【試合結果】2025年8月15日(金)フューチャーサイトvol.37

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
美蘭 vs クームー

クームーが来日後初のシングルマッチに臨む。「最強の先輩達からプロレスを学びたい」とInvader or Innovatorへ加入したクームーは、レフェリーチェックを拒否!どうやらデビーから学んだらしい…。クームーがお気に入りの今井レフェリーは「大丈夫だな。OK」とあっさりノーチェック。対角の美蘭が「おい!ちゃんとチェックしろよおじさん!」、セコンドの梅咲も「キモッ!」と暴言。とにもかくにも試合開始。クームーはINVAで学んだレフェリーの目を盗む反則攻撃。珍しく怒りをあらわにする美蘭がヘアホイップや串刺しドロップキックで反撃。エルボーの打ち合いになると、先輩の美蘭に引けを取らないクームー。長い足から放つビッグブーツの乱発で美蘭を追い詰めていく。対する美蘭はスピードの乗った619。だが続くダイビングクロスボディはかわされ自爆に終わる。クームーの丸め込み攻勢を返しきった美蘭は、ビッグブーツを屈んでかわしMロールクラッチでスリーカウント。敗れたクームーは試合後も悪態をついていた…。

第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
羽多乃ナナミ&神姫楽ミサ vs デビー・カイテル&Himiko[INVA]

デビーとHimikoのInvader or Innovatorに、ナナミと神姫楽のぱぱぱ令和パーティーが激突!ぱぱぱの2人が仲良くリング上でポーズを決めれば、INVAが背後から襲撃。ゴングが鳴ると神姫楽へ反則上等の集中砲火だ。神姫楽がドロップキックで反撃してナナミにチェンジ。ナナミは力強いボディスラムや串刺しボディアタック。デビーはラリアットやビッグブーツで応戦しHimikoにチェンジ。Himikoは得意のリバースインディアンデスロックで足攻め。INVA加入で悪に染まりつつあるHimikoに闘志を燃やすナナミは、いつも以上の力を込めてエルボー。Himikoのギロチンをかわして胴締めスリーパーで捕獲。さらに胴締めドラゴンスリーパーに移行するがデビーがカットする。ナナミは追撃のボディアタック。赤コーナーから神姫楽が「ナナミさん、行きます!」とチェンジ要求。タッチを受けた神姫楽は雄叫び。アイドルらしからぬ猪突猛進タックルや鈍い音を鳴らすエルボーでパワフルファイト。Himikoのブルドッギングヘッドロックをすりぬけ「しゅっ!しゅっ!」と己を鼓舞するイノシシムーブから対角コーナーのHimikoへ猛ダッシュ。しかしこれをかわしたHimikoが今度こそのブルドッギングヘッドロック、そして剥がしたテーピングを使って首締め。レフェリーが気付くとしらばっくれ、デビーにタッチ。デビーがアイドルレスラーの神姫楽を小馬鹿にしながらヘアホイップ。神姫楽が怒りのタックルでデビーをなぎ倒し、ナナミとともにイノシシムーブからWタックル。さらにトレイン攻撃とぱぱぱコンビが畳み掛ける。神姫楽が右のラリアットでフォールするがデビーが自力キックアウト。神姫楽のダイビングセントーンはデビーがかわして自爆に。そこにHimikoがダイビングギロチン、デビーがニーアタックとINVAもチーム力を発揮。デビーのエスプレッソをショルダースルーに切り返した神姫楽がミサトンクラブ。Himikoがカットに入るが神姫楽が排除し、ナナミのデスバレードライバー、神姫楽のダイビングセントーンが次々とデビーを襲う!それでもしぶといタッグ王者のデビー。オーバーヘッドキックで神姫楽の動きを止め、Himikoのバックドロップにエスプレッソを続け、勝利をもぎ取った。

第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
梅咲遥vs小橋マリカ

アイドルとギャルの対決がフューチャーサイトで実現。ギャル好きで知られる(?)の今井レフェリーは口元が緩みっぱなし…。梅咲は「ちゃんとやれよ。ちゃんとやらなかったら、○るからな」とレフェリーに釘を刺す。
ゴングが鳴ると小橋が「かわいい~。もしかしてアイドルとか経験されてる的な感じ?私ギャルって言われるけどかわいいってあんまり言われなくてぇ…誰もがかわいいって言ってくれる王道アイドルポーズをちょちょたんから教わりたいと思ってぇ」と梅咲にアイドル講座を持ちかける。この誘いに乗ってしまったちょちょたん。ポーズを決めている間に小橋がスクールボーイ!カウント2で返した梅咲は「え、今ちゃんと見てました?!アイドルポーズが見たいなら、この会場にアイドルは遥だけじゃないんですよ」とアミスタにいるアイドルをリングに呼び込む。53歳のHimikoが颯爽と現れると今井レフェリーが「頭打ったのか」と冷たく言い放って追い払う…。アミスタにいるアイドルとは、第2試合に出場していた神姫楽ミサと、梅咲とともにアイドルユニット・シロツメクサに所属するリングアナウンサーの實石亜也子。小橋は3人のアイドルポーズを見学しながら「かわいい~」と拍手。しかしやはり後ろからスクールボーイ!カウント2で返した梅咲は、小橋とようやくプロレスで真向勝負!…のはずが、小橋にロープワーク6往復を強いられてしまい、水を飲んでいる間に小橋がリングから姿を消す。「おい!小橋マリカ!」と梅咲が消えた小橋を探し回っていると、場外から小橋が梅咲を引きずり落とす。場外乱闘が勃発すると、梅咲が久々の「アミスタ号」で小橋を翻弄してリングに帰還。リングでドロップキックを突き刺し、力一杯のエルボー。「ギャルの根性見せてみろや!」とアイドルが声を荒げるとギャルはギャルピースでサミング。2度目のサミングを狙う小橋のピースを踏み潰した梅咲が低空ドロップキックを突き刺すが、トップロープへ上がると小橋がデッドリードライブ。小橋が得意のフロントネックロックで梅咲を捕獲。ロープに伸びる梅咲の腕もクラッチした小橋がギブアップ寸前まで追い込むも、セコンドの神姫楽の声に導かれ梅咲が足をロープにかける。梅咲はキューティースペシャルで反撃。梅スプラッシュのフォールを切り返した小橋、そして梅咲はこれを切り抜けジャックナイフ。小橋がそれを切り返し、梅咲がまた切り返し…と丸め込みの応酬に。梅咲がバックスライドで小橋を転がし、流れるようにラ・マヒストラルを続けてスリーカウント。梅咲がアイドル根性でギャル根性を上回ってみせた。

メインイベントW.W.W.Dクリスタル選手権試合
[王者]香藤満月vsシャンシャン[挑戦者]
※第3代王者初防衛戦

炎華とのタイトルマッチは、試合途中のレフェリーストップにより不完全燃焼。やりきれない思いのままクリスタルティアラを手にした香藤満月。普段から仲が良く、ともにタッグ王座次期挑戦者組決定トーナメントにエントリーしていたシャンシャンが挑戦者に決定し戸惑う香藤だったが、炎華ともう一度戦うためには負けられない。シャンシャンはクリスタル挑戦は2度目。新台湾プロレスに所属しながら、大学の長期休暇時にはディアナマットで汗を流す留学生だ。明るく真面目な性格ですぐにディアナに打ち解け、レスラーとしてもめきめきと成長。「私はディアナの未来だと自信を持って言いたい」と意気込んだ。
ゴングが鳴り、先制したのはシャンシャン。ヘッドロックでぐいぐい絞っていく。すると香藤が早くも体格を活かした逆エビ固めで逆襲。ロープをやっと掴んだシャンシャンはボディプレスをかわして低空ドロップキック。しかしクロスボディを受けとめられてしまい、ボディプレスを浴びる。カサドーラも持ちこたえられたが、これはスタナーに切り返したシャンシャン。力で敵わないとみるや丸め込み攻勢に出る。香藤はそれをことごとく力でねじ伏せていき、カナディアンバックブリーカーで揺さぶる。ギブアップしないシャンシャンをコーナーに追い込み、バックエルボーにボディアタック、ドロップキックをお見舞い。シャンシャンも負けじとミサイルキックを発射。香藤もセカンドロープからダイビングボディプレスを発射するが、かわしたシャンシャンがダイビングクロスボディ。続いてエルボーの打ち合いとなるが、シャンシャンは香藤の重い一撃を受けて胸を押さえうずくまる。それでも気迫でエルボーを連発するシャンシャン。力で圧倒する香藤にランニングネックブリーカー、再びのダイビングクロスボディと連続攻撃でフォールしていくがカウントは2。香藤もクロスボディやセントーンで97キロをシャンシャンに浴びせ、今度こそのダイビングボディプレス。ぺちゃんこになったシャンシャンだが、根性で肩を上げる。すると香藤はシャンシャンをカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げ、足もクラッチしてリビルト・カナディアンバックブリーカー。耐えるシャンシャンのド根性を香藤のパワーが上回り、ギブアップを奪い初防衛に成功!
“戴冠”時にはサイズが合わなかったクリスタルティアラも、どうやら香藤サイズに調整された模様。守り抜いたティアラをしっかりと戴冠し、王者らしい姿で笑顔を見せた。炎華との完全燃焼・完全決着に向けて一歩前進だ。
マイクを持った香藤は、約束をしている人がいると明かす。その約束の人・美蘭がリングに現れ「初防衛おめでとうございます。次、挑戦させてください。私は初代王者決定トーナメントで決勝まで行ったけどチャンピオンになれなかった。その悔しさは今でも忘れてない。ディアナの未来として私がクリスタルを獲らなきゃいけないって思います」と、挑戦表明!美蘭は初代王者決定トーナメントは決勝でナナミに敗れ、第2回トーナメントでは無念のレフェリーストップで敗退。「高校生でクリスタルとタッグの二冠」と野望を語っている美蘭。三度目の正直でティアラ奪取なるか。香藤は約束通り快諾。「もちろんです!でも、27歳だってディアナの未来だぞー!」と、香藤もディアナの未来を背負う一人として戦う覚悟だ。タイトルマッチは9.14美蘭凱旋・板橋大会のメインで行うこととなった。
しかしここでまたも事件が発生。なんと佐藤綾子らINVAが乱入し、香藤、美蘭、シャンシャンを襲撃!梅咲やナナミも慌ててリングに上がる。INVAの暴挙に業を煮やした梅咲は「佐藤さんは考えがある、やりたいことがあるって最近チームを結成したみたいですけど。私にだって考えがあるんですよ。私はディアナのシングルチャンピオン。ディアナの王道を作り上げる」と、対抗チーム発足を宣言。「美蘭、シャンシャン。一緒に頑張っていかない?こんな奴らに負けないように頑張っていこう」と勧誘を受け、共鳴した美蘭とシャンシャン。梅咲はナナミにも「ナナミももちろん、一緒にやろう」握手を求めるが、ナナミはその手を払いのける。ナナミが佐藤をじっと見つめ、まさかのInvader or Innovator加入か…と思いきや佐藤に不意打ちの蹴り。ナナミは「佐藤さんは先輩として尊敬してるし超えたいと思ってます。でも試合中に凶器を使うチームと馴れ合うつもりもないし、まだタッグのベルトを取られたままなので、話は取り返してから。遥さんも、今までの自分だったらその手を取ってましたけど、遥さんとは同期だし、もう遥さんの背中を追って走ってるナナミではいられない。佐藤さんの改革でも、遥さんの王道とも違う、ディアナの伝統を守るチームを作る」とINVAへの敵意は燃やしつつも梅咲らとは合流せず、こちらも新たなチームでこの戦いに臨むことを堂々宣言。中学1年生でプロレスデビューしたナナミは約6年のキャリアを経て、しっかりと自身の歩むべき道を決めたようだ。香藤を仲間に入れ、リーダーとしてのスタートを切った。梅咲も「そうだよね。私もナナミには最高のライバルになってほしい。まだまだ抜かされる気はないけどお互い高めあっていこう」と、ナナミの決断を受け入れた。梅咲とナナミは2019年デビューの同期。数々のタイトルを手にした梅咲にナナミは水をあけられていたが、クリスタル戴冠以降急成長。W.W.W.Dタッグや他団体のベルトも巻き、存在感を増す一方だ。2人のライバル対決にも期待が高まった。デビー来日から目まぐるしく展開してきたディアナマット。チーム抗争がいよいよ本格化し、ますます目が離せない!