※井上京子は海外遠征のため欠場
※美蘭が4.18アミスタで負傷したため欠場。一部のカードが変更となる
美蘭 欠場のご挨拶
まずは欠場となった美蘭がご挨拶。「先日のフューチャーサイトで左肘を脱臼してしまいました。復帰したばかりで後楽園大会も近い中、このようなことになってしまい申し訳ありません。しっかり治して元気な美蘭で試合したいと思っていますので、その時は応援に来てください」。そして美蘭欠場の穴を埋める“X”を発表!「私の代わりに出場してくれるXは…香藤満月選手です!」!!なんと香藤は一日2試合を行うこととなった。「皆さんで香藤満月選手を応援してくれると嬉しいです」と、代打を務める後輩へエールを送った。
動画: 美蘭から皆様へ…
第1試合タッグマッチ20分一本勝負NENE&DASH・チサコVS X&尾﨑妹加
※美蘭欠場により、代替選手はXとする。当日発表。
●NENE&DASH・チサコ(12分3秒 アルゼンチンバックブリーカー)
X=香藤満月&尾﨑妹加○
小学生レスラーのNENEとDASH・チサコの斬新すぎるタッグが実現。対角にはパワーファイターの尾﨑、そして美蘭の代打を務める香藤。見所盛りだくさんのオープニングマッチとなった。
NENEが威勢よく「行きます」と先陣を切るが、青コーナーからは香藤が登場。ヤバすぎる体重差に、さすがにチサコがストップをかける。「やめといた方がいい…」。こうして香藤とチサコのマッチアップでゴング!力比べでは香藤がチサコを押しきり、ならばとチサコはヘッドロックでぐいぐい絞る。チサコをお腹で弾き飛ばした香藤だったが、チサコの串刺し低空ドロップキックの餌食に。NENEとチサコのトレイン攻撃が決まり、チサコからNENEにチェンジ。体重差に臆せずドロップキックで果敢に攻めるNENE。しかし香藤は重さを活かして逆エビ固め。するとチサコが飛び出し、激しく蹴りを入れてNENEを救出。香藤に代わって尾﨑が出ると、NENEデビュー戦以来久々の対戦に。NENEは尾﨑のキャメルクラッチを耐えきるが、尾﨑は反撃を全く許さず香藤にチェンジ。香藤もNENEを軽々持ち上げるが、後ろからチサコがドロップキックでアシスト。チサコはさらにミサイルキック、低空ドロップキックと続け、尾﨑と香藤の誤爆を誘いバックエルボー。もう一発のミサイルキックで香藤を吹っ飛ばし、NENEのダイビングボディアタックを好アシスト。NENEの見せ場もしっかり作りつつ攻めていくチサコの試合巧者ぶりが光る。香藤はボディプレスで一矢報い、尾﨑にチェンジ。尾﨑とチサコはこれが初対戦。尾﨑の連続セントーン、エルボーの打ち合い、チサコの低空ドロップキックはどれも大迫力。ここでチサコから試合を託されたNENEは尾﨑にクロスボディを連続で浴びせる。懸命に戦うNENEにチサコは発破をかけ続け、NENEがフォールされるとすかさずカット。尾﨑に成長を見せつけるべく、丸め込みやドロップキック、ダイビングボディアタック、エルボーと力の限り攻めるNENE。しかしカットに入るチサコを香藤が排除し、尾﨑がNENEを担いでアルゼンチンバックブリーカー。粘るNENEだったがギブアップを喫した。勝った尾﨑は香藤に「2試合頑張って」とエールを送った。
第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
デボラK引退ロードVol.8
佐藤綾子 VS デボラK
○佐藤綾子 (14分46秒 ドラゴンスープレックスホールド) デボラK●
4.27後楽園で引退するデボラ。この日が最後のアミスタ大会出場となった。その相手は、大好きな佐藤綾子。昨年11月には「後輩が誇れる先輩にならないと」「無関心が一番かわいそうだから」とデボラの奮起を促すべく、あえて厳しい言葉を投げかけている。この日の試合に向けて、佐藤はあらためて「試合、動けるの?道場で見かけない」と指摘。最後の対戦で、デボラは佐藤を見返すことはできるのか。
序盤の静かなグラウンドの攻防では佐藤が優位に。デボラがロープに手を伸ばすと、腕をクラッチしてエスケープを許さない佐藤。デボラがフォールを宣言するが佐藤の肩はマットについておらずノーフォール。佐藤のテクニックに持ち前のパワーで対抗しようともがくデボラ。やっとロープに逃げたデボラに低空ドロップキックを突き刺し場外に蹴落とした佐藤。佐藤は場外戦でも試合の主導権を離さず、デボラを壁や柱に打ち付け、観客席に放り投げる。これにはデボラもパイプ椅子で応戦。激しい乱闘となり、場外カウントが始まると佐藤はデボラをリングに投げ入れ、デボラの力一杯のエルボーを受ける。デボラの反撃に観客席からは拍手も起こるが、それをかき消すように佐藤のビッグブーツがデボラの顔面直撃。デボラはタックルで佐藤を倒し、マウントポジションからエルボー連発。すると体を入れ替えた佐藤もやり返す。佐藤のミサイルキックで派手に吹っ飛んだデボラだが、このフォールは意地でキックアウト。デボラが佐藤を極楽固めで捕らえると、試合時間残り2分のアナウンス。あえて技を解いたデボラはバックフリップやジャーマンスープレックスで佐藤をマットに叩きつける。残り1分がアナウンスされる中、佐藤のおぼんを奪ったデボラ。デボラが佐藤の脳天をおぼんで5発殴打すれば、佐藤もおぼんで殴り返し、さらにはボコボコになってしまったおぼんを投げつける。トドメはドラゴンスープレックスホールド。最後の対戦でも容赦なく、デボラをマットに沈めた。佐藤はデボラと軽く握手をかわして引き上げていった。プロレスラーとして残すところ1試合、井上京子との引退試合のみとなったデボラに、佐藤からの餞別だ。
第3試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 VS マコトユマ
○香藤満月 (7分28秒 エビ固め) マコトユマ●
※ドロップキック
同日デビューの若手2人がシングルマッチで激突!香藤はこの日2試合目に臨む。
ゴングが鳴るとまさに文字通り、タックルで激突。互いに倒れず、マコトが連続ドロップキックからしつこい押さえ込みでフォールする。これを返した香藤は逆エビ固め。マコトがロープに逃げても、95キロの体で踏みつける。気迫のエルボー合戦から香藤はカナディアン狙い。マコトがショルダースルーに切り返し、雄叫びをあげる。続く飛行機投げ、ジャックナイフはカウント2に終わる。マコトがエルボーを打つと「もっと来いよ!もっと!」と煽る香藤。お返しとばかりに渾身のエルボーを打ち、マコトを持上げコーナーに設置。そこに猛突進で串刺しボディアタック。トドメのボディプレス発射準備の香藤をデッドリードライブで投げ落としたマコトだが、得意のリフトは上がらず。セコンドの「押し込め!」の言葉通りに電車道でコーナーに押し込み、串刺しドロップキック。続いてエルボードロップを投下してフォールするもカウントは2。ならばとミサイルキックで香藤を吹っ飛ばすが、これもカウント2。香藤は向かってくるマコトを大きなお腹で弾き返し、ボディプレスで連発で押し潰す。そして大迫力のドロップキックからの力いっぱいのエビ固めでフォールし、暴れるマコトを押さえきって香藤が勝利した。
試合後、珍しくマイクを持った香藤。「第1試合は妹加さんのおかげですけど勝ちました。第3試合は全部出しきれなかったけど同期からスリー取りました」と切り出し、「今回のクリスタルトーナメントは参加することもできず、悔しい思いをしました。今日勝てたら言いたいことがあって頑張りました。4月27日、ソイ君と炎華がクリスタルの決勝戦、第2代のチャンピオンを決める戦いをするんですけど。1人目の挑戦者として、タイトルマッチを早々に組んでいただきたく!どなたか偉い人、お願いできないでしょうか!」と挑戦表明。クリスタル王座はキャリア3年未満または25歳以下の選手が挑戦できる…はずだが、なぜか香藤は新王者決定トーナメントにエントリーできず。ディアナの偉い人に思いの丈をぶつけたが、社長の井上京子はアメリカ・ラスベガスへ遠征中のため不在。フューチャーサイト総監修の佐藤にも決定権はないらしい…。香藤はこの思いをSNSで拡散して偉い人にまで届けてほしいとファンに頭を下げた。しかしSNS上では思わぬ動きが。なんと井上京子はこの試合を配信でリアルタイム視聴していた!「いまラスベガスでリアルで配信で見てました!たぶんあたしかな?どなたか偉い人って。良いのでは?」と香藤の写真付きでSNSにリアルタイム投稿。偉い人の許可を得て、第2代王者より先に挑戦者が決定。クリスタルティアラの他団体流出は避けられない状況となったが、後楽園で炎華が勝てば初防衛戦は2023年デビューの同期対決、ソイが勝てば若手パワーファイター対決と、どちらも楽しみなカードだ。他団体への参戦も増え、順調に経験値を積んできた香藤だけに、大きな大きな期待がかかる。まずは4.27後楽園での決勝戦に注目だ。
動画:香藤のマイク
メインイベント タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&網倉理奈VS Himiko &デビー・カイテル
○ななみ&網倉理奈(14分5秒 片エビ固め)
Himiko● &デビー・カイテル※ダイビングボディプレス
ななみと網倉理奈のタッグチーム「にじゅうまる」が前哨戦で勝利。後楽園での初防衛戦に弾みをつけた。
今井レフェリーに何かと難癖をつけるデビーは、この日もレフェリーチェックを受け付けず。ななみに「来いよデビー」と煽られても意に介さず、先発はHimikoに。相変わらずデビーは自分のペースを崩さない。ゴングが鳴ると網倉がデビーをリングに引きずり込み、HimikoとデビーにWわー!プレスでにじゅうまるのペースに。ななみがHimikoを捕まえ逆エビ固めで絞るが、エスケープしたHimikoがドロップキック。デビーにチェンジ。デビーが相手となるとますます燃えるななみはエルボーを連打。網倉にチェンジすると、デビーがコーナーに追い込み激しく蹴りを入れる。網倉がタックルで反撃するがデビーがカニ挟みからスライディングエルボー。タッチを受けたHimikoはギロチンを投下。網倉は逆水平チョップ、タックル、ボディプレスと体格を活かしたパワフルファイトで猛反撃。対するHimikoはヒザ狙いの低空ドロップキック、アンクルホールド、ヒザ十字と網倉の足に集中攻撃だ。古傷をえぐられる網倉がロープに逃げても、Himikoはリバースインディアンデスロックで攻め手を緩めない。網倉のピンチにななみが加勢するが、Himikoがドロップキックで2人まとめて吹っ飛ばす。Himikoからタッチを受けたデビーは逆水平チョップ。網倉もチョップでやり返し、デビーをコーナーに設置し串刺しボディアタック。さらにサイドスープレックスをお見舞いしてななみにチェンジ。ななみは得意のタックルでデビーをなぎ倒すが、デビーもラリアットでななみを倒し、さらにニーアタックを前方から背後から次々に突き刺す。ななみが豪快な裏投げでデビーをマットに叩きつければ、デビーはまたもヒザ攻撃。このフォールを返されたデビーはロープの反動でななみに猛然とダッシュし顔面蹴り。デビーがフォール…と思いきや、エプロンで待ち構えていたHimikoがデビーのロープワークの際にタッチしており、試合権がHimikoに移っていたためノーフォールとなってしまう。デビーは憤慨しながらも渋々Himikoにチェンジ。Himikoがレッグシザーズネックロックでななみの首を極め、デビーも顔面蹴り加勢していたぶる。Himikoが河津掛けでななみを寝かせコーナーに上るが、ギロチン投下は網倉が阻止。Himikoとデビーの連携攻撃は決まらず、ななみがHimikoをスリーパーで捕獲。これはデビーがカット。Himikoのブルドッギングヘッドロックをすかしたななみのセブンスリーホールドもデビーのカットが間に合う。再びのHimikoとデビーの連携もにじゅうまるに破られてしまうが、ななみのダイビングボディプレスはHimikoが回避し自爆に。このチャンスでHimikoが丸め込み連発でななみを追い込んだものの、ななみが今度こそのダイビングボディプレスでHimikoを仕留めた。デビーはHimikoに怒りをあらわにしながら早々にリングをあとにした。勝ったにじゅうまるの2人は笑顔で抱き合って喜びをかみしめ、防衛戦へ準備万端だ。いざ、後楽園ホールへ!