【試合結果】2025年2月16日(日)ななみプロデュース・群馬県前橋大会

会場:日本トーター グリーンドーム前橋 サブイベントエリア

ななみご挨拶

まずは大会プロデューサー・ななみからのご挨拶。群馬は祖父母がおり、思い出がたくさん詰まった場所であると話し「この場所で試合ができることは団体、選手の皆さん、ファンの皆さんのおかげです」と感謝を述べた。「第一試合からメインまで全て自分が考えたカードです。来てよかったと思ってもらえるような興行にしたいと思っております。最後まで応援よろしくお願いします」と意気込んだ。ディアナ初の群馬大会、そして初のななみプロデュース大会がスタート!

第一試合 タッグマッチ 30分一本勝負
デビー・カイテル&小林香萌VSシャンシャン&尾﨑妹加

シャンシャンが群馬で日本ラストマッチを迎える。台湾で大学に通っているシャンシャンは長期休暇を利用してディアナへ留学。今回が二度目の来日とあって、成長ぶりがめざましいシャンシャン。ななみプロデュース大会のオープニングマッチを懸命に務めた。
まずはシャンシャンと小林が先発。ロックアップからの押し合いやヘッドロックの取り合い、そしてタックルと小林が優勢に。レフェリーの目を盗んでデビーも加わり、シャンシャンをいたぶる。デビーと国際派(?)な小林はウマが合うのか、巧みなタッチワークでシャンシャンを捕まえローンバトルを強いる。小林は鼻フックで貴重なシャッターチャンスも演出し、シャンシャンは精神的ダメージを受けてしまう。これにはデビーも「picture time!」とノリノリだ。タッチを受けたデビーも勢いよく攻めまくり、シャンシャンはひたすら受けまくる。デビーは串刺し、スライディングでラリアット。対するシャンシャンはスタナー、ランニングネックブリーカーでピンチを脱出し、ようやく尾﨑にチェンジ。尾﨑は持ち前のパワーで鬱憤を晴らすように大暴れ。デビーと小林の2人をラリアットでなぎ倒し、エルボードロップやセントーンを落とす。デビーは背後からのスライディングエルボー、ランニングニーアタックで反撃して小林にチェンジ。小林は得意のコサックダンスで尾﨑の弁慶の泣き所を蹴りまくる。小林の運動量に怪力で対抗する尾﨑。アルゼンチンで持ち上げるとすかさずデビーがカット。尾﨑からシャンシャンに代わり、再びシャンシャンと小林のマッチアップに。シャンシャンはフィッシャーマンズスープレックスを2でカットされるとダイビングボディアタックを発射。これも2で返した小林が巧みな丸め込み。シャンシャンも上手く切り返していくが、デビーがドロップキックで強烈カット。小林のミサイルキック、デビーのブレーンバスター、最後は小林のサイドチェストボムでリングに真っ逆さまのシャンシャン。スリーカウントを聞いた。帰国前ラストマッチは黒星となったが、次に会う頃にはますます成長しているはずだ。

第二試合 シングルマッチ 20分一本勝負
デボラK VS 勝愛実

デボラの引退ロードにアイスリボン王者が登場!マコトユマが体調不良で欠場となり、代打参戦はなんと勝愛実。産休・育休からプロレス復帰し、アイスリボンに入団した勝。復帰後初の他団体参戦はデボラの引退ロードとなった。現役生活残りわずかのデボラはアイスリボンの王者を相手にどのような戦いを見せるのか。ロックアップからの押し合いではデボラがまずはロープに押し込んだものの、手四つからリストロック、ヘッドロック、首投げ、スリーパー、ヘアホイップと序盤の展開は勝がリードしていく。勝は余裕綽々の笑みを浮かべながらデボラを捕まえ、キャメルクラッチで鼻フック。「シャッターチャンスだよ!あとでSNSあげてね」とファンに呼びかける。やられっぱなしではいられないデボラは 「おちょくりやがって!」とタックル。勝もタックルで反撃し、このぶつかり合いは勝に軍配。2人はエルボーの打ち合いに。勝の重い一撃は鈍い音を鳴らし、観客からはどよめき。勝がスタナー、トラースキック、フットスタンプと続け、デボラを踏みつけてフォール。この屈辱をカウント2で返したデボラがスピアーで突撃し、変形極楽固めで絞るも勝はすぐさまブレイク。逆さ押さえ込みでデボラを転がし、充分な助走をつけてのエルボー、トップロープからのダイビングフットスタンプと勝が攻めていくがデボラはしぶとく立ち上がる。粘るデボラに再びフットスタンプを投下し、王者らしく貫禄勝利だ。

第三試合 タッグマッチ 30分一本勝負
NENE&柊くるみVS香藤満月&真琴

2.23アミスタではW.W.W.Dシングル王座の初防衛戦に臨む柊が群馬大会に参上!パートナーのNENEは懐かしの梅咲コスチュームで登場する。対するは柊と同じく体格を活かしたパワフルファイトが持ち味の香藤、そしてアイスリボンタッグ王者の真琴。その香藤と真琴は奇襲を仕掛け、柊をリング外へ落としNENEを捕まえる。久々の出場となったNENEだが、香藤と真琴に振り回されてしまう。柊がドロップキックで割って入り、触発されるようにNENEもドロップキック連発。小さな体で95キロの香藤に立ち向かう。かつては小学生レスラーだった柊と現役小学生レスラーのNENEによる合体キックも披露し、NENEが体格差に苦戦するとすかさず柊がアシストする。邪魔な柊を真琴がしっかり押さえる中、香藤がNENEに急角度逆エビ固め。柊が真琴を振り切ってカットするが、今度は真琴がNENEに襲いかかる!しかし真琴がNENEをロープにはりつけると、会場は小学生相手に本気出しすぎな真琴に冷ややかな反応…。アウェーな雰囲気に萎縮し「ダメですか…?」と、顔面蹴りをキャンセルした真琴。「小学生だろ」「いいだろうが!」と言い合う柊と香藤。対するNENEは思いきりよくドロップキック。やっと柊にチェンジし、柊と真琴の見応えある攻防。柊がド迫力のドロップキックやボディアタック、ミサイルキックと続け、真琴はカカト落としやエッジ直々伝スピアー。NENEにはやめておいた顔面蹴りも柊にはしっかりお見舞いする。真琴から代わって香藤と柊のヘビー級マッチアップ。香藤はカナディアンを狙うが柊が持ちこたえて上がらず。2人はタックルで激しい肉弾戦に。香藤はクロスボディ、真琴との合体プレスで柊をぺちゃんこに。さらにコーナーからのボディプレス発射準備!しかしNENEが髪を掴んでこれを封じ、柊がデッドリードライブ。柊がNENEを背負ってこちらも合体プレス準備にかかると真琴が阻止。しかし柊は真琴を背負い、その上にNENEもトッピングし、3人の合体プレス!1度は回避した香藤だが、2度目のチャレンジでついに味方の重量まで食らってしまう。なんとかキックアウトしたとはいえ大ダメージを受けた香藤に、柊がキャノンボール、フットスタンプ、そしてラリアットで豪快にフィニッシュ。明るく楽しい試合の中でもしっかりと強さを見せつけた柊。2.23の防衛戦に向けて、気力充実!

第四試合 セミファイナル 6人タッグマッチ 30分一本勝負
井上京子&Himiko&夏実もちVSジャガー横田&佐藤綾子&世羅りさ

群馬で試合するのは何十年ぶり?とSNSに綴っていた井上京子。ディアナでの群馬大会は初とあって、京子やジャガーらのスター選手を心待ちにしていたファンも多いはず!セミファイナルには個性豊かな6人が集まった。6人はゴングを待たず乱闘勃発!観客席で暴れ回り、いち早くリングに戻ったジャガーは京子に反則攻撃。レフェリーの言うことを全く聞かずやりたい放題のジャガー。京子も怒りをあらわにし反撃開始。ロメロスペシャルでジャガーを吊り上げる。続いて佐藤とHimikoのマッチアップ。佐藤はジャガーとのクライシスコンビでお約束の反則攻撃。反則を繰り返すジャガーと佐藤に怒りが収まらない京子は玉川レフェリーに詰め寄るが、レフェリーが京子の相手をしているうちにジャガー、佐藤、そして世羅はHimikoに総攻撃。Himikoはブルドッギングヘッドロックやバックドロップでピンチを切り抜けチェンジ。夏実と世羅のプロミネンス対決に。ギロチン、ヒップドロップ、京子とのモンゴリアンチョップの共演、うすDONと次々に攻めていく夏実だが、佐藤がジャンピングニーで飛び出し、世羅とのWケンカキック。世羅がWニーアタックを突き刺し、ジャガーにチェンジ。タッチを受けたジャガーは浴びせ蹴りやカカト落としで熟練の技を披露。夏実はDDTでジャガーの脳天をマットに突き刺し、夏実から京子に代わると、京子はナイアガラの構え。これをウラカン・ラナに華麗に切り返し、年齢を感じさせないジャガー。佐藤がおぼんの達人、ミサイルキックと続けるが、ジャーマンは京子の巨体は上がらず。するとジャガーがパイプ椅子、佐藤がおぼんを使って京子を袋叩きに。クライシスの凶器攻撃でリングは無法地帯となってしまう。それでも京子はタフネスぶりを発揮し、拾ったおぼんで佐藤を殴打し、雪崩式ブレーンバスターで投げ飛ばす。京子からタッチを受けたHimikoのピンチには夏実がバラムチで好アシスト。ジャパニーズレッグロールを切り返したHimikoのヨーロピアンクラッチはカウント2。HimikoのWアームの構えは、すっかりおぼんを使いこなしている世羅がカット。このチャンスで佐藤トランペットはカウント2。HimikoがWアーム卑弥バスターでフォールするとジャガーが浴びせ蹴りで強烈カット。京子と夏実はジャガーが一掃し、佐藤のミサイルキック、世羅のWニードロップ、佐藤のドラゴンスープレックスを立て続けに食らったHimikoはついにマットに沈んだ。群馬のファンもディアナのプロレスを存分に味わえる一戦となった。

第五試合 メインイベント スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
[にじゅうまる]ななみ&網倉理奈vs朱里&八神蘭奈[God’s Eye]

ななみプロデュース大会のメインイベントにはGod’s Eyeが登場!
朱里と八神を対角に迎え、ななみにとってはGE同門対決であり、長期欠場から復帰した網倉との「にじゅうまる」再スタートの一戦だ。
大会プロデューサーとして先発を買って出たななみ。GE組はリーダーの朱里が「いきます」といきなりの登場!まずはグラウンドの攻防。モノが違う女・朱里にななみも必死に食らいついていくが、やはりリードする朱里。優勢を保って八神にチェンジする。八神は挨拶代わりに鋭いキック一閃。ななみも力一杯のボディスラムでマットに叩きつけて反撃し、にじゅうまるのWタックルやWわー!プレスで久々ながらもしっかりコンビネーションを発揮。手応えを感じた網倉は思わず「にじゅうまる、最高!」と絶叫!にじゅうまるは八神を捕まえて離さず、4人の中で最もキャリアの浅い八神がひたすら耐える展開に。串刺し攻撃をかわして強烈な蹴りを浴びせた八神はようやく朱里にチェンジ。代わって出た朱里はななみを蹴散らし、網倉をワキ固め、腕十字で絞る。ななみは場外で八神に押さえ込まれており、網倉は自力でロープに足を伸ばしてエスケープ。網倉もパワースラムで反撃してななみにチェンジ。ななみはタックルで突撃し朱里をなぎ倒すが、朱里はSTOでフォール。カウント2に終わるとスリーパーで絞め落としにかかる。これはロープが近く、ななみがエスケープ。朱里はハーフハッチスープレックスでななみを投げ、八神にチェンジ。八神の軽やかなドロップキックがななみに突き刺さる。若い2人は負けん気を爆発させエルボーの打ち合い。ななみが鋭いタックルで八神を倒し、串刺しボディアタック。ななみがコーナーに上るとデッドリードライブで投げ落とす八神。朱里とのサンドイッチサッカーボールキックをお見舞い。得意とする多彩な蹴りで次々に攻めていく。朱里のコードブレイカー、八神の零戦キックを立て続けに食らったななみ。このフォールは網倉のカットに救われ、にじゅうまるの合体サイドスープレックスで朱里をぶん投げる。ななみが八神にダイビングボディプレス、網倉が朱里にダイビングセントーンをそれぞれ発射し、網倉が朱里を場外で押さえる。リング上はななみと八神の一騎討ちに。リング外から憧れの朱里が「行け!」と発破をかける中、八神は気迫の連続エルボー。続くブラジリアンキックをかわしたななみが豪快な裏投げでフォール。これをカウント2.9で返した八神。ならばとななみがノーザンライトで鮮やかなブリッジ。がっちりフォールし3カウントを奪った。自身のプロデュース興行のメインイベント、GE同門対決、そしてにじゅうまるの再スタートを見事な白星で飾った。
マイクを持ったななみは「メイン、無事にななみが勝ちましたー!」と喜びを爆発させる。「同じゴッズアイの朱里さん、そして蘭奈、ななみプロデュース大会に参戦いただきありがとうございました。お越しくださった皆さん、どうでしたか?」と問いかけると、集まったファンは拍手で応える。「今日は来てよかったなって思ってくれたらすごく嬉しいです。ご来場ありがとうございました」と素直な気持ちを語り深々と頭を下げた。3月で「女子高生レスラー」卒業となるななみ。その後の進路はプロレス一本に定めている。今後のななみの更なる活躍に、ご期待ください!!