第1試合 シングルマッチ15分一本勝負
マコトユマ VS 優宇
●マコトユマ(7分9秒 逆片エビ固め)優宇○
シングル未勝利のマコトに試練…
レスリング経験のあるマコトは、勢いよくタックルで優宇の足を捕まえようとする。しかし重さのある優宇の体勢は崩せず、優宇がマウントポジションから腕十字に。ロープに逃げたマコトは気迫で立ち向かい、ドロップキック。優宇は倒れたマコトを蹴落とし、みたらし団子で圧殺。リングに戻るとマコトが95キロの優宇に飛行機投げで拍手喝采を浴びる。しかし優宇はチョップ一発であっさり形勢逆転。「来いよ」と煽る優宇に、エルボーを打つマコト。優宇は「もっとできるだろ!」「もっと来いよ!」と発破をかけながらマコトのエルボーを受けまくるが、「こっちだって痛ぇんだよ!」とチョップでマコトを倒し、トドメはしっかりと腰を落とした逆片エビ固め。優宇が圧倒的な強さを見せつけ、マコトにとっては試練の一戦となった。
第2試合 タッグマッチ20分一本勝負
デボラK&炎華VSジャガー横田&佐藤綾子
●デボラK&炎華(13分21秒 回転十字固め)ジャガー横田○&佐藤綾子
限定出場のジャガー、大暴れ!
アミスタ大会には限定出場となっているジャガー横田。佐藤とともにヒールユニット「CRYSIS」で約1か月半ぶりに登場した。いつも通りジャガーはパイプ椅子を、佐藤はおぼんを持ってリングイン。デボラはゴングが鳴る前から「凶器持ってる!」と猛クレームをつけるが、ジャガーは「疲れたときに座るだけ」と言いくるめる…。
ゴングが鳴ると、デボラのリストロックに苦しむジャガー。セコンド陣やパートナーの佐藤も「(骨が)折れました?!」と心配そうに見守る。動揺したデボラにジャガーはサミング!骨折どころか、反則を交えた大暴れでデボラをいたぶっていく。クライシスの2人は巧みにレフェリーの注意を反らして反則攻撃。捕まり続けたデボラもタックルで反撃して炎華にやっとチェンジ。ドロップキックで飛び出した炎華。対する佐藤は炎華のマスクに手をかけ、あわやのマスク剥ぎ。何とか逃げる炎華に、今度はジャガーが襲いかかる。ヒールユニットのトップらしく、悪どいファイトで炎華を振り回す。炎華がSTFで反撃すると佐藤が蹴りを入れる。やりたい放題のクライシスにデボラと炎華はトレイン攻撃。炎華のティヘラ、低空ドロップキックと続けていき、勢いづいたところでデボラにチェンジ。デボラもタックルや投げっぱなしジャーマンで一気の攻め。この流れを佐藤はおぼん一発で止め、ジャガーにチェンジ。佐藤がジャガーにパイプ椅子を渡すと、今井レフェリーの見ていない隙に凶器攻撃。「疲れたら座る」はずだった椅子にデボラを座らせ、そこに佐藤がおぼんの達人。ふらつくデボラに佐藤のミサイルキック、クライシスのツープラトンバックドロップと畳み掛けていき、デボラがバックフリップで反撃を試みるがジャガーが巧みに切り返してスリーカウント。
久々のアミスタ大会、まだまだ暴れ足りない様子のジャガーはデボラと炎華に詰め寄る。炎華に「誰?」と指を差すと、炎華は律儀に「プロレスリングWAVEの炎華と申します」。炎華はこの日ダブルヘッダー。ディアナの後はPURE-Jで初挑戦のPOP選手権を控えている。佐藤が「この後タイトルマッチです」とジャガーに告げると、ジャガーは「お前、頑張れよ!」と笑顔で炎華に手を差し伸べ、がっちり握手。炎華は深々と頭を下げてリングを降りた。
第3試合 タッグマッチ20分一本勝負
井上京子&シャンシャンVSななみ&香藤満月
○井上京子&シャンシャン(18分50秒 体固め)ななみ&香藤満月●
※ラリアット
「シャンシャン頑張った!」京子&シャンシャン、初タッグ結成!
前回のアミスタ大会で、急遽欠場となったデボラの穴を埋めるべく緊急出場したシャンシャン。今年6月に台湾でデビューし、その後はディアナでプロレス留学中だ。来日してすぐに思わぬ形で日本デビューを果たしたシャンシャン、2戦目で早くも井上京子とタッグ結成!
そのシャンシャンが先発を買って出る。対するはななみ。ななみはまだ実戦経験の浅いシャンシャンに攻めまくり、試合を優位に進めていく。香藤もボディスラム、ボディシザーズ、サーフボードストレッチ、逆エビ固めと続けていき、苦しい展開のシャンシャン。エルボーでやっとシャンシャンが反撃すると、京子も加勢。なんと片手で香藤にヘアホイップ。さらにキャメルクラッチやラリアットで「シャンシャンのお返し!」と香藤を痛め付けていく。京子からタッチを受けたシャンシャンだが、香藤の急角度逆片エビ固めに再び捕まってしまう。ギブアップ寸前に追い込まれながらも自力でロープエスケープ。ドロップキック、エルボー、スタナーで反撃する。香藤からタッチを受けたななみはシャンシャンとエルボーの打ち合いに。シャンシャンも力強く鈍い音を鳴らすが、クリスタル王者ななみが圧倒。ななみはさらにコーナーにシャンシャンを振ってボディアタック。このフォールは京子の「返せ!」の声に反応したシャンシャンが肩を上げカウント2。シャンシャンはランニングネックブリーカーで一矢報い、京子にチェンジ。京子はいきなりのラリアットでななみをなぎ倒す。ななみは負けじと背後にまわり、スリーパーでギブアップを迫る。耐える京子にボディプレスを投下。2で肩を上げた京子に、ななみはもう一度コーナーに上ってボディプレス発射準備。しかし立ち上がった京子が雪崩式ブレーンバスターでななみの企てを豪快に阻止。もう一度スリーパーで絞め落としにかかるななみ、しぶとい京子。京子がエスケープするとななみに替わって香藤が突撃!香藤がタックルを連発するが京子は持ちこたえる。するとななみも加わり、2人で交互にタックル。京子のラリアットをかわしたななみのタックルで京子を倒し、香藤がボディプレス。それでも京子は2で返し、香藤にラリアット。肩を上げ粘りを見せた香藤だが、京子はトドメにもう一発のラリアット。唸る豪腕で勝負を決めた。京子はシャンシャンと笑顔で抱擁し、「シャンシャン頑張った!」と観客にアピール。留学中のシャンシャンにとって、京子の隣は大きな学びになったことは間違いない。
第4試合 タッグマッチ20分一本勝負
梅咲遥&本間多恵VS美蘭&Himiko
○梅咲遥&本間多恵(17分22秒 アメジストクロス)美蘭&Himiko●
やっぱり組むより戦いたい!梅咲&本間、ちぐはぐタッグで辛くも勝利
一週間後に迫る京都大会では、メインイベントでルミナス対SPiCEAPという熱戦必至のタッグ対決を控える梅咲と本間。しかしなぜかこの日はタッグを組むことに…。
まずは美蘭がいきなりのドロップキックで先制。梅咲とハイスピードな攻防を展開する。梅咲が本間を呼び込み、5.26名古屋大会で激闘を繰り広げた2人のコンビネーションが見られる…かと思いきや、全く息が合わず合体攻撃は不発に終わる。本間は「ふざけんな」と苛立ちを隠せない。美蘭からタッチを受けたHimikoがリバースインディアンデスロックやサソリ固めで足攻め。梅咲は痛む膝を抑えて転がりながら赤コーナーに戻り、本間にチェンジ。本間がHimikoをフォールするも、梅咲に気を取られカウントが遅れる今井レフェリー。またも本間の苛立ちが梅咲に向かってしまう…。本間はしつこいワキ固めでHimikoのエスケープをなかなか許さず、何とかHimikoの足がロープに届くと今度はロープを絡めて腕攻め。本間の巧みな腕攻めにHimikoは足を使って対抗する。リング中央でHimikoがレッグシザーズネックロック。見ているだけの梅咲に本間は「助けろよ!」。Himikoに替わって入った美蘭は打点の高いドロップキック、素早い619。本間がワキ固めで美蘭を捕まえると、美蘭の37歳差の同期・Himikoがすかさず救出。本間は「今度こそ!ダブル!」と、そろそろ梅咲との連携を決めたいところ。呼び込んだはいいものの、顔を見合わせ「えーと…」と悩む2人に美蘭がクロスボディ。慌てて回避した2人は美蘭に低空ドロップキック挟み撃ち!一応連携が決まり、2人はガッツポーズ。梅咲はこの流れに乗って滞空時間の長いブレーンバスター。丸め込みの応酬は決着つかず。美蘭がロープワークで梅咲を撹乱し、飛び付いてクリスト。エスケープした梅咲に美蘭は追撃のダイビングボディアタック。替わったHimikoはまたも足攻めのアンクルホールド。ピンチの梅咲を救出しようと本間がHimikoに蹴りを入れるが…Himikoはクラッチを解かず、倒れざまにヒザ十字へ移行。助けるどころかさらにピンチを招いてしまった本間。シングル王者の意地でなんとかロープにたどり着いた梅咲。相手のミスで大チャンス到来のHimikoはブルドッギングヘッドロック、ギロチンと攻め続け、コーナーに上る。本間がHimikoの髪を掴んで動きを止め、梅咲がHimikoを担ぎ上げてブレーンバスター。梅咲は低空ドロップキックを突き刺し、ミサイルキックで吹っ飛ばし、お次はアメジストの構えに。これを持ちこたえるHimiko。ならばとロープに走った梅咲。美蘭が梅咲の髪を掴んで捕まえ、Himikoもロープに走り出すが、本間がHimikoの髪を掴む。梅咲を捕まえた美蘭、その向かいでHimikoを捕まえた本間、まるで鏡映しの2人は「離せ!」「お前が離せ!」と言い合いに。埒のあかない状況に、本間は「せーので離そう」と妥協案を見出す。しかし「せーの」で素直に手を離したのは美蘭だけ。解放された梅咲はHimikoめがけて猛然とダッシュ。しかしここでHimikoがひらりとかわし、あわや誤爆に。寸前で止まった梅咲がほっと胸を撫で下ろすが、Himikoが背後からスクールボーイ!カウント2に終わるが今度は河津掛けを狙う。梅咲が持ちこたえるが、本間が「離せ!」とHimikoを蹴っ飛ばすと、梅咲とHimikoは後ろに倒れ、河津掛け成功の形に…。またもミスでピンチに陥る梅咲。美蘭のライオンサルト、HimikoのWアーム卑弥バスターを連続で受ける羽目に。このフォールは本間が正しくカットして事なきを得る。梅咲は梅スプラッシュ、今度こそのアメジストクロスと続け、接戦を自力で制した。
マイクを持った梅咲は「来週7月28日、ディアナ京都大会あります。何で(京都大会の)対戦相手なのに今日隣にいるんだよ!まぁ全然息合わなかったんで…お互いのタッグチームの力を見せつけ合えたらいいんじゃないかと思います」。本間は「そして勝つのはSPiCEAPです」と堂々の勝利宣言。やはり隣より対角の似合う2人。勝つのはルミナスか?SPiCEAPか?