【試合結果】2025年8月16日(土)アミスタ大会vol.94

第1試合 W.W.W.Dタッグ王座次期挑戦者決定トーナメント準決勝
[ブルーオーキッド]美蘭&世羅りさvs梅咲遥&高瀬みゆき[ルミナス]

1回戦は高瀬がルミナス用コスチュームを忘れてしまったことで空中分解寸前になりながらも、SPiCEAPを相手にドローに持ち込んだ。トーナメントの規定により、2人のキャリア合計が短いルミナスが勝ち上がることに。そして準決勝の高瀬のコスチュームは正しくルミナス仕様!これで万全…かと思いきや、思わぬ落とし穴が待ち受けていた。
ゴングを待たずに息ぴったりのWドロップキックで奇襲するルミナス。梅咲が美蘭をリングに引きずり込み、エルボーからの押さえ込みでいきなりのフルスロットル!これを返されても低空ドロップキックを突き刺し、美しくブレーンバスター。高瀬が世羅の動きを巧みに封じる中で美蘭はハイキックで反撃するが、ルミナスの合体スパインバスターからジャックナイフ、ミサイルキックと梅咲が矢継ぎ早に攻めていく。ルミナスが2人で突撃すると世羅が高瀬を羅紗鋏で排除し、リング上は美蘭と梅咲の一騎打ち。美蘭がカサドーラ、梅咲がそれを切り返し、さらにそれを美蘭が切り返し…と丸め込みの応酬に。このタイミングで世羅が梅咲を強引に倒して好アシスト!トーナメント仕掛人・佐藤綾子から追加ルールとして発表された「Wフォール可」をフル活用し、美蘭のフォールを世羅が上から押さえ込む。梅咲のピンチに高瀬が慌ててカットに飛び込むが僅かに間に合わず、まさかの3分半のスピード決着となった。ルミナスの2人は今井レフェリーに詰め寄るが、もちろん判定は覆らず…。ブルーオーキッドは余力を残して決勝進出だ。

第2試合 W.W.W.Dタッグ王座次期挑戦者決定トーナメント準決勝
柊くるみ&櫻井裕子vs羽多乃ナナミ&網倉理奈[にじゅうまる]

もう一つの準決勝は、佐藤綾子からの推薦でエントリーしていた柊と櫻井の急造タッグに、前王者で優勝候補のにじゅうまるだ。
まずは力自慢の柊がナナミをロープに押し込む。ナナミもタックルやエルボーで応戦し、網倉とのWタックルで柊に突進!すると櫻井も加わり、いきなり4人で大激突。ナナミに自らタッチした網倉だったが、柊のフットスタンプ乱発で会場中に響き渡る大絶叫。網倉はマシンガンチョップで反撃していくが、やはり打たれ強い柊は倒れない。網倉からタッチを受けたナナミは果敢にタックルやボディアタックでぶつかり、素早くバックを取ってスリーパーホールド。櫻井がカットで救出し、柊が破壊力抜群のミサイルキックでナナミを吹っ飛ばす。柊から櫻井にチェンジし、気迫のエルボー合戦。ナナミは網倉の「ナナミ!負けんな!」の声に奮起。変則ロープワークからタックルで櫻井を倒してみせる。櫻井はドラゴンスリーパーでナナミを絞っていくが、ナナミの足がロープに届きブレイク。網倉との連携も決まり、ノーザンライトスープレックスで豪快にブリッジ。カウント2に終わるとにじゅうまるのトレイン攻撃に合体わー!プレスで櫻井に集中砲火。柊のカットに救われた櫻井はビッグブーツで網倉の顔面を蹴りまくる。櫻井がサイドスープレックス、網倉がブレーンバスターと、情念ほとばしる同期同門対決で試合時間は残り5分に。網倉の突進を横から食い止めた柊がキャノンボール。柊の怪力にはにじゅうまるWタックルで対抗。にじゅうまるが終盤にツープラトン攻撃連発でこれまで培ってきたタッグ力を発揮。しかししぶとく粘る櫻井。何度も立ち上がる櫻井を網倉がWあーみんバスターでマットに叩きつけ、12分40秒の熱戦に終止符を打った。急造タッグに苦戦を強いられ、スタミナを消耗したにじゅうまる。準決勝をスピード決着で突破したブルーオーキッドの待つ最後の戦いへ駒を進めた。

第3試合 11人ランブル 時間無制限
井上京子、佐藤綾子、デビー・カイテル、ダーク・シルエタ、Himiko、香藤満月、シャンシャン、クームー、米山香織、夏実もち、尾﨑妹加

第4試合W.W.W.Dタッグ王座次期挑戦者決定トーナメント決勝
[第1試合の勝者組]vs[第2試合の勝者組]

結成から網倉の長期欠場を経て、互いを高め合いながら成長を遂げたにじゅうまる。かつては「にじゅうまるはまだまだです」と評された2人が今やトーナメント優勝候補に。ベルトへの思い、そして打倒カフェイン&クラッシュの強い思いで決勝のリングへ向かう。
ブルーオーキッドはかねてタッグベルト奪取という目標を何度も口にしてきた。美蘭は「高校生でクリスタルとタッグの二冠」を目指すとも。引退を控え負傷を抱えた世羅のためにもますます野望に燃える美蘭。ルミナス撃破の大金星で勢いに乗り、有言実行なるか。
先制攻撃を仕掛けるのはにじゅうまる。準決勝の疲れを感じさせないファイトで序盤の流れを掴む。にじゅうまるに捕まりローンバトルを強いられる美蘭。ハイキックでナナミの側頭部を撃ち抜き、ウラカン・ラナでフォール。カウントは2に終わるが、これでようやく世羅にチェンジ。ナナミは代わりばなの世羅をスリーパーで捕獲。リング中央でがっちり胴締めも加えていくが世羅がエスケープ。にじゅうまるは攻め手を緩めずトレイン攻撃。しかしナナミのダイビングボディプレスは自爆に。この機に世羅が力一杯のエルボー。ナナミも互角か、あるいはそれ以上のエルボーを打ち、裏投げで世羅をマットに叩きつける。網倉がミサイルキックにキャノンボールで世羅をダウンさせ、ナナミがトップロープへ。世羅のピンチに美蘭が飛び出し、コーナー上のナナミに長い足から繰り出すハイキックをお見舞い。ふらふらと落下するナナミをロープに引っ掛け、瓦割りに美蘭のダイビングクロスボディ、世羅の羅紗鋏と続けていくが、網倉がカットしカウントは2。世羅の渾身のブレーンバスターは自力でキックアウトしたナナミが丸め込み攻勢。セブンスリーホールドでフォールも美蘭のカットが間に合う。世羅も花夢の山でフォールするが、ナナミはまたも自力で肩を上げる。ナナミがこの日2試合目とは思えぬ驚異の粘りを見せ、観客席の盛り上がりも最高潮に。そのナナミを担ぎ上げた世羅がトドメの羅紗鋏。しぶといナナミもついに力尽き、熱戦にピリオド。過酷なトーナメントの頂上に辿り着いたのはブルーオーキッドだ。
マイクを持った世羅が興奮気味に「ブルーオーキッド、優勝したぞ!SPiCEAPでもない、ルミナスでもない、その他大勢のチームでもない。 にじゅうまるでもない。このブルーオーキッドが、トーナメント優勝しちゃったもんね〜。 ということで、チャンピオン出てこいよ!」と現タッグ王者組の佐藤綾子とデビー・カイテルを呼び込む。「お前たちが考えたトーナメントで優勝してやったよ。もちろん挑戦させてくれるんですよね?」と改めて王者の意志を確認。佐藤は「もちろん。美蘭はクリスタルの挑戦権も、タッグベルトの挑戦権も得て、実りの秋になるように頑張ってください。世羅さんとも引退前にベルトかけて試合できるのはおそらく最後だと思うんで楽しみにしてます」。冷静な佐藤に対し、はやる気持ちを抑えられない世羅は「おそらく最後なんて言うなよ。ブルーオーキッドがそのベルト獲ったらいくらでも挑戦させてあげますから。 引退まであと5ヶ月、楽しみにしててくださいよ。ところでいつやるの?いつやるの?」。気になるタッグ王座戦の日時はまさかの「調整中」…。「おい!すぐやりてーだろこういうのは!」とツッコむ世羅。「ディアナのスケジュールほとんど空けてあるから、いつだってやってやる。いつタイトルマッチが来てもいいようにベルトをピッカピカに磨いとけよ。以上」 の言葉で大会を締め括った。
世羅と美蘭はタッグベルト挑戦が三度目となる。ブルーオーキッドが三度目の正直で戴冠か、カフェイン&クラッシュが野望を打ち砕くのか…激戦必至の好カードが決定!日時は未定!発表をお楽しみに。

ブルーオーキッド バックステージコメント