※都合により試合順が変更になりました
第1試合タッグマッチ20分一本勝負
Himiko &タバタVSデビー・カイテル&世羅りさ

Himiko &●タバタ(13分11秒 花夢の山)デビー・カイテル&世羅りさ○
第一試合はメキシコ、アイルランド、そして日本と国際色豊かなタッグマッチ。
デビーはソフト今井レフェリーに「Don’t touch」「Look」と目視のみのチェックを要求。今井レフェリーは4人を目でしっかり確認し、試合開始のゴング!Himikoと世羅が先発し、まずは世羅がリード。Himikoをコーナーに追い込み反則攻撃。Himikoもドロップキックで反撃しタバタに「Vamos!」とチェンジ。世羅は「バモスってどういう意味じゃ」とタバタをリバースカンパーナで揺さぶる。「Vamos」の合図でデビーにチェンジ。デビーとタバタの貴重なマッチアップとなった。タバタがメキシコ流のテクニックでデビーを翻弄。2人のハイスピードな攻防にファンは拍手喝采。Himikoが「Vamos」と手を上げるとタバタがタッチ。Himikoも新たに習得した技を駆使してタバタとの連携を決める。デビーは反則を交えコブラクラッチでHimikoを捕まえるが、Himikoの足がロープに伸びる。世羅が「代わろう。代わろうってわかる?」と日本語でデビーに問いかけるが全く伝わらず、仕方なく強引にチェンジ。世羅がセラリズムバスターでHimikoを設置しリバースニードロップを投下するがHimikoが回避。このチャンスにHimikoが関節技で世羅を絞る。デビーを警戒したHimikoはタバタに「(デビーを)押さえにいけ!」。しかしこれも全く伝わらず…。「押さえにいけー!誰か…スペイン語で言ってくれー!」と大絶叫。会場内に誰もスペイン語堪能な者はおらず、そのうちに世羅が「Vamos…」とエスケープ。言葉の壁に阻まれたHimikoは変則ロープワークからブルドッギングヘッドロックを世羅にお見舞いし、タバタにチェンジ。タバタが変形スタナーからジャベで世羅を絞る。するとデビーが飛び出すが、そのデビーにHimikoがHIGAMIクラッチ。タバタとHimikoがW攻撃を狙うが、世羅とデビーが鮮やかな連携で返り討ちに。タバタは強烈なエルボーで反撃し逆さ押さえ込みや低空ドロップキック、エプロンからロープを飛び越えてプレスと猛攻。タバタのラ・マヒストラルから世羅との丸め込みの応酬に。世羅がスクールボーイを返されると花夢の山でクルリ。Himikoがカットに飛び込むもわずかに届かずスリーカウント。世羅は言葉の意味は分かっていないが自信ありげに「Vamos!」と雄叫びを上げてリングを下りた。
第2試合 クリスタルトーナメント2回戦
20分一本勝負 美蘭VSソイ

●美蘭(5分10秒 レフェリーストップ)ソイ○
※ソイがトーナメント決勝に進出
クリスタルティアラを巡るトーナメントは準決勝へ。シードの美蘭はここからの登場だ。対するはNENEとの一回戦を突破し、準決勝へ駒を進めたソイ。初顔合わせはスピードとパワーの戦いとなる。まずはロックアップからの力比べはソイが圧倒。美蘭は体を入れ替え、ロープの反動を使ってクロスボディを浴びせるが、ソイが弾き返す。美蘭の首投げを持ちこたえ、ヘッドロックでぐいぐい絞るソイ。パワーでは敵わないとみるや、美蘭はソイの足を踏みつけて脱出。美蘭の突進を受けとめてみせたソイはタックル一発で美蘭を吹っ飛ばす。ソイが美蘭をコーナーに振っただけで、凄まじい勢いでコーナーマットに打ち付けられた美蘭は大ダメージ。ソイがしっかりと腰を落とした逆エビ固めで絞り、美蘭は懸命にロープブレイク。ソイのパワフルファイトに大苦戦の美蘭はセカンドロープに飛び乗ってクロスボディ。続けてドロップキックを放つが、ここで事件が発生。美蘭が起き上がれず、その様子を確認したソフト今井レフェリーはレフェリーストップを告げた。試合終了のゴングが鳴り、美蘭はセコンド陣によってリング外へ。病院へ搬送されることとなった。美蘭は無念の敗退、ソイは消化不良ながら決勝へ進出。会場の外へと運ばれていく美蘭をリング上から見送ったソイは深々とお辞儀をして引き上げていった。試合後は「自分は勝者ではないです。美蘭さんが敗者でもない。また闘える日まで、待っています」と自身のSNSに投稿。美蘭の復活を待ちながら、4.27後楽園での決勝に臨む。
なお、美蘭は左肘の脱臼とみられ、欠場期間などは精密検査後に正式に発表の予定。4.20アミスタおよび4.27後楽園は欠場となった。
第3試合 クリスタルトーナメント2回戦
20分一本勝負 マコトユマVS炎華

●マコトユマ(9分20秒 ヒロギョプサル)炎華○
※炎華がトーナメント決勝に進出
美蘭負傷の緊急事態にざわめく中、セミファイナルはこちらもクリスタル王座を狙う若手2人の対決だ。2人は2023年デビュー。「TKDJ」としてタッグを組んだこともあるが、炎華は現POP王者。一方のマコトは未だ自力勝利がなく、同期に水をあけられている状況。ここで一矢報いたいところだ。
ゴングが鳴るといきなりエルボーの打ち合い。マコトはリフトで炎華をコーナに叩きつけ、さらにタックル。初披露のエルボードロップでフォールするがカウントは2。炎華は軽やかなドロップキックやスペースローリングエルボー、STFとデビュー時から磨いてきた技で猛反撃。炎華がミサイルキックでフォールするとマコトが横十字固めに切り返す。これは炎華がキックアウト。炎華はもう一発を狙いコーナー上へ。マコトがデッドリードライブで投げ落とすと、気持ちと気持ちをぶつけ合うエルボー合戦に。炎華がタイムマシンを狙うがマコトが乗車拒否で押し潰してフォール。炎華が間一髪肩を上げるとマコトがコンバインで絞り、ギブアップ寸前に追い込む。マコトはロープに手を伸ばす炎華を引きずってリング中央へ。しっかりと腰を落とすが力を振り絞った炎華がなんとかエスケープ。マコトは飛行機投げでフォールするがしぶとい炎華。終盤に驚異的な粘りを見せた炎華がヒロギョプサルで丸め込み、決勝進出を決めた。POPとクリスタルの二冠王者へ、あと1勝!マコトは悔しさをあわらにしながら引き上げた。
メインイベント タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&網倉理奈VS香藤満月&杏ちゃむ

○ななみ&網倉理奈(14分45秒 片エビ固め)香藤満月●&杏ちゃむ
※ダイビングボディプレス
メインイベントにはにじゅうまるが登場!4.6アミスタでの王座戦を制し、新タッグ王者となったにじゅうまるがベルトをお披露目だ。対するは杏ちゃむと香藤満月の「あんまん」タッグ(?)。
まずはあんまんの饅頭担当(?)香藤とななみが先発。ロックアップからあっという間にななみをロープに押し込む香藤。クリーンブレイクから再びのロックアップ、今度は網倉が加勢してにじゅうまるが押し込む。そのまま香藤をロープにはりつけたが、杏ちゃむが飛び出し、初タッグながらあんまんのコンビネーションが炸裂。しかしチームワークでは負けられないにじゅうまるが息ぴったりWわー!プレス。杏ちゃむとななみのマッチアップでは、杏ちゃむが「関節技の天使」らしくテクニックでななみを上回ってみせる。ななみも得意のタックルで杏ちゃむを倒し、網倉にチェンジ。杏ちゃむは香藤にチェンジし、近隣住民にとっては迷惑な(?)大声自慢の2人がタックルでぶつかり合う。まずは網倉が上回るが、香藤も網倉を倒し、ヒップドロップ。香藤のセントーンをかわした網倉がセントーン。香藤も今度こそセントーンを投下。香藤と網倉の肉弾戦から杏ちゃむが軽快な動きで翻弄し、腕十字に捕らえる。杏ちゃむの関節技を警戒したななみがすぐさまカットすると、香藤が巨体で突進しにじゅうまるをなぎ倒す。さらに杏ちゃむを網倉に向かって軽々と投げ落とし、「まだまだちゃむ~!」と叫びながら合体おんぶプレス。あんまんのトレイン攻撃をかわした網倉は、倒れた杏ちゃむにお返しとばかりに香藤を投げ落とそうとするが…投げられそうになったら投げ返す!香藤のプロレスラーの本能が目を覚ましてしまい(?)、杏ちゃむの上に網倉を投げ落としてしまう。香藤は悪びれる様子もなく「ちゃむしっかりして!」。思わぬチャンスを迎えたにじゅうまる。ななみがエルボーやタックル、ノーザンライトスープレックスで攻めていくが、杏ちゃむはハイキックでななみの側頭部を撃ち抜き香藤にチェンジ。香藤はドロップキックや連続ボディプレスでななみを押し潰していく。さらにカナディアンバックブリーカーで揺さぶり、ななみをコーナー下に設置。そこに杏ちゃむがダイビングフットスタンプを突き刺す。おまけに香藤がボディプレスを投下。ななみのピンチは網倉がカットしカウント2。網倉は杏ちゃむをリング外へ投げ飛ばし、香藤を転ばそうとするが、網倉のカニ挟みではびくともしない95キロの香藤。ななみのカニ挟みでは転んだ香藤。網倉が「凄いパワーだ、ななみ…」と驚きながら、おんぶわー!プレス。香藤も負けじとクロスボディで2人まとめてなぎ倒す。杏ちゃむの力を借りながら、タッグ王者相手に大奮闘の香藤。しかしななみがトップロープからダイビングボディプレスを発射し、貫禄勝利。タッグ王者としての初陣を白星で飾った。