第一試合 シングルマッチ15分一本勝負
尾﨑妹加vs香藤満月
○尾﨑妹加(8分50秒 片エビ固め)香藤満月●
※ラリアット
オープニングマッチにチャンピオン登場!全力パワーファイト!
2人はゴングが鳴るといきなりタックルでぶつかり合う。激しい肉弾戦を尾﨑が制し、エルボードロップやセントーンで追い討ち。香藤は力いっぱいのエルボー連打で反撃開始。キャメルクラッチでぐいぐい絞り、ブレイクを許さない。何とかロープにたどり着いた尾﨑は、95キロの香藤を担ぎ上げようとするが、香藤が腰を落として持ちこたえる。香藤は大きなお腹で尾﨑を弾き飛ばし、ボディプレス。カウント2に終わり、ならばとコーナーに上る。すると尾﨑がコーナー上の香藤を捕まえ、アルゼンチンバックブリーカー!香藤を投げ捨て、ダイビングセントーン発射。かわした香藤がボディスラムから今度こそダイビングボディプレス。これを2で返した尾﨑はラリアット。派手に倒れながらも肩を上げた香藤。 尾﨑はそこにスライディング式ラリアットでトドメを差し、王者としてのディアナ初陣を白星で飾った。
第二試合 シングルマッチ15分一本勝負
美蘭vsマコトユマ
○美蘭(7分31秒 Mロールクラッチ)マコトユマ●
ディアナ10代対決!
マコトはレスリング仕込みのタックルからローリング、がぶりの体勢から美蘭を転がしてフォール、リフトでコーナーに美蘭を叩きつけるなど、高田道場での経験を存分に活かして攻めていく。マコト優位の展開を美蘭はスピンキックで打破。しかし続くライオンサルトはかわされてしまう。マコトの飛行機投げをカウント2で返すと、逆さ押さえ込みでマコトを転がし、横十字からブリッジでフォールする「Mロール」で美蘭が勝利。タッグタイトル戦、そして凱旋試合を控え、まだまだ先輩として負けられない。
第三試合 ノーフォールマッチ20分一本勝負
梅咲遥vs Himiko
○梅咲遥(10分49秒 リングアウト)Himiko●
※3カウントフォールは無効、場外は10カウントまでとなる特殊ルールで行われた。
不利なルールでも勝利が絶対!
3カウントフォールは無効、場外カウントは10までとなる特殊ルールマッチ。関節技を磨いてきたHimikoにとっては追い風、スープレックスやハイスピードな丸め込みを多用する梅咲にとっては不利なルールだ。一度は梅咲から直接勝利するもベルト挑戦には至らなかったHimiko。丸腰となった梅咲と再びの激突!
まずはHimikoが梅咲を捕まえ、アンクルホールド。梅咲は極りきる前に前転で切り抜ける。ならばとHimikoは梅咲を場外に落とし、観客席で大暴れ。カウント9でHimikoが先にリングに戻り、梅咲も辛くも生還。今度は梅咲がHimikoを落とし、リング上から高みの見物。カウント9.99で戻ってきたHimikoに、梅咲は渾身のエルボー!無言で跪いたHimikoに、今井レフェリーは「ギブアップか?」。Himikoもエルボーを打つが、やはり梅咲が上回る。この展開をHimikoはブルドッギングヘッドロックで切り抜け、ステップオーバートーホルドウィズアームロックでギブアップ狙い。ロープを掴んだ梅咲はHimikoの腕攻めにも負けず、まだまだエルボーを打つ。ランニングネックブリーカーや滞空時間の長いブレーンバスター、ミサイルキックと続けてフォール…しかし特殊ルールでフォールは無効。やはりHimikoが有利か、一度は梅咲からの勝利をもぎとったHIGAMIクラッチやアキレス腱固めで梅咲を追い詰めていく。必死に手を伸ばしてロープにたどり着く梅咲。しかしHimikoはバックドロップから再び梅咲の足狙い。エスケープした梅咲はHimikoを蹴落とし、痛む足を引きずりながらコーナーを上っていき、決死のダイブ!すぐさま場外カウントが始まる中、梅咲はHimikoの生還を許さず、何とエプロンでアメジストクロス!固いエプロンに叩きつけられたHimikoはリング内に戻れず。客席で倒れたまま場外カウント10を聞いた。
ベルトを失っても“絶対センター”は譲らない梅咲。特殊ルールでも勝利が使命!
第四試合 メインイベント
W.W.W.Dクリスタル選手権試合 60分一本勝負
[王者]ななみvs シャンシャン[挑戦者]
○[王者]ななみ(9分9秒 ノーザンライトスープレックスホールド)シャンシャン[挑戦者]●
※初代王者2回目の防衛に成功
ななみ、初挑戦・シャンシャン下しV2!若手王者から次のステップへ…?
6月29日に台湾でデビューし、その後すぐにプロレス留学のため来日したシャンシャン。7.7アミスタでデボラ欠場の穴を埋める形で緊急日本デビューを果たした。留学期間は大学の夏休みいっぱいとなっており、帰国前ラストマッチが迫る中、ななみと2回目のシングルマッチが決定。ななみは「最後にシャンシャンの全力をぶつけて欲しい」と、W.W.W.Dクリスタル王座の挑戦者にシャンシャンを指名。通常のシングルマッチからタイトルマッチに変更となった。シャンシャンにとってはもちろん初めてのタイトルマッチ。ななみにとっては2回目のクリスタル防衛戦だ。
まずはガッチリとロックアップ。ななみが腕を取るとシャンシャンもすぐに取り返してヘッドロック。力強いエルボー、ボディスラム、小手投げで主導権を握るシャンシャン。ななみは逆片エビ固めでしっかり腰を落とす。エスケープしたシャンシャンはエルボーの打ち合いを挑む。さらにドロップキックを連続で打っていくが、ななみは「来いよ!」と堂々受けきる。スリーパーでシャンシャンを捕まえるがブレイクを許し、ならばと串刺しボディアタック。シャンシャンも負けじとエルボー連打、スタナー、クロスボディ、ダイビングクロスボディと間髪入れず攻めていくシャンシャン。続くフィッシャーマンズスープレックスは初披露にして美しい弧を描き、観客の度肝を抜く!しかし立ち上がったななみが裏投げ、ダイビングボディプレス、ノーザンライトスープレックスホールドと畳み掛け、シャンシャンの全力を引き出した上でティアラ防衛に成功した。
ななみはマイクを持ち、まずは「防衛したぞ!」と喜びの声。「デビュー戦やったばかりのシャンシャンが7月にディアナに来てくれて、組んだり戦ったり一緒に練習したり。経験したこと全部出してくれたし、私が教えた覚えもない技も使ってるし、何だあれは?ってびっくりしました。でも無事に防衛できたし、シャンシャンが日本で得たこと全部受け止めて勝てて、シャンシャンの成長も凄く感じられました。今日はクリスタル防衛したので、明日もトライアングル(リボン)防衛して、9月は妹加さんのW.W.W.Dシングルに堂々と挑戦させていただきます」と高校生ながら王者らしく語った。しかしここで、クリスタルは3回防衛で返上となることを突如として告げられる。「え、聞いてないです。3回ですか?」と困惑するななみ。そして3度の防衛に成功した歴代王者が複数名誕生した暁にはグランドチャンピオンを決める戦いが始まるという…。ななみは「なんですかそれ。早くないですか」と訴えるも会社の決定は覆らず。とにもかくにも、ななみは“若手王者”から次のステップを目指すこととなった。次期挑戦者は未定だが「25歳以下またはキャリア3年未満」に該当する女子レスラーの中で最強の選手が現れるらしい…。初代王者はそれでも「絶対私が勝つ」と誓った。