【試合結果】2025年3月23日(日)アミスタ大会vol.82

第1試合シングルマッチ15分一本勝負
NENE vs 米山香織

NENEが「ディアナ初の小学生レスラー」とコールされ、驚きを隠せない米山。ゴングが鳴ると米山コールを煽るが、観客の声は次第にNENEコールに…。大NENEコールに笑顔を見せるNENE。米山は「うるせー!」と観客を黙らせ、「人気で敵わないなら、力勝負だ!来い!プロレス教えてやる!」と手四つに組むが、「力勝負」はブラフ。大人気なくNENEの足を踏みつける。ズルい米山には大ブーイングが発生。NENEはドロップキックでお返ししていくが、米山はサミングでNENEの動きを止め、さらにキャメルクラッチで髪を引っ張るなど、小学生相手に容赦なさすぎる米山…。NENEはキャメルクラッチをやり返し、さらにエルボー連打で米山を追い詰めていく。米山はロープにしがみついてエスケープし、モンゴリアンチョップや反則のぐるぐるパンチ。この反則にはまたもブーイング。NENEがスクールボーイなどで丸め込んでいくが、返しきった米山はぐるんちょで鮮やかスリーカウント。ゴキゲンにリングをあとにした。

動画:NENEコール発生!

第2試合 シングルマッチ15分一本勝負
香藤満月 vs 本間多恵

5.25香藤満月凱旋・名古屋大会のチケットが発売になったタイミングで愛知県出身の2人がシングルマッチで激突。名古屋大会のPRもかねて(?)、2人の個性をアピールした。
95キロとコールされた香藤だが、実際は増量しており97キロだと告白…。まずはがっちりロックアップ。香藤は97キロの重みを存分に活かし、あっという間に本間をロープに押し込む。本間はバックをとったものの、ふくよかなウエストに「手が回らない」とクラッチできず…ならばとヘッドロックでぐいぐい絞る。香藤は本間を何度も踏みつけ、ボディプレスでぺっちゃんこに。さらにしっかり腰を落とした逆片エビ固めでエスケープをなかなか許さず。懸命にロープに手を伸ばす本間をリング中央に引きずる香藤だが、その隙をついて本間が腕十字で香藤を捕獲。本間は得意のサブミッションで次々と香藤を追い詰め一気に形勢逆転。ロープに足が届いた香藤は痛む腕でエルボー。本間もエルボーでやり返し、激しい打ち合いに。力では香藤が上回ったものの、香藤のエルボーを受け止めアームブリーカーに切り返した本間。あの手この手で香藤の腕を狙う。香藤はボディアタックやドロップキック、カナディアンバックブリーカーと重さを武器にパワフルファイト。しかし香藤が突進するのを見透かしたかのように本間が飛び付き、腕十字でギブアップを奪った。「負けたくない!もう一回!」と駄々をこねる香藤に本間は「シングル以外で…」。ダメージを引きずりながら勝ち名乗りを受けた。地元での2人の活躍もお楽しみに!

動画:香藤のパワフルファイト!

第3試合 3WAYマッチ15分一本勝負
ジャガー横田 vs デボラK vs 尾﨑妹加

デボラ引退ロードにやはりこの人は欠かせない!“全女”時代、デボラのデビュー戦の相手を務めたジャガー横田が最後の対戦だ。そしてもう一人は尾﨑妹加。デボラが2人に「今日が最後だと思います。よろしくお願いします」と握手を求めると、尾﨑は「悲しい…」と苦笑。試合が始まるとジャガーと尾﨑はデボラに集中砲火!今井レフェリーの「ダメですよ」を完全に無視し反則を交えながらデボラをいたぶる。デボラは全く反撃させてもらえないまま、2対1のハンディキャップマッチの様相に…。しかしおよそ5分が経過した頃、展開が急変。ジャガーのブレーンバスターをデボラが持ちこたえると、尾﨑がデボラの方に加勢しWブレーンバスター!ジャガーは場外に転げ落ち、尾﨑とデボラとの一対一に。尾﨑がキャメルクラッチでデボラを絞ると、帰還したジャガーは尾﨑を蹴飛ばす。尾﨑は得意のラリアットやアルゼンチンバックブリーカーでジャガーを襲う。するとジャガーはコブラツイスト。そこにデボラがチョップでカットに入る。デボラがジャガーに極楽固め、尾﨑がラリアットでカット。3WAYらしい展開が続き、残り時間5分のアナウンス。「こいつやっつけないと…」と最後にデボラと尾﨑が手を組むことに。しかし2人の連携はジャガーが巧みに誤爆を誘い、尾﨑の排除に成功。その隙にジャガーがデボラを丸め込んでスリーカウント。最後だろうと容赦なく、無類の強さを見せつけた。
自身のテーマ曲が流れる中、ジャガーは尾﨑と共にリング上で仰向けに寝転ぶ。「えっ…マジですか」と狼狽えるデボラだったが、感謝を込めてフォール。今井レフェリーが両腕でマットを3回叩き、勝利のゴングが打ち鳴らされる。
涙ぐみながら座礼するデボラの肩を叩き、ジャガーは「私は他のスケジュールもあって今日が最後なんだけど、最後まで応援して上げてください」と笑顔でファンに呼び掛ける。「デボラは、私がデビュー戦やったんだって。全女で。まだまだ痩せててかわいい、廣瀬桂子。それがデボラになって。本当はあまりプロレスに向いてないと思うんだよ。だけど向いてない人が5年、10年とやるのは大変だと思う。私は向いてたから40年やっても平気なんだけど。向いてないデボが、プロレス好きだから頑張ってたっていうのは凄いことだと思う。栄誉を讃えます」と語り、最後の抱擁。デボラは試合には敗れたものの、プロレスに「向いてない」自身に打ち勝ち、ジャガーからの賛辞を勝ち取った。観客席にお辞儀をするデボラを残し、ジャガーは一足先に引き上げていった。

動画:デボラ、ジャガーから3カウント

第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&Himiko vs マコトユマ&柊くるみ

マコトと柊はゴングを待たずに奇襲!京子をターゲットに突撃する。マコトがショルダータックルやエルボーで果敢に攻めるが京子は「全然効かねぇよ!」。それでもエルボーを打ちまくると「ちょっと効いたよ」。マコトが青コーナーに京子を押し込み、代わって出た柊がフットスタンプ連発でチャンスを作り、再びマコト。しかし京子はマコトをコーナーに追い込みお尻で圧迫。Himikoにチェンジすると、磨き上げた関節技や女子プロムーブでいぶし銀ファイト。京子とのタッグワークも冴え、マコトはローンバトルに。柊のアシストからドロップキック連発で息を吹き返したマコト。飛行機投げやジャックナイフでフォールするが返され、柊にチェンジ。柊はHimikoにも「お前も潰れろ!」とフットスタンプ。Himikoは苦しみながらも京子との連携を成功させ、リング中央でアンクルホールドで捕獲。これが極りきる前に前転で切り抜けた柊は強烈エルボーやボディアタックをお見舞い。Himikoは膝狙いの低空ドロップキックで柊を足止めし、河津掛け、ギロチンと続けていく。代わった京子がラリアットを放つと柊もラリアット。2人は意地の張り合い、激しいぶつかり合いに。ロープの反動を存分に活かし、しっかりと助走をつけて放った柊のラリアットが京子を倒し、追撃のサンセットフリップにボディアタック、ダイビングボディプレス。柊が畳み掛けてもまだ立ち上がった京子は雪崩式ブレーンバスターで柊をぶん投げる。大ダメージを受けた柊、そして京子もダウン状態に…。先にパートナーにチェンジしたのは柊。このチャンスにマコトがタックルで京子を倒すが、京子は反撃のラリアット。京子がナイアガラの構えに入ると柊がすかさずラリアットでカット。Himikoが柊を排除するとマコトもHimikoを排除。これでマコトと京子の一対一に。 マコトがミサイルキックを発射するが京子は倒れず。突進してくるマコトをラリアットで迎撃するも、柊のしぶといカットでカウント2。京子はファンの手拍子を煽ってもう一発、トドメのラリアット。渾身の一撃で勝った京子とHimikoはがっちり握手を交わした。

動画:井上京子のラリアット!

第5試合 タッグマッチ20分一本勝負
ななみ&まなせゆうなvs 佐藤綾子&デビー・カイテル

ななみに対してやけに厳しいデビー。2.9アミスタでのタッグ結成時は「あいつのやってることは友達ごっこ」とこきおろし、3.20フューチャーサイトでは「ぶちのめす」と敵意むき出しに。佐藤も高校を卒業し新社会人となったななみに対し「世の中は甘くない。リングは理不尽。その現実を学んでもらう」と不穏な宣言だ。対するななみは強力なパートナー・まなせゆうなと2回目のひらがなタッグ。まなせは「何事も諦めないで頑張り続けた人が勝つことをななみに伝えます」。ななみはこの試合で何を学ぶのか…。
まずはななみと佐藤が先発し、手四つからの力比べに。佐藤が上回り、ななみはブリッジの体勢に。佐藤が乗るとななみは耐え…きれずに崩れてしまう。ここから佐藤が攻勢に。グラウンドのテクニックでも上回る佐藤。ななみはカウンターのスクールボーイ、串刺しボディアタックで反撃し、まなせとのWタックル、Wエルボードロップ。まなせは佐藤の古傷を抉る足攻め。噛み付いて脱出した佐藤はまなせを青コーナーに連行。デビーにチェンジする。デビーのスライディングラリアットからのフォールはカウント2。相変わらず今井レフェリーのカウントには不満な様子…。まなせはタックルでデビーをなぎ倒し、ななみにチェンジ。デビーとななみ、注目のマッチアップに。互いにコーナーに振り、それぞれスピードの乗った串刺し攻撃。隙をついてななみを場外に落としたデビーはラフファイトで優勢に。リングに戻っても反則でななみをいたぶり、コブラクラッチで絞る。ななみがロープに逃げてもデビーは攻め手を緩めない。防戦一方のななみはエルボー連打で反撃開始。ボディスラムでデビーをマットに叩きつけ、まなせにチェンジ。まなせはタックルやラリアットでパワー全開。対するデビーは得意の串刺しのビッグブーツやジャンピングニーで対抗。デビーがフルネルソンフェイスクラッシャー、佐藤がおぼんの達人でまなせの顔面を攻撃。まなせは長身から繰り出すバックフリップでお返しし「決めます」とチェンジを要求したななみに試合を託す。ななみはリング中央で佐藤をスリーパーに捕らえるが、佐藤はロープに辿り着く。佐藤をロープにはりつけたななみだが、デビーがおぼんを投げつけてななみのボディアタックを阻止。ななみはデビーに対しては怒りをあらわにしつつも、佐藤めがけてダイビングボディプレス発射。カウントは2。ななみがノーザンライトの構えに入ると、またもデビーがおぼんで殴打!そして佐藤がジャーマンでぶん投げる。まさに世の理不尽を味わうななみだが意地の裏投げ。佐藤とななみはWダウン状態に。ここで残り時間は3分に。立ち上がった2人は力を振り絞り白熱の攻防。佐藤とデビーはW攻撃もしっかり決めきるが、まなせがデビーをラリアットで黙らせる。ななみが佐藤のバックを取ると、まなせが佐藤にラリアット!この勢いを利用してななみが豪快なジャーマンスープレックスホールド!デビーが飛び込んでカットしたところで試合は残り1分に…。ここでデビーがコーヒーミスト噴射!まなせの顔がコーヒーまみれに。リング上はななみと佐藤の一騎討ちとなるが、ななみの丸め込みを全て返した佐藤がドラゴンスープレックスの体勢に。ブリッジを描く前に試合終了のゴングが鳴り響く。両軍最後まで力を出し尽くした末、時間切れドローとなった。
世の中を知ってしまった(?)ななみはマイクを持ち「本当は今日勝って言いたいことがあったんです。私は中学1年生でデビューして、3月で高校を卒業して、プロレス一本でこれから頑張っていくと決めています。これから私がもっともっとディアナを盛り上げていきたい。ベルトを私が巻いて、私がディアナの中心、ディアナを背負っていくと証明したいんです。そのために、佐藤さんの持ってるタッグのベルト、挑戦させてください」とまさかのタッグ王座挑戦を直訴。佐藤は「ななみ、新社会人おめでとう。そんなにやりたいんならやろうか。社会の荒波の前にリングの荒波に耐えられるか、経験値の違いを見せてやるよ。いつやるんですか?」と受諾。ななみのパートナーの網倉理奈、佐藤のパートナーの中森華子が不在の中でタッグ王座戦が決定。日程については会社の判断を待ちたいところだが、ディアナ経営企画部部長・不破より「ななみの気持ちはよくわかった。4月6日タイトルマッチやっちゃいましょう。単なるタイトルマッチにはしない。にじゅうまるはまだまだです。そこで、もう1チーム強敵を用意します。3WAYタッグでチャンピオンを決めて、後楽園ですぐ防衛戦をやる。その相手は、宮崎さんと櫻井さん。いいですか?」と思わぬ提案が。宮崎有妃と櫻井裕子の「キャプテンアームストロング」は現WAVEタッグ王者チーム。ななみと網倉の「にじゅうまる」はディアナタッグ王者とWAVEタッグ王者を一度に相手にすることとなるが…「いいかどうか今決めるんですか?3WAY?うーん…はい、わかりました…大丈夫です」と戸惑いながらも決意は変わらず。佐藤もこの形式を受け入れ、まさかの形でタッグタイトル初挑戦が決定したななみ。バックステージではまなせから「私、ディアナのアミスタで初めてメインだったんだよ!すっごい気合い入ってたのに!コーヒー苦手なのにかけられて!もう絶対許せないからベルト獲ってね!ガンバレ!新社会人!ガンバレ!社会人!ななみガンバレー!」とデビーへの怒りを滲ませつつの特大絶叫エールを受け取った。ななみはデビーについて「すごいムカついたし、次に戦うときには倍返し」と静かな闘志を燃やし、佐藤には「私が練習生の頃からずっとたくさん指導してくれて、すごい尊敬する大好きな先輩」とこれまでの感謝を口にした上で「絶対に勝って私とあーみんでベルト巻くので待っててください」と意気込む。
一方デビーはバックステージでも声を荒げて大クレーム。「ちょっと!佐藤さん、今のは1、2、3でアナタの勝ちだったでしょ!?なによあのレフェリー!カウント遅すぎるでしょ!?スピード狂ってんじゃないの!?…マジで納得いかないんだけど!!」と激高した。佐藤は冷静に「まぁドローだったのかな、今日は。勝ったと思ったんですけど。ななみの成長は感じられて良かったです。自己主張するところとか。私はタッグタイトルもあるんですけど、デビーさんとの新しいユニットも形にしていきます」。綾華の勝利、王座防衛は当たり前…とでもいうような余裕の表情で、その先を見据えていた。

動画:デビーの珈琲毒霧! / ななみ挑戦表明

ななみ&まなせ バックステージコメント

佐藤&デビー バックステージコメント