第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs ブランキー真帆
○香藤満月 (9分44秒 リビルト・カナディアンバックブリーカー)ブランキー真帆●
初登場のブランキー真帆に、香藤満月が手荒く歓迎!
まずロックアップからロープに押し込むのは香藤。タックル連発を受けても微動だにせず、反撃の一発で真帆を吹っ飛ばしてみせた。香藤が逆エビ固めでしっかり腰を落とすと、97キロの重さに苦戦する真帆。なんとかロープに辿り着いたが、スタミナをかなり消耗した様子。果敢にエルボーを連発するが、香藤もやり返す。ならばと真帆はキックボクシングで培った鋭い蹴りで応戦。デビュー以来自力勝利がない真帆にとっては、キャリアが約1ヶ月違いの香藤との対戦はチャンスだ。連続の丸め込みやキック、関節技でがむしゃらに白星を狙う。香藤は腕十字が極りきるまえにエスケープし、ボディプレスを3連発。真帆の肩が上がると、ボディアタックやドロップキックで追撃する。カウンターの強烈なハイキックやヒザを食らうも、体格を活かしたセントーンを落とす。続くダイビングボディプレスをかわした真帆がラ・マヒストラル。2で返した香藤が真帆を担ぎ、カナディアンバックブリーカー。堪える真帆の足もがっちりクラッチし、ギブアップを奪った。
ショート動画:満月やったね!
第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
羽多乃ナナミ vs Himiko
○羽多乃ナナミ (11分41秒 片エビ固め) Himiko●
※ダイビングボディプレス
春のビッグマッチでは、先輩超えでタッグベルトを守り抜いたナナミ。シングルでもその強さをアピールした。
Himikoは握手…とみせかけて首固めで奇襲!この機に攻めまくるHimikoに、ナナミも応戦し序盤から白熱の展開に。ナナミの足攻めにHimikoも足攻め、ナナミがエルボーを打てばHimikoもエルボー。ナナミの力のこもった一撃で思わずうずくまるが、Himikoも渾身の一発でナナミを吹っ飛ばしてみせる。ブルドッギングヘッドロックは不発に終わるも、多彩な関節技や意表を突いた丸め込みでナナミを追い詰めていくHimiko。ナナミはスリーパーで厳しく絞り形勢逆転。命からがらロープに足を伸ばしたHimikoはボディアタックをかわして、バックドロップにギロチンの連続攻撃。キックアウトしたナナミは再びのスリーパー。リング中央で捕獲し、今度こそエスケープは許さない。ここであえて技を解いたナナミは初披露のドラゴンスリーパー!堪えるHimikoに、胴締めも加えたナナミ。Himikoは遠のく意識の中、ロープに足がかかる。脱出はできたもののスタミナを削られたHimiko。ナナミは容赦なくダイビングボディプレス2連発で圧殺。王者らしく貫禄勝利だ。
ショート動画:ナナミ、王者の貫録見せた!
第3試合 6人タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&NENE&米山香織vs ジャガー横田&佐藤綾子&デビー・カイテル
井上京子&●NENE&米山香織(13分58秒 体固め) ジャガー横田&佐藤綾子&デビー・カイテル○
※エスプレッソ
ジャガー横田はパイプ椅子、佐藤綾子はおぼん、デビーはコーヒーを持って入場。危険な香りの初トリオとなった。対するは京子とNENEに米山を加えた、対照的に明るく賑やかなチームだ。
先陣を切るのは京子とデビー。デビーの背後のジャガーを警戒しまくりながらも組み合った京子は、やはり怪力で押していく。デビーをロープに押し込むと割って入る佐藤。すかさず米山とNENEが飛び出し、デビーを袋叩きに!ダンシングツリーでデビーの足首を極める京子だが、今度はジャガーが京子を襲う!デビーが京子を青コーナーに連行すると、ジャガーと佐藤が反則で京子を捕まえ離さない。キレた京子は佐藤を赤コーナーへ連行し、米山にチェンジ。米山が佐藤の腕を極めるとまたもジャガー登場。ジャガーの反則三昧に怒りが収まらない京子は今井レフェリーに詰め寄るが、その隙にもジャガーと佐藤はやりたい放題。場内は京子の怒号と米山の悲鳴がこだまする…。米山からタッチを受けたNENEが連続ドロップキックで飛び出すが、佐藤は容赦なくボディスラムでマットに叩きつけ、コーナーで顔面蹴り。NENEは無法地帯のリングで真っ向勝負のクロスボディを放ち、京子にチェンジする。京子1人に佐藤とデビーの2人がかりで向かっていくが、京子は両腕のラリアットで迎撃。佐藤がジャパニーズレッグロールクラッチでフォールし、カウントは2に終わるが、その間におぼんを準備するジャガー。キックアウトした京子はいきなりおぼん攻撃の餌食になってしまう。全く見ていないレフェリーにセコンド陣が猛抗議しているうちに、リング上にはパイプ椅子が登場!ジャガーと佐藤のクライシスコンビはおぼんにパイプ椅子に、凶器攻撃の嵐。受けまくった京子は怒りのラリアット!さらにジャガーの卍固めを強引に跳ね返し、モンゴリアンチョップをお見舞い。猛反撃の京子からタッチを受けた米山も奇声とともにモンゴリアンチョップからぐるぐるパンチ!しかしジャガーがかかと落としを米山の脳天に3発も落とし、追い討ちの浴びせ蹴り。ジャガーの暴れっぷりにセコンドからは悲鳴。米山は自力で肩を上げるが、お次はデビーが串刺しラリアットにスライディングエルボー、噛み付き攻撃とこちらも大暴れ。米山も噛み付いて応戦し、京子との連携でフォール。デビーがキックアウトすると、米山からNENEにチェンジ。デビーは小学生相手でも容赦ナシ。NENEは必死に食らいつき、京子がアシスト。ジャガー1人で米山と京子をリング外へ落とすと、読んでいたようにそこには佐藤が。ジャガーと佐藤が京子と米山を場外で押さえ、リング上はNENEとデビーの一騎討ちに!デビーはNENEのドロップキックをかわしてヒザを突き刺し、WアームからNENEをマットに叩きつける「エスプレッソ」でフィニッシュ。勝った3人は余裕の表情で勝ち名乗りを受けた。
ショート動画:決着の瞬間…!!
第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&世羅りさvsマコトユマ&網倉理奈
○梅咲遥&世羅りさ (15分48秒 ウラカン・ラナ) マコトユマ●&網倉理奈
「昨日の敵は今日のなんちゃらみたいな…?いや〜でもなぁ〜…違うよなぁ〜」――梅咲がそうぼやくのも無理はない?1週間前の後楽園大会ではシングル王座を懸けて争い、激闘の末に梅咲が世羅にV1の白星献上。その2人がなぜかタッグを組むことに…。ところが、リング上に現れたのは梅咲と入れ替わるように欠場となってしまった美蘭…のコスチュームを着た梅咲!梅咲は世羅とともに「ブルーオーキッド」とコールされ、美蘭になりきって先発する。ゴングが鳴ると世羅は「ワシの美蘭ちゃんはなぁ!タックルで相手をバタバタなぎ倒すんだよ!」とあり得ないイメージを押し付け、言われるがまま梅咲はマコトにタックル!慣れないタックルで全くなぎ倒すことはできず…。マコトは慣れたタックルで梅咲をあっさりなぎ倒す。梅咲はエルボーや弓矢固め、ドロップキックと自身の得意技で反撃して世羅にチェンジ。世羅がニードロップや串刺しエルボーなどで主導権を握るが、マコトもレスリング仕込みのリフトで世羅をコーナーに叩きつけ、串刺しドロップキックで一矢報い網倉にチェンジ。シングル王者の世羅とタッグ王者の網倉が注目のマッチアップ…だが、世羅が網倉を捕まえ「ワシの美蘭ちゃんなら、めっちゃグーで殴るぞ」と誰も見たことのない美蘭像を語り、触発されてしまった梅咲は網倉にグーパンチ連発。明らかに美蘭の動きではないが、「グー!」と誇らしげに拳を突き上げる。そして世羅のリバースニードロップ、梅咲のミサイルキックと続けていくブルーオーキッド(?)。網倉は逆水平チョップを打ち、「来いよ梅咲!」と挑発すると梅咲は「梅咲じゃねぇよ!」と破壊力満点のエルボー。網倉はWチョップで応戦し、助太刀に入った世羅も返り討ちに。網倉が梅咲を豪快なサイドスープレックスでぶん投げ、替わって入ったマコトが連続タックル。ブルーオーキッド(?)は連携不発や誤爆で自らピンチを招き、梅咲がマコトのミサイルキックに網倉のダイビングセントーン、さらに2人の合体わー!プレスまで浴びてしまうが…。パートナーと息が合わなくても勝負強いのが絶対センター。世羅が網倉を押さえるうちに、美蘭の得意技であるウラカン・ラナで電光石火のスリーカウント。セコンドの美蘭(本物)にかけよって笑顔を見せた。
勝った梅咲はマイクを持ち「おい!最後のウラカン見たかよ!この日のために練習したんだよ!美蘭に見えるだろ!」と本性を現し声を荒げる。世羅は「騙された…最後の、梅咲遥ってコールまで気付かなかったよ~」とすっとぼけつつ、「美蘭もどきと組んで勝てたってことは、美蘭が復帰したらブルーオーキッドでタッグ挑戦!待ってるからな!」と、左肘の脱臼により約3ヶ月の欠場となった美蘭にエールを送った。
ショート動画:ブルーオーキッド(?)入場! / 美蘭はこんなことやらない / これは美蘭だ!!