【試合結果】2025年2月9日(日)アミスタ大会vol.79

第1試合 デボラK 引退ロードVol.2
シングルマッチ15分一本勝負
デボラK VS 高瀬みゆき

リングで常に存在感を放ちインパクトを残す高瀬ともう一度戦いたい──そんなデボラの希望が叶ったシングルマッチ。シングルでの対戦はおそらくこれが最後となる2人は感情むき出しファイト。序盤からしつこい押さえ込みフォールなどでがむしゃらに勝ちを狙う高瀬。ロープに逃げたデボラに執拗にストンピングし、「こんなんでいいんですか、ディアナさんは」「最後のシングルだぞ、おい。向かってこいよ」と闘志を煽る場面も。高瀬がスリーパーで絞め落としにかかると、デボラはそのまま立ち上がって後退し高瀬をコーナーに叩きつけて脱出。しかし続くエルボーは回避した高瀬が頭脳プレーでDDT。「最後ですよ?」とまだまだ余裕の笑みを浮かべる高瀬に、デボラはタックルで突進!スピアー、ボディアタック、再びのタックルと続け、更に極楽固め。デボラがエルボーを打つと高瀬も反撃。エルボー、逆水平チョップ、ラリアットで形勢逆転。デボラは投げっぱなしジャーマンで応戦するが高瀬はフォールを許さず立ち上がる。ラリアットの打ち合いにもつれ込むと、デボラがカウンターで担ぎ上げてバックフリップ。高瀬はカウント2で肩を上げ、強烈なミサイルキック一発でデボラを吹っ飛ばしてみせる。カミカゼからダイビングギロチンドロップへと繋いで勝負を決めた。
敗れたデボラは「悔しいけど完敗です。自分のワガママでシングルマッチお受けいただきありがとうございました」と座礼。高瀬はデボラの髪を掴んで起こし、「このまま走り切るなよ。どんだけ嫌やと思おうが、辛いと思おうが、苦しいと思おうが、お前がもうここに立てるのはあと少し。それは変われへんねん。最後のシングルで最後の最後に出した勢い、最初から出せや。最後やねん、お前の戦いはこれから全部最後や。自分に諦めんな。頑張れ」。マイクを持たず、魂を込めた肉声で伝えた。

第2試合
3WAYマッチ 20分一本勝負
佐藤綾子 VS Himiko VS香藤満月

ディアナ所属の3人による3WAYマッチ。まずは佐藤とHimikoが協力して香藤狙い。2人で次々に香藤をいたぶっていく。すると香藤は2人に次々にエルボーを打って反撃。Himikoが香藤をブルドッギングヘッドロックでマットに叩きつけ、さらにアンクルホールドで絞ると佐藤は「絞れ絞れ!もっと!」とコーチのように指示。香藤がロープに近付くと佐藤が妨害。佐藤とHimikoの協力体制に苦しむ香藤は、掴んだロープを離さずそのまま小休憩(?)。その間に佐藤はHimikoをターゲットに。佐藤がWアームスープレックスでHimikoをぶん投げると「満月!出てこい!」とHimikoが香藤に助っ人要請。しかしトレイン攻撃は失敗に終わり、結局佐藤とHimikoで香藤を低空ドロップキックで挟み撃ちに。佐藤が香藤をフォールするとHimikoが突き飛ばしてカットしてフォール。それを突き飛ばしてフォールする佐藤。どれだけ手を組んでいても、やはり自分が勝ちたい2人は喧嘩になってしまう…。ようやく起き上がった香藤は2人まとめてクロスボディでなぎ倒す…かと思いきや、Himikoがかわして佐藤だけが餌食に。今度はHimikoと香藤の連携が決まるが、香藤がフォールするのは許せないHimiko。Himikoがフォールすると香藤がカット。今度はHimikoがカット…とまだまだ勝負は決まらない。佐藤は香藤に「上れ」と指示し、先輩の言うことを素直に聞いた香藤はコーナー上へ。すると佐藤がHimikoに不意打ちの丸め込み!Himikoがカウント2で返したものの、香藤は「なんで?!連携じゃないの?!」と不信感を募らせる。3WAYの戦いを熟知する佐藤は、素知らぬ顔で蹴りを入れる。キレた香藤は大暴れ。体格を活かして2人を吹っ飛ばし、自らの意志でコーナー上からボディプレス!押し潰された佐藤だったが、Himikoがしぶとくカット。Himikoは「佐藤を片付けるよ」と佐藤に狙いを定め、素直な香藤はHimikoとの連携攻撃。しかし佐藤がこれをかわし、投げっぱなしジャーマンの個人プレーで圧倒!香藤は目の前でぶん投げられたHimikoを見てただただ絶叫。それでも臆せず突進していくが、どんぴしゃのタイミングで佐藤のおぼんが香藤の脳天を直撃。佐藤はエプロンで倒れていたHimikoをロープワークのついでのようにリング外へ落下させ、そのまま香藤に飛び付いてカサドーラで3カウント。前日には「1対1とは違い、3WAYはペース配分や隙を突く動き、瞬間的な判断力が問われる」と自身のSNSに綴っていた佐藤。まさに判断力で上回ったベテラン佐藤の勝利だ。

第3試合
タッグマッチ  20分一本勝負
井上京子&尾﨑妹加VSマコトユマ&炎華

マコトと炎華が久々「TKDJ」コンビで登場。若手の2人はゴングを待たずに京子にドロップキックで奇襲をかける。2人の連続ドロップキックを全て受けきった京子は反撃のラリアット!なんとこの一発でマコトをマットに沈め、試合開始から終了までわずか17秒…。場内騒然となったが、笑顔で引き上げようとする京子。慌てて炎華が引き留め、「まだなにもしてない。自分、まだやりたいです、まだできます。もう一試合やってください」と説得開始。「もう終わった」「完璧なスリーだった」とこのまま終わらせたい京子。それでも諦めない炎華は「お願いします」と食い下がる。尾﨑は「私も何もやってないです…」と本音を漏らす。京子以外は見せ場ナシの17秒、物足りない観客は「もう一回」コール。炎華の肩を借りてようやく起き上がったマコトも「もう一回お願いします!」。どうやら終わらせたいのは京子だけらしい…。京子がダメージを引きずるマコトに「できんのか」と問うと、マコトは「やります!」。マコトの気合いに押された京子の「分かった。じゃあやろう!」の一言で再試合決定!
再戦のゴングが鳴ると、マコトが京子に突撃。連続でエルボーを打つ。京子も一発エルボーをお見舞いし、ここまで何もやっていない尾﨑にチェンジ。マコトも炎華にチェンジするが、ようやく出番が回ってきた尾﨑は炎華を軽々と持ち上げ豪快なボディスラム。ウェイトリフティングで鍛えたパワーを発揮し、しっかり見せ場を作る。続いてキャメルクラッチでぐいぐい絞ると、マコトがカット。しかし炎華は赤コーナーに連行され、京子からもキャメルクラッチで絞られてしまう。2人のパワーファイターにすっかり捕まってしまった炎華だが、ローンバトルを自力で切り抜けてマコトにタッチ。マコトはレスリング仕込みのリフトで尾﨑を持ち上げコーナに叩きつけ、串刺しドロップキック。TKDJの連携ドロップキックで尾﨑を挟み撃ちにし、炎華がティヘラやスイングDDT、ミサイルキックで流れを作る。しかし尾﨑がアルゼンチンバックブリーカーで炎華を揺さぶり、さらに両足をクラッチ。このピンチはマコトがカットするが、尾﨑に替わって入った京子がモンゴリアンチョップ。ナイアガラの構えに入るとマコトが食い止め、TKDJのトレイン攻撃。京子は両腕のラリアット…と見せかけ、身構えた2人に両腕ラリアットを浴びせたのは尾﨑!今度は尾﨑と京子が炎華めがけてサンドイッチラリアット…のはずが、寸前でマコトが炎華を救出し、京子と尾﨑は相討ちに。マコトが尾﨑を押さえるうちに、炎華が京子をSTFで絞るが京子はロープにたどり着く。炎華は終盤の勝負どころでマコトに試合を託す。タッチを受けたマコトは気迫でタックルを連発!ついに京子を倒し、場内大盛り上がりの中フォールするがカウントは2。炎華も加わりWドロップキックを突き刺すが、追撃のミサイルキックは京子が雪崩式ブレーンバスターで阻止。この混戦に尾﨑が飛び出しマコトにスパインバスター。立ち上がったマコトに京子の豪腕が唸りを上げ、今度こそトドメのラリアット。再試合は粘りに粘ったTKDJの2人だったが、京子と尾﨑の怪力には敵わず。京子はファンから花束を受け取り、笑顔でリングを後にした。

第4試合  20分一本勝負
ななみ&デビー・カイテルVSシャンシャン&柊くるみ

おぼんとコーヒーは相性抜群!佐藤のラブコールにデビー呼応…新ユニット誕生か?

清く正しく真面目を貫く(?)高校生レスラー・ななみと、来日以来大暴走中のデビーが異色タッグを結成!対するはシングル王者の柊くるみと台湾からの留学生・シャンシャン。こちらも初タッグとなった。
1.19新木場のメインイベントで柊が笹村あやめからベルトを奪取。デビーはその余韻をぶち壊すように乱入し、衝撃の初登場。1.26アミスタでは「柊くるみが王者でいられるのも今のうち」と言い放ち、柊の持つW.W.W.Dシングル王座を狙うと宣言している。その2人がいよいよリングで対峙するとあって注目の一戦だ。
デビーはパートナーのななみにも暴言、今井レフェリーのボディチェックにも文句をつけるなど相変わらずだが、英語がよくわかっていないななみは「OK!」…。柊とデビーがそれぞれ先発し、いよいよ初対戦!…のはずが、デビーは柊に「下がれ」と指示しシャンシャンを指名!不服ながらも柊はひとまず下がり、シャンシャンがリングへ。デビーは握手するフリをして蹴りを入れ、シャンシャンのクロスボディをキャッチしてブロックバスター。コーナーで待機する柊にもエルボーを1発お見舞いしてななみにチェンジ。ここからななみとデビーがシャンシャンを捕まえて離さず、シャンシャンはローンバトルを強いられる。デビーの迫力にやや気圧されるななみだったが、心強いパートナーと共に全力ファイト。柊がカットに入るとすかさずデビーが迎撃し、ななみとデビーがしっかり試合の流れを掴む。シャンシャンはスタナー、トルネードDDTでこの窮地を脱出。命からがら柊にタッチし、ようやく柊とデビーのマッチアップに!柊はデビーのクロスボディを跳ねのけ、これまでの鬱憤を晴らすようにストンピング。体格を活かしたボディアタック、ローリングセントーンはカウント2。デビーも串刺しニーアタックで反撃しななみにチェンジ。ななみと柊は互いに得意なタックルで激しいぶつかり合い。このタックル合戦を制した柊はシャンシャンをボディスラムでななみの上に投げ落とす。もがき苦しみリングから転げ落ちたパートナーをよそに、柊はななみのみぞおちにフットスタンプを突き刺す。このフォールをカウント2で返したななみは再びタックル!今度はななみが柊を倒す。しかしボディスラムは柊が持ちこたえ上がらず、柊のパイルドライバーでななみはリングに真っ逆さまに。ななみはカウント2で返すが、柊からタッチを受けたシャンシャンがコーナー最上段からクロスボディを放ち、連続エルボー。一度はデビーの蹴りを食らい動きが止まったものの、シャンシャンは日本での修行の成果を発揮するようにドロップキックやエルボーでななみに立ち向かう。柊がトラースキックでアシストし、シャンシャンが鮮やかなフィッシャーマンズスープレックス。これもカウント2で返したななみはシャンシャンをスリーパーで捕らえ激しく揺さぶり、さらに胴締めも加える。危うく落ちかけたシャンシャンだったが、ロープに足が届く。ならばとななみはノーザンライトスープレックスでこちらも美しくブリッジ。柊のカットでカウント2に終わると、コーナーに向かうななみ。シャンシャンは静かに立ち上がり、背後から不意打ちのスクールボーイ!2で返されてもシャンシャンは形を崩しながら強引に丸め込んでいく。これはデビーがカットし、フェイスバスターをお見舞い。ななみは今度こそコーナー上へ。ダイビングボディプレスでシャンシャンを圧殺!デビーのアシストを受け、ななみが試合を決めた。これで2人の仲も深まるかと思ったのもつかの間、なんとデビーはななみに暴行!「No team」を突きつける。ななみは英語でまくしたてるデビーを睨みつけながら引き上げた。すると佐藤がすかさずリングに現れ手を握手を求める。1.19新木場、1.26アミスタと二度払いのけているデビーだが、今度は佐藤とがっちり握手を交わした。佐藤が持っていたおぼんに、デビーは自身の大好物であるコーヒーを乗せ、ディアナでは初めておぼんが正しい用法で使われる。ついにデビーと心が通じた佐藤は「I love coffee!」と笑顔。そして「今後はデビーとユニット組んでいけたら面白いかな、なんて思ってます」と、まさかの新ユニット誕生をほのめかす。また、「ディアナ活性化のために」、2.23アミスタでの柊くるみ対デビーのタイトルマッチも取り付けてみせた。控室でマイクを聞いていたディアナ社長・井上京子も「いいよ〜」とあっさり許可し、正式決定となった。
バックステージではパートナーのななみに代わって佐藤がデビーと共にコメント。改めて握手を交わした。デビーは「サトウサンは本物のファイターよ。でも、ナナミサン?アイツのやってることはただのジョークだわ。試合中に『シャンシャンは友達♪ くるみさんは友達♪』なんてほざいてるけど、何なのそれ?お遊戯会か何か?リングは戦場なのに、友達ごっこだなんて笑わせないでよ。ハッキリ言っておくわ。私はナナミサンの友達じゃない。彼女とは違って、私は馴れ合いで戦ってないから。それに比べて、デビーサンとサトウサン、私たちは本物のベストフレンドよ。強さで繋がった絆ってやつね」と語り、ななみとはウマが合わず、佐藤の強さに共鳴したことを明かした。
1.19でのベルト強奪事件からわずか2戦でタイトル挑戦が決定したデビー。いよいよ本当にベルトを奪うのか?運命のゴングは2週間後に迫る!

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