【試合結果】2025年5月5日(月)アミスタ大会vol.87

試合開始前 練習生・ミレイ プロテスト

試合開始前に練習生・ミレイのプロテストが行われた。スクワットや腕立て伏せなどの基礎体力に加え、ブリッジ、受け身、ロープワークを井上京子らディアナ所属選手が厳しくチェック。最後の項目は2分間のスパーリング。小学生ながらプロとしてデビューしたNENEが相手を務めた。苦戦しながらも全力を出しきった約25分間のテストを終えて、結果は全試合終了後に京子から通知されることとなった。

ショート動画:プロテスト最後の項目

第1試合 タッグマッチ20分一本勝負
香藤満月&世羅りさ vs 狐伯&櫻井裕子

香藤との対戦はNGのはずが、何度も何度も対戦している世羅。今回はタッグを組むことに。ちなみに組むのはOKだが誤爆はNGらしい…。
まずは香藤と狐伯が先発し、ロックアップからの押し合い。世羅が加わり、狐伯と櫻井をコーナーに振り、トレイン攻撃…のはずが、なぜか香藤が世羅もコーナーに振り、パートナーもろとも串刺しボディアタック。今後はタッグもNGかもしれない…?香藤から世羅にチェンジする。前日のWAVE後楽園大会では2分で敗れた狐伯が腹いせに世羅に蹴りを入れ「こいつ大っ嫌い」と一言。替わって入った櫻井に、世羅がリバースカンパーナ。続いて香藤が櫻井に全体重を乗せて大声でギブアップを迫る。櫻井にも対戦NGにされてしまうかもしれない…。櫻井は一瞬の隙をついて丸め込み、狐伯にチェンジ。狐伯は持ち前のスピードで香藤の重さに対抗。香藤はボディアタックやドロップキックで体格を活かしてパワフルファイト。香藤から世羅に替わり、世羅のリバースニードロップをかわした狐伯が低空ドロップキック、ミサイルキックを突き刺す。狐伯は櫻井にチェンジ。香藤と世羅のおんぶプレスで櫻井の動きを止め、世羅がランニングニーアタック。チャンスでタッチを受けた香藤はボディプレス3連発でフォール。櫻井は自力で肩を上げ、ドラゴンスリーパーで香藤を捕獲。狐伯を振り切った世羅のカットに救われるが、狐伯と櫻井のWドロップキックがクリーンヒット。香藤もカナディアンバックブリーカーやダイビングボディプレスで応戦していくが、櫻井がまたもドラゴンスリーパー。狐伯と世羅は場外で小競り合いするうちに、櫻井が胴締めも加えギブアップを奪った。

ショート動画:対戦NGの予感

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
羽多乃ナナミ vs 松本都

真面目な若者・ナナミが独自の世界観で人気を博すベテラン・松本都と対戦!ロックアップから押し合いになるとナナミが一気にロープへ押し込む。ならばと都はヘッドロックで「ギブアップしてる!」と大嘘をつくが今井レフェリーは冷静に「ノーだよ」…。うるさい都に「そろそろ黙れ」とナナミが串刺しボディアタック。だが都は黙るどころか、とてもここには書けないような(?)暴言を吐き、今井レフェリーも巻き込んでおてんばダッシュで大ブーイングを浴びる。やりたい放題の都にナナミも珍しく語気を強め、ダイビングボディプレス発射。打たれ強い都はキックアウト。ならばとナナミはもう一発…とコーナーに上ると、都は転がりながらコーナーの真下へ。「飛べ!飛べー!」と大絶叫。近すぎて飛べないナナミ。するとなぜか都は転がってもとの位置へ。うってつけのポジショニングに自ら返ってきた都に「そこにいろよ」と釘を刺してダイビングボディプレス2発目を発射!もちろん都は回避!自爆したナナミに都はシャイニング崖ザード。丸め込み合戦にもつれこむとみやここクラッチであわやの場面も。最後はタッグ王者らしく、ナナミがセブンスリーホールドでがっちりスリーカウントを奪った。

ショート動画:ナナミー!飛べー!

第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
マコトユマ&炎華 vs 本間多恵&尾﨑妹加

前日は自力初勝利を挙げたマコト。この日は炎華とともに「TKDJ」でSPiCEAPと対戦だ。まずはTKDJの連携で先制攻撃。するとSPiCEAPも流石のコンビネーションで応戦。マコトは本間のテクニックに歯が立たない。尾﨑がTKDJを分断し、マコトはローンバトルを強いられてしまう。試合時間は5分を過ぎ、ようやくマコトが串刺しドロップキックで反撃。タッチを受けた炎華も本間の関節技に捕まり、SPiCEAPのツープラトンエルボードロップを受ける。尾﨑のヒップドロップをかわした炎華がSTFで絞るが、尾﨑が懸命にエスケープ。炎華が掴んだ流れを尾﨑が力強いエルボーで取り戻し、マコトにもタックル。尾﨑の怪力は唸りを上げ、マコトをアルゼンチンバックブリーカーでいたぶる。TKDJの連続ミサイルキック、マコトの飛行機投げ、ジャックナイフと怒涛の反撃は本間がカット。SPiCEAPも合体619、尾﨑のダイビングセントーンと畳み掛けるが、マコトが自力で肩を上げ観客の度肝を抜く。しかし続くマイカバスターでは全く動けず万事休す。SPiCEAPがタッグとしての完成度を見せつけた。

ショート動画:あなたはユマ派?多恵派?

第4試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&梅咲遥&NENE vs 佐藤綾子&Himiko &デビー・カイテル

ゴールデンウィーク3連戦のラストは、ディアナ所属による賑やかな6人タッグ。
前日は傘が上手く開かずデビーのコーヒーミスト封じに失敗した梅咲。この日は入場からビニール傘を持参しレインコートを纏ってミスト対策は万全!梅咲にNENE、そして京子までお揃いのリボンを頭につけて華やかに登場する。
まずは佐藤、Himiko、デビーが京子を急襲!デビーに噛み付かれた京子は「デビー噛んでる」とギャグを飛ばしつつ、デビーを赤コーナーに連行。替わって入った梅咲はレインコート着用のまま戦うようだ…。デビーが早くもコーヒーを口に含むと、梅咲も水を口に含んで臨戦態勢。お見合いになり噴射のタイミングを逃した2人はひとまず飲み込むことに…。するとデビーが梅咲のレインコートを強引に剥ぎ取って投げつけ、再びコーヒーミストを狙う…!すると梅咲は完璧なタイミングでビニール傘を開き、ミストを跳ね返す!見事なリベンジ達成(?)に会場は大盛り上がり。コーヒーまみれのマットは佐藤がNENEを引きずって綺麗にお掃除…。「炎のコマ」でNENEのコスチュームをモップ代わりにする佐藤の極悪非道ぶりに観客は大ブーイング!佐藤からHimikoに替わり、NENEがドロップキックを連発するも、Himikoは倒れず。Himikoとデビーが次々とNENEをいたぶるが、NENEもダイビングボディアタックで反撃。再び梅咲とデビーのマッチアップに。梅咲がランニングネックブリーカー、フットスタンプ、ミサイルキックと連続攻撃。デビーはやはり梅咲の弱点を狙い、右肩にエルボー。デビーが梅咲のリボンをもぎ取って投げ捨てるとブーイング発生。佐藤がおぼんで好アシストし、デビーが連続でヒザを突き刺す。佐藤もジャンピングニーを続け、レフェリーの目を盗んでおぼんで梅咲の肩を殴打。梅咲は怒りの低空ドロップキックにカウンターのキューティースペシャルを続け、京子にチェンジ。京子がナイアガラの構えに入るとすかさずデビーとHimikoが救出し、佐藤も加わりトリプルドロップキック。佐藤が111キロの京子をジャーマンで投げると観客は拍手喝采。Himikoにチェンジ。Himikoはダイビングギロチンに続けて、京子から教わったエースクラッシャーを京子にお見舞い。京子のピンチには梅咲とNENEが飛び出し、京子の雪崩式ブレーンバスターをお膳立て。Himikoのピンチには佐藤とデビーが飛び出すが、京子がラリアットで2人まとめてなぎ倒す。リング上は京子とHimikoの一対一に。京子がラリアットでフォールしHimikoが肩を上げたものの、トドメのパワーボムでHimikoをマットに沈めた。
ディアナらしく「本気のプロレス、本物のプロレス、本当のプロレス」で見事に連戦を締めくくった。

ショート動画:ミスト対策は万全? / 傘が…傘が開いたー!! / トドメは京子のパワーボム!

バックステージコメント 京子&梅咲&NENE

試合終了後 プロテスト結果発表

全試合が終了し、運命のプロテスト結果発表!井上京子と練習生・ミレイがリングイン。京子が「基礎体もきっちりできてたと思います。後ろ受け身が心配なところはあるんですけれども、合格とさせていただきます」と告げるとミレイは大号泣!京子からマイクを受け取ったミレイは「デビューできるように頑張ります。よろしくお願いします」と頭を下げた。京子は「プロレスは大怪我することもあるので、しっかり受け身をやらせてデビューに向けて頑張っていきます」と笑顔を見せ、2人は万雷の拍手の中リングを下りていった。ミレイは2011年9月21日生まれ、身長157センチ。昨年12月にディアナに入門。京子はバックステージで「ほとんど100点に近い」と太鼓判。「頑張りましょう」と明るくエールを送った。

バックステージコメント 京子&ミレイ

【試合結果】2025年5月4日(日)アミスタ大会vol.86

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
マコトユマ vs ブランキー真帆

オープニングマッチに登場するのはマコトユマ、前日に続いて参戦のブランキー真帆。マコトと真帆はデビュー1ヶ月違いの同期であり、両者とも自力未勝利だ。初勝利に向けて燃える真帆がキックボクシングで培った鋭い蹴りで先制攻撃。ホームリングで何としても勝ちたいマコトはレスリングで培ったローリングで翻弄。真帆がキックで次第にリードを広げていき、マコトはエルボーで反撃。「そんなもん効くかよ!」と煽られ気を吐くマコト。真帆もエルボーを打ち、マコトも負けじとやり返す。ドロップキックをかわされたマコトは、関節技の餌食に…。真帆は逆片エビで絞り、マコトがロープに近づくとSTFでさらに厳しく絞る。なんとかエスケープしたマコトはリフトで真帆をコーナーに叩きつけ、ドロップキックを突き刺す。さらにショルダータックル連発、追撃のミサイルキックで真帆をふっ飛ばしたマコトだったが、しぶとく返した真帆が多彩な蹴りでフォール。返されてもまだまだ蹴りまくり、マコトにヒザを突き刺す。真帆がトップロープからダイビングフットスタンプを2発投下してフォールするも、マコトが意地を見せ肩を上げる。マコトは真帆のハイキックをかわしてバックを取り、デビュー戦から磨いてきた飛行機投げでフォール。これがカウント2に終わるも、すかさずジャックナイフ。暴れる真帆を押さえきり、スリーカウント!マコトユマがデビューから約1年7ヶ月、ようやく自力で白星を掴む。納得いかない真帆が「2だろ!」と猛抗議する中、勝ち名乗りを受けた。マコトは感情爆発の大絶叫!1年7ヶ月前のデビュー戦で相手を務め、この日はセコンドとして初勝利を見届けたHimikoとともにリングをあとにした。マコト、初勝利おめでとう!

ショート動画:マコト!おめでとう!

第2試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
ジャガー横田&羽多乃ナナミ&夏実もちvs NENE&柊くるみ&松本都

NENEが「行きます」と先発を買って出ると、対角からはジャガーが登場…。いきなり危険なマッチアップに!今年で12歳のNENEと64歳のジャガー、52歳差の対戦だ。ジャガーが「犯罪にはならないよね?」と確認すると夏実が「リングの上なんで」と後押し。まさに赤子の手をひねるようにNENEの腕を極める。ジャガーのシーソーホイップをヘッドスプリングで着地しドロップキックを放つNENEだったが、ロープ際でジャガーに捕まってしまう。ジャガーからタッチを受けたナナミも豪快にヘアホイップ。夏実まで加勢すると、いよいよ柊が飛び出し「お前ら大人気ねぇよ」とNENEを救出。今度はナナミが都をいたぶり、続いて夏実が「お前には容赦しない」とヒップドロップ。そしていよいよジャガーが都を襲う!ジャガーに続いてナナミ、夏実も都に総攻撃…。夏実がムチを取り出すと今井レフェリーはなぜか夏実に背を向け、柊とNENEに「ムチは駄目だぞ」とお説教。その間に大ダメージを受けながらも懸命に戦う都。シャイニング崖ザードでようやく窮地を脱して柊にチェンジ。力自慢の柊にはナナミと夏実の2人で立ち向かう。柊はNENEを道具のように自在に扱い形成逆転。ジャガーが「お前は1人でできるだろ」とツッコみながらカット。ナナミと柊がタックルで激しくぶつかり合い火花を散らし、柊が力強いエルボーでナナミをふらつかせるが、夏実のアシストが光り、ナナミのタックルで柊を倒す。続くボディアタックをかわした柊は都、NENEとともにトレイン攻撃。タッチを受けたNENEが連続ドロップキックやダイビングボディアタックでナナミに向かっていくが、タッグ王者のナナミは揺るがない。ナナミからジャガーに代わり、再び52歳差のマッチアップ。かつて小学生レスラーだった柊が強力にアシストし都もナナミと夏実を蹴散らしていくが、NENEはやはりジャガーには歯が立たず…。ジャガーが「決めちゃう。いいよね?」とバックドロップで宣言通り勝負を決めた。

ショート動画:NENEがジャガー相手に奮闘

第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
梅咲遥 vs デビー・カイテル

梅咲遥が、自身の欠場中に来日し暴走ファイトを続けるデビー・カイテルとの初対戦を迎えた。「好き勝手暴れてるけど私が仕留める」とデビーを食い止めるべく、絶対センター出陣!
ロックアップで組み合い、ヘッドロックからの攻防は互角に。デビーが梅咲をコーナーに追い込むと、低空ドロップキックで早くも場外戦へもつれ込む。客席付近で日傘を見つけたデビーは、欠場から復帰したばかりの梅咲の負傷箇所を傘で殴打する。やはり暴走ファイトで試合のペースを完全に支配したデビー。右肩を押さえる梅咲をリングに放り込み、コーヒーミスト噴射!傘でガードしようとした梅咲だが、うまく開かず全身にコーヒーを浴びてしまう…。キレた梅咲は傘を振り回してデビーを場外に落とし、今度は梅咲主導で場外乱闘!デビーを台車に乗せて壁に激突させ、一気に形勢逆転。しかし両者がリングに戻ると、デビーが執拗に梅咲の肩を狙い、梅咲は反撃できないまま時間が過ぎていく。デビーは対象的に笑みを浮かべながら梅咲のリボンを投げ捨ててみせる。梅咲が痛む右腕でエルボーを打っても、デビーは右肩を目がけてビッグブーツ。デビー優位の展開で試合時間は残り5分に。まだまだ容赦なく梅咲の弱点を攻め続けるデビー。それでもスリーカウントを許さない梅咲。梅咲が華麗なドロップキックに豪快なキューティースペシャルを続け、梅スプラッシュを発射するもカウントは2。アメジストクロスの構えを振りほどいたデビーがジャンピングニー。梅咲は力を振り絞って渾身のエルボーを打ち、Wダウンに。レフェリーのカウント9で2人は立ち上がり、ここで残り時間は30秒となる。デビーのラ・マヒストラルをラ・マヒストラルに切り返した梅咲だったがこれもデビーが切り返し…デビーが梅咲を横十字でフォールすると時間切れ引き分けを告げるゴングが鳴った。やり足りない2人は取っ組み合いに。セコンドに制止されても収まらない梅咲は今井レフェリーに詰め寄る。するとデビーがこの日2杯目のコーヒーミスト!またも屈辱のコーヒーまみれになってしまった梅咲。明日も6人タッグでデビーとの対戦が組まれているが…早速のリベンジなるか?

ショート動画:カサ開かんのかい / 2杯目の珈琲毒霧!

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&Himiko vs 佐藤綾子&香藤満月

メインはディアナ所属の4人によるタッグマッチ。京子とHimikoが奇襲を仕掛け、いきなり佐藤へトレイン攻撃。Himikoが単独で佐藤に向かっていくと、佐藤も熟練の技で応戦。Himikoをヘアホイップで青コーナーへ投げ飛ばし、香藤にチェンジする。Himikoは香藤の重さに苦戦しながらも香藤をロープ際に追い詰め京子にチェンジ。京子はお尻で香藤を圧迫。反則カウントに救われた香藤はタックルで突進!ディアナで唯一、香藤より重い京子はなかなか倒れない。ならばと香藤はロープの反動を使って猛突進!京子を倒して流れを作ったところで佐藤にチェンジ。佐藤はしつこく反則攻撃、業を煮やした京子は反則で応戦。次第に4人がレフェリーの制止を全く聞かず大暴れする展開に…。ここで京子からタッチを受けたHimikoに佐藤の美しいWアームスープレックス。ブリッジで返したHimikoは高角度バックドロップを狙うも佐藤が巻き投げに切り返す。Himikoも巻き投げ2発から横十字でフォール。佐藤がカウント2で返し京子にチェンジ。京子とHimikoの連携攻撃は佐藤が巧みに破り、香藤との合体プレスで逆襲。香藤のボディプレス3連発から佐藤がおぼん攻撃でチャンスを作り、香藤がダイビングボディプレス発射。京子は自力で肩を上げ、ラリアットで香藤をなぎ倒す。京子からHimikoにチェンジし、Himikoがレッグシザーズネックロックで香藤の首を極めるが、すかさず佐藤がカット。香藤がコーナーに上ると京子ももちろんコーナーへ…。雪崩式ブレーンバスターで香藤を対角をコーナーまでぶん投げ、そこで待ち構えていたHimikoがダイビングギロチンを投下。怒涛の連続攻撃をまともに食らい全く動けない香藤を佐藤のカットが救う。京子が佐藤の動きを封じ「決めて!早く!」と大絶叫。もはや瀕死状態の香藤にHimikoが新技お披露目のエースクラッシャーでトドメを刺した。この技は京子から伝授されたといい、「直伝エースクラッシャー」とした。

ショート動画:京子の雪崩式ブレーンバスター、Himikoのダイビングギロチンが見事な競演! / エースクラッシャー!

バックステージコメント 京子&Himiko

【試合結果】2025年5月3日(土)アミスタ大会vol.85

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs ブランキー真帆

初登場のブランキー真帆に、香藤満月が手荒く歓迎!
まずロックアップからロープに押し込むのは香藤。タックル連発を受けても微動だにせず、反撃の一発で真帆を吹っ飛ばしてみせた。香藤が逆エビ固めでしっかり腰を落とすと、97キロの重さに苦戦する真帆。なんとかロープに辿り着いたが、スタミナをかなり消耗した様子。果敢にエルボーを連発するが、香藤もやり返す。ならばと真帆はキックボクシングで培った鋭い蹴りで応戦。デビュー以来自力勝利がない真帆にとっては、キャリアが約1ヶ月違いの香藤との対戦はチャンスだ。連続の丸め込みやキック、関節技でがむしゃらに白星を狙う。香藤は腕十字が極りきるまえにエスケープし、ボディプレスを3連発。真帆の肩が上がると、ボディアタックやドロップキックで追撃する。カウンターの強烈なハイキックやヒザを食らうも、体格を活かしたセントーンを落とす。続くダイビングボディプレスをかわした真帆がラ・マヒストラル。2で返した香藤が真帆を担ぎ、カナディアンバックブリーカー。堪える真帆の足もがっちりクラッチし、ギブアップを奪った。

ショート動画:満月やったね!

第2試合  シングルマッチ15分一本勝負
羽多乃ナナミ vs Himiko

春のビッグマッチでは、先輩超えでタッグベルトを守り抜いたナナミ。シングルでもその強さをアピールした。
Himikoは握手…とみせかけて首固めで奇襲!この機に攻めまくるHimikoに、ナナミも応戦し序盤から白熱の展開に。ナナミの足攻めにHimikoも足攻め、ナナミがエルボーを打てばHimikoもエルボー。ナナミの力のこもった一撃で思わずうずくまるが、Himikoも渾身の一発でナナミを吹っ飛ばしてみせる。ブルドッギングヘッドロックは不発に終わるも、多彩な関節技や意表を突いた丸め込みでナナミを追い詰めていくHimiko。ナナミはスリーパーで厳しく絞り形勢逆転。命からがらロープに足を伸ばしたHimikoはボディアタックをかわして、バックドロップにギロチンの連続攻撃。キックアウトしたナナミは再びのスリーパー。リング中央で捕獲し、今度こそエスケープは許さない。ここであえて技を解いたナナミは初披露のドラゴンスリーパー!堪えるHimikoに、胴締めも加えたナナミ。Himikoは遠のく意識の中、ロープに足がかかる。脱出はできたもののスタミナを削られたHimiko。ナナミは容赦なくダイビングボディプレス2連発で圧殺。王者らしく貫禄勝利だ。

ショート動画:ナナミ、王者の貫録見せた!

第3試合  6人タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&NENE&米山香織vs ジャガー横田&佐藤綾子&デビー・カイテル

ジャガー横田はパイプ椅子、佐藤綾子はおぼん、デビーはコーヒーを持って入場。危険な香りの初トリオとなった。対するは京子とNENEに米山を加えた、対照的に明るく賑やかなチームだ。
先陣を切るのは京子とデビー。デビーの背後のジャガーを警戒しまくりながらも組み合った京子は、やはり怪力で押していく。デビーをロープに押し込むと割って入る佐藤。すかさず米山とNENEが飛び出し、デビーを袋叩きに!ダンシングツリーでデビーの足首を極める京子だが、今度はジャガーが京子を襲う!デビーが京子を青コーナーに連行すると、ジャガーと佐藤が反則で京子を捕まえ離さない。キレた京子は佐藤を赤コーナーへ連行し、米山にチェンジ。米山が佐藤の腕を極めるとまたもジャガー登場。ジャガーの反則三昧に怒りが収まらない京子は今井レフェリーに詰め寄るが、その隙にもジャガーと佐藤はやりたい放題。場内は京子の怒号と米山の悲鳴がこだまする…。米山からタッチを受けたNENEが連続ドロップキックで飛び出すが、佐藤は容赦なくボディスラムでマットに叩きつけ、コーナーで顔面蹴り。NENEは無法地帯のリングで真っ向勝負のクロスボディを放ち、京子にチェンジする。京子1人に佐藤とデビーの2人がかりで向かっていくが、京子は両腕のラリアットで迎撃。佐藤がジャパニーズレッグロールクラッチでフォールし、カウントは2に終わるが、その間におぼんを準備するジャガー。キックアウトした京子はいきなりおぼん攻撃の餌食になってしまう。全く見ていないレフェリーにセコンド陣が猛抗議しているうちに、リング上にはパイプ椅子が登場!ジャガーと佐藤のクライシスコンビはおぼんにパイプ椅子に、凶器攻撃の嵐。受けまくった京子は怒りのラリアット!さらにジャガーの卍固めを強引に跳ね返し、モンゴリアンチョップをお見舞い。猛反撃の京子からタッチを受けた米山も奇声とともにモンゴリアンチョップからぐるぐるパンチ!しかしジャガーがかかと落としを米山の脳天に3発も落とし、追い討ちの浴びせ蹴り。ジャガーの暴れっぷりにセコンドからは悲鳴。米山は自力で肩を上げるが、お次はデビーが串刺しラリアットにスライディングエルボー、噛み付き攻撃とこちらも大暴れ。米山も噛み付いて応戦し、京子との連携でフォール。デビーがキックアウトすると、米山からNENEにチェンジ。デビーは小学生相手でも容赦ナシ。NENEは必死に食らいつき、京子がアシスト。ジャガー1人で米山と京子をリング外へ落とすと、読んでいたようにそこには佐藤が。ジャガーと佐藤が京子と米山を場外で押さえ、リング上はNENEとデビーの一騎討ちに!デビーはNENEのドロップキックをかわしてヒザを突き刺し、WアームからNENEをマットに叩きつける「エスプレッソ」でフィニッシュ。勝った3人は余裕の表情で勝ち名乗りを受けた。

ショート動画:決着の瞬間…!!

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&世羅りさvsマコトユマ&網倉理奈

「昨日の敵は今日のなんちゃらみたいな…?いや〜でもなぁ〜…違うよなぁ〜」――梅咲がそうぼやくのも無理はない?1週間前の後楽園大会ではシングル王座を懸けて争い、激闘の末に梅咲が世羅にV1の白星献上。その2人がなぜかタッグを組むことに…。ところが、リング上に現れたのは梅咲と入れ替わるように欠場となってしまった美蘭…のコスチュームを着た梅咲!梅咲は世羅とともに「ブルーオーキッド」とコールされ、美蘭になりきって先発する。ゴングが鳴ると世羅は「ワシの美蘭ちゃんはなぁ!タックルで相手をバタバタなぎ倒すんだよ!」とあり得ないイメージを押し付け、言われるがまま梅咲はマコトにタックル!慣れないタックルで全くなぎ倒すことはできず…。マコトは慣れたタックルで梅咲をあっさりなぎ倒す。梅咲はエルボーや弓矢固め、ドロップキックと自身の得意技で反撃して世羅にチェンジ。世羅がニードロップや串刺しエルボーなどで主導権を握るが、マコトもレスリング仕込みのリフトで世羅をコーナーに叩きつけ、串刺しドロップキックで一矢報い網倉にチェンジ。シングル王者の世羅とタッグ王者の網倉が注目のマッチアップ…だが、世羅が網倉を捕まえ「ワシの美蘭ちゃんなら、めっちゃグーで殴るぞ」と誰も見たことのない美蘭像を語り、触発されてしまった梅咲は網倉にグーパンチ連発。明らかに美蘭の動きではないが、「グー!」と誇らしげに拳を突き上げる。そして世羅のリバースニードロップ、梅咲のミサイルキックと続けていくブルーオーキッド(?)。網倉が逆水平チョップを打ち、「来いよ梅咲!」と挑発すると、梅咲は「梅咲じゃねぇよ!」と破壊力満点のエルボー。網倉はWチョップで応戦し、助太刀に入った世羅も返り討ちに。網倉が梅咲を豪快なサイドスープレックスでぶん投げ、替わって入ったマコトが連続タックル。ブルーオーキッド(?)は連携不発や誤爆で自らピンチを招き、梅咲がマコトのミサイルキックに網倉のダイビングセントーン、さらに2人の合体わー!プレスまで浴びてしまうが…。パートナーと息が合わなくても勝負強いのが絶対センター。世羅が網倉を押さえるうちに、美蘭の得意技であるウラカン・ラナで電光石火のスリーカウント。セコンドの美蘭(本物)にかけよって笑顔を見せた。
勝った梅咲はマイクを持ち「おい!最後のウラカン見たかよ!この日のために練習したんだよ!美蘭に見えるだろ!」と本性を現し声を荒げる。世羅は「騙された…最後の、梅咲遥ってコールまで気付かなかったよ~」とすっとぼけつつ、「美蘭もどきと組んで勝てたってことは、美蘭が復帰したらブルーオーキッドでタッグ挑戦!待ってるからな!」と、左肘の脱臼により約3ヶ月の欠場となった美蘭にエールを送った。

ショート動画:ブルーオーキッド(?)入場! / 美蘭はこんなことやらない / これは美蘭だ!!

梅咲&世羅 バックステージコメント

【試合結果】2025年4月27日(日)後楽園ホール大会

【観衆】892名

大会ダイジェストはコチラ!!

練習生ご紹介

ジャガー横田は他団体参戦のため、美蘭は怪我のため欠場。春のビッグマッチを全員で迎えることは叶わなかったが、ディアナに新メンバーが加入した。デビューを目指す練習生がなんと現在3名!後楽園のリングで、井上京子と共に挨拶を行った。応援よろしくお願いします!

ショート動画:練習生ご挨拶☆

第0試合 NSKエンタープライズ 協賛
4vs3変則タッグマッチ 制限時間20分
マコトユマ&NENE&光芽ミリア&ビッグ春華VS小林香萌&笹村あやめ&櫻井裕子

特殊ルールマッチで後楽園大会スタート!

若手軍と先輩軍の特殊ルールマッチで後楽園大会スタート!若手軍はキャリア1年半のマコトが1番先輩という、超フレッシュな顔ぶれ。若手軍はゴングを待たず笹村に突撃。4人に取り囲まれても冷静に対処する笹村。キャリア12年のベテラン小林は12歳のNENEに反則攻撃で大ブーイング。若手軍は櫻井を捕まえ集中砲火。光芽が鋭いミドルキックを浴びせ、ビッグがその名の通りビッグな体でエルボードロップ。櫻井とビッグがそれぞれ笹村、NENEにチェンジすると笹村が光芽を、蹴散らしながら圧倒。NENEのクロスボディを受け止めボディスラムに切り返してキャメルクラッチ。櫻井と小林の2人で若手軍3人をしっかり押さえ、NENEからギブアップを奪った。とはいえ特殊ルールでまだ一本残っている若手軍。光芽が小林を蹴って蹴って蹴りまくり、マコトもドロップキック連発。それでも倒れないのがキャリア12年!マコトの丸め込みや飛行機投げも全てカウント2。両軍入り乱れた末、リング上に残された若手軍はマコト1人に。小林が美しいフォームのミサイルキックを発射し、二本目のスリーカウント。圧倒的不利なルールでも圧勝した3人は余裕の表情で勝ち名乗りを受けた。バックステージでは「このメンツ呼んどいて第0試合って何?」と不満…。若手達には「何の印象にも残ってない。もっと向かってきてくれて構わない。私たちがあの頃はね、がむしゃらに向かっていってましたね」「もっと腹から声を出して、感情全部ぶつけてきてもらわないと。あの世代で何で勝てるって言ったら、やっぱり気持ちだから。気持ちで向かってきてもらわないと。張り合いがないっすね」と厳しくも温かいエールを送った。今は勝てなくても、努力を重ねれば先輩達のように強くなるはずだ。頑張れ、若手レスラー!

ショート動画:若手軍入場!

バックステージコメント 小林、笹村、櫻井

第1試合 季彩デボラK後援会 、 株式会社雷光 協賛
デボラ引退試合 20分一本勝負
デボラK VS井上京子

1.26アミスタ大会からスタートしたデボラK引退ロード。ディアナ社長・井上京子とのシングルでいよいよ現役ラストマッチだ。デボラは京子から譲り受けたガウンを纏い、ファンの大声援を背に登場。このカードのみ紙テープが解禁されており、京子には赤と黄色、デボラには白の紙テープが舞う。ゴングが鳴ると大「デボラ」コール。ロックアップからの押し合いはやはり京子に軍配。気合を入れ直しもう一度力比べ。ファンの手拍子を力に変えて、どうにか京子をロープに押し込む。そして2人はタックル合戦。何度もぶつかり合い、スピアーで京子をなぎ倒したデボラは低空ドロップキックやスライディングラリアットで追撃。さらに極楽固め、胴締めスリーパーでギブアップ狙い。京子が顔を歪めながらも足をロープに伸ばしてエスケープ。デボラの猛攻は続き、ロープにぶら下がっての極楽固め。これはレフェリーの反則カウントでストップし、京子はコーナー上のデボラを雪崩式ブレーンバスターでぶん投げる。リング中央で大きくバウンドしたデボラだが、立ち上がって京子の胸にエルボー連発。京子はショートレンジラリアット一発でデボラを倒してみせるが、デボラはプロレスラーとしての最後の力を振り絞って立ち上がり、111キロの京子を担いでバックフリップ。このフォールは肩を上げた京子がタックルでデボラをふっ飛ばす。覆いかぶさる京子を弾き飛ばすようにキックアウトするデボラ。しかしデボラをロープにはりつけた京子は「終わり」を宣告。デボラの目をじっと見つめた京子は勢いよく助走をつけて豪快なラリアット!倒れたデボラはついに返せず。7分26秒、今井レフェリーがマットを3回叩き、試合終了を告げるゴングが鳴る。京子の勝利テーマが流れる中、2人は笑顔で抱擁。京子は深々と頭を下げて引き上げ、デボラ引退セレモニーへと移る。
デボラはリングアナウンサーが読み上げる自身の経歴を聞きながら、レスラー人生に思いを馳せていた。マイクを受け取り、現役プロレスラーとして最後のご挨拶。「今日は誠にありがとうございました。私が最初にプロレスを脱走したのが2003年の9月、後楽園ホールでした。その日のメインで井上京子代表と井上貴子さんがタッグベルトを巻いたことが記憶に残っています。脱走したままなら引退式なんかできなかった。逃げてしまった後楽園ホールで、20年以上の時を経て引退試合をさせていただいて、ありがとうございます。プロレスラーになったこと、たくさんの皆様と出会えたこと、大切な仲間ができたこと、自分の誇りです。ディアナは10代から60代までが所属する団体ですが、30代がもうすぐいなくなるので、プロレスやってみようと思う30代の方はディアナに来てください。楽しく厳しく、良い団体なので、これからもディアナのファンとして応援していきたいです。何より井上京子代表には私のことを一生面倒見ていただかいといけないのでよろしくお願いします!この後の試合も楽しんでください」と、全日本女子プロレス時代を振り返りつつ、ディアナへの思いを語り、笑顔でマイクを置く。10カウントゴングが打ち鳴らされ、「167センチ、77.7キロ。埼玉県さいたま市出身。難攻不落の白い山脈、デボラK!」と實石亜也子リングアナの力強いラストコールの後は晴れ晴れとした表情で、雨女のデボラらしく(?)白い紙テープの雨を浴びた。噛みしめるように一発受け身を取り、最後まで笑顔で手を振りながらレスラー人生の幕を閉じた。
京子はバックステージで「自分より若い選手が引退をしていくんだけど、特別可愛い後輩だったから寂しい。最後試合ができて本当に良かった。怪我もなくデボちゃんのプロレスを終えられてよかったです」とデボラへの思いを言葉に込めた。デボラは「ディアナは世界で一番の団体だと思います。ファンとして応援していきます」と満面の笑み。最後まで笑顔いっぱいの引退試合となった。

☆デボラK:1985年12月16日、埼玉県さいたま市生まれ。167 cm、77.7kg。
2002年、全日本女子プロレスに入門。翌年7月6日、川崎市体育館において対ジャガー横田戦でデビュー。当時のリングネームは本名の廣瀬桂子。ほどなくフェードアウトしてしまうが、2016年に「レフェリーをしないかと話をいただいた。練習を見ていたらやりたくなった」ことにより、プロレスラー・デボラKとして再びプロレスの世界へ。2019年に所属団体の神姫楽プロジェクトが解散し、以降はフリーとして活動。全女の先輩・佐藤綾子の試合を観戦したことがきっかけでディアナへ参戦するようになり、2021年10月のディアナ後楽園大会で入団を発表。2022年1月1日より所属選手となった。思い出の試合に2022年8月15日、念願の佐藤綾子との初シングルや、2023年1月21日カルッツわさき大会での井上京子&デボラK vsアジャコング&米山香織を挙げた。デボラにとってディアナは「10代から60代まで所属する唯一無二の団体。皆が優しく、明るく楽しく時に厳しく過ごせる素晴らしい環境だった」と振り返る。引退の理由については「大怪我をしてる訳でもなくプロレスはまだやりたかったので一生悔いは残ります」と前置きし、母の介護など家庭の事情によって決意したことを明かす。今年1月の新木場大会で突然の引退発表。以降約3ヶ月の引退ロードを駆け抜け、プロレスの聖地・後楽園でプロレスラー人生に終止符を打った。

ショート動画:10カウントゴング、紙テープの雨

バックステージコメント デボラ / 京子

第2試合 ラウンジバー アンテロープ 協賛
スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
Himiko&香藤満月&シャンシャンVSまなせゆうな&尾﨑妹加&本間多恵

絆の力を見せつけろ!ディアナ軍vsガンバレ☆SPiCEAP

新台湾プロレス所属のシャンシャンにとって、後楽園ホールは大きな夢。ディアナではこれまで本拠地アミスタの他、京都や群馬、新木場などに参戦していたが、日本への留学は大学の長期休暇期間に限られていた。そのシャンシャンが香藤のラブコールを受け、後楽園ホール大会参戦のため来日!すっかりディアナの一員としてお馴染みになったシャンシャンは香藤満月、そしてHimikoとともにトリオを結成。Himikoも「ディアナ所属の絆で勝利します」と意気込む。対角の3人もまなせゆうな、尾﨑妹加、今年10月に引退する本間多恵とディアナでお馴染みのメンバーとなった。ディアナの3人と元・アクトレスガールズの3人がぶつかり合う!
まずは大きな体がウリの香藤とまなせがタックル合戦。ド迫力バトルで会場を沸かせる。HimikoとシャンシャンがWカニ挟みでまなせを転ばし、香藤がボディプレス。お次はディアナ軍でトレイン攻撃。両軍チェンジしシャンシャンと本間のマッチアップ。シャンシャンが軽やかなドロップキックを突き刺せば、本間は得意のサブミッション。それぞれの持ち味を活かした攻防となる。本間がシャンシャンを青コーナーに連行し、「ガンバレ☆SPiCEAP」の3人がかりでシャンシャンをいたぶる。夢の初後楽園で手洗い祝福を受けたシャンシャンは尾﨑へのスタナー、スイングDDTでピンチを切り抜けHimikoにチェンジ。Himikoはブルドッギングヘッドロックや香藤との合体プレスで躍動。尾﨑はパワーファイターらしくアルゼンチンバックブリーカーや串刺しラリアットで逆襲。尾﨑のダイビングセントーンをかわしたHimikoはギロチンを投下。カウント2に終わりWアームは上がらずも、高角度バックドロップで尾﨑をマットに叩きつける。Wダウン状態からされぞれ香藤、本間にチェンジ。香藤が本間にボディプレス連発で95キロの体を何度も浴びせていく。本間はやはり関節技で香藤の動きを止め、両腕をクラッチされてしまった香藤は懸命に足をロープに伸ばす。しかしブレイクした先でのSPiCEAP合体619の餌食に。SPiCEAPが香藤を捕まえると、ディアナ軍はシャンシャンのフィッシャーマンズスープレックスにHimikoのダイビングギロチンでピンチをチャンスに変え、香藤が本間にダイビングボディプレスで圧殺!まなせがカットに飛び込み、シャンシャンとHimikoをラリアットで一掃。またしてもピンチの香藤はクロスボディで自力で窮地を脱する。1人で本間に向かっていく香藤だったが、本間が変形スクールボーイの「新世界」でクルリと丸め込んで勝負を決めた。
まなせのガンバレ魂に惚れ込んだHimikoは再戦を要求。勝ったガンバレ☆SPiCEAPはバックステージで「感動した」と手応えを語り、「オファーお待ちしてます!」。まなせもHimikoに「試合しましょう!ガンプロでもいいよ」と回答。新たな展開に期待大だ。

ショート動画:ディアナ3人の連携!

バックステージコメント まなせ、尾﨑、本間

第3試合 プオタス 協賛
クリスタルトーナメント決勝戦 30分一本勝負
ソイVS炎華

新クリスタル王者誕生!炎華が二冠王に

クリスタルティアラを巡るトーナメントはいよいよ決勝戦。ディアナからは3名の所属選手がエントリーしていたが、決勝はWAVE所属の炎華、Evolution所属のソイによって争われることに。炎華にとってはPOP王座との二冠を目指す戦いだ。
まずはロックアップからソイが一気にロープへ。再び組み合い、またもソイが押していくがロープの手前で炎華が体を入れ替え、クリーンブレイク。今度はソイがヘッドロックでぐいぐい絞り炎華の脱出を許さない。ロープの反動を使ってもソイのロックは解けず、ならばと炎華はソイの足を踏みつけ、ソイが痛がる隙にようやく解放。しかしソイがカウンターのタックルで炎華を倒す。ソイのフォールをブリッジで返した炎華だが、クロスボディを浴びせても受け止められてしまう。ソイが炎華をコーナーに振っただけで、勢いよくコーナーマットに激突した炎華は大ダメージ。炎華を軽々とボディスラムでマットに叩きつけたソイが逆エビ固めで絞ると炎華はド根性でロープを掴む。ソイの怪力に苦戦する炎華はスピードを活かしてドロップキックを突き刺し、今度こそクロスボディ。炎華が「行くぞ!」と絶叫すると客席からは手拍子が発生。だが炎華得意のスペースローリングエルボーはかわされてしまい、ソイのタックルを受ける。ソイがの試合のペースをがっちり握る展開が続くが、炎華はSTFで厳しく絞って反撃。エスケープしたソイが力いっぱいのエルボーを打てば炎華はドロップキック。ソイのパワーと炎華のスピード、それぞれの個性が光る攻防に。変則的な動きから再びSTFでソイを捕獲した炎華。エスケープされても今度こそのスペースローリングエルボー、ミサイルキック2連発を放ち、炎華はもう一度コーナー上へ。ソイがデッドリードライブで投げ落とし、ミサイル阻止。2人はエルボーの打ち合いで火花を散らす。ソイのパワーに対し、炎華も小柄ながら力強いエルボーを打つ。ソイの逆水平チョップは胸を張って受けきり、続く逆エビ固めも「負けるか!」とプッシュアップしロープに手を伸ばす炎華。ソイは炎華をリング中央へ引きずり腰を落とす。炎華は大ピンチに陥る。それでもPOP王者としての意地が、ファンの声援が炎華をロープへ導く。炎華はぐるんちょで丸め込むがカウント2。ソイの突進をかわしてのジャックナイフもカウント2。しぶとく粘るソイに、炎華もしぶとく再びぐるんちょで丸め込む。暴れるソイだったが炎華がしっかり押さえ、肩は上がらず。二冠へのスリーカウントを奪った。第2代W.W.W.Dクリスタル王者の誕生となった。
炎華はバックステージで「チャンピオンになったからには、今POPとの二冠になったということで、いっぱい防衛戦をやって、自分がこのクリスタルの価値を高めていきたいなって思ってます」と意気込みを語る。最初の挑戦者として決定している香藤満月は「後輩に負ける炎華は炎華じゃない」と炎華の優勝を確信していたという。初防衛戦はライバル心燃える同期対決だ。

ショート動画:ソイ猛攻! / 炎華勝利!

バックステージコメント 炎華

第4試合 昭和サービス 協賛
スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
井上京子 vs 宮崎有妃

壮絶ハードコアで京子撃沈…

4度目のエリザベス防衛戦…の予定だったが、挑戦者の永島千佳世が負傷により欠場となり、京子と宮崎によるシングルに変更。予定されていた通りハードコアルールで行うことに。このルールを持ちかけたのは挑戦者の宮崎有妃。来年1月での引退が決まっている宮崎だが、最後まで打倒京子に燃える。宮崎はかつて、京子とともにNEO女子プロレスに所属。2人は互いに「大好き」「試合できるのが嬉しい」と話す相思相愛の間柄だ。ハードコアを得意としており、「どうしてもやりたい」と提案した宮崎自身も「京子さんはこういうの好きじゃないって分かってます」。京子にとっては、ディアナ旗揚げ14年を祝うビッグマッチにして相手の土俵に上がることとなった。
京子が入場すると宮崎はパイプ椅子を投げつけ、早くも場外乱闘勃発!京子は客席でパイプ椅子まみれにされてしまう。宮崎は場外にテーブルを設置しその上に京子を寝かせると、トップロープからのダイブ!テーブルは真っ二つに割れ、京子は早くも大ダメージを負う。京子が倒れている間、元気な宮崎はリングにパイプ椅子を準備。その上に京子をブレーンバスターでぶん投げる、その上にラダーをブレーンバスターでぶん投げる!そして宮崎が将棋盤を設置するが、京子のラリアットで宮崎が碁盤の上に倒れてしまう。背中を強打した宮崎だがカウント2で返し、京子にも碁盤を食らわせた。さすがハードコア慣れしているだけあり、次々とアイテムを使いこなし京子を追い詰める宮崎は、京子の上にパイプ椅子を乗せてムーンサルト発射!京子は瀕死になりながらもスリーカウントは許さず。京子も椅子やテーブルで宮崎を殴打し逆襲。リングの中央に椅子を集め、そこにめがけて得意の雪崩式ブレーンバスターで宮崎を投げ落とす!さすがに悶える宮崎だが、京子のフォールを2で返す。京子はラリアットでまたも椅子の上に宮崎を倒すが、今度は宮崎が直伝デスバレーボムで京子を椅子だらけのマットに突き刺す。大・京子コールが発生しファンが京子を後押しするが、宮崎はデスバレーをさらに3発!稀代の天才・井上京子でも全く動けず、宮崎がスリーカウントを奪った。戦い終わればノーサイド。京子はふらつきながらも、宮崎の勝利テーマに合わせて「ブリシスダンス」を披露!京子と宮崎のブリーフシスターズという夢の共演にファンは大歓声を上げる。先に引き上げていく京子の背中に深々と頭を下げた宮崎。バックステージでは「京子さんに勝てたのは2回目。楽しかった。京子さん大好きです」。京子への愛はますます深まったようだ。

ショート動画:碁盤登場!! / 京子の雪崩式ブレーンバスター! / 宮崎のムーンサルト!

バックステージコメント 宮崎

第5試合 セミファイナル N’sCAFE 協賛
W.W.W.Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
[王者組・にじゅうまる]羽多乃ナナミ&網倉理奈VS佐藤綾子&デビー・カイテル[挑戦者組・コーヒースプラッシュ]

4.6アミスタでの王座戦は「単なるタイトルマッチにはしない。にじゅうまるはまだまだです」という会社の判断の下、綾華vsキャプテンアームストロングvsにじゅうまるの3WAYタッグ形式となり、デビー乱入の隙を突いてベルトを奪ったにじゅうまる。だが「ベルトを素直に喜んで巻けない」「ちゃんと勝ってない。手放しに喜べない」と喜びより悔しさをあらわに。以降、後楽園大会までの前哨戦を含む2試合は快勝で勢いをつけて初防衛戦に臨む。にじゅうまるにとっては王者として真価を問われる戦いとなる。
その相手はまさにタイトルマッチをぶっ壊した張本人のデビー・カイテル、そしてデビーの乱入によってベルトを失った佐藤綾子。デビーとの共闘により、盟友の中森華子から「綾華終了」を突き付けられた佐藤だが、中森を裏切るつもりはないと話す。この日は中森とお揃いで制作した赤いコスチュームを着用して入場。デビーはレフェリーが受け取ったベルトを横取りしようとし、レフェリーチェックは目視のみ許可するなどいつもの調子だ。まずはリングネームを改めコスチュームとガウンも一新したナナミ、挑戦者組からは佐藤が先発。じっくりと、探り合い確かめ合うような静かなグラウンドの攻防。実力者のベテラン・佐藤にナナミが必死に食らいつき、網倉が割って入りWわー!プレス。それでも冷静に試合を立て直す佐藤。サミング、ヘアホイップ、低空ドロップキックですぐさま試合の流れを取り戻しデビーにチェンジ。この日初めて後楽園のリングに立ったデビーは、挨拶代わりの串刺しWニー。続けて低空ドロップキックでナナミを場外に落とし、大暴れ。狂乱ファイトをファンに見せつけ、ナナミをリングに戻す。ナナミは正統派プロレスで真っ向勝負に出る。しかしデビーがナナミを転ばし、佐藤がおぼんの達人でナナミの顔面狙い。凶器攻撃にもめげず、ナナミは投げっぱなしノーザンライトスープレックスをお見舞いして網倉にチェンジ。網倉は佐藤とデビーの連携を阻止してセントーンを落とす。網倉とデビーの一対一になると、デビーは突然腰を押さえて起き上がれなくなってしまう。狼狽える網倉…。デビーの腰痛はもちろんブラフ!近づいてきた網倉をロープにはりつけて膝蹴り。ナナミも網倉の隣にはりつけ、2人まとめて背後からのクロスボディを浴びせる。今度は佐藤がミサイルキック2連発。豪快に吹っ飛んだ網倉だが、カナディアンバックブリーカー、キャノンボールとパワフルファイト。セントーンはかわされたものの、佐藤のカサドーラを持ちこたえジャーマンに切り替えしてみせる。すぐさま立ち上がった佐藤は鮮やかにジャパニーズレッグロールクラッチ。網倉は自力で返し、ナナミにチェンジ。ナナミは勢いよくボディアタック。続く裏投げの構えを振りほどいた佐藤が投げっぱなしジャーマン。フォールを許さず雄叫びをあげて立ち上がるナナミ。今度こそのダイナミックな裏投げで佐藤をマットに叩きつける。この攻防で消耗した2人はWダウン。玉川レフェリーのダウンカウント、そしてファンの手拍子の中同時に立ち上がる両者。佐藤がジャーマンでがっちりホールドするがナナミが肩を上げカウント2。「決めるぞ!」と感情をあらわにした佐藤がフルネルソンでナナミを捕獲。必殺のドラゴンスープレックスの構えだ。ナナミは暴れて脱出するとスリーパーで佐藤を絞め落としにかかる。デビーがドロップキックでカットし、さらに佐藤のドラゴンスープレックスを好アシスト。ナナミのピンチに網倉が飛び出してカット。佐藤が網倉のバックを取り、デビーが珈琲毒霧を噴射!しかし網倉がかわし、浴びたのは佐藤…。この痛恨の誤爆の隙に網倉が佐藤にサイドスープレックス、ナナミはデビーに新技・デスバレードライバー。網倉がデビーにダイビングセントーン、ナナミが佐藤にダイビングボディプレスと、にじゅうまるのコンビネーションが炸裂。網倉がデビーの排除に成功し、ナナミが佐藤のバックを取る。佐藤はカサドーラに切り返すが、ナナミはクラッチを離さずもう1回転。そこに網倉がラリアットで突撃し、その勢いを利用してナナミがジャーマンスープレックス!形を崩しながらも懸命にホールドし、スリーカウント。先輩超え、そして前王者の佐藤から本当の勝利でモヤモヤを払拭。「ベルトを獲ったのはまぐれだと思われたくなかったから、勝ててよかった。勝てたのは隣にあーみんがいたからで、佐藤さんにもデビーにもシングルではスリーを取れる自信が正直なくて。でもあーみんと勝てたから、今度はシングルでも勝てるように、ベルトと一緒に成長していきたい」とバックステージで大粒の涙をこぼしたナナミ。網倉は「もうまぐれなんて言わせない。正真正銘のチャンピオン、にじゅうまるです!」。初防衛を経てようやく王者としての実感を得た2人は笑顔を見せた。

ショート動画:コーヒーミストはまさかの誤爆… / やったぞナナミ!防衛成功

バックステージコメント にじゅうまる

第6試合 メインイベント ストンピン 、まるしかく 協賛
W.W.W.Dシングル選手権試合 60分一本勝負
[王者]世羅りさVS梅咲遥[挑戦者]

世羅りさV1!絶対センター復活祭はベルト奪還ならず…

昨年12月より、負傷(右肩鎖関節脱臼 烏口鎖骨靱帯断裂)のため欠場していた梅咲遥。欠場中は照明、受付、大会プロデューサー、アイドル…と選手以外の立場から団体を支えた。リングアナウンサーと音響を務めた3.9アミスタで世羅りさのW.W.W.Dシングル戴冠を本部席から見届け、「そのベルトに挑戦させてください」と挑戦を表明した。復帰戦がいきなりタイトルマッチとなるが、YouTubeでは「ブラストでスリーカウント取ってみせます」と決め技まで堂々予告してみせた昨年8.15アミスタでW.W.W.Dシングル王座を尾﨑妹加に明け渡した梅咲。以降は他団体所属やフリーランスの戴冠が続き、この流れを自ら食い止め、センターとしての存在感をアピールしたいところだ。
外敵王者・世羅りさはプロミネンスで活動を共にする柊くるみを破ってベルトを奪取。「プロミネンスでベルトを回したい」「美蘭ちゃんや他のディアナの選手ともやりたいので梅咲遥を乗り越えていきたい」と展望を語り、梅咲については「復帰戦で挑戦してくるって、だいぶ世羅のことナメてくれてると思うので叩き潰す」。4.24プロミネンス興行にて来年1月での引退を表明した世羅。今年7月には現役最後の広島県世羅町大会を控え、ベルトを持って最後の凱旋を迎えるためにはここで負ける訳にはいかない。
梅咲がガウンを脱ぐと、右肩にはテーピング。観客席からはざわめきが起こるが、かき消すように梅咲の先制攻撃。鮮やかなドロップキックで世羅を蹴落とすといきなりの場外ダイブ!復帰を待ちわびていたファンに元気な姿を見せた。だが、世羅が梅咲の右肩を容赦なく攻めると試合の流れは一変。あの手この手で、反則や凶器攻撃も交えながら梅咲の肩をしつこく狙う世羅。梅咲の右腕をロープにかけ、右肩めがけてバックエルボー。思わず倒れた梅咲だったが、センターの意地でエルボーを打つ。さらにランニングネックブリーカー、フットスタンプ、ブレーンバスター、ドロップキックと攻勢に。しかし攻めてはいても痛みをこらえる梅咲。世羅はまだまだ負傷箇所をいたぶり、エアーズロックIIでフォール。意地でカウント1で返した梅咲はカウンターのキューティースペシャル。梅咲がエルボーを打っても本来の力はなく、世羅は笑みを浮かべる。世羅がワンツーエルボーを打つと、いよいよ火が付いた梅咲はローリングエルボーで世羅をふらつかせ、渾身のエルボーで倒すと追撃の梅スプラッシュ。2で返されるとラ・マヒストラルや逆さ抑え込みで丸め込んでいくが、世羅は巧みに切り返し、キックアウトする。ジャーマンスープレックスは返され、ブラストは封じられ、いよいよピンチの梅咲。それでも痛む腕でエルボーを打ち続け、最後まで諦めない姿勢を貫いたが、羅紗鋏からダイビングWニードロップを被弾し力尽く。全く動けないまま試合終了のゴングを聞いた。絶対センター復活祭は敗戦に終わり、外敵王者の防衛を許してしまう。
世羅は「怪我する前と変わらない梅咲遥を見せてくれた…の、かな?満足いってない顔じゃねーか。まだ引退まで時間あるから、最後と言わずまたやりましょう」と来年1月までの再戦を誓った。そして「次の挑戦者は誰にしようかな〜…」と会場を見渡していると、第0試合に出場していた小林香萌が登場!小林によると世羅とのシングルは何と11年前に遡るという。「当時は私達は若手で、色んな経験して今だからこそシングルマッチをやりたい。私達のシングルにふさわしく、ベルトをかけて!どうですか!」と世羅に問いかける。世羅の「やるしかないでしょう!」の一言で小林の挑戦が決定!できるだけ大きな会場でタイトルマッチをやりたいと希望する小林はスマホを取り出しディアナ公式HPのスケジュールをチェック。ところが地方大会以外はディアナ道場・アミスタで開催されるのみで、小林のお眼鏡にかなう会場はナシ!「アミスタばっかりじゃねーか!どうなってんだディアナ!」。結局「この際どこでもいい」ということで、日時は決定次第ディアナから発表する運びとなった。アミスタで開催される可能性もあるが、ファンにとっては11年ぶりのなんだかエモいシングルを間近で見れるチャンス。満足した小林は引き上げていき、世羅も「所属じゃないので退場します。復帰戦だった梅咲が締めたらいいんじゃないの」とマイクを梅咲に渡してリングをあとにした。
梅咲は「ディアナのシングルベルトはそう甘くないと改めて再確認できたので、今日から再スタート。応援よろしくお願いします」と涙ながらに語った。最後は井上京子がディアナの選手をリング上に呼び込み、旗揚げ14周年のご挨拶。15周年に向けての決意、そして来場したファンへの感謝を述べて春のビッグマッチを締めくくった。
バックステージでは「復帰はできましたが、やっぱり勝たなきゃ意味ないでしょー。ディアナのベルトを獲るのは簡単じゃない事を再確認しました。インタビューでナナミにはまだまだ負けないと言ったんですけど、ナナミはしっかり防衛しましたね。悔しいですけど今日の負けは今日中に。次の試合に向けてしっかりトレーニングします」と前を向いた梅咲。対して世羅は「引退するまでこのベルトを持ってるつもりだから、梅咲は何回でも挑戦したらいいんじゃない?梅咲遥は世羅りさ倒せるかな?楽しみにしてるよ」メッセージ。梅咲のベルト奪還ロード、そして世羅の防衛ロードに引退ロード。来年1月までに再び道が交わる日は来るのか。

ショート動画:梅咲場外ダイブ! / 世羅の非情な集中攻撃… / 世羅りさ防衛!

バックステージコメント 梅咲 / 世羅

【試合結果】2025年4月20日(日)アミスタ大会vol.84

※井上京子は海外遠征のため欠場
※美蘭が4.18アミスタで負傷したため欠場。一部のカードが変更となる

美蘭 欠場のご挨拶

まずは欠場となった美蘭がご挨拶。「先日のフューチャーサイトで左肘を脱臼してしまいました。復帰したばかりで後楽園大会も近い中、このようなことになってしまい申し訳ありません。しっかり治して元気な美蘭で試合したいと思っていますので、その時は応援に来てください」。そして美蘭欠場の穴を埋める“X”を発表!「私の代わりに出場してくれるXは…香藤満月選手です!」!!なんと香藤は一日2試合を行うこととなった。「皆さんで香藤満月選手を応援してくれると嬉しいです」と、代打を務める後輩へエールを送った。

動画: 美蘭から皆様へ…

第1試合タッグマッチ20分一本勝負NENE&DASH・チサコVS X&尾﨑妹加
※美蘭欠場により、代替選手はXとする。当日発表。

小学生レスラーのNENEとDASH・チサコの斬新すぎるタッグが実現。対角にはパワーファイターの尾﨑、そして美蘭の代打を務める香藤。見所盛りだくさんのオープニングマッチとなった。
NENEが威勢よく「行きます」と先陣を切るが、青コーナーからは香藤が登場。ヤバすぎる体重差に、さすがにチサコがストップをかける。「やめといた方がいい…」。こうして香藤とチサコのマッチアップでゴング!力比べでは香藤がチサコを押しきり、ならばとチサコはヘッドロックでぐいぐい絞る。チサコをお腹で弾き飛ばした香藤だったが、チサコの串刺し低空ドロップキックの餌食に。NENEとチサコのトレイン攻撃が決まり、チサコからNENEにチェンジ。体重差に臆せずドロップキックで果敢に攻めるNENE。しかし香藤は重さを活かして逆エビ固め。するとチサコが飛び出し、激しく蹴りを入れてNENEを救出。香藤に代わって尾﨑が出ると、NENEデビュー戦以来久々の対戦に。NENEは尾﨑のキャメルクラッチを耐えきるが、尾﨑は反撃を全く許さず香藤にチェンジ。香藤もNENEを軽々持ち上げるが、後ろからチサコがドロップキックでアシスト。チサコはさらにミサイルキック、低空ドロップキックと続け、尾﨑と香藤の誤爆を誘いバックエルボー。もう一発のミサイルキックで香藤を吹っ飛ばし、NENEのダイビングボディアタックを好アシスト。NENEの見せ場もしっかり作りつつ攻めていくチサコの試合巧者ぶりが光る。香藤はボディプレスで一矢報い、尾﨑にチェンジ。尾﨑とチサコはこれが初対戦。尾﨑の連続セントーン、エルボーの打ち合い、チサコの低空ドロップキックはどれも大迫力。ここでチサコから試合を託されたNENEは尾﨑にクロスボディを連続で浴びせる。懸命に戦うNENEにチサコは発破をかけ続け、NENEがフォールされるとすかさずカット。尾﨑に成長を見せつけるべく、丸め込みやドロップキック、ダイビングボディアタック、エルボーと力の限り攻めるNENE。しかしカットに入るチサコを香藤が排除し、尾﨑がNENEを担いでアルゼンチンバックブリーカー。粘るNENEだったがギブアップを喫した。勝った尾﨑は香藤に「2試合頑張って」とエールを送った。

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
デボラK引退ロードVol.8
佐藤綾子 VS デボラK

4.27後楽園で引退するデボラ。この日が最後のアミスタ大会出場となった。その相手は、大好きな佐藤綾子。昨年11月には「後輩が誇れる先輩にならないと」「無関心が一番かわいそうだから」とデボラの奮起を促すべく、あえて厳しい言葉を投げかけている。この日の試合に向けて、佐藤はあらためて「試合、動けるの?道場で見かけない」と指摘。最後の対戦で、デボラは佐藤を見返すことはできるのか。
序盤の静かなグラウンドの攻防では佐藤が優位に。デボラがロープに手を伸ばすと、腕をクラッチしてエスケープを許さない佐藤。デボラがフォールを宣言するが佐藤の肩はマットについておらずノーフォール。佐藤のテクニックに持ち前のパワーで対抗しようともがくデボラ。やっとロープに逃げたデボラに低空ドロップキックを突き刺し場外に蹴落とした佐藤。佐藤は場外戦でも試合の主導権を離さず、デボラを壁や柱に打ち付け、観客席に放り投げる。これにはデボラもパイプ椅子で応戦。激しい乱闘となり、場外カウントが始まると佐藤はデボラをリングに投げ入れ、デボラの力一杯のエルボーを受ける。デボラの反撃に観客席からは拍手も起こるが、それをかき消すように佐藤のビッグブーツがデボラの顔面直撃。デボラはタックルで佐藤を倒し、マウントポジションからエルボー連発。すると体を入れ替えた佐藤もやり返す。佐藤のミサイルキックで派手に吹っ飛んだデボラだが、このフォールは意地でキックアウト。デボラが佐藤を極楽固めで捕らえると、試合時間残り2分のアナウンス。あえて技を解いたデボラはバックフリップやジャーマンスープレックスで佐藤をマットに叩きつける。残り1分がアナウンスされる中、佐藤のおぼんを奪ったデボラ。デボラが佐藤の脳天をおぼんで5発殴打すれば、佐藤もおぼんで殴り返し、さらにはボコボコになってしまったおぼんを投げつける。トドメはドラゴンスープレックスホールド。最後の対戦でも容赦なく、デボラをマットに沈めた。佐藤はデボラと軽く握手をかわして引き上げていった。プロレスラーとして残すところ1試合、井上京子との引退試合のみとなったデボラに、佐藤からの餞別だ。

第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 VS マコトユマ

同日デビューの若手2人がシングルマッチで激突!香藤はこの日2試合目に臨む。
ゴングが鳴るとまさに文字通り、タックルで激突。互いに倒れず、マコトが連続ドロップキックからしつこい押さえ込みでフォールする。これを返した香藤は逆エビ固め。マコトがロープに逃げても、95キロの体で踏みつける。気迫のエルボー合戦から香藤はカナディアン狙い。マコトがショルダースルーに切り返し、雄叫びをあげる。続く飛行機投げ、ジャックナイフはカウント2に終わる。マコトがエルボーを打つと「もっと来いよ!もっと!」と煽る香藤。お返しとばかりに渾身のエルボーを打ち、マコトを持上げコーナーに設置。そこに猛突進で串刺しボディアタック。トドメのボディプレス発射準備の香藤をデッドリードライブで投げ落としたマコトだが、得意のリフトは上がらず。セコンドの「押し込め!」の言葉通りに電車道でコーナーに押し込み、串刺しドロップキック。続いてエルボードロップを投下してフォールするもカウントは2。ならばとミサイルキックで香藤を吹っ飛ばすが、これもカウント2。香藤は向かってくるマコトを大きなお腹で弾き返し、ボディプレスで連発で押し潰す。そして大迫力のドロップキックからの力いっぱいのエビ固めでフォールし、暴れるマコトを押さえきって香藤が勝利した。
試合後、珍しくマイクを持った香藤。「第1試合は妹加さんのおかげですけど勝ちました。第3試合は全部出しきれなかったけど同期からスリー取りました」と切り出し、「今回のクリスタルトーナメントは参加することもできず、悔しい思いをしました。今日勝てたら言いたいことがあって頑張りました。4月27日、ソイ君と炎華がクリスタルの決勝戦、第2代のチャンピオンを決める戦いをするんですけど。1人目の挑戦者として、タイトルマッチを早々に組んでいただきたく!どなたか偉い人、お願いできないでしょうか!」と挑戦表明。クリスタル王座はキャリア3年未満または25歳以下の選手が挑戦できる…はずだが、なぜか香藤は新王者決定トーナメントにエントリーできず。ディアナの偉い人に思いの丈をぶつけたが、社長の井上京子はアメリカ・ラスベガスへ遠征中のため不在。フューチャーサイト総監修の佐藤にも決定権はないらしい…。香藤はこの思いをSNSで拡散して偉い人にまで届けてほしいとファンに頭を下げた。しかしSNS上では思わぬ動きが。なんと井上京子はこの試合を配信でリアルタイム視聴していた!「いまラスベガスでリアルで配信で見てました!たぶんあたしかな?どなたか偉い人って。良いのでは?」と香藤の写真付きでSNSにリアルタイム投稿。偉い人の許可を得て、第2代王者より先に挑戦者が決定。クリスタルティアラの他団体流出は避けられない状況となったが、後楽園で炎華が勝てば初防衛戦は2023年デビューの同期対決、ソイが勝てば若手パワーファイター対決と、どちらも楽しみなカードだ。他団体への参戦も増え、順調に経験値を積んできた香藤だけに、大きな大きな期待がかかる。まずは4.27後楽園での決勝戦に注目だ。

動画:香藤のマイク

メインイベント タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&網倉理奈VS Himiko &デビー・カイテル

ななみと網倉理奈のタッグチーム「にじゅうまる」が前哨戦で勝利。後楽園での初防衛戦に弾みをつけた。
今井レフェリーに何かと難癖をつけるデビーは、この日もレフェリーチェックを受け付けず。ななみに「来いよデビー」と煽られても意に介さず、先発はHimikoに。相変わらずデビーは自分のペースを崩さない。ゴングが鳴ると網倉がデビーをリングに引きずり込み、HimikoとデビーにWわー!プレスでにじゅうまるのペースに。ななみがHimikoを捕まえ逆エビ固めで絞るが、エスケープしたHimikoがドロップキック。デビーにチェンジ。デビーが相手となるとますます燃えるななみはエルボーを連打。網倉にチェンジすると、デビーがコーナーに追い込み激しく蹴りを入れる。網倉がタックルで反撃するがデビーがカニ挟みからスライディングエルボー。タッチを受けたHimikoはギロチンを投下。網倉は逆水平チョップ、タックル、ボディプレスと体格を活かしたパワフルファイトで猛反撃。対するHimikoはヒザ狙いの低空ドロップキック、アンクルホールド、ヒザ十字と網倉の足に集中攻撃だ。古傷をえぐられる網倉がロープに逃げても、Himikoはリバースインディアンデスロックで攻め手を緩めない。網倉のピンチにななみが加勢するが、Himikoがドロップキックで2人まとめて吹っ飛ばす。Himikoからタッチを受けたデビーは逆水平チョップ。網倉もチョップでやり返し、デビーをコーナーに設置し串刺しボディアタック。さらにサイドスープレックスをお見舞いしてななみにチェンジ。ななみは得意のタックルでデビーをなぎ倒すが、デビーもラリアットでななみを倒し、さらにニーアタックを前方から背後から次々に突き刺す。ななみが豪快な裏投げでデビーをマットに叩きつければ、デビーはまたもヒザ攻撃。このフォールを返されたデビーはロープの反動でななみに猛然とダッシュし顔面蹴り。デビーがフォール…と思いきや、エプロンで待ち構えていたHimikoがデビーのロープワークの際にタッチしており、試合権がHimikoに移っていたためノーフォールとなってしまう。デビーは憤慨しながらも渋々Himikoにチェンジ。Himikoがレッグシザーズネックロックでななみの首を極め、デビーも顔面蹴り加勢していたぶる。Himikoが河津掛けでななみを寝かせコーナーに上るが、ギロチン投下は網倉が阻止。Himikoとデビーの連携攻撃は決まらず、ななみがHimikoをスリーパーで捕獲。これはデビーがカット。Himikoのブルドッギングヘッドロックをすかしたななみのセブンスリーホールドもデビーのカットが間に合う。再びのHimikoとデビーの連携もにじゅうまるに破られてしまうが、ななみのダイビングボディプレスはHimikoが回避し自爆に。このチャンスでHimikoが丸め込み連発でななみを追い込んだものの、ななみが今度こそのダイビングボディプレスでHimikoを仕留めた。デビーはHimikoに怒りをあらわにしながら早々にリングをあとにした。勝ったにじゅうまるの2人は笑顔で抱き合って喜びをかみしめ、防衛戦へ準備万端だ。いざ、後楽園ホールへ!

にじゅうまる バックステージコメント

【試合結果】2025年4月18日(金)フューチャーサイトvol.33

※都合により試合順が変更になりました

第1試合タッグマッチ20分一本勝負
Himiko &タバタVSデビー・カイテル&世羅りさ

第一試合はメキシコ、アイルランド、そして日本と国際色豊かなタッグマッチ。
デビーはソフト今井レフェリーに「Don’t touch」「Look」と目視のみのチェックを要求。今井レフェリーは4人を目でしっかり確認し、試合開始のゴング!Himikoと世羅が先発し、まずは世羅がリード。Himikoをコーナーに追い込み反則攻撃。Himikoもドロップキックで反撃しタバタに「Vamos!」とチェンジ。世羅は「バモスってどういう意味じゃ」とタバタをリバースカンパーナで揺さぶり、意味は分かっていないがとりあえず「Vamos」の合図でデビーにチェンジ。デビーとタバタの貴重なマッチアップとなった。タバタがメキシコ流のテクニックでデビーを翻弄。2人のハイスピードな攻防にファンは拍手喝采。Himikoが「Vamos」と手を上げるとタバタがタッチ。Himikoも新たに習得した技を駆使してタバタとの連携を決める。デビーは反則を交えコブラクラッチでHimikoを捕まえるが、Himikoの足がロープに伸びる。世羅が「代わろう。代わろうってわかる?」と日本語でデビーに問いかけるが全く伝わらず、仕方なく強引にチェンジ。世羅がセラリズムバスターでHimikoを設置しリバースニードロップを投下するがHimikoが回避。このチャンスにHimikoが関節技で世羅を絞る。デビーを警戒したHimikoはタバタに「(デビーを)押さえにいけ!」。しかしこれも全く伝わらず…。「押さえにいけー!誰か…スペイン語で言ってくれー!」と大絶叫。会場内に誰もスペイン語堪能な者はおらず、そのうちに世羅が「Vamos…」とエスケープ。言葉の壁に阻まれたHimikoは変則ロープワークからブルドッギングヘッドロックを世羅にお見舞いし、タバタにチェンジ。タバタが変形スタナーからジャベで世羅を絞る。するとデビーが飛び出すが、そのデビーにHimikoがHIGAMIクラッチ。タバタとHimikoがW攻撃を狙うが、世羅とデビーが鮮やかな連携で返り討ちに。タバタは強烈なエルボーで反撃し逆さ押さえ込みや低空ドロップキック、エプロンからロープを飛び越えてプレスと猛攻。タバタのラ・マヒストラルから世羅との丸め込みの応酬に。世羅がスクールボーイを返されると花夢の山でクルリ。Himikoがカットに飛び込むもわずかに届かずスリーカウント。世羅は言葉の意味は分かっていないが自信ありげに「Vamos!」と雄叫びを上げてリングを下りた。

第2試合 クリスタルトーナメント2回戦
20分一本勝負 美蘭VSソイ

クリスタルティアラを巡るトーナメントは準決勝へ。シードの美蘭はここからの登場だ。対するはNENEとの一回戦を突破し、準決勝へ駒を進めたソイ。初顔合わせはスピードとパワーの戦いとなる。まずはロックアップからの力比べはソイが圧倒。美蘭は体を入れ替え、ロープの反動を使ってクロスボディを浴びせるが、ソイが弾き返す。美蘭の首投げを持ちこたえ、ヘッドロックでぐいぐい絞るソイ。パワーでは敵わないとみるや、美蘭はソイの足を踏みつけて脱出。美蘭の突進を受けとめてみせたソイはタックル一発で美蘭を吹っ飛ばす。ソイが美蘭をコーナーに振っただけで、凄まじい勢いでコーナーマットに打ち付けられた美蘭は大ダメージ。ソイがしっかりと腰を落とした逆エビ固めで絞り、美蘭は懸命にロープブレイク。ソイのパワフルファイトに大苦戦の美蘭はセカンドロープに飛び乗ってクロスボディ。続けてドロップキックを放つが、ここでアクシデントが発生してしまう。美蘭が起き上がれず、その様子を確認したソフト今井レフェリーは試合続行不可能と判断し、レフェリーストップを告げた。試合終了のゴングが鳴り、美蘭はセコンド陣によってリング外へ。病院へ搬送されることとなった。美蘭は無念の敗退、ソイは消化不良ながら決勝へ進出。会場の外へと運ばれていく美蘭をリング上から見送ったソイは深々とお辞儀をして引き上げていった。試合後は「自分は勝者ではないです。美蘭さんが敗者でもない。また闘える日まで、待っています」と自身のSNSに投稿。美蘭の復活を待ちながら4.27後楽園での決勝に臨む。
なお、美蘭は左肘の脱臼とみられ、欠場期間などは精密検査後に正式に発表の予定。4.20アミスタおよび4.27後楽園は欠場となった。

第3試合 クリスタルトーナメント2回戦
20分一本勝負 マコトユマVS炎華

美蘭負傷の緊急事態にざわめく中、セミファイナルはこちらもクリスタル王座を狙う若手2人の対決だ。2人は2023年デビュー。「TKDJ」としてタッグを組んだこともあるが、炎華は現POP王者。一方のマコトは未だ自力勝利がなく、同期に水をあけられている状況。ここで一矢報いたいところだ。
ゴングが鳴るといきなりエルボーの打ち合い。マコトはリフトで炎華をコーナに叩きつけ、さらにタックル。初披露のエルボードロップでフォールするがカウントは2。炎華は軽やかなドロップキックやスペースローリングエルボー、STFとデビュー時から磨いてきた技で猛反撃。炎華がミサイルキックでフォールするとマコトが横十字固めに切り返す。これは炎華がキックアウト。炎華はもう一発を狙いコーナー上へ。マコトがデッドリードライブで投げ落とすと、気持ちと気持ちをぶつけ合うエルボー合戦に。炎華がタイムマシンを狙うがマコトが乗車拒否で押し潰してフォール。炎華が間一髪肩を上げるとマコトがコンバインで絞り、ギブアップ寸前に追い込む。マコトはロープに手を伸ばす炎華を引きずってリング中央へ。しっかりと腰を落とすが、力を振り絞った炎華はなんとかエスケープ。マコトは飛行機投げでフォールするがしぶとい炎華。終盤に驚異的な粘りを見せた炎華がヒロギョプサルで丸め込み、セコンドの佐藤綾子が「返すよ!」と最後までマコトに発破をかけ続ける中、スリーカウント。炎華が決勝進出を決めた。POPとクリスタルの二冠王者へ、あと1勝!敗れたマコトは悔しさをあわらにしながら引き上げた。

メインイベント タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&網倉理奈VS香藤満月&杏ちゃむ

メインイベントにはにじゅうまるが登場!4.6アミスタでの王座戦を制し、新タッグ王者となったにじゅうまるがベルトをお披露目だ。対するは杏ちゃむと香藤満月の「あんまん」タッグ(?)。
まずはあんまんの饅頭担当(?)香藤とななみが先発。ロックアップからあっという間にななみをロープに押し込む香藤。クリーンブレイクから再びロックアップ、今度は網倉が加勢してにじゅうまるが押し込む。そのまま香藤をロープにはりつけたが、杏ちゃむが飛び出し、初タッグながらあんまんのコンビネーションが炸裂。チームワークでは負けられないにじゅうまるも息ぴったりWわー!プレス。杏ちゃむとななみのマッチアップでは、杏ちゃむが「関節技の天使」らしくテクニックでななみを上回ってみせる。ななみも得意のタックルで杏ちゃむを倒し、網倉にチェンジ。杏ちゃむは香藤にチェンジし、近隣住民にとっては迷惑な(?)大声自慢の2人がタックルでぶつかり合う。まずは網倉が上回るが、香藤も網倉を倒してヒップドロップ。香藤のセントーンをかわした網倉がセントーン。香藤も今度こそセントーンを投下。香藤と網倉の肉弾戦から杏ちゃむが軽快な動きで翻弄し、腕十字に捕らえる。杏ちゃむの関節技を警戒していたななみがすぐさまカットすると、香藤が巨体で突進しにじゅうまるをなぎ倒す。さらに杏ちゃむを網倉に向かって軽々と投げ落とし、「まだまだちゃむ~!」と叫びながら合体おんぶプレス。苦しみながらもあんまんのトレイン攻撃をかわした網倉は、倒れた杏ちゃむにお返しとばかりに香藤を投げ落とそうとするが…投げられそうになったら投げ返す!香藤のプロレスラーの本能が目を覚ましてしまい(?)、杏ちゃむの上に網倉を投げ落としてしまう。杏ちゃむは大ダメージ…。香藤は悪びれる様子もなく「ちゃむしっかりして!」。思わぬチャンスを迎えたにじゅうまる。ななみがエルボーやタックル、ノーザンライトスープレックスで攻めていくが、杏ちゃむはハイキックでななみの側頭部を撃ち抜き香藤にチェンジ。香藤はドロップキックや連続ボディプレスでななみを押し潰していく。さらにカナディアンバックブリーカーで揺さぶり、ななみをコーナー下に設置。そこに杏ちゃむがダイビングフットスタンプを突き刺す。おまけに香藤がボディプレスを投下。ななみのピンチは網倉がカットしカウント2。網倉は杏ちゃむをリング外へ投げ飛ばし、香藤を転ばそうとするが、網倉のカニ挟みではびくともしない95キロの香藤。ところがななみのカニ挟みでは転んでしまい、網倉が「凄いパワーだ、ななみ…」と驚きながら、おんぶわー!プレス。香藤も負けじとクロスボディで2人まとめてなぎ倒す。杏ちゃむの力を借りながら、タッグ王者相手に大奮闘の香藤。粘る香藤にななみがトップロープからダイビングボディプレスを発射し、貫禄勝利。タッグ王者としての初陣を白星で飾った。4.20アミスタでは前哨戦、そして4.27後楽園では佐藤綾子とデビー・カイテルを相手に初防衛戦だ。

にじゅうまる バックステージコメント