第1試合
シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月vs米山香織
●香藤満月(9分14秒 横十字固め)米山香織○
第1試合は明るく元気よくゴキゲンに!香藤と米山のシングルマッチ。まずは「米山」コールを煽る米山。しかし「満月」コールが上回り、今井レフェリーの判定は香藤の圧勝。会場人気では敗れた米山だが「プロレスで勝負だー!」と、試合で真っ向勝負!ところがタックル合戦も香藤に軍配。さらに踏みつけられただけで米山はギブアップ寸前に…。大ピンチの米山に、観客席から大・米山コール!ファンの声援を力に変え、命からがらロープブレイク。米山はぐるぐるパンチもクロスボディも大きなお腹で跳ね返されてしまい、さらに逆エビ固めでまたしても香藤の97キロの重さに大苦戦する。大大大・米山コールが発生し、香藤のセコンドのはずのナナミも見かねて米山をアシスト。どうにかロープを掴んだ米山。ならばと香藤がダイビングボディプレス発射準備。香藤がコーナーに上っているうちに、米山はこそこそと距離を取る。香藤が振り向くと、設置したはずの位置よりかなり遠くで仰向けに寝ている米山の姿が。「あれ?そこにセットしたっけ?ちょっと…無理だな…」。仕方なく香藤も対角コーナーへ移動。そしてコーナーに上っているうちに、またも米山がこそこそと移動。明らかに距離があるが、今井レフェリーが「これ、行けるな」と煽り、会場一体となって香藤の大跳躍を後押ししてしまう。乗せられた香藤は意を決して大ジャンプ!…もちろん全く届かず自爆に。その隙に米山がクルリと丸め込み、白星をかっさらった。
動画:米山の作戦勝ち?
第2試合
8人タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&シャンシャン&世羅りさ&神姫楽ミサvs佐藤綾子&デビー・カイテル&Himiko&クームー[INVA]
梅咲遥&シャンシャン&世羅りさ&○神姫楽ミサ(15分34秒 片エビ固め)佐藤綾子&デビー・カイテル&Himiko&クームー●
※ダイビングセントーン
目的のためなら手段を選ばない危険な集団・Invader or Innovator。凶器攻撃や乱入など、反則はもはや当たり前。その実、メンバーでの信頼関係は抜群!そんなINVAに対抗するユニットを作ると宣言した梅咲。梅咲の志に共鳴したシャンシャンだが、この日を最後に台湾へ帰国。やりたい放題のINVAに今夏ラストマッチで一矢報いるか。
試合前に突如、「この試合はノータッチルールで行われ、場外乱闘禁止、W連携あり、凶器の使用も可能」とアナウンスされ、選手たちは困惑…。世羅が「凶器ありって聞こえたんですけど?」と今井レフェリーに詰め寄るが、レフェリーも知らされていなかったという。「先に言ってよ!持ってきたのに!」と、ハードコアマッチを得意とするが、今日は手ぶらでやって来た世羅は大クレーム。一方INVAは佐藤がいつも通りおぼんを持ち込んでおり、明らかに不公平…。おそらく首謀者と思われる(?)佐藤は「絶対使わないから」とクリーンファイトを固く誓い、世羅を退ける。
8.15フューチャーサイトではデビーに敗れている神姫楽が熱くなるが、なだめた梅咲が先発することに。INVAからはデビーだ。2人はまずチェーンレスリングで互いの力を確かめあう。ノータッチルール、ツープラトン攻撃可の特殊ルールをいち早く利用し、梅咲とシャンシャンがWドロップキック。さらにシャンシャンがデビーに鎌固め、梅咲がクームーに弓矢固め、世羅が佐藤にリバースカンパーナ、神姫楽がHimikoにボディシザーズでINVAの動きを完封!デビーは串刺し低空ドロップキックで反撃。シャンシャンもドロップキックを浴びせていくが、今度はINVAがノータッチルールを活用。佐藤がWアームスープレックスでぶん投げ、矢継ぎ早に登場したHimikoがリバースインディアンデスロックやブルドッギングヘッドロックと、シャンシャンへの集中砲火。シャンシャンがランニングネックブリーカーを決め、今度は梅咲が登場。佐藤とHimikoをドロップキックで吹っ飛ばし、世羅を呼び込みブルーオーキッド風(?)合体フットスタンプ。Himikoに代わって出たデビーがジャンピングニー、梅咲がエルボー、デビーはビッグブーツで応戦。梅咲をロープにはりつけたデビーだったが、エプロンで構えていた世羅に捕まり、シャンシャンに神姫楽、そして梅咲の連続攻撃を浴びる。世羅と梅咲がWグーでデビーを殴りまくれば、デビーも佐藤との抜群の連携を披露。リベンジに燃える神姫楽も梅咲とシャンシャンとともに3頭のイノシシムーブで猪突猛進トレイン攻撃。対してINVAはクームーが今井レフェリーを誘惑するうちにデビーとHimikoがドロップキックで挟み撃ち。さらにクームーが長い脚でビッグブーツを乱発!神姫楽がセントーンでクームーをフォールすると、許可されているおぼんで佐藤がカット。両軍ともに特殊ルールをうまく活かして混戦に!最後は梅咲がボディスラムでクームーをマットに叩きつけ、神姫楽がダイビングセントーンを投下!15分超えの熱戦はこの一撃でフィニッシュ。
梅咲はマイクを持ち「今日ミサちゃんが自分でリボンを買ってつけてきてくれたんです。ミサちゃんね、可愛いし戦いもめちゃめちゃ熱いし。自分のチームは美蘭とシャンシャンなんですけど、美蘭は学生だしシャンシャンももう明日には台湾1回帰っちゃうんですよ。 ちょっとチームとしてはちょっと寂しい…。神姫楽さんに、いや、ミサちゃんに入って欲しいなって思ってるんですけどいかがですか?」と、神姫楽をチームにスカウト!神姫楽も「私も意識してリボンつけてきたんで。ぜひお願いします!」と快諾!こうして梅咲軍(仮)に強力な新メンバーが加わった。今後の展開にますます注目だ。
動画:ミサちゃんGET!
メインイベント
シングルマッチ15分一本勝負
井上京子vs羽多乃ナナミ
○井上京子(13分58秒 ナイアガラドライバー)羽多乃ナナミ●
メインイベントを飾るのは、井上京子と羽多乃ナナミ。ナナミによると約2年半ぶりのシングルマッチだ。この2年半でナナミはディアナの中心選手へと急成長し、タイトルも奪取。ナナミのこれまでを、ナナミの今を京子にぶつける一戦となる。
開戦を告げるゴングが鳴ると、まずは互いに得意としているタックルで激突。京子がナナミを倒すと、リング中央でキャメルクラッチ。いつも以上に厳しい鬼の形相。京子にがっちり動きを封じられ、ロープが遠いナナミ。それでも音を上げず耐え抜き、京子がクラッチを解く。続いて京子は逆片エビ固め。またも苦しい展開のナナミだが、ファンの手拍子に後押しされロープを掴む。すっかりスタミナを削られたナナミ。「ナナミ、どうした!何もできねぇのか!」と発破をかけながら再び逆エビ固めの京子。続いて高速ブレーンバスターにキャメルクラッチと、京子が圧倒する展開となるが、ナナミは力強いエルボーで反撃。もちろん京子もエルボーを打つ。京子がナナミをタックルで倒すと、立ち上がったナナミもお返しのタックルで京子を倒してみせる。ダイヤル固めで111キロの巨体を大回転させ反撃の狼煙を上げたナナミは、スリーパーで京子を絞め落としにかかる!京子の足がどうにかロープに届くが、京子はたまらず場外へ。ナナミは「おい!どうした京子!」と京子の後を追う。ナナミは観客の目の前でもスリーパー。今井レフェリーが止めに入り、ナナミが一足先にリング上へ。場外カウントが始まると京子もリングに戻ると、ナナミが3度目のスリーパー!京子がエスケープしてもしつこくスリーパーを狙う。序盤は苦しめられたものの形勢逆転、京子を追い詰めていくナナミ。京子のスタミナをしっかり削り、なんと裏投げで京子をマットに叩きつける。大迫力の攻防にファンは拍手喝采。京子は「負けられない!」と自らを奮い立たせ、渾身のラリアット!京子の剛腕をまともに食らっても立ち上がり続けるナナミ。入門時は小学生、デビュー時は中学生だったナナミの成長をしっかりと受け止めた京子は、自身の代名詞・ナイアガラドライバーで勝負を決めた。
敗れたナナミがマイクを持つ。「今日はシングルありがとうございました。 京子さんとシングルしたのは2年以上も前で、前回も負けたし、今回も負けてしまいました。でも私は勝っても負けても伝えたい、お願いしたいことがあって、今日このリングに立ちました。今ディアナでは選手は色んなチームに分かれて、自分の考えを持ってチームを作ってます。佐藤さんのところは変革、遥さんのところは王道。 そして私のチームは伝統っていう思ってチームを作っていこうと思ってるんですけど。どうしてもディアナを作った京子さんが必要だと思っていて、まだメンバーは私と満月さんしかいないですけど、私たちのチームに入ってくれませんか? 」と、まさかの京子を勧誘!
梅咲は「ズルい」「強すぎる」と猛抗議するが…。京子の答えは「私は外で見てようかな、中に入ろうかなってすごい悩んでて、一歩引いてみんなのこと見てようかなと思ったんですけど…めっちゃ面白そう! 王道も伝統も全部取っちゃおうよ。 入らせてください。 お願いします」と深々とお辞儀。ナナミ軍(仮)に井上京子が電撃加入だ。
試合については「次当たったら分からないぐらい追い込まれた。でもやっぱ負けられないなと思ったんで頑張ったけど、それは次どうなるか分からない。ナナミ、これからもディアナ盛り上げていきましょう」と褒めたたえた。ナナミの更なる飛躍、そしてユニット抗争の行方から目が離せない!