挑むが、ナナミは涼しい顔で受けきる。風南の連続ドロップキックでも倒れず、ナナミはタックルからスリーパーに繋ぐ。何とかロープに逃げようとする風南を巧みに封じるナナミ。振り切った風南がロープを掴むも、ナナミは逆エビ固めで追撃だ。余裕の表情で腰を落とすナナミ、なりふり構わずロープを掴みにいく風南。観客の手拍子を力に変えてブレイクに成功した風南が力を振り絞り、変則ロープワークから連続ドロップキック。疲れの色が見え始める風南だがしつこく押さえ込んでいき、全てカウント2に終わるも矢継ぎ早にスクールボーイなどの丸め込みで諦めない姿勢をみせる。対するナナミはセブンスリーホールドでがっちり押さえ込むが、風南が柔軟性を活かして脱出。ならばとナナミは胴締めスリーパーで今度こそ絞め落としにかかる。音を上げずしぶとく堪える風南。その力を認めたナナミは胴締めドラゴンスリーパーへ移行。風南はいよいよタップし勝負あり。試合終了のゴングが鳴り、敗れてなおナナミに鋭い視線を突き刺す風南。ナナミは粗削りだが活きのいい新人に怯えながらリングをあとにした…。


第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs 小橋マリカ

53歳で青春真っ只中のHimikoと女子プロレス界のギャルクイーン・小橋マリカが異色対決。ギャル好きで知られる(?)今井レフェリーは小橋の入場にニンマリ。対してHimikoには冷徹だ。公平であるはずのレフェリーの露骨な贔屓に、観客席からは早くもブーイングが発生する。どうやらHimikoの敵は小橋だけではなさそうだ…。
ゴングが鳴るとHimikoとの勝負に付き合わず、客席に向けてギャルピースでファンサービスの小橋。この態度に業を煮やしたHimikoが先制攻撃。小橋も笑顔でピースしながら反撃だ。今井レフェリーは小橋の反則攻撃には異様に遅いカウント。キレたHimikoも対抗し「あげー!」とギャルピース。しかし観客は大ブーイング。Himikoはショックのあまり(?)ダウン…。Himikoのピンチにセコンドの佐藤からあわやタオル投入?!もちろんこのダウンはブラフ!レフェリーが佐藤に構っているうちにHimikoが反則三昧だ。これでHimikoが流れを取り戻すが、小橋は得意のフロントネックロックで厳しくギブアップを迫る。命からがらロープを掴んだHimikoはブルドッギングヘッドロックで小橋をマットに叩きつけ、リング中央でのサソリ固め。髪も掴んで小橋を逃がさない。小橋がロープに手を伸ばすとHimikoはSTFに移行。それでもなんとかエスケープした小橋。Himikoは高さのあるバックドロップで追撃。続くHimikoのアゲアゲな(?)ダイビングギロチンをかわした小橋が一気の打撃攻勢に出る。倒れたHimikoを起こし、弥栄でトドメを刺した。


第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
美蘭 vs デビー・カイテル

10.5後楽園でタッグ王座を防衛、そして返上…新たな野望に向かって突き進むデビーと、クリスタル王者としてディアナ若手陣を牽引する美蘭の対決だ。クリスタルティアラを被った美蘭が入場するとデビーが襲撃!ティアラを奪い、得意気に被ってみせる。W.W.W.Dクリスタルは25歳以下の若手王座。今井レフェリーと美蘭は「Young only」と突っ込む。対してデビーは「デビーちゃん…」と若さをアピールし、今井レフェリーには「おじさん」。誰に教わったのか、良くない日本語を覚えてしまったようだ。48歳の今井レフェリーは反論できず…。
ゴングが鳴ると「デビーちゃん」コールを煽るデビー。負けじと「美蘭」コールを煽る美蘭。どうやら美蘭派が上回り、苛立ったデビーはロックアップから一気にロープまで美蘭を押し込む。パワーとテクニックで勝るデビーを場外に落とした美蘭はリング上から「デビー!Come on!」と挑発。これで火が着いたデビー。2人の攻防はヒートアップしていく。美蘭がエルボーの乱れ打ち、デビーはニーアタック一発でやり返す。そして今度はデビーが美蘭を場外へ落とす。乱闘ならデビーの土俵だ。美蘭を観客席でいたぶり、余裕の表情でリングに帰還する。美蘭のクロスボディを受け止め投げ捨て、スライディングエルボーと、リング上でも優位に立つ。コブラクラッチに悶える美蘭はロープが遠い。何とか脱出しドロップキックを放つが、これをかわしたデビーがキャメルクラッチで鼻フック。屈辱を味わった美蘭だが、長い足がロープに届く。反撃のクリストをエスケープされると追撃の619、さらにライオンサルト発射準備。だがこれはデビーが阻止。豪快なブレーンバスターにスライディングエルボーを浴びたが、デビー必殺のエスプレッソは持ちこたえた美蘭。今度こそライオンサルトを発射するもカウントは2に終わる。この判定に不服の美蘭は珍しく怒りを露に。レフェリーに「3だろ!ふざけんな!」と詰め寄り声を荒げる。その隙にデビーは何やら怪しい動き…。美蘭が我に返って振り向くと、デビーは倒れたまま。美蘭が髪を掴んで起こすと、デビーがコーヒーミスト噴射!これで美蘭の視界を奪い、電光石火の丸め込みで仕留めた。今は無冠だが、ベルトは勝って返上しているデビー。王者にふさわしい強さは健在だ。


第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&香藤満月 vs 咲蘭&花穂ノ利

フューチャーサイトのメインらしく、明るく華やかな4人が登場。まずは花と咲蘭がWドロップキックで先制攻撃を仕掛ける。対する香藤が「満月」の名の通りまん丸で大きなお腹で2人を弾き飛ばし、ついでに梅咲も吹っ飛ばす。そして咲蘭に97キロの体でキャメルクラッチ。梅咲は充分すぎる助走からドロップキック…と思いきや何もせず。咲蘭を翻弄した(?)梅咲は得意の弓矢固めにエルボー、ボディスラム。香藤にチェンジする。小さな体でローンバトルを強いられ、ひたすら受けまくる咲蘭。一方の梅咲と香藤は巧みに相手を分断しつつタッチワークで優位に。ようやく咲蘭から花にチェンジすると、花が鬱憤を晴らす連続タックル。香藤が食い止めたものの、花のボディプレスと咲蘭のフットスタンプを喰らってしまう。花が力強いエルボーを打つと、受けた梅咲は悲鳴。梅咲も力いっぱいのエルボー速射砲で応戦。互いに痛みをこらえながら意地のエルボー勝負だ。互角の打ち合いから花がスピアーやニーアタック、梅咲がミサイルキック。梅咲からタッチを受けた香藤がボディプレス連発。そして香藤と花がタックルでぶつかり合う。それぞれが持ち味を活かし、試合は白熱。ここで花からタッチを受けた咲蘭もドロップキックを連発し、香藤が肩を上げたのを逃さず捕まえワキ固め。香藤がロープに逃げると619で追撃し、おまけにフットスタンプも突き刺す。自力でキックアウトした香藤はカナディアンバックブリーカーで咲蘭を揺さぶる。続くダイビングボディプレスは花が妨害し不発に。咲蘭と花の2人がかりでのデッドリードライブでリングに叩きつけられた香藤だが、元気にヒップドロップを落として梅咲にチェンジする。梅咲は厳しい角度で逆エビ固め。咲蘭が必死にエスケープし、花が梅咲の動きを止めてチャンス到来。花と咲蘭の波状攻撃で梅咲を追い込んでいく。香藤が助太刀したはずが、ピンチは拡大…。咲蘭がラ・マヒストラルやカサドーラで丸め込み攻勢に。カウント2.99で肩を上げた梅咲だが、試合時間は残り3分に!梅咲の梅スプラッシュのフォールも咲蘭が切り返し、梅咲が2で返す。シングル王者として、これからタッグとの二冠も目指す梅咲は負けられない。レスラーの本能で肩を上げ続けた梅咲がアメジストクロスでようやく勝負を決めた。
マイクで咲蘭については「負けるとこでした。こないだもシングルやったけど…成長しすぎです」と太鼓判。花には「お前、勢いは認める、気の強さも認める。でもまだまだなんだよ。同期なんでしょ?もっと上がってきてもらわないと。シードリングのてっぺんに早くなってください。待ってまーす」と発破をかけた。香藤には「勝ったから焼肉行こうね」と声をかけ、大食いの香藤は大喜び!バックステージでも狂喜乱舞。厳しい戦いを乗り越えた2人の楽しい夜はここからだ(?)。

梅咲&香藤 バックステージコメント

【試合結果】2025年10月5日(日)後楽園ホール大会

観衆:702名

大会ダイジェストはコチラ!

第0試合 Annaデビュー戦 シングルマッチ 15分一本勝負
Anna vs網倉理奈

Anna、夢のリングに立つ!

3度目のプロテスト受験で合格し、わずか2週間でAnnaがプロとしてのスタートを切った。Annaは2009年7月30日生まれの16歳。全日本女子プロレスの動画を観たことがきっかけで女子プロレスに興味を持ち、井上京子にジャガー横田、佐藤綾子と元・全女3人を擁するディアナに入門。「他の団体じゃなくて、ディアナがいいと思った」と話すほど、全女、とりわけ井上京子への憧れは強い。その思いを持って2023年からディアナの練習に参加。地元の愛知県刈谷市から川崎市の道場へ通っていたが、高校入学とともに入寮。155センチ48キロと小柄だが、大きな夢を持ってプロレスラーとしてのデビューを迎える。
Annaが和風のメロディに乗せてミントグリーンのコスチュームを纏って入場すると、観客は温かい拍手と声援で迎える。このコスチュームは試合当日の朝になってやっと完成したもの。入場曲もオリジナルで制作した。デビューに向けて本人が練習に励む裏で、関係者が急ピッチで動いていたのだ。
2度目のプロテストでは「感情が出ていない」と京子に指摘されていたAnnaだが、見違えるように大きな声で「お願いします!」と網倉に握手を求め、大声自慢の網倉も笑顔を見せる。ゴングが鳴るとロックアップからの押し合い。網倉のパワーには敵わないが、とにかく声を出して懸命に立ち向かう。ヘッドロックやキャメルクラッチでぐいぐい絞られ苦しみながらも、なんとか堪えるAnna。網倉が手荒いデビュー祝いで逆水平チョップをお見舞い。さらにヘアホイップでぶん投げる。やられっぱなしのAnnaだが、スクールボーイで反撃!そして3連続ドロップキック。デビューが決まるまでは受け身やロープワークを磨き、技はこの2週間の特訓で身につけたものだ。Annaは堂々とエルボーを打ち、クロスボディを浴びせる。Annaが「上げるぞー!」と宣言すると観客はどよめき、手拍子で後押し。しかし網倉の体は上がらず。網倉は軽々とAnnaを持ち上げ、ボディスラムでマットに叩きつける。Annaがフォールされると、井上京子らセコンドから「返せ!返せ!」の声が飛ぶ。返したAnnaは逆さ抑え込みやスクールボーイ、とにかく今できることを全力で網倉にぶつけた。Annaの頑張りに呼応してセコンド陣も「攻めろ!攻めろ!」とますますヒートアップ。Annaの全力を受け止めた網倉は逆片エビ固めでしっかりと腰を落とす。客席からはため息が漏れるが、音を上げず粘るAnnaに手拍子でエールを送る。Annaは京子や香藤ら先輩達の声に導かれ、ロープに向かって少しずつ近付いていく。ようやくエスケープしたAnnaだが、続くカナディアンバックブリーカーで激しく揺さぶられるとたまらずギブアップ。6分50秒、夢のデビュー戦終了のゴングが鳴った。
柔道と剣道の経験があるAnna。これまでのスポーツ経験はどれも長続きしなかった。一番長く続いているのがディアナ入門からのプロレスだ。とはいえAnnaのプロレス人生はまだまだ始まったばかり。ここから続いていくAnnaのプロレスラーとしての歩みに、どうぞご期待ください!

Anna(アンナ) プロフィール
生年月日∶2009年7月30日
出身地∶愛知県刈谷市
スポーツ経験∶剣道、柔道
身長155センチ、体重48キロ。
YouTubeで全日本女子プロレスの動画を観たことをきっかけにプロレスに興味を持ち、憧れの井上京子がいるディアナに2023年入門。2025年9月、公開プロテストに三度目の受験で合格した。

Anna 網倉 バックステージコメント

動画:コスチュームも入場曲も間に合いました!

第一試合 シングルマッチ 20分一本勝負
シャンシャンvs葉月

シャンシャン、ド根性で健闘!葉月はディアナ初参戦

第1試合は台湾からシャンシャンが登場!大学の長期休暇時にディアナへ留学に来ているシャンシャン。9月には夏の留学を終えて帰国し、ビッグマッチのため早くも再来日。拠点は台湾だが、ディアナの一員としてオープニングマッチを務める。その対戦相手はスターダムの葉月。これまで数々のタイトルを獲得している実力派だ。ここ最近はスターダムを飛び出し、WAVEやOZに仙女、シードリングと多数の団体に参戦。CMLLへの参戦も決定しており、活躍の場を広げまくっている人気者。満を持してのディアナマット初登場!
葉月はシャンシャンについては「星野から受け継いだコスチュームを着とるってことは知ってる」と話す。2024年7月26日、元スターダムの星野唯月がディアナマットで異例の引退セレモニーを行い、その後はコスチュームをシャンシャンに託している。
シャンシャンは葉月の思いに応えるように、その白いコスチュームを着用してリングイン。まずはシャンシャンが連続ドロップキックにエルボー乱れ打ちで先制攻撃。しかし葉月がお返しのドロップキック一発でシャンシャンを吹っ飛ばす。早くも力の差を見せつける葉月は、ファンの手拍子を煽りながらボディスラム、セントーン、ヘアホイップと連続攻撃。そして得意の顔面ウォッシュに逆エビ固めと勢いが止まらない。シャンシャンがロープに手を伸ばすと、リング中央へ引きずる葉月。命からがらエスケープしたシャンシャンを嘲笑うかのように顔面に蹴りを入れる葉月はまだまだ余裕の表情だ。シャンシャンがエルボーを打っても「効かねーぞ!」。劣勢のシャンシャンは葉月の突進をブリッジでかわすと、スタナーやランニングネックブリーカーに鎌固めと反撃開始。ロープを掴んだ葉月に追撃の低空ドロップキックを浴びせる。シャンシャンがしつこく押さえ込んでいくが葉月は全てキックアウトし、クロスフェイスロックで捕獲。シャンシャンがロープに辿り着いてもなかなかクラッチを解かない葉月。反則カウント4でようやく解除すると、間髪入れずダイビングセントーン。シャンシャンがこのフォールを返すと、手応えを感じた葉月は笑顔。もう一発セントーンを落とした葉月だったが、これはシャンシャンが回避し逆襲のミサイルキック。続くトルネードDDTや美しいブリッジのフィッシャーマンズスープレックスでフォールするも葉月の肩が上がる。葉月のクロスフェイスロックにまたも捕まり、強烈なビッグブーツをまともに食らいながら粘り続けるシャンシャン。連続の丸め込みで諦めずにフォールを取りに行くが試合巧者の葉月の牙城は崩せず。葉月が三度目のダイビングセントーンをコーナー最上段から発射し、勝負を決めた。シャンシャンのことはコスチュームしか知らなかった葉月だが、試合が終われば「めちゃくちゃいい選手でした。想像の何倍も思いっきりが良くて、試合しとって楽しかった」。葉月とシャンシャンの初遭遇は観客の大きな拍手に包まれながら幕を閉じた。

シャンシャン 葉月 バックステージコメント

動画:攻めまくるシャンシャン!

第二試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
美蘭&香藤満月&尾﨑妹加vs世羅りさ&本間多恵&優宇

愛と絆の6人タッグ!美蘭がブルーオーキッド対決制す

引退を控えた3人が激レアトリオを結成!
来年1月に引退する世羅りさの対角には、愛するパートナーの美蘭。2人でタッグベルトを巻く野望はまだ潰えておらず、信頼し合うからこその激突に注目だ。
年内で引退する優宇は女子プロ界きってのヘビー級パワーファイター。香藤にとって憧れであり、追いかけたい背中だ。ビッグマッチでビッグな2人がぶつかり合う。
そして本間多恵の引退試合は約1週間後に迫っており、ディアナへの参戦はこれが最後。良き友であり良きパートナーの尾﨑が相手だ。
リングを去る者がいて、送り出す者がいる──それぞれの思いを紡ぐ、もう二度とない6人の戦いが始まる!
世羅命名“引退三銃士”は最も引退が近い本間の入場曲でリングイン。会場に駆け付けたファンは万感の思いで名前を呼ぶ。対する見送り軍は、香藤が試合開始前から早くも大泣き…。「泣くな」「まだ早い」「終わってからにしろ」と全員が総ツッコミだ。香藤の涙でみんなが笑顔になったところで、試合開始のゴング!まずはSPiCEAPの2人が先発。ファンは大・多恵コールで歓迎する。ロックアップからの押し合いで尾﨑が圧倒し、香藤も加わりWタックル。そして美蘭もドロップキック。しかし今回は対戦相手のはずだが、いつもの癖で(?)SPiCEAPの連携が見事に決まってしまう。優宇が「ふざけんな」と割って入り、今度は引退三銃士のトレイン攻撃が尾﨑を襲う。そして優宇と尾﨑のド迫力のマッチアップ。香藤が優宇の足を引いて転ばし、そこに尾﨑がエルボードロップとセントーンを投下。尾﨑からタッチを受けた美蘭は威勢よくドロップキックを放ち、「上げるぞー!」とボディスラムの構え。ところが優宇の鍛え上げた巨体はびくともせず…。優宇が美蘭を場外へ落とすと、日曜日のお昼にぴったりなみたらし団子。体重が47キロしかない美蘭には「もっとごはんを食べろ!」と一言。そして優宇から世羅に替わり、ブルーオーキッド対決に。世羅がリバースカンパーナで揺さぶり、腰を踏み付け、髪を掴んで引っ張る。世羅が美蘭を赤コーナーに連行すると、本間が美蘭の明るい未来のために邪気払い。美蘭は串刺しドロップキックで尾﨑にチェンジ。尾﨑はタックルにラリアット、本間はサブミッションと、互いに持ち味を活かすSPiCEAP。替わって入った香藤と優宇はもちろんタックルで激しい肉弾戦。両者一歩も引かない白熱の攻防に。香藤が優宇を場外に落とすことに成功し、香藤はまさかの「みたらし団子、もらいます!」。大粒の涙をこぼしながら、優宇から継承したというみたらし団子で突撃!リングに戻ると優宇は「ナメんじゃねぇぞ!」と逆水平チョップ。香藤もエルボーで応戦するが、優宇の怪力には敵わず。何とか立ち上がった香藤も怪力を発揮。何と95キロの優宇にボディスラム!観客は拍手喝采!大盛り上がりの中両軍チェンジし、美蘭と世羅のマッチアップ。美蘭がクリストで絞り、エスケープした世羅に追い打ちの619。軽やかな動きの美蘭に対し、世羅はエアーズロックIIで豪快にマットに叩きつける。一番大好きで、一番信頼するパートナーだからこそ勝ちたい美蘭。羅紗鋏を切り返して丸め込み攻勢でひたすらフォールを奪いに行くが世羅が全てキックアウト。美蘭が鮮やかなライオンサルトからフォールすると、カットに飛び込もうとする優宇の影が…。危険を察知した美蘭が回避し、優宇のセントーンが世羅に誤爆。そして香藤めがけて放つ本間のドロップキックの着地点がまさかの世羅。味方からのプレスを浴びまくった世羅は大ピンチに。思わぬ形でチャンスが巡ってきた美蘭は、勢いよく飛びついてウラカン・ラナ!美蘭が全身の力を使って世羅を押さえ、今井レフェリーがマットを3回叩く。世羅からのピンフォールはもちろんこれが初めてだ。美蘭は思わず涙。そして香藤、尾﨑も…。美蘭と世羅、尾﨑と本間、香藤と優宇はそれぞれ抱擁。6人の互いを思う気持ちが1つになり、観客の温かく大きな拍手が包み込んでいた。

美蘭 香藤 尾﨑 バックステージコメント

動画:優宇直伝・みたらし団子! / やったぜ美蘭!大金星!

第三試合 4WAYタッグマッチ 30分一本勝負
[AGE115]ジャガー横田 & 尾崎魔弓VS[プロミネンス]夏実もち & 柊くるみVS[INVA]Himiko & クームーVS[オリエンタルいのしし]真琴 & 神姫楽ミサ

ジャガーのイノシシ狩り…AGE115、完勝!

ギネス世界記録タッグがディアナマットに登場!ハチャメチャ4WAYタッグマッチを制した。
2023年、最高齢女子タッグチャンピオンとしてギネス世界記録に認定された“AGE115”のジャガー横田と尾崎魔弓。現在ジャガーは64歳、尾崎は56歳、計120歳とさらなるレベルアップを遂げてディアナマットへ登場だ。そしてディアナを侵略中の“Invader or Innovator”Himikoとクームー、ハードコアユニット“プロミネンス”柊くるみと夏実もち、タッグ力は未知数の“オリエンタルいのしし”真琴と神姫楽ミサ、個性豊かなチームが大集結する。
各チームがAGE115に奇襲を仕掛け、ゴングが鳴る。尾崎が早速チェーンを取り出し、凶器攻撃で一掃。このうちにジャガーを捕まえていたのがINVAのHimikoとクームーだ。Wタックル、この日が日本ラストマッチとなるクームーのクロスボディ、Himikoのギロチンを連続でお見舞い。ジャガーが肩を上げるとプロミネンスがAGE115を排除。残る3チームでの戦いに。真琴が夏実を、神姫楽がHimikoを捕らえるが、オリエンタルいのししは誤爆してしまう。そしてINVAが神姫楽と夏実を転がしてWフォール。真琴と柊がそれぞれカットしカウント2に終わり、長身のクームーと力自慢の柊のマッチアップに。クームーのビッグブーツをかわした柊が夏実との息ぴったり連携攻撃。柊がクームーに、夏実がHimikoに同時発射リバーススプラッシュ。続いて真琴に目をつけたプロミネンス。怯えた真琴が「私達、元アイスリボン。一緒にやりましょうよ」と共闘を持ちかけるも全く応じない。プロミネンスの集中砲火を浴びてしまう真琴に神姫楽が助太刀。プロミネンスを場外へ引きずり落とし、リング上からダイビングセントーンを投下!真琴も追撃のWニー。ここまでの3組の戦いを花道でのんびりと観戦…いや、虎視眈々とチャンスをうかがっていたAGE115。リングに1人で戻った神姫楽に、獲物を狙う猛獣のごとく牙をむく…。神姫楽1人に対し重鎮2人が襲いかかると、神姫楽も果敢にジャガーに立ち向かい、真琴も帰還して加勢。INVAもジャガーをターゲットに猛攻だ。神姫楽がジャガーをフォールすると、尾崎がチェーンをレフェリーに向かって投げつけて強引にカット。そしてチェーンで神姫楽をブン殴り、リングから落下させる。後輩たちを場外で一気に捕まえた尾崎。そこにジャガーがダイブして浴びせ蹴り!最もダメージを受けている神姫楽をリングに投げ込むAGE115。合体ブレーンバスター、尾崎の裏拳にオザキック、トドメはジャガーの浴びせ蹴り!猛獣ジャガーが獲物のイノシシを仕留めた。AGE115、大ベテランならではの試合運びで完勝だ。

AGE115 バックステージコメント

動画:ただただ見ているAGE115…

第四試合 シングルマッチ 20分一本勝負
羽多乃ナナミvsまなせゆうな

心も体もぶつけ合う、魂の大激突!

ビッグマッチでの一騎討ちが決まった2人は、口を揃えて「まさか」。ナナミの念願叶ってのカードだが、まさか後楽園大会で実現するとは思っていなかったようだ。ナナミがガンプロへ、まなせがディアナへ参戦する機会も多くなり、3.23アミスタではタッグを結成している。そんな2人が全身全霊のぶつかり合いで魅せた!
ゴングが鳴ると2人はいきなりタックル合戦に。両者倒れることなく持ちこたえ、お次はエルボーの打ち合いだ。そしてまたタックル。まなせはヘッドロックでナナミをしつこく絞り、ナナミが抵抗しても離さない。ようやく脱出したナナミにまなせがタックル。ナナミはエルボー。ナナミのボディスラムを許さないまなせがボディスラム、そしてしつこく押さえ込む。まなせが何度もフォールし、ナナミが何度も返す。ナナミが力いっぱいのボディスラムでまなせを叩きつけると観客は拍手喝采。2人のシンプルかつド迫力の攻防に大盛り上がりだ。ナナミはまたもまなせにタックル合戦を挑む。まなせは「倒れるか!」と意地を見せる。セコンドについた網倉理奈の「ナナミ!倒せ!」の声に背中を押され、ナナミは何度も何度もまなせに向かっていく。そしてロープの反動を使い、勢いよく突進した渾身の一撃でまなせをようやく吹っ飛ばす。ここからさらに勢いづくナナミはトップロープへ。しかしまなせも立ち上がってコーナー上の攻防に。まなせがヘッドバットでナナミの動きを止め、デッドリードライブで投げ落とす。そして拳を高々と突き上げて無言の勝利宣言だ。ナナミはまなせがラリアットで向かってくるのをスリーパーホールドでうまく捕まえ、胴締めもがっちり加えて絞め落としにかかる。まなせは落ちる前に足がロープに届いてブレイクし、ブレーンバスター。ナナミはタックルでなぎ倒し、裏投げ、もう一度タックル。死力を尽くす2人はWダウン状態に。そこから先に立ち上がったのはナナミだ。ノーザンライトスープレックスにダイビングボディプレス、そしてまたもタックル…が、これをまなせがカウンターのラリアットで迎撃。トドメはしっかり助走をつけた豪快なラリアット。大熱戦を制したのはまなせゆうなだ。戦いを通じて心が通い合った2人は、「夢見る少女じゃいられない」をBGMに握手を交わした。
バックステージでまなせは「ナナミって眩しいじゃん。私はプロレスやってて苦しいとか辛いとかが長かったから、ナナミみたいな眩しい子見てると悔しくなっちゃう。今月は個人的にテーマのある試合が多くて、その中でビッグマッチでナナミとシングル組まれるのが私の中でかなり大きい」と、この戦いに込めた思いを明かす。ナナミは「明日10月6日でデビュー6年。キャリアはもう若手じゃないしもっとちゃんとしなきゃいけないし…今日まなせさんとシングルできて、これからもプロレスは大好きだし今まで以上に頑張っていこうと思いました」と悩みを吹っ切れたようだ。まなせは「プロレスってもっと自由だから、こいつウゼーなと思ったら殴ればいいし、もっとやりたいと思ったら起き上がればいい。ナナミはこれからの女子プロレスを引っ張っていく凄い存在だと思ってる。ナナミに勝ったんだから私はまだ、諦めずにやるよ。だからもっとガンプロ出てよ」と熱いラブコール。リングでは激しく思いをぶつけ合った2人は、互いを思う気持ちを語り合った。2人にとってもファンにとっても、再戦の日が待ち遠しくなる一戦だった。

ナナミ まなせ バックステージコメント

動画:ナナミ、かわいすぎる / 試合はシリアスに!

第五試合 セミファイナル
W.W.W.Dエリザベス選手権試合 30分一本勝負
[王者]井上京子vs[挑戦者]渡辺智子vs[挑戦者]宮崎有妃
※第19代王者6度目の防衛戦

井上京子、目標まであと1勝に迫るV6!

7回の防衛を目標に掲げる井上京子。「やりたい相手」として宮崎有妃と渡辺智子の名前を挙げており、念願叶ってカードが決定した。宮崎とは4.27後楽園でのハードコアエリザベス戦が予定されていたが、もう1人の挑戦者・永島千佳世が急遽欠場。カードはハードコアシングルマッチに変更され、ビッグマッチでまさかの京子撃沈…。京子は王者ながら元・NEOの後輩で挑戦者へのリベンジに燃える。そしてもう1人の挑戦者は渡辺智子。渡辺は元・全女で元・ディアナ。久々のディアナマット登場とあって注目が集まる。関わりの深い2人を挑戦者に迎え、井上京子がV6へ向けて出撃だ。
京子はキャリア37年にして新たに制作された入場曲でリングイン。ディアナが来年で旗揚げ15年の節目を迎えるということもあり、これまでの歴史、これからも続く伝説をイメージさせる壮大な一曲に仕上がった。
気合みなぎる京子に、宮崎と渡辺は手を組んで対抗。ツープラトンブレーンバスターで先制攻撃だ。宮崎がすかさずフォールすると、渡辺は頭を踏みつけてカットし「何やってんだお前!」と一喝。怒りにまかせて宮崎を場外へ放り投げ、京子めがけて突進!…のはずが、宮崎が場外から渡辺の足を引いて転ばせ、「京子さん!やりましょう!」と大好きな京子に共闘を持ちかける。京子との息ぴったりの連携を決めたかと思えば、京子に蹴りを入れて排除する宮崎。渡辺に狙いを定め「カメラの準備をしろ!最強主婦レスラーに、はずかし固め!」と宣言するも、京子が阻止。だが京子の「誰が見たいんだそんなもん」の一言が渡辺に火を付けてしまう…。怒りの渡辺が京子に「クソババア!」と強烈なラリアット。そして宮崎にもラリアットをお見舞いする。京子が渡辺をジャーマンで投げれば、渡辺も京子にジャーマン。そして渡辺と京子はラリアットの打ち合いに。宮崎は京子とタックル合戦。激しいぶつかり合いで京子がリング外へ転げ落ちると場外乱闘勃発。渡辺と宮崎のイス攻撃やサンドイッチラリアットを食らい、大ダメージを負った京子。それでもリングに戻ると渡辺を串刺しラリアットで倒し、宮崎に「上れ!」と指示。尊敬する先輩の命令に素直に従う宮崎を待ち受けていたのは、京子の雪崩式ブレーンバスターだ。しかしその隙にこっそり起き上がっていた渡辺が京子めがけてダイビングボディプレス。渡辺はこの勢いでもう一度コーナーに。京子もブレーンバスターを狙ってコーナーへ…。起き上がった宮崎は、京子と渡辺をまとめてド派手に投げ落とし、トップロープから美しくムーンサルト発射!まともに食らってしまった京子だが、王者の意地で肩を上げる。続く直伝デスバレーボムのフォールは渡辺がカット。渡辺が宮崎をスクリュードライバーでフォールすると京子がカット。終盤はまたも壮絶なラリアットによる打撃戦となり、ラリアットでフォールしては返し、フォールしてはカット…と3人それぞれ一歩も退かず。そんな厳しい戦いでも打ち勝つのが井上京子!何度返されても勝つまでラリアットを打ち続け、ついに宮崎からスリーカウント!京子の剛腕が唸りを上げ、リベンジ達成の白星をもぎ取った。ベルトを死守した京子は「6回防衛してきた中で一番厳しい試合だったと思います」と安堵。目標の7回防衛までいよいよあと1つと迫った。稀代の天才レスラー・井上京子ならきっと成し遂げるはずだ。

京子 バックステージコメント

動画:京子の新入場曲!みんな聞いてくれ!

第六試合 メインイベント
W.W.W.Dタッグ選手権試合 30分一本勝負
[王者組 カフェイン&クラッシュ]佐藤綾子&デビー・カイテルvs梅咲遥&ウナギ・サヤカ[挑戦者組 ちょぶき]
※第24代王者組 2回目の防衛戦

大激戦!大波乱!タッグベルトの行方は…

8.31京都大会でタッグ解消したはずのちょぶきが早くも復活!試合会場で偶然にも隣の席になった(!)ことをきっかけに、互いに女子レスラーの母であると分かると意気投合。こうして娘達の知らないうちに友人になっていた梅咲母とウナギ母。そんな2人の願いは「ちょぶき再結成」…。話し合いの末、親孝行のため再始動を決めたちょぶき。そして早くもタッグベルト挑戦表明!いつも支えてくれて、見守ってくれて、応援してくれる──そんな優しいお母さんの笑顔のため、タッグベルト獲りに出陣!
ちょぶきの挑戦を快諾した佐藤綾子は3児の母。王者として、子どもたちの願いを背負ってリングに上がる。凶器攻撃や乱入を繰り返すのも、Invader or Innovator(INVA)でまだまだやりたいことがあるからだという。そのためにはディアナタッグ戦線の頂点の座は譲れない。パートナーのデビーは来日以来、感情むき出しの暴走ファイトで台風の目となり、常に冷静な佐藤との化学反応で栄冠を手に。「ディアナのベルトを巻いた初の外国人レスラー」と誇った。ビッグマウスだけでなく、実績を残してみせた。佐藤、そしてINVAのメンバーへの思いは強い。ディアナのホームリングであるアミスタでは、大会後にメンバー全員での練習を発案。試合が終わった直後でも熱心に汗を流し、後輩のクームー育成にも力を入れた。そんな熱心なデビーに佐藤が寄せる信頼は厚い。デビーと佐藤にとっては簡単に手放すわけにはいかないタッグベルト。カフェイン&クラッシュが確かな実力と互いを思う心で防衛か、ちょぶきが家族愛の力でベルト奪取か。
ゴングを待たずに奇襲をしかけたのは王者組。ちょぶきを蹴落とし、場外でラフファイトだ。佐藤のおぼんがちょぶきの脳天を直撃。デビーは梅咲のかわいい顔を引っ張りながら「picture time!」とシャッターチャンスを演出し嘲笑う。梅咲を観客席に放り投げブーイングを浴びても涼しい表情。佐藤はウナギを南側観客席に連行。ファンのタオルを奪い取り、ウナギの首を絞める。デビーも梅咲を連れて佐藤の元へ。ちょぶきが反撃開始すると4人は会場中で大暴れ。いよいよ場外カウントが始まるとリングに戻ったのはデビーと梅咲。梅咲がエルボー、デビーがビッグブーツ。それぞれ得意の打撃攻勢だ。梅咲が怒りを込めて渾身のエルボーを打つと、いつも強気なデビーが思わず「ゴメン…」と命乞い。お構い無しにエルボー乱れ打ちの梅咲。するとデビーも強引にテイクダウン、馬乗りでエルボーにヘッドバット。投げ捨てるようなブロックバスターからスピードの乗ったスライディングエルボー。ロープ際の低空ドロップキックで梅咲もろとも再び場外へ。デビーは投げっぱなしキューティースペシャルを食らったもののブレーンバスターでお返し。場外でもしっかり優勢を保ってリングに帰還する。デビーが作った試合の流れを受け取った佐藤。ミサイルキックにジャンピングニー、Wアームスープレックスと流れるように次々と攻めていく。梅咲もドロップキック、低空ドロップキック、ミサイルキックと反撃。キューティースペシャルはカウント2に終わり、ウナギにチェンジ。デビーが佐藤に加勢するが、コードブレイカーですかさず排除。ウナギと佐藤のタイマンに。佐藤がウナギの顔面を蹴ると、ウナギも蹴り返す。佐藤がおぼんで殴打すれば、ウナギもおぼんを奪って殴打。ウナギが来いよと言わんばかりに両腕を広げれば、佐藤も殴ってみろと言わんばかりに頭を突き出す。ウナギがおぼんを使ってのカカト落とし、佐藤はおぼんを使ってのドロップキック。相容れない2人の意地の張り合い。佐藤からデビーにチェンジし、デビーのビッグブーツ。梅咲がカットに入り、ちょぶきの同時キックでカフェイン&クラッシュを場外へ。梅咲はコーナー最上段から決死のダイブ!リングに戻ると梅咲の梅スプラッシュにウナギの大ふへん固めがデビーを襲う。ウナギがスライディングTANAKAでフォールすると、佐藤がレフェリーにおぼんを投げつけてスリーカウント阻止!梅咲は場外で佐藤を懸命に押さえ、ウナギに試合を託すが…。ウナギの城門突破をスクールボーイに切り返すデビー。ウナギが自力でキックアウト。大ふへん者 雲の彼方にでウナギがフォールすれば、梅咲を振り切った佐藤が文字通りレフェリーの足を引っ張り再びスリーカウント阻止!これには場内大ブーイングだ。そうこうしているうちにデビーはそろりそろりと脱出…。異変に気付いたウナギはデビーを追う。しかしこれはデビーの罠!近づいたウナギの顔面に珈琲毒霧を噴射!慌てて飛び出した梅咲にも珈琲毒霧おかわりだ。2杯目のコーヒーは読めなかった梅咲…場外へ転げ落ちてしまう。そして王者組が2人がかりでウナギを狙う。数的有利を活かしたカフェイン&クラッシュだが、梅咲のカットがスリーカウント寸前で間に合う。デビーがウナギに、佐藤が梅咲に、同時ジャーマンの見事な共演。これでいよいよウナギとデビーの勝負に。ウナギのダウンしたふりからのエビ固めはカウント2.99、デビー危機一髪!ピンチを自力で脱したデビーが必殺のエスプレッソで熱戦に終止符を打ち、憧れの日本のビッグマッチで大きな大きな白星を掴んだ。全てを捨てる覚悟でアイルランドから日本マットに乗り込んだ、その勇気が実を結んだ瞬間だった。
こうして王座を防衛したカフェイン&クラッシュ。ところがここから誰も予想しなかった急展開に…。佐藤は「2度目の防衛に成功しました!アイルランドから来たデビーと日本でチーム組んで、後楽園で勝てて…最高に嬉しいです。嬉しいんですけど、今日でこのベルト返上します。別のベルトを狙いに行きます」と今後は他のベルトに挑戦するため、なんと防衛したばかりのタッグ王座を返上!デビーはシングル王者の梅咲を指差し、ディアナの頂点獲りを示唆。愛おしそうにベルトを一度抱きしめ、じっと見つめて頷いた後、ベルトをリングのロープにかけて一足先に退場。その背中にファンは大きな拍手を送り、デビーの決意を支持した。佐藤は「気持ちは伝わったよ。お母さんのため、誰かのために頑張るって最高に良いじゃん。SNSで煽り合うなんかより、こっちのほうが美しい。だから、もう一回その気持ちでタッグベルトに挑戦してください」とちょぶきの姿勢を称賛。そして佐藤も、必死に守り抜いたベルトをロープにかけて去っていく…。リングには持ち主のいない2つのベルトと、そのベルトに手が届かなかった2人。敗者は無言でリングをあとにした。
バックステージでは涙を浮かべながらも穏やかな微笑みで「お互い別の目標に向かうことでタッグチームを離れることは悲しいけど、いつも支えてくれる佐藤さん、ありがとう」と佐藤への感謝を語るデビー。リングでは熱すぎてだれも手に負えない彼女だが、リング外で見せる人柄が佐藤を突き動かしているのかもしれない。佐藤も「誰よりもディアナの一員として、誰よりも練習してる。日本のプロレスの聖地で勝利をプレゼントできて…プレゼントというかデビーの自力ですけどね」とデビーへの思いを明かす。今後デビーはシングルに、佐藤は40歳の誕生日を迎える来年1月よりエリザベスに照準を合わせる。INVA全員の力でディアナのベルト総取りの野望もあるという。
敗れたウナギは「人のためにベルト巻くなんてよくないよね。自分のために頑張らないといけないと思ったし、ちょちょたんと巻きたいって気持ちが足りなかったのかなとも思う。次はお母さんのためにも自分自身のためにも、結果を出したいと思います」とちょぶき再結成の流れを覆し、梅咲も苦笑いだ。梅咲は「南側で自分のお母さんとウナのお母さんが見に来てくれて、応援してくれてた。誰かのために頑張るのも自分のために頑張るのも同じ気持ち。なんでウナギさんと組むの?ってよく聞かれるけどウナのこと好きだし。私たちにはまだまだ力が足りないので、もう一回ちゃんと仕切り直して、ちょぶきでしっかりやっていく」と、母のため、自分のため、そしてウナギのためにも改めてタッグ獲りに向けて歩んでいく。とにもかくにも、現在タッグ王座は空位。これからのタッグ戦線はさらなる嵐が吹き荒れる予感だ。

カフェイン&クラッシュ バックステージコメント

ちょぶき バックステージコメント

動画:ちょぶき猛攻! / コーヒーミスト、おかわり

【試合結果】2025年9月23日(火・祝) フューチャーサイト アミスタ大会vol.38

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 尾﨑妹加

まずはロックアップからの押し合いで、香藤がパワーファイターの尾﨑をロープに押し込み大声で威嚇。尾﨑がタックルで突進すれば、香藤もやり返す。お互い一歩も引かず、倒れることなく意地を張り合いぶつかり合い、白熱のタックル合戦は約2分にも及ぶ。ようやく尾﨑が香藤を倒すと観客からは拍手喝采。香藤も負けじと3連続ボディプレスで尾﨑をぺちゃんこに。香藤がしっかり腰を落とした逆エビ固めで絞ると、あまりの重さになかなかロープに届かない尾﨑。命からがらエスケープした尾﨑に、香藤がボディアタックで追撃。今度はエルボーの打ち合いで火花を散らす2人。尾﨑が豪快なラリアットで香藤をなぎ倒すが、続くセントーンは自爆に。香藤がお返しとばかりに、セコンドの梅咲が「届くの?!」と心配する程の距離を大跳躍するダイビングボディプレス。この強烈な一撃でもしぶとく返した尾﨑は、コーナーを使わず97キロの巨体を担ぎ上げカナディアンバックブリーカー!凄まじい怪力に観客席からは歓声!尾﨑が足もクラッチすると香藤は自身の重さが仇となり、たまらずギブアップ。尾﨑がバッチバチの肉弾戦を制した。

第2試合
トライアングルリボン選手権試合 30分一本勝負
[王者]羽多乃ナナミvs[挑戦者]美蘭vs[挑戦者]浦幌ちほ
※第54代王者 初防衛戦

アイスリボンが管理するトライアングルリボン王座戦がディアナマットで実現!挑戦するのはクリスタルとの二冠を目指す美蘭、そして北斗プロレスから武者修行に来ている浦幌ちほだ。ゴングが鳴ると、初防衛戦に臨むナナミに2人の挑戦者が猛攻。ナナミは場外に落下し、美蘭と浦幌のマッチアップに。久々の参戦となる浦幌が成長をアピールするセントーン、美蘭は軽快なドロップキックと、互いの持ち味を発揮。美蘭が浦幌をフォールすると、リングに帰還したナナミがカット。ナナミと美蘭がエルボーの打ち合いで火花を散らし、ナナミがタックルでフォール。カウントは2。美蘭は勢いよく飛び付いてクリストでギブアップを迫るが、ナナミの足がロープに届く。美蘭が追撃のドロップキックに回し蹴り、そしてウラカンで丸め込もうとするが持ちこたえたナナミが逆エビ固めに切り返す。ここで浦幌がカットに入り、美蘭をスリーパーで絞め落としにかかる。その後ろからナナミが浦幌をスリーパーで捕獲し、脱出した美蘭は2人まとめてドロップキック。浦幌をMロールでフォールするがナナミがカット。ナナミの怒りの矛先は美蘭に向かったらしく、浦幌とともに「コイツをやるぞ。コイツが元凶!」と美蘭をターゲットに。だがナナミと浦幌のツープラトン攻撃を難なく見切った美蘭が誤爆を誘い、今度こそのウラカン・ラナでナナミをフォール!ナナミが自力で返し、美蘭にデスバレードライバー。これは浦幌のカットが間に合う。浦幌がロープワークでエプロンにいた美蘭を場外に落とし、ナナミとの一対一に。浦幌のタックルからジャックナイフのフォールを返した勢いでエビ固め。浦幌の肩が上がるが、ナナミが返す刀でセブンスリーホールド。これでがっちりフォールしスリーカウント!トライアングルのベルトを守り抜き、秋のビッグマッチは王者として迎えられそうだ。

第3試合  シングルマッチ15分一本勝負
Himiko vs 網倉理奈

INVA加入後は反則ファイトに手を染めたHimiko。序盤は網倉に押され苦しい展開が続いたものの、腕のテーピングを剥がして網倉の左足とロープに巻き付けて動きを封じ、膝を目掛けての低空ドロップキックで形勢逆転!INVAはこれまでクームーの色仕掛け(?)や、デビーのセクシー水着ポートレートで今井レフェリーの気を引くことに成功しており、この日は佐藤綾子がHimikoタオルでレフェリーを誘惑(?)。ところが惹き付けられるどころか苛立った今井レフェリーは観客席にタオルを投げ捨ててしまう…。誘惑はできなかったものの、レフェリーの死角を作ることには成功。この隙にHimikoが反則三昧で網倉の古傷をいたぶる。さらにアンクルホールドや膝へのギロチンなど、徹底した足攻め。網倉は痛む足を引きずりながらも「いくぞー!」と己を鼓舞し、セントーン投下。Himikoはまだまだ網倉への足攻めを緩めず、コーナー上の網倉の膝へドロップキックを浴びせ、場外へ落下させる。Himikoが観客席で暴れている間は佐藤がタオルでレフェリーの注意を逸らす連携プレー。怒った今井レフェリーはHimikoタオルを赤コーナー入場ゲートの奥まで投げ捨てる。リング上でのHimikoと網倉の攻防はますます激しさを増し、網倉がミサイルキックにキャノンボールでフォールするがカウント2。網倉のダイビングセントーンをかわしたHimikoが横十字固め。これもカウントは2。網倉がサイドスープレックスでHimikoをぶん投げれば、Himikoは河津掛けで網倉をマットに叩きつけていく。HimikoのWアーム卑弥バスターを持ちこたえた網倉がこちらもWアームの構え。しっかり溜めを作って豪快に落とすWあーみんバスターで決着。戦い終わればノーサイド、網倉が握手を求めるがHimikoは拒否。その背後で、今井レフェリーがHimikoタオルを壁に向かって投げつけていた…。

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
[ポニーテールズ]梅咲遥&神姫楽ミサvs デビー・カイテル&クームー[INVA]

メインイベントはポニーテールズとINVAの激突、そして10.5後楽園大会へ向けてタッグタイトル前哨戦だ。INVAの2人は観客へ悪態をつきながら登場。一方ポニーテールズはお揃いのピンクのリボンでかわいらしく華やかにリングイン。珍しくレフェリーのチェックを素直に受け「No problem」のINVA。そしてなぜか2人で今井レフェリーを厳重にチェック…。早くもINVAに言われるがままの今井レフェリーに梅咲は「お前、本当にちゃんとやらないと殺るからな」と釘を刺す。その梅咲とデビーが先発しチェーンレスリング。2人の見応えある互角の攻防に水を差すのは佐藤綾子だ。場外から梅咲の足を引いて転ばし、その隙にデビーが顔面蹴りやクームーとの連携攻撃。まだまだキャリアは浅いものの、クームーが力強いエルボーで成長をアピール。そしてサミングのおまけ付き。梅咲は怒りを込めて渾身のエルボーを打ち、タッチを受けた神姫楽もヒートアップ。ボディスラム、ミサトンクラブ、エルボードロップでクームーのスタミナを削る。梅咲のキャメルクラッチに神姫楽の低空ドロップキックを繋ぎ、神姫楽がもう一度ミサトンクラブ。クームーがロープを掴んでもなかなかクラッチを解かない。クームーがビッグブーツで反撃に出るも、神姫楽が蹴り足を捕まえる。クームーをコーナーに振り、ポニーテールズのイノシシムーブからトレイン攻撃。やられっぱなしのクームーに代わってデビーが神姫楽とのマッチアップ。相変わらずアイドルレスラーには厳しいデビーは「バーカ!」と暴言を吐きながら得意の打撃攻勢。神姫楽もラリアットで応戦する。替わって入った梅咲のミサイルキックを受けてもすぐさま立ち上がったデビーがビッグブーツ、梅咲はエルボー、後楽園ではベルトをかけて戦う2人の攻防が白熱!デビーがブレーンバスターで梅咲を軽々投げ捨ててフォールするが、梅咲は気を吐いてキックアウト。神姫楽が助太刀に入るもデビーが巧みに同士討ちを誘い、まとめてクロスボディ。倒れたポニーテールズに、デビーはクームーをエスプレッソで投げつける。デビーのせいでダメージを受けてしまったクームーだが、梅咲に顔面蹴りの乱発やクロスボディで果敢に攻める。だが神姫楽がクームーを捕まえ、そこに梅咲がドロップキックを突き刺す。ここで佐藤が用意していたおぼんを取り出したデビー。それを神姫楽が奪い、デビーの脳天めがけて振り下ろすが、梅咲に盛大に誤爆!大チャンスを迎えたクームーがスクールボーイで丸め込むが、絶対センターの意地でカウント2。得意のエルボーでクームーを吹っ飛ばし、キューティースペシャルで勝負を決めた。直接負けなかったとはいえ、梅咲を仕留めきれなかったデビーは観客席でパイプ椅子を投げつけるなど大暴れ。
梅咲は声を荒らげて第一声、「タッグチャンピオン、品格がない! こんなに試合後も暴れて一番許せないですよ」。そして「 10月5日はウナギ・サヤカと挑戦しますけど、ウナとはパートナーとかチームとかではなくて、お互いを高め合う仲間だと思ってます。女子プロレスを盛り上げたい気持ちはウナと一緒なので。自分はディアナのタッグベルトを獲って、二冠になります。シングル、タッグ、美蘭のクリスタルもあって、自分たちのチームにベルトを集められるように頑張りたいと思います」と勝利を誓った。そしてこの日のパートナー、神姫楽もアイスリボンのタッグ王者。「女子プロレス界の色んなベルトを自分たちのチームに集めていきたいです」と今後の野望も。絶対センターが2冠達成か、カフェイン&クラッシュが夢を打ち砕くか…運命の決戦まであと12日!

ポニーテールズ バックステージコメント

【試合結果】2025年9月21日(日)アミスタ大会vol.96

プロテストからタイトルマッチまで…もりだくさんの1日をダイジェストで!

練習生・アンナ 公開プロテスト

練習生・あんなが三度目のプロテストで合格を勝ち取った。
一度目は愛知県出身ということもあり、名古屋大会で受験。二度目は7.13アミスタ。二度目の不合格の際には、井上京子から「前回より劣ってる」「何のために名古屋から出てきたの」と厳しい言葉も…。それでも折れることなく、三度目の受験を迎えた。
メニューは前回と同様、腕立て伏せや腹筋に背筋、スクワットといった基礎体力テストを各100回。辛い場面も元気よく乗り切ってみせた。続いて回転ブリッジに3種類(前方回転、前受身、後受身)の受身。そして”1分半”と呼ばれる受身30秒にロープワーク30秒、もう一度受身30秒というハードなメニューの後、ラストは美蘭とのスパーリング。2分間で美蘭から二本取られてしまう苦しい展開だったが懸命にもがき続け、見ていた選手たちからも「負けんな!」「返せ!」「一本取ろう!」と声が飛んだ。約30分のプロテストを追え、大会がスタート。結果は全試合終了後に発表されることとなった。
メインイベントが終わると、あんな、ジャガー横田、そして激闘を終えたばかりの京子がリングに登場。京子は「結果を発表します。よくがんばりました。合格!前回は声が全然出なかった。 今回は人が変わったように声も出てたし、とても成長したと思います」と評価し、笑顔で合格を告げた。ジャガーも「まだ頼りないけど試合をやりながら強くなっていくと思うので期待します。もっと強気に。変わってきたから、変われると思う。おめでとう」と今後の精神面での成長にも期待を寄せた。 そして京子から、まさかまさかの重大発表が!「社長権限で考えてることがありまして…。1人で3回も受けたということは、それだけ長い時間トレーニングしてきたということ。10月5日の後楽園、早いとは思うんですけども…デビューさせたいなと。選手を1人でも増やそうと思ってます。華々しくデビューしたいよね?10月5日、デビューさせます!」と、なんとビッグマッチでのデビュー決定!プロテストでは躓いたものの、乗り越えてきたあんな。早くも2週間後にはプロレスラーとしてのスタートを切る!みなさん、応援よろしくお願いします!

アンナ バックステージコメント

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
羽多乃ナナミ vs クームー

第一試合はINVA最年少のクームーと打倒・INVAに燃えるナナミのシングルマッチ。いつも通り、今井レフェリーのチェックを拒絶するクームー。ナナミは「なんだあの態度、新人のくせに」と苛立ちを隠せない。ゴングが鳴ると、19歳にして約6年のキャリアがあるナナミがテクニックで圧倒。長身のクームーを軽々と持ち上げ、ボディスラムで叩きつける。さらに逆エビ固めでギブアップを迫るが、クームーの長い腕がロープに届く。エスケープしたとはいえスタミナを削られたクームー、ここまで息ひとつ切らさないナナミ。クームーがエルボーの打ち合いを挑むと、ナナミも手応えを感じた様子。力強いエルボーをお返しし突進するが、クームーがビッグブーツで迎撃。だが追撃を許さないナナミが豪快にボディスラム。再びの逆エビ固めで厳しく絞っていく。セコンドのHimikoに導かれロープにたどり着いたクームーだが、ナナミは「全然だめじゃねーか」とまだまだ余裕綽々。クームーは顔面蹴りやクロスボディで一矢報いるが、リング中央でのスリーパーに悶え苦しむ。170センチの長身でどうにかエスケープしたクームーが丸め込み攻勢で逆転を狙うが、ナナミの牙城は崩せない。胴締めスリーパーでクームーを捕まえたナナミは今度こそエスケープさせず絞め落とした。

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
ジャガー横田&香藤満月vs佐藤綾子&デビー・カイテル

2週間後の後楽園大会では2度目の防衛戦が待っているカフェイン&クラッシュ。対角には佐藤にとってCRYSISの恩師ともいえるジャガー、そして元気印の香藤が異色タッグだ。まず佐藤と香藤が先発すると、香藤が大きな声と大きな体で攻めまくる。そして香藤からジャガーにチェンジすると、ジャガーはデビーを指名。普段は暴走ファイトのデビーでも、大ベテラン・ジャガーにはビビりまくり…。怯えるデビーの髪を掴んで振り回し、コーナーに追い込んで顔面蹴りと、デビーを凌駕する暴走ファイトのジャガー。サミングでデビーの目を潰し、香藤とのW攻撃にコブラツイスト。ジャガーが久々アミスタ参戦で暴れまわり、デビーは悲鳴!さらに香藤もボディプレス、クロスボディ、セントーンと恵まれた体格で猛攻。デビーはラリアットで反撃の狼煙を上げ、今井レフェリーの死角をついて引っ掻き攻撃。香藤は「ジャガーさん!助けて!」とSOS。だがジャガーは「助けないから自分でやれ」と愛のムチ(?)。何とか脱出した香藤がジャガーにタッチ。デビーの苦しい展開が続くが、佐藤のアシストでラリアットやジャンピングニーの打撃で勝負。ようやくデビーから佐藤にチェンジし、佐藤もジャンピングニー。佐藤が佐藤トランペットでジャガーをぶん投げるが、ジャガーはカカト落としに浴びせ蹴りで逆襲。タッチを受けた香藤がダイビングボディプレスを投下するが、佐藤がかわして自爆に。香藤は「ジャガー!おんぶ!おんぶーー!!」とジャガーとのおんぶプレスを試みるが、ジャガーがこれを嫌がり結局単独でプレス。それでも充分な破壊力だ。香藤のカナディアンバックブリーカーを脱出した佐藤はタンブラーやおぼんで香藤を殴打。そしてミサイルキックで香藤を吹っ飛ばし、立ち上がった香藤に素早く飛び付いてジャパニーズレッグロールクラッチでスリーカウント。敗れた香藤は佐藤、デビー、そしてなぜかジャガーの3人からタコ殴りに…。とにもかくにも、カフェイン&クラッシュが異色タッグ撃破で防衛戦に弾みをつけた。

第3試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&美蘭&咲蘭vs Himiko&夏実もち&櫻井裕子

梅咲率いる若者チームと、Himikoを筆頭に大人の魅力あふれるトリオが激突!久々の参戦となった咲蘭につられて普段は優等生な美蘭が「おばさん出てこいよ」と煽ると、大人チームは”おばさん”を擦り付け合う…。はやくも亀裂が入る大人チームは最年長のHimikoが先発を押し付けられたが「おばさん…?じゃあ、私は違うよね」とすっとぼけているうちに、若者チームの奇襲を受けてしまう…。夏実が美蘭の手を踏みつけながら10月11日の自主興行をPR(※ディアナからは美蘭が参戦しますのでよろしくお願いいたします!)して反撃開始。Himikoと櫻井も加わって大人げなく美蘭に集中砲火。美蘭はスイングDDTでピンチを脱出して咲蘭にチェンジ。口の悪い咲蘭が「ババア!」と暴言を吐くと、優しい今井レフェリーが「ババアじゃない」と諭す。全く聞く耳もたず咲蘭が若さ溢れるファイトで会場を盛り上げ、梅咲とともにおてんばダッシュ。やられっぱなしの櫻井にHimikoが「ガキを潰せ!」と発破をかけるも、咲蘭の勢いは止まらず。櫻井がボディスラムで咲蘭をマットに叩きつけ、ようやく夏実にチェンジ。夏実とHimikoが連続ギロチンで咲蘭を黙らせる。咲蘭から美蘭にチェンジすると、美蘭が軽やかな連続ドロップキックや619に回し蹴りで猛攻。だがボディスラムは上げられず、夏実の串刺しボディアタックの餌食に。ここから夏実が反撃開始…と思いきや、Himikoが「自分が仕留めるから、早く帰ってこい」となぜか上から目線でタッチを要求。夏実は「お前は一生黙って見てろ」と一蹴。2人の息の合わなさは相変わらずだ…。一方、美蘭は咲蘭と息ぴったりの連携攻撃を披露。そして夏実がHimikoにタッチし、クリスタル世代の美蘭とエリザベス世代のHimikoによる同期対決に。Himikoが美蘭にサソリ固め、櫻井が梅咲にコブラツイスト、夏実が咲蘭にアルゼンチンバックブリーカーで若者達の動きを完封!堪えきった美蘭は逆襲のクリストでHimikoを絞るが、Himikoが美蘭をコーナーに叩きつけて脱出。ブルドッギングヘッドロックとギロチンをお見舞いする。このピンチにまたも美蘭咲蘭のWドロップキックが炸裂!美蘭がここまでほぼ出番のなかった梅咲にチェンジし、真打ち登場!「よっしゃ、試合するぞー!」と気合いを漲らせる。まずは挨拶代わりのミサイルキック。Himikoは櫻井のビッグブーツにレッグシザーズネックロックを繋ぎ、剥がしたテーピングで首絞め。若者チームも咲蘭の619に梅咲の低空ドロップキックを続け、さらに梅咲がキューティースペシャルで鮮やかにブリッジする。しかし夏実がムチ攻撃でカット。そして梅咲のエルボーが美蘭に誤爆してしまい、このチャンスにHimikoがヨーロピアンクラッチ。これを返した梅咲は電光石火のラ・マヒストラルで勝負を決めた。負けたHimikoに夏実は「何やってんだババア!」とブチギレ!Himikoは「お前もババアだろ!」と逆ギレ。なお、梅咲遥(24)も美蘭(16)咲蘭(16)からババア認定されてしまったらしい…?女子プロレスは、幅広い年齢層の女性が輝く素敵な世界です!

第4試合 
W.W.W.Dエリザベス選手権試合
[王者]井上京子vs [挑戦者]本間多恵 vs [挑戦者]世羅りさ
※第19代王者 5回目の防衛戦
※現王者・京子の承諾により、40歳未満の本間と世羅の「繰り上げエリザベス」挑戦が決定。

井上京子の保持するW.W.W.Dエリザベスは、40歳以上の選手が挑戦できる3WAY王座。今回は井上京子の粋な計らいで39歳5ヶ月の本間多恵と33歳10ヶ月の世羅りさが”繰り上げエリザベス”として特別挑戦!引退が決まっている2人は、エリザベスへ最初で最後の挑戦となる。
ゴングが鳴るとまずは3人で手四つならぬ手六つでの力比べ。やはり京子が圧倒し、ならばと本間と世羅は結託して京子に向かっていく。それでも京子がラリアットで2人まとめてなぎ倒し、さらに負傷している世羅の膝へ集中攻撃。特別挑戦を認めたとはいえ、勝負に徹して相手の弱点をしっかり攻めていく京子。1人で2人を相手に大暴れだ。本間はスリーパーでギブアップを迫るが、京子は本間をコーナーに叩きつけて逃れる。世羅は京子と手を組んで本間をターゲットにするが、いざとなると京子を盾にして本間をフォールする狡猾な戦いぶりで翻弄する。勢いに乗って膝の負傷により封印しているWニー発射準備…だがセコンドの夏実もちからストップがかかる。対戦相手の本間でさえ「ニー使うなよ!ダメだろうが!」とお説教。世羅は「もうできそうな感じがするんだ!」と怒りのエルボー。さらにセラリズムバスターをお見舞いする。揉めている2人に割って入る京子がラリアットで突進すると、世羅がひらりとかわし夏実がムチで攻撃し、世羅がキックで追撃。そこに本間が飛び込んで2人まとめて丸め込む。2人がカウント2で返すと、京子は世羅に今度こそのラリアット!しかし倒れた世羅をフォールするのは本間だ。京子があわててカットする。本間がトップロープに上ると京子が雪崩式ブレーンバスターでぶん投げ、本間はリング中央で大バウンドし対角コーナーまで吹っ飛んでいく。そして世羅が京子にフォール!やはり狡猾に貪欲に勝ちに行く世羅だが、今度は京子との真っ向勝負。エルボーの打ち合いを挑む。京子は「痛くない!」「最後だ!来い!」と世羅の全力を全力で受け止め、お返しのラリアット1発で世羅を倒す。続いて本間も京子に力いっぱいエルボーの乱れ打ち。京子は「まだ!最後!まだ受けれる!」 と気力で全て受けてみせ、逆襲のラリアット。何度も何度も戦ってきた相手であり、あと何度戦えるか分からない相手でもある。そんな3人の想いがリングで激しくぶつかり合う。エプロンにいた世羅も豪快なラリアットで場外へ落下させ、いよいよ京子と本間の一騎討ち。トドメは京子がパワー全開のパワーボムで本間を下し激勝!目標の7回防衛まであと2に迫る、V5の白星となった。
マイクを持った王者はたった一言、「本間さん、世羅さん、ありがとう」。短い言葉に全てを込めた。そして2人とそれぞれ抱擁し涙。「まだ早いけど泣いちゃった…」と、リングを去っていく後輩達への思いを素直に吐露。バックステージでも「本当に感謝です。世羅さん、本間さん、ありがとうございました。引退まで怪我のないように頑張ってもらいたいし、今日当たれて良かったです」と挑戦者への感謝の言葉を何度も口にしていた。
そして今後については、「やりたい相手」として宮崎有妃と渡辺智子の名前を上げた。特に宮崎には4.27後楽園でのハードコアシングルマッチで敗れているだけに、ベルトをかけてのリベンジに燃える。正式決定すれば、激戦必至の好カードだ。井上京子、V7までまだまだ頑張ります!

井上京子 バックステージコメント

【試合結果】2025年9月14日(日) フューチャーサイト板橋大会 ~美蘭凱旋興行~

第一試合
シングルマッチ15分一本勝負
梅咲遥vs真白優希

美蘭凱旋興行のオープニングマッチには、シングル王者が登場! まずは真白がエルボーで先制し、トリッキーな動きで翻弄する。梅咲は予測不能なマシロワールドに困惑しつつも、弓矢固めの正攻法で反撃に出る。真白をロープにはりつけ「美蘭凱旋!盛り上がってますか?もっと声出せますよね?」とファンを煽り、大歓声の中ドロップキック。さらに力強いエルボーで試合はすっかり梅咲のペースに。しかし真白が目突きで梅咲の動きを止め、ダイビングクロスボディやSTFで梅咲を追い込んでいく。ロープを掴んだ梅咲に背後からドロップキックを突き刺し、フットスタンプを投下していくが梅咲がかわす。梅咲は真白の指を踏みつけ、お返しの低空ドロップキック。このフォールを返されるとミサイルキック発射。これでも勝負は決まらず2人は丸め込みの応酬に。両者とも意地で返しきり、真白が目突きからフィッシャーマンズスープレックス。間一髪で肩を上げた梅咲がバックスライドで真白を転がし、ラ・マヒストラルで勝負を決めた。

第二試合
タッグマッチ20分一本勝負
[INVA]Himiko&クームーvs世羅りさ&まなせゆうな

まなせとの再戦を熱望していたHimiko。美蘭凱旋興行で再び対角に!クームーとのINVAコンビで出撃だ。まずはHimikoとクームーが合体フェイスクラッシャーで威勢よく先制するが、まなせは体格を活かした力強いエルボーでクームーを吹っ飛ばす。続いて世羅がクームーの長い手足を捕まえ、リバースカンパーナで揺さぶる。クームーはHimikoに助けを求めるが、世羅とまなせがクームーに集中砲火でチェンジを許さない。苦しいローンバトルが続くクームーだが、隙を突いたスクールボーイでやっと脱出。タッチを受けたHimikoは世羅の膝を容赦なく攻める。世羅もHimikoの膝にグー!互いに弱点を攻めていき、両者とも膝に大ダメージ…。まなせがラリアットやタックル、バックフリップで持ち前のパワーを存分に発揮すれば、Himikoは河津掛けからHIGAMIクラッチで絞っていく。すると世羅がHimikoの膝をまたもグーで殴ってカット。Himikoとまなせはエルボーの打ち合いに。そしてHimikoが豪快なバックドロップでまなせをマットに叩きつければ観客は拍手喝采。代わって出たクームーが長身を活かして蹴りまくる。だがまなせがクームーをスリーパーで捕獲しエスケープをなかなか許さない。まなせがさらに胴締めも加えるとクームーは大ピンチに陥るが、長い腕がロープに届く。Himikoが腕のテーピングを剥がし世羅を鉄柱にくくりつけて動きを止め、クームーとのW攻撃。Himikoのアシストを受けたクームーが懸命に攻めていくが、まなせは串刺しラリアット1発で流れを取り戻す。世羅はほぼ身動きの取れない状態でもHimikoを道連れに。鉄柱で世羅とHimikoが静かにやりあっているうちに、トドメはまなせのスライディングラリアット!クームーはまなせの剛腕に沈んだ。そして試合が終わってようやくまなせに救出される世羅だった…。

第三試合
6人タッグマッチ20分一本勝負
羽多乃ナナミ&網倉理奈&神姫楽ミサvsデビー・カイテル&尾﨑妹加&咲蘭

セミファイナルでは羽多乃ナナミと網倉理奈の”にじゅうまる”に”がむしゃらプリンセス”神姫楽ミサを加えた「プリンセスにじゅうまる」トリオが登場!観客からは「カワイイ」と大好評だ。対するは暴走ファイトを続けるデビーに尾﨑と咲蘭の異色トリオ。デビーは今井レフェリーのチェックを「Look only!」と断固拒否。今井レフェリーは「そういう時代か…」とあっさり受け入れてしまい、デビーだけノーチェックでゴング。まずはナナミと咲蘭の10代対決。手四つからナナミがロープに押し込んでいくも、今度は咲蘭がリストロックやヘッドロックで絞る。ナナミもヘッドロックを取り返すが、咲蘭がナナミの足を踏み手を踏み小悪魔ファイト炸裂!ナナミも咲蘭の手を踏みつけて反撃するとなぜか大ブーイング。咲蘭がナナミを踏みつければファンは拍手喝采。見かねた網倉が保護者のように「いい加減にしなさい!」と咲蘭を食い止め、一気に形勢逆転。プリンセスにじゅうまるのトリプルわー!プレスで咲蘭に反撃だ。ナナミが逆エビ固めで絞り、咲蘭はエスケープするも赤コーナーへ連行され、ナナミから神姫楽にチェンジ。神姫楽がドロップキックをお見舞いすると咲蘭はエルボー。咲蘭のクロスボディをキャッチした神姫楽が軽々と投げ捨てる。咲蘭がローンバトルに苦しむ一方で、プリンセスにじゅうまるは網倉にチェンジ。網倉も咲蘭の手を踏んで大ブーイングを受けるが、本人は「楽しいね」と笑顔。咲蘭はスクールボーイに低空ドロップキックを続け、ようやく尾﨑にチェンジ。尾﨑は豪快なラリアットやタックル、セントーンで鬱憤を晴らす。網倉もタックルで尾﨑をなぎ倒して神姫楽にチェンジ。神姫楽はウェイトリフティングをバックボーンに持つパワーファイターを相手に猛然と突撃!ラリアットの打ち合いで激しい肉弾戦に。右のラリアットで尾﨑を倒した神姫楽はこの勢いで網倉との合体プレス。さらに雄叫びを上げて突進するが、尾﨑がラリアットで迎撃。尾﨑からデビーにチェンジすると、デビーは「バーカ」と神姫楽を挑発。そしてお株を奪うイノシシムーブから串刺しビッグブーツ…が、かわした神姫楽が怒りのタックル!続くセントーンは回避したデビーがスライディングエルボー。もう1発を狙い飛び込んできたデビーをかわした神姫楽が今度こそのセントーン。「みんな出てきて!」と呼び掛け、プリンセスにじゅうまるによる3頭のイノシシムーブからトレイン攻撃。大活躍の神姫楽から打倒デビーに燃えるナナミにチェンジ。デビーはナナミを煽るように蹴りまくり、ナナミは気持ちを乗せたエルボーを連打。ナナミがタックル、デビーがジャンピングニーと互いに得意とする打撃の応酬に。デビーがダイナミックなブレーンバスターでナナミをぶん投げ、咲蘭にチェンジ。咲蘭はデビーと尾﨑のアシストで619を決めるが、続くフットスタンプをかわしたナナミが胴締めスリーパーで捕獲。尾﨑のカットに救われた咲蘭は連続フットスタンプでフォール。何とか返したナナミに追撃のダイビングクロスボディ。咲蘭が丸め込みなどでしつこく攻め、残り時間は3分を切る。残りわずかな時間で両軍全員がリング上で入り乱れ、神姫楽がデビーに、網倉が尾﨑に、そしてナナミが咲蘭に、それぞれがトップロープから同時発射プレス。これでデビーと尾﨑を排除し、ナナミがトドメのノーザンライトスープレックスで混戦に終止符を打った。

メインイベント
W.W.W.Dクリスタル選手権試合30分一本勝負
[王者]香藤満月vs美蘭[挑戦者]
※第3代王者 2度目の防衛戦

ディアナ初進出となる”インイタ”での美蘭凱旋興行。メインに登場するのはもちろん美蘭!ダブルスコア以上の体重差をはね除け、悲願のクリスタル王者となった。
過去には初代クリスタル王者決定トーナメントの決勝戦でナナミに敗れ、そして2度目のトーナメントでは試合中の負傷でレフェリーストップ負けを喫している美蘭。地元の友人や家族が見守る中、コスチュームを一新して試合に臨む。
一方、王者の香藤は炎華とのクリスタル王座戦でレフェリーストップによる勝利でティアラを手にした。負傷欠場から復帰した炎華と再び戦うためにもここで負けるわけにはいかない。
ゴングが鳴ると美蘭がドロップキックで先制攻撃。勢いに乗ってウラカンで丸め込もうとする美蘭だが、97キロの香藤の体はびくともせず。受け止めた香藤が急角度の逆エビ固めに切り返し、ギブアップを迫る。エスケープした美蘭に乗っかり、さらに大声でギブアップを迫りまくる。そして美蘭の友人が多く集まる北側に美蘭を投げ飛ばす。友人の目の前で美蘭の顔が苦痛に歪む…。王者の猛攻はまだまだ続く。恵まれた体格を存分に活かす王者、ひたすら堪える挑戦者。美蘭はまさかのヒザ十字で香藤を捕まえ、反撃の狼煙を上げる。大絶叫でロープに逃げる香藤。そこに美蘭は619…しかし香藤は何とこれを受け止め、そのままバックブリーカー。立ち上がった美蘭がエルボーを打てば香藤もエルボー。それぞれの思いをぶつけ合う。エルボー速射砲から美蘭が勢いよく飛び付くが、これも受け止め持ち上げた香藤。美蘭をマットに投げ捨てるように落としてフォール。美蘭がど根性で肩を上げれば客席から手拍子が発生。香藤は美蘭を後押しする手拍子をかき消すように猛突進。これを美蘭がかわして香藤を場外へ落とし、美蘭はトップロープからプランチャ発射!香藤が回避し、美蘭は大ダメージ。ここで香藤はまたもバックブリーカー、そしてエプロンからヒップドロップを投下。自ら仕掛けた場外戦で返り討ちにあった美蘭。香藤はリングに戻るとカナディアンバックブリーカーで揺さぶり、重い重いドロップキックを突き刺す。そして香藤がセカンドロープに上ると、美蘭も追いかけ雪崩式フランケンシュタイナーで形勢逆転!今度は美蘭がダイビングクロスボディを浴びせる。死力を尽くし両者ダウン状態になり、今井レフェリーのカウントが8まで進んだところで気を吐いて立ち上がった美蘭がMロール。香藤は王者の意地で2で返す。大車輪もライオンサルトも炎華への思い、そしてディアナの未来への思いで懸命にキックアウトする香藤。もう一度カナディアンで美蘭を担ぐが美蘭が脱出、そこに香藤がヒップドロップ。美蘭もしぶとく肩を上げる。香藤がいよいよダイビングボディプレスで美蘭をぺちゃんこに。窮地の美蘭だがカウント2で凌ぎ、最後の力を振り絞ってウラカン・ラナ!暴れる香藤を押さえきり、13分57秒、スリーカウントをもぎ取った。力を出しきった2人は抱擁。互いを讃えあった。
美蘭は「やっとクリスタルチャンピオンになりました!」と喜びの第一声。「何回も何回も悔しい思いをしてきて、心が折れそうになったときもあったけど、諦めないで続けてきて良かったです。チャンピオンになったからには、ディアナの若手も、フューチャーサイトも、私が先陣を切って盛り上げていきます。ついてきてください!」と王者らしく頼もしく話したが…「ひとつお詫びがあります。今日から新グッズのタオルを発売するって言っていたんですけど、道場にタオル忘れました」と笑いを誘った。次回大会からはクリスタル王者として、しっかりタオルも販売しますのでこれからもよろしくお願いします!

美蘭 バックステージコメント