第一試合
シングルマッチ15分一本勝負 梅咲遥 vs 花穂ノ利
○梅咲遥(10分03秒 ラ・マヒストラル ) 花穂ノ利●
第二試合
シングルマッチ15分一本勝負 デビー・カイテル vs AKARI
△デビー・カイテル (時間切れドロー) AKARI△
6月のフューチャーサイトではタッグを結成し、息の合ったコンビプレーを見せていたが、この日はシングルで激突。序盤は互いにテクニックを惜しまず披露。見応えのある攻防を展開していくが、デビーが場外乱闘を仕掛けると、セコンドの佐藤も加わり大暴れ。場外カウントが始まるとリングに戻り、2人の攻防はますますヒートアップ。互いにスリーカウントを許さず、一歩も引かないまま時間が過ぎていく。時間切れを知らせるゴングが鳴り響いた。
第三試合
タッグマッチ20分一本勝負 羽多乃ナナミ&美蘭vs Himiko&シャンシャン
羽多乃ナナミ&美蘭(16分40秒 レフェリー裁定によりノーコンテスト) Himiko&シャンシャン
※第三試合の後、台湾からの留学生・Kuumu(クームー)が乱入。
佐藤綾子、デビー・カイテル、Himikoとともにチーム「Invader or Innovator(INVA)」の一員として活動する。
なお、7.27アミスタのXはKuumuとなる

セミファイナルでは事件が勃発!
まずは美蘭とシャンシャンが若手対決、そしてHimikoと美蘭の同期対決やナナミとHimikoによるギブアップ寸前の壮絶な打撃合戦など見どころ盛りだくさんで観客の反応も上々!ななみらんが久々ながら連携を華麗に決めると、Himikoとシャンシャンは言葉の壁に阻まれ(?)連携失敗…。フューチャーサイトらしい若手の奮闘が光り、美蘭とシャンシャンのマッチアップで試合時間が残り5分と迫り、ここでHimikoがまさかの行動に…。シャンシャンがHimikoにタッチするが、Himikoはなぜかシャンシャンに暴行!シャンシャンを場外に投げ落とすと、さらにセコンドの佐藤綾子とデビー・カイテルもリングに乱入。そしてもう一人、スラリと背の高い美女の姿が…。シャンシャンとナナミが珍しく激昂し、美蘭と梅咲が止めに入るも両軍の乱闘は収まらず。今井レフェリーが本部席に試合終了のゴングを要請し、試合はノーコンテストとなった。ゴングが打ち鳴らされてもますますヒートアップする選手たち。そんな中マイクを取ったのは梅咲だ。「おい、佐藤!てめーのやりたいことってこれかよ。大会ぶち壊して、セコンド介入して何が面白いんですか?」。デビー来日以降「私には考えがある」とたびたび話していたものの、その真意を明かしてこなかった佐藤。4.6タッグ王座戦でデビー乱入により盟友・中森華子から綾華終了を突きつけられてもなお「中森を裏切るつもりはない」「考えがある」と話すに留めていた。乱入や妨害を繰り返す佐藤に業を煮やした絶対センター・梅咲遥の声には怒りが滲み、会場は静まり返るが、佐藤は全く意に介さず。「これが私のやりたいことの1つ目」と切り出し、「皆さんに紹介します。台湾から来てくれました、クームーです」と謎の長身美女の正体はKuumu(クームー)であると明かす。6月14日に台湾でプロレスデビューしたばかりの新人だ。新台湾プロレスに所属しており、シャンシャンにとっては直属の後輩で共に切磋琢磨する仲間のはずだが…?「Invader or Innovator〜侵略者か変革者か〜、私たちのチームはこれからも人数増えます!皆さん乞うご期待!」と佐藤が高らかに宣言すると、またも乱闘に。なお、翌27日のアミスタ大会でクームーが日本デビューを果たすという。未発表となっていた第1試合のyappyのパートナーを務める。バックステージでは、佐藤が「私のやりたかったことの一つ目。新しいチームです。これからどんどん人が増えるんで、楽しみにしておいてください」と改めて今後のメンバー増を予告。続いてデビーが「佐藤さん、Himikoさん。あんたたちは素晴らしいレスラーよ。
Kuumuにプロレスを教えるには、この上ない人選だと思う。でもね、完璧なチームを作るには、私が欠かせない。そう、デビー・カイテルがね。この3人がそろったら無敵よ。Kuumu、あなた本気で学ぶつもりなら、覚悟しなさい。あんたの未来は、私たちが作るの。…で、Kuumu?なにか言いたいことでもあるの?」とクームーの言葉を促す。クームーは「台湾で鍛えたこの私が、ついに日本に乗り込んできたわ。プロレスを教わるなら、中途半端な人じゃ意味がない。お願いするのは、最強の先輩たちだけ。それが私のやり方よ。シャンシャン、準備できてる?次はリングで直接、あんたの覚悟を確かめさせてもらうわ」と新人にして自らを鍛え上げるためディアナマットに乗り込んできたことを明かしている。
この新チームがディアナを侵略するのか、変革するのか…新たな展開から目を離すな!
Invader or Innovator バックステージコメント
第四試合 メインイベント
W.W.W.Dクリスタル選手権試合 30分一本勝負
[王者]炎華vs香藤満月[挑戦者]
※第2代王者 初防衛戦

[王者]●炎華 (14分02秒 レフェリーストップ) 香藤満月○[挑戦者]
※第2代王者 初防衛に失敗。香藤が第3代王者となる
第2代王者が決定する前から挑戦表明していた香藤。王者決定トーナメントには参戦しなかったものの、戴冠のチャンスを迎えた。
挑戦者の香藤と王者の炎華は2023年デビューの同期。デビュー戦を白星で飾った炎華は、以降WAVE認定タッグ、POP、そしてクリスタルとタイトルを次々に獲得している若手実力派だ。敗れはしたがReginaやハイスピード王座にも挑戦している。対する香藤は初のタイトルマッチとなる。ここまでのシングル戦績は2戦で香藤の2敗。先を行く同期は良き友で良きライバル。追い付き追い越すためにも、負けたくない戦いが始まる!
まずは香藤が恵まれた体格を生かして先制攻撃!ボディアタックにドロップキックで炎華を場外へふっ飛ばし、観客席でもヒップドロップをお見舞い。炎華に大ダメージを与えてリングに戻った香藤。炎華は場外カウントが進む中、どうにかリングイン。リングでも香藤の猛攻は止まらない!炎華もスペースローリングエルボーや軽やかなドロップキックで反撃の狼煙を上げるが、香藤がキャメルクラッチで捕獲しペースを掴んで離さない。炎華がスリーパーで絞め落としにかかるも香藤がエスケープ。香藤がリードする展開が続くが、炎華も多彩な丸め込みや場外プランチャ、4連続ミサイルキックと食らいつく。4.27後楽園でのクリスタルトーナメント決勝でも脅威の粘りから逆転勝利でティアラを手にしている炎華は、試合終盤に向けてギアを上げる。エルボー合戦ではダブルスコアの体重差を感じさせない互角の打ち合いに。香藤がヒップドロップを投下し、炎華が根性で肩を上げる。若手らしくライバル心むき出しの好勝負となったが、ここでまさかの事態が。炎華が倒れたまま起き上がれず、試合は一時中断。ソフト今井レフェリーが状況を確認し、試合続行不可能と判断。香藤の初めてのタイトルマッチは思わぬ結末を迎えた。勝った、とはいえアクシデントによるレフェリーストップ。新王者に笑顔はないままマイクを持つ。「このような結果で、やり切れず…3代目クリスタルチャンピオンになりました。絶対に、炎華とはクリスタルとPOPをかけて、勝負をつけたいです」と、炎華との再戦を誓った。それでも、バックステージでは炎華の復活を待ちたいと笑顔でコメントし、ティアラはサイズが合わず「入りません!」と香藤らしく明るく締めくくった。ライバル対決はまだまだ続く!