【試合結果】2024年8月15日(木)アミスタ大会vol.66

第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
マコトユマ vs 高瀬みゆき

シングル未勝利のマコト…高瀬みゆきの高い壁

現在三本のベルトを保持する高瀬。実績充分の高瀬がシングル未勝利のマコトの前に立ちはだかる。序盤のグラウンドの攻防から高瀬が圧倒し、マコトがエルボーを打てば高瀬は倍返し。マコトのドロップキック16連発(!)でも倒れず、ボディスラムを持ちこたえ、エルボーも両腕を広げて「来いよ!」と発破をかけながら受け、これぞ三冠王者の戦いぶり。ラリアットを狙い突進する高瀬にカウンターで飛行機投げ、超高角度逆エビ固めでマコトも反撃。高瀬のラリアット直撃を受けても肩を上げる根性を見せたが女王の牙城は崩せず、ダイビングギロチンに沈んだ。

第2試合   3WAYマッチ20分一本勝負
井上京子 VS デボラK VS 香藤満月

ディアナのでっかい人たち3WAY!

111キロの京子、95キロの香藤、77.7キロのデボラ。ディアナのヘビー級TOP3が集合した。まずは3人の力比べ。京子の超パワーをデボラと香藤が持ちこたえ、ならばと京子は両腕のラリアット。しかしこれも耐え抜く2人。今度は3人でタックルでぶつかり合う。デボラと香藤は次々に京子を狙い、キレた京子は香藤の髪を掴んで豪快に投げ飛ばす。デボラが京子のバックを取ると、香藤がさらにその後ろに回る。観客からは「上げろ!」の声が飛ぶが、計188キロの2人は上がらず。京子がロープを掴む。すると香藤がデボラにスクールボーイ。京子がカットするとデボラが京子にスクールボーイ。キックアウトした京子に香藤がボディプレスでフォール。デボラがカット。体も声も大きい2人は「邪魔すんな!」「お前が邪魔すんな!」と会場中に響き渡る声で喧嘩勃発、エルボーの打ち合いに発展。京子は2人が殴り合う様子に視線を送るのみ。デボラがコーナーに上ると、待ってましたとばかりに「チャンス!」と京子もコーナーへ。雪崩式ブレーンバスターでデボラを放り投げた。だが京子が起き上がる前に香藤が飛ぶ!その場飛び、ダイビングでボディプレスを2連発。これは京子が肩を上げる。デボラが香藤を極楽固めで捕まえると、そのデボラをスリーパーで捕まえる京子。脱出した香藤が後ろに回り京子にスリーパー。今度はデボラ、また京子…と3人で代わる代わるに絞る。デボラが京子をコーナーに振ると、そこには京子とデボラがやりあっているうちに逃げていた香藤が…。香藤は串刺しラリアットを受けてしまい、京子はデボラにもラリアット。カウント2に終わるが、京子は追い討ちのラリアット。これでスリーカウントかに思われたが、息を吹き返した香藤がカットに飛び込む。京子はひらりとかわし、デボラはボディプレスを食らった形に。京子が香藤を起こし、またしてもラリアット!香藤が倒れたその下にはデボラが…。デボラはリング外に落ちていき、京子が香藤をフォール。今井レフェリーがマットを3回叩いた。40代以上の3WAY王座・エリザベスのベルトを保持する京子。チャンピオンとして、3WAYで負けるわけにはいかない!

第3試合  6人タッグマッチ20分一本勝負
ジャガー横田&佐藤綾子&Himiko VS ななみ&美蘭&シャンシャン

限定出場・ジャガー、付き人コンビとともに快勝

アミスタ大会は限定出場となっているジャガー横田。佐藤綾子とHimikoは、佐藤曰く「歴代(直近)付き人」コンビ。ジャガーのことをよく知る2人が白星を好アシストした。
ななみはパイプ椅子を持って現れたジャガーに猛抗議。明らかに凶器だが「疲れたときに座るだけ」といつもの言い訳で退ける。ジャガーは若手には凶器を使うまでもないと言い張り、クリーンファイトを宣言。
若手組からはななみが、ジャガー&付き人組からはHimikoが先発。ななみが優勢になり、Himikoをコーナーに連行。美蘭にチェンジすると、ジャガーと佐藤が巧みに妨害し、Himikoが徐々に試合のペースを握る。いよいよジャガーにチェンジすると美蘭は逃亡!ロープにしがみつく美蘭を無理やり引き剥がし、髪を掴んで振り回すジャガー。さらにCRYSISの連携や佐藤の反則攻撃で美蘭を追い込んでいく。美蘭がコーナーのななみに手を伸ばしても、足を引いてチェンジを許さない佐藤。美蘭はクロスボディで一矢報い、ななみにやっとチェンジ。ななみはタックルで佐藤に突撃し、加勢したHimikoも2人まとめてなぎ倒す。飛び付いての丸め込みを2で返された佐藤はHimikoにチェンジ。Himikoがレッグシザーズネックロックでななみを絞ると若手組が必死にカット。逆襲のトレイン攻撃、ななみのタックルでフォールするがカウントは2。ななみはシャンシャンに替わる。ジャガー組はHimikoからジャガーにチェンジし、シャンシャンとの初遭遇。シャンシャンのスタナーに続けて若手組の連携が決まるが、ジャガー組もチームワークを発揮。Himikoとジャガーがシャンシャンを捕まえ、佐藤がミサイルキック発射。さらにHimikoのギロチンが続き、歴代(直近)付き人コンビがジャガーの勝利をおぜん立て。トドメはジャガーのフィッシャーマンズバスター。宣言通り、凶器を使うまでもなく勝ち名乗りを受けた。
日本への留学期間は大学の夏休みいっぱいとなっているシャンシャン。ジャガーとの対戦は大きな学びとなったはずだ。

メインイベント W.W.W.Dシングル選手権試合 60分一本勝負
[王者]梅咲遥vs 尾﨑妹加[挑戦者] 
※第17代王者6度目の防衛戦

梅咲遥、V6ならず…ブラスト破りで新王者誕生!次期挑戦者も早速決定!

「団体を背負って何度も防衛する遥はかっこいいよ。でもそろそろ休憩してもええんちゃう?」。昨年4月以来、シングル王者としてディアナを牽引してきた梅咲遥についてそう語ったのは、挑戦者・尾﨑妹加。まさに休みなく団体のトップを走り続けた梅咲は「絶対センターに休憩などない」とまだまだ走り続ける覚悟だ。
7.28京都タッグ祭のメインイベント、ルミナスvs SPiCEAPでは三冠女王の高瀬みゆきが敗れる波乱の展開に。負けたままで終わるわけにはいかないW.W.W.Dシングル王者・梅咲は次期挑戦者に尾﨑を指名。そして迎えた6度目の防衛戦。借りを返し、ベルトを守る戦いが始まった。
挑戦者の尾﨑は剛腕を振りかざし奇襲を仕掛けるが、梅咲がキックで迎撃。尾﨑の右腕を狙ってドロップキックを打ちまくり、さらにワキ固め、フットスタンプで厳しく腕攻め。しかし尾﨑は痛む腕でもラリアット。さらにエルボードロップ、セントーンを落とす。尾﨑はエルボーを打つと苦悶の表情に。梅咲が低空ドロップキックで会場北側へ尾﨑を蹴落とし、すかさず場外ダイブ!さらに尾﨑の腕を鉄柱に叩きつけていく。尾﨑は梅咲を南側へ連行し、観客席へのボディスラムで猛反撃。梅咲の徹底した腕殺しに尾﨑は腰攻めで対抗する。リングに戻ると、腰を押さえる梅咲に超急角度逆エビ固めや、アルゼンチンバックブリーカーで非情な攻め。梅咲はダイビングセントーンはかわしたものの、ラ・マヒストラルを見切られてしまう。この劣勢を打破すべく、得意のエルボーを連発していく。尾﨑は「負けるか!」と渾身の一撃を放ち、エルボー合戦でも梅咲を上回ってみせた。梅咲は腰が痛む素振りを見せながらもコーナーに上りミサイルキック発射。尾﨑は大きく吹っ飛ばされるも、すぐさま立ち上がって雄叫び。スパインバスター、ショートレンジラリアット4連発と続け、今度はしっかりと助走を付けて腕を振り抜こうとする。これをかわし今度こそのラ・マヒストラルで丸め込む梅咲だったが、またも見切った尾﨑がエビ固めに巧みに切り返す。振りほどいた梅咲がヘッドシザーズホイップで飛び付くが、元ウェイトリフティング三冠王者の怪力は梅咲の回転を許さずガッチリとキャッチ。尾﨑がそのまま落としにかかると梅咲が回転エビ固めに切り返す。尾﨑はキックアウト。体格とパワーが自慢の相手に対し、スピードの乗った丸め込み攻勢の梅咲。今度はカサドーラ。カウント2で自らフォールを解いてフットスタンプを尾﨑のみぞおちに突き刺す。梅咲がコーナーに上っていき、尾﨑も立ち上がる。梅咲が構える前に追い付いた尾﨑が雪崩式ブレーンバスターでぶん投げ、さらに追い討ちのセントーン投下。尾﨑のフォールを転がして今度こそ梅咲がラ・マヒストラル。キックアウトした尾﨑はアルゼンチンで担ぎ上げるも梅咲が暴れて脱出。アメジストクロス、梅スプラッシュ、ジャーマンスープレックスと梅咲が猛攻。これでも決まらず、昨年4月にベルトを奪取した佐藤綾子戦で初披露し、以降は5人の強豪を撃破してきた必殺・ブラストの構え。しかし尾﨑は梅咲の髪を掴んで強引に投げ、ブラスト爆発を阻止。ブラストを初めて破られた梅咲は背後からのラリアットで動きが止まる。フォールは何とか返した梅咲だったが、尾﨑がその勢いのままオリンピックスラム。この一撃で梅咲をマットに沈めた。梅咲が1年4ヶ月間、5度防衛した黄金のベルトは激闘を制した尾﨑の腰へ…。
尾﨑はマイクを持ち「団体のシングルベルト、獲ったのは初めてです!」と歓喜の第一声。続けて「遥、挑戦受けてくれてありがとう。休憩って、別に悪い言葉じゃないから。休憩中にいっぱい遥を磨き直して、強くなった遥と試合するのを楽しみにしてます。何か言いたいことはありますか?」と梅咲の言葉を促す。梅咲は「またすぐに取り返してやるから!」と一言残しマイクを投げ、セコンドの高瀬と共に控え室へと引き上げた。尾﨑は「自分は初めてシングルのベルトを巻きました。やっぱシングルベルトって色んな人が巻いた方が良くないですか?ずっと同じ人が巻いてるとその人の色しか出せないので、つまんないなと思うんですよ。自分はリスクもあるんですけど、これからディアナ毎大会でも防衛戦やりたいなと思ってるんですけどどうですか?このベルト挑戦するぞって奴、いる?」と、シングル初戴冠にして過酷な防衛ロードをぶちあげ、早くも王者の風格を感じさせる。観客がどよめく中でリングに現れたのはW.W.W.Dクリスタル王者・ななみ!ななみは「妹加さん、まずはベルト戴冠おめでとうございます。遥さんが何度も防衛してきたベルト。自分はクリスタルっていう若手の初代のチャンピオンで、“ディアナの未来”って色んな人から言われて嬉しいんですけど…やっぱり物足りないなって思ってて。妹加さんが遥さんの防衛記録を止めて、その欲が溢れたというか。そのベルト、凄く欲しくなりました。挑戦させてください」と挑戦表明。誰の挑戦でも受けるという尾﨑はななみとガッチリと握手を交わし、至宝奪還に真っ先に名乗りを上げたななみとの防衛戦が決定した。こうして梅咲の“休憩”、そして尾﨑の防衛ロードがスタート。尾﨑はバックステージでもスケジュールが許す限り防衛戦を行う意志を改めて語り、ななみに言及。「ななみは18歳。防衛戦までの短い期間でも成長してくると思うんで気は抜けないです。でも最多防衛を狙うのでななみには踏み台になってもらいます」。
大会後は、尾﨑vsななみを9.8アミスタで行うことが団体から正式に発表された。新王者の初防衛戦は目前に迫る!

梅咲遥 バックステージコメント
尾﨑妹加 バックステージコメント